小説家になろう 勝手にランキング
小説家になろう の 非公式 ランキングです
純文学ランキング 1701~1750位
「きっと、思い出すよ」
僕はもう一回起きれば、君と会えなくなる。
だけれどね、少しそれが心苦しいように思える。
思い出せない。きみとの、約束が。
誠一は父のお通夜の日、住職から長年放置している墓の存在を知らされる。
その墓はなぜ忘れられ家族のだれも墓参りをしなかったのか。
調べるうちにある事実がうかんでくる。それをきっかけに、墓とはなにかを考えるようになる。
電車に乗っています。
ふと空を見上げます。
基本的にそれだけです。
奥田哲也と高坂翔一は中学からの幼なじみだが、奥田は堅物、高坂は明るく社交的と正反対の人間だった。
ある日、高坂が奥田を風俗へ誘う。しかし奥田はにべもなく断った。
それが二人の最後の別れになるとも知らずに。
葬式の日、奥田は高坂の言葉を思い出し、風俗へ行くことに。
サークル・シエスタ第四回課題作品
テーマ 生きる
近江木葉は部活動をしない。行きつけは近所の図書館。
華のスクールライフなんてものは無縁だった。
木葉は周囲とのギャップに時々押しつぶされそうになる。
それでも数少ない友人たちはそんな僕の心を優しく包んでくれた。
しかし、悪夢は突然訪れる。
とあることがきっかけで友情が壊れ、誰にも信用されなくなった。
木葉は亜実とともに歩みだす。
どうしようもない絶望から救われるために。
これはあなたの中に眠る無意識の現出。
偽りだらけの世界をさらけ
出す。
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彼の肌が泡立った時、私の絵の具は濁ってゆく。
彼は風を読むことができるが、星を読むことはできない。
私は彼の中の星を読みながら、風の意図するところへ彼と共に向かっていく。
朱色の話。
男女が金魚を見る話。
水槽の向こう側の君の話
1710位 壁
夏目漱石の『夢十夜』や星新一のショートショートのような幻想的短編小説。
これは、ふたりの大学生の純粋な恋物語である。
奇跡的に出会ったふたりはお互いがお互いのために無限の愛情で恋愛を謳歌し、お互いがお互いを何より大切に思うようになる。
しかしある日を境にふたりのこころは離れていってしまう。主人公は悲しみのあまり不適切な道を選ぼうとしてしまう。しかしそれを止めたのは……。
36歳の独身男が振り返る過去に、人生を生きる上で本当に大切なものはなにか?
絶望を一瞬で希望に変える愛の物語。
すれちがってし
まうふたりはこころの痛みとどう向き合うのか?
今、大切な人のために何ができるのかを楽しみながら読んでください。折りたたむ>>続きをよむ
きっと希望なんてありはしない。
希望だけを見せらせ育てられたからだ。
希望の光は強すぎた。
だから影しか見えなくなった。
大人は僕らに何を望むか。
大人の言葉にされるにならば、
大人の言葉で殺され続けるのなら、
僕はこうやって死を選ぶ。
徒然なるままに、日暮らしただただここに雑記を残す。
キミとボクはバイト先で知り合った。学科は違うけれども同じ大学の同級生と分かった。キミとボクは徐々に仲よくなってゆく。しかし、キミは実は婚約中であることが判明する。キミとボクが大学2年の9月~12月上旬ぐらいの頃、1990年前後のお話。
* * * *
「最後だなんて、絶対思わないから、お別れの言葉は使わないね」
にゃあこはいつもは主人の愚痴ばかり。
主人はにゃあこの気持ちがわからない。
でも彼らはそれがちょうどいい。
この関係が彼らにはちょうどいい。
いつまでだってこのままだし、いつまでも一緒だ。
この物語は猫のにゃあことその主人の物語である。
冬を越え、生命が春を謳歌し始める頃。
彼らの厳しい試練が始まる。
その短い一生を、人々に捧げるべく、人知れない研鑽が行われる。
ある海辺に住む女性と、彼女の家に転がり込むことになった彼の話。
男が忽然と姿を消した。誰にもその理由も語らず、行き先も告げなかった。
そして数日後、連絡が取れないと心配した一人の人物がやって来る。
男は一体どこへ行ったのか・・・・・・。
夏。陽炎がゆらぐ道の上で、アイスを持つ少女を見た。
女の子がアイスを食べる。ただそういう描写が書きたいと思いました。
いつか行ってしまうあなたのよこで。
綾香さんの曲の「今夜も星に抱かれて」をイメージして作らせて頂きました。
山の中、小川のほとりで死にかけていた仁助は、人気のない山道に母子が通りかかったことに気付く。懸命に生きる親子の様子に、死ぬ前に良いものが見られた、と仁助が喜んだのも束の間……。
恋し、愛した。
別れたが忘れられぬ。
情けない男の事。
ネコさんは語る。「吾輩は猫である。名前はまだない。が、宿主は吾輩のことを「ネコさん」と呼ぶ。」
いつも見晴らしの良いところにいるネコさんと宿主の関係。
数年前の会社帰りに元同僚とばったりと出会った。彼は笑顔で「僕、癌なんだ」と言う。そう言いつつもコンサートの舞台に立った彼は、私の中に強烈な印象を残して逝った。
ぼくは光との散歩中に、懐かしい顔を見た。
水に誘われている女の子、史ちゃんに。
―幻想的な夢の始まりは、常に奇怪な情景の断片から始まる。-
気が付けば知らない場所にいた男は、気が付けば夜の海の浜部にいた。夢の世界だと気付いたとき、過去の経験から早く目を覚まし現実の世界へ戻らねば最悪の結末を迎えると推測した男は、この夢の世界からの脱出を試みるが、悪夢に近づく条件は刻々とそろっていき、やがて……
200文字小説『夜の真ん中を飛んでいけ』から想像を膨らまし出来上がった小説です。続編ではありませんので、その作品を読まず
とも楽しめます。折りたたむ>>続きをよむ
てきすとぽいさん【第25回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動3周年記念〉】で書いた小説を加筆修正したものです。
お題は告白だったので、某伝承をテーマに。
道真忌にアップしようと思ったら気付いたら梅も散り桜の時期になってきていたので慌ててアップ。つまり、そういう小説です。
とにかくお花を書きたい書きたいという、小説です。ちょっと時期外れになってしまった。
喫茶店の女主人とその客の出会いと別れの話です。
恋愛というよりは好きな人と一緒にいたい、そんな気持ちの物語です。
candyofpoison
http://cop.4.tool.ms/
からの執筆者本人による転載です。
干支に関するショートショートです。今回は竜その1 です。
あなたは、勉強が好きですか。
あなたは、先生が好きですか。
あなたは、体の悪い人を偏見の目で見たことがありますか?
難しい話ではありません。この話は、ある女生徒が心から先生を敬愛した話です。
「世界の果て」の従業員の一人の話し。
何をしても1番どころか圏外の女の子の、不器用なりに「果て」をめざす話し。
虚空尽き 衆生尽き 涅槃尽きなば 我が願いも尽きん
――― 弘法大師空海「高野山万燈会願文」より
高野真執筆作品。
火の神様が山から降りてきた。
「火は、私たちの生活を便利にする。しかし、時として、私たち自身をも焼く」という警句を火の神様は言った。そして、火の神様は友情の炎、勇気の炎を分け与え、再び山に帰っていった。その比喩に満ちた炎を、初めて火を見たネアンデルタール人のような猫背で(持って松明が重くて前屈みになっていたのかも)、慎み深く頭を垂れて受け取った1組と2組の代表の男女が、キャンプファイヤーにその炎を移した。
高校3年の美術部部長に絵のモデルを頼まれた文芸部部長イオ。その最後の一日の一コマ。
1745位 花屋
花屋さんの話です。戦争に巻き込まれ、息絶えた悲しいお話です。
とある聖堂の片隅に、小さな石の聖人像と悪鬼像が向かい合って並んでいた。そして二像は互いに語らう。
サキ(1870-1916)の「The Saint and the Goblin (1910)」を翻訳したものです。
『老いたくない、生きたくない、忘れ去られたくない』と口癖のように言う彼女。僕はそんな彼女にある方法を語り聞かせた。そして彼女はある行動をし、僕は実際にその方法を実行する。彼女の望み通りに。そして彼女に僕の愛を証明するために。
※別サイトにも投稿させてもらっています。
作者:raki
――人間も同じかもしれないね。無数の人間の集まりが『人間』なのであって一人ひとりの主張は強くない。生まれて、死んでいくだけだけれど、それが連続して――
夜光虫の光と寄せては返す波。生と死、明滅を続ける海。
「わたし」が求める答の在り処はその先に。
*ブログ・他サイトでも掲載します。
夏目漱石の異色の短編集「夢十夜」。
敢えて大文豪に挑戦し、晒してみよう、十の夢。
オチなし。笑いなし。カタルシスなし。
整合性のないイカれた夢の世界こそリアルなのか、それともウンザリするほどつまないリアルこそ夢なのか……
1750位 視線