俺の側仕えの女人は、やたらと嫌な噂の話題になる。
大抵は欲望の捌け口の話題だった。
その度に、刃を古い、花弁をごとりと落として行く。
女人にとっては、最早人間でもないようだった。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申
し訳御座いません。
注意事項2
冷たく、赤い。火傷する様な痛みを貴方に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 21:35:23
925文字
会話率:43%
この世界の女性はふた通りの生き方を強要される。
煌びやかな服に身を包み夫に大事にされるアクセサリーか欲望の捌け口として使われる女性のどちらかだ。
そんな私は生まれた時から後者で通称“孕み袋”と呼ばれていた。
孕み袋の子は生まれ
ても孕み袋なのだ。
そんな私は公爵家のメイド兼孕み袋として働いている。
ある日ついに神のお告げがこなくなってしまった。
いわゆる孕み袋としての役割を果たしてしまったのだ。
それは私の死を宣告していた。表では子を産むために去ると言われているが、裏では血筋を広げないように廃棄処分として貴族に殺害される。
そんな私を助けたのは王位継承権第二位の王子だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-17 07:03:17
17611文字
会話率:52%
「僕」を深夜のコインランドリーに呼び出したのは、クラスメイトの「ツグミ」。
ツグミは、可憐な容姿をしているが、どこか不気味で、まともな子供ではなかった。
そんなツグミに、共に悪魔と戦って欲しいと言われる。
その悪魔とは、大人。
大人は
、平気で嘘を吐き、子供を騙す。
大人は、子供を欲望の捌け口にする。
大人は、傲慢で、見栄っ張りなろくでなし。
大人は、何でも金で解決しようとする。
だから、大人を葬る事は正義なのだ。
ビシバシと戦う要素はなく、鬱々とした内容です。
最後は救われる、ようにしたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-05 19:00:00
85497文字
会話率:34%
フルダイブ型VR。
それは現実と仮想の境界を失くす、人類の叡智の結晶であるーーーはずだった。
人類が永きに渡り望んで来た世界平和がついに達成され、人々の日常が侵されることはなくなった。だが便利で安全で平和で安寧の約束された日常は
、人々を「飢え」へと追い込んだ。刺激へと、スリルへと、非日常へと。
そこで人々が飢えをしのぐため欲望の捌け口に選んだのが、「ゲーム」。
そして遂に技術の、ゲームの歴史の到達点と言われていた「フルダイブ型VR」が誕生。
だがしかし、人々の期待は粉々に打ち砕かれた。誰もが完璧を求めてしまったがゆえに、誰もが気づいてしまったのだ。仮想と現実の差の違和感に。その違和感は、着々と人々に不満とストレスを与えていった。
しかしこれ以上の技術の進歩も望めず、ゲームをする側も作る側も、幾年と続いて来たゲームの歴史についに限界を感じ始めていた。
人々の欲求は、時代と、ゲームの成長とともに遺伝子レベルで築き上げられてきた、非現実(ゲーム)の「質」に対する欲求。
だがともに成長していたはずの非現実(ゲーム)が、成長を止めてしまったのだ。
するとどうなったか。世界平和の達成されたこの世界で、変わらない平和な日常から離れる術であったゲームに対する欲求だけが満たされずに溜まっていった。
こうして、叡智の結晶となるはず、なるべきであったフルダイブ型VRは未完成で完成となってしまい、人類の歴史の一部に大きく終止符を打った。
そんな中ある日、突如として究極の非現実(ゲーム)が現れた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-23 19:00:00
7348文字
会話率:4%