サー・トールとは魔法学園での僕の通称だ。中学校からの帰り道、不思議探偵リリィーナに「魔法使いにならないか」と勧誘された。僕には魔法の才能があるって? 異次元にある街『白く寂しい通り』へなかば強制拉致された僕。ところがそこで、偶然出会った美
少女ローズマリーに一目惚れ! この世界にとどまる方法は、編入試験を受けて特待生になるしかない! そして幾多の難関を乗り越え、ちょっと変人だけど親切な先生や気の合う級友にも恵まれて、僕らはこの学園で恋と青春を……謳歌、できるよね、きっと。*****境海の不思議探偵リリィーナ『夜の遊びの国』と同じ境海世界を舞台にした学園もの。ちょっとラブコメ。『氷神の七つの心臓』の主人公サー・トールが魔法大学付属学院に入学~卒業してから、多次元管理局の局員になるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-24 20:00:00
230673文字
会話率:26%
ラリゼル姫が魔界の『夜の遊びの国』へ誘拐され、救出されてから早2年。境海世界を騒がせた児童大量誘拐事件も人々の記憶の彼方にかすれた。今日は魔法大学付属学院の卒業式だ。ラリゼル姫が祖国へ帰る日。護衛の不思議探偵リリィーナが送ってくれるはずな
のだが、なかなか来ない。今日を限りに白く寂しい通りにはもう二度と来られないのだ。そして、ラリゼル姫が会いたかった顔も知らない婚約者にはけっきょく会えずに帰るのか……。*****境海の不思議探偵リリィーナ『夜の遊びの国』のヒロイン・ラリゼル姫のその後のエピソード。『魔法学園物語~サー・トールの恋愛事情』の数年前のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-05 22:00:00
4443文字
会話率:8%
境海世界の第ゼロ次元。白く寂しい通りの不思議探偵リリィーナの元へ誘拐事件の知らせが届けられた。被害者は魔法玩具師トイズマスターと魔法大学の留学生ラリゼル姫。二人は漆黒の魔法馬車で境海の果てに連れ去られ、『夜の遊びの国』に幽閉された。そこは伝
説では魔法に満ちた夢の国。だがその実体は、道化の王ハーレキンの支配の下、攫われてきた子供が永遠の悪夢を見続ける魔界の王国だった! 不思議探偵リリィーナは境海を越えた追跡を開始した。それは正義と秩序を司る多次元管理局が準備していた一斉捜査の幕開けでもあった。――***2011年第23回ファンタジア大賞一次通過作品でした。小説家になろうへ掲載するため、応募時よりストーリー後半を改稿しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-06 20:00:00
164361文字
会話率:32%