魔物を森に封じ込めておくのが、侯爵である僕の務めだ。
しかし僕の結界は綻びだらけで、魔物を外へ逃してばかりいた。
逃げた魔物はもと伯爵令嬢である妻が討伐してくれていたが、おかげで妻はろくに食事もとれない、およそ貴族らしからぬ生活を送らなけれ
ばならなかった。
僕はそんな生活から彼女を解放するため、彼女との離婚を決意する。
しかしそれを聞いた彼女は、もう我慢ならないといきり立ちーーーー?
(ヘタレ侯爵×天然脳筋ドカ食いお嬢様の離婚危機)
(中世ヨーロッパ風ふんわり異世界設定です)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 15:32:25
12173文字
会話率:28%
花のかんばせと宝石のような美しい瞳を持った伯爵令嬢、アリアネル。
彼女はただ美しいだけでなく、人びとの心を惹きつける、不思議な魅力を持っていた。
当の本人はそれに自覚がなく、優しい両親と姉兄の庇護のもと、なに不自由なく暮らしていた。
や
がてアリアネルは王太子に見初められ、婚約者として王宮に招かれる。
しかし世間知らずの箱入り娘は、王宮でうまく立ち振る舞うことができない。
王太子にはもの扱いされ、王妃からは嫌われてしまう。
また王太子の婚約者であるにも関わらず、美しい少女を我がものにしようと画策する輩もあとを絶たなかった。
しまいには暴漢に寝込みを襲われ、心にひどいトラウマを負う。
伯爵家はこれ以上は我慢ならないと、アリアネルを連れて国外へ逃げようとする。
しかしいざ家を出ようとしたところで、彼らはアリアネルを狙った人さらいの手で殺されてしまう。
アリアネルだけは、駆け付けた王太子の手によって救われるが、彼女は自分のせいで家族は死んだのだと嘆き、その両目を自らの手で焼いた。
宝石の瞳を失い、醜い火傷に覆われたアリアネルは、森に捨てられる。
彼女はそのまま死んでしまおうとしていたが、森に住む魔法使いに拾われ、生きながらえる。
魔法使いの優しさで、アリアネルは笑顔と生きる気力を取り戻していく。
アリアネルは気づけば、魔法使いを愛するようになっていた。
いつまでも共に暮らしていたいと願うようになっていた。
しかし老いた魔法使いに残されている時間は少ない。
彼は最後の力を振り絞って、アリアネルの傷を癒した。
そして自身の瞳を、アリアネルに与えた。
アリアネルは美しい顔を、視力を、宝石の瞳を取り戻した。
けれど魔法使いは、彼女のもとを離れてしまった。
光を取り戻したアリアネルは決意する。
再び王宮に向かうことを。
そして大切なものを取り戻すことを。
*****
ダークな童話風ご令嬢ものです。
やや復讐劇(ですがザマァ要素はありません)
女の子がかわいそうな目にあいます。
美青年魔法使いおじいちゃんとご令嬢の甘い関係があります。
ヤンデレ独占欲王子様がご令嬢に一方的に迫ります。
初投稿です。よろしくお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-26 18:16:38
62099文字
会話率:37%
魔王討伐に欠かせない装備をすぐに補充できるようにと国王に魔王討伐の任務を言い渡されたのは、勇者と武器商人。だがこの武器商人は街に着けば見境なく女性を口説く悪癖持ち。
しかも口説き文句として魔王討伐を気軽に誘う。その軽薄さに勇者は我慢ならない
が、武器商人としては一流。だが次第に苛立ち以外に、この武器商人に違和感を持ち始める。
ただの武器商人ではないと気づいた勇者の行き着く先は──?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-28 13:00:00
10195文字
会話率:36%
これはとある依存気味な少女と依存されてしまった青年との話───
「はいっ。初めましてこんにちは。本作の主人公こと、エンプティです!あらすじを書くのがとんでもなく苦手な作者に変わり、あらすじを言いますよ!
とある出来事からVRMMOを
治療目的でプレイすることになった私は、その世界で神様…己の全てとも言える人物と出会います。
暫くは安穏とした生活を送っていたのですが、とある日、神様ランキングなるものがある事を知ってしまいます。勿論、私は神様を一位にする為に頑張るわけですね!
さあ、その道行を見たい人は寄っていって下さい!決して、暇はさせませんから!(多分。)
…あっ。注意事項です。このお話は割りとリアル面が出てきたりします。また、恋愛色強めなようでコメディー的でシリアスななんとも言えないストーリー構成となっておりますので、耐性の無い方はご注意下さい。
そして、当然ではありますがこの物語はフィクションですので、人によってはおかしく感じる点もあると思います。違和感を感じて我慢ならない場合はブラウザバックをお願いします。
それでは、皆様にとって良き暇つぶしとなりますようお祈り申し上げます。」
─────────────────────
※神様ランキングについて※
神様ランキングとはギルドランキングのようなものです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 00:35:02
897850文字
会話率:40%
結婚して三年。
半年前に子どもも生まれて、順風満帆。幸せいっぱいの家庭。
外からみると、そう。
でも、家の中は息が詰まりそうなほどの空気。
何も話さない夫。ただこちらを鋭い目つきでじっと見つめてくるだけ。
――――もう、我慢ならないっ!
******
閲覧ありがとうございます!
ブクマや評価などしていただけますと、作者のモチベーションに繋がりますです。
そして、笛路が小躍りして喜びますヽ(=´▽`=)ノ♪ワハーイ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 07:45:09
5239文字
会話率:47%
──ビアンカ・コルドゥラ・リンハルト侯爵令嬢は死ぬ度に人生を繰り返している。
王族殺害を画策したとして冤罪をかけられては処刑され、そして次の瞬間には死ぬ前の時間に戻っているのだ。
無実であるにも関わらず、さもこれまでずっと悪行を重ねて来たよ
うな言われ方をして、ビアンカは断罪される。
そんなのはもう懲り懲りだ。
何よりも、侯爵家の名に恥じぬよう、誇り高くかつ清く正しく生きてきた自分が、身に覚えのない罪で断罪されるのが我慢ならない。
「自分の犯した罪で裁かれるならまだしも、わたくし何もしていないのに」
そこではたとビアンカは気が付いた。
どうせ善行を積んだところで全てが悪行に塗り替えられてしまうのなら、いっそ最初から悪行を重ねてしまえば良いのではないか?
「そうね。そうだわ! 重ねましょう! 悪行!!」
七回目の人生を謳歌するべく悪女になる事を決意したビアンカ・コルドゥラ・リンハルト侯爵令嬢の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-26 20:12:07
53591文字
会話率:28%
「ミリア・ファネス公爵令嬢! 婚約者として10年も長きに渡り傍にいたが、もう我慢ならない! 父上に何度も相談した。母上からも考え直せと言われた。しかし、僕はもう決めたんだ。ミリア、キミとの婚約は今日で終わりだ!」
学園の卒業パーティで、第二
王子がその婚約者の名前を呼んで叫び、周囲は固唾を呑んでその成り行きを見守った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-07 19:29:11
37673文字
会話率:30%
顔だって家柄だって魔法の技術だって、そう差はない。
しかし、ちやほやされるのは、聖女であり幼馴染でもあるフローラばかりだ。
自分には人が寄りつかないというのに、とエイリンはフローラが気に入らない。
我慢ならないエイリンは度々嫌がらせをしてい
たが、毎回ことごとく邪魔されるのだ──「フローラ親衛隊隊長」であるセドリックに。
聖女を陥れたい悪役令嬢が幸せになる話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 09:00:00
11779文字
会話率:30%
俺の側仕えの女人は、やたらと嫌な噂の話題になる。
大抵は欲望の捌け口の話題だった。
その度に、刃を古い、花弁をごとりと落として行く。
女人にとっては、最早人間でもないようだった。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申
し訳御座いません。
注意事項2
冷たく、赤い。火傷する様な痛みを貴方に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 21:35:23
925文字
会話率:43%
結婚して20年、妻に対する不満は我慢ならないところまで来ていた。俺が信頼するコンサルタント夫妻が仰るには、妻には発達障害の疑いがある、と。鬱になりそうな俺と妻、二人とも精神科への通院を助言されたが…
謎めいた妻の行動の理由とはーーー誰の意見
が正しいのか?真実はどこにあるのか?人間の知性とは?無自覚の価値観、通じない会話、誤解と批判、差別や侮辱、自己防衛で傷つけ合う悲しみ、無力感…
状況が明らかになるにつれ、さらに苦難の色が濃くなる混沌。
人は何のために生きるのか。どん底で希望を見据える姿を描く。
なお、著者の実体験に基づくフィクションと、書籍の紹介が同時進行する内容となります。
(著者のTwitter、InstagramなどSNSに一部抜粋して掲載予定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 13:00:00
964文字
会話率:12%
わたしは、嫌いなモノとはなるべくなら関り合いになりたくない。
そういう性格をしている。冷めていて可愛げが無い、ともよく言われる。
だというのに、人のことをブスだ地味女だと言って、中等部入学当初からやたら絡んで来るクソガキがいる。
そん
なにわたしのことが嫌いなら、無視すればいいのに。わざわざウザ絡みして、わたしに攻撃する意味がわからない。
そうやって過ごしていると、ある日のこと。
ウザ絡みして来るクソガキから、婚約を申し込まれたそうだ。「断固拒否します」と断ったのだが――――
朝の寝込みを襲われ、飾り立てられてお見合いの席へドナドナされてしまった。
互いの両親の前でも、わたしへ暴言を吐き続けるクソガキ。そして、そんなクソガキを咎めもせず、にこにこと「照れてるだけなのよ。本当は、あなたのことが大好きなのに」というクソガキの母親。
わたしの両親も、微笑ましいという顔で笑っている。
それなら、わたしも――――覚悟を決めて、暴言を返してやることにした。
「誰がお前みたいな奴のことを好きになるか。いい加減、自分が嫌われてんの気付け。キモいんだよ。存在自体が目障りだから、わたしの前から消えてくれない?」と。
わたしは、この暴言クソ野郎と結婚させられて、一生コイツに縛られることの方が、我慢ならない。
設定はふわっと。
※タイトルの通り、主人公が暴言を返します。
アルファポリスに掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 12:25:19
9072文字
会話率:27%
高校一年生の平塚蘇芳は、友達がいない陰キャだ。
陽キャ達にいじられるのも、彼らが幼なじみである綾瀬紫苑に近づこうとするのももう我慢ならない。
そうして蘇芳は自分から罰ゲームを受けることにした。それはとある女子に告白をすること。成功
した暁には、二度と蘇芳を利用して紫苑に近づかないことを約束させた。
だが、その告白の相手というのが二宮真夜という女子だった。彼女は地味で無口な女子で、まともに喋っているところなど見たこともない。顔だって長い前髪で隠れていてよくわからないし……。
とにかく一切の情報がない彼女に告白なんて、成功するはずがない……。
「ってあれ?いいの?」
なぜかあっさりと告白を受け入れた真夜。喜ぶ蘇芳だが、果たしてそんな都合のいい話が本当にあるのだろうか。
これは、罰ゲームで告白をして成功した主人公が、ヤンデレに捕まって本当の意味での「罰ゲーム」を知る物語である。
※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 21:00:00
4168文字
会話率:40%
アメリアは流行病で母親を失ってから、富豪のハスパル伯爵家に雑用メイドとして引き取られることになった。
そんな家のお抱えともなれば、まさに人生勝ち組であるはずなのだが……虐げられる日々。
その理由はハスパル伯爵家の主人、アルスランが商談で家
を留守にすることが多いせいだった。
夫人とその娘オリヴィアは我が世の春を謳歌し、アメリアに理不尽な命令を繰り返す毎日。
二人の機嫌次第で罵声が飛んできて、時には暴力さえ振るわれる。
でも身寄りのないアメリアは、決して逆らうことができない。
そんなアメリアの心の支えは亡き母の言葉。
『頑張っていればきっと、明日はいい日に巡り合える』をモットーに、日々健気に努力する。
夜は自分の時間を削り勉強を続ける。気が付けばアメリアの知識は誰にも負けないものになっていた。
しかし雑用メイドの身分では活かす機会もなく、奴隷のような扱いを受け続ける日々が続くばかり……。
そんなある日、アメリアの運命を変える転機が訪れる。
ハスパル伯爵家の娘、オリヴィアに縁談が組まれることになった。その相手は異国の第一王子ルーファス。
オリヴィアは我儘放題に育ったため、令嬢が身に付けるべきマナーや教養は持ち合わせていなかった。
アメリアはそんなオリヴィアをサポートすることになるが、彼女のあまりの無能さに頭を抱えることに。
「――これが答えになります!」
気が付けば学んだ知識を披露する機会に恵まれ、王子ルーファスに気に入られたのはオリヴィアではなくアメリアだった。
「……私は彼女の才能が埋もれている状況に我慢ならないんだよ!」
と、王子ルーファスはアメリアの屋敷での酷い扱いを見て、救い出すことを決意。そして人の価値を決めるのは、生まれではないことを主張する。
これは、不幸な境遇のメイドが自らの努力で未来を切り開いていき、異国の王子にその努力が認められ溺愛されて、幸せになっていく話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-27 17:06:31
77803文字
会話率:35%
僕の幼稚園の頃からの親友である勇斗(ゆうと)と、クラスメイトの篠崎(しのざき)さんは、100人中100人が両想いだと断言するくらい、お互い想い合っているのがバレバレな二人だ。だが、大きな身体の割には意外と慎重な勇斗は、一向に篠崎さんに告白す
る素振りはなく、それが篠崎さんの親友の足立(あだち)さんには我慢ならないらしい。――そんなある日、僕は業を煮やした足立さんに、二人をくっつける手助けをしてほしいと頼まれて……!? (※本編完結済みです。現在は後日談にあたる番外編(という名の続編)を不定期で連載中です)(※サブタイトルに『特別編』とついている回はいただいたファンアートを飾っています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-15 21:01:14
419990文字
会話率:43%
令嬢エステラには我慢のならないことがある。同級生のベアトリクスだ。エステラよりも家格は下だが成績は抜群。そんなベアトリクスの存在がエステラには我慢ならない。彼女を追い落とす方法を模索する中で、エステラはベアトリクスの良からぬ噂を耳にする。い
わく、幽霊マンションと呼ばれる家で複数の男を侍らせよからぬ行為に耽っているというのだ。エステラは品行方正で知られ、“聖女”の異名を取るアグネスにこの噂を耳打ちし、ベアトリクスを公衆の面前で糾弾しようとしたのだが――?
※ざまぁ要素はありますが最終的にぎゃふんとかそういう方向性が強めで、その要素はメインではなく前半のみです。前半はエステラ視点、後半はベアトリクス視点。
※他投稿サイトと重複掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-21 00:04:09
6706文字
会話率:39%
「誰よ!?こんなひどいことするのは!?」
須藤星空(すてら)は絶望した。
ある日を境にSNSに溢れはじめた見るに堪えない罵詈雑言の数々。
至るところで個人情報が晒され、いくら削除依頼を出してもきりがない。
溢れた悪意は興味本位の傍
観者たちに煽られどこまでもエスカレートしていく。
そして幼い魂がたどり着いた結末とは?
※徹頭徹尾胸糞悪いです。ドロドロした人間の醜さを見たい方向け。絶対にスカっとしません。
※不適切な人間関係をにおわせる描写がありますが、反社会的もしくは不健全な人間関係を推奨するものではありません。
※執拗なイジメの描写があります。イジメっ子や傍観者視点は終始胸糞思考です。苦手な方はご自衛ください。
※一昔前の人気アニメを元にした悪質なイジメの描写があります。
ファンの方にとってはそんなイジメがあり得ると提示されるのは我慢ならない事のようですが、私の身近な人が実際に経験したものです。おそらく日本全国でそのようなイジメはあったと思います。
自分の好きな作品を穢されたような気になってお怒りになるのはわかりますが、あのような「他人の身体的特徴を蔑み嘲笑うジョーク」がイジメに繋がらない訳がないという事もご理解いただけますと幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-04 16:00:00
37632文字
会話率:52%
結婚初日、俺は彼女に監禁された。
そこは、まあいい。百歩譲って全然いい。
だが、豆苗が無いのだけは我慢ならない……!
※ なろうラジオ大賞応募用の短編です。
最終更新:2021-12-04 12:00:00
947文字
会話率:45%
転生した天才科学者、転生前も企業から入っては追い出されを続けてきたのに転生しても家から追い出されてしまった。もう我慢ならない、持っている科学で金を稼ぎまくる!世の中結局は世界の法則と金なのだ!!
直感も経験則も用はない異世界だろうと「仮説・
実験・考察・反復」で科学的データが全てを決める。欲しいものはなんだ、飯か?恋人か?武器か?金さえ寄越せばくれてやる、科学で!
神?いるとするならそれの観測結果から証明する数式を持ってくるのだな。できないだろう?
そんな拝金主義者科学者の荒稼ぎ物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-22 19:07:36
40685文字
会話率:55%
注:説教臭い、タイトルに関係するお勉強がメインとなる文章です。
最近はなんか変な文章を多く見かける。
それはなろうで読む範囲を、広げたからかも知れないけど。
それで今回目についたのが、同音異義語や対義語。
自分の
記憶にあるそれらからすると、ひどい誤用が正解と見られて普及しちゃってるんだよね。
……え、老害? そうかもしれないね。 でもさ、誤用を誤用と理解して使わず、完全に正解として扱うのに我慢ならないのさ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-21 01:00:00
5377文字
会話率:0%
(あの可憐なご令嬢が我慢ならないとは、気でも触れたのか?)
ピョートル少年は、ホールの片隅でスモークタンを摘まみながら、王子の愚行を巡る茶番を見学するのであった。
最終更新:2020-12-13 22:45:53
4205文字
会話率:42%
そこは森に守られ、森の恩恵を受けた美しい国。王国は森との誓約の証に少女を迎え入れ、森の聖女として大切に扱ってきた。
だが時の王、シリル・ドラクロワは度重なる聖女の浪費癖についに堪忍袋の緒が切れたのだ。
「もう我慢ならない! 森の聖女を追
い出せ! 森との誓約などおとぎ話にすぎん!」
そう叫んだ王の手先によって、聖女リリアーナは森へと捨てられてしまった。
「なんだかわからないけど、ただいま」
森で生まれ、森で育てられた正真正銘の聖女だったリリアーナを追い返された森は激怒し、王国を守ることをやめてしまった。
そしてさらに七年後、森の聖女は森の反対側にある砂漠の国の妃になっていたのである。
「お前もこの国に来て五年だ。他にいい男はいなかったのか」
「あなたが一番強い。番になるなら一番強い男がいい」
森で育ったちょっと風変わりな聖女と、それに振り回される砂漠の覇王の物語。
ほんの少しだけですが虐待を匂わせる部分がありますので、苦手な方はご注意ください。なおざまぁはほぼありませんが自滅はあります。
別のサイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-07 00:00:00
40366文字
会話率:35%