「おお、ザイナスよ。おまえは信仰を何処にやった」
全ての人が天上の十二柱を信仰し、来世が約束された世界。その中でただひとり、ザイナスは無信心と宣告された。
このままでは、死んで屍鬼に堕ちるどころか、教会挙げての聖伐対象になりかねない。なじみ
の司祭の勧めで急ぎ大聖堂に向かったザイナスだが、その途上、国軍兵士に拘束されてしまう。
ザイナスを捕らえた王都執政官オルガの告げるところ、これはもはや地上の問題に非ず。ザイナスの魂は天上の賞牌にされ、それを刈るべく十二柱筆頭の御使いが降臨しているという。
生まれながらの災難続き、厄憑きとまで称されたザイナスは、役にも立たない卜占だけを頼りに、彼の魂を刈ろうと競い合う十二人の御使いと対峙する。何の力も加護もない彼に唯一残された対抗手段とは――。
現代日本の宗教感を紐解き、信仰とは何か、神とは何かを問い掛ける――的な。嘘です。こう、目を細くして眺めてみるとわかりますが、端的にハーレムもののギャルゲーです。
とはいえ、いわゆるゲーム的なお約束やメタな要素は省いた造り。むしろ、そうした見掛けに理屈を抉じ付けているので、SF的な風味があります。警察が怖いので言いませんが、ぶっちゃけSFです。
地の文多め、ルビ多め、視点で呼び名が変わることも間々ありますが、適当に読み飛ばして貰えれば。
全17章65話で書き終えています。誤字脱字以外はなるべく書き換えないつもりです。
機会があれば、ぜひザイナスくんの災厄を気長にお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 22:10:00
232954文字
会話率:38%
あまりやる気の無い女神、やる気はあるけどなんか酷い主人公。
異世界転生のシステムも最近は忙しくまともな転生先は選べない。
そんなわけで何になるのか、それを決めるのは友人とこれを読んでいる君だ!
※【不定期更新】
お題を元にショートコント
をさせる大喜利みたいなものです。
お題投稿者の方で名前出しNGの方は記載をお願いします。
なお純粋な感想だけもお待ちしております、感想の数だけお題だといずれ力尽きますので。
むしろ普通の感想もください、切に。
※【感想ページにてリクエストの受付を行っております】
活動報告>肋骨 お題リスト に書かれている注意書きを読んだ上で投稿してください。
※2021/01/15 宝島社より、書籍第一巻が発売しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 06:30:00
613978文字
会話率:96%
※情報の海が解禁してからがある意味本番です。
我が家は代々優秀な魔法使いを排出していた侯爵家。僕はそこの長男で、期待されて挑んだ鑑定。
だけど僕が貰ったスキルは、謎のユニークスキル──〈海〉だった。
期待ハズレとして、婚約も破棄さ
れ、弟が家を継ぐことになった。
家を継げる子ども以外は平民として放逐という、貴族の取り決めにより、僕は父さまの弟である、元冒険者の叔父さんの家で、平民として暮らすことになった。
……まあ、そもそも貴族なんて向いてないと思っていたし、僕が好きだったのは、幼なじみで我が家のメイドの娘のミーニャだったから、むしろ有り難いかも。
それに〈海〉があれば、食べるのには困らないよね!僕のところは近くに海がない国だから、魚を売って暮らすのもいいな。
スキルで手に入れたものは、ちゃんと説明もしてくれるから、なんの魚だとか毒があるとか、そういうことも分かるしね!
だけどこのスキル、単純に海につながってたわけじゃなかった。
生命の海は思った通りの効果だったけど。
──時空の海、って、なんだろう?
階段を降りると、光る扉と灰色の扉。
灰色の扉を開いたら、そこは最近亡くなったばかりの、僕のお祖父さまのアイテムボックスの中だった。
アイテムボックスは持ち主が死ぬと、中に入れたものが取り出せなくなると聞いていたけれど……。ここにつながってたなんて!?
灰色の扉はすべて死んだ人のアイテムボックスにつながっている。階段を降りれば降りるほど、大昔に死んだ人のアイテムボックスにつながる扉に通じる。
そうだ!この力を使って、僕は古物商を始めよう!だけど、えっと……、伝説の武器だとか、ドラゴンの素材って……。
おまけに精霊の宿るアイテムって……。
なんでこんなものまで入ってるの!?
失われし伝説の武器を手にした者が次世代の勇者って……。ムリムリムリ!
そっとしておこう……。
仲間と協力しながら、商人として成り上がってみせる!
そう思っていたんだけど……。
どうやら僕のスキルが、勇者と聖女が現れる鍵を握っているらしくて?
そんな時、スキルが新たに進化する。
──情報の海って、なんなの!?
元婚約者も追いかけてきて、いったい僕、どうなっちゃうの?
カクヨムからの転載です。
現在のストックは269話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-06 00:10:00
972807文字
会話率:35%
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるの
だろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品はハーメルンにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 19:40:28
794015文字
会話率:41%
――ん……え……は?
目を覚ましたおれは、ぞっとして身を強ばらせた。何か恐ろしい夢を見た気がするが、内容は覚えていない。だが、それがどんな悪夢だったとしても、今のこの状況に勝るものではない。むしろ、ここが夢であってほしい。ああ、そうだ
とも。これは夢だ。夢であるべきだ。手術中に停電が起きて、周りにいた者たちが闇に溶けるように消えたなんてことは……。
おれは体を起こし、手術台の上からあたりを見回した。暗闇の中、目を凝らすが何も動く気配はない。麻酔がまだ効いているのか痛みはないが、腹は切り開かれたままで、縫合すらされていない。血が滴り、手術台の下に血だまりを作っているようだ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-04 11:00:00
2027文字
会話率:16%
「……おぉ、来たね。さあ、座って」
老人はそう言って、彼に微笑んだ。
――か細い、蝋燭の火みたいだ。
暖炉に目を向け、老人の顔と見比べた青年はますますそう思った。
彼は次に窓の外を見た。今夜もまた雪が降っており、外に出ることは
難しそうだった。ふと、それが残念ではなく、むしろどこにも行かなくて済む言い訳になると感じ、彼はわずかな心の動揺を覚えた。
「ふふふ……ああ、すまんね。嬉しくてねぇ。君がここに来てから……三日だな。ようやくこうして一緒に食事ができるんだなぁと」
「……はい。ありがとうございます」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-07 11:00:00
2524文字
会話率:54%
死んだおれは驚いた。そう、死んだこと自体に驚いたのではない。死ぬことは苦でも何でもなく、恐れてもいなかった。むしろ生き続けることが、とまでは言わないが、おれは死を待ち望んでいたのだ。
妻と息子に先立たれてもなお、長生きした身だから、そん
な考えを抱くのも不思議ではないだろう。
驚いたのは他のことだ。まず、天国に来られたことにはほっとした。長生きした分だけ人に迷惑もかけたし嫌なこともしただろう。もっとも、警察の世話になるようなことはしなかった。税金をちょろまかせないかと画策したことはあったが、つまりまあ、平均的普通人だったのだろう。そして、それは天国入りの基準を満たしていたと。
おれがここに来られたのなら、妻も息子もここにいるはずだ。会いたい。なのに……
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-24 15:00:00
956文字
会話率:50%
どこか遠くに本当にある場所。オフィーリアという国での群像劇です。
本編:王道(定番)の古典恋愛風ストーリー。ちょっぴりダークメルヘン。登場人物はクセ強め。ラストはハッピーエンドです!
外伝:本編の登場人物達が織りなす連作短編。むしろこち
らが本番です。
シリアス、コメディ、ホラーに文学、ヒューマンドラマなどなど、ジャンルごった煮混沌系。
■更新→外伝:年4話程度(2,5,8,11月末頃)
■漫画版→フッターのリンクへ
■挿絵が苦手な方はなろうの設定で挿絵機能をオフにしてくださいませ。
検索用:そして二人でワルツを
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 00:27:41
252888文字
会話率:41%
龍成は彩夏と小説で受賞を目指していた。二人は専門学校の同級生であり、互いの不足を補い合う同盟で一つの合作を創作していた。
雑念を省いた全力の創作課程で、龍成は自分とは異なり才を持つ彩夏の成長を目の当たりにし劣等感を抱くが、そんな彼の前に
別の才を持つ美春が現れ、創作についての交流を深めるようになる。彼女は内気で明確な意思表示をしない彩夏と違い快活で、いつしか新たな相棒になり得るその魅力に惹かれてしまい、そのせいで彩夏との関係が悪くなる。
ある時、美春に専門学校時代を聞きたいとせがまれる。それは龍成にとって彩夏との出会いと度重なる落選の記憶で、それを聞いた美春により本当はどうしたいのかを問われる。
目標はあくまで受賞、可能性が高いのは彩夏であると再認識した龍成は関係を修復すべく動き出すも、予想外に彩夏より急接近され男女関係になってしまう。
雑念を省いていたのは相棒を異性として見てはいけないと思っていたから。
以降かえって安心し、創作は順調に進むが、なぜか彩夏は頻繁に涙するようになる。
涙の答えは不明のまま、ついに合作は完成、さらには念願の受賞を知らされる。
が、どういう訳か彩夏は自殺未遂を起こし意識不明の重体に。混乱し原因の究明に奔走するが、解明に至らず。
絶望した龍成は美春に相談。その際、龍成の知らぬところで彩夏と接点を持っていたこと、彩夏が創作で悩んでいたことを打ち明けられる。
向き合えていなかったと悟った龍成は回復した彩夏と腹を割って話すことに。実は同盟を解消したがっていた事実を知る。
しかし、それは龍成を誰より認めているから。
彩夏は学生時代から彼に強く影響を受けており、だからこそもう一度一人で書いて欲しかったのだ。むしろ彩夏は自分こそが龍成に依存しその才を潰しているのだと、そんな自分は消えるべきだと涙する。
愛する女に誇れる自分でありたい龍成は願いを受諾。一人の作家として筆をとる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 02:19:39
124309文字
会話率:40%
何百ものヒロインが集う、ソーシャルネットワーク的VRエロゲー”イルミナード”。
特に人気なのが、投票ランキング5位圏内のキャラ。
王国の姫様や宮廷魔術師、エルフや侍や近衛騎士。
超エリート魔女っ子、更にエルフの戦士や、東方から来
た侍ガール。
王国近衛騎士、隊長クラスの戦闘員や傭兵などなど、目白押し。
さて、この低価格滞エロゲー風味の、耽美的な絵が特徴的なゲーム。
なので、むしろ売りはソコ、つまりはエロス。
それだけだと、一見みえがちなのだが、、、。
なんと!このゲームは、高度擬似人工知能AIを搭載して、キャラとフリートークできたり。
さらには、ヒロインそれぞれに攻略難易度が設定されていたりする。
濡れ場だけじゃ満足できない、コアユーザにも向けた、ハートフル恋愛シミュレーションRPGであった。
さらに、やり込みゲーム要素も多々あり、魔物が押し寄せる王国を死守する為に戦場をかける、MMO要素あり。
その戦いにおける吊橋効果で、ヒロインとの愛も熱烈にヒートアップする、美少女×熾烈な戦闘という相乗効果。
大切な戦友を育み、その絆と共に、仲間達と危急に瀕する王国を守りぬくという、壮大なコンセプトを有するゲームなのだ。
これは、ゲーム系ご都合主義&理不尽難易度の異世界に、偶然なんの手違いか、迷い込んだ主人公たちの物語。
ソーシャルゲーム的なヒロイン邂逅システムで、適当に、だが時折熱い、熱烈シリアスコメディー譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 11:55:58
2392279文字
会話率:36%
むしろ徹底して死守するくらいが普通だろう。
最終更新:2023-05-29 05:49:09
2103文字
会話率:0%
浪費や聖女への侮辱で断罪されたロベリアは、冷酷辺境伯へ嫁げと命じられる。
辺境伯ファウストのほうも、悪辣姫の噂に冷たい態度をとるが――。
「一生……最推しのファウスト様と……むり、しんどい……」
「……一応聞いてやる。お前はこの城で、どの
ような暮らしを望む?」
「ファウスト様がおいしいご飯を食べてふかふかのベッドで寝てくだされば、私は壁になりたいと思います」
実際に会ったロベリアはファウストを毛嫌いすることもなく、むしろなぜか拝んでくる。
悲劇の政略結婚のはずがなぜか楽しく推し活するヒロインに困惑しつつも惹かれていくヒーローのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 15:24:04
7208文字
会話率:36%
侯爵令嬢ウルリカは優秀で完璧な次期王太子妃であったが、真実の愛を見つけたという王太子パトリックから一方的に婚約破棄を宣言される。
彼女が「狼女」と呼ばれ、周囲の貴族たちを呪っていることも理由だと言う。
どうせ愛のない政略結婚だった、と反論
しないウルリカを、パトリックは王太子権限で「白豚公爵」と呼ばれるノア・クロンヘイム公爵のもとへ嫁がせてしまう。
だが、出会ったノアは、パトリックの言っていたような人物ではなく――むしろ、きゅんとする外見をしていて。
「……何を眺めている」
「今日はノア様を撫ですぎたので、見るだけにしようと思って」
「見るだけのほうが居心地が悪い」
「では撫でてもいいですか?」
「待て」
噛み合わない会話を重ねつつも、二人は距離を縮めていく。
そんなある日、婚約破棄したはずのパトリックから舞踏会への招待状が届いて…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-18 21:44:43
22186文字
会話率:38%
世界で初めて異能力《天稟(ルクス)》が確認されてから、数十年。
《天稟》の持つ「女性に発現しやすい」という性質によって、世界は男女逆転社会の様相を呈していた。
そんな世界を舞台に、一人の少女の治安維持組織【循守の白天秤】への入隊と
ともに、物語の幕は上がる。
──というあらすじの漫画に転生した。
転生先は最初の敵、ヒロインの初陣のダシにされるやられ役……なのだが。
「誰よりも早くヒロインに会えるってことじゃん!」
俺、イブキとしては全く問題がない。
むしろ一番近くでヒロインに会える美味しい立場。
この当たり役を逃さぬよう、ヒロインに捕まらず、敵としてあり続け、それでいて彼女らに辛い思いをさせないのがオタクの意地の見せ所。
たとえヒロイン達に嫌われようとも……!
──しかし、
「えへへ、捕まえちゃいました……♡」
なにやら彼女達の様子がおかしい気がする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 00:06:35
392984文字
会話率:31%
この世界に絶望し、小説投稿サイト「小説家になろう」にて小説の投稿を始めた少年、針野寧(はりの むしろ)は、夢を見る。その夢は自分が書いた小説の内容と酷似している。
最終更新:2024-11-21 16:29:54
4020文字
会話率:2%
これは、特に面識もないが無性に王子が殴りたくて仕方ない少女と、彼女(の拳)に運命を狂わされた男たち(複数形)のお話である。
前世の記憶を思い出したことで、少女は一つの願いを抱くようになる。
――くっそあの王子超殴りてぇ!
自分
の生まれた『ここ』が前世で一度だけプレイした乙女ゲームの世界だと気づいた時、『ここ』にあの殴りたくって仕方のない王子(攻略対象)達がいるのだと気づいた時……少女は『王子を合法的に殴る方法』を考え始める。
そして気付いた。
そうだ、魔法学園に入ろう。
『王子様』を殴ったらアウトだけど、『同級生』なら殴ってもセーフ!
それが武術の授業ならむしろ殴らないでどうするよ!
王国でも数の少ない女騎士を目指し、王子を殴る為に拳を磨き、少女は魔法学園に入学した。
繰り返すが、王子を殴る為に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 05:00:00
576046文字
会話率:26%
「ここは人類最前線」シリーズ、短編置き場。
たまに思いついた物をふっとのせていたりします。
最初の方は「3」で投稿した物などが混ざっています。
思いついた時などに書いている為、思いっきり不定期更新です。
最終更新:2022-11-29 01:59:33
336143文字
会話率:32%
その王国には、人外の婿を選んだ公爵令嬢がいた……。結婚式を目前に控え、愛を深め合うふたり。そんな時、折より訪れたモノ……ハロウィーン。
果たして、異界の扉は開かれるのか。
(※こちら、以前に書いた短編シリーズの続編となります。前作を読
まなければ意味が通らない箇所が御座いますので、疑問の残る方は前作をどうぞご覧ください。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-31 00:00:00
6560文字
会話率:36%
これってもしかして、姉ちゃんがはまりまくって、面白いからと嫌がる私を無理やり横に座らせて、延々とプレイしてた乙女ゲームの世界じゃない?そう思ったのは、金属製の鎧を身に纏った、でも鎧越しでも分かる私好みのマッチョな肉体を持つ男の人が私に手を差
しのべてくれているのが、そのゲームの初めのシーンと酷似していたから。半信半疑だったけど、時間が進むにつれてやっぱりここは乙女ゲームの世界で、しかも私はヒロインだと気付く。でも私はヒーローを攻略する気も、悪役令嬢と対峙する気もありません!むしろゲームでは名前すら出てこない、最初に助けてくれたあの騎士のお兄さんがいいので、私は彼にアプローチします──見た目は儚げな筋肉大好きヒロイン×ヒロイン好みの優しい騎士の、あんまり山も谷もないけどハッピーエンドなお話。相変わらずのゆるふわ設定。全14話、2日で完結します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-19 07:00:00
47334文字
会話率:28%
平凡な高校二年生の宇波守理(うなみまもり)には、両親の再婚でできた義妹――宇波式乃(うなみしきの)がいる。二人の兄妹関係は、守理が小学四年生、式乃が小学三年生の時から始まったものの、仲が良いというわけでもなく、むしろその逆だった。
守理
が距離を縮めようとして遊びに誘ったり、何か一緒にしようとすると、式乃はいつも無言のままに離れていく。会話を仕掛けたとしても、いつも素っ気ない態度を取られ、義妹との関係を良好なものにするのは無理なのだと諦めていた守理だったが、ある日事件が起こる。高校に入って人生初めての彼氏ができた式乃だったが、その恋人を他の女の子に寝取られてしまったのだ。
絶望し、部屋に引きこもってしまう式乃。そんな義妹を見て、守理は黙っていられず、式乃を慰め始める。
「信じられるのは……お兄ちゃんだけ……」
「え……? し、式乃……?」
「好き……小さい時から……ずっと……」
「えぇぇ!?」
平凡だけどやる時はやる主人公と、自分の想いを告げるのがちょっとだけ苦手な義妹の送る甘々とピリ辛なざまぁラブコメ開幕です!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-19 00:10:41
91852文字
会話率:42%
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人
として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的なサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
この作品は「カクヨム」「ノベルアッププラス」「アルファポリス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 21:36:36
113826文字
会話率:59%
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人
として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 23:17:49
107430文字
会話率:52%
生きているもの死んでいるものに関わらず大なり小なり魔力をその身に秘めているものだが、それを上手に活用することが出来るモノは限られている。生まれつきその能力に長けているものは魔法使いとして活躍する場面が多く得られるのだが、普通の人間にはその
ような場面に出会うことも出来ないどころか魔法を普通に使う事すら難しいのだ。
生まれ持った才能がなければ魔法を使う事すら出来ず、努力をして魔法を使えるようになるという事に対して何の意味もない行動であった。むしろ、魔法に関する才能がないのにもかかわらず魔法を使うための努力をすることは自分の可能性を極端に狭めて未来を閉ざすことになる場合が非常に多かった。
しかし、魔法を使うことが出来ない普通の人たちにとって文字通り人生を変えることになる世紀の大発明が今から三年前に誕生したのだ。その発明によって魔力を誰でも苦労なく扱えるようになり、三年経った今現在は日本に登録されている魔法使いの数が四千人からほぼすべての国民へと増加したのだった。
日本人の日本人による日本人のための魔法革命によって世界中で猛威を振るっていた魔物たちは駆逐され、長きにわたって人類を苦しめていた問題から一気に解放されたのである。
日本のみならず世界そのものを変えた彼女の発明は多くの者から支持され、その名誉は永遠に語り継がれるであろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 13:47:50
110066文字
会話率:57%
高層ビル群がネオンの光に照らされる深夜のネオンシティ。街は常に喧騒に包まれ、闇の中で光が踊る。雨が降りしきり、アスファルトに跳ね返る水滴が街全体にぼんやりとした光の絨毯を作り出している。
探偵のリュウ・タカシは古びたデスクに向かい、モ
ニター越しに流れる情報を眺めていた。彼のオフィスは、薄暗い照明と埃の匂いが漂う狭い部屋だ。壁には過去の案件のファイルや写真が無造作に貼られている。
リュウは、背中を預けるようにして古い椅子にもたれかかった。彼の手元には、一通の依頼書が置かれている。その依頼書は、ネオンシティの上流階級からのものだ。失踪した富裕層の女性を探してほしいという内容だった。
「また富裕層の案件か…」
彼は呟きながら依頼書を手に取り、詳細を確認する。富裕層の依頼は報酬が良い反面、裏には必ずと言っていいほど陰謀が隠れている。しかし、リュウにはこの依頼を断る理由はなかった。むしろ、この案件を通じて企業の闇に迫ることができると感じたからだ。
リュウは椅子から立ち上がり、デスクの引き出しから愛用のエネルギーブレードを取り出した。未来の街を舞台に、彼の新たな冒険が今、始まる。
こちらは私のPCにいつの間にかDLされていた『Microsoft Copilot』というAIアシスタントなるものに書いてもらった小説を、私が読めるようにある程度手直ししつつ掲載したものとなります。
大体AIが8割、私が2割って感じです。
下手に手を出すとAI小説ではなくなってしまうので、極力無編集にしようと頑張ってます。
一応確認したつもりですが、何かの規約違反だったりしたら申し訳ないのでご連絡ください。すぐさま掲載を中止します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 12:41:30
11892文字
会話率:41%
王国最強の暗黒騎士だったレクス・ルンハルトはある日、騎士団をクビになる。
前世でブラック企業で働いて過労死した経験があるレクスは、クビなんて気にしていなかった。
むしろ劣悪な職場環境から抜け出せてせいせいしていた。
しかし王国はレクスを抹
殺するつもりだった。最強の暗黒騎士の離反を恐れて、暗殺者を送り込んだり、
国際的なお尋ね者にするなど、執拗な嫌がらせをしてきだ。
レクスは騎士団の追跡などをふっ飛ばして『死の大地』へやってきた。そこは生物が住める環境じゃない場所だった。
レクスはスキル「ダークマター」で異世界には存在しないものを生成するチート能力で、地球の家電や家具などを作る。
「暑いし湿度高過ぎだけど、エアコンあれば大丈夫だろう」
こうして田舎で暮らしていくことになったレクスだが、騎士団時代の因縁が襲いかかってくる。
そこには騎士団に異端と認定されて追われる美少女もいた。レクスは彼女らを助けることにした。
助けた美少女たちはレクスを慕い、死の大地マヤトに住むことになった。
レクスの第二の人生、のんびりスローライフが今始まる!
この作品はカクヨム様にも掲載しています!
最新話はカクヨム様で閲覧できます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 07:10:00
256272文字
会話率:49%
「魔王が来る」と騒ぐ少年は、誰にも信じてもらえない。
辺境貴族の跡取りとして転生した元・売れない作家の少年は気づいていた。
この世界が、まるで自分が前世で書かされ続けた「テンプレ展開」に向かっていることに。
勇者、聖女、そして魔王──。
全てが物語通りに動き始める中、彼は密かに準備を始める。
「普通の魔法は使えなくても、これでいい。むしろ面白い」
誰もが「無理」と言う道を、彼は選んだ。
前世では叶わなかった「誰も見たことのない物語」を創るために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 21:20:17
6839文字
会話率:46%
「あなた、10年後に死にますよ」
「……はあ?」
あまりにも唐突だった。イグナルスはラウローリエという少女にそんなことを言われる。
なんて馬鹿げたことを言うんだ……とはならなかった!
「あなたは僕にどうしてほしくて、死ぬとを伝えたんで
すか?」
「それで、僕の死因は?」
むしろ積極的に受け入れ始めたイグナルスに戸惑うのはラウローリエの方であった。
「あなたに生きたいと言わせてみせる!」
ラウローリエは決意した。
これは自己肯定感が低くて達観してしる少年と、そんな彼のことを救おうと頑張る転生少女のお話。
過去の短編、「幼馴染の貴族令息にかわいいと言い続けたら開き直られた」と同じ世界ですが、そちらを読まなくても問題ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 18:13:13
16017文字
会話率:54%
この作品のタイトルを見て、「なんだ西洋ファンタジー系か」とか「異世界系は時代遅れだろ」だとか、「異世界ものはもう飽きた」などと思った方はいないだろうか。
この作品は、ファンタジー系大好き!という方にはもちろん、西洋ファンタジー系はもう飽き
たよ、という方にもオススメしたい。なぜなら、この作品は、主人公が様々な異世界を旅する冒険譚だからだ。
異世界。あまりにも多様性に溢れた言葉であろう。
一般的には、異世界ファンタジーというと、西洋ファンタジーが用いられる事が多い。
しかし、SFや近未来だって立派なファンタジーだし、それらが描かれる世界も、異世界と言えよう。
もっと言うなら、この我々が存在する世界でなければ異世界なのだ。
呪術◯戦も、鬼◯の刃も、言ってしまえば異世界なのだ。だって僕らの住む世界には、呪術や鬼は(たぶん)存在しないのだから。
なら、異世界にも我々が住む世界と似通った世界があってもよいではないか。
私はそう思う。
と、まぁそんな様々な側面を持つ異世界という異世界を主人公が旅をする、というのが、本作の醍醐味である。
もちろん、異世界と本作の主人公の住む世界を行き来するわけで、きちんと主人公の住む世界の方でも、ストーリーを展開していく予定である。むしろ、終盤はそっちに焦点をあてると思う。
なので、この作品の土台となるのはあくまで西洋ファンタジーである、という点においては勘弁被りたい。そこだけは、許して欲しい。
さて、最後にあえてもう一度だけ言わせてもらおう。
この作品は、「主人公が様々な異世界を旅する冒険譚」である。
カクヨムでも連載中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 01:00:58
15866文字
会話率:49%