太陽の沈まぬ帝国とまで謳われた、かつての世界最強国も零落して久しく、落日が万民の目にはっきりとしていた時代――
啓蒙派の開明君侯を父に、自由闊達に育った公女セシーリアは、姉シャルロッテの随員として、姉の婚約者である皇帝エルディナントが滞在中
の避暑地へおもむく。
ところがそこで告げられたのは、皇帝からシャルロッテへの婚約破棄宣告。帝妃となるべく徹底的に躾けを受けた、完璧な淑女シャルロッテを若き皇帝は敬遠し、奔放に振る舞う妹のセシーリアへ惹かれたのだ。
落ちたりとはいえ王の中の王、皇帝の求婚を断れるものではない。セシーリアはにわか仕込みのお妃教育を受け、礼儀作法もままならぬまま皇宮へ放り込まれる。
そこでセシーリアを待っていたのは、黄昏の帝室の旧弊さであり、落ち目の帝国をどうにか支えようと、冷たい糸を紡ぐ女郎蜘蛛のごとき太后ゾラとの確執だった……
※落日の帝国の花嫁として、政治への関与を禁止されているヒロインの視点で、異世界の19世紀風中欧・東欧っぽい地域の国際情勢の激動を描きます。ラヴ要素もあるけど、歴史と政治の話がかなり大盛りですのでご注意ください。めんどくさい部分を、ほどよく飛ばしながら読むのがオススメ(めんどくさいパート自体を書くの自重する、という選択肢はないのがこの作者)です。
※残酷な描写はありませんが、高校生以上を推奨する内容です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 06:00:03
389919文字
会話率:26%
主人公「僕」は大学一年生の夏休みを「彼女」との約束である、「柚希」を主人公にした小説を書くことに使おうと決意して、避暑地である凛夏島に降り立つ。そんなあるとき、「僕」は「柚希」によく似た美少年「根茂」に出会い、彼の万能潜水艦ノーチラス号の仲
間と巡り合う。そして、……
……という物語です!
文学作品からの引用やオマージュが多く、文学性を重視した作品になっています!
ぜひお楽しみください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 17:21:14
6002文字
会話率:40%
夏の終わりに男爵令嬢エレナのお供で避暑地の湖畔の別荘にやってきたメイドのリンジー(ヒロイン)とリンジーの従姉妹のユーミナ。
リンジーと病弱な弟トーマスは両親を亡くし男爵領地の警備団長を務める叔父の世話になっており、叔父の娘のユーミナには頭
が上がらない。
三人は主人とメイドという関係ではあるが同い年の幼馴染でもあった。気の強いエレナとリンジーは大親友。
16歳で成人したリンジーとユーミナはエレナの好意でメイドに雇ってもらえたが、ユーミナは幼馴染の気分が抜けきれず職務怠慢気味。
「ユーミナはリンジーのオマケだから」とエレナは気にもせず、リンジーには兄のアイザックと結ばれて義姉になって欲しいと思っている。
そんな三人が訪れた湖畔の別荘でリンジーは【伝説の白鹿】を目撃する。見たものには幸福が訪れるという白鹿を巡って事件は起きた。
男爵令嬢のエレナが、リンジーとユーミナの不注意で命を落としてしまったのだ。
アルファポリス様にも投稿。
なろう様では書き直して短編に仕上げています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 16:14:09
19482文字
会話率:46%
2年もの間、恋い慕っていた次期公爵家当主イクセル・アベンスとのお見合いの席で、フェリシアは何の前触れもなく前世の記憶が蘇ってしまった。
それは結婚秒読みだと思っていた彼から「ママが君との結婚に反対してるから、結婚は普通に無理」という信じら
れない内容で。その後、ショックのあまり外に飛び出し──前世の自分は事故死した。
あまりにクソすぎる前世の自分の末路に愕然としたフェリシアの視界に飛び込んできたのは、息子のお見合いを見守るイクセルのママの姿だった。
「イクセル様、この話なかったことにしてください」
前世と同じ轍を踏みたくないフェリシアは、お見合いを投げ出し別荘に引きこもる。
しかし別荘を訪ねてきたイクセルは、マザコンではないと訴え、フェリシアに期間限定の婚約者にならないかと提案する。
半ば脅され期間限定の婚約者になったイクセルには、何やら秘密を抱えているようで──
前世の自分と向き合い今世を歩みだす箱入り令嬢と、長すぎる片思いのせいでヤンデレ化しつつある拗らせ令息の、避暑地で織りなすひと夏の恋のお話。
※他のサイトにも重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 23:52:53
103323文字
会話率:43%
伯爵令嬢のイエンナは8歳の時に、避暑地として知られている街にひと夏の予定で家族と訪れていた。
そこでルークと名乗る少年と出会う。
ルークとイエンナはすぐに仲良くなって毎日一緒に遊んでいたのだが、黙って外に出ている事を母親に知られてしま
い、部屋で謹慎を言い渡されてしまう。
ルークはイエンナに会いに来るが、父親も知るところとなり、ルークとは二度と関わってはいけないと言われてしまう。
ルークと引き離されるように王都へ戻ってきたイエンナは父親の友人の息子であるジョエルと新たに婚約を結ぶ。
少し我儘なジョエルだったが、イエンナの努力で良好な関係で過ごしているうちに数年が経った。
学園へ入学する事になったイエンナだが、入学式でルークと再会してしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 19:00:00
34952文字
会話率:38%
竜のユーラルディが人間界の森を散歩していると、三歳の女の子ミィと出会う。捨て子と思ったユーラルディは竜の世界へ連れて行くが、仲間のゼスディアスに「迷子じゃないのか」と言われ、再び人間界へ。
森のそばの村で聞き込みをするが、誰もミィを知らない
。村へ帰省していた魔法使いメルフェに「避暑地へ向かう金持ちの娘が抜け出して来たのでは」と言われ、もう一度ミィと会った場所へ戻ったユーラルディは、保護者とは思えない男女に出会う。その怪しさに疑問を感じ、霧を出して二人をまくが、濃霧になってしまって足下が見えずに転んでしまう。目を覚ましたユーラルディは、自分の名前以外のことを忘れていた。
全十三回
「カクヨム」にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 19:00:00
48755文字
会話率:39%
エグマリン国の第二王女アルエットは、家族に虐げられ、謂れもない罪で真冬の避暑地に送られる。
そこでも孤独な日々を送っていたが、ある日、隻眼の青年に出会う。
互いの正体を詮索しない約束だったが、それでも一緒に過ごすうちに彼に惹かれる心は止
められなくて……。
彼はアルエットを幸せにするために、大きな決断を……!?
※こちらはムーンにあげている同作品からR18を削除し、編集したものになりますので、ストーリーは同じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 19:10:00
94121文字
会話率:43%
【忘れるな、憎い君と結婚するのは亡き妻の遺言だということを】
男爵家令嬢、ジェニファーは薄幸な少女だった。両親を早くに亡くし、意地悪な叔母と叔父に育てられた彼女には忘れられない初恋があった。それは少女時代、病弱な従姉妹の話し相手として滞
在した避暑地で偶然出会った少年。年が近かった2人は頻繁に会っては楽しい日々を過ごしているうちに、ジェニファーは少年に好意を抱くようになっていった。
少年に恋したジェニファーは今の生活が長く続くことを祈った。
けれど従姉妹の体調が悪化し、遠くの病院に入院することになり、ジェニファーの役目は終わった。
少年に別れを告げる事もできずに、元の生活に戻ることになってしまったのだ。
それから十数年の時が流れ、音信不通になっていた従姉妹が自分のの初恋の男性と結婚したことを知る。その事実にショックを受けたものの、ジェニファーは2人の結婚を心から祝うことにした。
その2年後、従姉妹は病で亡くなってしまう。それから1年の歳月が流れ、突然彼から求婚状が届けられた。ずっと彼のことが忘れられなかったジェニファーは、喜んで後妻に入ることにしたのだが……。
そこには残酷な現実が待っていた――
※ 他サイトでも投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-07 19:18:25
359009文字
会話率:54%
精霊と共存する国で、避暑地として知られる美しい土地。その地を治める伯爵家の兄弟と隣の子爵家の令嬢は、幼い頃から仲が良くいつも一緒に過ごしていた。やがて伯爵領は“精霊のお気に入り”となったことで注目されるようになり、三人の関係も成長するにつれ
て変わっていく。…途中で区切ることができず短編にしましたが、とても長くなってしまいました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-22 20:44:33
18231文字
会話率:54%
黒色は魔女の使いというお伽話が残るフェリアル王国で、黒髪に生まれた伯爵家のシャルリーヌは学園にも通えず家に閉じこもっていた。
母はシャルリーヌを産んですぐに亡くなり、父は再婚して二つ下の異母妹ドリアーヌがいる。
義母と異母妹には嫌われ、家族
の中でも居場所がない。
毎年シャルリーヌ以外は避暑地の別荘に行くはずが、今年はなぜかシャルリーヌも連れてこられた。
そのせいで機嫌が悪いドリアーヌに殺されかけ、逃げた先で知らない令息に助けられる。
ドリアーヌの攻撃魔術から必死で逃げたシャルリーヌは黒猫の姿になってしまっていた。
多分、いつもよりもゆるーい感じの作品になるはず。
アルファポリス、カクヨムでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 07:10:00
91607文字
会話率:34%
前世では2才で殺された第1王子の魂はまた同じ母から生まれて第11王子に生まれ変わったが命を狙われるのは同じで右半身に大きな火傷を赤ん坊の時に負い、それが原因で元聖女の母は病んでしまい、元の異世界へ送り帰されてしまった。
第11王子は避暑地で
密かに育てられていたが、下働きの子供達と同じ扱いだった。
王族が避暑地に来た何度目かの夏、火傷の跡で第11王子とバレて王子達に遊び感覚で殺されかけた。
命が危ないその時、母の兄が異世界転移して助けに来てくれた。
地球の日本という国で、治療を受け元気になった第11王子は三つ葉と名づけられて母の兄である和重達家族全員に甘やかされる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 19:28:01
25415文字
会話率:37%
渡り鳥であるルリビタキは、夏になると気温の低い山奥にやってくる。避暑地のコテージで人間に飼われている真っ白な文鳥との鳥籠を介しての交流が、二羽の運命を変えていく。
最終更新:2024-09-02 18:00:00
7362文字
会話率:59%
故国を離れ、大使館付武官として聖皇国に赴任しているヴァランタンは、夏の休暇で赴いた避暑地のホテルで、美しい令嬢ヴィルジーニアが「婚約すると相手が死んでしまう、呪われた令嬢」だと悪評を流されているのを知る。
翌朝、ヴィルジーニアの三人目の婚約
者が本当に事故で亡くなってしまい──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 08:20:00
19561文字
会話率:24%
スキャンダルを起こし、数年間、外国でほとぼりを冷まして来いと追い出された侯爵家の息子・フランソワは、ひなびた避暑地の舞踏会に出席する。だが、過去を思い返すうちに、死んだはずの恋人が現れる──
※公式企画夏のホラー2023「帰り道」参加作品で
す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 12:13:38
14080文字
会話率:20%
中華王朝の初代女王である愛新覚羅紅蘭と、その腹心である司馬花琳上将軍。
彼女達が東亜の歴史を動かす偉人として大成した全ての始まりは、夏の六甲山での運命的な邂逅だった。
二人の若き華僑令嬢は胸中に秘めた大志を語り合い、やがて夢を共有する刎頚の
友となっていくのだった…
(本作は武 頼庵様御主催の「 夏の○○が好きだった!! 企画」の参加作品で御座います。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-08 05:43:45
6026文字
会話率:26%
残暑が厳しい9月の初旬、関東の或る避暑地でサオリという名の少女が忠実な執事と共に大木の幹を見つめていた。
あどけない眼差しの先、季節外れで土から出たセミの幼虫が羽化しようとしている。
執事の孫で親友のトオルに、サオリはセミを見せたいと思うが
、その時、空に異変が生じた。
映像のノイズに似た奇妙な煌きが無数に生じ、周囲の光景も歪んでいく。
サオリを促して避難しようと試みる執事だが、それは更なる悲劇の始まりに過ぎなかった……
アルファポリス、エブリスタ、ノベルアップ+、にも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-02 07:29:38
5097文字
会話率:33%
2035年の夏の日の出来事。
つむぎは広島にある祖父母の家にお世話ロボットのメロとと共に帰省していた。メロにネットを絶たれていたつむぎは避暑地としてコンビニに。
そしてそこからまたメロと共に海に行くこととなる。
海で釣りをしている最中。ロボ
ットであるメロが一つ言い出した。
「海の中に入ってみたい」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-01 11:36:52
4834文字
会話率:47%
夏を高原の避暑地、冬を南洋の島で過ごす夫人と義弟の小話。
義弟視点で進みます。
最終更新:2024-05-16 12:00:00
783文字
会話率:20%
避暑地の一角に、奇妙なカフェーが在る。店員は黒い燕尾服の主と大パンドラ人形の様に美しい給仕の巻き毛の少女のみ。珈琲と共に供じられる洋菓子は駅前の表通りの物だ。酒類の提供も無く、珍妙な飾りや置物に囲まれた其のカフェーは、夕暮れ時、閉店後に訪れ
ると、人成らざるモノの影が蠢き、珈琲と洋菓子に興じて居るのだと噂は絶えない。
この作品は「カクヨム」「ノベルアップ+」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 15:34:38
13827文字
会話率:28%
夏の夜の避暑地。近所では有名なホラースポット「白い家」に向かう4人の男女。
先輩の座間は、後輩たちを怖がらせてやろうと思い、OBから聞いた「怪談」を話す。
白い家に残された「裏返った男」の人物画
赤い文字で書かれた人の名前
行方不明になった
先輩の話
すべては、ワル乗りが生み出した妄想話のはずだったが――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 01:14:50
5570文字
会話率:30%
盲目の娘は家族と世界を愛している。
娘は家族と共に訪れた避暑地にて、湖の木陰で風とうたを楽しんでいた。
そんな中、謎の青年が現れて――
※青い鳥をモチーフにしていますがちょとしたギミックのため異世界です
最終更新:2023-12-13 11:25:18
5274文字
会話率:63%