彼らは“英雄”ではない。ただ、誰より早く絶望を直視し、誰より冷静に“生き様”を選んだだけだった。
■AI参謀 × 自衛隊幕僚長■
終末の兆しに、ただ二人だけが気づいた。
「死者が動いている」
通報はなかった。感染の噂も、騒動もない。
それでも、軍用AI「ゼノン」は、戦略演算の片隅で“異常な群集”の出現を捉えていた。
既存のあらゆる事象に該当しない、想定外の現象。
だが、彼の確率演算は確かに“人類の滅亡”があり得ることを示していた。
些細だが異様なデータを見逃さなかったのは、軍用AI。
その演算に“人としての意味”を与えたのは、自衛隊・師団幕僚長「黒瀬慎也」だった。
“国土の赤化”が始まる。
だが、上層部は気づかない。
指揮系統が沈黙する中、命令なきままに、
独自判断で“最初の作戦”を立案していく。
――リアル×軍事×パンデミック×AI――
ご都合主義を排し、科学と戦術で描く“本当にありえる崩壊”
軍人とAI――対等な“二人”が辿り着くのは、救済か、選別か。
彼らは何を見て、誰を救うのか。
これは、「人類の意思」を問う、終末の軍事作戦。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 20:42:02
121276文字
会話率:24%
2032年夏、台風荒れる東シナ海。日本は「見えない戦争」の渦中へと静かに引きずり込まれる。
JAXAの若きサイバーセキュリティ技官・彩花は、日本全国で発生する大規模通信障害や最新鋭機の連続墜落、基地火災が単なる事故ではないと直感する。それ
は、PLA(人民解放軍)による複合攻撃の始まり。しかし、政府は国際法の壁と世論を恐れ、動けない。
時を同じくして、荒れる魚釣島沖では、中国海警の大型巡視船群が「人道支援」を名目に海上保安庁の進路を執拗に妨害する。護衛艦「いせ」艦長・高橋亮は、その状況の裏に隠された真実を感じ取るが、国際法のジレンマに苦悩する。
北京では、李偉民大佐が計画の進行に冷笑を浮かべる。ディープフェイクやSNSを使った情報工作が猛威を振るい、国際世論を分断する。
無力感と憤りに苛まれながらも次なる一手を探る高橋、サイバー空間に隠された罠を解析し続ける彩花、そして日本の混迷に苛立ちつつ反撃の糸口を模索する米軍のカーター。魚釣島を巡る「見えない戦争」は、水面下でPLAの未知の影が蠢き、やがて来る嵐の前の静けさを破ろうとしていた。
これは、情報戦、サイバー戦、そして水面下の軍事作戦が複雑に絡み合う、現代の地政学的リアリティを描いたミリタリー・サスペンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:08:08
15083文字
会話率:35%
100年続いたヴァンクの平和は、突如として崩れ去った。島中に発生した”クリミナル”と呼称される罪人達によって国土は分断、減少した。軍では止められないと判断した王政は、”パーティ派遣制”を制定。それは民間人を”冒険者”として戦場に送り出す、”
冒険”という名の”軍事作戦”であった。制度制定から28年、この混沌とした世界に、1人の殉職自衛官が現れた。生前愛用していた銃と共に。最弱パーティの勇者となった男は戦場へと発つが、旅を続ける内、この島を巡る陰謀へと巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 07:00:00
508944文字
会話率:35%
アメリカのIT企業、アナリシス社はメンタルヘルス業務で成功し、GAFAに並ぶ程に巨大化し始める。
アナリシスでエージェントとして働くダリウスは、アナリシス社の不正を暴き、左遷され、味気ない日々を送っていた。しかし、かつての戦友であり、同
僚だったアルドリッチが、カルト教団に転向し、テロを企てていると知らされる……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-09 22:36:13
19241文字
会話率:14%
2020年代、ドローンの高機能化、小型化によって、諜報戦争は大きく変化した。
アメリカのIT企業・アナリシス社は、国防総省で巨大な陰謀が動いていることを察知。同社が所有する特殊作戦部門「黒羊」に調査を命じる。すると帰還兵の記憶が改ざんさ
れていることが判明し……
前作「ブラック・シープ ~特殊軍事作戦部門~」の前日話ですが、直接的な繋がりのない独立した物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 15:30:00
69627文字
会話率:24%
元軍人のルーシャスは、CIA主導で行われる実験に参加することになる。
この作品は「ブラック・シープ ~特殊軍事作戦部門~」の外伝であり、重大なネタバレを含んでいます。
最終更新:2021-10-23 22:04:13
3305文字
会話率:25%
それはある日突然、人々の前に現れた。
否。『それ』などとは畏れ多い。そのお方は間違いなく神。白髪、白い服。一本の柱のような天から降り注ぐ神々しい光に包まれ、空から地上へと降りてきたのだ。
その場に居合わせた者たちは瞬時にそれが神だと悟
った。
何かのトリック。人、もとい神を模した兵器。軍事作戦。はたまた宇宙人。こじつけがましくも可能性は他にも考えられたはずだが、それもまた神の力なのかもしれない。その威厳が彼らにそう悟らせたのだった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-20 16:00:00
536文字
会話率:10%
この戦争は勝たなくてはならない。女王は、父王の死を乗り越え、進撃を続ける。特別軍事作戦は侵略ではなく解放だから。
最終兵器とは何か。しかし、父が犠牲になった超コマンド・システムの出力は抑えられ無理をさせない近習が、使わせるとは思えない。
帝国は総動員体制にはない。臣民に犠牲を強いてまでする対外戦争など有り得ない。そのために、帝国議会は徹底した議論をし、官僚たちは全力で要請に応えようとする。もちろん、最前線の軍は言うに及ばず。
しかし、帝国軍が占領地で虐殺を行ったという戦慄の報が届く。
この国の戦いとは? そのために掲げたこの国の理想とは? 王位とは? その存在の重さは、末端の兵の所業に釣り合う責任なのか?
軽々と散っていく命。勝った側が無抵抗な者を、古強者が新兵器に、あるいは時世ではなく借金がそうさせる。
そして誰かのために自ら散らす命。櫻威よ、戦争を終わらせろ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-13 19:17:07
49567文字
会話率:37%
この戦争は勝たなくてはならない。女王は、父王の死を乗り越え、進撃を続ける。特別軍事作戦は侵略ではなく解放だから。
最終兵器とは何か。しかし、父が犠牲になった超コマンド・システムの出力は抑えられ無理をさせない近習が、使わせるとは思えない。
帝国は総動員体制にはない。臣民に犠牲を強いてまでする対外戦争など有り得ない。そのために、帝国議会は徹底した議論をし、官僚たちは全力で要請に応えようとする。もちろん、最前線の軍は言うに及ばず。
しかし、帝国軍が占領地で虐殺を行ったという戦慄の報が届く。
この国の戦いとは? そのために掲げたこの国の理想とは? 王位とは? その存在の重さは、末端の兵の所業に釣り合う責任なのか?
軽々と散っていく命。勝った側が無抵抗な者を、古強者が新兵器に、あるいは時世ではなく借金がそうさせる。
そして誰かのために自ら散らす命。櫻威よ、戦争を終わらせろ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 19:13:08
57899文字
会話率:1%
日本の神戸市で各国のスパイが集まって戦争回避をするのですが、話し合いになるはずもなく、会議は踊り続けるのでした。#blackjoke #重複投稿
最終更新:2023-07-03 15:55:58
8565文字
会話率:52%
国際的防衛組織である人類防衛機構に入隊した大沢実花少尉が初めて参加した軍事作戦は、市井に潜む非合法活動家の摘発作戦だった。
初めての実戦に緊張を隠せない大沢実花少尉。
そんな彼女を厳しくも温かく励ましたのは、対テロ作戦の指揮を執る加森千姫子
中佐だった。
凛々しくも頼もしい美貌の中佐の生き様を目の当たりにする事で、若き少女士官は戦場で成長を遂げていくのだった…
※ 本作品は、XI様御主催の「男前ねえさん企画」の参加作品で御座います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-12 07:02:21
4668文字
会話率:35%
海上自衛隊幹部が調べる、第二次世界大戦末期に行われた神風特別攻撃隊による真実と深い悲しみの混じった、TOKKOKA(特攻花) に関する悲しき繋がりの話
物語の始まりは鹿児島県鹿屋市にある海上自衛隊鹿屋航空基地。海上自衛隊幹部候補生課程
を修了したばかりの新米3等海尉小野井武士が見た基地の周りに咲き乱れる黄色い鮮やかな花。その花がこの物語の主人公である。古き習慣だと言われ上官からこの黄色い花の正体を調べると、以外な事実が明らかに
やがて小野井は、"特攻"というあってはならない軍事作戦の壁に直面する。同じ海を守る防人として、その当事者であった戦争を知る数少ない生存者と、面会を重ねる。亡くなった神風特別攻撃隊の遺族にも面会した。そして、小野井は1つの答えを出す。未来の日本の防衛を担う現場の隊員としては、感情移入し過ぎなのかもしれないが、それでも小野井は戦争とは何かという事に向き合う事になる。一撃必殺だった筈の神風特別攻撃隊(通称カミカゼ)その内容は驚く程ずさんで、アメリカ海軍の猛烈な反抗により成功率は20%を切るか切らないかという所だった。
旧日本海軍の伝統を色濃く残す海上自衛隊。戦前は陸軍と海軍が政治を仕切り失敗した反省から、自衛隊員には政治的な干渉は許されておらず、専守防衛の旗印の元、文民統制(シビリアンコントロール)で陸海空各自衛隊は運用されている。
戦争を知る世代は高齢化し、現役世代は戦争の惨禍を知らない。それが何を意味するか。またあの惨禍を繰り返してはならない。そう胸に誓い小野井は電子探索機EP-3に乗り込む。
これは、海上自衛隊鹿屋航空基地で繰り広げられるヒューマンドラマである。
※この物語はフィクションです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-31 00:14:21
60376文字
会話率:60%
地球連邦政府に独立戦争を挑んだ永住型宇宙ステーション『カントリー3』は、魏連総帥が立案した軍事作戦により、瞬く間に衛星軌道上の制空権や月面を制圧、地球連邦を圧倒していた。
だが、カントリー3住民が圧倒的勝利に歓喜する中、魏連総帥は、予想
外の展開に一人悩んでいた。
魏連の悩みはただ一つ。
彼の天才的戦略をもってしても、書き上げた小説のブックマークが付かない事であった。
「何故だ!
何故私の小説にブクマが付かないのだ!?
読めよ国民!」
魏連にブクマが付く日は訪れるのだろうか?
*この小説はフィクションです。実在する作品、国家、団体、企業、個人、法律、地名、その他固有名称等とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-19 18:34:06
2644文字
会話率:28%
子供時代に初めて訪れたエアショーで戦闘機に憧れた少年は、やがてアメリカ空軍へと入隊し、戦闘機パイロットになる。そして、2020年に入っても混乱の続く中東の国シリア。ある日、そのシリア領空で越境軍事作戦を展開していた2機のイスラエル軍戦闘機が
墜落する事件が発生する。後の調査で2機のイスラエル軍戦闘機は、同国に駐留するロシア航空宇宙軍の『Su-57』ステルス戦闘機によって撃墜された事が判明した。その事実を知ったアメリカは軍事介入を決意し、中東地域に『F-22A』ステルス戦闘機を送り込んで『Su-57』戦闘機の撃墜を命じる。こうしてシリアを舞台に、アメリカとロシアによる史上初のステルス戦闘機同士の戦いが始まった。 ※この作品は、遥彼方さま主催の「夏祭りと君」企画に参加しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-31 23:50:20
20090文字
会話率:17%
ロアン島。ズイーク王国領海の外れに位置するこの島は、長年にわたり大国ノヴァリア帝国よる不法占拠に悩まされていた。
そんなある日、付近を航行していたズイーク王国所属の軍艦が、ロアン島からの砲撃によって撃沈されたことにより事態は深刻化。これ
によってズイーク王国を含む三カ国からなる王国連合は、ロアン島における大規模な軍事作戦の実行を決定した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-13 19:24:23
5196文字
会話率:48%
1939年、WW2の起こらなかった世界。太平洋上に突如、島が現れた。その島は、「ナーヴェスナ帝国」と、名乗り、その島には、政府があり、国民がおり、軍隊があった。緊張状態が続く中、同盟軍側の駆逐艦が、ナーヴェスナ側の大型作業船を、誤射するとい
う事件が起きる。それが引き金となり、戦争が始まった。
戦争は長引き、それから9年後の1948年、停戦という形で一時的に平和と呼べる状態になり、70年間、停戦状態が続いた。
2018年、年号 正世(せいよ)30年6月12日、再び戦争は、世界を呑み込む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-25 02:19:17
15310文字
会話率:47%
1265年 1月 22、午前日
死ぬかと思った
やっぱりテントで寝るのはけっこう寒い。
早めに新しい仕事のブリーフィングに向かった。
雇用書によれば、今回は極限自然環境下における軍事作戦の補佐、報酬は期待出来る。
火山の爆発を防ぐ為に、軍が
火口を吹き飛ばして火山活動を促すようだ。
まず先遣隊が現地の環境調査をし、
次に戦力隊が危険生物撃滅で露払いをし、
その真っただ中を工作隊が走り抜けて火口を掘削、爆破して撤収する。
私の役割は猟兵隊。
状況に応じて分割されて全ての隊へ部分的に編入され、自然現象への対応を補佐する。
私は全ての隊に同行する予定だ。
そして私はテントに戻ってこれを書いている。寒い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-24 08:00:00
5133文字
会話率:24%
2017.0716.1205より開始。総時間55分
ひいちゃ氏のデザインされた汎用TRPGシステム、「PowerPlayer」を用いたミリタリー物のオリジナルシナリオです。
深夜、掩体陣地に隠る歩哨達。彼らが偶然にも見つけてしまったとある
軍事作戦とは……折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2017-07-16 21:45:48
6566文字
会話率:3%
民間軍事企業……
報酬によって純粋な軍事作戦に匹敵する戦闘や後方における兵站支援などを行うこれらの企業は今、この惑星で最盛期を迎えていた……
とある民間軍事会社の社長を務めるユーリンは、個性的な従業員達と共に様々な勢力、個人からの依頼を人型
機動兵器などを用いて解決していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-01 11:16:14
262527文字
会話率:40%
おっさんが攫われたんで、軍人達が頑張って救出に行きます。
最終更新:2015-10-03 19:43:02
19335文字
会話率:53%
とある王国で魔物と戦い、人々を守るモンスターバスターをしている男、ハルは偶然出会った旅人のエイトンと知り合う。この出合いは世界の命運だけでなく、世界の根本もを揺るがすことに…。そしてハルは国王から、世界が消滅の危機にあることを教えられ、冒険
の旅にでる。
そして北海道に住む普通の男子高校生、東雲 誠は大手ゲーム会社から新作ゲームのテスターの一人に選ばれ、最強のゲームをプレイできることに。しかし、東雲にゲームをやめろと忠告する男が現れ、それを境に次々と何者かの魔の手が東雲を襲う。謎を解くためにはゲームをクリアするしかない。東雲は危険を承知でゲームを進めていく…。
そう遠くない未来。地球は環境破壊により生活が困難になり、戦争の絶えない国と化す。反政府軍のリーダー、マーカスはとある軍事作戦の情報を知ってしまう。それは人類の生存をかけた、最高機密の情報だった。
全く関係のない3つの物語がシンクロし、人類滅亡へのカウントダウンが始まった……!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-04 00:03:34
6511文字
会話率:47%
一九三八年、日中戦争中の中国。アメリカ製の爆撃機に乗り込み、パイロットたちが夜空へと飛び立った。寧波の小さな飛行場から、目指す先は九州。軍事作戦のため日本本土へ飛んだ飛行士は彼らが世界最初であった。これは実際の行われた作戦を元にした、中国の
航空兵たちの物語である……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-27 17:40:01
4421文字
会話率:33%
特殊軍事作戦に従事していた狙撃兵が異世界で暮らしていく話です。
最終更新:2012-06-07 23:45:52
28743文字
会話率:36%