俺の婚約者は商会の一人娘。
まるで冴えない平民。
長男なのに家を継げずに婿に出されるなんて、納得できない。
婿入りを控えた伯爵家の長男・ジュールが耳にした「婚前調査」の噂。
――入婿候補を、裏でこっそり洗う。
他国から持ち込まれたその“新
常識”が、いま王都の貴族や商家に広まりつつあるという。
馬鹿馬鹿しい。何が婚前調査だよ。
政略結婚に愛なんてないし、俺は貴族。あっちは平民。
立場が違う。俺が上だ。それでいいだろう?
……そう、信じていた。
だが俺の“言葉”は、王女殿下の逆鱗に触れた。
気付いた時には、もう全てが遅かった。
――これは、婚約破棄から地獄へ落ちた貴族が、
「何が間違いだったのか」を突きつけられる、構造的ざまあの話。
===
婿入り貴族×婚約破棄×覆面調査 第二弾です。
割と強火のざまあがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 07:13:00
9767文字
会話率:54%
僕の婚約者はお転婆剣士の公爵令嬢。
この婚約は王弟の推薦つき。
そんな婿入り目前の侯爵家三男に、突如ふりかかる「婚前調査」の噂——
どうやら貴族や商家の間で、
「入婿候補を裏でこっそり洗う」
…という、他国から持ち込まれた新常識が広まりつ
つあるらしい。
なぜか今日も、伯爵令嬢にストーキングされている!?
それともまさか、このご令嬢が覆面調査員……?
疑い出すと全てが怪しい。
王都で密かに巻き起こる“裏の婚前スキャンダル”に、
婿入り予定の貴族たちは戦慄した——
婿入り貴族×婚約破棄×覆面調査!?
===
case Aとタイトルにある通り、短編連作シリーズ化の予定です。さすがにZまではいかないと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 19:00:00
7206文字
会話率:55%
食堂で、高位貴族令嬢の婿候補達の前に立ち塞がっているのは……どちらの令嬢かしら? どこかで見た覚えがあるのだけど、なぜか思い出せない。
「お姉ちゃんは誰にも渡さないんだからっ!!」
と、フシャーっ!! と、全身を逆立てた子猫の如く威嚇し
ている美少女がいる。
「お姉ちゃんとごはん食べるのはあたしなんだから、あっち行ってよっ!!」
高位貴族令嬢も、クスクス笑って威嚇するその美少女を窘めない。美少女に威嚇されて追い払われた美少年達は、すごすごと引き下がり……少し遠くの席に着いた。
そして、お昼休みにキャッキャウフフと優雅にランチを食べる美少女二人を、羨ましそうにちょっと遠くから指を咥えて見ている婿候補の美少年達……という、なんとも言えない図が繰り広げられている。
なんだか、あそこの空間だけ百合の花が舞い散っている気がするっ!!
「あれ? このゲームって、百合エンドあったのかしら?」
ポロリと、よくわからない言葉が口から出た瞬間――――
わたしは、ここがとある全年齢対象の乙女ゲームの世界と酷似していることに気付いた。頭を駆け巡る、ゲームの情報。
ヒロインか、悪役令嬢のどちらかが転生者でどちらかが相手を攻略した、という可能性もあるわよね?
ということは……婿候補である攻略対象達は、ヒロインに攻略されない?
それなら、わたしが攻略してもいいんじゃないかしら?
こうしてわたしは、悪役令嬢の婿候補の一人を落とすべく狙いを定めた。
そんなとき、ゲームヒロインがわたしの前に現れて言った。
「えっとね……あなた。ひぎゃくー、趣味? でも、持ってるの?」
設定はふわっと。『純粋な疑問なのですが、あなたは一生虐げられたいのでしょうか?』の続き。
『純粋な~』を読んでなくても大丈夫です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 02:08:13
4877文字
会話率:39%
大学で植物学を専攻していたミハエル・カーター。
平凡な人生、平和な日常、多くは望まず平凡な日々を送り、それに満足していた。
ところが、ある日、見知らぬ人物に声を掛けられ、自分が王族の一員であること教えられる。実兄であるグレンから強制的に王室
に入ることを強いられ、追い詰められたミハエルは、仕方なく王室に入ることを決めた。
その後、婿候補だと言う三人のアルファをあてがわれることになり、一年の期間内に婿を選べと言われるが、自分の護衛をするエラルドに想いを寄せてしまう――。
※【BL】オメガバース品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-03 23:00:00
94186文字
会話率:46%
リーズ公爵家の一人娘エリザベスは三度の飯よりも甘いお菓子が大好き。
夜会では令嬢達や婿候補とのコミュニケーションよりも出されたケーキに夢中。
夜会で出されたキャロットケーキを三個も食べてしまったエリザベスは顔が怖いと有名な第四王子ウィリアム
にギロリと睨まれてしまう。
きっとケーキの食べ過ぎを咎められるのだと思ったエリザベス。しかし、ウィリアムの顔があまりにも怖かった為、エリザベスは気絶してしまった。
後日、ウィリアムがエリザベスの元に怖がらせるつもりはなかったと謝罪にやって来る。エリザベスもケーキの食べ過ぎについて詫びたが、ウィリアムは別に怒ってなどいなかった。そしてエリザベスはウィリアムから衝撃的なことを聞く。
「あのキャロットケーキは俺が作ったものだからな」
何と強面で皆から恐れられていたウィリアムの趣味はお菓子作り。ウィリアムは作ったお菓子をこっそりと夜会で出していたのだ。ウィリアムの意外な一面を知り、エリザベスは徐々に彼と交流を始めた。そしてエリザベスとウィリアムはお互いを意識し合うようになる。
甘いものが大好きなエリザベスと強面でお菓子作りが趣味なウィリアムの恋の行方は果たしでどうなるのか……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 17:20:00
17901文字
会話率:33%
※「指先の想い出」を改稿していましたが、こちらはマリーの一人称で書いています。また、設定が違う所も多く、違うお話としてお楽しみください。
貧乏男爵家のマリーは転生者だ。立派な領主だった母が亡くなると、婿の父は平民の女を娶った。段々とブラ
バン領は貧しくなっていった。
マリーは知識チートで土壌改良の論文を国に提出し、特別特待生として王立学園の入学をする。その目的は「前世の夫の様な、お婿さんを探す」ためだった。しかし、卒業間近になっても地味な貧乏男爵令嬢のマリーには友達さえできていない。
ある日、中庭で偶然出会った美しいエリヤスが、地味なマリーに一目惚れしたらしい。だけどエリヤスの噂はふしだらで、マリーの婿候補には上がらない。エリヤスは友人達に協力してもらい、一緒に過ごす時間を取ってもらうが……。
※ ※ ※
・ヨーロッパ風味のふんわりご都合設定です。
・ざまあはありません。
・他サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 20:32:58
9763文字
会話率:45%
ヴェーガモ伯爵令嬢リディアは、ジャム作りが好きな少し変わった令嬢だった。舞踏会で出会った、クインス公爵家の跡取りであるカスバートに求婚されたが、カスバートはリディアのことを、幼い頃に会い、一目惚れをした運命の相手だと思っているらしいのだ。し
かしリディアにはまったく覚えがない。それにリディアの夢は、田舎でジャムを作りながらひっそり暮らすこと。人気の花婿候補と、人違いで結婚なんてありえない。リディアはなんとかこの結婚を回避し、本物の運命の相手をカスバートに探してあげたいと思うのだが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 20:30:00
31700文字
会話率:43%
フェレイデン帝国のナディアン大公家の公子ルイ・フェルディナンドは美男で帝国中の貴族令嬢の花婿候補。
一方貧乏伯爵家の長女ルナは父親に借金のかたに売られるように侯爵家に嫁ぐ。夫は性的に不能で変態、不幸なDV結婚生活に疲れた時に夜会で知り合っ
たルイと運命的に出会う。
恋愛を気に強く、逞しく、情熱的に変わる女性と軽い性格で何事も割り切った性格の大公子が愛を紡いでいく。
二人はお互いを思いながら、ようやく運命に導かれるように再会して禁断の関係を結んでしまう。
逢瀬を重ねたある時についに侯爵に気付かれルナは邸に監禁される。
親友の侯爵夫人とやり取りだけが慰めに。
ある時にルイが上皇陛下の皇女殿下の花婿候補に。
しかしその事が二人を結びつける計画が始まるきっかけに。
皇女殿下に彼を奪われるのか?
それとも二人の愛はどのように成就するのか?
いろいろな愛の形を紡ぐ物語が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 06:38:52
28415文字
会話率:11%
上皇と故皇后の唯一の娘フェルディアーヌは上皇の溺愛を一心に受け成長十八歳になりました。しかし溺愛が酷すぎてやや婚期が遅れがちに。そんな時上皇が倒れる事態になってしまいます。健康不安から上皇は花婿候補に多くの条件を提示して選び候補者を最終三名
に選出しました。三人とフェルディアーヌのお見合いが始まります。それぞれの結婚観や思いを綴る物語。皇后の愛と復讐と…それは 全てはこの日のためにの外伝折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 14:13:30
29834文字
会話率:22%
主人公の十六夜 悠真(いざよい ゆうま)は、今年春から高校に入学する16歳で、弱気で弄られっ子の男の子。そんな悠真は、皆から逃げ出すために東京の高校を受験し生まれ育った町を出て東京で独り暮らしをすることにした。
しかし、ある出来事がおき突然
命を失ってしまう。
次に目が覚めると、自称神様から異世界転生すると言われ転生...。
転生された悠真はそこで勇者と魔王に出会い何故か婿候補にされてしまう。
戸惑いながらも、様々な人と出会い二人の事を知りながら愛すること愛されることを知り成長していく悠真...。
そんな悠真は、自分の中に消された過去の記憶と不思議な力が存在する事を知る...。
さぁ、笑いあり、ギャグあり、シリアスあり、時に涙もあるかも?そんな異世界ファンタジーが今開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 13:19:07
211558文字
会話率:49%
レナフォード・イリスは侯爵令嬢、アリア・ミゼットの幼なじみ兼専属執事である。
アリアは一人娘ゆえ婿を取らなければならなかった。侯爵家に相応しい婿候補を淡々と伝えるレナフォード。
アリアはそれが辛くて仕方がない。
アリアは幼いころからレナフォ
ードに恋心を抱いているのだ。
けれど彼との結婚が叶わないことも分かっていた。
思い詰めたアリアが考えた、せめてもの望みとは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 20:05:10
6812文字
会話率:45%
「私は侯爵家の一人娘として、婿を取る立場となります。つきましては、私と共に侯爵家を盛り立ててくださる志ある方を募りたいと思います」
侯爵令嬢アリエノールは、王家主催の夜会の席で婚約者の第一王子から突然婚約破棄と断罪を宣言される。すんなりと婚
約破棄を受け入れたアリエノールは、その場を借りて婿候補を募り始めた。
息抜きに書いてみた悪役令嬢ものの連載版です。タイトルとタグの回収まで10話程度かかる予定。ざまぁとシリアスは付け合わせ程度のお気楽ギャグを目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 01:34:26
82146文字
会話率:49%
「私は侯爵家の一人娘として、婿を取る立場となります。つきましては、私と共に侯爵家を盛り立ててくださる志ある方を募りたいと思います」
侯爵令嬢アリエノールは、王家主催の夜会の席で突然婚約者の第一王子から婚約破棄と断罪を宣言される。すんなりと婚
約破棄を受け入れたアリエノールは、その場を借りて婿候補を募り始めた。
息抜きに悪役令嬢ものを書いてみました。ざまぁは付け合わせ程度のお気楽ギャグです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-27 21:28:28
11642文字
会話率:58%
ラヴォーナ王国唯一の王位継承権を持つシロン姫は、生まれた時から婿の座が争われている事などつゆ知らず、日々自身の研究室に籠もって怪しげな薬品を作り上げていた。小国ながらも豊かな交易国、王の地位、噂に名高い美貌の女王、結婚すればこの三点セットが
もれなく手に入るとなれば、国内のみならず、近隣諸国が放っておく訳がない。成人の儀を前にして父である国王から告げられたのは『成人の儀までの七日間で伴侶に相応しいと思える相手を選びなさい』というなんとも無茶な厳命。
「……お父様、何ですかそれ! 急に言われても困ります」
シロンは無事、王配を選んで成人の儀を迎える事は出来るのか?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-14 06:00:00
166284文字
会話率:56%
★つよつよ勇者お嬢と苦労人執事の婚活ラブコメディ★
「花婿の条件は、『亜人』であることよ!」
大陸を救った勇者ベリームーン・フォン・マルドル伯爵令嬢。
結婚願望のあるベリームーンは、おじさん執事のジェドと共に婚活を始めるが、花婿の募集要項
にある条件を書き加える。
『年齢制限なし。ただし亜人に限る!』
獣人の皇子やエルフの大魔術師など、ベリームーンの花婿候補は一筋縄ではいかない者たちばかり!
執事のジェドは、いったい誰がお嬢をもらってくれるのかと気が気ではなく――。
およそ2万字、13話完結小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 08:00:00
19745文字
会話率:41%
ぶっちゃけ——顔と性格が好みではなかった。
「聞いていますこと? ハルフィリア・ソルフェリノ。私、レナート様からこのようなものをいただきましたのよ!」
ブローチを見せてそう主張するヴァーミリオン公爵家令嬢のナタリアは得意げだ。
「どうかしら
? 私、レナート様と将来を誓い合いましたの。婚約者であるあなたはこれをいただけなかったのでしょう?」
「ええ、まあ、いらないけど」
私はそう言うしかなかった。だってレナートは私の婚約者ではないもの。
ウィスタリア王国に政略結婚のために来た私ハルフィリア・ソルフェリノは、さっそくの破談をさておき、次に向かう。次の花婿候補マリユスの情報を片手にやってきたのは、イヴ・リラと名乗るすみれ色の髪の男性で——?
※この作品は他小説投稿サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-09 12:00:00
20177文字
会話率:44%
実際はそんな事ありませんの姉の婚約者視点。実は婚約者はいました。
ヒュースの婚約者であるグリンダは鑑賞用だ。先日妹の婚約者にちょっかいを出して返り討ちに合うという騒ぎを起こした彼女のイライラを下手な芝居を見ているようだと面白がっていたが、
ますます怒りのボルテージが上がっていって。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-11 08:26:59
2592文字
会話率:37%
高校を卒業して一年目の、とある男の何気ない日常に、密着。
押し寄せる数々の問題に、娘婿候補と共にどう立ち向かうのか。
最終更新:2023-07-23 20:00:00
116026文字
会話率:47%
侯爵令嬢のトレシアは、社交界きっての理想の花婿候補と名高い若き公爵ジュリアスと結婚することになる。
しかし、これから新婚生活を送ることになる公爵邸には、彼と幼なじみである美女も一緒に暮らしていると言うのだ。
「誤解のないようあらかじめ言っ
ておく。俺はお前を愛するつもりなんて毛頭ない」
「はいはい」
「妻であるお前より、俺は彼女を優先する。それを念頭に置いて丁重に接してくれ」
「あらそう。初めまして、ミカエラさん。よろしくお願いします」
そんな経緯を経てなぜか仲良くなるトレシアとミカエラだったが、ミカエラも彼女なりにいくつか秘密を抱えているようで……。
妻トレシアと、夫ジュリアスと、夫の幼なじみミカエラによる、奇妙な共同生活がここから始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 21:38:01
8003文字
会話率:46%
中編(およそ45,000文字)毎日更新、全9回、完成しています。
ソフィーは、聖女として生まれた。
母を7歳で亡くしたソフィーは、15歳で預けられるはずの修道院に、10歳で預けられた。
16歳の誕生日から『聖女の勤め』が始まる。
それは、誕生日の夜に見る夢からだった。
「7人の花婿候補と、夢の中で出会うのです」
修道院の院長に言われたソフィーは、夢の中で、6人の青年と、1人の女の子と出会う。
ソフィーが「もう一度会いたい」と思ったのは、その女の子一人だけだった。
次の夜から、その女の子を見る夢を毎晩見るソフィー。
ある晩の夢で、夢の中の女の子が泣いている。
思わずソフィーが声をかける。
その時から、ソフィーと女の子の交流が始まった。
夢の中の女の子は、訳が有って女の子の服装をしていた、花婿候補の一人だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-13 22:00:00
46248文字
会話率:27%
突如、魔界より転送された魔王イセスは、人間界の征服を目指すことを独り宣言する。
「ふむ、我が意に寄らずして召喚されたこの世界だが……気に入った! ここを余の本拠地とする!」
だが彼女には、秘せる真の狙いがあった。サキュバスでありなが
ら、己より強い人間でない限り契りを交わさないと言うポリシーを持っている彼女。
「前にも言ったろう。余は、余より弱き者と交わるつもりはないわ」
果たして彼女は、この人間界で婿候補を見つける事ができるのだろうか?
「この世界には伝説があるらしいな。魔王が世界を征服せんとした時に、世界は勇者の誕生を望み、力を与える、と」
婿候補の発見と、世界征服の完遂、どちらが先になるのだろうか?
「なれば余が世界を征服せしめれば、自動的に勇者が我が前に現れると言う事ではないか」
この小説は、世界を征服することを望んだ魔王が、婿を探しつつ自由奔放に闊歩する物語である。
「――おぬしが勇者とはな。面白い。だが、相手にとって不足はない!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-30 16:05:24
74810文字
会話率:56%
3人の花婿候補。その三人を見渡すと花嫁エルフ【ティア】は告げる。
「私には誰だって似合わないんですぅ~! うわ~ん!!」
花嫁は逃げ出し、三人の花婿はまたかと肩を上げて、苦笑いをする。
――これで3回目の逃亡。これが花嫁。エルフ
の族長の娘、ティア。
やがて、外の世界に旅立つティアはとある冒険者と出会うところから物語が始まる……!
――これは叶わぬ人間とエルフの恋のお話の一片。
永遠の愛のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-20 20:46:47
10497文字
会話率:44%
国王である父:青龍ローゼン、母:アジサイ(妖狐の一族・故人)から産まれた一人娘・エヴリンは亡き母の忘れ形見と言うことで父から大変溺愛されて育った。
しかし、それに驕ることなく素直にのびのびと母譲りの美貌に育ったエヴリン姫も既に十七歳とな
り、婿候補が必要なお年頃。
一般の人間と違うため、寿命も長いし一定の時期で成長は止まる。それが大体女性は二十五歳、男性は三十歳。
だが若いままでいられるのも良いことばかりではなく、体の成長が止まるため女性は子供を産めない。極端に体の老化が遅くなるため、お腹の子供も成長しないため授からなくなるのだ。そのため十八歳までには相手を決めて結婚・出産というのが通常の流れではあるが、何しろ溺愛で名高いローゼンである。ちょっとでも気に入らないと難癖をつけてすぐに縁談を断ってしまう。
だがエヴリンには幼馴染みの吸血鬼の一族であるグレンにずっと片思いをしていた。彼が婚姻を申し込んでくれたら嬉しいのに……と思っていたが、グレンが実際に申し込みに来た際にちょっとした会話のトラブルが起きて青龍王が機嫌を損ね、グレンの縁談を突っぱねてしまった。
……これは自分の手で何とかせねばならない。
私はグレンとの結婚に向かって突き進むわ!
と諦めないグレンとエヴリンⅤS父との戦いが切って落とされるのであった──という展開のラブコメでございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-12 17:59:34
81604文字
会話率:58%