小説家になろう 勝手にランキング
小説家になろう の 非公式 ランキングです
純文学ランキング 101~150位
いつからそうなったのか、どうしてそうなったのか、知っているけれど「誰も知らない」。
そういうことになっている。
不思議系低温純文。
この作品は自サイト・ノベプラにも掲載しています。
変わった猫たちが登場する話。
一話完結の短編となります。
不定期に連載します。
パチンコ屋の駐車場で、おじいさんは小さな女の子、トモコちゃんと出会った。
その出会いは、とても哀しい物語の始まりだった。
その日、世界に公表された一大発表は様々なニュースを置き去りにしてひとりステージに登った。それは感情を浪費する毎に寿命が縮むというもの。世界の人々は二年でそれを受け入れ、ついに人々の顔に表情は見られなくなってしまった。命惜しさに人々は顔に分厚い仮面を被るようにして生きるようになってしまったのだ。無論僕もそうだった。いつもと変わり映えしない日常。けれど、そんな灰色の世界で僕は感情をめいいっぱいに見せる本物の人間に出会ったのだ。「だって、つま
んないもの。人には当たり前の機能として感情があるのに、どうして縛らないといけないの? そんな人生、ロボットみたいじゃん」折りたたむ>>続きをよむ
「人は平等であるはずなのに何故格差がなければならないのか」
胸に抽象的煩悶を抱えた青年は、その煩悶ゆえに友達も少なく孤独であった。
そうした孤独な日常を送っている青年イナセは、せめていささかでも世間と社会的関係を結ぼうと思い立って、風俗へと足を運ぶ。
そこで出会ったナツキと交際することのなるが、嫉妬深い数少ない友人であるタケシと対立することになり、一悶着することになる。
「人間を返せ」、どこからともなく現れた奇妙な男の着けたゼッケンに書かれた言葉の意味とは何か。
あなたは在宅起訴されましたと告げられる。
果てのない憎しみへの解毒があるとすれば、ただ一つ。深く傷ついても、侮辱されても、溝に捨てられても、何があろうと、それでも宇宙や自分自身に心から感謝をすること。何もかも赦すこと。人生においてはそういう初歩的なことすら分からない限り、先には絶望しかない。一途に愛するがゆえに魔女になり、不幸を招く。どうせ自分の人生には何の意味がないからせめて大切な人を守ろうというのも最大の誤解で、結果としてその唯一の希望を失ってしまう。そして、全てが自業自得
。折りたたむ>>続きをよむ
『売らない』ではだれにでもあるような、芸術家の葛藤をかきました。
『焚書』では芸術家の一番大切なものを書きました。
男は受け取り、受け入れ、生きていく。
これが大人になるってことなのか?
***
眠っていた超短編です。
外に出して天日干しにします。
以前、ある人と、「言語で真理に迫れるのか」、という議論をしたことがありました。その時の私の意見は、世界を表すには、断片である言葉ではとても足らず、しかも「そのもの」ではなく、それを表す物(置き換えた物)である言語という記号で、真理と世界には迫りきれないだろうということ、そして悪く言えばその模造品に何ができるのだろうか、おそらくその理解は限定的になってしまうのではないか、というものでした。
それを、今回寓話化した物です。少し堅い話です。
興味がある方は最後まで読んでいただけたらと思います。
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それは、ただ夢で。
アラビアンナイトのような平安絵巻のような中華王朝のような、混じり混ざった夢を見た。山吹色の髪に露草色の目をした皇帝に出会った。目覚めて、何度も、また同じ世界の夢を見る。
私は誰かの特別になりたくはない。あなたの執着など望まない。夢の中で繋がった異世界の人間が、私に執着するというなら、私はあなたを壊す。あなたの世界を、優しく。滅ぼす。
夢を見た。
私は昼下がりの3年C組の教室にいて、窓際の席に座っている。教室の中には誰もいなくて、外を見れば青みがかった木の葉が風に吹かれてかすかに揺れていた。明かりのついていない教室は、窓から差し込む陽の光で左半分が白く照らされ、右半分は灰色に沈んでいる。穏やかな静寂が、黒板の右隅に書かれた日直の名前が、角の塗装が剥がれた机が、夢見心地の靄がかった意識をはっきりとさせていく。
不健全ってなんだろう――。僕は考えごとが好きでいつもそんなことを考える。いつも答えは見つからないか、適当に終わらせるのだけれど。学校はどこか居心地が悪くて、あっちやそっちへと、さ迷うしかない。
どれだけ無意識に信じていても、
人間も、状況も、毎年同じに思える季節でさえも、
少しずつ変わっていってしまうものです。
マンションの屋上から落下する彼は死ぬ間際に自分の生涯を、それこそ走馬燈を見るように眺めていた。
物心ついた頃から幼稚園、小学生の頃へと甦る記映像たち。
落下速度は変わらない。それゆえ彼の見るもの全てが実際には一瞬だけ映し出される儚い映像。
だが、中学時代に差し掛かった矢先、その異変は突如として生じた―――――
いじめられっ子の彼。
どこに行っても彼は虐げられる。みじめな生活を送っている。
いつしか自殺は彼のステータスとなっていく。リストカットは彼の生きる活力を生み出す行為なのだ。
ある日、いつもように通りかかった不良グループにいじめられていた彼だったが、死んだのは彼に暴力を振るっていたグループのリーダー格のトモダチの方だった。
一台の車が水溜まりを弾いた。
バス停のベンチ。それを覆う屋根の上で、踊り跳ねる雨粒が子気味の良いリズムを奏でていた。
――やっぱり、雨は嫌い。
六月のとある日。僕がそんな雨の気配に意識を横たわらせながらいると、隣にいた彼女はそう呟いた。
*
「僕」と「私」の雨の話。
ヒトという存在がヒトの意志で自由に造り上げることが可能になった、私たちの生きる時代よりも少し先の未来。
世界でも有数な技術大国である日本で試験的に生み出された“新種の少女”は、ある日ずっと閉じ込められていた殻の世界から抜け出す。初めて見る外の世界のモノたちに感動する中、少女は自分という存在をあてどなく探す“目つきの悪いおねえさん”と出会い、歪に荒廃する国内を一緒に巡ることになった。
軽ワンボックスカー一台で行く、ちょっぴり奇妙な大切なも
の探し紀行。折りたたむ>>続きをよむ
都会に憧れを抱くとある田舎の少年の浩一は、ある日、ひまわり畑で一人の少女と出会う。
「ザリガニ捕れる?」
そう言った美しい少女の微笑みに、浩一は頬を染めた。
どこか切なさを漂わせる少女のために、浩一はとっておきの場所を案内するのだった。
都会の少女が、田舎の村に来た理由とは――
ひと夏の物語。
どうやらこの青に満ちた世界には、私と、私のことを「世界で一番大切な人」と呼んでくれる幼馴染しか、いなくなってしまったようだ。
車窓から見る光景。
雪化粧が美しい。
だが只の山だ。
――それもまた良し。
哀愁漂う秋の想い出。形だけが残ったミステリアスな友達。娘との会話で少し思い出した。結局「僕」は名残惜しくて、想い出の紅葉を拾ってみた。
よぞらにはきれいなおほしさま。
わたしはたかーいおへやでくつろいでかんがえる。
わたしもほしになりたいな。
平成の初めの頃の、とある大手企業の採用(就職)活動に関する、限りなくノンフィクションに近い「フィクション」です。
就職氷河期の始まりの頃の話ですから、多分今とは随分変わっているのでしょうね。
でも本質は変わっていないと思います。
ご参考頂ければ幸いです。
春になると思い出す。淡い想い出。
この作品は、銘尾 友朗さま主催の『春センチメンタル企画』参加作品です。
妻を亡くし、男は変わってしまった。
妻と過ごした片田舎の館に籠ったまま、誰にも姿を見せなくなった。そっとしておいて欲しいと、玄関のドアを閉ざし、誰の訪れも拒む様になった。
男を心配して訪れた友人の見た男の今は…。
『信仰』を動力とする人型飛行機械・羽衣は、少年たちの心を映す。罪を背負った兄弟は、羽衣を通じて手を取り、向き合う。お互いを救うために――。鬼と呼ばれる異形のものから逃れるため、地上の国『日之本』を捨て天上の都『月の舟』へと逃れた人間たちのもとに、再び鬼が現れる。類い稀なる美貌と純粋な精神の持ち主である唐桃海里は、兄・万里の存在を追い求め、謎の少年・夏目千尋の力を借りて羽衣へ搭乗する。
羽衣のパイロットたちによって語られる、舟で最も強く美
しい少年・万里の肖像が、彼らにもたらすのは奇跡か、それとも青春の終わりか。
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大正時代をモデルとした文化の根付く飛空都市を舞台にした、搭乗型ロボット要素を含むBL要素有り小説です。折りたたむ>>続きをよむ
東京大学に通う「私」は、夏季休暇を利用し単身京都へ旅に出た。観光地や名所を巡る。カバンにユーモアを詰め込み「私」が「私」と向き合った。目に見える京都の景色は、私の心の鑑であった。
夜汽車の中、ある男の話
※Generalmajor der NVAさま『鉄道記念日奉祝企画』参加作品
中学に上がったばかりのまだ幼さが残る少年少女の恋愛模様。
アメリカの中学校を背景に幼い恋心が交錯する。
近所の公園のベンチに座り、昔のことを思い出していた。妻が来たので思い出語りをした。
いつも、考えるんだ。オレはどうして生まれてきたのか。オレはどうして生きているのか。
誰もいなくて、人目を気にしなくていい放課後のがらんとした教室で、答えなんて描いてくれない黒板を見ながらひたすらに考えていると、
やたら五月蝿い雨が、降ってきた。
四六時中読書をしているという本の虫、その駆除依頼を受けたぼくは、殺虫剤入りの壜を持って現場のファミレスへと向かった。そこで妙な取り合わせの男女を見掛ける。黙々と本を読む男性と、食事をしながら話し続ける女性。ふたりの関係は気になったが、それ以上に女性の言葉がうつくしく、心を奪われて耳を傾けていたぼくは、飲み物と間違えて殺虫剤を飲んでしまう。その途端、ぼくから言葉があふれ出してきて、それはうつくしい言葉を喋る彼女の口へと向かっていったのであ
った。折りたたむ>>続きをよむ
退屈すぎる日常を送る僕の前に突如現れたのは、色白で、スタイルがよくて、笑窪がかわいらしい人だった。
雑踏の中で「ある場所についてきてほしい」と頼まれた僕は、彼女の潤んだ瞳に魅了され、彼女と一緒に裏路地へと向かうことになった……
オートバイから漂うアロマの香り。夏が終わり始める頃、奈美子は春のできごとで変わるこれからのことに思いを巡らせる。
先生が縁側に座して、外の風景を見ながら、菅原道真の有名な句を口ずさむ。
以前自サイトに載せていたものを加筆修正したものです。
おばあちゃんの思い出について書きました。はい。おわりです。
アンデルセンをモデルにした男性のはなし。
なぜノルウェー産のシガレットは全て捨ててしまわなければいけないのか。
通りがかりの老婆とのジョークを交えた珠玉のストーリー。
しゃべる機械と、ぬいぐるみと、旅をする少女の話。
旅の途中で見つけた、青と赤の薔薇が巻かれた家。
その薔薇を配る大きな国、その薔薇をもらう小さな国……。
少女が見つけた残酷な真実とは。
※他サイトとの重複投稿を行っております。
随分間が空いた上に、内容的にも2ヶ月ほど前の話なのですが、
久々の団地団記念(6/3に楽しんできました)ということで、
明日も仕事ですが頑張って載せてみました。
丁度良く「さくら/ケツメイシ」もBGMなので団地PVにも上手く韻を踏めたということでw
久方ぶりですが読んで頂けたら幸いです。
貴女のさくらはそこにいます。
BGM
さくら/ケツメイシ
さくら/capsule
桜の時
/aiko
千本桜/黒うさP feat. 初音ミク折りたたむ>>続きをよむ
山奥に残る『魔女』伝説を巡る、悲しい物語……。
青い三角定規渾身の短編作品にどうぞご期待ください。
搦め取られる。
ピアノと音とアイツと。「金魚すくい」の二人ですがこちらだけでも楽しめます。二人の付き合う前。
多くの人で賑わう市場を歩いている中で、ふと空を見上げるとさあっと風のように天を横切る魔女の姿を見た。彼女は一体何者なのか。英国民謡「Scaborough Fair」を元に物語を綴る、という企画。
吉田兼好の書いた徒然草。日本三大随筆と呼ばれる本著は国語の授業で目にした事があるでしょう。
でも皆、中身までは知らないはず。誰もが口を揃えてこう言います。
「何となく難しそうで読みづらいし、よくわからない」
そんな事は微塵もありません。徒然草は今で言う所の「おっさんの偏屈ブログ」なのです。
社会への愚痴いっぱい、下ネタ満載。今の日本社会にそのまま通じることが出来る、とっても身近なものなんです。
この作品「徒然ww2」
はそんな徒然草の各段を中学教師、卜部兼好を主人公に再構築した学園ドラマです。
思わず草が生えて、そして泣ける。そんな新感覚の徒然草をどうぞ。
原文は吉田兼好著、徒然草より引用しております。
【お知らせ】
前書きに徒然草の原文を、後書きに現代意訳を載せてあります。徒然草に初めて触れる方でもするりとお読み頂ける様になっております。
本作は京野うん子が書いた「徒然ww」の続編になります。本作のみでもお楽しみ頂けるようにしておりますが、前作をお読みいただければより一層お楽しみ頂けます。是非「徒然ww」もあわせてお読みください。折りたたむ>>続きをよむ