この戯曲は、メアリ・シェリー『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』を、リチャード・ピークが初めて全3幕の舞台に脚色したものである。学生のフランケンシュタインが創造した怪物は、配役でも********と、名無しの扱い。その台詞に
は、原作にもなく本作にしかないものが含まれるというのに、今日まで邦訳されていないので、1場ずつ翻訳を試みる。
なお、原作は紛れもなくゴシック・ロマンスの名作であり、ホラーともSFとも言えるような言えないような位置づけにあるから、本作のジャンル分けもかなり微妙だけれども、そこは割り切る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-24 20:56:08
16682文字
会話率:1%
【あらすじ】
一般女子高校生、聴谷(ゆるしや)ナノカは、引退した魔法少女、天津ミラに声をかけられる。その後から、聴谷の視界は薄桃色に染まりはじめた。この呪いみたいなものを解くには、魔法少女を見つけ出し、彼女に好きになってもらわなければならな
い。北の大地のさらに最北に位置する、架空の小都市を舞台にしたお話。
【追加情報】
第5回百合文芸小説コンテストに応募しようと思っていた作品。記録つけはじめてから、8作品目。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 20:06:50
53075文字
会話率:34%
少し人見知りの高校生、九十九善は学校から帰宅する最中、突然異世界に転移した。
神からのチートは何もなく、それどころか『死ねない』体質のせいで人一倍苦しむ羽目に。
さらにこの世界は『変律体』と呼ばれる化け物共が跋扈し、人々の立ち位置はすこ
ぶる悪い状態だった。
地球に帰る手段もない中、彼は『ヒト』の世を取り戻すべく奮闘する――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 04:00:00
44641文字
会話率:30%
太平洋のど真ん中に位置する暗殺者の卵が集う学校、『カレッジ・オブ・アサシン』。ここでは生徒による暗殺依頼の遂行や、生徒間での殺し合いなどが黙認されている。
自他ともに認める一般人。だけどちょっと特殊な過去を持つ男である芦屋信長はひょんなこ
とから、そんな殺伐とした学校に入学することに。幼馴染の女友達が実はアマチュア暗殺者だったり、小さい頃からお世話になっていたお姉ちゃんが実は世界最高のアサシンだったり。他にも周りは裏社会の住人でいっぱい。
はたして芦屋信長は無事に卒業することが出来るのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 20:46:30
107647文字
会話率:48%
太古の昔神によってつくられた6つの国と、そのまわりに広がる砂漠が舞台の物語。
六神国の中心に位置するハーン国に生まれた王女エレイナは生まれると同時に母を亡くし、父からの無関心により父の妹マリシラに育てられる。
時がたちマリシラが幼馴染の婚約
者と結婚することになった。
だがその結婚式によばれた隣国の王子ダイロニアスがマリシラを見初めたことからこの世界の均衡が崩れ始める。
罠に嵌められ愛する夫を殺された彼女をダイロニアスの追手から逃がしたエレイナだったが、王子の従者である黒魔導士によりマリシラは殺されてしまう。
それから4年後、マリシラに似て美しく育ったエレイナを手に入れようとダイロニアスの軍はハーン国に攻め入る。
絶体絶命の中エレイナは自身の命と引き換えに禁忌の術で彼らを亡ぼすが、彼女が再び目を覚ますと時間を遡り過去の世界に戻っていた。
エレイナは過去の記憶と新たな計略を以て未来を変えて見せると決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 12:15:46
177692文字
会話率:39%
必ず温めて食べる台湾と、冷えたままで食べる日本。
同じ東アジアに位置する台湾と日本ですが、お弁当の食べ方には違いがあるようです。
しかし両国のお弁当事情には意外な共通点もあるようで…
(本作品は第6回なろうラジオ大賞の参加作品で御座います。
)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 07:55:05
1000文字
会話率:44%
日本の大学に留学した台湾出身の女子大生の、日々の雑感を詠んだ短歌集です。
日常系連作「ほろ酔い留学記」の番外編的位置づけです。
(※ 本作品は公式企画「俳人・歌人になろう!2023」の参加作品で御座います。)
最終更新:2023-12-07 06:17:42
6521文字
会話率:0%
「小金餅」に「万金丹」、そして「蒟蒻問答」。
生臭坊主がキーパーソンとなる三席の古典落語を紹介して、生臭坊主たちの人物像と落語における仏教の位置付けについて考えます。
(※ 本エッセイは、ひだまりのねこ様御主催の「集まれエッセイ企画」の参加
作品で御座います。)
(※ 本エッセイの末尾に、黒森 冬炎様より頂きましたFAを貼らせて頂きました。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-25 06:00:00
5185文字
会話率:4%
魔法文明が栄えるアン ナブ キ シェア ラと呼ばれる異世界は、他世界(パラレル ワールド)では、既に、権力を失ってしまっている異星人達の支配下にあった。
そんな中、アン ナブ キ シェア ラの為政者達は、
5000年前にメーと呼ばれる魔
法や魔術の元となるマナを生み出す微生物を失った、ムシュ イム アン キと呼ばれる世界と、アン ナブ キ シェア ラ以外の世界(パラレル ワールド)を治めている、神仏の代理人を名乗る者達の力を借りる事で、一部の地域を除き、異星人の末裔達の支配から脱却する事に成功した。
だが、アン ナブ キ シェア ラの一部の為政者達は、
欲に目が眩んだ、一部の神仏の代理人達の提案を受け、異星人の末裔達の後継者となるべく、世界征服に乗り出す事を決めた。
そして、この騒動の鎮圧に乗り出そうとした、神仏の代理人達からの干渉を防ぐ為に、再度、他世界(パラレル ワールド)との繋がりを断ち、
世界征服の為の戦力を補充する為に、ムシュ イム アン キの住人達を、無秩序に召還し始めた。
そんな中、1人の神仏の代理人が、
手違いで、ムシュ イム アン キから、アン ナブ キ シェア ラに召還された4人の男女に対して、
アン ナブ キ シェア ラを、再び、他世界(パラレル ワールド)と繋がった世界にする為の手伝いをして欲しいと声をかけた。
そして、4人の男女は、ムシュ イム アン キへの帰還と、
ムシュ イム アン キへの帰還後のニート ライフを条件に、その申し出を受け入れる事を決めた。
これは、そんな四人の男女が、アン ナブ キ シェア ラを、再び、他世界(パラレル ワールド)と繋がった世界にするまでの日常を描いた物語である。
ーーーーーー
本作品は、空想科学や都市伝説・神話の要素を盛り込んだ、SF風味の物語となっております。
ゆる~い感じの主人公サイドと、
狂気に満ちた者や、成り上がる者。生きる為に泥水を啜る者等、魅力的な脇役サイドとの対比も、お楽し頂ければ幸いです。
また、本作の主人公達は、陰謀渦巻く異世界から一歩引いた、脇役のような立ち位置で進んでいく物語になります。
物語のコンセプトの都合上、サイドストーリーが多くなると思いますが、本編だけでなくサイドストーリーも楽しんで貰えれば嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 10:10:00
343151文字
会話率:26%
本作品は、空想科学や都市伝説・神話の要素を盛り込んだ、SF風味の物語となっております。
ゆる~い感じの主人公サイドと、
狂気に満ちた者や、生きる為に泥水を啜る者等、魅力的な脇役サイドとの対比も、お楽し頂ければ幸いです。
また、本作の
主人公達は、陰謀渦巻く異世界から一歩引いた、脇役のような立ち位置で進んでいく物語になります。
物語のコンセプトの都合上、サイドストーリーが多くなると思いますが、本編だけでなくサイドストーリーも楽しんで貰えれば嬉しいです。
【あらすじの詳細】
とある、ショッピング モールが、アーカイブ ワールドと呼ばれる異世界に、客や従業員を含んだ建物ごと召還されると言う事件が起きた。
アーカイブ ワールドへ召還した者達は、アーカイブ ワールドに召還された者達に対して、
自分達の国の民となり、自分達の国の法と秩序を守りながら、自分達の国の更なる発展に寄与して欲しい。と話した。
召還された者達の中には、召還者達の提案に難色を示す者もいたが……
多くの者が、召還者達の提案を受け入れる事を決めた。
そんな中……
4人の男女が、召還者達から、
旅に必要な道具一式を与えるので、出ていって欲しいと、一方的に追放を言い渡されてしまう。
これは、そんな、4人の追放者達が、元の世界(オリジナル ワールド)に戻る方法を探す為に、緊急支援商会を立ち上げ、アーカイブ ワールドを巡る旅の日常を描いた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-18 11:00:00
185521文字
会話率:27%
空想科学や都市伝説・神話の要素を盛り込んだ、SF風味の物語となっております。
また、本作の主人公達は、陰謀渦巻く異世界から一歩引いた、脇役のような立ち位置で進んでいく物語になります。
【あらすじ】
とある、ショッピング モールが、カオ
ス ワールドと呼ばれる異世界に、お客様や従業員ごと転移すると言う事件が起きた。
そして、カオス ワールドに転移した者達は、秩序の破壊者達と名乗る者達から、自分達の指示に従うか、否かの2択を迫られる事になった。
多くの者が、秩序の破壊者達に、催眠魔法をかけられて、彼達の指示に従う中、僅かながら、自らの意思で、秩序の破壊者達の指示に従わない事を選択した者達がいた。
これは、そんな少数派の中の4人の男女が、元の世界(オリジナル ワールド)に戻る方法を探す為に、行商人 兼 運び屋として、異世界(カオスワールド)の様々な場所を巡る旅の日常を描いた物語である。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 12:10:59
309017文字
会話率:25%
激しく対立する流派の跡取りと長女。二人は互いを憎からず思っているが、立場上それを表には出し難い。
何とか双方の流派の立ち位置を変えられないかと悩んでいたが、ある日、謎の集団にどちらの家も襲われた。親しい者たちを喪い、追手の手を逃れながらも、
親しくしている料亭の影部屋へと逃げ、かくまってもらっていた…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-14 08:51:40
2455文字
会話率:25%
物語の中ではよく最後のボスとして語られることが多い魔王。そしてその魔王を倒すべく立ち上がるのは勇者とその仲間達。
さて、問題だ。もし、勇者の親友的立ち位置の奴が、本当は勇者のことをなんとも思っておらず、むしろ魔王と親友同士であったなら
……?
これはそんなお話。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
原点回帰。今の作風になるきっかけとなった作品へのリスペクトを胸に、例えどれだけ内容が稚拙だろうと、無理矢理だろうと、毎日更新を完結まで絶やさない。そんな目的の為に復活した作品です。
もし時間に余裕が有るようで有れば読んで行ってくださると嬉しいです。
話題の頭に▼とあるページは読まなくても大丈夫です。話題の頭に▲とあるページは読んでも読まなくても良いけど読んだ方が良いページです。これ等を踏まえて読んでいただければそれだけこの作品を深く楽しめると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 21:00:00
683886文字
会話率:28%
新しいジャンルARRPGであるARと位置情報ゲームを掛け合わせたソシャゲ ドラキュラを始める主人公ダイヤ
同級生と学校の帰りにドラキュラをやっていたらつれの一人が魔王っていると思うかと聞いてきた、皆は実装されてないと否定してその場を終えたが
気になって調べてみると、魔王と戦ったってプレイヤーに行き当たる
その人は頻繁にNPCに話しかけていたと聞いたダイヤは早速実行するだがお使いクエストを行うことになってしまう
クエストの為、街を歩いているとフィールドボスの情報を得てボスからドロップする素材を目的にダイヤはボスを討伐するのであった
お使いクエストを行うようにぬって数ヶ月後の事
魔王から招待状が届きいざ戦いに赴くが、魔王の奥の手でもう一人の自分と対面することになる、なんとかそれを乗り越え魔王をたおすのであったが
魔王は、自立して行動するNPCで負けた腹いせに運営会社の社員でもあるクラタに仕事を放棄している自立型のNPCがいるから連れてくるよう雑務を押し付けるのだが、クラタは一人でやるのが嫌でダイヤを巻き込むのであった
その放棄してるNPCに会社に戻るよう説得するのだが、連れていたCGの犬がウイルスに感染していて暴走をはじめ、NPCは消滅してしまう、その日を皮切りに街で電子機器の暴走が多発する
運営会社は、事態に対応しようとするが暴走するNPCたちに急襲されてしまう
それを抑えて何とか初期化するのだが
何の通知もなく初期化したため困惑する人、引退する人続出しサービス終了まっしぐらかと思ったが、運営は大掛かりなリアルイベントを3日に渡って行い復帰者を募った、東京を貸切町中で位置ゲーができるようにしたのだ、イベントは成功したかと思ったが洗脳されゲームに依存する人が続出し始めた、その人たちを救うため洗脳の発信源である東京タワーに向かう、そこには魔王が待ち構えていてじゃまするのである
魔王を倒し洗脳されてる人が解放されて全てが終わったと思いきや、その場にNPCが暴走したウイルスをばら撒いた主犯の同級生が現れる
その同級生は魔王の事を話題にだした人だった
ダイヤはその同級生を倒し本当に全てを終わらせるのであった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 20:00:18
50143文字
会話率:43%
何かに手を伸ばす時、意外と足下には意識が及んでいかない。別のやり方をする人も、非常識だと考えてしまう。それがたとえ成功者だとしても。
必要なのは、常に立ち位置と目指す果実の位置を自認することだ。……それが簡単に出来れば、苦労しないが。
最終更新:2024-12-10 05:29:20
450文字
会話率:0%
絶妙な位置にある、
月と星が。
夜空にありました。
キーワード:
最終更新:2024-12-07 05:41:23
203文字
会話率:0%
中央に位置する大陸、シンラ。
そこにある小さな村でアサムという青年は平和に過ごしていました。アサムが住む村には5人しか若者がおらずそんな中でお互いに切磋琢磨しながら村のために役に立ちたいという思いで楽しく暮らしておりました。
そんな時、
村長が寿命で亡くなり新しい代表者を見つけなければというところから物語が始まります。
ファンタジーを改めて読みたいと思った時に是非とも読んで欲しい作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-07 03:16:09
2534文字
会話率:43%
あらすじ
普段通りに眠りに就いたはずが朝を迎えたのは一面に広がる草原の中だった。
何も分からないまま航は彷徨い、日本ではありえない町に辿り着き情報を得る為に町に入るがそこでは異界者は蔑みと恐怖の存在だった。
恐ろしい異世界人の仕打ちに怯
え放浪する中、餓死寸前で優しい女性に出会う――。
話の移動が出来ないとは知らずフィオ編は変な位置に配置されてしまっているので本編を読み終わってない方は飛ばすのがいいかと思います。
更新は不定期になりました。
ツイッターでは更新のお知らせをしてます。絵も流すかも?
https://twitter.com/Vanshia_Notice
現在フィオ編の更新を再開しました。
フィオ編は割り込み投稿となりますので更新表示は無いと思います。
アルファポリス - 電網浮遊都市 -と同じでカクヨムに投稿されているものとは一部異なります。
投稿前に確認はしているつもりなのですが、寝惚けている事もあり誤字脱字があると思います。変な個所に気付かれた方がいらっしゃればご指摘頂けるとありがたいです。ここが物足りない、ここがつまらない等のご意見も頂けたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-06 23:42:57
2408256文字
会話率:58%
人の負の感情から発生し積もり積もった黒い塊、“澱(よどみ)”。
人を襲い土地を腐らせるそれは、人々の変死や行方不明だけでなく事故や災害までも引き起こす。
澱から人々を守るため、浄化師を目指し高専へ入学する少年少女。
一方で、現世とあの世の狭
間に位置する比良世に生きるものたち。黒妖と呼ばれる彼らは3世の均衡を保つ役目を担う。
澱と戦うものたちの怪奇譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 23:30:00
31865文字
会話率:52%
交易の島リーナスの北端に位置する自由都市・リーヴェンス。
古代からの歴史を誇る難攻不落の都市は、いま、最期の時を迎えていた――。
「聖業」なる大義のもと、手段を選ばず都市を劫掠する軍事大国・ルー帝国。
迎え撃つのは、ほかに行き場のない市民
が身を寄せる貧民街・第17区の住人たち。
そして、禁じられた異能「魔術」の能力を有する少女と、あえてこの街に居残った旅人ふたり。
さまざまな思惑が絡む帝国軍の指令のもと、精強なる傭兵部隊の攻撃目標とされた第17区。
彼らが生きるために繰り広げる、闘いとは――?
・連載休止中の拙作『破壊の天使』の新編として、新規に執筆した完全新作です。
・第2話以降は、完全なオリジナルストーリーとなっております。
・「MAGNET MACROLINK」様、「ノベルアップ+」様、他にて重複掲載を行っております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-03 06:00:00
311619文字
会話率:33%
袴田巌 事件 を参考にしています
突然 真面目に生きてる人間が
犯罪者と捜査機関によって位置付けられた時
どのような考え方を持って
どのような行動に移せば良いか
それを一つの題材にして
書き続けていくつもりです
もちろん私自身も 終着駅がど
こにあるか など全く分かりません
そのような書き方が実は一番好きで
ドキドキしながら ストーリーを進めていく
だから私は自分で書きながら
実は一番の読者かもしれません折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-01 19:32:33
49577文字
会話率:0%
清澄白河にある零細アニメーション・スタジオ「ハバタキ」は、制作の川下に位置する下請けからの脱却を目論み、オリジナル企画のアニメ制作に着手する。
新入りアニメーターの奥野登美彦は、たまたま清澄庭園で見かけたキンクロハジロをハバタキのマスコッ
トキャラクターにしてはどうか、と提案するが、メカオタクの響谷は「戦艦が登場して波動砲をぶっ放す話」がやりたいと譲らず、社長の林田は「ハバタキの宣伝になりそうな話」かつ「辛いけど、楽しいアニメーター職」をアピールするような物語の設計図(プロット)があるといい、と無茶ぶりする。
登美彦は頭を抱えるが、美貌の小説家である高槻沙梨の秘蔵っ子で、小説家の卵である藤岡春斗にプロットを依頼すると、ハバタキが世界に打って出る契機となる物語の種が届く……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 11:00:00
296648文字
会話率:37%
王国の辺境に位置する小さな村で年に一度の祭の準備が進められていた。しかし、その華やかな祭りの日、恐ろしい殺人事件が起きた。
犯人と目されたのは、殺されたギョームと同居していた長男のエミールだった。
エミールは強く無実を訴えたものの、確実な証
拠がなかったため村の長老たちは判断を下せなかった。そこで司祭アントンの提案で、エミールに対する「神明裁判」が行われることとなった。これは神の意思をもって被告の潔白を示すという、この村の修道院に伝わる「火掴みの試練」であった。
多くの村人たちが見守る中、エミールは目隠しをされ、震える手で炭火の上に置かれた鉄の棒を掴んだ。
「神よ、どうか私をお救いください…」とエミールは小さく呟き、鉄の棒を握りしめたエミールがゆっくりと手を開くと、彼の手には火傷一つ見当たらなかった。村人たちは息を飲み、次の瞬間、驚きと歓喜の声が修道院に響き渡った。
「奇跡だ……神は彼を赦したのだ!」
だが、本当にエミールは無実であったのだろうか。もし彼が無実であれば、本当の犯人は誰なのか。
王都の犯罪捜査官ダリーのもとへ村から一通の手紙が届くと、ダリーは村へ捜査に出向くことを決めるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 23:46:20
22132文字
会話率:39%
実家での小用を済まし、残暑に火照る身体を休めようと地階の喫茶店に入った西堀康代は、ふと数テーブル先に一人で陣取るその男の後姿を垣間見て、近年感じたことのなかったような戸惑いを覚えた。
単に雰囲気が似ていると言うのではない。男までの距離は
十分離れていたというのに、まるで過去の一日が不意に蘇って来たかのように、男は矢島慶二の人となりを康代に向けて発散していたのだった。
男は康代から見て背中を向ける位置に座り、また康代の気配を感じたようにも思えなかったが、不意に男が振り返り、その鋭い視線に射竦められたら、康代は眩暈を起こしてその場に倒れてしまうのではないかと鼓動を速くした。それほど男は過去の矢島慶二にそっくりだったのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 11:52:45
29674文字
会話率:43%
電光パネル上の光点が消える。たちまち監視員たちの緊張が高まる。「確認は?」「取れません」「時代は?」「わかりません」「場所は?」「不明です」ややあり、「小鬼の位置を確認しました。一九九四年、いえ、一九九三年の日本です。東京都、新宿区または
渋谷区近辺。十二月二日を起点に、誤差前後十六日です」ここ数年、小鬼は大災害を引き起こしていない。狂人を操り民衆を扇動して戦争を仕掛けたのも既に昔の話だ。そういった大変動による事象のずれ=ポテンシャル差は小鬼にとって、おそらく大味になってしまったのだろう。それで最近では個人間の諍いによる負の感情を小鬼は自分の餌としている。「範囲がさらに狭められました。有資格者の選出を開始します」この先の小鬼の詳細情報は関与する人間の意識にも関わってくる。特定される位置情報が有資格者の意識によって擾乱を受け、宇宙の特定領域に変化を与えるからだ。そのため有資格者には絶対数が必要だ。小鬼と有資格者によって引き起こされる宇宙の特定領域の擾乱は宇宙全体からみれば修正可能な些細なものだが、その幾何学的性質により局所時空内に生じる方向性を持ったゆらぎが散逸構造的に拡大される可能性がいくらでもあったからだ。人類にとって未知の敵=小鬼と有資格者=レイブとの戦いが四つの出来事の中で展開する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 07:04:28
25222文字
会話率:27%
闇! その中にごく薄い靄が漂っている。よく見ると、それは光っていた。プラズマの発光。キラキラと薄く、闇と反応して…… 「エリア718に到着。これから〔非在〕領域内に突入する。こちらの機器の応答はいまのところ順調だ。この先追尾よろしく」『イ
グザ34了解。レート・レーザには良く見えているよ。こちらの装置にもまだ異常はない。確率変数も安定している』〔非在〕はその存在を知る少数の誰もが予期せぬうちに人体に巣喰う癌のように時空に点在して広がっていった。初の調査隊が向かった[非在]はノルウエー・フィヨルド先の海底百メートルの位置に発見されたものだった。時代を遡って最初にそれを観測したのは天体物理学者だった。異常な重力場領域として観測されたのだ。詳しい解析の結果、その原因は等価原理の違反であると判明した。重力質量と慣性質量の不一致が時空の重力異常として観測されたのだった。ある考えではそれは特殊なスピンとして素粒子内部に隠された空間または時間が部分的に開放された結果なのではないかと解釈された。その場合、観測された重力異常周辺領域には余計な時空が付随することになる。また重力異常領域ではヒッグス粒子の質量がユニタリティ限界を超えた大きさを持つ可能性もあり、その場合には確率の保存が破られる、すなわちその領域内では原因と結果(因果関係)が崩れてしまっている可能性も否定できないのだった。また、それが学者たちが今回の重力異常領域を〔非在〕と名付けた理由でもあった。『わたしたちをここに跳躍させた質量転移について疑問がわいたんです』調査隊員のひとりが隊長に告げた。「というと?」隊長が答える。『質量転移の観測依存性についてですが、あの式に出てきたオブザーバブル=可観測量の導出は間違った仮定の上に求められたのではないかと思えるんです?』「具体的には?」『わたしたちがすでにこの〔非在〕自体に包摂されているという可能性です』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 06:40:52
16535文字
会話率:48%