小説家になろう 勝手にランキング
小説家になろう の 非公式 ランキングです
歴史ランキング 151~200位
地球上のどこかに存在する、大陸ルドモンド。
それは4500年以上の歴史を持つ、獣人たちが住む自然あふれる大陸世界。
彼らは人間である皇族と貴族のもと、民族としてルドモンドを闊歩していた。彼らは優れた学術研究を続け、貨幣、学校、信仰を持ち、豊かな文明を作った。彼らの中には「アルバ」という魔術師がおり、呪文を操り、帝国を影から操っていた。
なぜ普通の人間たちが住む世界に、獣人たちが住むようになったのか。
なぜ4500年の間、大きな戦争も
なく侵略もなく地球上に存在できたのか。
なぜ帝国が成り立ち、文明を持ち、魔術が使えるようになったのか。
それは4580年前に起きた災厄の日から話が始まる────。
◇◆◇
【星の魔術大綱】に登場する舞台・大陸ルドモンドの成り立ちを紹介するスピンオフ作品。他サイトにも掲載。 折りたたむ>>続きをよむ
小国・スターネーシヴァラ。他国は小国と蔑みながらも、古の術を使う祭司たちに守られるこの国を恐れていた。スターネーシヴァラ国の若き国王は賢王と名高いラージャ王。このラージャ王が隣国の王・シャシャーンカ王の罠に落ち、殺された。時を同じくして、次の祭司長と目されていた祭司・アニルが濡れ衣を着せられ、国外へ追放された。すべてはシャシャーンカ王によって仕組まれたものだった。
ラージャ王の弟のハルシャ王子は助けを求めて、追放された祭司アニルを探す。
大国の陰謀に巻き込まれ、暗躍する魔術師に行く手を阻まれながらも、小国スターネーシヴァラを守り抜く。折りたたむ>>続きをよむ
目覚めたら、赤ん坊になっちゃた。しかも、源氏物語の世界。
そこで僕はマザコンでシスコンでロリコンの稀代のスケコマシ野郎になってた!
こうなったらフラグを折りまくって幸せをつかんで見せる。
一に桐壺更衣を死なせない(藤壺女御が入内しない、不倫も不義の子も起きない)
二に朱雀帝の兄に気に入られる(でも女三の宮はいりません)
三に弘徽殿女御に媚びを売る(島流し回避)
四に葵の上と結婚しない(死なせない)
以上。
これだけで、僕は楽な人生が待
ってる!
でも、何かがおかしくて???
桐壺更衣が病回復したせいで桐壺帝が仕事をしなくなっちゃた!
何でか藤壺女御が入内してきた!
しかも懐妊している!? 誰の子なの?折りたたむ>>続きをよむ
『KAC2020 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2020~』に向けて投稿した連作短編です。(一部変えています)
「藍天的絶望」……お題「四年に一度」※短編「藍天的絶望」と同じ内容です。
「あまつかぜ」……お題「最高の祭り」
「最憶的故郷」……お題「Uターン」
「人の噂も七十五日」……お題「拡散する種」
「藍天的秘密」……お題「どんでん返し」
野本大五郎。航空母艦艦長の父を持つ、日本を守るという熱い志を持った若者の話。
ゲーム機を持って転生した男は、香宗我部親泰へと転生する。
男は長宗我部家の一門として、ゲーム機片手に戦乱を終わらせるため戦う。
この本は2003年から2004年にかけて筆者が当時戦艦大和の乗組員であった八杉康夫氏本人から聞いた話を書き起こしたものです。
全て実体験です。
広島県・福山市で生まれた八杉氏は17才の時に沖縄特攻時の戦艦大和に主砲の測距士として乗り組みます。
1945年4月7日に米軍機の攻撃を受けた大和は数回の波状攻撃を受けてついに午後2時23分に沈没。
その後生き残った300名は重油の海に漂い、わずかの兵が駆逐艦に救助されました。
日本国
の威信をかけて四年の歳月をかけて建造された戦艦大和が自慢の世界一の主砲を発射すること無く沈没するまでの実話です。
戦争を知らない子供たちに「戦争の悲惨さ」を知ってもらいたいとの思いで書きましたのでお子様に読んで聞かせていただければ幸いです。
対象年齢は小学生です。
余談ですが、筆者と八杉さんは東映の山下助監督から招聘を受けて映画「男たちの大和」の監修とエキストラ教育を半年にわたり実施しました。折りたたむ>>続きをよむ
戦国時代に転移した男が何とか生き延びてある武将の家臣となり共に戦国の世を駆け抜けた。
結果主人は関が原で功を上げて大身大名になるも彼に後事を託して死去。残された若殿を支えて藩政を軌道に乗せるも苦労知らずの若殿に疎まれて追放される。再就職もままならずこうなった元凶は徳川家康にありとした主人公は豊臣に加担して家康をやっつけることにする。
千福シリーズ 朗読劇
お昼の公演用のお話でした。
前回のお話でお酒を飲んでいるうちになんとなくいい雰囲気になった二人。江戸のリゾート地と言えば目黒!二人は目黒でデートです。
逆臣王莽の簒奪により前漢王朝は終焉を迎えた。暗黒の時代、劉氏兄弟の勇猛な劉縯は反乱軍を組織し、打倒王莽のため立ち上がる。穏和な弟の劉秀は、兄の計画に巻き込まれていくのだが……?
漢王朝中興の祖と謳われた英雄、光武帝の物語。
実際にあった安政南海地震(1854年)に題材をとった小作品です。
クレモンとトラブール―フランス・リヨンの中世物語の続編です。
今回は、19世紀のリヨンを舞台にストーリーが展開していきます。
リヨンの重要な歴史を彩った時代を想像しながら、異国の世界にその身をゆだねてみて下さい!
カクヨムサイトと重複投稿です。
日本国憲法の原案は英文で書かれていた。このことは歴史的事実として明らかになっている。しかし、英語の原案にも日本語の日本国憲法にも登場しない重要なキーワードがある。それは「連合国」である。連合国こそが日本国憲法を制定した主体である。
連合国という主語を欠いているため、日本国憲法の条文は、くり返して読んでもどこか釈然としない悪文になっている。ただ単に翻訳調であるというばかりでなく、難解な法律文であるというばかりでもない。連合国という日本
国憲法を制定した主体の存在が隠蔽されているため、なんとも気持ちの悪い曖昧模糊とした条文となっている。
悪文になるのは当然である。占領期の日本を支配し、ありとあらゆる傍若無人の振る舞いをした連合国という支配者の存在が隠されているのである。
この「真説日本国憲法」は、連合国というキーワードを日本国憲法に書き加えることにより、日本国憲法の本来の文意を明確にし、占領期の日本で連合軍が何を行ったかを確認しようとするものである。あわせて、戦争に敗北し、他国に占領されることがいかなる事態であったのかという歴史を日本国民に知らせようとする試みである。
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歴史上の人物をにわか知識で小説にしてみました。知識浅い上、ご都合主義で楽しければ良い。的な酔っ払い物語です。
生ぬるくお付き合い下さい。
貴族が絶対的な権力を持ち、貴族の犬としてどんな屈辱にも耐えなければならない騎士の家に生まれたエドワード。父が仕えていた貴族に殺されたことを知りショックで3日寝込んだ後エドワードには前世日本で幕府と武士について研究していた河内 三郎の記憶を思い出す。エドワードは部下達と共に王朝へ反旗を翻し騎士を救うため騎士のための幕府を作ることを決意する。
剣客 青山兵史郎は旧友 五兵衛の安否を気遣い諏訪へと旅発った、その諏訪で巻き起こる陰謀と仇討ち、美しい少女とその弟を助け江戸への逃亡劇が始まる。
大正期から昭和40年代まで活躍した吉屋信子という作家。
彼女とそのパートナー門馬千代の出会いを資料から想像してみました。
実在(した)人物を使っておりますが、登場する人々の心情や会話は基本的にフィクションです。
この方の日記資料は一般人には手が届きませんし伝記に使用されている部分しか引用もできないのです……
引用した文章は朝日新聞社刊『吉屋信子全集』からです。
pixivにも載せてます。
本能寺の変。迫る明智勢に対し織田信忠が下した決断は二条御所での籠城だった。
※自サイト『京都にての物語』からの転載となります。
太平洋戦争において、日本の商船隊は大きな打撃を被った。それによって資源を断たれた日本は文字通り敗戦へと転がり落ちた。しかしながら、もし日本が違う道を歩んでいたらどうなっていただろうか?
気がつくと戦国時代だった。
どうやら前世から生まれ変わったらしい男。
自分の置かれた状況を確認すると、享禄元年の織田家に長男として生まれた事がわかる。
「織田家の長男!? やった信長だ! 勝ち組じゃんか!」
しかし、喜んだのも束の間。自分が信長ではなく、信長の兄であると知る。
史実において、安祥城を今川に取られたばかりか、脱出も討死も切腹もできずに捕縛され、竹千代との捕虜交換に利用されて、織田家の戦略を根本から覆した情けない兄とされる織
田信広。
その後は一度信長に謀反を企てるだけで(実行したかは諸説ある)ろくに表に出て来ないままフェードアウトした影の薄い武将、織田信広。
そんな彼に転生した、やや戦国時代に詳しい男が、別に織田家の家督は狙わずに頑張る物語。
第五回ネット小説大賞、『受賞作』に選ばれました。
2017年11月25日に宝島社様から発売されました「このライトノベルがすごい!2018」にて紹介されました。
2017年12月9日、宝島社様より出版されました。折りたたむ>>続きをよむ
聖ヨハネ騎士団の騎士として強大なオスマン帝国と戦ったジョバンニ・ロルテスは不思議な運命に導かれて戦国乱世の日本で天命の主君に出会い、サムライとして生まれ変わる。
蒲生家に仕える赤髪緑眼の山科勝成はどのように戦い、いかなる道を歩むのか。そして異色のサムライは戦国時代に何をもたらすのか。
令和六年。世界で二〇二四年といわれている年。
日本はいまなお、鎖国状態にある。
武士の慎之介は外の世界に憧れていた。
戦国も佳境。
織田信長が台頭する契機になった足利義昭の保護。
義昭が将軍候補になったのは将軍だった兄が三好三人衆に殺されてしまったから。
将軍殺害という前代未聞の事件。
その将軍とは剣豪将軍と名高い足利義輝。
侍の頂点にして武門の頭領。
塚原卜伝に「一の太刀」を伝授された紛う事なき剣豪。
不遇の将軍だった義輝は、剣術修行を終え将軍職に復帰すると外交に政治にと活躍する。
その期間たったの7年。
時代の波にのまれた天才剣士。
その将
軍に乗り移った現代人 清家和輝は、この厳しい宿命に打ち勝つことはできるのか。
―――――――
ちょっと待って!剣豪将軍って将軍なのに殺されちゃう人じゃん。
日本の副王とまで言われた三好を抑えたら、革命児 織田信長が成長してきて、どうにもならん。
味方は上杉謙信さんと細川藤孝くん。
武田信玄さん、野望は控えめにしていただけないでしょうか?
流石に九州征伐までしなくて良いよね。
鬼島津と対峙なんて正気の沙汰じゃないって。
カクヨムにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ
菅原道真の謎に迫る超時空歴史ファンタジー。学問の神様と呼ばれる道真は、なぜ日本最大級の怨霊として畏れられたのか?
道真の式神「梅」、雷神伝説、土師氏の謎、相撲起源、光り物の怪、御破裂山奇譚、秘術「双龍」、八岐大蛇神話、フリーメイソンなどなど、仕掛け満載で連載中。
「魔法のiらんど」、「wattpad」、「Yahoo!ブログ」等にも連載しています。
本書の原名は、「先の内乱におけるヘイリプ・サレの次男ノルセンの事歴に関する報告」である。
本書は、ホアラ候ノルセン・サレが、「短い内乱」(八九二~九〇八)について、自身の行動を中心に、北州公ロナーテ・ハアリウの求めに応じて回顧したものである。
サレはスラザーラ家のために立ちまわり、同家を擁護する立場から本書を記したと考えられている。そのため、本回顧録は「スラザーラ内乱記」の通称で呼ばれることが多く、この注釈書の表題もそれに倣った。
※カクヨムにて完結済み(45万字)折りたたむ>>続きをよむ
織田信長が、鉄砲で武田軍を打ち破った長篠の戦い。
このとき、絶体絶命の長篠城から、救援を求めるため岡崎城まで赴き、そして己の命と引き換えに任務を全うした足軽がいた。
その人物の名は、鳥居強右衛門。彼は何を思い、自らを犠牲にする決断を下したのか。
【筆者注・低年齢向けを意識した習作です。また、話の都合上、かなり誇張、脚色しています】
立版古(たてばんこ)は、江戸時代の『おもちゃ絵』です。
台紙に建物などが描かれた背景の絵を立てて、その前に人物や置物の絵を立てます。
完成すると立体的なジオラマのようなものになります。
江戸後期、越後長岡藩が北越戦争に至る際に、侍から医師となった青木俊蔵と妻オミヤの波乱万丈の物語を作品にしたものです。
場所は、現在は長岡市となった山古志村を含めた設定です。
時は紀元前、場所は古代ギリシャ。後に巨大帝国マケドニアを築く王――アレクサンダー三世。彼が偉大なる王となるまで、いくつもの賢人と手紙があった――ソクラテスからプラトンへ、プラトンからアリストテレスへ、そしてアリストテレスからアレクサンダーへ繋がる歴史を、手紙を通して覗いてみよう……
彼氏にフラれてやけ酒!
起きたらゲームの世界の記憶を失くして将来死亡ENDしかない悪役令嬢に転生していた!
( ̄□ ̄;)!!
しかもチート能力言霊の力で
言葉の綾でまさかのヒロインを攻略してしまう!
20年後に現れる魔王を倒して勇者とHAPPY ENDを目指して不老不死の大魔法使いになるために修行頑張るよ!
小伝馬町牢屋式の西の揚屋(あがりや)、通称、女牢(おんなろう)に、若い娘が入れられた。
町娘のナツだ。
しかし彼女は、ある目的のため、あえて海千山千の牢名主が支配する無法地帯、力だけが支配する地獄の女牢に、自ら進んで赴いたのだった。
もう、ずいぶん以前に、違う筆名で書いた作品です。
時代物は好きで、以前は、よく書いていました。
短い話です。
ナノクラフトの作者が江戸ものを書けばこんな風になる、ということで一度お読みくださ
い。
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交通事故により、目の前で幼なじみ兼恋人である結城凛を亡くした、佐々木真琴はあまりの辛さに自らも飛び込み自殺を図ってしまう。そして目覚めた場所には、死んだはずの幼なじみと太陽神を名乗る謎の美女。コテコテのお決まり展開に喜ぶ真琴は、自称太陽神とある契約をする。その内容は、織田信長による天下統一を補佐する様にというもの。どうやらここは信長による天下統一が達成された平行世界らしい。
ここに転生カップルによる新しい戦国のページが花開く。
縄文時代の三内丸山遺跡に転生した少女の、スローライフな日常。
繋がった一つの長編ではなく、短編連作です。
時代は三内丸山のムラの全盛期である4500年くらい前をイメージしていますが、エンタメ優先なので、時代背景的にズレたことがあっても、ツッコミはなしで。合言葉は「これはフィクション」
毎回、特定の出土品(遺物・遺構)をメインに書いて行きたい。
この作品は、pixiv・カクヨム・エブリスタ・セリバンテス・writoneにも掲載しています
。
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項羽を討ち、漢王朝が誕生して数か月。
戦に疲弊した民を慰撫し、国家を盤石ならしめんと仁政を施す漢王劉邦。
ある日、政務に勤しんでいた彼の元に、ひとりの青年が現れる。
司馬言皆と名乗った彼は劉邦にある提案をする――。
明治新政府で重要な立場に就く退助だったが、
征韓論であえなく辞職し下野。
自由民権運動へと突き進み、政治結社を設立、
日本中を駆け回るのだった。
令和の時代に生きる主人公は学校帰り変なものを拾って、450年前の時代に飛ばされてしまった。
そこで待っていたのは、アラサーな徳川家康。
織田信長の元にやってきた別の未来人から、2020年の戦国武将ランキングで自分の人気が低いことを知らされてショックを受けた家康が主人公を呼び寄せたのだった。
そして彼は言った「450年後の世界で、儂を人気者にしてもらう」と
※ この作品はカクヨムにも掲載しています
スターリンとトロツキーの架空短編小説
全然小説を触ってない人間の書き物なのでご了承ください
人影は一つの物語の終焉を見て、マンネリ化して飽きたとつぶやいた。
何人もの人を舞台を作り、その人物が望んだもしくは憧れた役を与え、結末まで見守るというローテーションが確立していた。
試しに10代と30代の女2人を閉じ込めてみようか。10代の女のほうは舞台の候補が多いため、必然的に30代の方をチョイスした。
それが史実と知らずに、閉じ込めた方が下手に知識を持っていたために波乱に満ちたものになるとは、この時は思っていなかった。
永禄11年
織田信長率いる上洛軍により観音寺城が落城し、主君六角義治と共に小舟木勘三郎能隆は城を脱出したところで
迷子になった
気付けば山の奥で配下二人とサバイバル生活へと突入する
六角家の再興は成るのか!?
そして見事大名へと成長できるのか!?
拙稿『近江の轍(おうみのわだち)』に登場させられなかった設定やキャラを活用(再利用?)してアナザーストーリー的に書いていきます
たまに轍にも登場するキャラが居たり居なかったりします
別作品として単体でも楽しんでいただけるようにがんばります
改めて
この作品はフィクションであり、登場する人物・団体等の名称は実在のものとは一切関係ございません
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平安時代中期。京を乱していた鬼、大江山の酒呑童子が討伐されてからも事件は後を断たず、人々は疑心暗鬼から醒めないでいた。鬼の残党が起こす事件を解決するため、武人・渡辺綱は主である源頼光の命の下、夜の警邏に出かけている。しかし、その心中はその日の雨脚のように、穏やかなものではなかった。同輩の坂田金時が主の命に応じず、屋敷にこもっているためである。物思いに沈む警邏の最中、綱は一条戻橋のたもとで、人を待っているという妙齢の美しい女性に出会う。「
京の夜は安全とは言えない。待ち人は諦められよ」と忠告して別れるが、綱の心は女性にすっかり奪われていた。「あのような姫君にもしものことがあってはならない」と綱は京の安全を守る決意を新たにする。しかし、この女性は綱をつけねらう酒呑童子の臣下、茨木童子であり、その日の激しい雨も人払いのために彼女がふらせたものだった。
翌日、綱は金時の真意を確かめに、住処におもむく。問いただすと、金時の答えは意外なものだった。「自分は山姥と人の間の子である」と出自を明らかにしつつ、金時は鬼の残党狩りに対してためらいを示したのだ。「例え人を食おうと、山姥は確かに自分の母であった」と金時は述懐する。彼の中では、大江山の一件も激しい葛藤の中で決断したものなのだという。これ以上手は貸せない、と金時は残党狩りを固辞し、説得には応じなかった。綱は友であった男の真意と出自を知り、動揺する。
一方、茨木童子も激しい葛藤の中にあった。一条戻橋のたもとで主の仇を討つつもりが、敵方からの思わぬ接触にあったためだった。果たして仇をとることが正しいのかと迷いながら、茨木童子は再び一条戻橋へと向かう。
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かつて、世界を圧倒し、支配した大国、アンドレア、アラリア、ブロッケンの三大帝国同盟。
戦艦時代の黄金時代を築いたこの三国とゲルカン・コルシャの列強諸国は度重なる戦争により崩壊し、平和だった世界のパワーバランスは一気に崩れ、世界は再び狂乱と戦争の時代へと突入した。
東方世界の小さな国ゴリョ皇国は、オーラリ・レルア連邦共和国の植民地化に反抗するために、この動乱の近代世界を生き抜くため、かつてのゴリョを変えるために動き出す。
彼らには英
雄もいなければ、救世主も無い。
ゴリョは大国の支配の元で裕福に暮らさず、自国の自由と権利のために貧乏を選んだ。
これはそのような選択を選んだ小国の近代史の物語である。
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動き始めた陰陽師。
その先で待つものとは何なのか。
そして式神達の持つ力とは。
大陸に、千年にわたって君臨する千年帝国。
栄光のベールを剥ぐと現れるのは、腐敗しきった滅亡寸前の国家。
その帝国を立て直すべく、若き皇帝の奮闘が幕を開ける!
※書きたくなったので、プロローグっぽいのだけ書いちゃいましたが、続きません。
199位 死際
天正十年六月二日。
運命の日。
俺は、本能寺にいた。
父親の正妻の子でなかったゆえに、母親の実家である百姓の家で育てられた信一郎。
しかし、正妻の絹代が身罷り、父親の市右衛門に子がなかったゆえに、八十石取りの武家である鷲頭家に引き取られる事になる。
武士に憧れを持っていた信一郎だったが、事の成り行き上父親に対するわだかまりを捨てきることができないままに成長し、元服を迎える。
だが、その父親が同輩の丸山英治郎に惨殺される。
丸山英治郎は藩内で名高い剣の達人であった。
武家の定法
から仇討ちのをすることを余儀なくされた信一郎は、剣術の師匠である平山三左衛門に剣を鍛えなおしてもらう。
そして、仇討ちの旅に出る信一郎。
だが、その心の中には、父親を殺した仇を憎み切れない矛盾が渦巻いていた……。折りたたむ>>続きをよむ