少し前、まだ皆が携帯電話をパカパカさせていた頃から始まるお話。
幼い時からラケットを振っていた少女は物心がつく頃には大人と打ち合えるほど上手になった。やがて一緒に練習する友達と知り合うとますます腕前を上げ頻繁に試合に出るようになった。
またある少女はようやくそこそこ打てるようになって、試合デビュー前日の夜をテニスクラブで過ごしていた。コートでは少女が何度も試合に出ている先輩にアドバイスを受け、コートサイドでは少女の母親が先輩保
護者たちに緊張を和らげてもらっていた。
子供たちはそのプレーに、親たちはその応援やバックアップに励んだ。時にそれは習い事の域を越えると思えるほどに。
苦しいほどの充実を受け取りながら、ジュニアスポーツに取り組む家族とその周りの人たちの楽しく厳しいお話をここに。
*この作品はFC2ブログサイトに掲載していたものを転載しております(なお現在は閲覧できません)。
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