※ 昔、別サイト様で書かせて頂いた詩作品となります。ふと、思い出しこちらにも置かせて頂きたく思い……、失礼いたします。
女が、病室で見つめるものを描いた作品となります。……この作品の下敷きにした、私の解釈を載せることが詩の読解に置いて、ある種のフィルターになり、皆様の詩の解釈を狭めてしまう結果になることを恐れて、本来は自らの下敷きとなる解釈を載せることはしないのですが、この作品に置いては、それを先に行おうと思います。読まれないと思
われる方は、このあらすじに書かれている内容を目にすることなく作品にいかれてくださいませ。この作品は、死産してしまった年若い女性が、精神を病み、病院に入院する状態で始まります。彼女は、産まれてくる我が子の為に一遍のもう一生完成しない未完の作品を創り上げていました。その創造の世界では、彼女の子が自由に魂の友人と遊び、そうして、得体のしれない物体に呑み込まれぬように母である彼女は叫びます。その先へは行かないで。と、この得体のしれない物体は、彼女の中では受け入れがたい現実を指し、虚構の世界では、自らの想像の中の子が、自らの想像のままに遊んでいる幸せがあります。勿論それは虚構の幸せであり、冷たい雪の温度を感じさせないくらいに混沌とした意識の中にある彼女には時間の感覚すらありません。そのような解釈を下敷きにして、この作品を描きました。読んでいただける方の自由な解釈にこの作品がもまれますことを心から願っております。このような場を誠に有難う御座います。折りたたむ>>続きをよむ