嘽(せん)皇国を治める剋帝(こくてい)姫(き)舜(しゅん)は、この世に存在するまことしやかなる存在が見えすぎるほどだった。
目の前にどれだけの美貌の持ち主がいようが、その顔は靄で覆われて、更には黒い蟲が張り付いて、とても見れたものではない
。舜には皇后を含む五人の妻がいたが、誰一人として食指が働くことも無かった。
それ故か、明君と呼ばれるほどの皇帝でいあっても、影では『種無し』などといった不名誉極まりない噂まで出回るほどだった。
更には、舜は謎の病に犯されて日に日に身体は不調を訴える。腕の立つ侍医にも、不治の病であると言われ、『呪い』なのではないのかと侍医は匙を投げる。
そこで、侍医は古い資料を漁った末に、一つの当てを見つけてくる。
それは、古く――それこそ八代前の皇帝から辿り着いた『禍祓士(まがはらいし)』なる一族、姚家であった。
そうして呼ばれた姚家の一人――姚(よう)流麗(りゅうれい)は颯爽と現れた。黒い道袍(どうほう)に身を包み、白い仮面を身につけた女。
流麗の顔には黒い靄も蟲も無い。舜は瞬く間に興味を抱いたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 12:06:16
109277文字
会話率:35%
(主上の筋肉が見たいなぁ)
とある妃にちょっと騙され、うっかり皇帝のお手付きになってしまった後宮妃・来(ライ)桜綾(ヨウリン)。
(もう一度でいいからあの肉体美を拝みたい……拝みたい……)
邪な欲を抱きつつ、数多の妃嬪のなかに埋もれ、
不遇の日々を過ごすこと数ヶ月。
桜綾の欲は爆発した。
(よし! あの方に着せる【自主規制】な服をつくろう!)
波乱体質のせいか、訳あって今は後宮にいる桜綾だが。
親に捨てられて妓楼で育った彼女には、どこか遠くの世界で生まれ育った記憶がある。その知識を活かし、花街に居た少女の頃は、斬新な衣裳や化粧品をつくることで飯を食っていた。
(主上が可愛らしく赤面しちゃうくらい、ものすっごい衣裳を仕立ててやるんだから!)
かくして彼女らしい服づくり活動を再開した桜綾は、道中で他の妃の衣裳や化粧品もつくり、後宮の花たちからの信頼とたまに嫉妬をちゃくちゃくと集めていく。
皇帝が〝それ〟とめぐり逢えれば彼の治世は栄華を極める伝えられる運命の姫――〝赫糸(あかいと)の姫〟が今の後宮にいるとの噂が桜綾の耳にも入る頃。
桜綾は〝皇太后の暗殺〟と〝赫糸の姫の詐称〟を企んだという濡れ衣を着せられて捕らわれてしまい――?
「はわっ、わっ、あぁ、なんと美しき筋肉――!」
自らの〈糸〉の異能と知識、そして周囲からの愛に支えられて逆境に立ち向かう桜綾。
「――また生まれ変わっても、私と結ばれてくれるか? 桜綾」
味方になった妃たちに思いがけず外堀を埋められ、実は昔からいろいろと気にかけてくれていた皇帝とも心が通じ、あれよあれよと上級妃に仲間入りして皇后になっちゃう波乱の姫の話。
※一時期ノベマ!にも掲載しておりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 23:00:00
7351文字
会話率:2%
とある東方の国の後宮。その皇帝は皇后となった女を蛇蝎のごとく嫌っていた。
――女が、皇帝の愛した寵姫を殺してまでその地位に上り詰めたから。寵姫を殺したのは皇后。
「お飾りの皇后」「寵愛をいただけない哀れな皇后」
そんな皇后の冷たい室
へ、九年ぶりに皇帝が訪れる。
「九年前のご寵姫だけじゃない。新たに後宮に上がることになった妹にまでその悋気をみせた」
愛されないとわかっていても、その皇后という地位にしがみつくのか。自分の妹ですら叩き出すのか。
嫉妬、悋気、強欲、傲慢、そして冷酷。稀代の悪女。笑い方を忘れた女。
皇帝は語る。
「今まですまなかった」――と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 18:00:00
9264文字
会話率:38%
かつて、一人の年若い皇子がいた。
時の帝の第三子。
容姿に優れ、文武に秀でた才ある人物。
自由闊達で、何事にも縛られない性格。
誰からも慕われ、将来を嘱望されていた。
皇子の母方の祖父は天智天皇。皇子の父は天武天皇。
皇子の名を、「大津」
という。
かつて祖父が造った都、淡海大津宮。祖父は孫皇子の資質に期待し、宮号を名として授けた。
壬申の乱後、帝位に就いた父親からは、その能力故に政の扶けとなることを命じられた。
父の皇后で、実の叔母からは、その人望を異母兄の皇位継承を阻む障害として疎んじられた。
皇子は願う。自分と周りの者の平穏を。
争いたくない。普通に暮らしたいだけなんだ。幸せになりたいだけなんだ。
幼い頃に母を亡くし、父と疎遠なまま育った皇子。長じてからは、姉とも引き離され、冷たい父の元で暮らした。
愛してほしかった。愛されたかった。愛したかった。
愛を求めて、周囲から期待される「皇子」を演じた青年。
だが、彼に流れる血は、彼を望まぬ未来へと押しやっていく。
ーー父についていくということはどういうことか、覚えておけ。
壬申の乱で散った叔父、大友皇子の残した言葉。その言葉が二十歳になった大津に重く、深く突き刺さる。
遠い昔、強く弱く生きた一人の青年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-18 21:04:04
116398文字
会話率:40%
「日の沈まぬ王国」と呼ばれるフォーランドの王妃、シェリルは「王妃制作家(ハイネス・メーカー)」と呼ばれる権力者の娘だが、庶子の出身であった。
そのため王太后ジュリアンナには嫁いびりされ、女好きな夫である国王アルフォードからも軽蔑されていた。
そんな時、国王は「聖なる娘」と天上から告知があった娘、エルフィンを拾ってくる。
さらには遊学のため、シェリルの初恋の相手であるガルデン王国王太子・ランドルフがやってきた。
娘のシェリルに女としての魅力がないと思った、父親ラングレイ公爵は、高級娼婦をシェリルに特別教師として与え、国王アルフォードを夢中にさせる性戯を学ばせようとする。
一方、王太子ランドルフも初恋の相手、シェリルを忘れていなかった。
実は「上級魔法使い」でもあるランドルフは、白猫の姿になってシェリルの部屋へ入り込む。
かわいい白猫に夢中になってしまったシェリル。そして人間の男としても素晴らしいランドルフに、奥手の彼女は恋心を抱いていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 22:46:03
189616文字
会話率:37%
レティシアは、わずかな間だけ時を逆巻きできる魔法を持っていた。
謀反の疑いで一族が滅んでからは性別を偽り、ラーマルス国王太后の養女となったものの、若さを保つ道具として酷使されていた。
逆賊の娘、役立たずの魔法使いと軽んじられた挙句、その役
目にも失敗。遠い異国に嫁がされるために追放同然で祖国を出たレティシアは、船の中で囚われていたフェイと出会う。
フェイは海に囲まれたマーレハス公国の出身。代々、竜の墓場を守る役目を担っていた。
はずれ魔法の『使い道』を100通りも思いつくというフェイに伴われ訪れた公国で、レティシアは自分の新しい生き方を見つける。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 11:11:49
40755文字
会話率:38%
皇太后の怒りも解けて、浣衣局から出た王青蘭は、再び皇太后府に軟禁されてしまった。同じ屋敷に住みながら長恭と顔も合わせられない青蘭は、長恭の居所に密かに忍び込んで、書冊を盗んでしまう。
やがて長恭は青蘭の存在を知るが、隠れて会うしかないのだっ
た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 09:00:00
41875文字
会話率:39%
北斉の皇子高長恭は、梁の将軍王琳の娘王青蘭と出会い恋に落ちる。しかし、長恭の祖母に当たる婁皇太后は、二人の恋を許さず皇宮の駅庭宮に閉じ込めてしまう。高長恭は必死に青蘭を探す。弟の安德王延宗の協力により、駅庭宮から救い出すが今度は、皇太后府に
軟禁されてしまう。
皇太后を救ったことにより、青蘭はやっと軟禁から自宅に戻るのだった。しかし、二人の婚姻の上襦はまだ遠いのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 09:00:00
39899文字
会話率:40%
斉の蘭陵王高長恭は、叔父の高湛と共に皇太后に働きかけ、高演の即位に貢献するのだった。皇帝である甥の高殷を廃して皇帝の位についた高演は、皇太后に高殷の安全を約束していた。しかし、猜疑心に駆られた皇帝は、高長恭の努力もむなしく高殷の復位を疑い殺
害してしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-21 12:00:00
23127文字
会話率:37%
幼い頃から皇帝アルバートの「皇后」になるために妃教育を受けてきたリーティア。
しかし聖女が発見されたことでリーティアは皇后ではなく、皇妃として皇帝に嫁ぐ。
皇帝は皇妃を冷遇し、皇后を愛した。
そのうちにリーティアは病でこの世を去ってしまう
。
この世を去った後に訳あってもう一度同じ人生を繰り返すことになった彼女は思う。
「今世は幸せになりたい」と
アルファポリス様にも投稿中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-15 22:48:03
294622文字
会話率:40%
伊甸,一个辉煌时代的名字,落在了一位人造人身上,寓意着一个全新的时代。
她出生在魔法和科技并存的年代,肩负着维持「世界」平衡的使命。她没有情感,没有目标,天生拥有强大的能力和肉体。
是谁给予了她新的人生?是谁又令她产生了厌倦?谁成为了她的挚
友?谁才是整个世界的主宰者、幕后主使者?……这些问题会在接下来「伊甸」波澜壮阔的人生中一一回答。
让我们一起走进这段发生在书中的魔幻世界,跟随「伊甸」这位无知的少女开始未知征途的探索吧!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 02:25:54
12221文字
会話率:45%
ロナクール大陸マールス王国の女性はほとんどが怖がりでか弱い。他国からみたら驚くべきことに国の女性たちは皆、男性に守られながら生活していた。
そんな国の王女メアリーデは幼い頃から異端児だった。母や妹がビクリと驚く微かな物音、風の吹く音、怒鳴
り声にも動じず長兄と次兄が剣を振っているところに混ざり素手で戦いを挑み、砂を投げつけるような王女メアリーデ。
とあることがきっかけにか弱王女を演じ国民に愛されてきたメアリーデが大国ハルセント帝国の皇帝に嫁ぐことに。これはメアリーデが神獣を連れ魔物を倒しながら立派なか弱皇后になるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-07 23:11:28
80201文字
会話率:76%
王太后の憂鬱
王太子の婚約破棄宣言。
この国の諸悪の根源の王太后と、その手先である婚約者への糾弾をするが…?
というテンプレで始まりますが、多分ちょっと意外なところへたどり着きます。
王太子視点、悪役令嬢視点、王太后視点の全3話、毎日投稿
です。
何かと諸悪の根源にされがちな王太后応援企画です。強い女性万歳。
コメディだったりシリアスだったり。胸糞エピソードが多いのでご注意ください。
クズ王太子はきっちりざまぁされて退場しますのでご安心下さい。ラストはハッピーエンドです。
ラブは最終話のみ。
いつもの作風と大分違います。婚約破棄テンプレ、初めて書きました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-04 18:10:00
18553文字
会話率:16%
スタンリー公爵令嬢のルイーザ・スタンリーは公爵家の一人娘だ。
王太子のアルフォソ王子と婚約していたが破棄されてしまう。
本人は大好きなアルフォソ王子にちゃんとして欲しくて、注意しすぎたために破棄されたのかと悩むが、実際には違ってい
た。
それは両家の歴史にあった。
武で仕えるスタンリー公爵家は知で仕えるオブライエン侯爵家とともに英雄王の勇者が王国を作ってから王家の側近として支えてきた。
王家と長く外戚関係にあるオブライエン侯爵家は常に辺境で国家を守るスタンリー公爵家より一つ下の階級であるが、その外戚関係から王家の親族として実質的にスタンリー公爵家より力が大きかった。
それを、オブライエン侯爵家との長い婚姻関係が続くので血の濃さを不安に感じた先王が突然、スタンリー公爵家から初めて后を出す事にした。
それが両家に決定的な対立状態をもたらしてしまい、それでルイーザは罠に嵌められたのだ。
それだけでなく、王家の外戚のオブライエン侯爵家から罠に嵌められて、スタンリー公爵家は隣国のオルス帝国とオブライエン侯爵家の双方から挟み撃ちで攻められてしまった。
だが、かねてからこうあるを知っていたスタンリー公爵はある策をかねてから実行していた。
スタンリー公爵家にはもう一つの極秘の使命があり初代の英雄王の封印した魔王クルシュを見張る事だ。
それが、いつの間にか封印が薄れて、魔王クルシュはスタンリー公爵家の屋敷を魂でうろついて、娘のルイーザを気にかけるようになっていた。
公爵は娘を嫁に差し出す事で軍略に長けた魔王クルシュを婿にして自分達を守らせる事を考えていた。
知らないうちに助ける条件にされたルイーザは激怒。
果たして、ルイーザはまだ愛している自分を婚約破棄にしたアルフォソ王子を選ぶか、それとも子供の時からうろうろしてる魔王クルシュを選ぶのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-04 10:00:00
232444文字
会話率:45%
芸術に造詣のあった北宋皇帝の徽宗が描いた「皇后の肖像」は、靖康の変で金朝に奪われてから長らく行方不明になっていた。
この幻の北宋画はイギリスの骨董市で発見された後に競売にかけられたのだが、落札者はアメリカの金融王の娘であるナタリー・ゴルドフ
ル嬢だった。
金にあかせて北宋画の所有権を手中に収めた彼女は、「自分が生きているうちは別荘の部屋に飾って非公開とし、死後は一緒に宇宙葬にする」と声明を出すのだった。
万民の共同財産であって然るべきはずの芸術を個人の意向で毀損しようという彼女の主張は、やがて物議を醸す事に…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 04:49:55
996文字
会話率:16%
「アウトライン」
私达の主役の安・ティノに従って、公会に参加して、公会内の仲间と戦友を知り合って、そして公会の各位と一绪に各地の难病を解决して、そして多くの强敌と戦って、安が成
长して、强くなることを见て、安の目标は「最强の魔术士」になることで、彼を过ぎません~この目标はまだ长い道のりです~この道の上で必ず强くなることができて、魔法使いと王国骑士を简単に绍介して、魔法を持っていて、もちろん良いことをする人もいて、必ず悪をする人もいて、各地区にいわゆる盗贼や敌がいます~もちろんそれだけではありませんて、甚だしきに至っては魔法を乱用しすぎて、生物は暴走して爆発して、それは「魔獣」になり、王国騎士団は各地域で庶民たちがこれらの様々な問題を処理するのを手伝って、盗賊を解決して、魔獣を処理して、人民が必要があれば助けに駆けつけます!これが『王国騎士』だが!王国骑士たちは、亲政王族や贵族を守ることを主とする王国であり、他の地方では次第に术に乏しくなり、その后、心ある人たちが各地に公会を设立し、正义を守りたいという理念を持つ人たちを加入させ、王国骑士の代わりに地方の治安状况を守る仕事を始めた。これが『魔術師』と『王国騎士』です。
「帝」は?神の造世后の伝说についてかなり多い~その形も谜~多くの人は神が大きな鸟だと言っていますが、その根拠も确かに神が自分を分けたという伝说で、その伝说は「帝」が自分を6つの部分に分けたということで、伝说が続いていることも多く、その部分をすべて集めたと信じている人もいます。【帝】その人の愿いを叶えることができて、愿いが何であれ、しかしちょうど言い伝えを始める时だけみんなは比较的に热中して、后で人々はますます信じないで、甚だしきに至っては【帝】の存在!
とにかく、私达は安に従って、この魔法を持っていて无限の可能性のある世界を探求して、安がどのように成长するかを见て、心も肉体も、魔法の成长も、安と一绪に最强の魔术士になります!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-27 15:24:26
371484文字
会話率:3%
少女为了追求喜欢的男神,使用曾经朋友的名额穿越400年后的废土世界,然而这个世界依旧不安定,她能找到那份爱情吗?
这本书首次发表于2013年,是我高中的时候创作。之后屡次被中文网站查封。我觉得这本书是我最用心的一本书,所以不想让它就这样在t
xt里面。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-03-24 05:33:43
1725文字
会話率:0%
『国民的女優』ともてはやされていた宮瀬らんかは撮影中に突如現れた鏡に吸い込まれ、異世界へ転移してしまった。
実はこの鏡は、殺された皇后を生き返らせるための術に使われたものなのだが、皇后ではなくなぜからんかが召喚されたのである。
らんかは
死んだ皇后、珠蘭と瓜二つの容姿をしていた。
そこで、術でらんかを呼び出した皇帝は、犯人が見つかるまで、皇后のなりすましをするように脅迫する。
らんかは持ち前の演技力で皇后のふりをする傍ら、宦官や下級下女などに変装し、犯人候補の上級妃たちと接触していく。
そして、犯人探しに協力する中で、次第に皇帝に心惹かれていき……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-23 08:40:22
92127文字
会話率:41%
十二歳のとき、私は雪の精のような美しい人を拾った。でもその人はある日雪のように消えてしまう。それから一年後、角家に養子入り、十五歳で後宮へ。旦那様の計画通り、皇帝の寵愛を受け、四妃の一人になったけれども、どうして、あなたがそこにいるの?
中
華風の後宮恋愛小説。
以前投稿していた「その愛はちょっと重たいかもしれない。」の改稿版(三人称、内容が少し異なります)
「魔法のiらんど」でも投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-12 12:19:06
54257文字
会話率:37%
卒業論文に取り組む此花姫香。担当教師は頼りない歴史の准教授。彼は謎の遺跡の発掘に携わっていた。そうして発掘されたのは石室ではなく、放射線を発する謎の巨大遺物だった。それは考古学者の手に余る先端技術で造られた〝何物か〟だ。
考古学者の調査チ
ームはそれを〝天鳥船〟と名付けて公式発表に及ぶ。すると、彼らの前に現れたのは、国家安全保障局と自衛隊だった。
日本政府の管理下に置かれた天鳥船。科学技術庁の名のもとに、陸上自衛隊の特殊部隊員によって調査隊が編成された。
天鳥船が現代科学を越えた未知の文明の乗り物だろうと推測される中、調査隊は全裸の美女を発見する。意識を取り戻した彼女は、自分は神功皇后だと名乗り、自衛隊を翻弄して天鳥船から姿を消した。
彼女は自衛隊駐屯地を襲い、武器を奪取。と思えば、熱田神宮に忍び込み、草薙剣を盗んだ。……彼女は不満を持つ国民に蜂起を促す。
未知の文明の科学技術接種をもくろむ日本政府、彼らが対応に困惑する中、神宮皇后の作戦を見透かす青年がいた。姫香が属するボランティアサークルの後輩、住吉比呂彦だ。彼の経歴もまた謎に満ちていた。彼は神功皇后が人間ではないという。
当初、彼をいぶかっていた日本政府も、彼に神宮皇后確保を託す。
天鳥船の核物質を取り出して安全確保をはかる日本政府、一方、それを取り戻そうという神宮皇后。そうした中で比呂彦と神宮皇后の駆け引きは続き、直接対決が始まる。
対決は北陸から奈良に移り、両者ともに傷を負っていた。
比呂彦は捨て身の作戦で勝利したものの、神宮皇后を崇拝する自衛隊員の銃弾に倒れる。彼もまた、人間ではなかった。
彼を助けるべく現れたのは、アインシュタイン酷似の人物だった。彼は比呂彦の傷を治すと、神宮皇后を抱いて天鳥船の中に消える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-10 17:00:00
160416文字
会話率:52%
【憎しみに燃える悪女が権力を掴み国を傾ける中華復讐譚】
魁《かい》国には、外戚の禍を避けるために、皇太子の生母は必ず死を賜るという法がある。
その残酷な法により姉を殺された翠薇《すいび》は、姉の子が健やかに成長して名君になることを願っ
ていた。けれど、後宮の権力争いにより、その子までもが暗殺されてしまう。
怒りと悲しみの中で、翠薇はすべてに復讐することを決意する。魁国の法、皇帝、後宮の女たち──そのすべてに。皇后の地位も国母の栄誉も、生きながらにして手に入れることによって、法に盲従した者たちをあざ笑うのだ、と。
手始めに、翠薇は姉に似た容姿を利用して皇帝を篭絡する。あるいは皇帝の寵愛を笠に着て、あるいは野心を持つ臣下と結んで。競争相手を追い詰め、邪魔者を排除する彼女は、やがて悪女と呼ばれるようになるが──
カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 07:13:34
143171文字
会話率:28%
私は全てに耐えて、諦めていた。愛のない結婚も、夫の愛人たちも、義母の虐めも。
耐えていれば、いつか皇后になれる日がくると思っていたから。
でもあなたは私から全てを奪った。夫も地位も、あらゆる幸せも。
ずっと考え続けていたわ。妻のある相手だと
知っていながら、どうしてあんなことができたのか。
そして気付いたの。あなたが残してくれたこと、教えてくれたとても大事なことに――
マイヤーリンク事件を、ルドルフ妃のシュテファニー視点で描いた作品になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-16 09:33:33
7632文字
会話率:0%
「君を愛することはない」と言った夫であり初恋の君でもある皇帝ニコライに恋をしている皇后アナスタシア。結婚後、ニコライは言った通りアナスタシアを愛することなく他の女性と浮名を流し続けた。
愛されなくても、愛している。
ニコライが世界
の全て、空の青さしか知らなかったアナスタシアが世界を知るとそこには―――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-04 16:48:15
15502文字
会話率:31%
数万年前的今天,神明建立了瀛洲;数万年后的今天,属于女孩子之间的日常生活以及恋爱故事就在战争中开启了,六位主角相处又会爆发出怎样的摩擦呢?
最終更新:2024-03-02 13:06:04
4930文字
会話率:0%