人類史上最高の幸福を実現してしまった(と私は信じています)バシュラールというひとの、とてつもないそのバシュラール的幸福のおすそ分けをこの人生で読者の方どなたにも受けとっていただくようにするのが、私の作品の最終目標であることに変わりはありま
せん。
詩を読んでそれを書いた詩人以上の詩的喜び=快楽をいつでも味わうことができたのがバシュラールというひとのすごさのひとつですが、私たちも、まだバシュラールには遠く及ばないとしても、前にちょっとお知らせしたように、今回をふくめて7回目の(パート7ーその1)から、小分けにする(パート7ーその2)(パート8ーその1)以外は、全部で8回にわたって合計66篇のふつうの詩を読んでいくことになります。
詩を味わうことを生涯にわたって趣味にするかどうかはご本人次第ですが、とりあえ、詩情や詩的な喜びや慰めを66篇の詩でそれなりに味わってみるのも悪くはないと思うので、現在、リアルタイムで読んでいただいている方は、私の作品で、どこでもいい、くりかえし俳句のポエジーを味わうことをとおして、そのための下準備をしていただけたらと思っております。ことにもいまから6回目の(パート6ーその3)では何人かの俳句作者の150句を、3句ずつバシュラールの言葉の手助けだけで読んでいくことになるので、とりあえず、短期間で集中的に、ほどほどの詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚をご自分のものにするにはうってつけではないかと思います。その150句やそのほかの俳句のポエジーを味わっては詩を読むためのための下準備をしていただくために、(パート7ーその1)はある程度間隔をおいて、アクセス数と読者数の様子をみて、おとどけしたいと思っております。そのあとも読者はどんどん増えてくれないと困るのですが、現在、リアルタイムで読んでいただいている方にとっては、とても有効ではないかと思いますので。66篇の詩で詩情や詩的な喜びや慰めを味わうことができたとしたら、まぎれもなくそれは、詩の愛読者への入り口に立ったことを意味するでしょうし、そのことの人生的なメリットは、やっぱり、計り知れないものがあると思うのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 19:26:06
10033文字
会話率:21%
このサイトにおける新作の発表を再開して、今週は(パート4・完結ーその3)をおとどけします。このパートのおしまいとなる本稿は気楽に俳句のポエジーを味わうことのできる内容ですが(その1)は夢想することの素晴らしさについて書かれたバシュラールの
文章をずらりとたくさん並べたり(その2)では私たちのこの試みの正当性と有効性を納得させてくれるような長い文章を4つも並べたりしていて、最初のパートの改訂版のあいだに挟まれているせいかあまり読まれていないのは、かえって良かったかもしれないと思っています。それらはこの人生を根底から変えてしまうほど価値あるすごい文章ですが、夢想という言葉がピンとこなくていまだに馴染めないでいるだろう(パート4)で紹介する、は時期尚早だったかもしれないと前から思っていたので。
(パート4-その1とその2)はとてつもないバシュラール的幸福のおすそ分けをこの人生で受けとるためにとても有効なので、日曜日の新作掲載を待つあいだの1週間、ほかのどこでもいい、何度目だろうと、好きなところをくりかえし好きなだけ読んでいただいては、俳句でポエジーを味わうこと、つまり、俳句の言葉を前にして、そんなことを意識しなくたって思わず夢想なんかしてしまう、そのことに少しばかり習熟してから読んでいただければ、その人生的な価値をよく理解していただけるのではないかと思います。まあ、ピンとこなくてもいま読んでいただいて、後日、改めて読んでいただくのも有効かもしれませんが。
もっと早くお知らせすればよかったとちょっと後悔しておりますが、(パート7)からは、少しずつふつうの詩も読んでいただくことになつています。以下にパートごとに読んでいただく詩篇数をあげておきます。7-7篇、8-4篇、9-3篇、10-19篇、11-6篇、12-19篇、13-8篇。はじめて詩を読むことになる(パート7)では文中で2篇そうして残りの5篇は俳句のポエジーを味わったりした最後に。(パート10と12)ではふつうの詩だけを読んでいただくことになっていますが、(パートー8・9・11・13)ではすべて作品の最後に。全部で66篇。……字数を超えてしまうので、つづきは本文の前書きで読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 08:34:31
10763文字
会話率:19%
ゴールデンウィークの初日、現役老人の野村隆介は1973年公開の映画『日本沈没』のDVDを見始める。映像は半世紀前の記憶を呼び覚ます。当時大学生だった隆介が、後に妻となる三津子と彼女の家族と共に映画館でこの作品を観た日のこと。誰が隆介を三津子
の家族と一緒に映画に誘ったのかは謎のままだが、この映画が彼らの絆の始まりだった。
映画の中で印象的なセリフ「山が…山が動いている…!」が、現在の隆介の心を揺さぶる。十五年前に三津子を病で失い、その後は仕事に没頭しながらも孤独を抱えていた彼は、このセリフをきっかけに残された人生を悔いなく生きようと決意する。
勇気を出して、長年連絡を絶っていた三津子の弟・康秀に電話をかける。懐かしい声に涙し、二人は昔話に花を咲かせ、再会の約束をする。「山は確かに動いている。僕の人生も、これからだ」—失われた絆を取り戻し、新たな一歩を踏み出す老人の姿を描いた物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-29 21:43:25
5768文字
会話率:48%
普通の人は、いくつか想い人を作る。新たな女の子を愛すれば、愛するほど、昔の想い人は記憶の彼方に消し去られていく。
最愛の彼女、花音を亡くした俺は、花音を名乗る女性、小百合と出会う。
けど小百合の声、口調、仕草すべてが花音で、俺は混乱する。
彼女はいったい…けど、また花音と話せるなら俺は…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 19:30:00
17974文字
会話率:58%
【現在】「イドゥリマ」は、私達の生活を支えている「カルティ」という記憶保存装置のさらなる発展のため、研究、開発をする国直属の機関であり、そこで日々研究を行っている少年ケイ・アニスト。ケイの見る景色は色がない。幼少期に色のある景色を見たことが
あり、またもう一度見るため、独自に研究も行っている。しかし、ある日反体制組織「アポストル」と、イドュリマの研究員が接触しているところを目撃する。
【過去】海の上に広がる都市「ウルバルス」の一画に住んでいる少年ガリア・シルバート。国の中心部から離れた都市なため、国の情勢に影響されず、毎日変ることのない生活を送る。しかし、ガリアはそんな変わらぬ日常に日々鬱憤が溜まっていた。いつものようにウルバルスと陸地をつなぐ街「タイド」をぶらついていると、道外れで店を営んでいる少年に出会う。
色を求める少年と激動を求める少年が迎える新たな日常。
現在と過去の交錯。そして世界の真実に触れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 11:10:35
6714文字
会話率:33%
小学生以来の親友だった。
いつものように二人肩を並べて歩いていた、ただそれだけ。
なのに――
突然、親友は失われた。
「お前は敵だ」と、知らない誰かの姿が重なった彼は、背を向けて掻き消えた。
*
学生時代に書いたものが出てきたので。
今思えば転生転移。
続いていたら異世界ものになっていた…気がします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 22:00:00
2185文字
会話率:34%
誰もが記憶の彼方にもっている不思議な思い出・・・フロイトによれば、その意味を自分自身、確実に知っているにも関わらず、知っていることに気付いていない。
この主人公の場合、二重の鍵によって、それは厳重に封印されていた。ある時、ふとしたきっか
けで、その鍵を拾ってしまう・・・
第一の鍵は、夢の中で開かれる。
第二の鍵は、現実の中で、それも無意識の自分によって開かれる。そして、何故それが封印されていたのか、次第に解明されていく。
平凡な人生を送っていた男が、封印された少年の頃の思い出に接した時、それが解き明かされる事への恐怖が、彼を襲う・・・それがひとつめの物語だ。
自殺の連鎖の意外な結末・・・妻の復讐を誓う、夫の異常な行動・・・それぞれの物語は、登場人物も背景も全く関連はなく、「無名墓標」が示す意味も、それぞれ異なっている。
ただひとつ言えること・・・生きた証としての名前など、無に等しいのだ。少なくとも、この物語の人々にとっては・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-29 13:00:00
17878文字
会話率:35%
どれだけ追い求めても、決してつかめない。(※重複投稿しています)
最終更新:2023-07-12 20:00:00
231文字
会話率:15%
「恋のおまじないだよ」
小学校の教室。
片思いだった優花にそう言われたタケルは、内心どきどきしながら彼女を見つめる。ふたりの間で紡がれる恋まじないの言葉。でもやがてそれは記憶の彼方へと消えて行く。
大学生になったタケル。
通っていた大
学のミスコンでその初恋の優花に再会する。
そして発動する小学校時代の『恋まじない』。タケルは記憶の彼方に置き忘れてきた淡い恋を思い出す。
初恋と恋まじない。
本物の恋と偽りの想い。
――初恋が叶わないなんて誰が決めた!!
新たな想いを胸にタケルが今、立ち上がった。
※この小説はカクヨム、ノベルアップ、ノベルピアでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-30 12:18:00
178541文字
会話率:47%
昼間の雑観を書いてみました
最終更新:2023-01-10 12:28:19
524文字
会話率:0%
──フィラデル王国で働く坂下環奈23歳。彼女は自分の命をかけて王様をダイエットさせるというありえないミッションを遂行していた──
病院の管理栄養士である彼女は、ある日突然見た事もない神殿のような場所に移動していた。その場で不法侵入者とし
て処刑されそうになった彼女は、目の前の男に交渉する。「あなたを痩せさせたら自由にして下さい」「いいだろう。だが約束がなされなければ、お前は処刑だ」
しかもミッション以外にも命の危機が……
「もう〜なんでこんなに命を狙われなきゃいけないのよー!」
カンナの不運で理不尽な異世界生活が今始まる。
※作者の栄養学の知識は、はるか遠い記憶の彼方に行ってしまっています。栄養についての内容は間違っている可能性がありますのでその点ご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-28 22:22:16
214243文字
会話率:48%
男は仕事中、突然雨に降られ、公園で雨宿りをしている。
そこには一人の青年が、同じように雨宿りをしているが...。
最終更新:2022-03-09 01:23:21
1831文字
会話率:44%
主人公、隈川勝重は、しがない労働者である。
そんな彼にもある夢があった。それは、小説を書くことである。しかし、この世界において、フィクションを作るという行為は、【創作罪】という罪に問われる、不法な行いとされていた。
そんな世界で、隈川は苦し
み、そして苦しんでいたことさえ、記憶の彼方へと押しやられる。
つまり、彼の人生とは、は誰にも読まれない物語ということなのだ。
※エブリスタにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-03 09:44:52
18607文字
会話率:19%
千野未来(せんのみらい)は幼い頃、毎晩同じ夢でうなされる日々を過ごした。大人になり、彼は記憶の彼方へと葬り去っていたはずのあの夢を、再び見ることになる。そして、それは悪夢の始まりとなっていくのだった……。
(※この作品は「note」にも掲載
します)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-19 02:01:31
188427文字
会話率:27%
取り出した人生の断片、もしくは誰かが叫んだ感情、あるいは再現された独白
最終更新:2021-06-05 03:00:00
13997文字
会話率:2%
「私の命は殿下の、いや、陛下のものだ。分かっているだろう」
フルシュハイツ皇国の第二皇子、ケヴィンの婚約者であったが、とある事件により騎士になり、第一皇子ランドルフ付きの護衛騎士になったアシュレイ・ザヴェルナ。
クーデターをおこしたケヴィ
ンから、何やら怪しい動きをする隣国パヴェーフから、ランドルフと祖国フルシュハイツを守る為禁術を使い、命を散らす。
そして、目が覚めるとケヴィンに気に入られ、婚約者になってしまうきっかけ、社交界デヴュー前の8歳の姿のなっていた。アシュレイ・ザヴェルナとして生きられなくなったそもそもの発端であるケヴィンとの婚約を回避すべく、先に他の人と婚約しようと決心する。そんなアシュレイは、ある人から婚約を持ちかけられる。前世、宰相をしていた、冷酷と名高いオーウェン・スナーフだ。彼とは前世共に国のために奔走した仲ではあったが今のアシュレイとは何の接点もなくアシュレイと婚約する事でオーウェンが得る利もない。
婚約を申し出てきたオーウェン、前世の記憶を持つランドルフ、そして、前世アシュレイに固執していたケヴィン。
運命はたった一つなのか。そして、パヴェーフの本当の狙いとは一体。
※投稿不定期です、週に一回の投稿を目指しています
※R15は保険です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-14 12:00:00
16936文字
会話率:38%
「……君は……」
初めて会った時の、彼の第一声。
全く気にしていなかったけれど、記憶の彼方に忘れ去ってしまっていたけれど。それは確かに、驚愕の事実を知らせる前触れだったのだ──。
※色々ゆるゆるです。広い心でご覧頂けると幸いで
す。
※短く纏める練習で書きました。
※キーワードは全て「一応」がつきます。その程度の薄い設定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-03 20:02:35
6865文字
会話率:38%
ラリゼル姫が魔界の『夜の遊びの国』へ誘拐され、救出されてから早2年。境海世界を騒がせた児童大量誘拐事件も人々の記憶の彼方にかすれた。今日は魔法大学付属学院の卒業式だ。ラリゼル姫が祖国へ帰る日。護衛の不思議探偵リリィーナが送ってくれるはずな
のだが、なかなか来ない。今日を限りに白く寂しい通りにはもう二度と来られないのだ。そして、ラリゼル姫が会いたかった顔も知らない婚約者にはけっきょく会えずに帰るのか……。*****境海の不思議探偵リリィーナ『夜の遊びの国』のヒロイン・ラリゼル姫のその後のエピソード。『魔法学園物語~サー・トールの恋愛事情』の数年前のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-05 22:00:00
4443文字
会話率:8%
『我が一族に仇なす者は心せよ、我らジロワの末裔なり』
暗黒の時代と呼ばれた、中世ヨーロッパ。
ローマの繁栄は記憶の彼方、石造りの街道も寂れて打ち捨てられた、十一世紀初頭のフランス、イングランド、イタリアを生き、『ヴァンデッタ~復讐』を代
名詞とするに至った『ジロワ』の一族の物語を、歴史の中から掘り起こしてお届けします。
ストーリーの展開上、当時の残虐な刑罰の描写や、戦争・戦闘・略奪などの暴力行為の描写もあり得ますのでご注意ください。
同時代のノルマンディー周辺や英国関係の情報をまとめたHPを公開しております。よろしければこちらもご覧ください。※本作品のネタバレになる情報はまだ公開してません。作品の進行状況に応じて公開してゆきます。
「リストマニア ノルマン征服と英国貴族」
http://listman2015.nobody.jp/
※「アルファポリス」様、「小説家になろう」様、「カクヨム」様、「pixiv」様、重複投稿になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-22 19:00:00
187121文字
会話率:22%
「本日未明、傷害致死事件を起こし拘置所に収容されていた雪泊馨受刑者が看守の目を盗み脱走したと◯◯署から報告がありました。雪泊受刑者の行方は未だ掴めておらず警察は引き続き捜査を続けると共に近隣住人に注意を呼び掛けています。」
そんなニュース
を見たような気がした。
見るともなく映していたテレビ。
それに勝手に流れていたニュースで、ほかのニュースを遮っての報道だったから、なんとなく見ていたのだ。
それなりに近い場所の事件だったから、大変だなぁと思っていたけれど、完全に他人事だと決めつけ、そのニュースは記憶の彼方に埋もれてしまっていた。
それが起こるまでは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-07 19:15:03
3656文字
会話率:21%
執筆中に何故か思い浮かぶ駄文達。
放っておけば記憶の彼方に消え去るそれを、本筋から離れて書き綴る。
そんな逃避から生まれた随筆集。
脱線エッセイ、御覧あれ。
あ、中身の無いゆるーい独り言の集まりです。作者が生来の変態なので、お
かしな表現が散見されますが、どうか、どうかお目溢しを!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-14 16:18:03
6229文字
会話率:7%