2年もの間、恋い慕っていた次期公爵家当主イクセル・アベンスとのお見合いの席で、フェリシアは何の前触れもなく前世の記憶が蘇ってしまった。
それは結婚秒読みだと思っていた彼から「ママが君との結婚に反対してるから、結婚は普通に無理」という信じら
れない内容で。その後、ショックのあまり外に飛び出し──前世の自分は事故死した。
あまりにクソすぎる前世の自分の末路に愕然としたフェリシアの視界に飛び込んできたのは、息子のお見合いを見守るイクセルのママの姿だった。
「イクセル様、この話なかったことにしてください」
前世と同じ轍を踏みたくないフェリシアは、お見合いを投げ出し別荘に引きこもる。
しかし別荘を訪ねてきたイクセルは、マザコンではないと訴え、フェリシアに期間限定の婚約者にならないかと提案する。
半ば脅され期間限定の婚約者になったイクセルには、何やら秘密を抱えているようで──
前世の自分と向き合い今世を歩みだす箱入り令嬢と、長すぎる片思いのせいでヤンデレ化しつつある拗らせ令息の、避暑地で織りなすひと夏の恋のお話。
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93616文字
会話率:43%
同棲相手のDVに耐えかねて逃げ出した凪。彼女は二十三歳の女性だが、髪を切られたので短めに整えると少年のようになってしまった。
そんな凪が傷心のまま訪れた知らない街で、病的に女性を恐れる男性を助けたことにより、十六歳の少年だと偽りその男性のマ
ンションに同居することになった。
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(C)2020 Kana Suzumoto折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-13 08:48:09
29250文字
会話率:34%
夫の浮気で離婚した琴音は、ひょんなことから“赤い糸”が見えるようになってしまい、それをどうにかするために喫茶店「丸屋」で働くことになる。
赤い糸が見えるようになった元凶であり、丸屋の店主である九田は喫茶店の業務も家業である縁結びも全くのやる
気なし。
目を元に戻すため、丸屋を何とか店としての体裁を保たせるため、琴音は奮闘することになる。
『ヨリヒトに、結ぶっていいことだって思い出させてあげてね』
小さな生き物と交わした約束を果たすため、琴音は結ぶ縁と結ばざる縁を見定める――!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-30 10:55:18
78196文字
会話率:50%