小説家になろう 勝手にランキング
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歴史ランキング 8351~8400位
8351位 告子
もう、あの男には届かない―――
朱子学者である浅見安正(絅斎)は、古義学を唱える大儒、伊藤仁斎の死が近いことを知って呟く。そして、自分に学を授けた師、山崎闇斎を思い出す。自分はついに師に遠く及ばず、仁斎と切り結ぶことも出来なかったと。
切り結んでみたかった。あの男と。そして出来る事なら、一刀両断にしてやりたかった。
そうすれば、師は安正を褒めてくれただろうか。それとも、他を批判している暇があるなら己れの学を磨けと叱責しただろ
うか。
☆
江戸初期の儒学者・神道家、山崎闇斎(1619-1682)の生誕から400年になるのを記念して、ささやかなお祝い冊子を作成しました。本作はその中の一作で、山崎闇斎門下の三傑と言われた浅見安正を描く創作歴史小説です。一度は師の元を去った浅見は、後にそれを深く悔いたという逸話が残っています。小品ですが、読んで頂ければ幸いです。
BOOTHの公開ページはこちらです。冊子(有償)とDL配布(無償)を公開しています。
https://fukahiro.booth.pm/items/1478695
【登場人物】
浅見安正 山崎闇斎の門人。号は絅斎。
若林新七 浅見絅斎の門人。号は強斎。
伊藤仁斎 市井の儒者。その学は古義学と呼ばれる。
山崎闇斎 儒者・神道家。名は嘉右衛門。その門流は崎門と呼ばれる。垂加神道の創始者。折りたたむ>>続きをよむ
地方の徴税官を務めていた主人公・グラントは市長・ゼノンの「不都合な真実」について知ってしまう。彼は独自のやり方で民生を守るべく対抗していたが、次第に難しくなっていく。そしてある冷夏の年、飢饉に見舞われた当地の徴税を巡って義憤に駆られた彼は私塾長・セドリックや青年団長・ガウディと共に「革命」を起こさんと立ち上がる。
その後、各地を転々としながら民衆を圧政から解放しようとする彼らの奮闘は事態を思わぬ方向に動かしていく。異世界転生でも転移
でもない「リアル」な革命戦記をここに記す。折りたたむ>>続きをよむ
モンテネグロ。
バルカン半島の小国であり、歴史的にもそこまで有名な出来事もない。
とあることから1911年のモンテネグロに転移してしまった
大学生の物語です。
初投稿なのでおかしな点やわからない点も多いかもしれませんが、よろしくお願いします。
ある日突然神から十戒を授かったおじいさんはおばあさんの元へ向かう。
そして川で洗濯をしているおばあさんに向かって手を振ると川が真っ二つに割れて…!?
落ちこぼれ行政書士の瀬戸 春彦(せと はるひこ)は、ひょんなことから異世界転生!
現代日本とはなにもかもが違うこの異世界で春彦は“法律知識”を使って最強無双……というわけにはいかず、魔法の六法全書と魔法の行政書士バッジを武器に、悪戦苦闘しながらなんとか行政書士事務所を設立する。
中世ヨーロッパを思わせる、ここフィナオス市で新米異世界行政書士の奮闘がはじまる!
―――フィナオス行政書士事務所へようこそ!―六
法片手に異世界奮闘― 紹介文
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演習のため、青森県六カ所村の高射演習場へ移動を開始した陸上自衛隊高射特科小隊。高速を走行中、突然の眠気に襲われた隊員達が気がつくと、そこは見たことのない無人島だった・・・・。そしてそこは瀬戸内海に浮かぶ小島で隊員達は自分たちが太平洋戦争末期の1945年に居ること、そして3日後に原爆投下機B29エノラゲイが島の上を通過することを知る・・・・・・。
明治37年に開戦した日露戦争。
その影の立役者として「児玉源太郎」の名前を知る人がどれほど日本にいるであろうか。
本書は幕末期の長州で生まれた児玉源太郎の数奇な運命と日露を開戦まで持って行き現場の司令官として奉天の会戦を勝利へと導いた児玉源太郎の生涯について語ってみたい。
また陸軍大将としてではなく行政官として台湾をみごとに統治した彼の功績を知ってもらえれば嬉しいです。
まさに迫り来るロシアの牙から新生・日本を守るためだけに生ま
れたような児玉源太郎の生涯を知っていただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ
赤穂浪人による吉良邸討ち入り事件。
討ち入った元家臣一人の視点より、事件を改めて考察する。
江戸時代。主に裕福なものを対象に盗みを行ってきた泥棒が、ついに牢に入れられることになった。
牢は牢でも、水を張った冬場の水牢。
体温は奪われ、片時も温まることは許されず、放っておけば水を吸いすぎた皮膚が、内側から破れていく。
それでも泥棒は、この責めに口を閉ざしたまま……。
将軍の影として育てられたお美耶の仕事と幸せを、ひとつの害を暴きながら追及していく話。
歴史好きなら誰もが知っているノモンハン事件。しかし、その実際について果たしてどれほどの人が知っているだろうか。ノモンハン事件を辻参謀の書と陸軍の戦例教本とから読み解いてゆく。
「お前たちの動きも逐一監視している。これ以上、我々を嗅ぎ回るような行為はやめておくことだ」
司法省長官にかけられた謎の電話をきっかけにして、特務捜査局は凍結されてしまう。
身動きの取れなくなったミラー局長から、行方不明になったサムの救出を頼まれたアデル一行。
サムの足取りをつかむため、一行は合衆国の僻地へと向かう。
※この作品はブログ「黄輪雑貨本店(http://auring.blog105.fc2.com/)」にも掲載しています。
歴史探偵 松賀騒動異聞 第一章、をご高覧ください。
拙著「アイコン三国志」http://ncode.syosetu.com/n7252ch/の人物紹介です。
「アイコン三国志」の連載に合わせて公開していきます。
◆12/13 人物名鑑21に抜けていた王凌、令狐愚、諸葛瞻、丁封を追加
架空戦記創作大会2017秋 参加作品です。お題1です。
誰もが(少なくとも大まかには)知ってる人情噺の名作『芝浜』を、あえてうろ覚えのまま小説にしてみました。
時は平安、11世紀初頭。帝の妻の一人を姉に持つ定真という男が住んでいた。
秋深まる頃、洛外の山に生える木は赤く染まる。後宮で暮らす姉に紅葉を見せてやりたい定真は、どうにかならないものかと考えていた。
※「秋冬温まる話企画」参加作品です。
明治維新前夜。
但州七美郡の旗本交代寄合山名家に仕える高岡伝八郎は、主君の悲願を叶えるべく、領内の白眼視にさらされながらも、一人息子の陽平と共に、検地に精を出す日々を送る。
幕末から明治へと大きくうねる時代に、主君へのかわらぬ忠義を尽くす父子の物語。
山口多門さんが主催する「架空戦記創作大会2017夏」参加作品です。
お題2の「架空の河川・湖用兵器に関する架空戦記」
大東亜戦争終盤、大日本帝国海軍は、戦局打開を図るため、決戦兵器『すっぽん』によってパナマ運河を越えてワシントンDCへの強襲を実行した!。
ある日、王都から少年トイーに「次の王様です」と使者が来た
この国では初代聖者の生まれ変わりが代々王を継ぎ、世襲ではなかった
果たしてトイーは聖者の生まれ変わりなのか?
王選定の方法は正当なのか?
ついにはじまる政治ドラマ
一人の男子高校生が突然異世界転移をした。転移先は戦国乱世の気風漂う日本の戦国時代の様な世界。
だが、明確に違う点が有った。
歴史が、人物が、性別が、名前に至るまで全てが違っていたのである。
合っているとするならばその町並みや食文化等限られた点のみ。
突然の事に驚愕を隠せない主人公の元に一人の少女が現れる。
その少女に拾われた主人公は、長い道のりを経て、少女を王として乱世を統一する。
しかし、それは世界の流れを、歴史を変える一大事だった。
かくして、主人公は世界にバグだと認定、存在を消去させられる。
最愛の少女を残して。
もし二度目があるのなら、今度こそ彼女を幸せにしてみせる。そんな叶うはずのない願望を抱き消えた主人公。
だが、なんの因果か、ここに二度目の扉は開かれた。
これは、たった一人の少女の幸せの為に、世界を殺した魔王の物語。折りたたむ>>続きをよむ
■あらすじ■
そう遠くはない昔の世界。その頃の日本は、今の日本とは少し違う国でした。大日本帝国。
そんな名前だった昔の日本は、少しの仲間と共に、多くの国々を敵にした戦争をしていました。それは、あなたのおじいさんやおばあさんも経験したであろう、まるで昔ばなしのように風化しつつある、あの太平洋戦争です。第二次世界大戦のひとつであるこの戦争では、日本・アメリカ・中国・イギリス・ソ連など多くの国々が戦いました。そして、多くの人々の命が失われまし
た。
とある少年・夢前勇斗にとってこの戦争は、自分のおじいさんも戦っていたこともあり、とても関わりのある戦争でした。子どもの頃、おじいさんから戦争のことを聞かされていたとはいえ、それでも少年にとっては、やっぱり昔の出来事のように感じていました。そんな昔の出来事である戦争に、まさか巻き込まれるとは知らずに。少年は、家族をまもるため、大切なひとの笑顔のために自らの意思で、本当の戦争に身を投じていくのでした。
■備考■
一部実在した名称や戦歴、歴史的事象、法律などが登場しますが、あくまでこの物語は日中戦争、第二次世界大戦・太平洋戦争や近代世界をモデルにしたフィクションです。時代考証が乏しく、齟齬など多々あると思います。そのため史実とは大きく異なる内容になっておりますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。
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現代社会にこっそり生きていたはずの僕と妹が落ちた先は幕末だった。まいったね。いや、実は口で言うほど、そんなにまいってないけど。刀があっても、誰であろうと、僕らを殺すのはちょっと苦労するだろう。だって僕らはちょっとぐらいじゃ死なない。傷はすぐに治るし、病気もしない。分かりやすいように言うならバンパイア。吸血鬼とも言われるやつだ。現代では人を襲ったりしないから、吸血「鬼」と呼ばれるのは、非常に不本意だね。天然記念物なみに珍しい種族なんだよ。
僕らは。そして今は新撰組に居候中。えっと。この後、どうなるんだっけ? 日本史なんてあんまり覚えてないんだけどな。→京で生きることになったマイペースな吸血鬼の幕末物語。折りたたむ>>続きをよむ
16世紀。
スパイス戦争が盛んだった、中世ヨーロッパの大航海時代が舞台。
若き交易商人が、莫大の富をもたらす黄金の果実を求めてスパイス・レースに参戦!
友情、裏切り、海戦、疫病、食糧難、海の魔物など、あらゆる困難に立ち向かいながら成長していく物語。
歳も取らず、老いもせず、
幕末に生まれた少女は、その姿のまま、平成の世まで生きた。仲間を救えず、仲間の死を碧い瞳に映した後悔の日々。彼らの元に行きたい。
そう願う少女、だが、過ぎ去った日々は、戻る事などない。そう、思って居た———。
貴女が死を望むなら、一緒に行こう?
幕末へ。貴女の死を求めて…
二度目の幕末。しかし、主人公の過去とは少しずつ違う幕末へと舞い降りた。
彼女を襲うのは、史実の事件ばかりでは無かった————。
歴史を変
えられるのなら、私の命なんて、あげる。だからどうか、新選組に、いや、全ての人が幸せになれる未来を————。
モバスペにて連載して居たものを改正版として公開しております。
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バスの転落事故で命を落とした少女は、不思議な力を持って転生する。
十三の命を宿す少女は路地裏を支配していた。
ある日ルパンと名乗る者に出会った事で物語の歯車が、世界の歯車が回り始めるのだった……
この作品は「ハーメルン(https://novel.syosetu.org/105784/)」にも掲載しています。
ーーーーーあなたは日本で最後の特攻を知っていますか?
宇垣特攻と呼ばれる宇垣長官に連れられて彗星艦爆で散っていった若者の他に、実は流星艦攻で特攻した若者たちがいた…
日本記録上最後の特攻隊をモデルにしたフィクションです。
また、実際に宇垣特攻で流星隊は存在しませんのでご注意ください。
壇ノ浦の戦いを描いてみたのですが、多々未熟な面はあるかと思います。
とある方々に刺激を受けまして初めて歴史物を書いてみました。
一応下調べはしたのですが、初めてであり史実とは異なる部分も有るかもしれません。
どうか、広い寛大なお心で読んで頂ければと思います。
中国武術、八極拳を題材にしています。
漢族の八極を取り上げていますが、私自身は回族の八極をやっています。
「ハーメルン」にも投稿しています。
郭嘉の居たとき、曹操軍は飛ぶ鳥を落とす勢いで勝利し続けている。しかし実務は何もしなかったようであり、献策は曹操の意思と合わせているだけのようにも見える。
ただ実務については蜀の龐統や呉の諸葛恪らも細々とした仕事が得意でなかったりしたので、
無職が軍師を望むときの都合のいい前例となった。
主人公の仲谷 淳平は高校生。バイト先の世界中の料理が食べられる「オリエント」で、風変わりな店長と厳しい先輩と共に働いていた。しかし、ひょんな事から時代を逆行してしまい、古代オリエント時代にきてしまう。何故か世界に詳しい店長から仕込まれた知識を使いながら、元の時代に戻るために奮闘する。
私のご主人様は、美人で家庭的でおまけに歌まで得意な深窓の奥様だ。にもかかわらず、ご身分の良い夫の藤原兼家様はもう一方の妻のもとばかりではなく、あちこちに女を作って浮名を流しては私の主人を悩ませている。おかげで我が主人は「家庭的でおとなしいばかりに、夫に振り向かれない哀れな女」と呼ばれている(と、本人は思い込んでいる)けど、実際とはちょっと違う気が……。平安古典「蜻蛉日記」の独自解釈。自己顕示欲旺盛で、ちょっと我儘な可愛い奥様の書いた日記
に、腹心の侍女が突っ込みを入れまくります。折りたたむ>>続きをよむ
戦国時代に生まれ変わった主人公が、現代の知識その他諸々を駆使して立身出世を企むお話。
※作中でいかにもなキャラが出てきますが、主人公以外の現代人は出ません。
テレビの影響か、明治維新の戦争は、近代装備の薩長軍が、旧態依然とした旧幕府軍を圧倒したと言うイメージを持っておられる方が多いと思います。しかしそれは正確ではありません。
鳥羽伏見戦の時点で、徳川家は歩兵8個連隊を基幹とする日本最大の西洋式陸軍を整備しており、装備もデラックスでした。
本編では、多摩の村役人の倅・弥助を主人公とし、農民で編成された「歩兵組」が厳しい訓練の後、天狗党の乱、長州征伐、鳥羽伏見と転戦し、ついに五稜郭で消滅してゆく
までを描きます。
奥羽の戦いでは、二本松、三春といった小藩の運命にページを割きました(その分、会津には冷たいかも)。
フランス軍事顧問団脱走の新解釈、この時期の火器の急速な発達なども盛り込みました。
字数の関係で3部に分けましたが、第1部では弥助の入営から天狗党の乱までを描いています。
なお、作中各地の方言が出てきますが、おかしいと思ったら遠慮なくご指導ご鞭撻のほどをお願いします。折りたたむ>>続きをよむ
慶長十九年、真田信之は弟幸村が配流先を抜け出し大阪城に入場した報を受け一計を講じた。
それに翻弄されながらも大坂冬の陣は講和締結で終わった。
豊臣との関係に早くけりをつけたい徳川家康は大阪城の濠埋めを急がせ、重ねて幸村の伯父信尹を使い幸村の調略しようとするが失敗に終わる。
そこには日の本の行く末を案ずるそれぞれの想いがあった。
幸村の戦の才に不安を覚えた信之は真田忍びに幸村の殺害を命じ、大阪夏の陣が始まった。
共に戦う後藤基次の想い、家
康を追い詰める幸村とそれを阻止する真田忍びと遺恨。
そして終戦後、信之は語るのであった。折りたたむ>>続きをよむ
昭和7年。令嬢多喜子は不良少女団のボス、映画館の切符売りのハナと出会う。
境遇の違う少女二人は次第に仲良くなっていく。
そのうち、建築家になりたい多喜子、洋裁師になりたいハナ。
二人が望む未来に足を踏み出すまでのおはなし。
昭和戦前の、ご都合主義通俗小説を狙って書いたものです。その割には男女ロマンスはほとんどないです。
女子二人の友情のほうがメイン。
小説『天下をとるのは、この俺だっ!』 ~天下人になろう~
この物語は、『歴史カテゴリ交流企画』参加作品、『天下人になろう』を書き上げる、なろう作者の舞台裏を描いた作品です。
作者の側がどんな風に小説を投稿しているのか、舞台裏をご覧下さい。
雰囲気を感じていただき、そして作品を読んでみてください。
皆さんに楽しく読んでいただこうと、みんな頑張っております。
本作は、”交流企画の宣伝”として序章の前に一時的に差し込んだお話しです。
ネタとして、気合いを入れた作品なので削除を機に短編でご覧いただけるように加筆修正いたしました。
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『歴史カテゴリ交流企画』に参加したものです。
違いを判る男になりたい?
三好長慶のあり日の穏やかな日の話と思われる?
※7/20[追憶??]を追加
第七十六回 時空モノガタリ文学賞 【 戦国武将 】応募作品。
8395位 無題
幼い頃からいつも一緒で仲良しの、総領の嫡男と同い年の従妹の姫。
互いの胸の内で密やかに育ててきた想いを認め合った時、ふたりの恋は終わりを告げた。
彼の元服と同時に、彼女は生涯独身の斎姫の任に就く。
一族と総領の護り姫として、一族を率いて戦に臨み必ず勝つという彼の夢を、護るために。
宮江一族に伝えられてきた悲劇の伝説の、ふたりの真実の物語。
登場人物、場所、出来事等は全てフィクション。悲恋物です。
飛鳥寺の建立のために工房で働く若い飛騨の匠平麻呂は、ペルシャから渡来した師の娘、マニファラに心惹かれていた。ある日、工房に来たマニファラと友達になる約束を交わしてから、彼の心は彼女に翻弄されていく。
元禄の世に江戸の町を震撼させた赤穂事件。その裏には、江戸城本丸天井裏に産まれた一匹の鼠の数奇な一生が絡んでいた。義理人情には分厚いが、底なしに無責任な当事鼠の語る、二つの事件の真相とは。
恋仲にあった医者の娘と別れさせられて数年。晩年の沖田の胸によぎったのは、一つの思いだった。
戦国時代初期。小国、中野郷は隣の大国、大山に攻め滅ぼされようとしていた。生き残る方法は二つ。ひとつは大山の馬鹿殿に中野の姫が嫁ぐこと。もうひとつは、中野得意の穴掘り戦術を使って大山城の井戸を破壊して攻めること。中野姫の友香里は馬鹿殿の嫁には絶対なりたくない。また、巨大な大山城の井戸の場所が分からない。そこで、中野の姫、友香里は策略を用いて、自ら大山城に潜入し、井戸のありかを探り出す。