11世紀、曲がりなりにも続いていた律令国家はグズグズに腐り、その残影を残すのみとなっていた。平安京が任命する国司たちは六十余国の支配を地方の新興領主に切り取られ、やがて中央も平安京に有力者をさぶらうもの(侍)として呼び寄せ警護、軍事を任せる
ようになる。武権が国の拠って立つところなら、この時に時代は変わっていたのだろう。
中国大陸から大量の銅銭が怒涛のように押し寄せ、通貨の鋳造を辞めた日本という世界は、やがて院政を開始。上皇が大陸からなだれ込む物品をはじめとする外因、そして動乱の内政を含む内因からなる波乱の時代に向き合うこととなる、「中世」の開始だ。その古代の終わり、中世の始まりのあわいに起こった巨大な戦い源平合戦。その中で勃興し、栄華を極め、滅びた平家への魂の鎮め。それが平家物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 07:25:56
16265文字
会話率:44%
「事あるごとにきみがしゃしゃり出たのが、すべての元凶だ。それどころか、きみは皇妃という立場を利用し、皇帝であるおれを蔑ろにした。そして、このデイトン帝国をわがものにしようとしたのだ」
デイトン帝国の皇妃ユア・ダックワースは、レディと遊んでば
かりで皇帝としての責務を果たさない夫から事実上の追放を言い渡される前、自分から皇宮の森にひきこもってしまった。以降、彼女は五年以上皇宮の森の中でサバイバル生活を送っている。初冬のある日、彼女は森で隣国ダルトリー王国の将軍ロバート・ドナルドソンに出会う。彼女が皇宮の森にひきこもっている間にデイトン帝国はダルトリー王国に占領されていたのだ。彼女はとっくの昔に廃妃され、その存在を忘れられていた。彼女は、五年前にデイトン帝国の未来を予測していただけに自責の念に駆られ、自分も断罪して欲しいとロバートに懇願する。ロバートは、そんな潔いユアに興味を抱き、というよりかは一目惚れする。そして、彼女に契約結婚をもちかける。これまで通り、自由気ままにすごしていいという条件を付けて。彼女は、迷った後に契約結婚の提案を受けることにする。彼女は、祖国の人々への罪滅ぼしと自分を拾ってくれたロバートの為に全力で才覚をふるおう、と決意したのである。が、うまくいくはずはない。ダルトリー王国に腰を落ち着けた彼女を待ち受けていたのは、数々の敵と問題の数々だった。しかし、彼女はあらゆる困難や障害をものともせず、ダルトリー王国と祖国に大変革をもたらす。それとは別に、これまで元夫にでさえ顧みてもらえなかった彼女にモテ期が到来することに。はたして、契約夫婦の彼女とロバートに愛や恋の転機は訪れるのか?
「ひきこもりサバイバル元皇妃」が、占領国や祖国でその才能を全力で振るう。
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
※タイトルは変更になる可能性があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 00:00:00
110665文字
会話率:31%
リュネ世界と呼ばれる人工宇宙大陸に住まう翼つきのエロ…いや、エルフの一族。
その一族の若き女王となった王女エマネ。
爆炎剣を振るって魔族と戦っていた剣豪でもある彼女と、叔母の剣聖イリヤ。
そしてかつての仇敵である魔族幹部アスタロッテ。
…
彼女たちは今や、共同して痴女皇国世界の淫化帝国こと南米行政局の統治に携わる立場になってしまったのだ!
更にはリュネ族の象徴であるはずの翼を持たされた淫化帝国皇妃コイリュルや少年皇帝クシを交えて、リュネ族や魔族に適応する環境を淫化帝国に築き移住を果たしていた…。
そして、魔族を生み出す出産装置だけではなく、その魔力の源になる血の色をした液状生命体の通称苗床に目をつけた痴女皇国上皇マリアリーゼの政策によって、リュネ族と魔族はは淫化のみならず、連邦世界の地球から百光年離れた惑星NBに移民政府を築いた英国に招かれ、苗床を本格的に運用した開拓事業に参画する話に巻き込まれようとしているのである!
果たして「パツキンショートカットボーイッシュ日焼けエロフ」たる王女エマネと、今や手を携えて統治に関わる魔族幹部アスタロッテの未来はどうなるのか…。
危険な話題が満載の「聖院世界シリーズ」から派生した民族引っ越しのドタバタ話、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 03:57:01
9643文字
会話率:10%
──私が愛した人は、世界の破壊者でした。
夜の闇を引き裂くサイレン。さまざまな怪異が霧に乗って訪れる「濃霧現象」。それは役小角、空海らが聖地とした四国の港町・水城市で起こる謎の怪現象だった。
濃霧の中では『ゴースト』と呼ばれる住人
のドッペルゲンガーのほか、神話上の怪物、都市伝説の怪物、妖怪らが受肉する。ソロモン72の魔王、メドゥーサ、ペルセウス、中国からは斉天大聖・孫悟空、日本からはイザナミノミコト、ヒルコ、日本最大の怨霊・崇徳上皇──。世界の「神話」の枠を踏み越え現れる「幽世」の者たち。
果たして、この街ではなぜそんなデタラメな「奇跡」が起こるのか……?
その水城市では主人公・北藤翔太が幼馴染である海野美優と平凡な高校生活を送っていた。密かに惹かれ合い、互いに想いを届けられないでいる2人。だが実はこの翔太こそが、世界を滅びへと導く存在だった。
果たして翔太は人類や神々、悪魔たちの敵として覚醒するのか。
「翔太くんは私が守る!」
「美優は俺が守る!」
鍵を握るのは翔太、そして美優の想い……。
この世界ではその背景に、国家や政府機関にも強い影響力を持つ秘密結社「国際魔術会議(ユニマコン)」も暗躍する。そして彼らの正体が判明した時、これらすべての謎が解き明かされる!
「神話」が交錯する閉ざされた田舎町を舞台に繰り広げられる神と悪魔の「バトルロイヤル」。
宇宙崩壊、そしてこれを阻止せんとする切り札=「聖女」の出現。そのプロローグが静かに幕を開けた──。
※……古今東西、様々なホラー作品のオマージュも盛り込んでいます!
【週刊アスキーさん記事】
https://ascii.jp/elem/000/004/119/4119786/2/
(旧タイトル『ウジャトの方舟』)
【街の舞台モデル】
愛媛県八幡浜市(この作品で町おこしを目指します!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 14:13:42
814860文字
会話率:32%
上皇の皇子として生まれた少年、六尊<ろくそん>。術式の才能が無かった彼は父親に冷遇され、ついには命を狙われた。一夜にして母を失い、家人を失い、皇族の身分さえ失った彼は、謎の声の導きで九死に一生を得る。彼は京の外れの貧民窟で復讐の時を待ち、牙
を研ぎ続けていた。
希望も何もない惨めな日々。それは、一人の少女によってふいに終わりを告げる。
親王の被検体、伊奈<いな>――彼女との出会いは、六尊の日常を大きく揺るがし、果てには皇国の命運すら左右する波紋へと広がっていく。
これは、一つの物語の終わりと始まり。ある英雄譚の序章の序章である。
(*本作品はカクヨムにも掲載しております)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 22:23:47
23009文字
会話率:41%
〜無限の輪廻に閉ざされた、十三人の人狼遊戯。祇園精舎の鐘を合図に、百八回目の幕を開ける〜
源氏と平家が相い争い、その後も長らく裏切りや理不尽の連続。そんな時代になった原因は、実はひと世代前にあった、保元の乱に敗れた崇徳上皇が、強い
恨みと暇つぶしを理由に仕掛けた、強力な呪いだった!
*短期集中連載、二十話前後で完結します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 17:01:28
108000文字
会話率:58%
十一世紀のヨーロッパで、ある公爵家の令嬢が婚約破棄すれば、十五世紀のジパングを統治している「傾国の将軍」に心を改めさせるくらいの影響を及ぼす。
発端は、地球人駆除の任務を帯びた一匹の蝶系統動物が「ネイムレスの蝶系統動物効果」と命名された
作戦を始めたこと。
最初にノルマンディー公爵家令嬢のアデライードが、生化学物質による作用で虫の居所を悪くしてしまい、アンゲラン‐ポンチューとの婚約話を反故にする。そして兄妹喧嘩が引き起こした「ノルマンディー家の騒動」を経て、二十年のうちにアデライード合衆国が誕生するに至る。
その後、およそ四百年が過ぎた頃、アデライード合衆国の従属国になっているジパングでは、征夷大将軍の地位にある足利義政公が、将軍職そっちのけの酷い状況に陥っていた。黒雲寺の三休さんを毎日のように呼び出して、頓智勝負を挑んでいるのだという。
義政公と三休さんの「頓智九番勝負」が大波乱となり、義政公が改心して、ジパングの評判がよくなる。後花園上皇は喜ぶけれど、悪い予知夢を見てしまう。全世界学者にして錬金術者でもあるパンナコッタ‐ポンチューに打ち明けたところ、おそろしい陰謀によってジパングだけでなく、この世界全体が滅亡の危機にあるのだと知らされた。後花園上皇は、息子の後土御門天皇に「伝家の宝刀」を与える。宝刀を手にした後土御門天皇が覚醒状態に達した。パンナコッタ、後土御門天皇、三休さん、藤原富子の四人で「室町カルテット」という集団を結成する。
ジパングおよび世界を救うために、室町カルテットが地球の世界史を塗り替えようとした。しかしながら、「全世界管理者」を名乗る存在者に不備を指摘され、四人は二十世紀まで冷凍睡眠させられ、改めて「世界史の塗り替え任務」に就かなければならない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-22 15:40:41
32552文字
会話率:64%
西暦1127年、宋の都開封は北方からの攻撃により陥落。皇帝・上皇をはじめとする帝室や官僚、その妻妾たちは捕らえられ、北方へ連行される。追っ手を逃れた皇子の一人が南方へ逃れ、南宋を建てて抗戦を始めた――
これは、そんな日々の点描。
※カク
ヨム・ノベルアッププラスにも掲載しています。
※各種考証については可能な限りがんばりましたが、筆者の基礎知識不足のため、至らない点が多々あるかと思います。その点は大目に見てやっていただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 15:05:10
10088文字
会話率:22%
フェレイデン帝国のナディアン大公家の公子ルイ・フェルディナンドは美男で帝国中の貴族令嬢の花婿候補。
一方貧乏伯爵家の長女ルナは父親に借金のかたに売られるように侯爵家に嫁ぐ。夫は性的に不能で変態、不幸なDV結婚生活に疲れた時に夜会で知り合っ
たルイと運命的に出会う。
恋愛を気に強く、逞しく、情熱的に変わる女性と軽い性格で何事も割り切った性格の大公子が愛を紡いでいく。
二人はお互いを思いながら、ようやく運命に導かれるように再会して禁断の関係を結んでしまう。
逢瀬を重ねたある時についに侯爵に気付かれルナは邸に監禁される。
親友の侯爵夫人とやり取りだけが慰めに。
ある時にルイが上皇陛下の皇女殿下の花婿候補に。
しかしその事が二人を結びつける計画が始まるきっかけに。
皇女殿下に彼を奪われるのか?
それとも二人の愛はどのように成就するのか?
いろいろな愛の形を紡ぐ物語が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 06:38:52
28415文字
会話率:11%
上皇と故皇后の唯一の娘フェルディアーヌは上皇の溺愛を一心に受け成長十八歳になりました。しかし溺愛が酷すぎてやや婚期が遅れがちに。そんな時上皇が倒れる事態になってしまいます。健康不安から上皇は花婿候補に多くの条件を提示して選び候補者を最終三名
に選出しました。三人とフェルディアーヌのお見合いが始まります。それぞれの結婚観や思いを綴る物語。皇后の愛と復讐と…それは 全てはこの日のためにの外伝折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 14:13:30
29834文字
会話率:22%
後鳥羽上皇が現代日本にタイムスリップし、政治家としての道を歩む物語。彼は現代の政治家として、多くの挑戦に直面する。現代の高校生ヒロインとの出会い、野心的な政治家との対立、そして歴史学者のアドバイスを受けながら、彼は自らの知恵と経験を活かして
政治的な陰謀に立ち向かう。彼の活動は多くの人々に影響を与え、最終的には政治改革を実現するが、彼自身は元の時代に帰還することを決意する折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-02 18:00:00
1993文字
会話率:11%
保元の乱が後白河天皇側の勝利に終わった後、後白河天皇は譲位して上皇となって院政をはじめる。後白河院政の主軸を担ったのは僧侶の信西であった。信西の推し進める政策は日本国を復興させていったものの不満を抱く貴族も多く、不満分子をまとめた藤原信頼が
主導する平治の乱へと発展し、藤原信頼のもとに付いた清和源氏は敗れ去って一族滅亡寸前へと陥る。
信西を助け出すことのできなかった伊勢平氏であるが、清和源氏を滅亡寸前に追い込んだことで、それまでの源平並立から、平氏が日本国唯一の巨大軍事勢力であるという構図を作り上げることに成功し、天皇親政を図った二条天皇の死によってできあがった権力の空白の隙を突いて伊勢平氏は後白河院政に食い込むことで平家へと発展し、平家の頭領である平清盛を中心に、一人、また一人と朝生の中枢に平家の公達が姿を見せるようになる。
平清盛が人臣最高位の太政大臣に就任するなど平家の勢いは衰えることを知らず、平家への憎しみを抱く者が大量に現れて反乱勃発寸前に至ったが、逆に平清盛率いる平家のクーデタが勃発。平家はついに日本国を手にすることとなった。
本作品は2020年4月より2021年5月まで「いささめ (https://ameblo.jp/tokunagi-reiki/)」にて公開した「平安時代叢書 第十六集 平家起つ ~平家ニ非ズンバ人ニ非ズ~」を再編した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 00:44:27
437012文字
会話率:1%
白河法皇の死後、時代は鳥羽院が院政を敷く時代へと移り変わる。白河法皇の時代と変わらぬ寺社勢力との諍い、復活を目指す藤原摂関家とのせめぎ合いが続くと思われたが、ここで新たな勢力である伊勢平氏がその武力と経済力を前面に掲げて台頭してきた。伊勢平
氏は軍事力で清和源氏に対等に渡り合う勢力となり、鳥羽院政と結託することで朝廷の中枢に食い込むことに成功した。
藤原氏の当主となり藤原摂関政治の再現を求める藤原頼長は敵対する者を容赦なく暗殺するなど強権を振り回し周囲の怒りを集めるが、自身をエリートと信じて疑わない藤原頼長は超然とした態度で終始し、清和源氏を操ることで鳥羽院と真正面に渡り合うようになった。
この対立は鳥羽法皇の死の瞬間、奇妙な結果を迎える。清和源氏も伊勢平氏も内部分裂し、鳥羽法皇亡き後の政権を求める崇徳上皇と後白河天皇との争いへと変貌し、保元の乱という結果を迎えた。
本作品は2019年4月より2020年3月まで「いささめ (https://ameblo.jp/tokunagi-reiki/)」にて公開した「平安時代叢書 第十五集 鳥羽院の時代」を再編した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-14 22:36:37
292452文字
会話率:1%
時は天長三(八二六)年。権勢を極めた藤原冬嗣の死とともに、権力は右大臣藤原緒嗣のもとに移った。
冬嗣の子藤原良房は嵯峨上皇の娘を妻に迎える厚遇を得ていたが、父冬嗣と対立していた緒嗣の権力下では冷遇され大学頭へと左遷される。だが、そこで大
学生達の支持を集めることに成功した良房は、自らの権力基盤を若者と民衆の支持に置くことを決意し、緒嗣と対決することとした。皇太子正良親王の教育係に転身した良房は、それまで二〇〇年間誰もが疑うことなかった律令制への反旗を見せる。緒嗣ら高齢者の非難を受けた良房であるが、法の盲点を突いて大規模な土地所有に乗り出し莫大な財産を築いて失業者の救済と地方の発展を呼びよせた。そんな中、淳和天皇は退位し正良親王が仁明天皇として即位する。
その頃国外では新羅の混迷が増し、日本への海賊襲来となっていた。国外対策を模索する緒嗣は新羅を通さぬ唐との折衝を目指して遣唐使の派遣に乗り出すが、遣唐使の派遣計画は国家財政の破綻を招き、経済対策に追われた緒嗣の政策は大インフレを呼び起こし、治安が急速に悪化した。良房はその対策に追われ国内の盗賊相手に武力を行使すると同時に遣唐使派遣の中止を主張するも、緒嗣は遣唐使派遣を強行に主張。出航した遣唐使船は全て遭難し百名以上の命が失われる。遣唐副使小野篁らは唐への派遣を拒否して下船し朝廷批判をした。残された遣唐使たちは命がけの航海で唐に渡り全ての船を失いながら帰国したが、緒嗣の企画した唐との折衝は確立されずに終わり、緒嗣の権力は怪しくなる。
追い詰められた緒嗣らはクーデターを企画。嵯峨上皇が病に伏した隙を狙い、配下の橘逸勢と伴健岑の二人に皇太子恒貞親王の拉致した上での決起を命じるが、これを見破った良房はクーデターを食い止め緒嗣を失脚させることに成功。承和一〇(八四三)年、緒嗣の死とともに日本の権力は藤原良房の手に渡った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-02 06:04:28
178115文字
会話率:13%
平安末期、京にて鳥羽上皇に仕える玉藻前(たまものまえ)の正体が陰陽師により暴かれる。その正体は、白面九尾の巨大な妖狐だった。九尾は、その後、はるか東国に逃れ、下野国那須野(しもつけのくになすの)で暴れはじめる。那須野の領主、須藤貞信(すどう
さだのぶ)が、九尾の討伐を朝廷に要請する。討伐軍が組まれ、やがて九尾は討たれ、その体は石となり、まわりに毒気と邪気を放ち、一帯の生き物を殺しはじめる。その石は、生き物を殺すことから、殺生石(せっしょうせき)と名付けられ、封印される。
時は流れ、貞信の子孫は、須藤氏から那須氏と名乗りを変える。その那須氏に11番目の子が生まれ、十に余り一つになることから、余一(よいち)と名付けられる。これがのちの那須与一(なすのよいち)として知られる男児だった。
彼は、殺生石の障りにあい、そこで九尾の呪いを受ける。体を蝕み、破壊衝動と怪力を呼び起こす呪いに苦しめられながらも神々の加護により、一命を取り止める。やがて時は流れ、源平合戦が始まる。余一は、そこに九尾の呪いと共に参戦することになり、武功を上げる。
しかし、余一に宿る九尾の呪いが災いを起こし、穢れしものとして、源平合戦の勝者、源氏の正史からは存在を消されてしまう。平家物語や源平盛衰記、那須野の地、その他、地方の伝承にのみ名を残す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-03 13:48:39
1146文字
会話率:50%
人間が住む下界と鬼族が住む鬼界の狭間に山があり、そこには鬼神と言える強い火鬼が、天上界の父である天上皇によって約五百年封印されていた。
しかしある日、その封印した「六枚の神札の効力が弱まっている」との報告を受ける。
特にさしたる
問題はない、天上皇が作りし神札は“こういった時のため”に厳重に保管されてある。ただ難点が一つ、天上皇は数年に数回ある深い眠りについていた。天上皇不在に近しい天上界は通常の任務に加え、天上皇の警護や周囲警備に慌ただしく手が足りない状況であった。
そこで神の階級で最も階位が高い上位神、豊かさと開花を司そる神――タリアがその任務を引き受けた。丁度暇と言う事と下界が好きだったから、との簡単な理由だ。
天上皇に最も近いとされる上位神の彼の受任に、誰も異論はない。
彼は天上皇の作りし神札を手に、地上へと舞い降り立たのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-06 22:52:24
347211文字
会話率:53%
傾城傾国の美女、里華の元に醜女の福珍が来訪。福珍の悩みを解決する為に、里華は遠く三千里離れた東上皇国へと向かうのであった!
傾城傾国の美女、里華と醜女の福珍。二人の珍道中が今、始まる!
最終更新:2022-06-28 02:13:26
46084文字
会話率:61%
大原寂光院には、現在も、炭化した本尊が安置されている。
平家一門が壇ノ浦で敗れて一年後の1186年に、後白河上皇は建礼門院が隠棲された大原寂光院に御幸された。
最終更新:2022-06-16 18:24:16
557文字
会話率:86%
承久の乱の際の最大の謎の一つと言える、
北条義時の追討使を後鳥羽上皇が任命しなかった史実。
それについて、私なりに考察しました。
最終更新:2022-04-03 19:19:29
1497文字
会話率:0%
北条政子の演説について
最終更新:2022-01-07 21:47:36
1610文字
会話率:10%
日本史上屈指のヒーロー、鎮西八郎為朝。ガチの短編歴史小説として直球勝負!
期せずして、後白河天皇方から「謀叛の意あり」と見做され、今日明日にも軍勢を差し向けられかねない状況におかれた、崇徳上皇。
そんな中、上皇は一人の若武者に期待を寄せた
。はたして若武者は、上皇の期待に応えるかのように八面六臂の活躍を見せるが……。
〝保元の乱〟とは如何なる戦いだったのか、に切り込む。
連載中の拙著「転生無双!! チン説弓張月 ―― 1192つくろう、ナニ幕府!?」の、いわばガチ短編歴史小説版です。あちらと併せてお楽しみ下さい。
※当作品は「カクヨム」にも先行掲載しております。
「カクヨム」幸田蒼之助のページ
https://kakuyomu.jp/users/PeerGynt折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 18:00:00
24008文字
会話率:30%
寧楽時代、権力構造に疑問が生じました。紫微中台は寧楽時代の令外官です。帝は孝謙、上皇は聖武、皇太后は光明。一番権力があるのは誰なのか?
無断転載、無断複製を禁じます。
最終更新:2021-12-04 06:00:00
3276文字
会話率:50%
来年、2022年のNHK大河ドラマは、「鎌倉殿の13人」
そのドラマの主役、北条義時を主人公とした小説です。、
最終更新:2021-05-17 07:28:16
118845文字
会話率:13%