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空想科学[SF]ランキング 351~400位 翼は、傷心。
それまでの人生において、『どれだけ心が傷付いて来たか』を、翼は表わす。
大きく傷付けば、大きく翼は生える。
何度か傷付けば、何度か翼は生える。
心模様が激しく揺れ動くように傷付けば、美しい模様が浮かび上がるように、翼は生える。
だが、翼は容易に生えない。
ありきたりの傷心では、生えない。
それこそ、一週間ほど飯が喉を通らないような、街から色彩が全て失われるような、それぐらいの傷心でないと、翼は生えない。
小さい翼でも、最
低限、それぐらいの傷心はいる。
ならば、大きい翼は然り。
美しい翼も、然り。
[ただ、その傾向が、自殺者増加と正比例していることは、指摘できよう。
翼を生やした人数の増加と、自殺者の増加が、
グラフで合い比べると、正しく比例している。
よって、自己嫌悪、自己憎悪、自信喪失といった、
各自のメンタル衰弱が、何らかの作用を及ぼしていると考えられる。
《翼を生やす》のと《自殺する》のは、
『メンタル上、紙一重のもの』と捉えられる。 ]
博士論文を、一度は提出した。
テーマは、[翼発生現象についての経緯、現状及びそれに対する一考察]。
担当教授は、難しい顔をする。
「博士論文の補足して、追加レポート出してくれたらええよ」
ラバネッリは、教授のこの提案に、飛びつく。
教授と念入りに打ち合わせをして、補足レポートに盛り込む内容を詰める。
翼の生えた人々は、翼の機能を活かして、主に次の三つの職に従事する。
一、運送業
二、旅客運輸業
三、保養業
運送業、旅客運輸業の聞き書き調査の状況を思い出し、保養業の状況を詳しく思い出す。
ラバネッリは、保養業界の会社【ビアッリ・リラックス】を聞き書き調査した時の状況を、詳しく思い出す。
まず、ビアッリ・リラックス三人衆の一人、メラーの翼よる施術に付き合う。
行き先は、彫師のところ。
刺青を入れるところ。
メラーは、黄色の翼格納リュックを開く。
開くと同時に、縮こまっていた翼が、広がる。
途端、青龍がのたうつ、くねる。
翼の動きに合わせて、青い龍が息づく動く。折りたたむ >>続きをよむ
2024年、遥かな宇宙の深淵から、神秘的な神経生命体が隕石とともに地球を訪れる。神経生命体は人類に感染すると、宿主は驚異的な生命体、ONI(Orbital Neural Infected)へと変貌した。ONIの感染が広がり、瞬く間に人類は地球の地下深くに追い込まれることとなる。
84年後、2108年現在。地下世界の秘密の組織「インヴィトロ・ヘブン」で育った少女ヒトミは、日々夢見る地上の自由への憧れを隠し持っていた。これは、彼女がその夢
を追い求め、地上の未知と向き合いながら遭遇する愛、友情、犠牲の物語である。折りたたむ >>続きをよむ
人類が惑星に寄生する生命体から、恒星に寄生する生命体へと移り変わって数万年。
惑星における途方もない資源争奪戦争は今は昔、無限のエネルギーを手に入れた人類は悠久のときを過ごしていた。
太陽系から数光年離れた恒星にある生物圏群バイオスペース。
そのうちの一つが少女に宛がわれた世界。
その世界の中を少女は歩く。
『機動兵器』ギアの登場により第二次世界大戦中は更に激化した、当時傭兵として戦場を渡り歩いていた主人公『神風凪兎』はある時に相棒を失った。戦争が講和という形で終結し、彼が自殺すら考え始めたその時、ある噂が耳に入る、日本のパイロット育成学校に失った相棒のデータが残っているとのことだった。
※この作品はプロローグ的な物で人気が出たら続きが出ます。
この地球での人生は最高度のメタバースだった!
記憶を消して地球での人生にフルダイブした主人公だったが、地球での人生終了後に色々なトラブルに巻き込まれながら、様々な世界でチート活躍する物語です。
『アストレア・クラス』
知能の蠱毒
知性の饗宴
絶望の決闘
三十名のクラスメイト達は、最後の一人になるまで戦い続ける。
―――これは、あの日の忘れ物を取りに行く物語。
世界中を震撼させた『バベルの再建者』事件から数年後。世界中を飛び回る冒険者・麻英田華と脱獄囚となった自称敏腕スパイ・御刃多嵐は、果ての世界線で見たモノリスに記された世界滅亡のシナリオを阻止する為、最大規模の戦いに身を投じる事となる。一方、父から聞いた消息不明の叔父を探す動画配信者・福留ゆみと、自身に宿った禁忌の能力のルーツを探すP.S.I.D.職員・亜久津野薔薇の旅路は、とある一人の男の
下で交わる。更に、かつて世界を揺るがせた"冥なる存在"が、再び世界を永久の闇に堕とそうと暗躍する。
破滅のシナリオ、冥と人の間に立つ者、消息不明の叔父、忍び寄る"上位存在"の魔の手、人類の進化のその先―――
夕景未來が送る、『Slash a Darkness』、『Ride on Multiverse』で描き切れなかった謎を全て解き明かす、研究都市エクスを巡る物語の最終章にして完結編。折りたたむ >>続きをよむ
大気組成が変化して地上に住めなくなったので地下都市に移り住んだら、人類に取って代わった地表の覇者が飛行船で攻めてきたり、クローン技術があるので一時しのぎできればいくら死んでもOKな作戦をたてる味方との間でひいひい言って戦う兵士の話です。
pixiv にも投稿しています
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21151744
Fanboxで支援者様限定で電子書籍ファイルを配布しています
htt
ps://ragi-sinitiro.fanbox.cc/posts/7102616折りたたむ >>続きをよむ
元素が人間のすがた、かたちをした物語。つまり元素擬人化と人間たちは括る、物語。
この作品はpixivにも掲載しています。
世界の危機を幾度となく救い、神々には歴代最高の勇者と称される男は、世界に長い平和をもたらしたが、当の本人は人の身を大きく超えた力に怯える人々に迷惑はかけまいと山奥での隠居生活を始める。
山奥での隠居生活を続ける勇者を憂いた神々は勇者に休暇を与える事にする。女神によって強制的に転移させられた先は最終戦争によって旧文明が崩壊した世界だった。勝手の違う世界で最強の勇者は平穏に暮らすことを目標に生活を始める。
北条徳子はごくごく普通に女子高生。都下立東村山高校に通う東村山をこよなく愛する乙女だ。ある日突然未来へと飛ばされてしまう。そこは八千年経った世界、巨人が生活している特殊な社会だった。
徳子と仲がいい浪人生の神宮寺祥太郎は、徳子が失踪した事を知り、行方を追い始める。そしてある組織の所為で徳子が未来へ飛ばされたと確信し、行動を起こす。
徳子は未来でもがく。翔太郎は現代でもがく。その糸は繋がる事はあるのだろうか?
最近流行りのウィルス、戦
争、タイムスリップ等盛りだくさんなストーリーです。折りたたむ >>続きをよむ
【あらすじ】
ーー我々は、現実を護らなければならないーー
現代。日常の裏で人知れず虚構は蘇っていた。
【補足】
※他サイトへマルチポスト予定です。上げたサイトリンクを随時書いていきます。
ある日、聖都アキバに発生した"リアルの裂け目"!
異次元人、時空海賊、科学ギャングの侵略が始まる!
秋葉原の危機に立ち上がる美アラサーのスーパーヒロイン。
ヲタクの聖地、秋葉原を逝くスーパーヒロイン達の叙事詩。
ヲトナのジュブナイル第128話"スク水の囮"。 さて今回は、スク水ハッカーが"覚醒剤"シンジケートにアンダーカバーとして潜入。
ソコで出逢う元カレは同じ潜入捜査中。しかし、ジャンキーになっていた元カレは、彼女のために薬断ち
、大芝居を売ってシンジケートを壊滅させるのでした。折りたたむ >>続きをよむ
休みが長すぎた。
彼女が死んでしばらく経った。
私は過去に囚われていてよい人間じゃないと思った。
仕事に戻ろうと、簡単な奴でとお願いした。
コーヒーを飲みながら出来る奴でと。
車に揺られて、砂浜へと向かう。
小さなユウくんは、ボルダリングの出っ張りをつかんで天窓を見上げていました。
このお話は2020年2月にアメーバブログに掲載したものです。
人間が恐竜になってしまう現象がある日突然世界を襲った。
恐竜たちは、軒並み知能が動物並になってしまっており、コミュニケーションはまったくとれず、肉食恐竜になった者たちは、家人や近隣の住人を襲い牙にかけ始めた。
恐竜になりながらも人間時のパーソナリティーを保っている不良中年のトウヤは、人間たちと協力し事態収拾に取り掛かる。
恐竜がウロウロするショートショートオムニバスを書いている内にストーリー化してしまいました。
Who’s Who?
> https://ncode.syosetu.com/n2248ek/
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DC212年、世の中から戦争が無くなる事もなく毎日の様にどこかで人が死ぬ。
人口が増えた事により人類が宇宙へと活動の幅を広げて既に100年以上が経過し、様々な場所に宇宙で生活するための場所…セーフスペース『プラネット』が建造された。
その中の一つ、プラネット21で生活していたイリスは自身が通う学校…AF技術養成学校…人型のロボット"アサルトフレーム"のパイロットを育てる学校でいつもと変わらぬ毎日を過ごしていた。
運命が動き始めるその時までは……折りたたむ >>続きをよむ
ロボットで争う世界に異世界転移?異世界転生させられました、電脳として。
「それでは、接種前にいくつか質問させてもらいます」
「はい、よろしくお願いします!」
半年前に日本から連れてこられた飛雄馬(ひゅうま)は五人の個性的な異星人たちのパーティーに加わって、新人ながら一〇五ミリ砲搭載の八輪装甲車を任された主力としてモンスターが出没する地下施設の調査を行っていた。モンスターとの戦闘にまだ緊張してしまいながらも、飛雄馬は仲間たちとの会話を心の支えに今の生活を受け入れ、なじんでいこうとする。
非日常的な掌編のアソートキャンディ。
ジャンルは、ファンタジーからサイエンスフィクションまで様々です。
退屈しのぎに、お一ついかがでしょうか?
御注意!
『この連載小説は未完結のまま○○の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性があります。予めご了承下さい。』
などと表示されることがありますが、これは割り込み投稿によるエラーであって、実際には頻繁に更新しております。
運営は、事実を撹乱する表示設定を、すみやかに訂正すべ
きであります。
2018/12/14 更新
全二十四話前後予定。折りたたむ >>続きをよむ
殺された初恋の少女を助けるべく、タイムマシンを発明した研究者の冒険を描く。
海水から様々な工程を経て必要な化学物質を取り出します。
歴史書や社会の教科書に書かれている歴史が、すべて作り物だった。全ては、小さな島に生き残った人類が、孤独にさいなまれ自死の道を選ばぬように政府が仕組んだ嘘で、実際には4000キロ平方メートルの島の外はすべて死滅し、人類は存在していない。外国に行ったことのある人間はすべて空港で眠らされ、その記憶を脳裏に焼き付ける機械で行った気になっていた。地球は丸くもない。今の地球は楕円形にゆがみ、灰色に覆われ、それが人工衛星からも見えていたが、地上に届
けられたデータは、青く美しい誰もが思い描く地球の姿だ。その嘘は、嘘を隠すための嘘に始まり、ついには嘘をついた本人さえもどこまでが嘘だったかを忘れてしまう事態となった。人間は地球が丸いと思い込んだのである。
主人公、仁人は、航空写真に写りこんだわずかなズレからその嘘に気が付いてしまう。そのずれは、まさに屋外に用意された撮影様のセットで、カラー印刷の紙を張り付けたただけの張りぼてを意味していた。存在しない風景を人は作っていたのである。仁人はその嘘を知ってしまったことを気に病むようになり、そしてついには世界の本当の姿をこの目で見たいと思うようになった。人が孤独ではないと思わせるために作られた世界と、作られた知識の中で生きる自分が、その世界のままで生きたいと強く願う一方で、全く逆の真実をこの目で見たいという欲望が彼を突き動かす。
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200X年、1人の超天才少年によって完全人間形態ロボット《アンドロイド》は製作された。
それから二十数年、「元」少年は自ら作った娘や息子たち、仲間たちと時に昭和で時に平成で時に令和な日常を過ごしていた。
だが、その裏でアンドロイドの要たる「人工知能」の覇権を巡る、策謀、迫る影の手との闘いが始まろうとしていた。
「元」少年とその「娘」たち、仲間たちが暗躍する影の勢力と闘いつつ、たまに日常したりする。そんな物語。
─※─※─※─
本作
は「ノベルアップ+」「カクヨム」「アルファポリス」でも掲載しています。
「カクヨム」が優先して更新されますので、よろしければそちらからもご覧ください。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896374978折りたたむ >>続きをよむ
アフターコロナという世界を日本人は拒否したんだろうね。
2040年 某国の極秘生物実験の最中、爆発事故により謎の奇病が発生した世界で少年は復讐と平和のために日々を進み続ける。必ずその先に妹と幸せに暮らせる時が来ると信じて……
地球の頂点捕食者は、人間とマグス。とある事件をきっかけに、両者は敵対し、生命倫理は廃れた。その一方、絶え間なく繰り返されてきた争いの中で科学技術は進み、人間はマグスを倒すための兵器を作り出した。様々な武器やデバイスに変形するナノマシン――――メタルミストを手に、マグスバスターは今日も街を駆け巡る。
宇宙原子 オメガイプシロンパイアルファ。
それは在りし日、自分と友達が勝手に決めた
宇宙を構成する原子の名前のはずだった。
視覚野に直接映像信号を送るスマートデバイス“Mirage”が人々の生活に浸透して数年。
その年、東京では不可解な事件が多発していた。
秋葉原集団人体自然発火事件
池袋連続怪奇事件
渋谷フラッシュ騒動
東京都未成年集団失踪事件
彼らはまだ知らない。これらの裏に隠された真実を。
2025年11月。
兎月鏡夜達超常現象研究部は、東京都で連続して発生している不可解な事件についての情報を集めていた。
そんなある日、UIというハンドルネームを名乗
る人物からのメールが届く。彼女は東京都未成年集団失踪事件の被害者の妹だと自称した。
同じ学校に通っている鏡夜達に姉の行方を探す協力をしてほしいという彼女の申し出を受け、興奮しながらも次のアクションを待っている最中、鏡夜は家への帰り道に深い霧と遭遇する。
その霧の中は、見慣れた新宿の街のはずなのに、まるで知らない場所のように感じた。
そんな不思議な場所で鏡夜は出会う。サイズの合っていない白衣を着た、不気味な雰囲気の少年に。折りたたむ >>続きをよむ
ある日、見知らぬ場所へと迷い込んだ青年。そこは宇宙と宇宙の狭間、<セル>だった。彼はそこからの脱出方法を探すが……
この世は仮想現実。そんなありがちな世界観の話です。
世界に多くあるUFOの里だが、その村は観光ではなく生活の為にUFOを利用していた。
この物語はフィクションです。でも、近い将来においては…
ヒトの遺伝子の数は二万数千個と言われている。しかし、「ヒトが生きている」というとき、そのヒトは四〇〇万個の遺伝子を抱えている。
ヒトの細胞の数は六〇兆個。しかし、生きているヒトが持つ細胞は一〇〇兆個である。
ヒトは、細菌とともに生きている。
今まで人間は、細菌を軽視してきた。
軽視が言い過ぎなら過小評価してきた。
細菌の重要性は、今の時点でもかなり研究されているが、しかし、それは充
分というには遠い。折りたたむ >>続きをよむ
遥かな未来。人類は地球を飛び立ち遥か何百光年も先にある星々へと移住していた。そして、この星エメリウスにも———
だが人類の在る処、欲望と争いの系譜に終わりはない。ソレはこの地でも同じであった。
ここに移住した人々はいつしか各地に都市国家を建設し、紛争や戦争を繰り返す様になった。
その争いの中で生み出されたのが、人型兵器〝機兵(アーマー・ギア)〟である。この兵器の登場により戦いは一変する。今日も何処かの大地を〝機兵(アーマー・ギア)〟
が駆ける。
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編集中、ガンマン、そしてカウボーイ、もしくは騎士道ロマン。
これを見れば異世界でも困らない!「魔法と魔術って何が違うの?」「どうして異世界に飛ばされるの?」などの、異世界に飛ばされる経験のない方々がよく疑問に思うところに重きを置き、わかりやすく説明した一冊!
税込み 870円
停滞していた科学は超越者(グランドセージ)の出現によって急速に発展し、人々は空を飛び回っていた。さらに人智は臨界点へと到達。科学は超科学へ、そして超科学は魔法へと進化しファンタジーと機械がごちゃ混ぜになった。
これは一癖ある普通の人間である主人公が魔法と超科学に翻弄されながら駆け抜けた革命の物語である。
〜筆者から〜
バンバン伏線張っていきます。150万文字以内には終わらせたい。
植物状態のよもぎ、彼は生を求め、人間に憧れ、幸福を願った。
しかし、世界はそれを許さない。
よもぎは愛を知りたくて、幸福が欲しくて、いつしか人間になった。
これは愛の物語。
愛した世界に裏切られ、世界を滅ぼす物語
能天気なアメとお調子者のスギは、樹精海特務機関ソード・ブリアーに所属する若手の戦闘員だ。世界が緑の樹精・ドライアドに飲み込まれた世界で、空に浮く島アイレルを襲うドライアドから、人々を守るため、二人は「アバターバード」と呼ばれる戦闘ヘリで日々任務に当たっている。
ある日、哨戒任務に当たっていた二人が、近頃ドライアドが襲ってこない、平和だ、給料泥棒だ、などと雑談していた時、巨大なドライアドが突如発生した。
ロボットと人間が共存する近未来。ロボットを良しとしない勢力がその根源を絶とうとする。その抗争に巻き込まれるヨアン。ロボットは何を思い、人は何を思うのか。その先にあるものは何か。ヨアンが最後に知覚するものとは。
ねぇ、この世界がいま、少しずつ小さくなってるって、知ってる?
変わりゆく世界の中で、それでもあなたと居たいと思う。
今は廃墟の聖地となっている世界的にも有名な長崎県の孤島、そこで生まれた石和久は無人島となるまでに過ごした九年間の思い出を廃墟マニア達に聞かせることで、酒席の主役となっていた。自分達が知りえない貴重な情報を得て盛り上がりをみせる廃墟マニア達の気持ちとは裏腹に、石和は生まれ故郷が廃墟の聖地として崇められてしまうまで何もできなかったことに対する自責の念を抱いていた。
もう住むことができない故郷のニュースがテレビやネットで流れるたびに望郷の
念は募るのだが、観光客として見に行くのは違うという感情と、そうしている内にも崩れ行く故郷に結局は何もできないというジレンマを抱えながら、今日も廃墟マニア達を相手に酒席を盛り上げていた。
その時、たまたまお店に居合わせたというテレビ局のリポーターを名乗る女が、聞こえてきた話が面白そうだから取材をさせて欲しいと近づいてきたところから物語は奇妙な展開を迎える。
後日、リポーターの女から、観光用の見学コースではなく島内部に足を踏み入れてもっと具体的な取材がしたいとの誘いがあり、小躍りして喜ぶ廃墟マニア達と一緒に、石和は四十数年ぶりの帰郷を果たすことになる。
上陸して最初に向かったのは、荒廃が進んだボロボロの校舎内の教室だった。そこは石和が小学校一、二年生時に学んだ思いで深い教室であったのだが、突然目の前が真っ暗となり同行していた女や廃墟マニアの友人達の姿が見えなくなってから、一人でこの島の過去と未来の不思議な世界に入り込んでしまうことになる。
過去と未来の世界、それは常日頃から聞かされる廃墟マニア達が思い描くこの島のイメージであったのだが、それを具体的な映像として石和に見せているのは誰なのか、なにが目的なのか・・・・・・。
不思議な世界での様々な体験をした後、現実世界の元居た教室に戻った石和は自分がここに導かれた理由を知り、荒廃と倒壊の危機に見舞われた島の窮状を救いつつ、更には未来に向けて生まれ変わらせるために自分ができることは何かと考え始める。
苦悩の末に廃墟マニアの友人達や会社の仲間、更には大企業までも巻き込んだ壮大なイベント構想をまとめ上げ、それを実現させていく・・・・・・。折りたたむ >>続きをよむ
寓話あるいは異形小説。
街角から消えゆくポストがスマホを使う男を飲み込む。
世界中に一つとした奇跡はある、それはとてもとても幸せと暖かい奇跡である・・・愛だ。
それから少年は世界を知る、そして異世界の現在に対して勇者の救えに続く。
ああ、言忘れたけどいっぱいのロボットが出て来る。
完結いたしました。
【あえて言おう!! 幼馴染敗北展開が大っ嫌いだ!!】
幼い頃は仲良く遊んでいた幼馴染『神崎天音』、彼女とは異性と言うだけで自然と疎遠になってしまい……高校生になり気が付くと彼女は美人で明るく、成績優秀スポーツ万能な、今更幼馴染であるなんて口にも出せない程高嶺の花になっていた。
そんな彼女を遠くから見ていた『天地夢次』だったが、ある日夢を操れる不思議な本を手に入れる。
最初にうちは願望に沿って好きな色々な夢を見
て楽しんで居たのだが、次第に『夢』を切っ掛けに疎遠だったはずの天音が自分の部屋に窓から侵入してくるようになり…………アレ? これって夢じゃないのか?
*皆様のお陰でスニーカー文庫より書籍化決定! ありがとうございます!!折りたたむ >>続きをよむ
日常と異常は同類である。
ただ今いるこの世界にとってその存在は異常であるだけであり、全体像からそれを観測した際にも、果たしてそれは異常と捉えるに相応なるものか否かの分別は、人類という枠組みから判別するにはあまりにも愚策であると、同じくして人類である私から提言させて頂く。
ある日、少年リオンは人型兵器メタルフレームの発掘中、超絶美少女を拾った!
彼女には記憶が無くお金も無く、常識も服も無い。
そう、彼女は全裸待機の変態さん。
おとぎ話のような“英雄”を志す少年にとって、この少女との出会いは不幸の始まり……なのかもしれない。
荒野の広がる田舎村から始まる青い少年と蒼い少女のドタバタハートフル(ボッコ)英雄章――ネイキッド・スタンバイ