小説家になろう 勝手にランキング
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童話ランキング 51~100位
うつろ舟
ある日、川の上から小さな家ほどもある器が流れてきました。それはぴったりとしたふたをされて、ゆらゆらと揺れています。大きいのに、水に浮いているのです。
村の男たちが三人そこに通りかかり、大急ぎで川へかけ降りました。器はとても大きいのですが水につかっているのは下のすこしの部分だけで、ぷかぷか浮いています。
三人は尻をはしょり川に踏み込むと、力を合わせて器を岸へ上げました。
器は岸へ上げたとたん突然どすんと地面に落ちて、もう少し
で三人は足の指先をつぶされてしまうところでした。
「これはなんだろうか?」
「中から何か音がするよ。ひっかくような音がするよ」
通りかかった男の子が、言いました。
そう言われて耳をすますと、確かに何かをひっかくような音が中からきこえてくるような気がしました。
「まさか、中に誰かいるのかな?」
「誰か、というか、何か、かな?」
三人は顔を見合わせ、男の子は三人が黙っているので退屈していなくなってしまいました。
「あけるか? あけないか?」
二人が問答していると、一番最初に器を見つけた男が器の上にのり、蓋を持ち上げていました。蓋は、大きさのわりに案外軽いようでした。
「おーい。勝手にあけるなよー」
二人は器の上に立った男を見上げて、声をかけました。
「あけなきゃ、なにが入っているかわからないよ」
なかにはなにもありませんでした。
「なにかあると思っているうちはなにかあるのに、あけてみるとなにもないとは」
何かを期待していた三人はがっかりしました。
「うつろな舟だー」
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いつも湖にいたずらをしていた男の子・ポコロは、誤って湖に落ちてしまいました。
必死にもがくポコロを助けてくれたのは、何といつもいたずらをされていたあの……⁉
大人も小さなお子様も読める、優しい童話です
この物語りは、『笑い声の神様』と『泣き声の神様』が、村の子どもたちと繰り広げる物語りです。
笑うこと、泣くことと感情とが、どんな関係にあるのか、あるいは泣いたり笑ったりする姿を見て、どう人は感じるかなどを、二人の神様、四人の子どもたち、カラスや雷様、カラス天狗とのやり取りで表現しました。
感情と一体で発する声と顔の変化は、自分を表現する基本です。そのことの不思議さや、大切さ、そしてそれを見て、更に感情が生まれ、また泣き笑う。
こ
れは産まれたときから授かった、まさにコミュニケーションの基本です。このことを、大切にしたいという思いで、今回の作品の制作にあたりました。折りたたむ>>続きをよむ
流れ星に願いを言うと、それが叶うという前提で、ある三人の少女がそれぞれに願いを託します。
熱帯低気圧のイマイくんが、台風に成長して、北海道のお天気お姉さんに会いにく様を描いたお話。
北欧民話の人形劇を元に、叙事詩風の物語形式の詩モドキに仕上げました。
サクッと読めるメルヘンです。
むかしむかし。
ある地域に住まう狩人たちは、狩りに使う刃物のほか、めいめいが切り出して磨いた、鋭い石を持ち歩いていた。
いかなる動植物の血や油で汚すことを許されないそれは、特有のまじないに基づくのだとか……。
二十年以上前のこと、名古屋のとある幼稚園児の日常と、運命の東京旅行の話。
過保護に育てられた姫は、僕に攫ってほしいと言う。
僕は貧しい村で育ち、貧しい生活を強いられている。
最悪とは「最も悪いもの」。
悪の名を関する剣は、何をもって「悪」と認めるのでしょうか?
保育園のシャワーのお話。
2歳さん向けです。
アルファポリスさんにも掲載しています。
昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。ある日、おばあさんが川に洗濯をしに行ったところ、上流から大きな桃が流れてきました。おばあさんはその自慢の怪力で、数十キロある桃を担ぎ上げると、家に持って帰りました。
おばあさんは人を解体できるほどの巨大な包丁を取り出すと、それで大きな桃を真っ二つに割りました。すると、桃からおいしそうな果汁とともに、真っ赤な血がドバドバと溢れ出てきたではありませんか……。
ある日、国王が森に出現した巨大熊の討伐を命じた。
潔き純粋な心の持ち主である主人公は
そこで、のちに出会いが。
むかしむかし。
長い戦の日々から解放された村では、犠牲者のために大規模な墓地が作られた。
1000、2000と並ぶ、多くの墓石。
その日も旦那を無くした女性が、墓参りへ訪れたところ……。
漢字のテストで0点を取ってしまったななみちゃん。先生が書いた数字の0が、なんだか丸のように見えて、ついつい落書きをしてしまいます。すると、男の子の声が聞こえてきて――
※こちらは瑞月風花様主催の「誤字から企画」参加作品となります。
おじいさんは後悔していました、娘を構ってやれなかったことに。
そして、娘から唯一貰ったプレゼントを探し始めます。
※不思議な駄菓子屋さん短編集4作目、相も変わらず他の作品読まなくても大丈夫です。
むかしむかしあるところに、全裸中年男性と3匹の子豚がいました。子豚たちは大きくなって、それぞれの家を建てます。そこにオオカミがおそってきて、大変!いったい、どうなってしまうのでしょうか?
うれのこったパンたちが、わるものパンになっちゃった。そこへ、おきゃくさんがやってきて……。
さあ、どうなっちゃうのかな?
迷子になった冬の日
主人公・雪を助けたのは、恐ろしいお社様?
それとも・・・
冬の温かい物語
遠いどこかの街のお話。
鉱山の街で働くウィルは、街の人間たちを手助けし、英雄と呼ばれていました。
ウィルには幼馴染の妻がいて、毎日幸せに暮らしていました。
しかし街に流行った疫病によって、大事な妻は死んでしまいます。そんなある日、ウィルはとあるお告げを受けます。ウィルの、妻ともう一度話したい、という願いを叶えてくれると言うのです。
お告げの「声」はウィルに、【開かぬ西の扉】を目指せと言って消えました。
果たしてウィルは扉にたどり
着き、妻ともう一度話すことが出来るのでしょうか。折りたたむ>>続きをよむ
女の子は、ある日“お姉ちゃん“であることに我慢できず、家族に背を向けて、家を飛び出してしまいます。
これは、どこにでもありそうなすれ違いのなかで忘れがちな“伝えること“の大切さを見つける物語
僕はいつも何かを探していた。そしてそれは現実と夢を通して少しずつあらわになる。
ドラム缶の中に様々な物が落ちていたり、画面端から太った男が頭突きを飛ばしてくる世界で、シンデレラは今日も継母とその姉達にいじめられておりました。
雪の街で探しものを手伝う少年のお話
冬童話2021応募作品
サン=テグジュベリ「星の王子さま」の、あの「バラ」を守るために、「現実」というガラスのバリアがあります。我らは、世界を意味で全てを包むために言葉を使います。でも、そのバリアの外側には何があるのでしょうか。人を突き動かす、時に不公平を厭わない真摯さ、情動的な生き方、抑えきれないもの、全体として人類があるような力。そんな「何か」(サン=テグジュベリ 夜間飛行より)が、滅ぼしてしまったもの。振り切られてしまう、弱さと呼ばれかねないもの。そのよ
うなものがどこかでまだ活き活きとしていてほしいという願いが、物語を生みだそうとしています。これは、始まりの一章ですけれど、ここからどこかで続いていくでしょう。或いは、表に現れる小説の形をとり、或いはわたしの内側で。そして、願わくば読む人からも生まれる新しい物語として。折りたたむ>>続きをよむ
オスカー・ワイルド原作『幸福な王子』の翻訳です。
台本としてご使用の際は必ず、動画と宣伝の両方において、原作と訳者名を名言及び明記して下さい。また、本作に基づく音声の有料販売を固く禁じます。
真夜中、コトコトとクレヨンたちが動きます。
月明かりの下、おしゃべり。らくがき──けれど、二本に折れた青色双子がぽつり、とつぶやきました。
『どうやったらあの子、まんべんなく私たちを使ってくれるのかしら』
のっぽの色、おちびの色。みんなで、うんうん考えます。
さてさて、出せた答えは?
先程、夢に見たものを忘れぬうちにと、短編に仕上げて見ました。
少し悲しく、残酷なお話です。
最後、三択になっていますが、あなたはどれを選びますか?
8歳の少年、時乃 亮は今から小学校の理科の授業の一貫で森へ昆虫採集をしに行った際、迷子になってしまう。帰り道が分からなくなってしまい大泣きしそうになった時、ノアと名乗る人物が現れる。
ノアは自分がこの森の精霊、守り神だと自称し、亮を助けた。
それに感銘を受けた亮は、今後会えるよう約束した。
それから8年後、精霊ノアとの関係は良好。然し新型肺炎により2人は暫く会えなかったことで、ノアは自分の家に泊まることを提案した。
亮はその夜、夢を見
る。楽しく遊んだ後、ノアが殺される夢を。折りたたむ>>続きをよむ
仲間とはぐれた白鳥が、写真家の男の子と出会うものがたり。
かちかち山で死んだタヌキには家族がいた。
ウサギの鼻歌がかき消えた時、復讐が始まる。
【小さな世界のスペクタクルファンタジー童話】
小さなミツバチにもらった温かい心、キイロスズメバチの大将キヒカリはそれに応えることができるのか・・・
立てば爆弾、座ればヤンキー、歩く姿を見かけたら110番。
そんな白雪姫のお話。
童話ジャンルでいいのかという程のキャラ崩壊と汚い言葉遣いを含みます。
純粋な童話ファンと林檎好き、林檎農家さんはご注意を。
あらすじではありませんが、もしも未来の浦島太郎があったらこんな感じだと思います。
むかしむかし。あるところに二人の父親を持つ子供がいた。
子供はみなしごだった。戦火の中捨てられていたのを、いまの父親たちが救い出したのだと、そう聞かされて育っていた。
山奥にある彼らのもとで育つみなしご。
それが、拾われて6年の後。夜に不思議な儀式へ付き合わされることになり……。
遠井moka様主催の「あたたか企画」の参加作品です。
きつねのコンキチと、たぬきのポッペは大の仲良し。
コンキチには、きれいでやさしい自慢のおねえちゃんがいます。
そのおねえちゃんがいなくなると知って、ポッペは……。
母の買い物についてきた僕
そして、お菓子売り場の目がないマスコット
その中にすいこまれた僕が見たのは、けも耳のみんな
そうして世界が繰り返したのちに、僕が見たのは…
雑色って路地が多くてなかなかあるきづらいことがありますね。
ゆきちゃんとこはなちゃんは保育園の仲良しさん。
ある日、こはなちゃんが保育園をお休みしてしまいます。
ゆきちゃんはお手紙を書くことにしました。
※冬童話2020に参加させていただいた作品です。
冬の童話祭2020参加作品です。
現代風昔話。
お子さんは作文でルビは真似しちゃダメだよ。たぶん。
内容はタイトル通りです。
うそっこだからね。信じちゃダメよ。
買ったアイスがつくも神になりました。
その出会いからお別れまでの、ちょっと切ないお話です。
ご主人様大好きな普通の猫のお話
*この作品は『遅咲き転生者は、のんびり暮らす夢を見る。』に登場する劇中童話です。
上記作品中では一話しか掲載予定は有りませんが、続きを別作品として投稿していきます。
その国には、「白き宝玉」を天に捧げる美しい巫女姫がいます。
傍に仕える騎士を目指していたロジェに課せられたのは、塔に一人で暮らし「堕落姫」と呼ばれている冴えない娘・セヤのお守でした。
いつか巫女を守る騎士になるため、堕落姫のお世話係を続けるロジェはある日、巫女と国、そして白き宝玉の秘密を知るのです。
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・めでたしめでたし、で結ばれる物語。
・相内充希様の「共通書き出し企画」参加作品。
時は流れて201X年――。妖怪たちは絶滅の危機に瀕していた。
我らを忘却の彼方に追いやった人間に抗え! 恐怖を見せつけろ!
立ち上がれ、我らが救世主、あかなめ――。
※このあらすじはフィクションです。