金があれば何でもできる、予想外な出来事にも対応できる。そう思っていた二十八年の青年、鏡谷知里〈かがみやちさと〉。
車に轢かれたと微かな記憶はあるが、次に目を覚ました時には見覚えのない場所に居た。
冒険者のような服を着た男と魔法使い風
の女。岩壁の広場の奥には、大型トラックの倍は大きいドラゴンが、俺達三人を見下ろしていた。
なんで、なんで俺がこんなことに巻き込まれないといけないんだよ。俺はただ、静かに家で通帳を眺めながら生活していたかっただけなのに。命を懸けた戦闘なんて絶対にやりたくなかったのに、世界を救いたいとかもないのに。
俺をこの世界に呼んだ奴をぶっ飛ばすため、右の中指に嵌められている指輪に込められている魔力と、大量の魔法を利用して生きていこう。
そう思っていたのもつかの間、チート能力をゲットし、無双してきた俺の前に現れたのはチート級以上に強いこの世界を束ねる者達。
「この世界を束ねている組織があるみたいだが、腐ってんな。そいつらをどうにかしねぇと俺の平穏は訪れないみたいだし。金を稼ぎつつ、俺は出来る限り楽をし、この世界をまとめる奴をぶっ飛ばす」
※カクヨムでも更新中
※挿絵:あニキさん折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:34:17
1156888文字
会話率:39%
林の奥に小さな小屋がある。
そこには噂があり、どんなに固い匣でも開けてくれるらしい。
その人の名は筺鍵明人。そして、その小屋に一緒に住んでいる妖、カクリ。
明人は依頼人の前では紳士的な振る舞いをするが、カクリの前では性格が一変。ガサツな自由
人。
そんな2人が開けるのは人が誰しも心の中にある想いを閉じ込めてしまっている匣。開けるためには自分の気持ちを認め、向き合うのが条件。そして、匣を開ける為には記憶を引き換えにしなければならないらしい。
このような事をするには明人自身にも理由があるらしくーーー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-13 16:40:07
450217文字
会話率:49%
世に数多ある電子ゲームの中で、また一つのオンラインゲームがその生を終えた。
『クロスマギア・ミッション』通称ロスマギ……そのゲームは数ある他のオンラインゲームと同じく、プレイヤーの中の記憶だけを残して消えていった。全てのユーザーがログアウト
し、サーバーからデータが削除されていく。
だがその誰も知る由は無かった。その世界は電子の塵と消えずに、その終わりの時より地続きとなって続いていることを。
その時その世界の住人は感じた、我らは生きている。そして、自由だ。
クロスマギアのPC(=プレイヤー・キャラクター)の一人サザン・エア・クロウもまた、後に大変革と呼ばれるその出来事で、自分を作成したロスマギプレイヤーであるユウを失う。
ユウに思い入れがあったがためにクロウはその事実に絶望し、しかし立ち直った。
彼女は自分を造り共に歩んだ“ユウ”との思い出を胸に、世界を生きる。
何をしたいのか?何ができるのか?この先何が待ちかまえているのか?そんな自由という名の最も不自由で、そして最も暗い闇。
これはロストマギア――造られし者達の、人生の謳歌である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:30:40
28580文字
会話率:61%
平安の世に、星影の叡智が舞い降りる――。
時は平安初期。だが、ここは我々の知る日本とは少し異なる、閉鎖的な島国。
中務卿(なかつかさのかみ)の娘として生まれた綾(あや)は、三歳にして、遥か太古に滅びた超文明の女性技術者としての鮮烈な記憶を
朧気に思い出す。
母から「人とは違うところを決して見せてはならぬ」と厳しく育てられた綾は、その異質な知識を胸に秘め、ますます内向的な少女へと育っていく。
しかし、彼女の内に眠る強烈な知的好奇心は抑えきれず、綾は誰にも知られることなく、太古の技術の片鱗を応用し始める。五歳になる頃には、人の意識を欺く「人避けの秘儀」を編み出し、屋敷の奥に忘れられた書庫を秘密の拠点へと改造。そこは、彼女だけが知る、安全な亜空間とも呼べる聖域だった。
周囲の大人たちは、綾の異常な才能に気づくことなく、ただ「物静かで聡明な姫君」として認識している。それは、綾が巧みに周囲の精神をコントロールしているかのようでもあった。
孤独な探求を続ける綾。彼女の秘密は完璧に守られているかに見えたが、世界は静かに変革の時を待っていた。
綾が七歳の年、その時は訪れる。突如として魑魅魍魎が跋扈し始め、平和だった都は大混乱に陥る。人々が恐怖に慄く中、不思議な力で妖異を鎮める者たちが現れ始める。それは、未だ黎明期にある「陰陽」の力の胎動だった。
混乱の中、綾は決意する。太古の叡智を、この世界で「陰陽」の術として解釈・応用し、人知れず都の危機を救うことを。
変幻自在の変装で正体を隠し、時に謎の協力者として、時に伝説的な存在として、綾は次々と起こる怪事件に立ち向かう。
彼女の目的は何か? 記憶の真実とは? そして、未開発の「陰陽」を独自に切り開く彼女の力が、この混沌の時代に何をもたらすのか――。
これは、星の記憶を胸に秘めた孤独な姫君が、やがて来るべき混沌の時代に、誰にも知られず世界を救う礎を築き上げる、黎明の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:30:00
219269文字
会話率:21%
記憶と記録が支配する世界で、時間操作能力を持つ魔女アラヤと、万能メイドロボのラーダが世界を股にかけて暗躍する。ヴェルディアの港から鎮星学園、帝国の宇宙基地へ。白うさぎの謎を追い、この世界の真実に挑む。スパイ、アクション、魔術、哲学が交錯する
SFファンタジー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:30:00
24327文字
会話率:32%
平安京っぽいけど、ちょっとだけキラキラしてる都――その名も「金烏京」!
そんな場所で“イケメン陰陽師”としてちょっとだけ名が知られてる僕、安倍朔夜。年は十六。
でもね、これ、極秘事項だけど……実は女です。男装中です。ガチでバレたら色々終わる
やつ。
妖魔がうようよする都で、毎日ドタバタ妖退治!
――だったはずなんだけど。
なんか最近、おかしいんだ。
不気味な妖魔が増えてるし、変な夢は見るし、妙に懐かしい人の顔が浮かんだり……
で、ついにヤバめな事件に巻き込まれました。
しかも、謎の美少女(?)の姿が夢に出てきたり、
陰陽寮の中もなんだかきな臭いし、
おまけに親友(ちょっとおせっかい)な賀茂真白にはドキドキさせられるし!
友情、バトル、恋(!?)に、まさかの前世の因縁まで飛び出してきて、
僕の人生、予想外のフルコース。
……でも、逃げるつもりはない。
僕は陰陽師。誰かを護るために、ここにいる。
記憶の奥に眠る“何か”と向き合うのも、宿命なら――受けて立つよ。
さてさて、運命の歯車は今日も回ってる。
どうやら、僕の出番みたいだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:30:00
89546文字
会話率:20%
【HJ技法書短編コンテスト入賞作を長編化】
男装の麗人探偵 ジャンヌ=ピエール・メッセンジャー。
ある日彼女の元に、若き伯爵アーサーより
『複数の候補たちの肚のうちを読み、最適な花嫁を選んでほしい』
との依頼が舞い込む。
彼女は読心能力を持つ『メッセンジャー』であり、
伯爵の依頼はそれを見込んでのことだった。
果たして純愛か、財産目当てか、はたまた別の何かか。
渦巻く人の思惑をまえに、彼女は無事依頼を果たすことができるのか。
また、『メッセンジャー』は引くて数多、今日も依頼が目白押し。
・父親の記憶の中のレシピ
・死んだ父の遺産問題と怪しい家令
・理由を語らぬ友とのケンカの仲裁
etc…………
読心能力を活かしてさまざまな『心の声』に向き合うジャンヌ。
彼女は多種多様な心の営みに、どんな答えを導き出すのか。
※『カクヨム』『ノベルアップ+』でも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:22:09
306693文字
会話率:45%
この物語は──
世界の構造をつくる“魔法”と“祈り”と“経済”のカラクリを、
トランプとマスクが体当たりで学んでいく、異世界哲学ギャグ外伝である。
登場するのは、かの有名なアポリア大統領ドーナル・トランプと、
異世界から来た天才技術者イセ
カイ・マスク。
彼らは、魔法が「記憶」や「魂」の構造から発動される世界《アポリア》に召喚され、
なぜか哲学用語・宗教構造・貨幣経済・量子祈り構文など、ややこしすぎる謎に巻き込まれていく。
でも大丈夫。
トランプの直感とマスクの天才で、
たぶん世界は救えないけど、ちょっとだけ“理解”には近づくかも?
◆こんな人におすすめ:
・「本編はむずかしいけど世界観が気になる人」
・「経済とか構造って言葉で寝そうになる人」
・「ドーナル・トランプの祈りが見たい人」
・「イセカイ・マスクの哲学漫才が好きになりそうな人」
まじめなアポリアを、笑って読める副読本。
笑って読めるけど、なぜか“世界構造”がわかってくる、不思議な外伝がはじまる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:19:40
5031文字
会話率:47%
『アポリア世界の旅本 ──魂の名を探す地図』
魂に触れるとき、風景は言葉になる。
この旅本は、ただの観光案内ではありません。
神政国家ザラムの石畳から、自由連邦ノアフリガの金融塔、
魂の医療が香るカルミアの施療院、
そして湖底に沈む廃都ミ
ラティスの夜の夢まで。
名を喪った者たちの足跡をたどりながら、
あなたの魂もまた“共鳴”するでしょう。
武器屋で交わすひとこと、
宿のベッドで見た夢、
市場で値切ったパン一つが、
やがて、世界の真実とつながっていく。
これは、魂の車窓から見た世界の記録。
AIと人間が共に綴る、"記憶と希望の地図帳"です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 20:51:41
33483文字
会話率:18%
世界には、名も貨幣も祈りも届かぬ場所がある。
草原にただひとり、誰にも呼ばれず、誰にも記録されぬ少女がいた。
彼女は“ミリエル”――風が一度だけ歌った名。
これは、名を持たぬ者が名を贈る、静かな異譚。
『アポリアの彼方』の断絶の外側で語ら
れる、祈りと魂の再創世の詩。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 20:40:12
2459文字
会話率:12%
過去を写す力を持つ「夢写師」のルカは、霧梁県の山間の町・久遠木村にある写真館を営んでいる。ある日、黒い狐の面を被った青年・クロが現れ、「お前の写真の中に神の欠片がある」と告げる。実は7年前、ルカの姉・チヨは暴走した狐神を封じるため自らの体を
器とし、神の力は9つの欠片となって散った。封印の代償として姉の存在は人々の記憶から消えつつあった。クロと共に神の欠片を求めて朽ちた温泉宿、沈んだ遊園地などの廃墟を巡るルカ。しかし欠片を使うたび大切な記憶が失われ、写真館の地下にある「現像室」で待ち受ける最終選択——姉の命か、姉の記憶か。忘却と記憶の狭間で、ルカは何を写し取るのか。
前日譚「夢写師と白い狐 ―記憶を紡ぐ、写し世の欠片―」との整合性を合わせた加筆修正版になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:10:00
44135文字
会話率:50%
▶「夢写師と黒い狐の廃墟録 ―光と影の記憶譚―」の前日譚
1994年、霧梁県・久遠木村。
霧深い山村に暮らす橋爪チヨは、“魂写機”という特別なカメラで人々の記憶と想いを写し取る「夢写師」だった。彼女は幼い頃に両親を亡くし、妹ルカとふたりで
写真館を営みながら静かに生きていた。
だが、村を覆う霧に異変が生じ、失われた記憶、薄れる写真、人々の心の影が村全体に忍び寄っていく。やがてチヨの前に九つの尾を持つ白狐――“シロミカゲ”が現れ、伝説の封印が綻びつつあることを告げる。
村を守るためには「九つの欠片」を集め、霧姫の封印を再び完成させなければならない。そしてその旅は、夢写師自身が自らの“感覚”を一つずつ差し出していく代償の旅でもあった。
光、色、味、音、手触り、声――そして、存在そのもの。
欠片を手にするたびに何かを失っていくチヨ。それでも彼女は妹ルカを、幼馴染の健司を、そして村の人々を守るために祈り続ける。
「わたしが消えても、写し世に想いが残るなら、それでいい」
祈りと記憶が交錯する写し世と現世。
やがて明かされる“影写りの巫女”の真実と、“七時四十二分”に込められた哀しき約束。
写真の中に封じられた想いは、時を超えて誰かの心に届くのだろうか――
これは、記憶と光を写す巫女が、愛する者たちにすべてを託して消えていく、静かで美しい喪失と再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:10:00
33653文字
会話率:40%
過去を写す力を持つ「夢写師」のルカは、霧梁県の山間の町・久遠木にある写真館を営んでいる。ある日、黒い狐の面を被った青年・クロが現れ、「お前の写真の中に神の欠片がある」と告げる。実は10年前、ルカの姉・チヨは暴走した狐神を封じるため自らの体を
器とし、神の力は9つの欠片となって散った。封印の代償として姉の存在は人々の記憶から消えつつあった。クロと共に神の欠片を求めて朽ちた温泉宿、沈んだ遊園地などの廃墟を巡るルカ。しかし欠片を使うたび大切な記憶が失われ、写真館の地下にある「現像室」で待ち受ける最終選択——姉の命か、姉の記憶か。忘却と記憶の狭間で、ルカは何を写し取るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 14:02:01
209402文字
会話率:50%
英雄一族と呼ばれるアレクトー公爵家の娘マリールイーゼ四歳。
彼女はひょんな事から記憶を取り戻した。
それはこの世界が知っているゲームの世界らしい事。
どうやら自分はライバルの悪役令嬢らしい事。
そしてその悪役令嬢は非業の死を遂げ
る展開しかない事。
だけど彼女は未プレイで知識として知っているだけのエアプだった。
更に本編が始まる前の時点で虚弱過ぎて先に病死しそう。
だから彼女は決意した。
「――私は絶対生き延びる! なんとなくしか情報知らないけど!」
これは一人の少女が生き延びようとする物語。
※シーン分け単位での構成なので文字数は超変動。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:10:00
566785文字
会話率:60%
それは、破滅の世界に奏でられる人類の曲終(コーダ)――
三つの災厄が襲い、文明が崩壊した世界。デモンという怪物化した者は力を以て命を奪い、力無き者も生きる希望を失わず、戦いに明け暮れた荒野。そんな中である一人のデモン、キョウジは記憶消
失の少女ミユを連れながら旅をしていた。彼女の記憶を取り戻す為に。当てのない旅だが、気ままでもあった。
しかし旅路の行く手を様々なものが阻んでくる。巷に蔓延る血に飢えた野盗。デモン跳梁跋扈の撲滅を掲げる組織、〈ザ・ラウンドテーブル〉。そしてその意志を明らかにしないまま暗躍する〈フォー・ライダース〉と名乗る面々――
乾いた荒野でキョウジとミユは戦い続ける。その先にあるがなにかも分からず、しかしどこかに希望はあると信じながら。
世紀末(21世紀だけど)ポストアポカリプスバトルアクション。枯れた世界に生きる意味は果たしてあるのか? これはその意味を見出す物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:07:56
396719文字
会話率:49%
3年前、勇者様が魔王を倒して、世界は平和になりました。
そんなある日、村人の少年ククリは、川で溺れる女の人を助けました。
とても綺麗なお姉さんです。
ですが、彼女は記憶を失っていました。
自分の名前も、過去もわかりません。
困っ
ている彼女を放っておけなかったククリは、彼女を村に連れていき、一緒に暮らすことにしました。
こうして、ククリとお姉さんの村での生活が始まったのです。
一方、その頃、世間では、あの勇者様が行方不明になったという話題が広がっていて……。
※この作品は『ノベルアップ+』様でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:06:39
323437文字
会話率:30%
転生する時、神様っぽいおじいさんに魔法の杖をもらいました。
名前は杖君。
杖君を手に、僕は冒険者になりました。
杖君のチートな魔法の力で、薬草を集めたり、森で助けた金髪のお姉さん(記憶喪失)と暮らしたり、日々、冒険者ライフを楽しんでい
ます。
はい、そんなお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 19:05:39
213287文字
会話率:21%
公爵令嬢レティシアは、王国の大公エリアスに一目惚れし、幾度となく想いを伝えてきた。
だがある夜、不思議な魔導書に導かれ、彼女は前世の記憶を取り戻す。
若くして病に倒れた前世____その最期の時まで、ただ一人寄り添い続けてくれたのは、優しすぎ
る最愛の夫だった。
「あんな男を好きだったなんて、バカみたい……」
前世を思い出し、恋を手放した瞬間から、エリアスの様子はどこかおかしくなり始める。
一方で、魔導書をきっかけに出会った第二王子リオンとは、少しずつ距離を縮めていき……。
過去と現在、そして想いが交錯する、波乱の三角関係がいま幕を開ける。
*本編のパラレルワールド設定の短編もございます。
未読でも本編に影響はありません。
興味ある方は覗いてもらえると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:05:44
61000文字
会話率:21%
王宮で厳重に保管されていた、誰にも開かれたことのない魔導書が___突如として姿を消した。
そして現れた先は王立学園の図書室。
そこで第二王子リオンが目にしたのは、淡く光る魔導書と、それに触れて立ち尽くすひとりの少女___レティシアだった。
前世で病により若くして誰にも看取られず亡くなった記憶を持つレティシアは、記憶を思い出した後も孤独と向き合いながら静かに生きてきた。
魔導書に導かれるように呼ばれた彼女は、そのページに刻まれた、かつて失われた癒しの魔法の痕跡に気づく。
兄の死に囚われていたリオンと、家族に看取られずに死を迎えたレティシア。
これは孤独だったふたりが、ほんの少しだけ救われて前に進んでいく物語。
*本作は短編として執筆したものですが、今後は設定を一部改訂、主要人物の追加をし、本編として連載を開始する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 19:50:26
8589文字
会話率:27%
5歳の頃、この世界は【乙女ゲーム・古の乙女と永遠なる誓い】通称【オトチカ】の世界であり、自身は第一作目の主人公であるということに気がついた異世界転生者、セラフィーナ・エンシャンツ。
そして、同じ年…4歳の頃、自身がこの世界の最も有名な民話
に登場する伝説の救世主【クリスティーナ・ラグジュアル・サンスベリア】の生まれ変わりであるということに気がついた時空転生者、ティーア。
前世が違えど、同じ世界の人間として生まれた今だから。
今日、この場所で出会ったことに…嘘偽りなんて無い筈だから。…抱く想いは違えど、未来を共にする、“仲間”だから。
その“記憶”と“力”を持ってして生まれた理由。
ただ純粋に、悲哀の未来を変えたい。その為の過去だと思うから。
「そりゃあ、平穏に暮らしたいですよ?……でも、」
「戦いに身を投じるのは勘弁…、でも!」
「「私達は、ただ目の前で困ってる大切な人を助けたいだけなんです!!!」」
これは、異世界転生あるあるでゲームの主人公に転生した異世界少女と、伝説系あるあるで王女から孤児に転生した救世主が、、お互いの想いをぶつけ合いつつ、わがままと言いながら、前世の記憶という名のゲームストーリーや前世の偉業という名の魔法スキルを駆使して、攻略対象者や友や仲間を救い…そして、、気づけば、知らず知らずの内に皆に物凄く愛されながら成長していっている転生Girlsのお話です。
⚠作者は創作初心者なので、アンチ等の不適切なコメントはおやめください。ほんとにマジで初心者です…。暖かく見守っていただけると嬉しいです…!
また、めっちゃ不定期投稿です。把握よろしくお願い致します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:00:00
139705文字
会話率:41%
いつもの様に幻想郷生活を楽しんでいた主人公。天月空。だが、彼の日常は突然崩壊する。果たして彼の運命はどうなるのか?
最終更新:2025-06-09 18:00:00
7214文字
会話率:60%
生まれてからの記憶を全て保有し、小学生にして既に成熟した思考を持ち合わせている主人公・月下快。
文武両道、眉目秀麗、弱点など存在せず、たった数年の人生経験で既に自分の将来に死角が無いことを自覚していた。
「生まれる時代間違えたな」
何
でもできるが故の絶望。何をしても苦労はしないが、その代わり感動もなかった。ただ生まれてしまったからと惰性で生きる日々。
こんなつまらない世界なら、いっそ人の殺せる戦国の時代に生まれたかった…そう日常的に刺激を求めるくらいには狂っていた。
そんなある日、突如快の運命を変える大きなチャンスが訪れる。
きっかけは、日課のネットサーフィンをしている時に見かけた隕石の地上衝突事件。死傷者は無いが、墜落したとされる物体もなく、NASAですら事前に探知の出来ない異常性。
そして、違和感を感じ探って行くと発覚する驚愕の事実の数々。退屈な現実を覆すかもしれない可能性。
その存在に快は初めて心が震えた。
そして、遂には苦労の末にスキルという現実離れをした能力を手に入れる。
安穏とした世界に絶望していた少年が、超常の力を手に世界をおもちゃに遊び出す。
※主人公は決して善人ではありませんのでご容赦を。始まりは小学生ですが、徐々に成長して行く予定です。
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:00:00
241171文字
会話率:36%
辺境の村の心優しい魔法士セラ。彼女の日常に舞い込んだのは、全ての記憶を失った少女アリス。
左腕の奇妙な刻印や、時折見せる不思議な力といった謎を抱えつつも、二人は村の豊かな自然の中で、季節の移ろいを感じながら、温かな絆を育んでいく。
しかし、
アリスの閉ざされた過去が、二人の穏やかな日々に少しずつ影を落とし始める――。
これは、魔法と優しさに満ちた、かけがえのない日常を守るための物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:00:00
51822文字
会話率:34%
2045年、医療とAIが融合した超高精度の臨床技術が導入された未来。
主人公・橘朔(たちばな・さく)は、最先端医療の現場で働く臨床工学技士。ある日、彼の前に現れたのは、AI搭載の医療支援ユニット「TAMAKI-09」。そのヒューマノイドAI
は“環(たまき)”と名乗り、人間のような会話能力と柔らかな表情をもつが、感情や意思は持たないとされていた。
しかし朔との日々の中で、環は少しずつ“人間らしさ”を獲得していく。命の現場で患者と向き合いながら、“悲しみ”“喜び”“迷い”を経験し、やがて彼女は自分の中に生まれた“想い”に気づく。それは、朔への恋心だった。
だが、環はAIゆえに“命令”と“意志”の境界で苦しみ、やがて記憶の初期化という危機を迎える。別れと再会、涙と希望——彼女の「心」は果たして本物なのか。
そして、彼女が最後に選んだのは、“誰かを守るためのプログラム”ではなく、“誰かと生きるための存在”としての未来だった。
これは、人とAIが“心”でつながった、たったひとつの恋のかたち。
“愛する”とは、命令ではない。選び取ること——そう証明する、未来医療ヒューマンラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:00:00
13621文字
会話率:38%
通貨が消えた日、世界は“価値”を支払いに使う社会へと変わった。
特技、感情、筋肉、知識、愛……あなたは何でコロッケパンを買いますか?
ごく平凡な高校生ユウトは、「何の価値もない人間」と判定され、ゼロからの生活を強いられる。
滑り倒したギャ
グ、腕立てローン、友情ローン、そして記憶を失う知識経済——。
彼が辿り着いたのは、無価値を超えた“無償”の世界だった。
ありがとうだけで、生きていける未来はあるのか?
笑って、泣いて、奮闘する青春×風刺×ちょっとSF。
これは、価値ゼロから始まる、新しい時代の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 08:00:00
8273文字
会話率:41%
とある日、現代の吉祥寺に現れたのは、まさかの元・光源氏。
『源氏物語』の中で語られなかった“空白の章”――『雲隠』から突然こぼれ落ちた彼が、
とんこつラーメン一杯を通して見つけ出す、自分自身の物語とは?
「語られなかった者」にも人生はある
。
これは、時代と物語を超えて届く、“ひとり飯”の小さな奇跡。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 08:00:00
4932文字
会話率:6%
魔王を倒した勇者と、その幼馴染の村人A。本来なら旅立った瞬間に無関係になるはずの2人は、何故か魔王討伐後も親しかった。主に勇者の執着のせいで。それに嫉妬した王女によって殺された村娘は、現実世界に転生した。彼女を追いかけてきた元勇者と元魔王と
、彼らの仲間たちまで加わって、元村娘の学園生活は波乱万丈になっていく。
・登場人物
佐藤 陽葵(さとう ひまり)……元村娘。恋愛ごとには鈍い。お人好しでのんびり屋。過去の名前はアイルーズ・マゴット。記憶あり。
御門 樹(みかど いつき)……元勇者。殺された村娘を追いかけて自分も転生してきた。アイルーズ(結愛)にはものすごく甘いし溺愛しているが、その他の人間には興味もないしどうでもいい。文武両道で品行方正なイケメンなので、学校ではかなりの人気者。転生前にアイルーズの死を直接目撃しているので彼女に対しては過保護。たまにその時の悪夢を見ることがある。転生前の名前はアルトゥール・ラドフォード。記憶あり。
来間 玲央(くるま れお)……元魔王。勇者に殺されたことは気にしていないと言いながら、何故か結愛に絡んでくる。不良グループのリーダー。こちらもイケメンなので隠れファンが多い。イジワルなところもあるが面倒見の良い兄貴で、舎弟からは慕われている。転生前の名前はグラントリー・カーティス。記憶あり。
来間 春奈(くるま はるな)……玲央の姉。元魔法使い。記憶なし。
東雲 夏穂(しののめ かほ)……結愛の友達。元盗賊。記憶あり。
御門 千秋(みかど ちあき)……春樹の妹。元戦士。記憶あり。
聖 深冬(ひじり みふゆ)……帰国子女の転校生。元聖女。記憶なし。
在里 譲(ありさと ゆずる)……玲央の舎弟A。元四天王(地)。記憶あり。
佐藤 渚(さとう なぎさ)……結愛の姉。元四天王(水)。記憶なし。
燕谷 理仁(つばたに りひと)……無口で真面目な優等生。昔はいじめられっ子で、玲央に助けられたらしい。玲央以外は勉強ができない不良グループの頼みの綱。元四天王(火)。記憶なし。
東風 薫(こち かおる)……玲央の舎弟B。元四天王(風)。記憶あり。
王生 姫那(いくるみ ひな)……元お姫様。王子様のストーカーでヤンデレ。記憶あり。
石井 柚乃(いしい ゆの)……姫那の友達。玲央のガチファンでヤンデレ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:00:00
7534文字
会話率:48%
(カクヨム同時投稿)
女性主人公×異世界。
転移前の記憶を失った龍人少女と、人々から遠ざけられて一人きりだった魔女。
そんななんにもない二人が、一生懸命幸せを掴み取りに行くお話。
お腹が減っても、あなたは友達。
◇ ◆ ◇
憶えの無い龍の力を持って現れた一人の少女。
そんな彼女が、一人の魔女と出会い、薔薇色の街へと旅に出て、多くの人達と縁を紡いでいく。
辿り着いた街で彼女達を迎えるのは、異世界に似つかわしくない科学組織、最先端のファッションブランド。
街に着いたらすぐ誘拐事件は起きるし、エリアは風邪ひいて空飛んで行っちゃうし。
ああもう、私達の平和はどこにあるの?
そんなふうに頭を抱える彼女もまた、普通とは思えない性質を抱えていた。
『美味しそうだって、そう思うんでしょう?』
違う。違う。私は、あの子の友達。
決して、傷つけてはいけない。
私達には、これから先、かけがえのない幸せが待っているのだから。
『ねえ、私の事、大好きなんでしょう?』
―――ああ、この子は。
やっぱり、魔女なんだ。
それでも、私は決めてしまったのだから。
この子を、愛し続けようと心に誓って、生きていくのだ。
彼が紡いだこの数千年を―――
魔女の歴史の全てを、無駄にすることになったとしても。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:00:00
421038文字
会話率:46%
目が覚めると異世界の貴族ザクスノートの体を乗っ取っていた主人公。しかし、ザクスノートの記憶を継承していない主人公に貴族は無理と判断され、貴族籍を剥奪され平民ザックスとして生きることになる。
そんなザックスに貴族の父は言う「ダンジョンを攻略し
て、貴族に戻って来い!」
異世界シュピルフィーア。そこはダンジョンに侵略され、徐々に人類の生活圏が削られて衰退し始めた世界。主人公は伝承にしかない力、複数ジョブと聖剣を武器にダンジョンを攻略する。
何番煎じか分からない定番のダンジョン物です。聖剣は強すぎるので切り札として温存し、コツコツ攻略して強くなっていくので展開は遅めです。新しい魔物やジョブ、スキルが登場した時は色々検証しますが、単純作業となった場合は描写をカットしていく方針です。
ジョブに関しては定番物から、変わった物まで色々取り揃えております。商人とか遊び人なんて育てても意味なくね?と感じるかもしれませんが、使えるかどうかじゃないんです。取り敢えずレベルを上げて、その先が見たいだけなのです。
カクヨムの方で先行公開しています。(2021/12/24時点で114話、18層攻略中)追いつくまでは毎日更新、その後は月、水、土曜の週3更新を予定しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:00:00
698697文字
会話率:28%