おそらく2020年代のどこかで、場所は23区と武蔵野市の境界の大学。映像関係の学部学科を主体とし、更にそこの映画制作サークルだから、さぞかし優れた映画が多いと思われる中、youtubeやTikTokといったショート動画はみんな作れるが、物語
のあるいわゆる映像作品を作るものは減り、5分以上は観る気すらおきない。主人公は新入部員の男女4人、そんなサークルで「BL映画を作りたい」と発言した芽里亜。実はBL同人誌界ではそこそこ有名な菜乃。そして芽里亜と菜乃の姦計によるそのBL映画に主演するハメになるあきらと虎丸。果ては復讐(!?)として、男の子二人は芽里亜と菜乃で百合映画を作ることを企む。作中作と絡め、4人の恋情も進展し、「とりかえばや」から西鶴を経由し、「孤島の鬼」や「仮面の告白」、「雲南の妻」や「ナチュラルウーマン」に至る、性・性嗜好・性差が目まぐるしく入れ替わる、令和の近代日本クィア小説を目指します。
同時に、「若者たち」「ふぞろいな林檎たち」「白線流し」といった10代後半から20代前半の、哀しいけど、後に人生の黄金時代となる期間を描きます。これらがどれも高視聴率のTVドラマであったことから、TVで流せるくらいのレーティングで、娯楽性の高いものになる予定。ちなみに菜乃は蒔田彩珠、芽里亜は芦田愛菜、野笛は見上愛をアテ書きしています。最終回はえもいわれぬ感動を保証します。嗚呼!頭の中にあるお話を早く!全部!吐き出したい!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 19:33:54
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会話率:29%
今回も30句の俳句のポエジーに私たちの詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚を活性化してもらった理想的な状態で、最後に、私の大好きな大木実の詩を4篇、味わっていただくことになります。
詩を読む前に、今回は、季節をめぐる、バシュラール
の素晴らしく価値ある言葉をいくつか紹介させてもらっています。俳句につきものの季節とか季語とか季にいうことには、これまであまり触れないできました。俳句のむきだしになった純粋なイマージュだけでも極上のポエジーを味わえるはずなので、本末転倒になってはいけないと考えたからです。本文を読んでいただけば分かることですが、これで、俳句が有季定型であることの絶大な効果を、どなたにも納得していただけるようになったのでないかと思います。
「純粋な思い出は日付けをもたない。それは季節をもつ。季節が思い出の基本的なしるしである」「わたしたちの子供の頃のあらゆる夏は、〈永遠の夏〉の証しである。思い出の季節は永遠である」「幼少時代の季節は詩人の(つまり、おなじことになるはずだけれど、わたしたち俳句の読者の)季節となる」(ガストン・バシュラール)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 05:34:30
7112文字
会話率:22%
今回はふつうの詩の出てこない最後になりますが、ここでは前例のない私たちの方法の正当性と有効性の総括をしています。つまり、そう、私たちのやり方に間違いはなかったのだ、と。
最終更新:2025-07-20 05:50:09
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会話率:14%
今回はじめて、俳句のポエジーに私たちの詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚を活性化された最後に、大木実の詩を5篇読んでみることになります。
前にも言ったように、意味作用に満ち満ちたふつうの詩(短歌もそうですが)を読むときには、夢想だとか
イマージュだとか詩的想像力だとかをまったく意識しないで、なにも考えずに、詩の言葉の意味をたどるだけのほうが、しぜんと、俳句のポエジーが育成してくれた私たちの詩的なたましいがあらわになって、いやでも、純粋な詩情や詩的な喜びや慰めを感じとらせてくれるようです。
したがって、今回、この作品のなかで読むことになる40句の俳句を深く味わうことだけに集中して、私たちの詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚、つまり、私たちの詩的なたましいが活性化されたその最後に、大木実の詩5篇を読んでみるのがいちばんだと考えます。
(少し大胆に言ってしまいますが)私の作品に触れる前には思いもしなかったような、詩を読むことの、深くて大きな喜びをご自分のものにすることができるなんて、なんて素敵な人生がはじまろうとしているのだろう!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 07:12:28
6957文字
会話率:22%