様々な物を作ることができる職業クラフター。
しかし、それは本職には遠く及ばない器用貧乏で不遇な職業だった。
そんなクラフターに選ばれたクレイは不遇と呼ばれる待遇を改善するために様々な変革を及ぼしていく。
R15は念のために着けております。
カクヨムにて同時連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-02 12:00:00
117481文字
会話率:57%
この世に生を受けたすべての人間は、精霊の加護を受ける。
一つの精霊の加護を受けた人間を、術士。
二つの精霊の加護を受けた人間を、導師。
三つの精霊の加護を受けた人間を、賢者。
そして、四つ以上の精霊の加護を受けた人間を、魔人と呼ん
だ。
長年、世界に存在していなかった賢者と魔人が生を受けた。
しかし、実際の能力は術士や導師に遠く及ばない。
これは、帝国魔術学院に入学した賢者の青年と、魔人の少女の成長と青春の物語。
この作品は「カクヨム」「ノベルアップ+」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 18:07:05
198678文字
会話率:29%
『SYTVをご覧の皆さま! 私は今、ヘリコプターにて茨城県上空に来ております! この映像が視聴者様に届いておりますでしょうか!? ご覧下さい! 海が、海が何者かによって二つに割られています! これはまるで、あの有名なモーゼの十戒のようにも見
えます! 割れた海が高波となって……津波です! 自然災害ではない、故意に起こされた津波が町を襲っています! 逃げて! 早く逃げて下さい!』
その日、お茶の間のテレビは、緊急速報一色に染まった。
スマートフォンから鳴り響く地震速報、更には防災放送、サイレン。
予兆は無かった、誰もが悠久に続く安寧を享受できると思っていた。
『街が、信じられない、海が大地を飲み込んでいきます! 速報? この映像よりも凄い速報なんてある訳ないじゃない! え? 日本だけじゃない? 世界中に現れたの? あの化け物が!? ちょっと待って、これって人類滅亡しちゃうんじゃないの!? あ、自衛隊、自衛隊の戦闘機が巨大な化け物へと向かっています! 彼等は世界の希望、守るべきものの為に戦う力が、自衛の力が今まさに発揮されようとしています!』
古くは恐竜の時代から行われてきた、文明のやり直し。
それは、地上にはびこる瘡蓋のような痕跡すら残しはしない。
『なんで……なんでよ、何も効かないじゃない。……なに? アメリカが核を発射した? アメリカだけじゃない、ロシア、中国、パリ、世界中で!? そんなの、地球がもたないんじゃないの!? ……でも、もしそれであの化け物が倒せるのならば、殺せるのならば、私たちも、助かるのかなぁ……どうしよう、どうしてこんな事になったのよ』
地球が壊れるとされる核ミサイルであったが、それは正しい表現ではない。
地球の表面に生きる人類が滅亡するミサイル、それが正しい表現だ。
すべての核ミサイルを集めた所で、恐竜を絶滅したチクシュルーブ流星には遠く及ばない。
地球とは、何者よりも生命に溢れた星なのだから。
『お母さん……』
そして、人類は絶滅した。
たった一つの希望だけを残して。
「リリィ、起きて下さい」
全てを諦めた人類が選択したもの。
それは今を生きる人間ではなく、後世へと人類を残す選択だった。
「活動再開の時です、リリィ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 18:10:00
77396文字
会話率:48%
運命に流されるまま生きるのが私の信条である。
そこに私の感情が入る余地はない。
でも少しでも良い方向に変わるなら、頑張らなくては。
『もう少し人を信用出来たら、も一つ良いのだけど』
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われた
ら申し訳御座いません。
注意事項2
ちゃんとしなくては。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-20 18:07:38
795文字
会話率:60%
君は、言葉をあまり使いこなせてはいないね。
添削には遠く及ばない言語の指導を受けながら、私は黙り込む。
何故、言葉一つでそこまで考察可能なのだろう。
君は、言葉の感性が人一倍鋭いから、無理をするとすぐ分かる。
これは言葉の感性に重きを置い
た一部始終。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
こんな事言われたら、私は何も言えません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 08:17:01
1036文字
会話率:56%
――トサッ
ゴングの音に遠く及ばないそのかすかな音が、あの悲劇の始まりの合図などとはその時、私たちの誰も思いもよりませんでした。
「お、おい、原口。そ、それ」
「……ふっー、出しちゃおっかな……本気」
「いや、そんなの外した
って大して変わらないだろ!」
「どれどれ、お、おもっ!」
「嘘つけ! クソ軽いじゃねーか!」
「はははははっ、でもちょっといいなぁ、なんつったけそれ」
「アンクルウェイトだろ。うちにもあったかなぁ」
「ウエイト? ウェイト?」
「どっちでもいいよ。ま、この重さじゃ全然だな」
「てかあいつ、足遅!」
「はははははははは!」
体育の時間。校庭。五十メートル走のタイム測定。原口くんがおもむろに足首から取り外したそのアンクルウェイトを目にしたクラスの男子たちはそう言って原口くんをからかっていました。
でも、それから三日後の体育の時間のことです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-13 11:00:00
2793文字
会話率:88%
『模倣の加護』を授かった少女、ブランノア・シュバルツは聖女代理として国を守る大結界を維持する役目を負わされた。身体が弱く満足に加護の力を振るえない聖女の代わりとして、『聖女の加護』を『模倣』して、その力を代わりに使う代理聖女。だが、彼女の『
模倣の加護』は模倣の条件も厳しく、効果時間も短い。さらにはオリジナルの半分以下の力しか使えない、所謂劣化コピーだった。
本家には遠く及ばない加護の力を毎日倒れるまで使用する事を強制され、それでも努力は認められずに罵倒される。本物の聖女と比較され、いつしか劣等聖女と呼ばれる事になったブランノアだったが、本物の聖女の容態が安定したため、劣等聖女は用済みと言われ使い捨てのように任を解かれた。当然それまで聖女代理を務めてきた報酬などある訳もなく、ほぼ無一文で放り出されたブランだったが、散々加護の力を扱き使われたためか、『模倣の加護』はいつの間にか覚醒していた。
「報酬として……その『聖女の加護』、貰ってくね」
覚醒した『模倣の加護』のおかげで限りなくオリジナルに近い『聖女の加護』を手に入れることができ、どんな加護も扱えるため、ブランノアは器用大富豪の道を目指す。
「劣等聖女?劣化コピー?器用貧乏?もうそんな風には言わせない。唯一無二を否定する、私こそが器用大富豪だ」
器用貧乏の域はもうとっくに通り越した。
そう自覚して新たな道を歩もうとしたブランノアはとある公爵令嬢と出会い……止まっていた運命が動き出した。
これは、そんな少女がたくさんの加護に触れ、少女と絆を紡ぎ、器用大富豪として成長していく物語。
ちょっとヤバめの聖女とちょろかわ公爵令嬢のガールミーツガールいちゃらぶ百合ファンタジー、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-04 19:05:05
91915文字
会話率:43%
「『愛する者は1番を述べる』!!!!!!!!!!これは心理学者たちが提唱する愛の確認方法の1つです。今1番愛しているものは何か。今1番愛している部分は何か。これらを即答できなければ、愛には遠く及ばないという考え方です。愛にはあるのに、熱狂に
はないもの。そう、理解こそが愛に欠かせない要素なのです。愛してからの理解は熱が冷めただけ。あるいは愛する人に駆け引きで負けたに過ぎません。……とは言ったものの。厳密過ぎると、愛に嫌気がさすかもしれませんね。心理学者の言葉を信じて、『1番を即答できれば愛している』の認識でも、まあ、いいと思います。令嬢。あなたが今1番愛しているものは?」……ある一族の令嬢は、愛の確認を行っていた。令嬢が愛していたのは王宮の王子である。婚約のために王宮に向かう令嬢。しかし王宮前に祈祷師が現れて、令嬢の行く手を阻んだ!祈祷師は不思議な力で令嬢を地中へ送り込んでしまう。地中に落ちていく令嬢は、途中で宝石を手に入れた。そして地中で着水する。令嬢の前には絶壁がそびえ立っており、王宮は遥か上にあるのであった。……手を尽くして王宮を発見する令嬢。王宮内でようやく王子を見つけるが、なんと王子は高熱で倒れていた!王子の高熱を治すために、令嬢自らが高熱の手当てを試すのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 22:32:45
2234文字
会話率:21%
Fine Del Mondo!(フィーネ・デル・モンド)とはイタリア語で、直訳すれば「世界の終末」という意味、そこから転じて、この上なく美味しい料理を食べた時、有名なBuono!、またはその最上級のBuonissimo!にもまさる感嘆の
言葉としても使うのだそうです。
おそらくは「これで世界が終わっても悔いがないほどの美味」、あるいは「この世が終わる程の驚き」といったことを言いたいのでしょう。
たかが料理で大げさな?
いいえ。それほどに美味を愛するとは、むしろ驚きです!
これほどの賞賛の言葉があるでしょうか?「死んでもいいほど美味しい」でもまだ遠く及ばない。
イタリア人はこれをよく、両手のひらを上に向け、軽くすぼめて振りながら言う。
Fine Del Mondo!
どうです。その光景がありありと目に浮かびませんか!?
料理の味を激賞するのに「この世の終わり」とは。
ならば、こんなお話はいかがでしょう。
ここは、人間の「味覚」というものが奪われた筈のポスト・アポカリプスの世界。
でもなぜか美味しいものが大好き(!)で、そして生まれながらにして謎の心の声を聞く少女アスラは、ヒト族でありながら、遠い昔に失われた禁じられたレシピを求めて世界各地の旧文明の遺跡を巡り、その「ついで」に多くの魔物を倒して、いつしか勇者と呼ばれるようになっていた。
このまま悠々とスローな冒険を満喫するはずが、連れの戦士と賢者に押し切られて「しぶしぶ」と魔王討伐に向かったため、思いもよらず真の最終戦争に巻き込まれ、何やら重要な役割を果たす羽目に……
自称(?)美少女である勇者と、美女でドジな魔王、陽気な仲間たちの、何でもアリ、そしてあくまで明るいハルマゲドン戦記です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-08 17:02:00
351541文字
会話率:26%
れもんあいか、は好きだけど、びっくりしたのは、れもんあいか、って入力しても、「レモン哀歌」って変換されない件。ま、この詩は、あの詩に遠く及ばないのも承知。ただ、世界で一番好きな詩が、たぶん「レモン哀歌」。だから、変換されないことに、驚いた。
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最終更新:2023-02-23 11:06:35
368文字
会話率:10%
「お前に当主は無理だ」
そう現実を突き付けられたアレックスは、自信を喪失していた。
剣の腕前は、厳しく育てられていたのに弟に及ばず、魔法の能力は3つ年下の妹に遅れをとり、出来の良い姉にはどんな分野でも遠く及ばない。
そんな勇者の長男
であるアレックスが、この年まで頑張ってこれたのは、17歳の誕生日に行われる一大イベントに賭けていたからである。
17歳の男女は、神から【ギフト】と呼ばれる特殊能力を最低でも1つは得られるのだが、アレックスが授かった能力は、ウマを出すだけというあまりに味気ないものだった。
勇者一族の中では、持っていて当たり前のスキル【アイテムボックス】さえなく、これと言った強みも持たないアレックスに勇者一族の長を務めることは不可能だった。
アレックス自身も、自分は勇者一族として相応しくないとはっきり自覚したとき、物の見方さえ大きく変わっていた。
自分の身に起こっていることを、第三者的に見るようになっていたのである。そうしなければ精神が持たなかった。自分が無能だと考えると、全てを受け止められずに心が潰れてしまう。
これは、そんな状況に陥ったアレックスが時間をかけながら目的を探し出し、勇者のなかで最も強い者に成長していく物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-19 00:12:05
116028文字
会話率:44%
詩集『曲解』㈤
ゲーテには遠く及ばない、自己の自己足る原初を探し、クーデターの如く彷徨う言葉の群衆。物事を見誤った痛恨が、詩と成立した場合の、文章集、詩集『曲解』。
最終更新:2022-05-13 16:10:48
5438文字
会話率:12%
詩集『曲解』㈣
ゲーテには遠く及ばない、自己の自己足る原初を探し、クーデターの如く彷徨う言葉の群衆。物事を見誤った痛恨が、詩と成立した場合の、文章集、詩集『曲解』。
最終更新:2022-05-12 04:30:16
5423文字
会話率:12%
詩集『曲解』㈢
ゲーテには遠く及ばない、自己の自己足る原初を探し、クーデターの如く彷徨う言葉の群衆。物事を見誤った痛恨が、詩と成立した場合の、文章集、詩集『曲解』。
最終更新:2022-05-03 05:31:29
5341文字
会話率:12%
十年ものあいだ人々を癒し続けていた聖女シリカは、ある日、婚約者のユリアン第一王子から婚約破棄を告げられる。さらには信頼していた枢機卿バルトルトに裏切られ、伯爵令嬢ドーリスに聖女の力と王子との婚約さえ奪われてしまう。
元聖女となったシリ
カは、バルトルトたちの謀略により、貧困国ロンダリアの『愚醜王ヴィルヘルム』のもとへと強制的に嫁ぐことになってしまう。無知蒙昧で不遜、それだけでなく容姿も醜いと噂の王である。
そんな不幸な境遇でありながらも彼女は前向きだった。
「陛下と国家に尽くします!」
シリカの行動により国民も国も、そして王ヴィルヘルムでさえも変わっていく。
そしてある事件を機に、シリカは奪われたはずの聖女の力に再び目覚める。失われたはずの蘇生聖術『リザレクション』を使ったことで、国情は一変。ロンダリアでは新たな聖女体制が敷かれ、国家再興の兆しを見せていた。
一方、聖女ドーリスの力がシリカに遠く及ばないことが判明する中、シリカの噂を聞きつけた枢機卿バルトルトは、シリカに帰還を要請してくる。しかし、すでに何もかもが手遅れだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-25 17:21:37
105699文字
会話率:25%
ヘルス·マッサージ店に働く愛川アミ(18)と、大学生の竜月新吾の出逢い。彼女の店に遊びにいった、その日の夜、アミからのメールがきた。メール内容は、自分の心情を素直に書いている。新吾は毎夜くるアミからのメールを読んでいる内、アミの熱情に魅かれ
ていく。……熱き恋心で、彼女を追い求めると。……彼女のミステリアスな部分が見えてくる。一体、彼女は何者なのか?
その彼女の世界に異世界なものを夢見る。……それは、自分ではとても遠く及ばない……アナザー·ワールドだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-21 11:28:17
2531文字
会話率:20%
戦乱の火種が絶えない大陸。数多の勢力がぶつかり合い、勝者は次なる戦火へと敗者は滅びの道へと向かうのみ。救いはなく平穏は遙か彼方。
そんな時代に生まれた少年シュバルツが生き残るため、自身の家の為に頑張るお話。
「私が君に遠く及ばない凡人であり
、卑怯なことは知っているさ。だからこそ英雄。君は私に殺されるのだよ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-28 22:33:34
10364文字
会話率:39%
この世に数多の名剣、宝剣はあれど、かの名工アルバート・シュミットの遺した100本の魔剣には遠く及ばない。
アルバートの死後300年。
半ば伝説となった魔剣の行方、その全てを知るものはいない。
10年前。黒い魔剣の使い手によって、ヴィクトー
ルの故郷は滅ぼされた。
15歳となったヴィクトールは魔剣使いの手がかりを求めて、世界中から魔道の知識が集う王立魔導学園に入学する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-22 20:40:29
40696文字
会話率:40%
少年はみすぼらしい少女を憐れんでいた。
貧相で恋に破れ、賢げに振る舞う庶子の従妹は、平民の少女の魅力に遠く及ばない。
※ 過去他サイトで書いた作品の設定等を修正し改稿したものです。
アルファポリスにも掲載しています。
最終更新:2021-05-19 05:00:11
12790文字
会話率:29%
【お姫様が「勇者はもう死んだ」ことを知って大号泣してるんだけど、実はそれ前世の僕です】
勇者として頑張る、ユリムという名の少年がいた。彼は必死に己を鍛え魔王に挑むも、結局負けて殺される。
努力が無駄になったと、悔しがりながら死んでしまった
ユリムだが、しかし次に目を覚ましたとき、彼は魔王の部下である四天王として転生していた。
勇者としての記憶をもったまま魔族の身体を得たユリムは、それはもうめちゃくちゃ強くなる。それでも魔王には遠く及ばないが、人間としての限界は大きく超えたと言えるだろう。
そんなある日、魔王城に人間の姫が捕まってくる。ルネスという名前の女の子だ。
元勇者であるユリムは当然、姫のルネスとは顔見知りであった。
話を聞くと、彼女は「勇者のことが好きで好きで仕方なく、必死に勇者を探していたら、魔王軍に捕まってしまった」のだとか。
初耳すぎるルネスの好意に、ユリムは驚きを隠せない。もっと早く教えてくれれば付き合ってたのに、と悔しがる。
しかし今のユリムは四天王であり、そして元勇者だと明かすこと不可能。
とはいえルネスを見殺しにするのは心苦しい、と考えたユリムは、どうにかルネスを逃がそうと決める。
このまま魔王城に捕まったままでは、ルネスは拷問に掛けられ殺されてしまうだろう。
――これは四天王である少年が、己よりも遥かに強い魔王や四天王の目を誤魔化しながら、どうにか姫を魔王城から助け出そうと頑張る話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-22 21:36:14
100026文字
会話率:31%
”全部傑作!ハズレなし”講談社「レジェンドノベルス」にて単行本11/9、電子書籍版11/5発売開始!
書籍化に向けて改題いたしました。旧題『伝説の冒険者曰く「パーティー戦力の九割は斥候が担っている!」』
『魔力と筋力は両立しない』 こ
の世界において、それは絶対の法則。
中途半端な魔力を持った者は、本格的な魔術を収めることも叶わず、人並み以下の筋力しか持ち得ず、半端者として生きてゆく。
そんな彼らに許された魔術は、【暗視】や【消音】と言った初級の幻惑系魔術のみ。それが役に立つのは密偵、暗殺者、盗賊といった裏稼業だけ。
そんな『盗賊職』たちに新たな活躍の場がもたらされた。それは【迷宮】だ。そこで彼らは『斥候』となった。
そして、自称・伝説の冒険者はうそぶく。『パーティー戦力の九割は斥候が担っている!』と。それが真実かどうかは、この物語を読めば分かる。
魔術師の半分にも満たない魔力と、戦士には遠く及ばない筋力と、奇想天外な発想と、人並み外れた技量で、今日も斥候は迷宮を踏破する!
一話完結型なので、第一話だけでもどうぞ。カクヨムにも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-17 20:18:19
288899文字
会話率:33%
その一撃は大気を揺らし、その光は絶望に苦しむ人々を優しく包み込んだ。
こうして人々が笑顔で暮らすことができるのも、ある一人の男のおかげだ。
その男は勇者ではない。また、世界を救うために異世界から現れた29人の救世主たちの中にもその
男の名前はなかった。その実力はこの世界を支配しようとしていた魔王にも遠く及ばないものだった。だが、結果的にはその男がたった一撃で魔王を打ち倒してしまった。
彼は自らをジバクオウと名乗った。我々は彼のことを決して忘れることはないだろう。自らの生命と引き換えにこの世界を救った一人の男のことを……。
<ボンバール大陸史より抜粋>
*****
突然だが、みんなは「自爆」に対してどんな印象を持っているだろうか?
一発限りの大技
浪漫技
思ったより効果ない
お涙頂戴技
きっといろんな考えがあるだろう。ここでもう一つ質問だ。もし、一つだけ特殊能力が使えるとしたらどんな能力がいい?
これこそ、色んな能力が思い浮かぶと思う。世の中にはたくさんの強力な能力が存在しているんだから。
そう……。たくさんの能力があるんだ。
例えば、「時を止める」とか「超能力」とかもあるし、そこまで強力じゃなくても「魔法が使える」とか、「武器の扱いが上手くなる」とかいっぱいあると思うんだ。何回でも使用可能で!それなりに応用が効いて!強い能力はいっぱいあると思うんだ!!
なのに……なのに……僕だけの特別な能力が「自爆」ってそれはおかしいだろぉ!!!
|柴 久遠《しば くおん》高校2年生。最近は少なくなってきたけどかつて大流行した異世界転移に巻き込まれ、そして……「自爆」できるようになりました。
カクヨムにも投稿しています!
*あらすじとプロローグの内容が同じものになっているので、ご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-02 09:40:21
67516文字
会話率:51%
紅茶のお店を営む、はるの。
はるのが作る紅茶は少し不思議。
小さな勇気を、幸福を与えてくれる。
はるのは偉大な魔女のたった一人の娘。
魔法は使えるけれど、母には遠く及ばない。
皆には内緒。
そんな彼女は、従業員のロイや街の人々と穏やか
に時を過ごしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-31 11:53:56
3513文字
会話率:35%