そこは、英雄たちが敗北した未来の世界。人類はゾンビハザードや戦乱といった数多の災禍に見舞われ、ただ滅びるのを待つだけだった。
絶望に支配された世界を救うために、英雄の遺志を継いだ少女は禁忌の技術を使い、過去を変える旅に出る。絶望を断ち
切る勇者の剣と、愛と勇気、ちくわを携えて。
そして、2013年の秋。
舞台は東北地方を襲った未曽有の大災害から間もない、復興途上の宮城県岩巻市。そこに住む普通とは少し違う少年のヨシノは、ある日空腹で行き倒れていたゾンビの少女、ミヤタと出会う。そしてそれは、世界の命運をかけた物語の始まりだった。
反ゾンビ団体との抗争、復興利権をめぐる陰謀、人工太陽計画、ご近所さんからロリコンと冷たい視線を浴びせられる日々。幾多の試練を乗り越えた先に、彼らを待ち受ける運命は――。
ヨシノ「はいストップ。ツッコミたい箇所がいくつかあるけど、ちくわはいる?」
ミヤタ「おいしいとは思うの。もぐもぐ」
セラエノ「当然よ。なんならここでちくわの魅力をギリギリまで紹介、」
ヨシノ「しなくていいよ。皆頑張ってアクセスを稼ぐため色々考えてるのに、そんな事をしてる人見た事ある? あとロリコンとは心外だね」
チェルノ「ロリコンなのは事実だろ。ア〇ネスからドロップキックを食らっても文句が言えない事を散々しておいて」
ヨシノ「ま、まあ。それはさておき、セラエノはなんでここにいるの、サブキャラなのに」
セラエノ「ノーワルフザケ、ノーライフ! 私たちは悪ふざけに命を懸けるの! 本編じゃ私の活躍は控えめだから、ここで爪痕を残さないと!」
ヨシノ「心配しなくてもしつけのなってない猫が爪研ぎしたふすま並みにズタボロだよ。脇役は出しゃばらないで空気を読んでね?」
セラエノ「あ、あら、ヨシノ君、サイコパスモードが発動してるけど。いやん、そんな瞳孔全開で見つめないで、ちょ、実弾はマジでやばっぶぎぇもっすッ!?」
ハナコ「え、えーと、えーと! それではゾンビのミヤタさん、始まります!」
ミヤタ「はじまりなのー!」
※もしよろしければ過去作もご覧ください
終末だらずチャンネル
https://ncode.syosetu.com/n2739gn/
終末リテイク
https://ncode.syosetu.com/n7744hp/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 21:31:17
3243261文字
会話率:58%
君たちはシュレディンガーの猫を知っているだろうか。物理学者エルヴィン・シュレーディンガーが脳内で実験を行った、所謂思考実験に値するものだ。
「一定確率で毒ガスを放出する装置と一緒に箱に入れられたネコは、蓋を開けて観測するまで生きた状態と死
んだ状態が重なり合っている」
これがみんなの耳にするものだろう。そして、それは「観測するまで物事の状態は確定しない」という考えの量子力学の考え方を説明するものとなった。
つまり、これは要約すればエルヴィン・シュレディンガーが量子力学の確率的表現を巨視的に見ると矛盾に陥ることを「シュレーディンガーの猫」の思考実験で表現したのだ。
確率は5部5部かもしれないし、もしくは4.6だったりするかもしれない。
不確かなもの。
先が見えないもの。
観測出来ないもの。
例えばの話だ。この理論通り行くと、何度もこの実験を繰り返したとて、確率は一定では無い。つまり、運命が揺らぎ兼ねない。
かと言って、全く同じ結果なこともあり得る訳である。未知数である。こうなれば観測出来ない。
何故ならそれは不規則に起こりうる事だからだ。
そして、そんな特殊な思考実験論は決して、非現実では無いことを俺は知ってしまった。知ることになっちまった。
いや、まあ。なってしまったものはしょうがないけども、是非この問題をエルヴィン・シュレディンガーに聞きたかったものだ。
だが、時には思考実験の域を出る事になる。これは、俺の日常を描いた物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 17:00:00
32985文字
会話率:30%
別の時間、別の世界の物語。
二つの世界で入れ替わるように転移した二人の主人公。落ちこぼれ貴族の冒険者と超能力者の被検体。異世界では幸せになれるといいなあ。
毎日15時更新はこの作品も同じ予定です。
最終更新:2024-11-18 15:00:00
238296文字
会話率:58%
底辺社畜の俺は、ながらスマホで事故死。読んでいたゲーム小説のモブキャラに憑依転生した。しかも転生直後にパーティーを追放になり、わけのわからないまま無一文で異世界スラムに放り出される。
死ぬしかない状況に追い込まれた俺の前に、ホームレスの子
供が現れた。
「お腹……減った」ウルウル
「仕方ねえなあ。カビたパンだけどこれ食え。俺の昼飯だ」
「ありがとう」
「こんなところに居た。心配したんだよ」
「あっママー」
立っていたのはボロを着た美少女。ママと呼ばれているが、どう見ても十五歳くらいだ。
「お前ら、ふたりっきりなのか」
「うん」
「名前は?」
「マカロン。ママはティラミス」
「ん? なんて言った」
「マカロン・ギュンターだよ」
「マジかよ」
それ、この小説の主人公、勇者じゃんよ。てことは今、物語が始まるより10年くらい前か。
「ねえお兄さん、パパになってよ」
「はあ?」
「お願い」
「ふたりして涙ぐむな。あーもういいわ。とにかく、俺がなんとかしてやる」
「「ありがとう」」
こうして未来の勇者や「ママ」と暮らし始め、異世界でパパ役をこなす「パパ活」を始めた俺。だが、俺が家族に迎えた孤児ふたりには、世界を揺るがすとんでもない秘密が隠されていた……。★カクヨムにて先行公開中!
●登場人物(第一部)
ブッシュ:底辺社畜がゲームノベル世界に転生した姿。モブで何の力も無い。登場第一話で、異世界でもいきなり最底辺まで落ちぶれる。
マカロン:将来主人公に育つ勇者。拾われたときは五歳のホームレス。物心ついてからずっと孤児暮らし。
ティラミス:マカロンのママ。十五歳。マカロンのために頑張るが、子供だけにまともな職があるはずもなく、ホームレス暮らしで日々の食事にも苦労している。
プティン:コロボックルのような小さな妖精。なぜかブッシュを気に入り、行動を共にする。羽もないのに飛ぶことが可能。
ランスロット卿:ブッシュを追放した「王属パーティー」リーダー。国王の命を受け、貴重なアーティファクトを探しているらしい。
サバラン:追い剥ぎにあったブッシュの力になってくれた冒険者宿の親父。
ノエル:ランスロット卿パーティーのヒーラー娘。底辺転落したブッシュを助けてくれる。
ガトー:王と王女の「遠い目」として世界を飛び回るスカウト。
タルト:王女。ブッシュにとある依頼をする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 12:10:00
73881文字
会話率:63%
「私はニーベルング王国の出身で、私の名前はイーリアスです。」
「私の婚約者は勇者の二代目、勇者の息子です。次の言葉を心に留めていただければ幸いです。今回は東方の大魔王を探し出し、滅ぼし、 「ああ。東方の民に返せ。待望の平和だ。東方の大魔王に
関する情報があれば、すぐに知らせてくれ」
10年か20年前なら、このような自己紹介はクラスを騒がせただろう。
生まれつきカーキ色の頭髪で黄毛というあだ名を持つ私にとって、同じクラスにいたとしても、卒業するまで金髪の美少女と出会うことはなかった。
私も借家に毎日住んでいる女の子・レナと同居しており、イリアスに気づかれることはありません。
たまたま、イリアスが教室で一人で座って泣いているのを目撃したことを誰が知っていましたか.彼女が私に尋ねるとは思っていませんでした。
「男の子がエサに釣れるようになるには、女の子はどんなトレーニングをすればいいの?」
彼女が私にこの質問をして以来、私の人生の軌跡はおそらく誰かによってわずかに変更され、地球を揺るがすような変化を遂げました.
ノベルがテーマの格闘ゲーム(Fighting Game)のライトノベルが正式解禁!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 07:33:46
526557文字
会話率:34%
「はじめまして、フェルリア公爵様。わたしはリーシャ·フランクスと申します。以後お見知りおきを」
「ああ。さっそく本題に入るが、私と結婚してくれないか?」
「……」
ウェルロード。この国には建国当時から続く五つの名門家があった。それぞれ役割
は違うものの爵位関係なく皇族に継ぐ権力を持つ五つの家はまとめて「ロード」と言われ、人々は尊敬と畏怖の念を抱いていた。
これは不幸な環境で育ちながらも一族の悲願を胸に、前に進もうとする一人の少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 21:00:00
72388文字
会話率:62%
「マニアック」ってなんか奇人、変人という
異様なイメージのあることばみたいやけど、
俺はえーんちゃうかと思う。
いくつかの面では自分もマニアックだと
自覚している。
多くのひとが興味を持つ、好むものが正しくて、逆に少数派は変わり者でマニアッ
クと呼ばれ
やや気持ち悪い?
あなたはどう思いますか?
自分の嗜好、パッション、感覚を
理解してくれるひとはあまりいない。
でも何かに惹きつけられて目が離せず
時には深く追求してしまう。
それってすごく直感的、情熱的で、感性的で
ある面アーティストの気質を
持っているんじゃないの?
テレビのニュースやネットから毎日
誰もが受ける情報が常識であり、
大多数の好みが正しいことのか?
いやいやいや、
ニンゲンの、いや動物としての本能、
感性、欲求はそんなもので
収まるべきではないんじゃないの?
素直に感性を楽しみたいなあ。
ちょびっとマニアックな経験も含めて
時には刺激的な、時にはゆるう〜い
オハナシを綴っていこうと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 17:19:24
106583文字
会話率:7%
いじめにより不登校になった新橋早紀は、父親の友人が住んでいる北海道の『秋倉』という町に行くことにした。そこで道に迷った時、白衣を着た『所長』と呼ばれる不思議な人物と出会う。
お互いに初めて会った気がせず、交流を深めていくが……。
*201
5年~2016年ごろに、『Life after LIFE』というブログに連載していたものです。
執筆中に作者が病気療養で体調を崩したため、未完の作品となりました。
続きを書くことはもう難しいと思いますが、個人的に思い入れがあるため残すことにしました。
日記体でとりとめもなく、小説らしい筋も起承転結もありませんので、お読みになる場合は期待をせず「まあ。ある時期の誰かの走り書きだろうなあ」くらいに思っていてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 08:58:29
1763955文字
会話率:14%
自分は信じてなどいないが、生まれ変わりだ異世界転生だ、と言われるだろう生まれのちい。 ソレ名前なのだ。 言語の程度の低さが窺える。 コホン、兎も角。
文明度の低い……おっと発展途上な世界というものは命の危険に満ちているので、只生きるそれ
だけでも日々是大冒険というものである。
だよね? 冒険に巨大怪物必要無いよね? 誰だフラグとか言ってるの! 嫌だよ自分、そんなのと戦うのは! と言う訳で! 日常だけど文明度低ければ一寸危険だなという発展途上な世界でなら普通の人生なお話……に、成れば良いなあ。 誰かそうだと言ってくれ!
追記!
本作の読み方!(大爆笑)
先ずは最新部分から見てみましょう!
前書き、後書きでは投稿当時の曜日、時間帯、話題などを述べてます! 日付は目次でね!
お気に入り頂けたら第一部分からご覧下さい!
あれ? 書き方が違っている?
今まで色々考えて変わってきたという事です! 歴史を感じて頂ければ!(オイw!)
主人公ちいちゃん、体を動かせない頃から始めて素振りを毎日欠かさず続けますからね!
実在する技を使ってファンタジー世界で通用すると証明しますからね!
日本人は刀! と思う方は是非とも御一読頂きたいです!!
注意!
OSの仕様変更によって過去投稿分のルビに不具合が発生しています!
表示がおかしかった場合! 其れは仕様変更のせいだとご了承下さい!
仕様変更は此の先どう成るか予測が出来ないので注意喚起するしかないのです!(泣)
では! コレで内容が分かるかな? という語句を並べていきましょう!
本文の何処かに必ず組み込みます! 落語の三題噺か!(笑)
武神ドラゴンスレイヤー只乃山椒、竜神様、魔法戦士
日本刀、太刀、野太刀、打刀、木刀、竹刀、本差し、脇差し、二刀流、剣術、剣道、摺り足、抜き打ち、正眼の構えもしくは青眼の構え、中段の構え、上段の構え、下段の構え、八相の構え若しくは八双の構え、脇構え、五行の構え、蜻蛉の構え、霞の構え、抜刀術、居合、東郷示現流、薬丸自顕流、二天一流、燕返し、物干し竿、唐竹割り、袈裟斬り、逆袈裟、横薙ぎ詰まり右薙ぎ左薙ぎ、切り上げ、逆風、柔術
和槍、薙刀、杖(じょう)
六合大槍、トンファー
西洋剣、片手剣、双剣、広刃剣、片手刀、片手半剣、両手細剣、両手大剣、円盾
八極拳、蟷螂拳、空手、カポエイラ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 07:31:12
3353787文字
会話率:20%
「は、はじめまして。
今日から、このゲームの配信していきます
"ナギ"ですっ。よろしくお願いします」
『…………』
「って、まだ誰も見てへんけど。
うーん……やっぱ配信ヤメとこかなぁ……。
とりあえず、1試合
だけ……あ。
一人、来てくれた。こ、こんばんはー」
『こんばんは、初見です』
「わ。えっと……チャット?コメント?ありがとう。
えーと……初見さん……"momo"さん。
といってもまぁ、これが初めての配信なんやけどね」
『頑張ってください』
「わー、ありがとう……!嬉しいわぁ。
あ、試合始まる。ちょっと緊張すんな……。
momoさんも、このゲームやってるの?」
『やってました』
「あ……過去なんやね」
『はい。今は見る専です』
「そっかぁ。
楽しんでもらえるよう、頑張るなぁ」
『え、すご!今の神プレーすぎ!!』
「良かった。
やらかしかけたけど、なんとかなったなぁ」
『ナイス勝ちです!
ナギさん、絶対人気配信者なりますよ!
というか、プロなれる!!』
「えー……ほんま?」
『はい!だって、こんなにワクワクできるプレー、なかなかないです!』
「……うわぁ、めっちゃ嬉しい。
今日始めて、良かったわぁ……」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 22:00:00
34504文字
会話率:61%
王道の異世界転生って何!?私、大きな孫もいるお婆だったんだよ!!「あ、これ、えーとなんだっけ、名前は思い出せないけど、孫娘とやってたゲームだ」と気が付いた。しかもだよ。私の、この容姿。この声。この境遇。そのゲームの主人公の女の子と、そっくり
なんだよなあ。攻略?いや、婆には無理です、固くて古い頭なんです!ハンサムさんたちも孫の歳!私は前世と同じ、調理人になるんだぁ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 20:00:00
138882文字
会話率:42%
【メキナハ:ねえ、コリィ?】 【コリュモ:なーに?キーナ】 【メキナハ:ふぃくしょん、ってなに?さっき拾った紙に書いてあるの】 【コリュモ:知らないなあ。なになに?えーと、『この拙作はフィクションです。全ての人名、団体名、地名等、また、言語
、習慣、制度、その他もろもろ架空のものです。その上、設定はふんわり、ひらがな多め、文章は拙い。それでもいいよと言ってくださる活字中毒の皆様の暇つぶしになれば幸いです』?】 【メキナハ:……呪文?】 【コリュモ:人名かな?フィク=ションさんとか?フィ=クションさんかも?】 【メキナハ:鼻がムズムズしそうな名前ね】 【コリュモ:そういう正体不明のモノは、ポイしとくに限るわよ。ほらそこのゴミ箱にポイしてきなさい、ポイ】 【メキナハ:……そうする】 メキナハは『落ち人』の母を持つがメキナハが物心つく前に母は悲惨な最後を遂げたと聞かされた。父も全く記憶にない上メキナハ本人も過酷な経験をしてきたが、武術の師匠に育てられ強く明るく能天気に成長した。小柄でシャイで最強の少女メキナハのおはなしです。恋愛要素は、本人は激甘を演じているつもりですが、側から見れば微糖です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-17 20:00:00
153765文字
会話率:49%
私が転生した世界。そこは魔法があり、スキルやステータスがあり、なんと勇者もいる。魔王?さあ。知んない。7大罪、7美徳スキルは···あるんじゃないかな。まあそんな世界に、私はヘビとして転生してしまった訳だ。
前の世界に戻りたいか?と聞かれたら
、「この世界でいい」そう答えられるように、私はこの世界で、今度こそ、自分の居場所をつくっていきたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 16:11:27
6357文字
会話率:1%
あ~あ。
結局、やっちゃった(苦笑)。
でもさぁ・・・
「ねこ語」がOK牧場なら、こっちだって許されちゃう
んぢゃなーい??
拙作『たからもの』を、今度は、「ルー語」で読んでみませんか・・・?
あの「ルー大柴さん」が独自に開発(?)した、日
本語
の新しいスタンダードなのであります・・・うそ❤️
追伸:
なお、今回、翻訳するにあたり、一部、「小笠原語」の要素も
取り入れさせてもらってます。
例:「わたし」→「ミー」
『たからものⅡ』のルー語版で、代名詞や名前のあとの
「くんづけ」や「ちゃんづけ」あるいは「さんづけ」の問題点に
つきましては・・・「一応、テスト済み」ですからね♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 00:08:01
1898文字
会話率:0%
「革命をはじめようか」
短い共産党宣言を読み終えたところでそんなことを言ったあたしだったが
「革命を導いてが良い」
がどこからか分からずに脳に響いた。他の言葉と一緒に。
するかよと突っ込み返りたかったんだけど、記憶が不安定になった。
時間が流れるくらいは何とか分かっていって、場所も変わる途中だ。
本当に声があったのか?
音でもあったのか?
数秒にも及ばない内に異なる所にいると把握できて、轟音と破壊に囲まれた。周りの悲鳴と近くに子猫か赤ちゃんの鳴き声も聞こえる。
母さんが抱きしめて走ってる。ちらちらと裏から大きな……
何あれ。大きい過ぎて早すぎて、でも輪郭不明。音だけで死にそうだ。
来たか。
突然回されて母さんと向き合う。
「ごめんね、ヤ」
とだけ言い、あたしを土に置いた。そして母さんが突然消えた。
あそこへ向いたか。どうしてそんなこと。|娼婦《しょうふ》が何を出来てるの。
近い子猫か赤ちゃんの泣き声が悲鳴になった。慟哭になった
ああ。
あたしだね。
夢か。きっとそうだよ。
破壊音が激しくなる内に、終わりを待つしかない。
目を閉じて記憶がまた不明になる。そのうすると混乱が遠ざかる事に気づいて目をまた開ける。
町の姿がない。目を彷徨わせた最後に誰かのおじいさんの腕にいた。
「母親によく助けられたな。二人とも」
彼の視線を追ったら、遠く下に建物があった。
記憶がまた不明になる前の最後の記憶は轟く悲鳴だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 18:29:52
204004文字
会話率:39%
どこか遠くに行きたい。癒されたいなあ。
そんなささやかな願いが、まさかこんな予想外な方法で叶えられるだなんて誰が思う!?
家族との縁が薄い社畜の要は、連日のトラブルで疲れきっていた。そんな中、神の気まぐれにより異世界転移をし、界渡人として薬
の魔女と美形の冒険者に保護される。そんな要が得たクラスは付与調律師ーーそれは世界でほとんど使える者のいない魔力介入のエキスパートだった。
怠惰な魔女の面倒をみたり、付与で魔石に新たな可能性を生んだり、美味しいと評判のスープを作ったり、冒険者の持つ傷を調律で癒したり、癒されたり、突拍子もないものを作り上げて周りに頭を抱えさせたり。要は社畜根性を発揮しながら、異世界で温もりを見つけていく。
事情ありな冒険者×異世界転移元社畜女のカップリング。ラブコメ中心ですが、たまにシリアスもあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 19:41:28
380336文字
会話率:33%
悪役令嬢が婚約破棄される世界の乙女ゲーム主人公といえばとにかく性格が悪く「ざまあ」されて当然!のクソガキとして描写されることが多い。で?どうしてわざわざ清純派主人公だったものをド低脳のクソアマに改変して「ざまあ」する必要がある?まあ「字書き
しか能がないですキリッ」みたいな承認欲求強め作者が他人の評価で気持ち良くイク為の閲覧数稼ぎだろうなあ。で、クソアマ街道まっしぐらな女に成り代わっちまったワケだが、あたしはそんなストーリー真っ平御免だ。とか言いつつ頭お花畑の転生悪役令嬢様に俺理論ぶつけちゃうわけだから前述は特大ブーメランなわけですよ。自作自演の自業自得ざまあ、気持ちいいよね〜。 ※尚この能書きは半分当てにならない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 18:21:46
6574文字
会話率:16%
これはメス豚に転生してしまった女子高生の物語である。
女子高生だった私は心臓麻痺でポックリ死亡。異世界転生をしてしまった。
そんな私の第二の人生は、小さな村で飼育されている子豚ちゃんだった。
そう、私はメス豚に生まれ変わってしまったのだ。
このまま食っちゃ寝の豚のような(あ。私豚だった)生活を続けていると、いつかは食材として美味しくいただかれてしまう。
食われて死ぬなんてまっぴらごめんだ。
幸いこの世界には元の世界には無い技術――”魔法”がある。
今の私は戦う力を持たない子豚だけど、魔法を使いこなしてしぶとく生き延びてやる!
こうして豚に転生してしまった私の、生き残りをかけたバトルロードが始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 18:01:09
1741017文字
会話率:25%
リディアもといリリアン・ジョンストンは雪原にて討ち死する〜『君と堕ちていく』より引用〜────リリアン・ジョンストン伯爵令嬢は、自身の日記に書かれたその一文に目を見張った。書いた覚えがないんだけど…リディアってわたしのこと?雪原で討ち死?
ていうか、『君と堕ちていく』なんて文献、聞いたことないなあ。誰かの悪戯書きかな?あ、ページの隅になにか書いてある。なになに………──ヤンデレ、メンヘラ、サイコパス……『君と堕ちていく』はメリーバッドエンドをうたう乙女ゲーム。さあ、狂愛の世界へ───うわあああ!日記が血を噴いた!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 10:12:02
13844文字
会話率:44%
性欲は健常である。
情欲も、まあ。
ただし愛欲は毒である。
皇女ローデシアはバルコニーを飛び降りた。戦勝会で出会った傭兵の息子リベラティオの手を借りて、行方知れずの公爵アースナルを探しに出たが……。
自由を知らない少女と掴みどころのな
い少年のロマンスファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-29 13:54:20
5299文字
会話率:41%
ある日の病院で二人は出会った。同じ高校の二年生だが、クラスが一緒になったことはなく、話したこともない。共通の友人もいない。
もしかしたら、一度くらい学校の廊下ですれ違ったことはあるかもしれない。どちらかが相手を意識して、「ちょっといいな
」と思ったことがあるかもしれない。その程度の繋がりで、二人の人生が交わることはない。そう思っていた。あの時までは……。
「まさか、あなたと付き合うことになるなんて思わなかったな」
学校を抜け出し、公園に来た彼女が笑いながら言った。
「ま、成り行きだけどね」
「でも、あの日、病院であなたが声をかけてなかったら、こうはなっていなかったんだろうなあ。不思議だね、人生って」
「ババくさいな」
「おいっ」
「いてっ、ははは、でもさ、声をかけてきたのは君だろ?」
「え、そうだっけ?」
「そうだよ。君のせいで僕は不良になってしまったよ。優等生だったのに、学校を抜け出して公園でダラダラしてるなんてさ。人けがないからいいけど、補導されたら嫌だよ」
「よかったじゃない。私に染まってきたってことだね」
「まだまだだよ。君みたいな不良には追いつけないよ」
「ふふふっ、ちなみに私のほうが成績いいって知ってた?」
「嘘だろ」
「テストの順位、私のほうが圧倒的に上だからね」
「へー、気にしたことなかった。もしかして、前から僕のことが気になってたの?」
「そういう自惚れは女の子を引かせちゃうよ。今後のために気をつけたほうがいいよ」
「今後って何さ。ないよ、そんなの」
「わっ、今のはいいね。加点します」
「え?」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-07 11:00:00
3356文字
会話率:93%
俺は死んだ。死んだ……いや、受け入れられるわけがない。こんな馬鹿な話があるか? 歩道に突っ込んできた車に轢かれるなんて。自分に非があったならともかく…ああ、悔しいなあ。息子はまだ小学生なのに。俺の親父も早くに死んでしまった。だから俺は息子
に寂しい思いをさせないよう、健康に気をつけて長生きするつもりだったのに……ちくしょう……。
「よっ、お疲れさん」
「あんた、よく頑張ったねえ」
「え? 親父、それに母さん!? どうしてここに……」
「どうしてって、ははは、そりゃ、お前が死んだからこうして会えたに決まっているだろう」
「そうよ。お母さんたちはずっとあんたを見守ってたんだよ」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-09 11:00:00
1895文字
会話率:83%
とある映画の撮影現場にて……。
「滝波さん、クランクアップでーす! ありがとうございました!」
快活な声と共に拍手が現場に響き渡る。監督は満面の笑みで滝波に花束を手渡し、二人は並んで歩き出す。滝波は少し照れたように笑いながら、監督に
話しかけた。
「ありがとね、監督。いやあ、気づけばこの業界も長くて、ベテランなんて呼ばれるようになったけど、この瞬間は涙もろくなっちゃうね。『俳優やっててよかった!』って思えてさ。あ、そうだ、この話したっけ? 子供時代、俺すっごく貧乏でさあ。周りもみんな似たようなもんで、遊びといったら鬼ごっことか缶蹴りくらいでさ。まあ、時代だから当たり前っちゃあ、そうなんだけど、ははは、他にはスカート捲りとか、ブランコをこいでいる女の子のスカートの中を覗いたりとか、ほら、ブランコをこいでいるときって急には止まれないじゃん? だから見られてるって気づいた女の子たちが慌てるのが面白かったんだよね」
「ははは……あの、滝波さん」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-25 11:00:00
2760文字
会話率:94%
「リナ・アドラムよ。どうか魔王の脅威からこの世界を救う手助けをしてはくれまいか?」
謁見の間に、朗々たる国王陛下の声が響く。
「あ、あの……私はただの定食屋の娘なのですが?」
「ああ。わかっておる」
「…………」
わかってたんだ。
「この
国に勇者が現れたという話は聞いておるか?」
「はい。噂で………」
「その勇者が、そなたと一緒でなければ旅に出ないとゴネておるのだ」
「は………?」
どんな状況でも物怖じしないヒロインが、執着勇者とともに旅に出るお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 20:58:13
14111文字
会話率:37%