主人公の名前は、御十神マナセ。未種学園に通う高校二年生。普段通り登校した朝、彼は千と二百人の生徒や教員と共に異世界へ転移してしまう。マナセは異世界でホグラと名乗る美少女に出逢い、物質創造のスキルを手に入れる。生徒会長の猪鹿月水無月に頼られた彼は、スキルの力を学園存続の為に使い始める。最初は異世界転移など夢だと考えていた生徒も、日が経つ毎に現実を受け入れていく。しかし元の世界に家族を残してきた教員は、日が積み重なる毎に焦り始めていた。異世
界の調査及び食糧確保の為、生徒教員は学園の敷地外を囲む深い森に足を踏み入れる。学園外の調査は一向に進まず、帰還方法も未だ見当が付かない。焦り始めた教員・保志仙二を、男子生徒・駄斉納が唆す。独断で森へ入り、そして仙二はモンスターの急襲を受ける。その姿を見届けた納は一人で学園へ戻り、元の世界へ帰る為の扉を見付けて教員が帰ってしまった嘘を告げる。しかし同時に、納の後を付けて来たモンスターに学園が襲撃される。マナセは水無月及び生徒会のメンバーと共にモンスターを退けた。しかし納が流し始めた噂で学園に混乱が齎される。帰還を目指して我先に森へ入る生徒教員。見捨てる事も無く、メンバーを分散させて事態の収拾に当たるマナセと生徒会。その隙を突き、納は彼に従う生徒と共に集団で生徒会メンバーを各個強襲する。元の世界で冴えない生活を送っていた納は、異世界で人生の再起を目論んでいた。しかしマナセは勿論、生徒会の一人も倒せず彼は敗れた。納を押さえた事で学園の混乱は次第に鎮静化し、生徒会長の水無月は益々人望を集めた。その彼女を見、女子生徒・毒島傾子は憎悪を募らせた。傾子は自分より美貌が劣る水無月の人気に嫉妬し、マナセを始め彼女に近い男子生徒をスキルで寝取る計画を立てる。しかしマナセには誘惑が効かず、醜く暴走した傾子も敗れる。平穏を取り戻したマナセ達は、森を抜けた先で現地人と出逢う。折りたたむ>>続きをよむ