異世界から地球へ魔物が現れるようになり、200年が経った。
魔物は人類の兵器では太刀打ちできず、同じ時に現れた異能を使う少女……魔法少女たちの手によって、人類は守られていた。
そんな中、世界初男の身でありながら、魔法少女の才能に目覚
めた少年、神楽井継武。
理想の自分に変身できると知った継武は、深夜テンションによって『超絶美少女』に変身することを願う。
願いによって念願の美少女になったが、あまり目立つことはしたくない継武。周りに悟られないよう、魔物との戦いも最小限に留めていた。
が、ある日。魔法少女配信者の1人のライブ配信に映り込んでしまい、『可愛すぎる魔法少女』として大バズり。
更に継武の力は、歴史上最強レベルの力を有しており、世界がその力に注目する。
容姿端麗、慈愛の心、最強の力。
全てを併せ持つ継武は、いつしか人々は『クイーン』と呼び、崇められることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 19:22:22
238488文字
会話率:45%
私立黒羽高校は男子校だ。
しかし昨今の生徒数の減少により、私立白峰女子高校と統合することになった。
俺の名前は八ツ橋葉月。──黒羽高校の生徒会長。
そして彼女は、雪宮氷花。──白峰女子高校の生徒会長だ。
統合初年度ということも
あり、任期が満了するまで生徒会長が二人という体制体制となった。
美しく、クールで、完全無欠。
氷の女神様と呼ばれている女性と。
しかしその実態は──どんなことにも手は抜かず、融通も利かない。超が付くほどバカ真面目な、真の意味で氷のような女神様だった。
しかも引越し先のお隣が、まさか雪宮氷花のお隣で。
図らずも隣人になった俺は、完全無欠と思われていた雪宮氷花の、とんでもない秘密を知ってしまったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 15:06:21
174643文字
会話率:46%
『ツンな女神さまと、誰にも言えない秘密の関係。』のショートストーリーです!
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最終更新:2024-12-31 13:13:56
8468文字
会話率:57%
関東の雄、太田資正(すけまさ)は、戦国の混乱を巧みに泳ぎ抜いた知勇兼備の将である。下総・武蔵に勢力を張る名門・太田家の嫡子として生を受けた資正は、幼き頃より剣術と兵法に親しみ、やがて父・資清の後を継ぎ、岩槻城主となる。
時は北条氏康が関東
に覇を唱え、扇谷上杉家の衰退が始まる激動の時代。資正は、主家の名門・扇谷上杉朝定に忠節を尽くし、若くして河越夜戦に参陣。数万の上杉・古河公方軍の中にあっても、北条勢の奇襲を前に冷静な采配を振るい、辛くも命をつなぐ。やがて上杉家は瓦解し、資正は北条氏康との一進一退の抗争に身を投じていく。
北条との激闘の中で、資正は松山城の奪還戦において奇策を用い、軍用犬を使って夜陰に乗じて敵陣に混乱を生じさせたという逸話も残る。智将としての片鱗はここに現れる。だが、政治的には次第に孤立してゆき、ついには嫡男・太田氏資により岩槻城を追われる憂き目に遭う。これは北条方の策謀でもあったが、資正にとっては信じていた息子に背かれた深い苦悩の刻でもあった。
失意のうちに資正は越後の上杉謙信のもとに身を寄せ、やがて再起を図る。謙信とは義と智を重んじる者同士、深い共鳴を見せ、謙信の関東出兵に際しても軍師として手腕を発揮する。晩年には、徳川家康や織田信長の勢力が台頭し、戦国の秩序が新たな局面へと変貌していく中、資正は一歩退いて歴史の流れを見つめることとなる。
妻・静との淡い愛や、村娘お梅との若き日の初恋、師匠や兄弟子との葛藤など、人としての資正の姿もまた、戦の喧噪の裏に静かに描かれる。戦国を生きた男の誇りと悲哀、そして家を守るという宿命に殉じた武将の、魂の一代記である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 19:18:30
87360文字
会話率:23%
世界は、突如として現れた“異形”によって蹂躙された。
空と海は封じられ、国々は孤立し、人類は滅びの淵に追いやられる。
とりわけ日本を襲うのは、「鬼」や「妖」といった怪異たち。
それに唯一対抗できるのが、“戦将”と呼ばれる選ばれし者たちだっ
た。
戦将を志す少年・信条崇真は、歴史上の偉人の魂を宿す武器《戦武》を託される。
その内に眠るのは、かの剣聖・宮本武蔵。
未熟な少年と、奔放な伝説の魂。
ふたつの意思が交わるとき、滅びゆく世界に一筋の刃が閃く。
──だが、それは物語の幕開けに過ぎない。
この世界における“希望”とは、果たして誰にとってのものか。
その剣は、正義の象徴か。それとも、新たな災厄か。
※本作は、VR訓練・異能武器・近未来の日本を舞台にした〈和風バトルSF〉です。
※本作は、他の小説投稿サイトでも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 18:22:07
58919文字
会話率:44%
後三年の役[1083~1087年]の奥州遠征準備の為に武蔵国府、府中に滞在した源氏の嫡流源義家が大國魂神社の宮司一族の娘との間に1084年、男子を授かった。奥州遠征に勝利した源義家は府中に凱旋、自身の三男と認知して朝廷から立花姓を賜り立花家
を創設、1099年元服した三男は立花義輝と名乗ったのだが、歴史の流れからその流れが消滅した。
令和の世、東京都府中市大國魂神社にお詣りにやって来た主人公は突然現れた大國魂神社の大神様と源義家公に過去の時代に転生して歴史の流れを修正する事を命じられた。
訳のわからぬまま戦国時代に転生した主人公、先乗りで転生した祖父と父と協力して歴史を修正しようと志すが、史実と異なる戦国大名立花家に古河公方家、関東管領山内上杉家、扇谷上杉家、北条家などの強敵に囲まれる状況を打開出来るのか?大國魂の大神様(おおくにたまのおおかみさま)と源義家公の願いを叶える事が出来るのか?
昭和、平成、令和の知識を駆使して戦国時代を乗り切れるのか?武田信玄、上杉謙信、今川義元の動静が鍵を握るかも?
史実通り織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の天下の流れとなるのか?結末は決めてないので筆者にもわかりません。
初投稿なので不備な点が有りましたら優しくゆるーく許してください。武将の個人名、城の名前は史実と創作をミックス致します。北条家の養子、嫁入り等は変化する可能性があります。
筆者は大國魂神社が大好きで、いつの日か戦国時代小説を書いてみたい、大國魂神社をストーリーに入れたいと考えておりました。
大國魂神社大宮司、猿渡一族の皆様、大國魂神社に携わる全ての皆様、架空の戦国時代小説の題材にする事をお許しください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 17:51:08
1087393文字
会話率:17%
新しいVRのゲームを起動する。
〜Now reading〜
*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・
時は昔。
最適な生活地盤を見つける為、右往左往していた。
毒ノ京に住む武蔵皇子は、様々な不安に悩まさ
れた。
よくわからない事象で親族がバタバタ倒れていくのだ。
とある陰陽師に相談すると、
「祟りの仕業ではないだろうか。」
と言うてくる。
確かに身内に陰謀論に嵌り、次世代の皇子暗殺に手を出してしまった奴もいる。
元はいい奴なのに。
怨霊となって呪っているのか。
それとも他の線か。
妖怪か、祟りかあるいは・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:49:45
9391文字
会話率:23%
抜刀の剣技を極めた森崎甚助は剣聖と呼ばれた。
そして武芸者・宮本武蔵の挑戦を受ける。
森崎甚助の剣技は圧倒的に宮本武蔵を凌駕していた。
ただ一つの問題は宮本武蔵が実は転生者であったことだ。
魔王の生まれ変わりである武蔵の魔法によってジンスケ
は初めて決闘に敗れる。
そして決闘に敗れたジンスケもまた異世界へと転生することになるのだった。
死んだはずのジンスケが目を覚ますと、そこは魔物が徘徊するファンタジーな異世界だった。
60歳を過ぎた剣聖が15歳の華奢な美少年に生まれ変わり異世界を旅していく。
その世界は男女比が1対20の女性社会。
男はひ弱で庇護される存在の世界。
武芸者として剣聖として生き、数えきれないほどの人を斬ってきたジンスケが新しい人生に求めたのは平穏な生活だけだった。
それでもやはりジンスケは剣と一緒に生きていくことになるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 10:00:00
54450文字
会話率:45%
おそらく2020年代のどこかで、場所は23区と武蔵野市の境界の大学。映像関係の学部学科を主体とし、更にそこの映画制作サークルだから、さぞかし優れた映画が多いと思われる中、youtubeやTikTokといったショート動画はみんな作れるが、物語
のあるいわゆる映像作品を作るものは減り、5分以上は観る気すらおきない。主人公は新入部員の男女4人、そんなサークルで「BL映画を作りたい」と発言した芽里亜。実はBL同人誌界ではそこそこ有名な菜乃。そして芽里亜と菜乃の姦計によるそのBL映画に主演するハメになるあきらと虎丸。果ては復讐(!?)として、男の子二人は芽里亜と菜乃で百合映画を作ることを企む。作中作と絡め、4人の恋情も進展し、「とりかえばや」から西鶴を経由し、「孤島の鬼」や「仮面の告白」、「雲南の妻」や「ナチュラルウーマン」に至る、性・性嗜好・性差が目まぐるしく入れ替わる、令和の近代日本クィア小説を目指します。
同時に、「若者たち」「ふぞろいな林檎たち」「白線流し」といった10代後半から20代前半の、哀しいけど、後に人生の黄金時代となる期間を描きます。これらがどれも高視聴率のTVドラマであったことから、TVで流せるくらいのレーティングで、娯楽性の高いものになる予定。ちなみに菜乃は蒔田彩珠、芽里亜は芦田愛菜、野笛は見上愛をアテ書きしています。最終回はえもいわれぬ感動を保証します。嗚呼!頭の中にあるお話を早く!全部!吐き出したい!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 19:33:54
33619文字
会話率:29%
和歌集です。②となります。
キーワード:
最終更新:2025-07-27 16:54:28
336文字
会話率:0%
百人一首です。意外な人のも入れてます
キーワード:
最終更新:2025-07-08 00:47:24
5054文字
会話率:0%
山間の古い神社で、旅の途中で倒れたみすぼらしい男・人之手借手(ひとのてかりて)は、巫女の結衣に助けられる。借手は他人の魂や力を一時的に「拝借」する不思議な能力を持ち、みすぼらしい外見とは裏腹に、強大な力を発揮する。ある夜、神社を襲った野党
の一団を、借手は「独眼竜・伊達政宗」の力を借りて一掃。だが、襲撃の裏には「黒い影」と呼ばれる悪霊が潜んでいた。
結衣は神主の宗右衛門の死を悼みつつ、神社の襲撃の真相を追うため、借手と共に旅に出る。二人は荒れ果てた村で「黒い影」の存在を知り、それが借手の先祖が封じた古の悪霊だと判明。悪霊は借手の「拝借」の力を奪い、人々を支配しようと暗躍していた。旅の途中で借手は「宮本武蔵」の力を借りて野党を退けるが、黒い影の攻撃に苦しむ。
結衣は自らも戦うことを決意し、神主から学んだ剣術と祈祷の術を磨く。最終決戦の地、かつて悪霊が封じられた古の神社で、借手は「織田信長」の力を借り、結衣の祈祷と協力して悪霊を再封印する。戦いの後、傷ついた借手と結衣は再び旅を続ける。借手の力と結衣の祈りが、どんな闇にも光を灯す旅路が続く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 22:24:56
3361文字
会話率:47%
修学旅行中の中学生12人が呪われたゲームを始めたことでロールプレイングゲームの世界から抜け出せなくなってしまう。魔王を倒してゲームの世界から脱出することはできるのか。
最終更新:2025-07-26 20:00:00
46455文字
会話率:30%
俺は異世界に転生した。だが、転生したのは文明度の低い蛮族だった。
強大な帝国が地域一帯を支配し、俺の部族は戦争で負け、ひどい目にあった。
いつか帝国を倒し、部族が独立する為に、俺は戦うことを決意する。
その為には、富国強兵だ!
神様から授け
られたスキルを活用して、弱小部族を有力部族に押し上げるぞ!
※小説家になろう、カクヨム、アルファポリスに掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 20:00:00
256468文字
会話率:33%
前世で報われなかった主人公が、戦国時代で活躍するお話。
スキマバイトで生活する四十歳のオッサン浅見爽太は、戦国時代に転生した。
転生したのは『桶狭間の戦』の一年前。なぜかスキマバイトアプリ『タイマー』が使える。
浅見爽太は織田信長に仕官し、
スキマバイトアプリ『タイマー』を活用し桶狭間の戦に備える。
自分を鍛え、前田利家、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)らと交流を持ち、信長を勝利へ導く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:00:00
101134文字
会話率:32%
大手企業に勤める平凡なアラフォー会社員の米櫃亮二は、セクハラ上司に諫言し左遷されてしまう。左遷先の仕事は、移動販売スーパーの運転手だった。ある日、事故が起きてしまい米櫃亮二は、移動販売車ごと異世界に転生してしまう。転生すると亮二と移動販売車
に不思議な力が与えられていた。亮二は転生先で出会った孤児たちを救おうと、貧乏孤児院を宿屋に改装し旅館経営を始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-20 23:01:34
233817文字
会話率:34%
誰もが目にしたことのある制服を着た女子高校生。
これは、そんな女子高校生が殺し屋で働く物語。
主人公の名前は藤沢貝。彼女は高校一年生でありながらも、依頼を受けて殺しにかかる殺し屋に勤めている。相棒の加藤直之と共に、2017年最大の凶悪殺人事
件『武蔵野市主婦殺害事件』の犯人を殺そうと奮闘する。世間を揺るがした殺人事件の真実とは?女子中学生が送る殺人ミステリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 21:12:53
140404文字
会話率:33%
古代日本の広大な田畑で目を覚ました男、瞬(しゅん)。彼は邪馬台国の時代から現代まで、悠久の時を超えて生き続ける不老の存在だった。
日本各地を流れ渡り、出会った人々に知られざる知識を与える瞬。これは、彼が授けた叡智によって、歴史に名を刻む偉人
たちが生まれていく、壮大な年代記である。
歴史を動かす偉人となる彼らの陰には、常に瞬という名の“生ける伝説”の存在があった──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 10:26:28
1022文字
会話率:64%
ハロウィンを間近に控えた秋。
一人事務所で留守番していた探偵の近藤武蔵(こんどうむさし)は、一本の電話を受ける。
現場に赴く武蔵。そこにはロングコートに身を包み、ベールで顔を隠した見るからに怪しい依頼者が待っていた。
依頼者は武蔵に、拉致
された夫と息子の捜索依頼をお願いするのだが…。
大人気シリーズ『コンビニ探偵M』第4弾。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:34:20
72232文字
会話率:40%
探偵の近藤武蔵(こんどうむさし)は、真夏日が続く今日この頃、エアコンが壊れた事務所で思案に暮れていた。
そんな折、探偵長の近藤むな志にエアコンの修理を頼んだ電気店へ向かうように依頼される。
仕方なく、相棒のナナコと電器屋へと向かう二人。
そこで、二人に課されたのは、電器屋の親子を無事とある場所へと送り届ける任務だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-31 22:15:55
180389文字
会話率:42%
『コンビニ探偵M』シリーズの公募等の応募用。
過去作品をまとめたものです(文字数制限等回避)。
episode7から以後順次追加予定。
~episode7~
コンビニ経営の傍ら、探偵業を営む、近藤武蔵と近藤むな志。
武蔵は赤ん坊の頃に親
から捨てられ、毎日どことなく空虚感や不安を抱えていた。
オカマのむな志は、武蔵を拾って十八年間育て、共に暮らしてきた。
そんな男二人暮らしの所へ、むな志がどこからか連れてきたナナコと言う名の少女がやってくる。むな志は、なぜかナナコのことを武蔵に自分たちの家族だと言って三人での生活を始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-30 22:07:36
186348文字
会話率:41%
俺は都内でタクシーを転がしている。
23区と、武蔵野市と三鷹市。
この範囲が、俺たちの“生きる場所”だ。
このエリアを一歩でも外れて、県内だけを移動する客を乗せたら、それは違法営業になる。
だからどんなに寒くても、どんなに誰かが手を挙げて
いても、都内に向かう客以外は乗せちゃいけない。
だが、あいつらには関係ない。
生きてるか死んでるかなんて、俺にはもう重要じゃない。
目的地が“都内”なら、乗せるだけだ。
それが俺の仕事であり――
俺にとっての“最後の客”たちの話だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 07:00:00
43955文字
会話率:11%
夏休みに祖父の家に行った主人公・豊。
豊は祖父・武蔵の畑仕事を手伝うことになった。
豊は畑仕事を嫌々やるが、豊が野菜の収穫中に奇形の野菜を見つける。
珍しいものを見つけた豊は急いで武蔵に報告するが、武蔵はそれを見慣れていた様子だった。
奇形
の中でも珍しいだろうと考えた豊は写真を撮るのだか、その行動が全ての始まりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 08:40:32
3931文字
会話率:27%
──僕は、誰を愛し、何を信じて生きていくのか。
名門医局の期待、遠い異国の恋、そして許されぬ選択。
現代に蘇る、もうひとつの『舞姫』。
東京・武蔵境の教会で育った柊一郎は、翻訳者でありシングルマザーの母・美佐子に支えられ、誠実で学問に真摯
な医師へと成長した。名門・北都大学医学部に進み、脳神経内科で才能を発揮した彼は、恩師・木村教授に見込まれ、教授の娘・祐子と静かな恋を育む。教授の後継として将来を期待される一方で、英国ロンドンの名門研究所への留学の機会を与えられる。
遠く離れた地で、一郎は冷徹だが誠実なJonathan教授と出会い、厳しい研究の日々を送る中、舞うように歩く女性研究者・エリーと出会い、やがて心を通わせていく。だが日本では、母の病が進行し、祐子の心も蝕まれていく。一郎がロンドンでエリーとの子を授かったことを知った祐子は、自ら命を絶ち、その遺書が一郎の胸を深くえぐる。
さらに追い打ちをかけるように、かつての研究成果が恩師・木村教授の名で盗用されて発表される。尊敬していた教授の裏切り、そして祐子の死。自分の無力さと罪悪感に沈む一郎を支えたのは、エリーの存在と、母、美佐子、そして何よりJonathan教授の誠実な言葉だった。
やがて、美佐子はロンドンでの治療を経て回復し、Jonathanと静かに再婚。Jonathanは家族となり、同時に真の“師”となる。一郎は自らの研究成果を正当に評価され、ついにはJonathanの後任として研究所長に推薦されることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 21:01:37
17952文字
会話率:34%
甲武信ヶ岳への山行を共にした、高野鮎美、内村理沙、水原悟、井川房恵、飯豊昇、堀井文彦の六人の周辺で次々に起こる事故、事件を五話の短編で連ねた推理小説。
第一話 スパイト
高野鮎美は、高校時代からの親友二人と共に、南アルプスの鳳凰三山の山行を
計画する。その二日目の観音岳の頂上直下で、友人の望月愛と池永由加が転落し、池永由加が死亡してしまう。雨中の転落事故として処理されたものの、疑問を抱いた兄が知り合いの探偵の空木健介に、調査を依頼する。空木の調査によって、由加に何者からかの嫌がらせの手紙が送られていたことが分かる。空木は、高野鮎美が以前の甲武信ヶ岳登山で遭遇した、同様の転落事故を調べると、疑惑が浮かぶ。
第二話 未必の山
武蔵国分寺病院で入院治療中の患者、岩松兼男が点滴投薬中に急変死亡する。病院長の植草は薬の副作用での死亡だとするが、担当医の水原は、検査数値の中のカリウムの異常を知って、理事長の麻倉に内密に調査を進言する。調査は、外科看護師長の内村理沙の紹介で空木に依頼される。
第三話 悪酌
武蔵国分寺病院での患者死亡の被疑薬とされた、制吐剤「セロン」の製薬会社である、オーシャン製薬では、副作用の扱いで緊急情報を出すべきか、役員協議がされる中、機密データを奪われる事件が起こり、データを奪われる失態をした社員の兄から、空木にその調査依頼がされる。その調査の最中、オーシャン製薬社員の死亡事故が起こる。
第四話 白獣
中央線の跨線橋の下で、武蔵国分寺病院の副院長青山が生死不明状態で発見される。武蔵国分寺病院の理事長の麻倉は、病院で続けて起こる事件に、病院内部に問題がないのか、空木に調査を依頼する。調べにより、青山の転落にはある男の欲望と保身が潜んでいた。
第五話 死者のアベンジ
山で転落死したオーシャン製薬の木内範夫の妻、香織は、夫の犯した罪の真相を知りたいと、探偵の空木に調査を依頼する。空木はオーシャンの製薬営業本部長と対決する。その最中、オーシャン製薬から懲戒解雇が通知された桑田は吉祥寺駅で、何者かに突き落とされる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 15:20:37
154580文字
会話率:52%
ハルキゲニア(学名:Hallucigenia)はラテン語: hallucinatio 「夢みごこち、夢想」による。――Wikipediaより
ぽかぽか陽気のひなまつりの日。少年、春樹は、近所に住む大学生のラガーマン、玄弥の家を訪れる。大きな
体で小さな雛人形と格闘する玄弥を手伝ううち、アクシデントで二人は急接近。その瞬間、春樹の頬に触れた玄弥の無精髭の「チクッ」とした感触が、彼の心に忘れられない楔を打ち込んだ。
しかし、淡い想いは実らぬまま、春樹は父の転勤で玄弥と離れ離れになってしまう。
数年後、高校生になった春樹。今や玄弥は、桜のジャージを背負うラグビー日本代表のスター選手。もう会うこともない遠い存在だ。それでも、あの日の感触と玄弥への想いは消えず、春樹は自身の中に芽生えた未知の感情と、中学時代の苦い記憶に静かに向き合い始めていた。
一方、日本代表として活躍する玄弥もまた、屈強な肉体の奥で、春樹への忘れられない特別な感情と、自身の「普通」ではないかもしれない性的指向に戸惑い、葛藤を抱えていた。彼女との関係の中でさえ、脳裏に焼き付いて離れない、あの「妖精」のような少年の面影――。
すれ違う時間と距離。それぞれの葛藤。二人の物語は、どこへ向かうのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 06:59:53
42845文字
会話率:27%
その質問に「ᕫ」が答えた時、あなたの現実は書き換わる。
フリーライターの田中聡は、ネットのQ&Aサイトで、どんな曖昧な質問にも完璧な回答をする謎の存在「ᕫ」に出会う。彼が子供の頃に聞いた、おぼろげな歌の記憶。その質問に対し、ᕫは歌
詞にはないバックコーラスのフレーズまで正確に指摘してみせた。その人知を超えた精度に魅入られた田中は、個人的な調査を開始する。
しかし、調査を進めるうち、彼は戦慄すべき事実に直面する。ᕫは、存在しないはずの歌を現実に出現させ、他人の思い出のレシピノートや卒園アルバムを修正するなど、人々の記憶にある「空白」を埋めることで現実そのものを書き換える怪異だったのだ。この現象をネットで告発しても、誰にも信じてもらえない。
田中は、一連の現象が古典怪談『耳なし芳一』の構造――記録という経文の、書かれていない一部分を狙われる――と酷似していることに気づく。この突飛な仮説を検証すべく、認知科学の権威である加藤教授の元を訪ねるが、唯一の協力者であったはずの教授までもが、目の前で記憶を改竄され、不気味な観察者へと変貌してしまう。
完全に孤立無援となった田中は、自らの記憶にも、幼馴染との会話で触れることすらタブーとされる、致命的な「空白」があることを突きつけられる。それは、彼が心を守るために、意図的に忘れていた「罪」の記憶だった。自分自身がᕫの標的だと確信した彼は、狂気と絶望の淵で、自らの存在証明をPCに書き連ねる最後の抵抗を試みた上で、全ての答えを知るであろう存在に、最後の問いを投げかける。
これは、一人の男がネットの怪異に魅入られ、自らの「忘れた罪」と対峙し、そして存在そのものを喰われた、最後の記録である。
※この物語はフィクションです。登場する人物、団体、名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません。また、虚構設定の創出に生成AIを使用しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 17:50:00
20000文字
会話率:12%
自由を謳歌する女冒険者トーリ。彼女は強くたくましく、そして美しい。しかし、その苛烈な戦いぶりから「血塗られ」という、本人としてはなはだ不本意な二つ名を持つに至った。これは、そんな彼女の冒険譚である。※王道的な異世界ファンタジー世界を舞台とす
る1話完結型の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 18:07:09
9891文字
会話率:40%
【新居の壁から聞こえる、謎の声】
武蔵野市の薄暗いアパートに引っ越してきた隆史を待ち受けていたのは、壁の奥から響く、不気味な声だった。
「…だれか…」「…たすけて…」
それは幻聴か?それとも、そこに誰かがいるのか?
隣室の住人は姿を見せず、
管理人も多くを語らない。
隆史が辿り着いたのは、7年前の失踪事件と、アパートに隠されたおぞましい真実だった。
「このアパートは…他にも…壁の中に…」
知りすぎた隆史は、次の標的となるのか?
このアパートは、巨大な墓場だったのだ。
『聞こえてはいけない声』
あなたの日常に潜む、究極の恐怖が、今、目覚める。
この声の正体を、あなたは知りたいですか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 16:22:34
8782文字
会話率:40%