――家族を殺したこの国を滅ぼし、そして作り上げる。正義を蔑ろにし、悪がのさばるこの国が二度と生まれぬように。理不尽に殺されることのなければ、誰からも搾取されることもない当たり前を作るために。それが私の復讐であり、叶えたい夢だ。
ラーザイ
ル連邦の公爵家の娘である主人公――ヒルデ・シューマッハの語った決意である。王に家族を謀殺され、共謀した叔父に全てを奪われた十五歳の少女ヒルデ。そんな彼女の現状にそぐわない無謀な決意に対し、義賊『黎明の狼』のラルフ・ランドルフは笑って、「面白そうだ」と彼女の手を取った。
政略、外交、戦争、内政を駆使して、ヒルデは己の覇道を行く。群雄割拠する情勢下において闘争は避けて通れない。幾度となく続く戦い。流血の果てに、彼女の復讐と夢は成し遂げられるのか。
これは彼女の挑戦を記した歴史ファンタジーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 17:30:00
235905文字
会話率:46%
真嶋隼人(ましま・はやと)、三十五歳。
日本の法務省管轄下にある厳重刑務所で勤めるエリート刑務官――のはずだった。
部下の指導も評価され、上司からの信頼も厚く、将来は管理職コースも見えていた矢先。
とある同僚からの「理不尽な嫉妬」によって
、背後から刃物で刺され、彼の人生は終わりを迎えた……かに思えた。
目を覚ますと、そこは見知らぬ世界。
「おっ、新入りか? ちょうど手が足りなかったんだ」
そう言われ、訳もわからぬまま“監獄島ガランツァ”なる辺境の島に連れて行かれる。
そこは、異世界における最悪最凶の犯罪者を収容した、国家管理の“監獄”だった。
だが──中に入ってみれば、そこは正義も規律もあったもんじゃない。
看守たちはコネと怠惰で仕事を放棄、賄賂と癒着が横行し、囚人たちは自由気ままに釣りに賭博に酒盛り三昧。
上司は責任逃れ、報告書は丸投げ、雑用ばかり押しつけられ……まるで“異世界ブラック職場”の縮図だった。
――ここ、本当に刑務所ですか?
新米扱いで雑用係にされた元エリート刑務官、真嶋隼人。
彼は絶望しながらも、刑務官としての信念を捨てなかった。
「刑務所とは更生の場であるべきだ」
「人は変われる、やり直せると、俺は信じている!」
囚人の中には、元勇者、天才詐欺師、義賊の盗賊、冤罪の貴族など、ひと癖もふた癖もある連中が揃っていた。
だが隼人は、彼らと少しずつ信頼を築き、“共に生きる”監獄の再構築を目指していく。
腐りきった看守たちとの対立、島の外からの圧力、国家の陰謀……
様々な困難が立ちはだかるなか、彼が目指すのはただ一つ。
――囚人も看守も、胸を張って生きられる場所を創ること。
これは、異世界の片隅で一人の元エリート刑務官が、
曲者だらけの囚人たちと織り成す、再出発のスローライフ改革録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 12:56:34
122432文字
会話率:35%
華の浪速、大坂の町を十手のおりょうが駆け回る。
男ばかりの岡っ引きの世界の紅一点。
手にする十手は父の形見の恩賜の十手。
事件を追って5年前に非業の死を遂げた父の遺志を継ぎ、事の真相を追い求めつつ大坂の町を守っている。
その頃江戸には烏小僧
と名乗る賊が現れて義賊として名を馳せていた。その烏小僧が江戸より姿を消し、再び現れたのが数ヶ月後の大坂だった。
時を同じくして、5年前の事件をきっかけに離ればなれになっていたおりょうの幼馴染み、お志乃が大坂に現れる。
再会を喜ぶおりょうだったが、お志乃の不可解な行動や以前には考えられないような言動から徐々に違和感を持ち、彼女に疑惑を持ち始める。
幕命により江戸より使わされる女性の隠密。5年前の事件に疑問を抱き公職を捨てて隠居として大坂に留まる元大坂城代。事件の闇に見え隠れする怪異。
闇に葬られたはずの真実を巡りって、あらゆるものの思惑が交錯する。
全ては5年前に起きた事件の謎から始まった。
浪速を舞台の時代劇ファンタジー今開幕。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 06:20:00
132601文字
会話率:52%
魔女として生まれたわたしの魔法は、“自分の視界を共有できる”だけ。
射程が短いため、偵察などの用途には適さず……。
しかも、視界を共有された相手は自分自身を他者の視点から見ることになるため、まともに動くことすらままならなくなる。
あまりに使えない力のため魔女資格を剥奪されたわたしは、第二王子から婚約も破棄され、さらに実家から追放された。
行き着いた先は、失明した第一王子カリス殿下の“お世話係”。
――それから三年。
夜の王都では、仮面の義賊が悪を成敗してまわっている。
鋭く剣を振るう仮面の剣士と、影の従者……。
その正体は、カリス殿下と、そして――わたし。
腐敗した貴族たちの陰謀……王家の継承争い……。
正体は仮面の下へ隠し、正義を貫く二人の戦いが始まる。
これは、こちらの顔すら知らぬ“相棒”と歩む、仮面の義賊譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 06:00:00
17461文字
会話率:22%
時は帝国が侵略戦争を仕掛け、近隣小国を飲み込み版図を広げている頃。ある帝国兵が脱走し、王国に逃れた。彼女は名を変えて帝国と王国の国境を越え、近くの村に泊まった。
その夜、村がにわかに騒がしくなる。起き出した彼女が見たのは、村に侵入しようとし
た盗賊とそれを阻止する冒険者の一団らしき姿。戦える者として当然、彼女は冒険者側に加勢する。
すべて片付いた後、冒険者の一団の1人が彼女に言う。
「ウチら義賊ってヤツなんだけどさぁ、キミも仲間にならない?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 12:00:00
6453文字
会話率:57%
さて、一つ質問だ。
人間が生きていく中で最も重要なのは何だと思う?
金、性格、頭脳、きっと様々な回答が出ると思う。
ちなみに答えは『人相』だ。
容姿ではない。人相だ。
なぜなら、人相が良いとそれだけで人生におけるトラブルを格段に減らすことが
できるからだ!!
イケメンだとなおのこと良い。大概の事はスマイルで許される。
そんなバカな、と思うかもしれないがこれこそが真実なのだよ。
実際、俺は目つきがとびきり悪く人相が悪いために毎日喧嘩吹っ掛けられるわ話しかけられるだけで怖がられるわで碌な人生歩んできてない。
その挙句、通り魔に刺されて死んだ。
ほんと碌な人生じゃない。
え?俺は本来なら死ぬはずじゃなかった?異世界?絶対碌なことにならないから行かないよ!は?異世界に行くか、魂ごと消滅するかの二択!?
……俺の異世界ライフよ…どうか幸あれ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 16:00:00
1329193文字
会話率:33%
天の意志を受けし地、璋陽国。
その北辺にある霧野郷で、ひとりの『麒麟』が目覚めた。
黎麟(れいりん)――神獣の血を引く両性具有の少年は、家族と静かに暮らしていた。だがある日、天意を恐れた王により、村は焼かれ、家族は殺され、すべてが炎に消えた
。
『仁』の象徴とされた麒麟が、怒りと悲しみをその身に宿すとき、天命は静かに狂い始める。
特殊急襲部隊に所属していた前世を思い出した黎麟は、全てを奪った王に復讐を誓う。命令ではなく、自らの意思で。
そんな黎麟が出会ったのは、国を捨て、名を捨てた義賊の男――蒼嶂(そうしょう)。
神獣と義賊。聖なる存在と、蔑まれた叛徒。
共に旅する彼らは、諸侯の思惑、王の陰謀、そして『天命』と呼ばれる絶対に挑んでいく。
これは、『仁獣』にはできない、ただの『人間』にしかできない、選択の物語。
壮麗なる東方異世界戦記×復讐の英雄譚、ここに開幕。
◆主要人物
黎麟(れいりん)
主人公。麒麟。両性。黒の髪と瞳。中性的で、凛とした雰囲気を纏う。麒麟形態は黒馬に似た姿で、額に小さな角。細身ながら芯の強い佇まい。内に怒りと慈愛を抱く。純粋で真っすぐ。冷静に見えて激情家。初めての旅ではよく道に迷う。
嶂(しょう)【本名:蒼嶂】
義賊団『暁牙団(ぎょうがだん)』の頭領。白銀混じりの黒髪。鋭い目元、やや狼系の獣人風。普段は粗衣を纏うが、元は王族の衣を着ていた。無頼漢で皮肉屋。実は誠実で義に厚い。口は悪いが、徐々に主人公と心を通じ合わせていく。女に滅法弱い(醜女にも優しい)
◇『暁牙団(ぎょうがだん)』構成員
副頭領:風間(ふうけん)
獣人(風の狐)で、俊敏さと口八丁で団をまとめる。情報通。細身で狐顔。軽薄に見えるが、人を見る目に長けている。蒼嶂に忠誠を誓っている。
医術係:宵蘭(しょうらん)
薬草師の娘。かつて王に家族を殺された。穏やかな美人だが、毒にも精通しており、毒医と呼ばれる。
突撃隊長:鐡鬼(てっき)
牛獣人。無口で巨体、斧使い。蒼嶂に命を救われて従う。
◇現王:煬震王(ようしんおう)
◇他四大諸侯折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 21:31:33
8142文字
会話率:21%
ゲーム三昧の大学三年生、桐島楓。
ある日、目が覚めると異世界にて召喚された。
国の威信をかけた勇者召喚の儀式だったが、楓は勇者が持つという固有スキルではなく、勇者とは程遠そうなスキルを持っていた。
儀式失敗を隠すためと永久追放を言い渡された
楓はある男と出会う。
それから紆余曲折を経て盗賊団を名乗ることになって……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 22:13:07
178287文字
会話率:40%
人間が争いを肯定し勝利を確定させるために造った生物兵器【試作品(プロトタイプ)】は未完成にして彼らの目標以上の力を有す。
ガルムは【試作品】にすらなり損ねた【失敗作(フェイラー)】だった。
自分と同じような存在が生まれないようにとガルムは【
試作品】を破壊し、製作者に復讐するため義賊の真似事をしながら情報を集めている。
そんな彼が引き受けた仕事で身元の分からない少女と出会い……。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-30 22:09:39
625640文字
会話率:37%
義賊ジャスティス!彼は不届きな奴らから金品を取り戻し、貧しい人々に分け与える現代のねずみ小僧!!(半分は自分のものにしているがw)そんな彼がとある小国の姫と出会い、ハチャメチャな義賊稼業に転身してしまう!!
最終更新:2025-05-29 21:57:54
4850文字
会話率:55%
「由兵衛が捕まったらしい」
世間はその話題で賑わっていた。
何故捕まったのか、何故噂と見た目が違うのか。
※この作品はPixiv、カクヨム、アルファポリス、エブリスタにも掲載しています。
最終更新:2025-05-26 21:36:31
971文字
会話率:68%
もームリだ!!
そう、この仕事 もうやってらんない!!
モームリダ!!
そう叫べば 職を辞することができる
カオスな世の中助けてくれる義賊は、一体誰なんだ!!
最終更新:2025-05-24 07:43:53
1970文字
会話率:16%
木こりのジャックはふとしたことから森の奥で泉の精と遭遇してしまう。
泉の精に気に入られたジャックは二本の魔法の斧――何でも斬り裂ける金の斧と投げれば必ず命中する銀の斧――を授かるが、同時に嘘をつけない呪いをかけられてしまう。
その呪い
が原因でトラブルに巻き込まれたジャックは故郷の村を出奔する羽目に!
成り行きから盗賊に身を落としたジャックだったが、魔法の斧を頼りに瞬く間に名を上げていく。
やがて正義の義賊として名が知れ渡ったジャックのもとに王女を名乗る美少女が現れ、家来になれと要求してきた!
王位を巡って陰謀が渦巻く中で、嘘をつけない正直者は果たして生き残れるのか?
正直な木こりの「成り上がり」が今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 12:23:27
390828文字
会話率:25%
「婚約破棄を目指さないか、お嬢さん」
ーー孤独な少女に手を差し伸べたのは、優しい怪盗でしたーー。
王族の権力は地に落ち、力ある貴族が私利私欲の為に圧政を敷くオルティス王国。世間では悪徳貴族から宝を奪う義賊が持て囃されるほどに国民の貴族への
鬱憤は溜まっていた。
九歳のとき庶子としてカスティオン侯爵家に引き取られたリリティアは、公爵家との縁を望む侯爵の政略の駒となった。傲慢で愚鈍な婚約者ジェイコブを補佐するための苛烈な教育に耐えてきたのは、全て母の病気の治療と引き換えに結んだ侯爵との契約のためだった。
家族や婚約者に蔑まれ、使用人にも疎まれて生きてきたリリティア。さらには、外面だけは良い婚約者はお気に入りの男爵令嬢との仲を非難されないよう、リリティアにまるで小説の中の悪役令嬢のような役まで押し付けてきた。侯爵と婚約者の命令に逆らえないため、学園や社交界でも嫌悪の視線に晒される毎日。しかしある日偶然、怪我をした青年を助けた事でリリティアの出口のない暗闇のような生活は変わっていく。青年の正体は、義賊として世間を騒がせている変幻自在の変装の達人、怪盗〝ウルティオ”だった。何故か正体を明かした彼は、恩返しにとリリティアの婚約破棄に協力を申し出てきて…。
***自分を殺して生きてきた少女が、ある目的のために義賊を演じながら裏の世界で生きてきた青年の優しさに触れ、次第に笑顔を取り戻していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 19:00:46
350653文字
会話率:47%
同心・田中佐平衣織と義賊“山猫小僧”・たつ。女二人の異史江戸暮らし
※時代設定の都合上、作中では現代の基準において不適切な言動があります。それにより気分を害される方はご覧にならない事をおすすめします。
とある男性にのみ致死性を発揮する
未知の伝染病により歴史が変わり、男女比が1:4となってしまった江戸の世にあっても悪は絶えず、幕府が設置した特別警察・火付盗賊改方もまた、代わり映えすることなく凶悪な賊の群れを容赦なく取り締まっていた。
跡継ぎ不在による取り潰しの頻発を重く見た幕府の命によって、家の存続のために女性でも家督を継げるようになり、その中でも特に武芸に長けた者は現場へもでていた。
そのうちの1人である、火盗改の同心としてその激務をこなしていた下級武士・田中佐平衣織は、ある晩、傷だらけで自宅の庭先に倒れていた義賊“山猫小僧”を発見する。
かねてより専任として追いかけていた“彼女”を家に入れて介抱し療養させた日から、男装の義賊“山猫小僧”ことたつは、自分がそうであると証拠がないのを良い事に居候して小間使いのまねごとをし、奇妙な同居生活を送ることとなる。
そんなある日の仕事帰りの未明頃、衣織は竹藪に分け入っていく怪しい2人組を見かけ、その後を付けていくのだが……。
※この小説はフィクションであり、史実や実際の歴史上に存在した機関とは無関係です。また犯罪、違法行為等を助長する意図はありません。
※R-15程度のバイオレンス・残酷・性的な描写があります。閲覧の際にはご注意下さい。
※無断転載お断り
カクヨムでも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 00:00:00
14047文字
会話率:64%
借金まみれで貧しい男爵家の令嬢ダニエラは、心を病んだ母の看病と弟の世話と勉学に励みつつ、王族の侍女になって貧しさから抜け出すことを夢見ていた。しかし父は借金を返済できなくなり爵位と領地を奪われ、貴族でなくなったダニエラも貴族学園を退学。家庭
教師の仕事も母の妨害で失い、牢屋の裏方として働くことに。
そんな彼女の前に囚人として現れたのは、義賊団のリーダーだったノア。言葉は荒いがどこか品のあるノアに興味をもち始めるダニエラだったが、彼女の生活はますます厳しくなる。そんなとき貴族学園時代の同級生・フィリクスから熱烈にプロポーズされ、生活を変えるためにプロポーズを受けることを決めるダニエラだったが…【全34話予定】折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-10 19:00:00
69181文字
会話率:52%
テトックは、冒険者と義賊をしている猫耳少女。
ある日、失踪した少女を探す依頼を受けて、山奥の屋敷に赴いた。
そこから始まったドタバタギャグストーリー
最終更新:2025-04-29 15:10:24
11341文字
会話率:61%
かつて、月のもとに統べられしルナリス王国には、聖鷹の光と呼ばれる教団があった。
民を導くという名のもとに、信仰は権力と化し、祈りは支配に、教えは刃へと変わってゆく。
その頂に立つひとりの男――アルヴィス。
元老院の末席にして光の聖使として
の彼は民に“白き蝶”と謳われながら、教団の闇を担う粛清部隊「白い影の爪」の長として、数多の命を奪ってきた。
偽りの光に身を染めながらも、彼は心のどこかで、静かに罪を問い続けていた。
そんな彼の前に現れたのは、“黒蝶”の異名を持つ義賊ノエミー。
反体制の象徴として民に希望をもたらす彼女の瞳には、かつてアルヴィスがその手で葬った男の影があった。
相反する運命。交わるはずのない立場。
それでも、ふたりの魂は、いつしか互いに寄り添い、共鳴し始める。
やがて国を揺るがす激動が訪れ、教団の欺瞞は暴かれ、崩れゆく秩序の中で、ふたりはそれぞれの過去と向き合い、
そして静かに、未来を選び取る。
これは、偽りの光の中で出会い、互いを映す月となったふたりの物語。
戦火を越え、傷を抱え、なお手を取り合ったふたりが見上げた夜空には、
満ちる月とともに、自由へと羽ばたいた祈りの軌跡が描かれていた。
そして誰かが、そっと囁く。
──二つの蝶が飛び立つとき、月の光が奇跡を起こす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 17:00:00
31834文字
会話率:25%
歴史が裁けなかった英雄か、それともただの大悪党か?
禁断のサミット、時空を超えてここに開幕!
今回のテーマは、最もスリリングで、最もタブー視されるかもしれない…「犯罪」!
しかし、我々が呼び出したのは、単なる罪人ではない。
法を破りなが
らも、なぜか民衆の心を掴み、英雄として、義賊として、今なお語り継がれる伝説の「アウトロー」たちだ!
集いしは、この四人!
石川五右衛門!豊臣秀吉に喧嘩を売り、釜茹での刑に散ったとされる、安土桃山の天下の大泥棒!
鼠小僧次郎吉!江戸の闇を駆け、武家屋敷から千両箱を盗み、貧者に施した…とされる義賊伝説の張本人!
ロビン・フッド!シャーウッドの森を舞台に、悪代官に弓を引き、貧しき者のために戦った、中世イングランド不滅のヒーロー!
ジェシー・ジェイムズ!南北戦争後のアメリカ西部を荒らし回り、反逆のガンマンとして名を轟かせた、孤高の無法者!
可憐な案内人「あすか」のナビゲートのもと、彼らが初めて顔を合わせ、語り合う!
「なぜ、その道を選んだのか?」
「仕事の流儀と美学!」
そして、核心へ…「義賊か、悪党か?」
「あっしは義賊じゃねぇ!」鼠小僧の衝撃告白!?
ロビン・フッドの理想論に、ジェシー・ジェイムズが「綺麗事だ」と噛みつく!
五右衛門は「民衆なんぞ知るか!」と一蹴!
果たして「民衆が愛した」という伝説の真相は?美談の裏に隠された、彼らの生々しい本音が炸裂する!
さらに、「権力への反逆」をテーマに、秀吉、幕府、代官、政府…彼らが命懸けで立ち向かった巨大な敵との孤独な戦いを激白!
「自由とは何か?」「もし違う人生だったら?」…質問コーナーでは、彼らの意外な素顔と哲学が明らかに!
これは、単なる歴史放談ではない!
時代も、国も、思想も異なる四人のアウトローが、互いの生き様をぶつけ合い、時に共感し、時に激しく反発する、魂のバトルロワイヤルだ!
あなたは、誰の言葉に心を揺さぶられるのか?
あなたが本当に「共感」するのは、果たして誰だ?
歴史の常識が、善悪の価値観が、根底から覆されるかもしれない、究極の対談を見逃すな!
「歴史バトルロワイヤル犯罪編~民衆が愛したアウトロー列伝~」
今宵、伝説の扉が開かれる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 20:50:00
31229文字
会話率:74%
これは巡りめぐる運命の物語。
全ての運命の交点を探る物語。
白い少女は目的の為に生を諦め、 黒い少女は絶望故に死を祈った。
全てを無くした少年は流浪し、いずれ少女らと出会うだろう。
謳え。
これは少年が愛し、生かした記録の物語で
ある。
●魔法が『髪と瞳に現れる』世界。
自身の記憶のかけらを探すため世界を巡る自称〈義賊〉の若者・ティムはとある町で〈バウンティハンター〉の少女・フレアと出会う。
まだ二人は知らない。この出会いが運命だったことを。
――フレアが〈アイアンフィスト〉という二つ名で呼ばれるようになるまでの、果てしない運命の通過点だった事を――。
※この小説はpixivで投稿し、改稿・編集した後、カクヨム様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 23:31:08
24446文字
会話率:22%