清朝の流れを汲む立憲君主制国家には、二人の王女がいた。
一人は次期天子である愛新覚羅翠蘭第一王女、もう一人は芸術への造詣の深い愛新覚羅白蘭第二王女。
ある日の事、日本の美術館の特別展を公務で訪れた白蘭第二王女は、記念品として献上された双六の
付属品である日本式の賽子に興味を抱くのだった。
日本の賽子は一の目だけが赤いが、中華の賽子は一と四の目が赤い。
その理由を妹に説く翠蘭は、賽子の四の目を赤く変えた唐の玄宗皇帝と楊貴妃に思いを馳せるのだった…
(本作は秋期公式企画「秋の歴史2024」の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-19 04:54:24
1000文字
会話率:34%
中華王朝の成都平原で発掘された古蜀文明の古代遺跡。
そこで出土した青銅縦目仮面には、何とアルミ鍍金の痕跡が残っていた。
官民を問わず中華王朝の人々の耳目を集めたオーパーツ騒動は、思いもかけぬ事態を誘発するのだった…
最終更新:2024-07-28 05:43:47
1000文字
会話率:22%
中華王朝の初代女王である愛新覚羅紅蘭と、その腹心である司馬花琳上将軍。
彼女達が東亜の歴史を動かす偉人として大成した全ての始まりは、夏の六甲山での運命的な邂逅だった。
二人の若き華僑令嬢は胸中に秘めた大志を語り合い、やがて夢を共有する刎頚の
友となっていくのだった…
(本作は武 頼庵様御主催の「 夏の○○が好きだった!! 企画」の参加作品で御座います。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-08 05:43:45
6026文字
会話率:26%