お父様から婚約の話を聞かされた時、妹はティーカップを食卓に置いて尋ねた。「どうしてお姉様なの?」少し不服そうな顔をしている。それも当然な話だ。双子の姉エルフィナは、社交的な妹と違い、本を愛する地味な令嬢。完璧王子と渾名される王太子に婚約を申
し込まれるが、理由がまったく分からない。エルフィナが四阿で読書を楽しんでいたある午後、いつも近くで昼寝をしている騎士が近づいてきて──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 06:30:00
3661文字
会話率:30%
五人組パーティで盾役を引き受けている太っちょ冒険者のライマル。彼は足が遅いせいで味方を守れないことが多かった。そのせいである日、ついにパーティを追い出されてしまう。
しかし、それを不服に思ったメンバーの美少女、リーシャが一緒についてきてくれ
た。二人で他の街に向かい、新天地のギルドで一からやり直すことを決めた。
そこからライマルの人生は上向き始める。新たな能力を手に入れ、リーシャと仲を深め、成長していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 23:06:12
19428文字
会話率:50%
高天原で、忙しい神たちは不服申し立てた。人気のあり過ぎる神と、そうでない神とで忙しさに差がありすぎる!
そこで学問の神、菅原道真公は提案した。人間の知恵を借りてはどうか、と。
そうして呼び出されたのが、トラックに跳ねられて亡者となった、元コ
ンサルタントの私、鈴原京一である。神さまたちの不平不満は解消できるのか?現役コンサルタントの書く、神さまとコンサルタントのドタバタ劇が始まる!
※不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 20:00:00
6219文字
会話率:45%
「悪役令嬢アーデルハイト・アルニム! 貴様の罪は明らかだ!」
10ヶ月にも及ぶ北部での魔獣大発生を抑える戦果をあげて凱旋した戦勝パーティの席上、部隊長アーデルハイトは副官であるマルクスの目の前で第五王子より糾弾され、婚約破棄を宣言されてしま
う。
主催者であり、婚約者である王子の口より並べ立てられたアーデルハイトの罪状は部下の扱いが横暴であることから始まり、命令不服従に軍需品の横流し、敵前逃亡、情報漏えいによる利敵行為という軍法会議案件だった。
軍関係者が多数を占める場で、軍部の英雄たるアーデルハイトを罵り始めた王子の意図が読めずに困惑する周囲をよそに、最悪の事態に備えることに慣れたマルクスら魔道士部隊はこれを自分たちに対する宣戦布告と解釈し、動き始める。
伯爵令嬢でもあるハイスペック上司に長い片思いをしていた男主人公は婚約破棄された高嶺の花を娶るために。100万分の一の奇跡をモノにするために。
仲間と共にコツコツと真面目に、時にはジョークの一つも飛ばしつつ暗躍し、王子様にざまぁしたり国家安全保障上の陰謀と戦ったりする、悪役令嬢とその猟犬の恋物語。
(が、目標です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 15:00:00
720627文字
会話率:33%
退屈だったはずのホームルームで思わぬつるし上げにあった僕は、それを不服に感じつつも友人との別れに臨む。
最終更新:2025-04-10 17:37:27
4038文字
会話率:36%
エルフの血を引く公爵令嬢ルーナは、身に覚えのない罪で断罪され、婚約を破棄された。
濡れ衣を着せられたのは不服だが、迷惑でしかなかった婚約が白紙になるのは嬉しい。
「ここはいっそ話に乗ってしまおう」と存在しない罪を認めることにした。
トン
トン拍子で国外追放が決まり、その場を辞そうとしたルーナだったが……
「僕は貴女をお慕いしております。
――どうか、私とともに我が国へ来ては頂けないだろうか」
留学生である隣国の第二皇子マリウスから呼び止められ、その場で求婚を受ける。
あまり話したことはなく、むしろ嫌われていると思っていた人からの告白にルーナは混乱するばかり。
とはいえ……これは国外での生活基盤を得るチャンスなのでは?
(エルフと同等の力を持つ精霊術士である私は、帝国から見ても貴重な存在のはず。すぐに殺されはしないでしょう)
マリウスの行動に裏があるのでは、と疑いつつも求婚を受けることにする。
婚約を承諾して以降のマリウスは、これまでの冷たい印象がまるで嘘のように優しい。
――本当に溺愛されていると、勘違いしそうなくらい。
だが、これは何かしらの目的があっての婚約。
役立たずと思われたら最後、放逐される可能性がゼロとは限らない。
そう考えたルーナは、帝国での立場を盤石とするため、懸命に自分の活躍の場を広げようと行動する。
(一体どうすれば、ルーナは僕の想いに気づいてくれるのだろうか……)
自分のことで必死になるルーナは、マリウスの告白が策などではなく本心だという事になかなか気づかない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 06:10:00
38480文字
会話率:27%
侵略されたら、やり返す
これは正しいことなのか
最終更新:2025-03-10 11:10:35
7113文字
会話率:42%
かつて日の本に第六天魔王と恐れられ、最も天下に近かった男がいた。
その男の名を織田信長《オダノブナガ》という。
尾張という小さな国から天下を掴めるまでに成り上がった男は、信頼していた臣下の手によって、この世を去ろうとしていた。
燃え盛る炎の中、首を見つからせないため、キリスト教の奴隷商人から救い出した黒人の男の手によって、その命を捨てた。
思えば裏切られることの多い人生であった。
血を分けた弟に殺されかけ、大事な妹を託すに値すると判断した男にも裏切られ、保護して上洛を手伝った将軍にも裏切られ、何度も裏切りを繰り返す男にも殺されかけ、自分が見出した臣下に暗殺を謀られたこともあった。
そして、今最も信頼を寄せていた男にどうしようもないまでに追い込まれた。
彼は信頼する小姓からの報告を受け、呟く『是非も無し』と。
それは、最も信頼していた男を賞賛する言葉だった。
アイツならもうどうしようもないと。
しかし、簡単に首をくれてやるのは不服だ。
苦々しく桔梗紋を見て、アイツを困らせてやろうと燃え盛る火の中、黒人の男に命じる『我が首、金柑頭に渡すでないぞ』金柑頭とは、最も信頼する男に信長が付けた渾名である。
首が飛び、命が事切れた信長であったが目を覚ますとそこは日の本とは似ても似つかない、どちらかといえば西洋のような街並みであった。
これは、織田信長が剣と魔法の世界に転生し、弱小国のそのまた小さな郡から皇帝へと成り上がる物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-19 18:00:00
324787文字
会話率:58%
約30年前。かつて、世界最強と謳われた民族 桂の一族の亡命を受け入れた東国は、「盗賊の国」と呼称されるほどに治安は最悪を極めた。
そんな退廃国家の衛兵隊には、東国の元第三皇女という特殊な遍歴を持った、香月と言う女性兵士がいた。
ある
日、とある理由から、来国した隣国の皇帝 来儀の専属護衛に選出された香月は、不服ながらも彼と行動を共にすることとなる。
しかし、その采配が、いくつもの思惑が複雑に絡んでいることによって成されていることを、香月は知る由もない。
『積年の恋心』『行き場のない家族愛』『一方的な友情』に、『託された願い』……それぞれの片オモイを紡いだ時、秘められた一つの真実に辿り着く、中華風ファンタジーなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 01:00:00
37458文字
会話率:50%
「婚約破棄だ!」
素直であるが故に嘘と見栄で塗り固められた貴族社会で嫌われ孤立していた"主人公「セシル」"は、そんな自分を初めて受け入れてくれた婚約者から捨てられた。
唯一自分を照らしてくれた光を失い絶望感に苛まれる
セシルだったが、家の繁栄のためには次の婚約相手を見つけなければならず……しかし断られ続ける日々。
そんなある日、ようやく縁談が決まり乗り気ではなかったが指定されたレストランへ行くとそこには、、、
「れ、レント!」
「せ、セシル!」
大嫌いなアイツがいた。抵抗するが半ば強制的に婚約することになってしまい不服だった。不服だったのに……この気持ちはなんなの?
大嫌いから始まるかなり笑いが入っている不器用なヒロインと王子による恋物語。
15歳という子供から大人へ変わり始める時期は素直になりたいけど大人に見られたいが故に背伸びをして強がったりして素直になれないものーーそんな感じの物語です^_^折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 20:54:57
39518文字
会話率:46%
危険な任務に、やってきた君徳だが、緊張から冷や汗をかく。移動中様々なことが頭によぎる。
そのとき、緊張を和らげるかの如く綾見がはしゃぐ。
きっと綾見も緊張はしているのだろう
それでも、我々の緊張を解こうとしている姿には君徳も不服ながら感心す
る。任務はどうなってしまうのか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 09:25:15
4195文字
会話率:45%
公爵令嬢リナリアは気付いてしまう。今、自分が日々を過ごしているこの学園は異常であると。
「それに気付くのがゲーム参加者の資格。合格だ、おめでとう」と悪魔が笑う。
ありふれた学園生活の裏で始まるのは悪役令嬢として生を終えた少女たちを用いた悪魔
のデスゲーム。すでに死んでるじゃないか、などというツッコミはこの際野暮というものだ。
「悪役」扱いは不服だが、ゲームに勝利し願いを叶えるために、リナリア嬢は同じく悪役令嬢のレッテルを貼られた令嬢たちと戦う……のかもしれない。
※プロローグ的内容です。現時点ではネームドキャラ死にません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-07 13:00:00
9187文字
会話率:41%
東海道沼津宿で小料理屋を営む女店主かなめ(自意識過剰)のもとに現れた行商人は、わらじを買ってくれと頼み込む。かなめの履いているわらじを見れば話のわかる御仁に違いないと考えたらしいわらじ屋だが、かなめは相手にしない。死んだ父親の作ったわらじ
以外は足に馴染まないと断ったかなめはわらじ屋を追い返した後、沼津の筋者佐山一家に脅しをかけられる。様子がおかしくなって暴れ始めた佐山一家に困っていたところを居合わせた旅の娘に助けられ、かなめは娘を店に泊める。喉を壊して喋れない旅の娘はわらじ屋の旅の供で、待ち人のために二人してしばらく沼津にいるという。しかし沼津は佐山一家がおかしくなって喧嘩が絶えない。店をたためと詰め寄る佐山一家は、次々と妙なヤツらを連れてくる。わらじ屋曰く、後ろにまずいものがついたらしい。東海道の西の端より遥か西から来た妙な連中、「轟徒衆」が佐山一家を抱き込んで悪巧みを進め、清六は何かを知っているが多くを語らない。見てもわからぬ何かと戦い、上方から連れてきた娘権兵衛と一緒にかなめの店に居候するわらじ屋は、いつのまにか下働き。常連たちから下男と下女だと思われている。不服に思ったかなめは酒盛りの席にわらじ屋を連れていって町の奴らに説明したが、わらじ屋は思わぬ秘術を使う。わらじ屋にとって何も不思議なことはない当たり前の芸当は何が起きたかわからず、いつも通りわらじ屋は多くを語らない。帰り道に現れたのは、浪人。酒が入っていると不満げに立ち去った浪人「鼬」はわらじ屋のことを知っているようだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-29 15:00:00
20175文字
会話率:44%
我儘お嬢様は、多少酷い目にあった位では反省しませんでした――。
レーヴェル侯爵家三番目の子供『アメリア・レーヴェル』は我儘でかつ上から目線という特に理由もある婚約破棄を言い渡される。
そのついでに、あまりにも我儘だった所為で噂に尾びれが付
きまくって、通っていた貴族学園にもいられなくなる。
更にそのついでのついでに、特に理由もないのに実家の『政』に巻き込まれ、最終的には『公爵家の財政に傷をつけた』なんて建前の責任を押し付けられて半ば追放に近い形で島流しに遭う。
自業自得と言えばそこまでだが、流石にそこまで酷い事はしていない。
ただ、我儘なだけだったのだから。
とは言え、起きてしまった事は取り消せない。
少なくとも、今は。
現状は汚名を払拭とか不服を申し出るとかそれ以前の状態。
今までの様な贅沢三昧どころか、働かなければ生きていく事さえ叶わない。
そんな多くを失ったアメリアに唯一残されたのは、堅物で生真面目な従者『ヴォルフレッド・アッシュ』ただ独りだった。
『ノベルアップ+』さんに投稿していた物と同じ物です。
長らく休んでいたので思い出すついでもこちらにも投下していきます。
また誤字や文法の修正や確認等で多少の誤差が出るかもしれない事をご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 21:35:46
264325文字
会話率:31%
彼は、赤黒くなった周囲に、そっと溜息をついた。戦乱の終結に一役買った英雄のようには到底見えない程にやつれた顔や、ボロボロの軍服だが、傷一つ付いていない肢体。いびつに絡み合っており、この世のものではないような威圧感を振りまき散らしている。
周囲には、彼以外誰もいない。それもまた可笑しいことだ。軍人なら、周囲に味方がいるのではないのだろうか?
では、敵や味方はどこに行ってしまったのだろう?
答えは周囲にある。最初に述べた通り、周囲は『赤黒く』なっているのだ。それは何故か?日の出や日の入りみたいな状況なのか?
否!
見る影もないほどのミンチとなった敵兵の身体である。
それらは、顔などが確認で来るものはそう多くない。生き残っているのは十中八九いないのではないだろうか?
そんな状況を彼が、、、彼は作り出してしまった。
だが、規模は違えど、彼の所業と同じことを相手も行っていた。
その規模は、敵国は、1個大隊。対して彼は、2個旅団。
彼は歯噛みしながら、その手を握り締めた。まるで、小さい子供が親に叱られているように。
だが、何かを思い出したのか少し笑い言葉をこぼしていた。こちらからでは何と言ったのかは、確認できなかったが、楽しそうに言っていた。
だが、彼は不服そうに顔を顰めて、報告書を纏める為に、ゆっくりとトーチカへと歩み始めた。
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ギャグがよくわかってない作者、投稿とても遅い作者、絵をかかないとと焦っている作者。
カクヨムでも投稿しています!(誤字脱字報告お願いします!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 23:58:18
1198文字
会話率:25%
国民全員が、自身の才能を発揮できるA級人材と、A級人材の補助役であるB級人材に二分される――そんなディストピアと化した日本。政府は一部のB級人材を改造し『シャペロン』とすることで、彼らに問題を抱えたA級人材の世話を任せていた。
花凪 彩(は
ななぎ あや)。十七歳。職業:女子高生。
A級人材の中でも、日本で十二人しかいない特撰人材に最年少で選出された彼女は、日本随一の効率至上主義者だった。
そんな彼女にも180センチを超えた長身がコンプレックスという弱点があり――ちょうどその弱点をつくようにあてがわれたのは、スノウドロップと名乗るクラシカルロリィタに身を包んだゆるかわ銀髪美少女で!?
不服ながらスノウドロップと共同生活を送る彩。二人の日常が始まるかと思いきや、突然現れたフォールデッドと呼ばれる怪物と戦う羽目になって――
タイパ最強の長身JK×天真爛漫なクラロリ美少女(小さい)によるSF痛快バトルアクション。第31回電撃小説大賞一次選考通過作。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 13:47:22
92998文字
会話率:60%
いたずら好きな天使・くーちゃんは、大天使さまの不服を買い、人間界に追放されてしまう。はたしてくーちゃんは、「この世でもっとも愚かなもの」を見つけ、天界に帰ることができるのか!?
<主な登場人物>
・くーちゃん:いたずら好きな天使。人間を
愚かだと思っている。
・銀龍セナ:小学四年生。いじめられっ子。
・大舟ソラ:小学四年生。セナのことが好き。
・神宮司ヒバリ:幸の薄そうな女性。ゲストハウスに住んでいる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 16:00:00
124150文字
会話率:39%
悪魔信仰の性魔術により生まれた女の子は、魔女って本当?
真夜中の教会。礼拝堂に小さな悲鳴が響く。
教会のシスター、石蕗 紅夜(つわぶき こうや)は毛並みを銀色に輝かせる狼に追い詰められていた。紅夜は最後に一緒にいた人物について思い出す。
高木 蝶々(たかぎ ちょうちょう)
旅人の青年。そして、ルー・ガルー。…狼男だった。
生まれた意味と死んでいく理由を愛で解こうともがく二人を見届けるのは、神?
それとも、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 22:20:11
56418文字
会話率:51%
ノバ感染症が流行り始めた惑星オリエンタール。宇宙郵船のワープ貨客船『しなの』は郵便物と乗客を乗せて出航した。当初、乗客乗員は陰性だったが、いつの間にかノバ感染症が流行り始めた。船内では不審死があったり、感染症の後遺症で男性器が委縮する症例な
どが見られた。様々な不安が入り乱れる中、船長の桜内は田山に後遺症の原因解明と治療薬の研究開発を命じた。何人かは対処療法で治せたが後遺症は打つ手がなかった。『しなの』はワープ航行途中、人類世界を牛耳る2大グローバル政党の世界革新社会党と国際自由国民党の企てに巻き込まれた。だが船内AIのマイカの機転により危機を脱した。この間も後遺症は進行し、桜内と乗員の白井は男性器、戸川は女性器が変化し中性化していた。『しなの』は地球の軌道上と称するバーチャル空間に到着した。これは田山を騙して研究させ、最新の研究データを奪う国際自由国民党の策略であった。それを知らずに研究が進められたが、桜内がバーチャル空間に気付いた。ここで田山に心酔した国際自由国民党側の寺脇の協力を得て辛くも脱出した。田山は中性化する以前をブリーダー期、第三次性徴を示す中性化後を不老不死に由来するエターナル期と命名した。本物の地球に到着した『しなの』。船内で起こった事件はグローバル政党の関与があるので、日本政府や国際宇宙連合に助けを求めたが、いずれもグローバル政党には無力であった。桜内たちは自らで守るしかないと思い知らされた。厄介者扱いされた桜内たちは、エターナル期の研究は国際自由国民党系の施設に任せて郵便業務に戻れと宇宙郵船から命じられた。それが不服だった桜内は一計を案じ、命令に従うものの、田山には『しなの』船内で密かに研究させることにした。他の星系に向かう途中、エターナル期の中性でも、神の倫理に基づく男女の絆を結めば、望む性器が復活しセックスができることがわかった。さらにこれらのことが人類世界の価値観など変えることがAIシミュレーションなどで判明した。郵便業務の最終地は、いち早くノバ感染症が流行ったオリエンタールであった。そこでは後遺症のエターナル期の人間が既に1万人を越え、社会変革の動きが始まっていた。現地のSNSを通じて田山の最新研究データを発表すると、一気にグローバル政党打倒に傾いた。時代が動き出し、桜内は田山の研究活かして人類世界を変えるリーダーになることを決意した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 15:46:01
125941文字
会話率:62%
とある小説投稿サイトに『異界のおみくじ』という短編怪奇小説が投稿された。
実際に語り継がれる京都の伝承を元にしたこの作品では、文壇を目指す栗彦という名の男が、夢を叶えると言われるおみくじの内容を不服とし、底が着くまで引き明かした挙げ句、最
後にはその肉体を狐に奪い去られるという結末を迎える。
ある日“怪奇蒐集家”であり骨董屋の店主であるメザメの元へと、栗彦の妹だと名乗る女が、兄の魂を取り返して欲しいと依頼に来る。
ツユと名乗った女曰く、『異界のおみくじ』はフィクションではないという事である。
怪奇に目がないメザメは興味を示し、ツユの依頼を受ける事に決めた。
ツユはメザメの助手だというフーリという男と共に、怪奇を追う旅に出るのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 20:00:00
114668文字
会話率:41%