小説家になろう 勝手にランキング
小説家になろう の 非公式 ランキングです
純文学ランキング 801~850位
とある電車の中。駅から発車し、そう間もない頃。
ふと、一人の少年がその老人に気づいた。つり革につかまり片手には杖。
「あ、席どうぞ」
「……はぁ」
ため息を吐く老人。中学生くらいであろうその少年は一瞬、戸惑ったものの
自分の声が小さく、聞こえなかったのだろうと思い、また声を掛けた。
「え、あの、席どうぞ、座ってください」
「はぁ……」
老人、またもため息。そして息を吸い込むと言った。
――ねえ、想像したことある?
――なにを?
――ぼくたちのいない世界を。
くすくすと、ひそひそと。
夜の森、深いみどりの闇のなか、ちいさくさざめく声がきこえてきます。
1人の青年の虚ろな世界からの出立を描いた心象風景のショート小説です。
清美は今日も一人だ。
同族はとうに皆いなくなってしまっていた。
ある時、彼女は浜辺で一人の男と出会った。
話を聞くと、同族だという。
嬉しさのあまり、距離を近づけようとする清美。
だがしかし、男には秘密があった。
泡にならない人魚姫のようだけどあっさり塩味ファンタジーみ物語。
ループの中、目の前で何度も娘が死んでしまうことに疲れはててしまった男のお話です。
ある少女に届いた封筒。
中にはクローバーのしおりと風変わりな手紙が入っていた。
ある日、アパートの部屋に入り込んできた一匹の黒猫。成り行きで飼うことにしたのだが……なんと人間の姿になってしまった。彼は自分が猫だと自覚しながらも、今まで通り一緒に暮らすという。
なし崩し的に始まったイケメン化した元猫との共同生活。案外悪いものではなかったけれど、元は猫だからやっぱり普通にはいかなくて……。
一人きりは嫌だった。
だから私は、頑張ったのだ。
*:..。♡*゜¨゜゜·*:..。♡*゜¨゜゜·*
他サイトにも掲載中
*:..。♡*゜¨゜゜·*:..。♡*゜¨゜゜·*
超が付くほど真面目で融通の効かない堅物で通ってるわたしは、実は最先端のバイオテクノロジーによって生み出された生物兵器、みたいな感じでいつもイライラ爆発寸前!
クラスメイトのみんなに対して、心の中で暴言吐きまくりなのだ。
そんなわたしの表の顔に引っ掛かった男の子は、かなり難あり、いわく付きだった。
彼や家族、友達のたくさんの人との繋がりの中で、わたしはみんなに愛される人間になれるのだろうか。
西野はいつもの道で黒猫に出会う
こっちにおいでーー
私は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならないと決意した。私には政治がわからない。私は、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。しかし邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。今朝未明、私は村を出発し、野を越え山越え、十里離れたこのシラクスの市にやって来た。私には父も母もない。女房もいない。十六の、内気な妹と二人暮らしだ。この妹は、村のある律儀な牧人を、近々、花婿として迎えることになっていた。結婚式も間近かなのである。
私は、それゆえ、花嫁の衣装や祝宴のご馳走やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。まず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。
私には竹馬の友があった。セリヌンティウスである。今はこのシラクスの市で石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく会っていなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。歩いているうちに私は、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりではなく、市全体が、やけに寂しい。のんきな私も、だんだん不安になってきた。路で出会った若い衆をつかまえて、何かあったのか、二年前にこの市に来たときは、夜でも皆が歌を歌って、まちは賑やかであったはずだが、と質問した。若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老爺に出会い、今度はもっと、語気を強くして質問した。老爺は答えなかった。私は両手で老爺のからだを揺すぶって質問を重ねた。老爺は、周りをはばかる低い声で、わずかに答えた。折りたたむ>>続きをよむ
マーコリンは、ここ最近の母親の言動に違和感を覚えていた。少し前から、性格が180度変わったように思うのだ。
その話を古くからの友人に相談したところ、〈マザーQ〉の存在を知らされる。
マザーQとは、宇宙の遥か彼方からやってきた超生命体で、母親に擬態して人間社会に溶け込んで生きていくという習性がある。
友人が言うには、マザーQを殺さなければ本物の母親は戻ってこられないのだという。
主人公であるマーコリンは本当の母親を救うべく、
マザーQの調査に乗り出した。折りたたむ>>続きをよむ
私の趣味嗜好は人と違うかもしれない。
そんな事みんな思ってるのかもしれない。
みんな欲望を闇に葬っているのかもしれない。
その闇をのぞいて見る夜があった。
病室に入る男性に対して、結婚相手の女性は1人語り続けます。
817位 想像
五年間一人でカフェに通い続ける男性。それを観察する私。想像する君。
母の遺した編みかけのマフラーを、完成させる話です。
主人公の佐野 愛は、昼は記者、夜はSMクラブのM嬢という二重生活を送っていた。
そんな佐野は、9年前に起きた猟奇的事件の犯人である元少年Aの現在を追跡取材することに…。
目撃情報を基に捜索し、ついに元少年Aの西 忠司との接触に成功。
しかし、それをきっかけに2人は思いもよらぬ狂った関係へと発展していく…。
カクヨムにて同時連載中!
https://kakuyomu.jp/works/16817330650465450746
ナスは栄養がないみたいだけど、好き。ナスだけの栄養で生きられるカラダにするため、薬を飲む。
823位 小瓶
都会の生活に疲れた「私」が、故郷の街に帰ってきた……そこで見たものは?
超短編小説。
老人の勤めていた会社は、すっかり巨大なスピーカーへと建て替わっていた。
『生きることの指標』
生きることの指標、と言うものは、一体どういうものなのか。考えを実体験も敷衍して、文章を連ねた、連作の小説。
純子さんの連れ子の美恵さんはわたしよりひとつ年上で、どもりがある。
スイカの切り方は少し不器用で、いつも風をふわりと巻いたブラウスをつけていて――。
何となく書きました。特に中身は無いので心を空っぽにして呼んでもらえると嬉しいです
830位 情炎
未だ灯火には油を使っていた時代。
酔い潰れた女を男が迎えにやってくる、その一幕。
小説ライブ配信アプリ“ボイコネ”にも、朗読用、同じ内容で一人用台本の形に修整したもの、台詞お題、を投稿しています。
其方は読むもよし、聞くもよし。
僕は誰もが耐えられるであろう日常から抜け出し、自由を探した。
その先で出会った鳩も同じく不自由を感じていた。
自由とはどこにあるのか?
自由とは誰が持っているのか?
僕にはまだわからない。
「今からちょうど一年後に世界が滅びるの」
私に世界の滅亡を告げたのは25年前に自殺したはずの双子の姉でした。
「処刑室に音楽を流して欲しい」
そう申し出たのは一人の死刑囚だ。
名前は二十六番。
当然本名ではない。だが実際に彼はそう呼ばれていた。
独房に食事を差し入れた看守は返事することなく
「馬鹿な事を」と鼻を鳴らした。
この時、彼の頭の中は今朝買った雑誌の袋とじの事でいっぱいだった。
立ち去ろうとしたが二十六番の口にした言葉で足を止めた。
「まだ見つかっていない遺体の在り処を知りたくはないか?」
834位 選択
最近、夢十夜を読みました。
夢で見たものに尾ひれをつけて、短編小説っぽく仕上げています。
私の思想やメッセージが少しでも伝われば嬉しく思います。
あなたを応援♥
あなたの健康応援♥
絶対服従美女軍団♥
ブルンと真面目に♥
健康と食育を応援してくれる♥
薄こげ茶色の、コッペパンみたいな息子の腕が、私を、ここに、連れ戻してくれたから。
『ダイダラボッチに会いたいかい?』
オカルトライターの私はじいちゃんの車に目隠しで乗せられダイダラボッチがいると伝わる村にたどり着いた。
「……いい村ね」
景色が綺麗で人も優しく食べ物が上手い村だった。
こんな穏やかな場所にダイダラボッチはいるのだろうか?
些細なきっかけでかかわりを持つようになったクラスメイト。
会話をしていくうちにお互いに惹かれていく…
言い出したくても言えないとき、あなたならどう伝えますか?
恋じゃなくなる今宵月の見える夢見が丘で月光 IN THE LIFE,いつかのメリークリスマスに敵がいなけりゃZEROになるまで愛のままにわがままに君の中で踊りたいとねがい、あいかわらずなボクらはキレイな愛じゃなくてもGIMME YOUR LOVE!それぞれのミエナイチカラを抱えて生まれて来たからその手を離してさよならなんか、もう一度KISSしたかった、なんか言わせないFUSHIDARA100%の恋心よ、GOOD NIGHT...」(P
.S.時の流れは妙におかしなもので、よくまあここまでオレたち来たもんだなと少し笑いながら、おまえ煙草吹かしてる間に血よりも濃いものをつくることがあるこの街に丸め込まれたのはボク?(キミ?)よくまあこんだけ涙腺のよく似た者が集まるもんだなとこんな時妙に何か仲がいいよね?でも、いろんな男にいつも誘われるだけ誘われてついていかないキミが一番好きだよ。もしも生まれ変わったら昔のことだけ輝いてるそんな暗い毎日は過ごしたくないなんて眼を輝かせて言ってた野暮な性格がバレちゃマズいなんてことでこんなとこで目的も夢もあやふやな暮らしだったオレは悩んでる場合じゃない。もっとビッグにならなきゃいけない男だから親の脛を齧りながら時間だけはあったオレは。
折りたたむ>>続きをよむ
一白怪談 - 三十五
この作品は、カクヨムにも掲載しています。
この人生を道に例えるならば、私はもう岐路についているのかもしれなかった。私は一人旅に出かけていた。目についた電車に飛び乗って、どこまでか分からないその行く末に身を委ねた。
帰り道にザクロがある。
何故ザクロは実をつけるのか。
ある少年が、折りたたみ傘から人生の歩み方について考え、淡々と独白していく。
友達がひとりもいない僕。その男は、イッタイどうするのか。