小説家になろう 勝手にランキング
小説家になろう の 非公式 ランキングです
歴史ランキング 9451~9500位
時は平安末期。平経盛(つねもり)の末子、敦盛(あつもり)。彼がその最期に見たものは。
18世紀にタイムスリップして、ポリニャック伯爵夫人の「たかり」からマリー・アントワネットを救いに行くのは3人のハリウッドきっての美人女優!
13歳の男子がタイムスリップ、中国の江湖を生きていく武侠小説である。
悪人と勘違いされ人々から誤解され蔑まれるが、現代へ戻ることは叶わない。
生きることすら簡単ではない時代で、自分の価値観が壊れそうになりながらも必死に戦っていく。
また、この小説は私が投稿した「桜梅英雄伝」と時代を並行して進んでいく、もうひとつの物語りである。
ナチス政権下のドイツ。少年フランツは家の中に不審な「客」の存在を感じる。親子でさえもすべてを打ち明けられない時代、彼の「家」はどこにあるのか──
カクヨムにも掲載しています。
本作は少年同士の友情・憧れを描いていますが、「ボーイズラブ」タグは不要な程度の描写と認識しています。
室町時代、里見家の房姫と神犬八房の因縁によって結ばれる、八人の剣士の物語。
フリーターだったおれ結翔(ゆいと)はひょんなことから戦国時代に転生されてしまった。その後は秀吉の嫡男として、幸村や佐助達と江戸城を攻略した。さらに外国勢力と戦った後で現代に戻って来たが、何かが変だ。社会がおれの元居た時代とは違って来ている。
さらに戦国時代に出会った剣豪安兵衛の子孫だという外国人の女性ユミさんが現れた。成り行きからそのユミさんに誘われて、安兵衛の墓参りをしようとモルドバまでやって来たんだが、墓には約四百年前に生きた安
兵衛からの伝言が刻まれていた。
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私はある日長宗我部元親の架空の子供に転生してしまいました……。
夢にまで見た長宗我部家の存続を必死に考えるも元親はボケてるし親貞は既に死んでるし盛親は頭でっかちで豊臣マンセーな感じだし……。
全ての歴史オタクが夢見た(?)自分の推し大名を守る転生ライフが今始まる!
誘凪追々(いざなぎおいおい)の、古代ギリシャ世界を舞台にした作品全てに通用する総合地図をここに掲載しておきます。
ヨーロッパ、中でも1800年代から以前を中心にした解説
公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、ロードオブパーラメントなどが一体何なのか
それでいてどのように呼ばれていたのか、上下はどうなのか
侯爵の次男と伯爵の長男はどちらが席次が高い?
公爵の娘と伯爵はどちらが偉い?
王子と公爵はどちらが……などなどを独自解説しています
小説の糧にでもしてください
当然ですが時代や国、日本語にした時に齟齬が出ますが、雰囲気掴むのにはさほど問題ないと信じてる、い
いじゃんそれでw折りたたむ>>続きをよむ
寛永八年九月。徳川家光は西ノ丸付き御伽衆である佐久間不干斎に訊ねた。
日本は仏教徒が多い国です。しかし、ほとんど誰も本当の仏教の教えを知りません。2500年も前に驚くべき教えを説かれた偉大な仏陀について、どんな生き方をされ、どんな修行をされ、何を悟られ、どんな教えを説かれたかをできるだけ解り易く書いたつもりです。最後まで読んで頂き、少しでも仏教に興味を持って頂ければ望外の喜びです。
なお、仏陀の生涯については脇の下から生まれたとか、生まれてすぐに7歩歩いて天と地を指差して「天上天下唯我独尊」と言った
などと明らかに迷信だと思われる伝説があります。本作ではこのような迷信は採用していません。折りたたむ>>続きをよむ
帝国海軍第六航空機動部隊。それは帝国海軍のハイテク変人部隊である。コンテナ船改造軽空母海鷲、荒鷲の完成と共に編成されたこの部隊は、大東亜戦争でブラック企業もビックリの理不尽な任務をこなす。
男と女と血と汗と涙と命と無茶が繋ぐ、太平洋戦争のif戦記。
誰も死なない順風な世界
ウソ歴史
実在する個人、団体等とは一切関係ありません。
この作品は、あのマラトンの戦いが大勝利に終わった翌年(紀元前四八九年)のアテナイ市を舞台にした物語です。(そのため、処女作『萩-マラトンの戦い劇』の後日譚もしくは続編的な作品ではありますが、そちらを知らなくても成立するように書いています)
マラトンの戦いを指揮して押しも押されぬ救国の英雄となったミルティアデスはその翌年、増長したアテナイ軍を率いてペルシャ軍に味方したエーゲ海のパロス島を攻めますが、目的をなにも果たせず大失敗してしま
います。するとそれまでミルティアデスのことを散々褒めそやしていたアテナイ人たちは一転、彼の責任を追及して弾劾裁判を起こすに至ります。この絶体絶命の危地に立たされたミルティアデスを救おうと、彼の家族や友人たちは精一杯奮闘しますが、……。(全十二話ぐらいを予定しています)折りたたむ>>続きをよむ
夜の街を焼き尽くす地獄の業火。でも私はその様子を眺めるのがなぜだか好きでした。恐ろしいけれど、美しい。それはまるで傲り高ぶった人の子の世を戒める神の御業のようで……。それがまさか人の手によるものだったなんて、思いもしなかったのです。
かつて戦争には前線と後方(銃後)という区別があって、死を覚悟すべき領域とそうでない領域とが明確に区切られていたのだ。けれどそれは戦略爆撃の台頭によって脆くも崩され、銃後の人々も肌身に戦争を感じなければい
けなくなった。けれどそれは敵の兵士の姿をしているわけではない。頭上高く飛来する爆撃機が落とす爆弾として現れたのだ。銃後の人々にとって戦争とは天から降るものであり、また上下に遠く隔てられた敵味方が互いに互いを人間と感じることも難しかったのではないか。そんな戦争のあり方の転回を1人の叙情として描いてみました。
坂口安吾『堕落論』の影響を受けています。安吾は前線行きが嫌で新聞社に勤めていましたが、屋上から眺める空襲が好きだという記述があったと記憶しています。
カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ
イマニュエル・ウォッタートン氏の提唱する『世界システム』をなるべく分かりやすくまとめました。
みなさん、この説も知らずに現代の発展途上国の問題や日本の食料自給率の問題などを語っていませんか?
『世界システム』は歴史学の学説ですが経済学や政治学にも応用が効くもので、特に中世よりも新しい時代の小説を書いている方には是非知って欲しい知識です。
学説の一端、私の主観こみこみですが、参考になったらいいなぁ。
ミッドウェー海戦で空母を失うこと無く、米海軍の空母を全て沈めるという大勝利を収めた帝国海軍。
しかし、米軍も負けてばかりはいられない。昭和18年、新たなミッドウェー海戦が始まろうとしていた……。
山口多聞さん主催の架空戦記創作大会2020春、お題3での参加作品です。
9469位 約束
義経と別れ、鎌倉へその身を移された静。
鶴岡八幡宮での一件以来、少し態度を軟化した相手である北条政子に乞われ、彼女の長女へと舞を納める。
幼い身の上で悲劇が起きた少女と交わした、未来の約束。
Twitterの「#歴創版日本史ワンドロワンライ」というタグで「芸能」をテーマに書かせていただいた掌編になります。
若き日の夏目漱石が、正岡子規が、樋口一葉らが、三日月宗近、加州清光、薬研藤四郎などの名刀握って妖怪退治⁉︎
文豪×刀剣のハイテンション・ノンストップ明治奇譚。
異世界がないなら、作ればいい。
全知全能の神は暇を持て余し世界を作った。
そして、多神教の神々も。
今、ある世界の、歴史が幕を開ける。
徐庶の子供時代、任侠の世界に身を置いていた十四歳の頃の話。人を殺して市に晒されていた少年徐庶に目を止めたのは、襄陽から来た名士、龐徳公だった。子供とは思えぬすさんだ目をした徐庶を龐徳公が解き放つ。
蓮さん(@Shuijing359)の創作三国志のイメージの二次小説です。
もしも過去に海上保安庁があり、空母を持っていたら?
そんな感じで作ってみました。
レナはタイムスリップする事が仕事の会社に就職した。社長は母の従兄であるため、えこひいきされてどんどん出世していった。
現在の日本では、刺青はヤクザがするもの、悪いもの、という古いイメージがある。
一方で海外では、刺青はファッションとして入れるのが一般的であることが、スポーツ選手やミュージシャンを通じて、ファッション刺青という新しいイメージで日本に入ってきた。
しかし調べてみると、ファッション刺青は江戸時代中期の日本で発祥し、幕末から明治初期に日本から英国に輸出された古いイメージであり、刺青は悪いものというイメージこそ、昭和中期の誤解によって生まれた新
しいイメージであった。
そこには明治政府と英国王室の驚くべき歴史があった。(幕末~明治初期の英国大使の手記より)
(短編版に資料写真とか入れて微修正したもの。大意は同じです)折りたたむ>>続きをよむ
平安の御代、特殊な家系に生まれた鳳仙花は幼い頃に父親を亡くし、母親に女手一つで育てられた。母親の仕事は、宮中の女房たちに爪のお手入れをすること。やんごとなき者達の爪のお手入れは、優雅で豊かな象徴であると同時に魔除けの意味も兼ねていた。
鳳仙花が八歳の頃から、母親に爪磨術について学び始める。この先、後ろ盾がなくても生きていけるように。
鳳仙花が十二歳となり、裳着の儀式を目前に母親は倒れてしまい……。親の後を継いで藤原定子、そして藤原
彰子の専属磨爪師になっていく。
長徳の政変の真相とは? 枕草子の秘めたる夢とは? 道長が栄華を極められたのは何故か? 藤原伊周、隆家、定子や彰子、清少納言、彼らの真の姿とは? そして凄まじい欲望が渦巻く宮中で、鳳仙花は……? 彼女の恋の行方は? 磨爪術の技を武器に藤原定子・彰子に仕え平安貴族社会をひっそりと、されど強かに逞しく生き抜いた平安時代のネイリストの女の物語。
※当時女子は平均的に見て十二歳から十六歳くらいで裳着の儀式が行われ、結婚の平均年齢もそのくらいだったようです。平均寿命も三十歳前後と言われています。
※当時の美形の基準が現代とものと著しく異なる為、作中では分かり易く現代の美形に描いています。
※また、男性の名は女性と同じように通常は通り名、または役職名で呼ばれ本名では呼ばれませんが、物語の便宜上本名で描く場合が多々ございます。
※物語の便宜上、表現や登場人物の台詞は当時の雰囲気を残しつつ分かり易く現代よりになっております。
※磨爪師の資料があまり残って居ない為、判明している部分と筆者がネイリストだった頃の知識を織り交ぜ、創作しております。
※作中の月日は旧暦です。現代より一、二か月ほどズレがございます。
※作中の年齢は数え歳となっております。
※「中関白家」とは後世でつけられたものですが、お話の便宜上使用させて頂いております。
以上、どうぞ予めご了承下さいませ。
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俺屍とか見てなんか和風な話書きたいなと思ったので書いてみました。
2056年、絶滅したと思われていたロシアのほか、中国、北朝鮮はデモを起こしました。
そこに現れたのは日本の安田吉永首相でした。
室町幕府12代征夷大将軍の足利義晴の歴史上存在するはずの無い庶子として生まれた御子の物語。
ただその御子が普通の庶子と違うのは、11歳の誕生日を迎えた時に『ネット〇〇〇な力を授かった』という物であった。
その庶子の物語はその翌年、12歳の時から進み始まるのであった。
徳川家康と織田信長の血を引く千代姫と、細川ガラシャさんの息子忠利さんのお話。
特に何という訳でもない、一目惚れ主題的なお話になっておりますので、軽い気持ちで読んで頂けると良いのではないかと思います。
調理専門高校に通う高校3年生の"榊千鶴"18歳.......
ある日、登校中にげっそりしたフラフラなお兄さんに出逢い
手作り弁当をあげ助けた。
その後.......何故か見知らぬ空間へ.......!?
そして.......過去へ!?タイムスリップ!?
戦国時代??
ん?少し違うような?
この時代のご飯が.......耐えらんない!!!
自分で美味しいご飯を生み出す!!
そんなこんなしてたら、武将様と知り合
いに!?
千鶴のご飯に胃袋掴まれた武将達と国民達
少しづつ、変わっていく日常!
料理で天下統一!?JKによる自由LIFE。。折りたたむ>>続きをよむ
俺は、柊(ひいらぎ)真琴(まこと)。ある謎の声につられ、異世界転移(タイムスリップ)してしまった能力者(嘘)だ。(中二病注意)そして、かくかくしかじかで織田信長の弟になることに。
そこから、俺の歯車は狂い出す。
バトルあり、中二病ありの歴史小説が今幕を開ける。
この作品は他サイトでも執筆しております。
三沢はまだ闇の中だった。
闇。
それはアメリカ軍の偵察機や爆撃機から発見されないための工夫。
街灯は常に消され、室内は灯りの漏れないようにカバーで覆う。
誰もが細心の注意を払いながら生活する。
日本全土がそんな状態だったのだ。
その闇は自ら作り上げたものだったのだ。
夜間の空襲に備えて灯火管制ひかれるようになると、明りを家の外に漏らさないように厳しく注意された。
電灯を黒い布で
覆ってしまうのが一般的だったが、被せれば光を拡散しないカバーも出来ていたのだ。
そんな中を、一組の男女が走り出そうとしていた。
浅見孝一と、形ばかりの祝言を挙げて妻となったばかりの八重子だった。
それは三三九度と言い、それを酌み交わすだけで立派な結婚式になる代物だった。
秩父札所一番、四萬部寺より山へ半里程入ると小さな里が現れる。
そこが八重子の生まれ育った三沢だった。
古くより秩父三十四札所への参道の一つとして、お遍路達を受け入れてきた土地柄でもあった。
人情深い里の人は、惜しみのない愛で行き交う人々を見守り続けていた。
八重子はこの地を離れたくないと思っていた。
でも憧れていた、愛する孝一との暮らしの誘惑には勝てなかった。
八重子はこれまで育ててくれた両親に心から感謝しながら、孝一と闇の中にある道を見つめていた。
敗戦の色が濃くなった昭和二十年四月。
でもまだ多くの国民はその状況を知らずにいた。
そんな中、二十二歳の孝一の元へ召集令状が届き、かねてより思いを寄せていた八重子の家へと向かったのだった。
そしてこの、闇をついての決行となったのだった。
孝一は甲種合格だった。
何時赤紙が来ても可笑しくない状態だったのだ。
未来への第一歩を踏み出そうと、二人は呼吸を合わせて何も見えない世界へと飛び出して行ったのだった。
勿論、不安は無いとは言えない。
それでも二人は幸せだった。
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【とある青年は、平和に日常を謳歌する。
ふと手に取った本が彼の人生を大きく変えた。
その手にはよくなじんだ黒い手袋がはめられている。
ピアスが、今度こそ、と光り輝いている。】
室町時代。青空が映える日に、どこからかのこぎりをひく音が聞こえてくる。
源は、とある土倉が担保としている品を収納している、蔵からだった。
しかし、大工仕事を頼んだ覚えはない。
柱に切れ込みはあるものの、犯人の姿をとらえることはできなかった……。
ハンプトン・ローズ海戦。初の装甲艦同士の決戦とされる当日、南軍の小さな、しかし恐ろしい毒針を備えた〝蜂〟が参戦しようとしていた。
これは米海軍史上、「ワスプ」の名を冠した六代目小艇の戦闘記録である。
『架空戦記創作大会2018秋』参加作品。例題1と2の複合(でも、2の「架空の小銃」はオマケっぽい)です。同時にハーメルンにも投稿しております。
____....「いつか別れる日がきても、私はずっと忘れない。想い続けてる。だからもう一度、未来で巡り逢えるって信じたいの。 」
東京に住む女子大生、森宮千香。
彼女は所謂幕末好きな『歴女』で、特に新選組をこよなく愛している。
趣味は歴史跡巡りで、この日も新選組屯所跡がある京都へ観光に訪れていた。
しかし屯所に足を踏み入れた瞬間、幕末にタイムスリップしてしまい、新選組の隊士たちと生活を共にするようになる。
現
代の知識を活かしつつ、江戸時代の暮らしに慣れ始めた矢先、逃れられない運命の歯車が動き出して...。
歴史×恋愛×成長記かなと思います。
藤堂平助さん→主人公←沖田総司さんの三角関係です!
この作品一つで色々楽しめる様に作品を執筆して参りますので、どうぞ完結まで見守っていただければ嬉しいです!今まで作品を完結まで書き上げた試しがないので、お見苦しい点が多々ありますが精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
本来なら失われてしまうはずの命を救い、愛する人たちを守るために歴史を変えようと、主人公が頑張ります。
「_____奪われて良い命なんて、一つも無い!」
なるべく史実に沿って(出来るだけ詳細に。方言等も含みます。)書いていく予定ではありますが、主人公視点から見た幕末史なので、たまに大きな事件が抜け落ちていたりします。文中で補足の追いつく限りは書いていきたいと思っておりますので、読んでいて何か抜けていると感じた方は、ご遠慮なさらずご指摘お願い致します。
史料に残されておらず不明な点は、私が想像で書いたものが殆どですので、どうか混同なさらぬ様ご注意下さい。(藤堂平助さんの過去等)
架空の登場人物で子供が出てきます。
刹那的で、短くとも、命を燃やし尽くした幕末の人々の思いを丁寧に描いていきたいと思っております。この小説に出てくる原田左之助さんは伊予弁です!(厳密に言うと伊予弁 )
こちらの作品はアルファポリスとエブリスタでも公開しております。エブリスタではサポーター特典も公開しておりますので、よろしければそちらもご覧ください。
ちょこっと感想を書いていただけると嬉しいです^_^
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1人の男の身に起きた不可解な現象。
それには怪し火が関わると言われ陰陽師「蘆屋道満」、「安倍晴明」2人の大陰陽師が携わる歴史妖ファンタジー
おばあちゃんの家に飾ってある一枚の写真に写る謎の青年、サリー。学校を退学、恋人の死。不幸が取り付く人生の中、彼と出会った一人の少女、リリィ。彼女との出会いによって彼の色あせた人生に少しずつ、少しずつ色がついていく。一枚の写真から見える小さな小さな冒険記。
幕末、遣欧使節団の一員としてエジプトの地に降り立った福沢諭吉は、考えていた。
日本人の心の底に横たわり「自らを縛(しば)っているもの」についてである。
一般的に「道徳」と呼ばれ、社会的規律や治安を保つ働きをしていた一方、身分や男女の違い、個人の権利や自由を束縛(そくばく)していた。
なぜ考えていたか?
先年、遣米使節団の一員としてアメリカへ渡航した際、日本と西欧諸国との文化や倫理観の違いを痛切(つうせつ)に感じたからだ。
欧州へ向かう船旅の途中で立ち寄ったアジア各地の港では、差別と過酷な使役の実態を見た。
カイロでは、イギリスやフランスの食い物になっているエジプトの現状を知り、さらに危機感を募(つの)らせた。
外国勢力と結託(けったく)した王侯貴族や大商人などの権力者が豪奢(ごうしゃ)な宮殿に住み、豊かな生活を営む傍(かたわ)らで、アリの巣のような「土を盛り上げただけの家」に住む貧しい人々が群れていた。
滞在中、観光のためモカッタムの丘にある城(じょう)砦(さい)へ向った。
そのテラスで、スエズ運河の立案と設計をおこなったフランスの技師、レセップスと出(で)遭(あ)う。
レセップスは、「偉大な事業を達成するためには、多少の犠牲はしかたがない」と弁舌を振るう。だが、この壮大な事業のために数万人ものエジプト人が苦(く)役(えき)に駆り出され、病やケガによる死傷者は、数千人にも及んでいた。
諭吉は反論を試(こころ)みるが、うまくいかない。
なぜなら自分の心の中にも、そうした考え方が潜んでいたからだ。
「藩や主君のためには、命を惜(お)しまない」というのが、江戸時代における武士の在り方であった。子どもの頃から、そうした考え方に疑問を感じていた諭吉であったが、武士の家に育ったため、すべて振り捨てることはできなかった。
(個人の生命や意思よりも、国家や組織の継続及び繁栄の方が大事なのか?)
深く考え続けながら、遠くに見えるピラミッドを眺める。
「ハッ!」と気付いた。
これまで思い考え続けていた問題の「構図と、解決への糸口」が、見えた。
ここで福沢諭吉が得た「個人の独立」、さらには「個人の独立なくして、国の独立なし」といった考え方は、明治初期の若者たちの心に深く浸透(しんとう)し、日本の近代化を進める上での礎(いしずえ)となった。折りたたむ>>続きをよむ
一九四三年。戦局が米軍に傾き始めた頃。
劣勢極まるソロモン海域の最前線で、彼等第八九三分隊は闘っていた。
その任務は、撤退する友軍を援護し、最後まで現地に留まり抗戦する事……
はみ出し者達ばかりが集められた水上機部隊の、最後の戦いが始まる。
※pixivにも掲載しております。
江戸時代末期、英国の捕鯨船の船員が常陸・大津浜(現在の茨城県・大津町)に上陸した。この珍事に、周辺の各藩が対応に追われ、右往左往したという歴史的事実がある。さて、近隣の藩に、奥州・泉藩という譜代の藩がある。当時の藩主は有名な徳川四天王の一人、本多忠勝の末裔である。この藩に二人の兄弟が居た。忍びの者であった。この兄弟を軸にして、大津浜異国人上陸事件への各藩の動きが顕在化する。ペリー提督率いる黒船来航の前に、この事件が勃発したことは知られて
いない。この物語はこの歴史的事件に焦点を当てて、若者の恋物語を絡めて、展開していく。さて、事件の結末はどうなったか。折りたたむ>>続きをよむ
架空戦記創作大会2017秋(山口多聞さん主催)「現実に存在した戦闘部隊がファンタジーに関わる架空戦記」。
2017年9月、朝鮮民主主義人民共和国は水爆実験に成功する――と同時に、地中に眠る破滅を覚醒させる。体長195.0メートル、体重19万5062.5トン、最大飛翔速度マッハ19.50、最大攻撃射程195万0062.5㎞以上――想像上の存在でしかあり得ない、荒唐無稽な存在“原子怪獣”は瞬く間に半島を蹂躙すると、東アジア全域・世界各国の
破壊に乗り出す。朝鮮人民軍・人民解放軍・韓国軍・ロシア極東軍管区・在韓/在日米軍・自衛隊――多国籍軍と“原子怪獣”、地球生命の存亡を賭けた戦いが始まった。折りたたむ>>続きをよむ
時は江戸
江戸のはずれにある食事処"小春屋"
そこに居候している侍の話。
時は幕末。
嘉永六年の黒船来航から日本は動乱を迎えた。
攘夷、佐幕、尊皇、開国……様々な思想、野望が渦巻き、京の都は血煙りの絶えない陰惨な雰囲気に包まれていた――
「永倉組長。あれは“もののけ”ですわ」
初めてそう言われたとき、新選組二番隊組長永倉新八は空いた口が塞がらなかった。
時は江戸初期、戦国時代の名残あるなか、ある男達がいた、
天涯孤独で手癖の悪い男と、漆黒の瞳をした男、
そんな男たちの行く先は…。
谷中天王寺裏に萩尾道場はある。表向きは町道場だが、そこは優良な用心棒を斡旋する座(組合)だった。
私は、その萩尾道場に用心棒を依頼していた。それはひとえに、萩尾大楽という男を信頼しての事だった。
用心棒斡旋仕り候 シリーズ第二弾!
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地名とは一切関係ありません。
※この物語は、「巷説江戸演義」と題した筑前筑後オリジナル作品企画の作品群です。舞台は江戸時代ですが、オリジナル解釈の江戸時代
ですので、史実とは違う部分も多数ございますので、どうぞご注意ください。また、作中には実際の地名が登場しますが、実在のものとは違いますので、併せてご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ
昭和30年代は良かったけど、今では禁じられた「遊び」とか「商売」とか「趣味」とは?
2B弾
紙巻鉄砲
カンシャク玉