王城のメイドとして子供時代を過ごしたミラは、18で思い切って退職を決めた。
メイド人生の経験から編み出した生活魔法を活かし、王立学校でメイドを養成して世のため人のため——!の、つもりだった。
一方王城では、ミラを忘れられない人々が、その
帰りを待ちきれず・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-26 15:00:00
40892文字
会話率:40%
一部の者(MR保持者)だけが魔法を使うことができるある世界。
MR(マジックレアリティ)━━魔力の質と量でランク分けされMR★(一星、最弱)~MR★★★★★(五星最強)まで存在する━━
強い魔力を持つ者が国王となり、国を支配する。そんな
世界でどの国よりも広い国土を持ち、どの国よりも人口が多く、経済力も世界一。この世界約30ヵ国の頂点に立つ大国がある。名前は、テラ・ダール・ヤ・マティス帝国。
帝国の皇族皇女フィアレアラ・マティスは8歳の時、同盟国ゴ・リキ・マ・アール王国に留学することになったのだが、同盟国に着いたその日に、前世と、さらに前々世の記憶の一部(子供時代)を取り戻してしまった。
えっ?マジ?私の前世って…、、、『男』?
前世の私は、父親に呪詛をかけられ、『王子』の姿に変えられた『王女』だった。
えっ?マジ?私の前々世って…、、、『末子皇女』?
前々世の私は、父親に捨てられ、後に皇女と認められ、毎日倒れるまで強制的に魔法の練習をさせられ無理矢理皇太子にされそうになった『末子皇女』だった。
前世と前々世の私の子供時代の記憶を解放され、二人に同情したのもつかの間、大人になった前世と前々世の私が私の頭の中に勝手に出てきて言いたい放題、喧嘩し放題。どうやら、大人になった前世と前々世の私は、最高にワガママで自意識過剰の自己中女になってしまったようだ。同情して損した。ならば、もうこれ以上前世、前々世の記憶なんて要らない。こんな二人が私の前世と前々世なんて超イヤなんですけど。
『『【失礼ね、フィアレアラ。私達の子孫のクセに。】』』
『私はね、この世界一強い魔力を持つ五星だったのよ。私は、私の自由にするのよ。私は、それが許されるのよ。』
『【そうよ。私は、伝説になるほど最高に強い魔力を持っていたのよ。その私の記憶があるなんて光栄に思うことね。】』
…。
私も将来こんな自意識過剰で最悪にワガママな大人になってしまうのだろうか?
イヤ過ぎる…。
目立たないようにひっそり地味に生きてきた人生が突然ガラリと変わってしまった傍系皇族皇女フィアレアラのお話です。
前作
太陽の王子~呪われた体だけどもしかして都合いい?幸せにする幸せになるための選択~
の続編になります。
前作の登場人物が先祖として出てきますので、先に前作をお読みいただくことをお薦めします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 21:00:00
1242223文字
会話率:44%
「異世界で魔法とともに駆け巡る!・・・そして、子供時代の約束を果たす?」
中丸ミキチは、子供の頃の想像上の友人と、ボストンマラソンでトップランナーになることを約束した。しかし、時が経つにつれ、彼は走ることに興味を失ってしまった。
あ
る日、彼は謎の送り主からランニングウォッチを受け取った。それを装着した彼は、ランニングライフを再スタートさせることを決意する。ランニングトレーニングの日、彼はトラック事故から自分を守る魔法の力を手に入れ、異世界に飛ばされてしまう。
転送された先で、彼は魔法のランナー旅団にスカウトされる。二つの世界の魔物や不思議な異変と戦うことを使命とする軍事魔法組織だ。
中丸は、新しい魔法の生活と、幼い頃の約束を両立させることができるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-24 20:00:00
42578文字
会話率:57%
極貧な子供時代を過ごしたが故に食に貪欲な性格に育ったアイラは、十八歳のある日、住んでいた街がとある魔法使いの爆破魔法のせいで吹っ飛んでしまったので、職&新たな食材を探して国境を越え隣国の冒険者都市へと足を踏み入れる。
そこは過酷
な環境故に魔物がうごめく地域で、そして(アイラにとっては)ありとあらゆる食材が集う夢のような都市だった!
爆破? 家なし? それがどーした、負けてたまるかっ! どーせ住むとこ無くなったんなら、まだ見ぬ美味しい食材求めて冒険者都市で次なる人生を送ってやる!!
相棒のもふもふ火狐ルインにまたがって、アイラはまだ見ぬ食材を求めて森を平野を雪山を、火山を海を縦横無尽に駆け回る。
そんなことをしていると、アイラの評判がどんどん冒険者都市で広がっていき……。
ーーこれは一人のたくましい根性を持った少女が、冒険者都市の周辺で凶悪な魔物をやっつけて料理を作り、冒険者たちや都市を統括する貴族の胃袋を掴んでいくお話である。
※この作品はカクヨムでも公開しています
※無断転載、翻訳、AI学習などは固くお断りします
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 08:22:58
600332文字
会話率:51%
特撮ヒーロー物が好きな少年、御剣走(みつるぎらん)は、小学一年生の頃に見た特撮ヒーロー主人公の子供時代を演じていた子役の俳優、外国のお姫様のように美しかった神鷹真弓(かみたかまゆみ)に一目惚れした。
結婚したい、お嫁さんになってほしい━━
4年経って小学五年生となった今も想いは褪せておらず、偶然にも神鷹真弓と会う事が出来た。
が、その番組は父がコレクションしていた昔の物で、実際に会った彼は既に成長しており少年ではなくなっており……
何か、とても怖い系のオッサンになっていた…。
*この作品は、アルファポリス様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 18:00:53
188632文字
会話率:21%
冒険者として仲間と共に旅をしていたユーキは、仲間の1人であり10年来の親友でもあるアレクから突然別れを告げられる。ユーキは突然のことに反発するが、別れの原因はアレクがユーキのことを「嫌い」だからと言う。当然、納得するわけがない……、と思い
きや、ユーキはすんなりと受け入れる。予想とは違う反応に戸惑うアレクだったが、達観したユーキのおかげで揉めることもなく2人の別れは決定してしまう。最後の別れを告げ、去るアレクの瞳には大粒の涙が浮かんでいた。
アレクはなぜ、別れを告げたのか?ユーキはなぜ、すんなりと受け入れたのか?2人はなぜ、旅に出たのか?そして、2人の今後は?
10年前、アレクとユーキの出会った日から物語は始まる———。
※注意
本作はテーマの1つとして追放ものに近い構成をとっておりますが、復讐・ざまあ要素はありません。また、チート無双・ハーレム要素も(たぶん)ありませんので、ご理解の上でご一読ください。
※構成
本作は全13章構成を予定しております。(内容は予告なく変更する可能性があります)
各章の大まかな内容は以下の通りです。
1章 ~ 3章 …… ユーキとアレクの出会いから旅立ちまで
4章 ~ 7章 …… 旅立ち、仲間たちとの出会いからユーキとアレクの別れ(オープニングの内容)まで
8章 ~13章 …… ユーキとアレクの視点を交互に描き、エピローグまで
※更新
3章終了までは毎日投稿させて頂きます。
4章以降は、週1回の投稿を予定しておりますが、予定通りにいかない場合や、不測の事態が発生した際には、あとがきなどで報告させて頂きます。
※作者から一言
ブックマークや評価をして頂く必要はありません。(もちろん頂ければ望外の喜びではありますが)
あなたに読んで頂けるだけで、私は至上の喜びです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 14:38:24
877260文字
会話率:41%
[訳あり騎士×拗らせ王女。恋に踏み出せない二人のじれじれ純愛ストーリー]
流れ者の剣士であったリゲルは、突如として王命を受ける。それは――「王女アルテミシアが結婚したがらない理由を聞き出せ。もし一年以内にできなければ、そなたが王女と結婚
せよ」というもの。
リゲルは王女の近衛騎士として働くことになるが、内心乗り気ではない。彼には、流れ者として日陰の生活を続けていきたい事情があるのだ。実は彼の正体は、死んだことになっている亡国の王子レグルスだった。
また、リゲルがレグルス王子であった頃、即ち彼の故国が滅びる前、子供時代の彼と王女アルテミシアは会ったことがある。けれども十年を経て再会した今、王女のほうはリゲルとレグルス王子が同一人物だとは気づいていない。
さらに、生涯結婚しないと言い張るアルテミシアにも理由があった。「人を好きになるのがこわいの。私は不吉な子だから」
心の傷を抱える二人は、次第に惹かれ合ってゆく。しかし一歩恋には踏み出せない。訳あり騎士×拗らせ王女の、じれじれ純愛ストーリー。
(あくまで創作として、作者なりに設定した架空の世界を舞台に書いています。現実の歴史や社会等との齟齬が気になる方にはおすすめしません。)
・なろうにのみ掲載。
・マイペース更新となります。
最初の数話は連日投稿しますが、その後はかなりゆっくりな更新となること、ご了承くださいませ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 08:34:20
46345文字
会話率:23%
4年前、ドアマットヒロインに生まれ変わった私ことエリザベス・バートン子爵令嬢は、なんとかストーリーを変えようと頑張った結果、不幸な未来を回避できた。
12歳となった現在、祖父母であるフォークナー伯爵家に引き取られ、エリザベス・フォークナーと
なった私のもとに、従者候補のリチャード・ベルクという少年が現れた。
彼は前世で大好きだった小説「星空の下の恋人たち」の主人公だった。
だが、推しの子供時代に会えて喜んでる場合ではなかった。
作中で彼に殺される悪役令嬢は、現在の私、エリザベス・フォークナーだったのだから。
一難去ってまた一難。せっかくドアマットヒロインを回避できたと思ったのに!なんとかしなきゃ……!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 16:00:39
6858文字
会話率:21%
57歳で始めたマスターズ陸上は、はや60台も過ぎ去り、今年(2023年)は15年目のシーズンに入った。
中学は1年、高校は2年、大学も2年とやめた理由はそれぞれ違いはするものの、私は陸上部を途中で三度も退部したれっきとした落ちこぼれランナー
である。
その私が高齢者の範疇に含まれる年齢になった今、「ひとり部活」では15年も続いている姿は、持続力と克己心が徹底的に欠落していた若い時の自分に見せてやりたいほどだ。
その「ひとり部活」で私が円盤や砲丸を投げるのは広島市を流れる太田川のひとけのない河川敷。
約60年前、この川の下流は私の子供時代の遊び場だった。
当時一緒に遊んだ友人たちの姿はないが、70台になった今もなお、同じ川のほとりで私は一人寂しく、かつ楽しく遊んでいる。
この河川敷で全くの自己流で腕に磨きをかけ、多い時には年に6回ほど日本各地で行われるマスターズ陸上の試合に出ている。
これは「ひとり部活」と称して、嬉々として遊ぶ70台のアスリートの日常である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 19:18:46
54878文字
会話率:4%
アヴェートワ公爵家に産まれた時から前世の記憶があったルチル。
成長するにつれて、自身が公爵令嬢であること、転生した世界では魔法があること等を知っていく。
「やっぱり…あくやくれいじょうでしゅよね…。」
3歳の誕生日をキッカケに悪役令嬢に
ならない為に、同じ歳の王子様と距離を取ることを決意。
領地に引き籠り、以前から食べたかったスイーツを開発して楽しい日々を送っていた。
王子や王家とは距離を取ると決めていたのに、ある日王子と出会い、王子と過ごす日々に、王子を推しとして愛でることに幸せを感じるようになる。
王子の笑顔を見たいが、家族のために悪役令嬢にはなりたくない。
平和が1番!虐め反対!
え?ここって本の中だったの?それも18禁エロエロ小説!?嘘でしょー!
前世往生した経験豊富な女性が、自分や自分の周りを平和にしていこうと奮闘するお話です。
前半→子供時代、後半→学生時代となります。
ざまぁはありません。
虐めや過激な発言がありますので15禁とさせていただきます。
1ページ辺りの本文の長さは一定ではありません。区切りがいいところで切り替えたいと思っています。
拙い文章になりますが、楽しんで読んでいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-08 17:15:31
790128文字
会話率:39%
「つまらない話ですが……」
そう口を開き語り始めたA子。
だがしかし、彼女が『普通』として生きてきた子供時代は、『異常』なものでしか無かった──
ある日、SNSで意気投合した“黒犬”と“にゃーち”が、三年越しに初めて対面する。
期待と緊張を抱えながら訪れた喫茶店で、彼を待っていたのは、ネットでの明るさとは裏腹に、どこか影のある女性A子だった。
彼のふとしたきっかけで語り始めたA子の子供時代。それは、彼女自身が『つまらない』と形容する、壮絶な過去の物語だった。
聞き手として何もできない無力さを抱えながら、それでも「彼女の物語」を受け止めようとする彼がたどり着いた、ひとつの結論とは。
──『普通』とは何かを問いかける、静謐なヒューマンドラマ──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 20:01:41
7622文字
会話率:10%
家庭に居場所がなかった子供時代、秘密基地がいた。
最終更新:2024-11-07 00:09:04
2073文字
会話率:35%
織田信長の子供時代から桶狭間の戦いまでを
描きます!頑張ります!
人が死ぬ描写があるのでR15にしましたが、
学習マンガで戦国になれていれば小学生でも多分読めます。
しかしこのサイト、何でジャンルに歴史がないのじゃ!
最終更新:2024-11-05 19:12:29
28128文字
会話率:19%
アリエルとアッシュは魔法使いで幼馴染。二人には秘密がある。幼い頃に祖父に隷属魔法を掛けられて、アッシュはアリエルの奴隷にされてしまったのだ。長年の研究の末ついに解呪の魔法を完成させるが、アッシュがなぜか妨害する。
◆甘やかし魔王のアリエルと
、その愛情を満喫するアッシュ。そして魔法学園で起こる数々の騒動をつづる物語。子供時代たっぷり。
※主人公二人に血縁関係はありません。
◆アルファポリス、個人サイトにも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 19:07:02
190780文字
会話率:44%
初恋は、夜にだけ会える少女だった。
何故夜だけなのか。
何故彼女は死んだのか。
知らないまま私の子供時代は終わり、
かつての幼い少女は大人になる。
時は傷を瘡蓋にし、記憶を葬る。
私はいつしか彼女のことを忘れていった。
そんなある日、ある「
事件」が起きてー。
ミステリー×百合。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 15:51:46
311文字
会話率:48%
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家
族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 17:30:00
737783文字
会話率:49%
暗い子供時代が原因で子供を望まない私と、夫の知らぬところで生まれていた元恋人との子供との3人での暮らしが始まる。
最終更新:2024-10-19 10:00:00
2567文字
会話率:0%
少年達が繰り広げる、大切な「想い出の住む街」で出会った数々の不思議な冒険の物語。臆病だけど友達思いの、心優しいヒミィ。クールで無愛想、物臭だけど面倒見のいい、ティム。父を冒険小説家に持つ、博識のセピア。自分勝手で意地悪、だけど何処か憎めな
いアーチ。本と音楽が大好きな、芸術肌のネオ。五人の少年達は、生まれ育ったこの街に住む不思議な住人達に導かれるように、様々な出来事に遭遇する。そしてそれらを経験しながら一年を通して絆が深まった頃、五人に最大の危機が訪れるのであった。何処か懐かしく、誰しもが子供時代に経験していたかもしれない奇跡のような物語を、彼らの一年(卯月ー四月ー~弥生ー三月ー)を通して綴る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 01:12:37
91589文字
会話率:45%
常夏の熱帯雨林の島、『ジュア・アイランド』
そこでは原住民であるリザードマン達が暮らしている。
島生まれのリザードマン、『ボラ』は子供時代を刺激的なこの島で過ごしていたが、ある日、人間の船が嵐に遭い難破した。
救助した人間から、海の遥
か向こうに知らない大陸、知らない人々がいる事を知ったボラは暖かい島から離れ、冒険の旅に出る。
数々の出会いを経て、成長していくリザードマンのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 23:40:23
4471文字
会話率:52%
とある映画の撮影現場にて……。
「滝波さん、クランクアップでーす! ありがとうございました!」
快活な声と共に拍手が現場に響き渡る。監督は満面の笑みで滝波に花束を手渡し、二人は並んで歩き出す。滝波は少し照れたように笑いながら、監督に
話しかけた。
「ありがとね、監督。いやあ、気づけばこの業界も長くて、ベテランなんて呼ばれるようになったけど、この瞬間は涙もろくなっちゃうね。『俳優やっててよかった!』って思えてさ。あ、そうだ、この話したっけ? 子供時代、俺すっごく貧乏でさあ。周りもみんな似たようなもんで、遊びといったら鬼ごっことか缶蹴りくらいでさ。まあ、時代だから当たり前っちゃあ、そうなんだけど、ははは、他にはスカート捲りとか、ブランコをこいでいる女の子のスカートの中を覗いたりとか、ほら、ブランコをこいでいるときって急には止まれないじゃん? だから見られてるって気づいた女の子たちが慌てるのが面白かったんだよね」
「ははは……あの、滝波さん」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-25 11:00:00
2760文字
会話率:94%
『実は――』
父が死んだ。いつかは来ると思っていた別れの瞬間が予想以上に早く訪れたことに、おれは正直驚いていた。
病院で父の最期に立ち合い、その後、雪崩のような勢いで諸々の手続きを済ませた。
遺体をこの家に安置したら、どっと疲れが押
し寄せてきた。ただ、今度は何もしない時間がどこか嫌に感じられたので、近所をぶらぶら歩くことにした。
実家があるここは、ドがつくほどの田舎で、その景色は今も昔も変わらない。父も子供時代にこの辺りで遊んでいたそうだ。
だからといって、感傷に浸るつもりはない……と思っていたのに、自然と思い出が甦ってきた。あの林ではカマキリがよく捕れた。もっと向こうでは夏にカブトムシが。それからあの辺でセミの羽化を見たんだ。あと、あっちの茂みで虫を探していたとき、持っていた虫捕り網の先にアシナガバチが止まったことがあったな。怯えていたら、一緒に来ていた父がやっつけてくれたっけ。ここには思い出がちょっと大きな石ころのように点々と落ちている。
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最終更新:2024-09-15 11:00:00
1721文字
会話率:50%