「では、自己PRをどうぞ」
そう言われて僕は緊張しながら口を開いた。
最終更新:2025-06-28 08:01:30
1230文字
会話率:52%
「お前なんか誰にも求められてない」
──社会の空気がそう言っている気がした。
僕は、自信がない。
人と関わるのが怖いのに、誰かに認められたいと願ってしまう。
彼はYouTubeで思考を発信し、小説に自分を投影し、議論で世界と戦う。
でも、どれだけ言葉を尽くしても、「分かってくれる人」はなかなか現れない。
自己承認欲求と孤独、論理と感情、現実と理想のあいだでもがきながら、
僕はある疑問に向き合っていく。
「自分を変える」とは、いったいどういうことなのか?
──これは、誰にも理解されなかった一人の青年が、「わかりあいたい」と願いながら、
言葉と知性で人生を切り拓こうとする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 23:31:29
4835文字
会話率:12%
「スーパーヒロインズ!」シリーズ名物(!?)の「次回予告!」に、
もしも没版があったならば? こんな「スーパーヒロインズ!」では、文学PRできない!?
※本シリーズ未読でも、充分楽しめるように努めております。
最終更新:2025-06-11 22:20:18
36135文字
会話率:73%
文学部女子大生、二十歳、ヒロインになります!?
本を読むのが好きな、ごく普通の大学生・大和ふみかは、二回生の神無月に、担任の安達太良まゆみに呼ばれ、新しく作った文学サークル「日本文学課外研究部隊」に入らされる。日本文学は素晴らしい、日
本文学を読むことは楽しい、を広めるため「文学PR活動」をするのだが、なぜか学園アイドルのような衣装に着替えて活動することに。戦隊ものが好きなまゆみ先生は、サークルに別名「スーパーヒロインズ!」までつけて、五色五人で日本文学を盛り上げてほしいとお考えだ。記憶力バツグンで努力家の友人・本居夕陽、無口だが文学に関心があるらしい理学部の最上級生・仁科唯音、走るのは得意分野だが古典や現代国語は大の苦手な高校生・夏祭華火、コスプレとアニメを愛している様子の黒髪美少女・最終ヒロインの4人と一緒に、どうしてかまゆみ先生に関わっていると思われる、不思議な現象と戦闘をすることになる。『萬葉集』の野守が運動場に出てきて不審者に間違われて追いかけられる? 「百人一首」で坊主めくりをしていたはずが坊主が復活して「坊主百人一首」なるものを作る野望を止めなければならない? 『徒然草』の猫またが大学女子寮で大暴れ? 『日本永代蔵』の鯨がキャンパスに現れて友人とけんかしたところに『蛙合』の蛙が狂歌で苦しめてきて? 『檸檬』からは画集の塔が物置き代わりの教室にそびえ立ち? 課外活動は順調にできるのだろうか。安達太良まゆみの秘密とは何か。果たして、ふみか達は「ヒロイン」になれるのか。よしなき日々が、「国文学」と「戦い」で鮮やかに、時に淡く、濃く、塗られてゆく。現実を離れていそうでくっついている、女子五人(といい年した婦人教員)の青春物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 21:29:44
181910文字
会話率:53%
今回の前半では詩を読んだりするだけで途方もない喜びの感情を味わうことのできたひとの、もうひとつの理由でもある夢想の楽天主義を感じさせてくれるような言葉を、わたしの「バシュラール・ノート」から拾ってみました。
夢想とは本来、自由で、だれに
でもできる気楽な行為なのだと教えてくれて、しかも人生最高の喜びを私たちに体験させてくれるバシュラールの夢想のオプティミズムって、ほんとうに、すごい。
幼少時代の核があらわになった状態でイマージュの幸福にうっとりすることが夢想するということだったわけですけれど「イマージュをたのしみ、イマージュをそれ体として愛する」って、詩のなかでも俳句だけが、もっとも純粋なかたちで、私たちに体験させてくれることになります。そのことによってもたらされる俳句のポエジーが、私たち自身の詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚を育成してくれるのは、ごく自然なこと。
このようにして、言葉の意味作用に邪魔されてイマージュだけをそれ自体としてたのしんだり愛したりすることのむずかしいふつうの詩や短歌を、そのうちどなたにも味わってもらうようにするのが私の本の存在理由のひとつでもあるのです。
この原稿を売りこむために頑張って投稿をつづけているのですが、少しでも興味をもたれた出版関係の方には「メッセージ」や最新先の「感想」でご連絡していただければ、本になるかどうかはともかくとして、未発表の部分をふくめたワードの原稿を2分冊にした仮綴じ本を送らせていただくつもりでおります。なお、(パート5-その2)のこのコーナーに自己PRをのせているので、そこもついでに開いていただけたならありがたく思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 00:02:40
8142文字
会話率:23%
今回の作品には、詩を読むだけで途方もない喜びの感情を味わうことができた、バシュラールの「書かれた言葉の夢想」の、その幸福の秘密に迫る部分がふくまれています。
詩を読むだけでそうしたとてつもない幸福を満喫していたひとの、その幸福のおすそ分
けを、この人生で確実に受けとれるようにするためにも、毎回そうですが今回はとくに、乞うご期待! です。
このコーナーで触れていないせいかまだあまり開かれていない(パート5-その2)では、バシュラールが人類史上最高の幸福を実現してしまった理由のひとつでもある宇宙的幸福について書かれた文章を、私の「バシュラール・ノート」から集めてのせているので、今回のものとあわせて読んでいただくと、バシュラールというひとのほんとうのすごさを分かっていただけるのではないかと思っています。
一日でも早くこの原稿が本になるように、このコーナーの後半では出版関係の方たちにむけて、おなじようなことを書くことにしました。タイトルやキーワードから内容を想像して本文を開いて読んでいただけたらありがたいですが、もしもこの作品に少しでも興味をもっていただけたなら、本にしていただけるかどうかはともかくとして、「メッセージ」とか最新作の「感想」とかでご連絡いただければ、未発表の部分をふくめたワードの縦書き原稿を、両面印刷して2分冊にした仮綴じ本を、送らせていただくつもりでいます。なお、(パート5ーその2)のこのコーナーに自己PRをのせているので、そこもついでに開いていただけたならありがたく思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 01:35:02
7572文字
会話率:23%
今回は俳句作品のなかの俳句形式の存在について書かれた内容がメインとなります。とくに世界一の幸福を実現してしまったバシュラールの言葉と俳句作品を世界一理想的な詩にしてしまつた俳句形式のコラボレーションについて。バシュラールの言葉にこの本のな
かではじめて触れた俳句形式は、俳句作品をとおして、遠い日の、幼少時代という〈イマージュの楽園〉における宇宙的幸福=ポエジーを、私たちにだけ、リアルに追体験させてくれることになります。
そのような俳句形式の恩寵にくりかえし浴することによって、何度もおなじことを言うことになりますが、この本を一生の宝物としていつまでも身近に置いて、人類史上最高の幸福を実現してしまったひとの、その、バシュラール的幸福のおすそ分けを読者の方すべてに、この人生でたっぷりと受けとつていただくようにするのがこの本の最終目標なのです。
出版j関係の方がこの原稿に少しでも興味をもっていただけたなら、本にしていただけるかどうかはともかくとして、最新作の「感想」とかでご連絡いただければ、未発表の部分もふくめたワードの原稿を両面印刷した仮綴じ本を送らせていただくつもりでおります。一部脱字があったりして情けないのですが(パート5-その2)のこのコーナーで、編集者の方とかにむけた自己PRをしておりますのでそこを開いていただけたなら光栄です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 01:01:43
7274文字
会話率:16%
平均寿命90歳超の山村から報酬倍額のPR依頼が届いた。依頼を受けた旅系YouTuber・花村園子は動画を配信し、再生数も上々。リスナーもこぞってその村を訪れる始めるのだが──。
最終更新:2025-05-25 20:36:13
17760文字
会話率:19%
ここ御神楽市には古くから伝わる祭があった――それは聖妖祭。
その儀では神から選ばれた姫巫女が、精霊神の代行者となり、神の加護が付与された4つ調理品を作り、人々に振る舞う。そして人々は姫巫女に感謝し、想いを共にするのである――そんな伝承
がかつてあったのだ。
風化した伝説が語り継がれる街、御神楽市に暮らすパティシエを目指す少年・雨蔵澪。彼は将来有望な才を持ち、若くしながら店を出すほどの実力があったが、師である母親を亡くしてしまい、お菓子作りの意義を無くしそうになっていた。
そんな時、 母親の遺言書が見つかる。何かがあるかもしれないと、それに従い、伝説の精霊がいるとされる桜華神社を訪れる。そこで御神木に宿る世界樹の精霊を名乗る少女・ラチカと出会う。
彼女はかつての伝承。女神の使いであり、新たな巫女姫見つけるために現れた存在であり、聖妖祭を成功させなければ、豊穣を司る世界樹は枯れて、街の人々に災いが訪れるという。
最初は断ろうとした澪だったが、亡くした母が過去に巫女姫候補に選ばれながらもその使命を果たせなかったことを知り、自分が母の遺志を継いでみせることを決意するのだった。
しかし、巫女姫は古来より、女性でなければ選ばれないため、澪はしきたりに乗っ取り女性に姿を変えられる。戸惑う彼に巫女姫として4つの神器の詮索と信仰を取り戻すために澪は男でありながら巫女姫として奔走することになる。
しかし、何の手かがりもなく途方にくれる澪の前に、『ますかれーど』の店長・魅島薫子が現れる。彼女もまた、かつて巫女姫に選ばれながらも、とある事情から拒絶した人物だった。
彼女の下で働き、手がかりを探しながら製菓技術をさらに磨く。そんな提案を快諾する彼に課せられたのはネット配信で巫女姫としてのPR活動を行いつつメイド喫茶で働くことであった!
これは、才能がありながら挫折した少年が、雲のような消えかがった伝承と、眠りについてしまった過去の記憶。謎と神秘に彩られた街で出会う、個性豊かな人々とちょっと不思議な事件。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 20:54:58
35005文字
会話率:57%
ガイア大陸の孤島に、体験型RPGアミューズメントパーク、エターナル・アイランド遂に完成した。抽選に選ばれ参加した人々はARHPCが生み出す拡張現実によって、CG化された様々な武器や魔法を使いこなし、同じくCGによって生み出される魔物との臨場
感溢れる戦いに興奮し、自分が恰もゲームの世界の勇者になったんだと歓喜するが、一人の参加者が魔物の攻撃によって死亡してしまい、参加者はゲームでは無く実際のRPGの世界に放り込まれたんだと知って絶望する。
スッタフとして島に来ていたカズキはひょんな事からこの施設の宣伝PRをしていた声優ユニットのアキ、マユ、ユキエ、ヨシカと出会い、同じくPRしていたカズキの身内であり芸人であるシゲキとアキユキ、その友人のエイコウと出会い、ギルドとなって様々な困難を切り抜けて行く中で、このアミューズメントパークの真の目的が国の増え過ぎた人口を調整すべく、人類選別計画として生み出された魔の島であるのを知る。
人類選別計画の存在を知って反対し国によって暗殺されたシエラ達の助けもあって、カズキ達は何とか最後のボスを倒すが、計画が明るみに出るのを恐れた国は島を爆破させようと画策し、冒険者に扮した国の手先によって負傷したカズキは、唯一島に取り残され島は爆破してしまう。
やがて半年の月日が流れ、人々に笑顔や元気を与えたいとシゲキ達とアキ達はイベントを開催し、その夜細やかな再会パーティーが行われると、何とそこには、島でカズキがアキ達と約束を交わした数々の料理や花束が用意されていた。
涙を流し驚く一同。全ては、約束を果たすべく決して脱出を諦めなかったカズキの思いと皆との絆が奇跡を生んでカズキ達は再会し、祝福のクラッカーが鳴らされるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 18:01:15
152990文字
会話率:60%
初めてのオンライン面接。
着慣れないリクルートスーツ、覚えきれない自己PR、そしてクリック一つで広がる異世界——そこに現れたのは、人事という名の“メデューサ”。
目が合えば記憶が飛び、問いかけられれば言葉が石になる。
用意していた言葉は霧
散し、真っ白なノートとともに、ただ光線に晒され続ける就職太。
これは、就職活動という名の異世界で繰り広げられる、一人の学生と"メデューサ"との戦いの記録。
失敗の中に芽生える決意と、誰もが通る“はじめの一歩”のリアルファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 19:51:27
1009文字
会話率:28%
偶然、会社のPR動画撮影で出会った愛(まな)と聖(せい)だが態度の悪い聖にイライラしながらも何故か目で追ってしまう
偶然の出会いから始まる恋だがこの出会いは偶然ではなかった
最終更新:2025-03-28 20:33:01
5734文字
会話率:60%
炎上商法を生業にしていたインフルエンサー兼マーケターが、生配信中の事故で異世界転生。そのインフルエンス力と現代マーケティング知識を活かして商店の集客から始め、やがて王国の広報担当として出世するが、国の闇に気づき、良心に目覚めて民衆に真実を伝
える革命を起こそうとする物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 15:42:34
70857文字
会話率:56%
佐々木直樹(29歳)は、東京本社の営業職でトップクラスの成績を誇っていた。しかし、ある日突然、地方支社への異動を命じられる。「目立ちすぎた」という理由で都落ちさせられた彼は、人口数千人の小さな町へと送られる。
地方支社の環境は厳しく、社員
からもよそ者扱いされ、与えられた住まいは古びた一軒家。やる気を失い、無意味な日々を送る中、地域商店街からの「活性化イベントへの協力依頼」が届く。同僚たちは無関心だったが、直樹は興味を持ち、会議に出席することを決意する。
商店街の店主たちの反応は冷たく、異端者として警戒される。しかし、唯一彼に関心を持ったのは、若者向けカフェを経営する高橋優奈だった。彼女の店は閑散としており、活気を取り戻す方法を模索していた。直樹は営業の知識を活かし、SNSを使ったPRや、特産品を活用したイベントの企画を提案する。最初は懐疑的だった商店街の人々も、試験的なイベントの成功を目の当たりにし、協力を始める。
本格的なイベントの準備が進む中、資金不足や地元住民の反発といった問題が立ちはだかる。直樹はクラウドファンディングを提案し、高校生たちの協力を得ながらプロジェクトを推進。ついに迎えたイベント当日、商店街は活気を取り戻し、多くの来場者が集まる。店主たちも成功を実感し、地域の雰囲気が変わっていく。
イベント後、直樹は「ここに来た意味」を見出し始める。優奈との絆も深まり、彼女と共にこの町の未来をより良くするための新たな挑戦を決意する。満天の星空の下、彼はもう「都落ち」ではなく、「新たな人生のスタートライン」に立っていることを実感するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-07 17:36:06
4967文字
会話率:59%
転職と自己PRについて
最終更新:2024-12-09 18:56:49
814文字
会話率:7%
兵庫県知事選挙のPR会社に関する公職選挙法違反について、思うところを書き殴ってみました。
勢いで書いた感が凄いですが、よろしければぜひ。
キーワード:
最終更新:2024-11-24 23:04:15
1844文字
会話率:6%
冬真とAnRi(杏梨)はSNSの友人。
大学生の杏梨はスマホゲーム〈Angelic Descent〉β版にハマり、ゲームをPRするための〝天使〟に採用される。
天使になることが決まった杏梨は合宿に向かうが、冬真に届いたメールは彼女の危機
を知らせるものだった。
■1955年黒い沼の出現から始まる異界寄生生物の侵食を8千字以下で書く短編ホラー【それ】シリーズ#9。
※この作品はCC BY-NC 4.0ライセンスで提供されています。このライセンスのコピーをご覧になるには、https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/ にアクセスしてください。
※イラスト:Microsoft Copilot作成折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-14 15:43:30
7966文字
会話率:62%
お蕎麦のイベントご紹介エッセイです。
詳しくは内容をご確認くださいませ。
※あまりにもな感想・レビュー等は削除させていただきます。
※個人的にPRしているだけのエッセイです。
最終更新:2024-10-02 13:49:34
1346文字
会話率:0%
21歳で病死してしまった青年は、なんの因果か異世界に転生する──しかし世界を混乱させた魔王は勇者によって倒され、既に一世紀以上が経っていた!
産業革命による近代化で発展を続ける社会、社会的地位の低下した冒険者、単なる獣と化した魔物。ゲームの
ようなファンタジーチックな冒険を青年が行うには、生まれるのに百年以上は遅かったのである。
それはともかくして前世で叶えられなかった夢を実現しようと、様々な語学を学ぶ為に海外へ留学した青年ことアイザック・ウィリアムは、酒場で知り合った航空機製造会社の社長からある仕事をもちかけられる。
「新型軍用機のPRのために、世界を一周してくれないか?」
──これは、空を駆けて異世界を巡る一人の”冒険者”の話である。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-09 12:11:25
4416文字
会話率:20%
ネットのニュースを見て思った件。自分で調べたほうがいいんだけど、政治家やメディア・自称ジャーナリストなど、立脚るところが分かりやすくなってるといいな。
最終更新:2024-09-02 10:42:43
1176文字
会話率:0%
2021年9月10日、千葉県警の松戸警察・松戸東警察がご当地Vtuber戸定梨香を起用した交通安全PR動画を動画共有サイトYou Tube上で公開していたが、全国フェミニスト議員連盟による抗議により削除された。その後、同じ内容の動画は戸定梨
香の所属会社であるVASEによって公開されたが、これを問題視することに疑問をもつ者たちによって抗議署名が開始され、ネット上では全国フェミニスト議員連盟擁護派と抗議派の論争があちこちで始まることになる。当時、Twitter上の論争をリアルタイムに見ていた筆者による随筆集。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 15:00:00
25838文字
会話率:8%
「……レインボーインパルスを飛ばそう」
首相官邸の会議室。テーブルに肘をついて、顔の前で手を組んだ首相が静かにそう提案した。ブラインドカーテンから漏れ入る光が眼鏡に反射している。
総理の言葉に一同波打ったように身じろぎや咳払いをし、や
がて「それしかありませんな」「やむを得ない」「ううむ」と老齢の議員らが唸った。その中、比較的若い議員が目を瞬かせて「え、レインボー……?」と呟いた。
「なんだね?」と、その彼の隣に座る議員が眉を上げ訊ねた。
「いやあの、ブルーインパルスならわかるのですが、レインボーインパルスとは……」
「ああ、知らないのか」
暗い会議室に、ほのかな笑いが広がった。彼は恥ずかしさで顔を熱くしたが、この重苦しい空気を少し緩和することができたことを喜ばしく思い「へへっ、すみません」と笑みを浮かべ、無知な若者という役割を受け入れた。
「まず、ブルーインパルスが何か知っているね?」
「はい。航空自衛隊のPRのためのチームで、アクロバティック飛行でイベントを盛り上げていますよね。以前、新型ウイルスが流行した時に、対応に追われ疲弊する医療関係者にエールを送るために飛んだとか。ああ、あと地震の被災地にも飛んだはず。まあ、自分は医療従事者でも被災者でもないので、飛行機が飛んだくらいで喜ぶのかな、と思いましたけど、あ、すみません」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-29 15:00:00
1651文字
会話率:58%
1543年、宇宙人によって種子島にビームライフルが伝来した。すごい。
最終更新:2024-06-15 15:08:10
14528文字
会話率:28%