――それは、はるかな時を超えて紡がれる物語。
生まれたとき、藤緒(ふじお)のそばには
誰の手によるものでもない不思議なカードたちが在った。
占術と医術に才を示す少女となった彼女は、
ある日、ひとりの謎めいた青年との出会いをきっかけに
都
に渦巻く陰謀や、忘れられた祈りの真実へと歩みを進めていく。
封じられた村の奇病、
東へと続く旅路。
まだ知らぬ己の出自と、国の秘された歴史が、
静かに藤緒の運命を揺り動かしてゆく。
◆ 和風幻想 × 占術 × 医術 × 歴史ロマン ◆
静謐な世界を一歩ずつ旅していく物語をお届けします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 20:30:00
57577文字
会話率:32%
戦乱が続く時代。
焼かれた社、絶えた修法、破れた結界──
そして、封じられていた“何か”が、再び蠢き出す。
少女の名は宵乃(よいの)。
彼女のお仕事は、人知れず、各地の結界を修復して回る「結界修復師」。
かつて故郷を、家族を、結界の崩壊と
ともに喪った彼女は、
その原因を探しながら、静かに旅を続けている。
旅の供は、過去に封じたまま契約で従える妖狐の老人と、
妖気に侵されたところを助けた放浪の剣術家・虎一(こいち)。
各地に広がる“ほころび”と、それに巣食う妖異たち。
少女は、鈴の音に導かれ、今日もまた結界を結びなおす──
これは、喪われたものと、もう一度つながるための旅。
和風幻想結界奇譚、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 00:30:38
141443文字
会話率:29%
▶「夢写師と黒い狐の廃墟録 ―光と影の記憶譚―」の前日譚
1994年、霧梁県・久遠木村。
霧深い山村に暮らす橋爪チヨは、“魂写機”という特別なカメラで人々の記憶と想いを写し取る「夢写師」だった。彼女は幼い頃に両親を亡くし、妹ルカとふたりで
写真館を営みながら静かに生きていた。
だが、村を覆う霧に異変が生じ、失われた記憶、薄れる写真、人々の心の影が村全体に忍び寄っていく。やがてチヨの前に九つの尾を持つ白狐――“シロミカゲ”が現れ、伝説の封印が綻びつつあることを告げる。
村を守るためには「九つの欠片」を集め、霧姫の封印を再び完成させなければならない。そしてその旅は、夢写師自身が自らの“感覚”を一つずつ差し出していく代償の旅でもあった。
光、色、味、音、手触り、声――そして、存在そのもの。
欠片を手にするたびに何かを失っていくチヨ。それでも彼女は妹ルカを、幼馴染の健司を、そして村の人々を守るために祈り続ける。
「わたしが消えても、写し世に想いが残るなら、それでいい」
祈りと記憶が交錯する写し世と現世。
やがて明かされる“影写りの巫女”の真実と、“七時四十二分”に込められた哀しき約束。
写真の中に封じられた想いは、時を超えて誰かの心に届くのだろうか――
これは、記憶と光を写す巫女が、愛する者たちにすべてを託して消えていく、静かで美しい喪失と再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:10:00
129494文字
会話率:28%
過去を写す力を持つ「夢写師」のルカは、霧梁県の山間の町・久遠木にある写真館を営んでいる。ある日、黒い狐の面を被った青年・クロが現れ、「お前の写真の中に神の欠片がある」と告げる。実は10年前、ルカの姉・チヨは暴走した狐神を封じるため自らの体を
器とし、神の力は9つの欠片となって散った。封印の代償として姉の存在は人々の記憶から消えつつあった。クロと共に神の欠片を求めて朽ちた温泉宿、沈んだ遊園地などの廃墟を巡るルカ。しかし欠片を使うたび大切な記憶が失われ、写真館の地下にある「現像室」で待ち受ける最終選択——姉の命か、姉の記憶か。忘却と記憶の狭間で、ルカは何を写し取るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 14:02:01
209402文字
会話率:50%
『怪物(けもの)』、と呼ばれる存在をご存知でしょうか。己の生存本能を無視して人を喰らう、異形の獣達。平穏だった皇国に突如侵攻し、人々を震撼させた恐怖の代名詞でございます。当時の人々は怪物に怯え、英雄神話の再来を待ち望んでおりました。
これより語りますは、そんな人々の願いに応えるように現れ、怪物対策に奔走した青年の物語。時が移ろい、時代が変わり──誰しもが忘れ去った記憶を。歴史の狭間に消えた青年の旅路の果てを、あなたに伝える語り部となりましょう。
◇
和風ファンタジー×鳥獣害対策 。
「現代の知識を基準に、ファンタジーの魔物を防いだら、どんな世界になるだろう」そんな発想から生まれた、一風変わった和風幻想物語。
読者からは「語りの文体が独特なのに、妙に癖になる」「雨月華(メイン三人組)の日常がゆるい」「後書きが本編」など、独特な評価を受けている様子。本編も読んでね!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 16:16:52
241573文字
会話率:53%
我事故死、気付和風幻想異世界。
我『法力』最弱、父憤怒。
「出行! 貴様不要! 一族的恥! 非息子!」
貴族家追放、我途方暮。
野宿中、偶然姫遭遇。
通称『氷姫』、皇国第三皇女。
姫、言。
「私、貴方寵愛」
「我、婿入!?」
姫法
力付与可、我法力大量取得。
我覚醒、突如無双超最強化。
我出世『姫護衛官』、皇城生活開始。
最強能力使用姫警護、危機全部排除。
出世、出世、出世。
父歓喜、言。
「戻来」
無理。
姫寵愛的我、「戻来」既遅。
我及姫、二人幸福暮。
(※本文、普通大和語。大丈夫、読可)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-07 07:11:17
211962文字
会話率:34%
”観測者の地”と呼ばれる異界。そこには昼も夜もなく、天候も季節も変わらない。
そんな場所にも、移り変わるものがある。
永遠の今と、生と死の、和風幻想物語。
死から蘇った忍者、訳ありな天狗、清々しいほど前向きな科学者の三人で、ほ
のぼの、シリアス、ときどきコメディ。最後はハッピーエンドです。
■感想ページは閉じておりますが、下部の「拍手ボタン」よりコメントが送信できますのでお気軽にご使用ください。
※この作品は、他サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 21:30:52
100186文字
会話率:39%
“化生(けしょう)”それは妖魔や神、仏が人と子を生した存在……
この物語は、狐の化生の陰陽師、安倍晴明が
鬼の血を引く少女、美夕と出会い、織り成す平安幻想草子。
晴明と美夕は、仲間と共に戦い、困難を乗り越えてゆく。その先に待つ二人の運命とは
!?
情愛と無情の長編、和風幻想平安ストーリー!
よろしくお願いします。
恋愛×ダークファンタジー作品です。
※流血注意! 苦手な方は気をつけてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-22 20:57:45
129891文字
会話率:32%
虐げられた少女が愛され、幸せになっていく和風幻想婚姻譚。
幻羽族という幻の羽を出せる異能を持つ貴族階級に生まれた神楽夕花は羽が出せないため、父や後妻、腹違いの妹から「羽なし」と蔑まれ、使用人以下の扱いをされ、虐げられていた。
辛い生活でも
夕花は腐ることなく健気に生き、庶民に混じって働いていたが、それすら全て家族から搾取されていた。
ある日、夕花に恐ろしい吸血鬼との縁談が持ち上がった。
吸血鬼は幻羽族の娘の血を全て吸い殺してしまうと言われ恐れられている。
大切にしていた全てを失い、絶望していた夕花だが、相手の吸血鬼は数日前に偶然助けた見目麗しい青年、月森白夜だった。
白夜は夕花を助けにきたのだと手を差し伸べ、美しい花嫁衣装を着せて連れ去った。
その日から夕花の運命は一変した。
夕花に待っていたのは今までと真逆の幸せな生活。
夕花は秘密の多い白夜に少しずつ惹かれ、すれ違いながらも愛を育んでいく。
しかし水面下では、とある陰謀が蠢いていた──
不遇ゆえに自己肯定感が低い少女と、異能の力と謎を持つ吸血鬼のお話。
和風っぽい別の世界のファンタジーです。
キャラ文芸的なお話で、正統派溺愛の修行のつもりで書いております。
他サイトにも載せていますが、そこから大幅に改稿しています。
最後まで書き終えており、一週間程度で完結する予定です。ハッピーエンド確約。
順次更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 21:56:04
110863文字
会話率:49%
彼岸の頃、死出の想い出、
懐かしい昔話には仄かに死の香りがする。
ネクロフィリア的、和風幻想詩。
最終更新:2020-11-23 17:39:29
517文字
会話率:0%
五月の満月の夜、ひとりの青年が花洛の都を出奔した。
深夜の中、さ迷う青年がたどり着いたのは、古代の磐座が鎮座する林間の奥の細道…
青年は、道のチマタにさやる高位の異類異形(アヤカシ)と邂逅する…あるいは得体の知れぬ、漂泊の異形の者「ヤツマタ
」と邂逅する。それは、さらなる深遠の旅のさすらいへと青年をいざなうものだった。
刹那と永遠とが交差する月下の夢、桜の国の神話幻想、あるいは揺れ動く花綵列島の大地が語る謎の啓示…近くて遠い「天の八衢」が奏でる前奏曲。
【注】実際の歴史上の日本ではなく、歴史・情勢・外国名も大幅に異なります。また、長編ストーリーの序章パートとして作成していた内容であり、「本編はこれから」エンドとなっていますこと、御了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-02 04:00:00
6743文字
会話率:15%
どこかで見たような王道を堂々と書いてみたくなりました。
基本、更新間隔は適当ですのでペースアップしたいときは催促してください。
最終更新:2019-12-01 17:36:35
14640文字
会話率:26%
記憶喪失の僕を苛む、『人魚姫』のごとく美しき少女の夢。
僕は僕を取り戻すために、失踪したミステリィ作家である叔父を追って、『人魚伝説』のある山奥の隠れ里へと向かうが、そこには若い美女ばかりの古びた館と、なぜかミステリィ業界人たちが待ち受
けていた。
彼らによるとこの館の住人は、かつて伝説の人魚の肉を食べた忌まわしき巫女の末裔であり、里に伝わる謎を解けば不老不死の力すらも得れると言うのである。
何よりも驚いたのが、失踪前に叔父と養子縁組みをしたという巫女の直系の鞠緒《まりお》という少年の姿であって、何とあの夢の中の少女そっくりであり、なぜか僕に無邪気に懐いてくるのであった。
そんな中僕は叔父の書き残した手記を見つけるが、それはおぞましくも美しきエロスと狂気に満ちた、幻想ミステリィ小説──その名も『人魚の声が聞こえない』であったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-18 20:00:00
129159文字
会話率:41%
男の歪んだ欲望により命を奪われそうになった少女・揚羽(あげは)。
意識を取り戻したとき、彼女は遥か昔…千年以上の時を越えた世界にいた。
見知らぬ世界で途方に暮れる揚羽。そんな彼女を救ったのは、美しい一人の陰陽師であった。
―――その出会い
は、偶然か、必然か。
会うはずのない二人が廻り合ったとき、そこに紡ぎ出された恋は、どのような結末を迎えるのか……。
平安の都を舞台に織り成される、和風幻想恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-16 09:00:00
1720文字
会話率:10%
古の時代より
災い齎し人を喰らう魑魅魍魎
人々はいつしか
それらを厄と呼び恐れていた
そんな厄たちから人を守りし厄祓い師
橘 健也は十六歳の高校一年生
お寺家業で厄祓い師の修行をしている
彼には秘密があった
かつて人食らう妖
たちを畏れさせた大いなる力を秘めている
闇夜に怯える人々へ希望の炎を灯すため
今宵も丑三つ時がくる前に
人知れず厄祓い……厄祓い…………
王道和風幻想物語
これより開幕いたします
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-09 12:44:03
34066文字
会話率:34%
ある少年が、過去(前世? )のやり残しを清算し、現在をどう生きて行くのか示す物語。
最終更新:2017-02-04 10:00:17
436文字
会話率:19%
人ならざる者、”鬼”の再来が告げる、確かな不吉の予兆。
長年仁珊(にさん)国を平穏へと導いてきた結界は突如として謎の崩壊を遂げ、その災厄と共に、人々の人生を大きく狂わせた。
”悪夢再来”と呼ばれる、かつての熾烈な争い。それらは絶望の始ま
りを告げる、ほんの序章に過ぎないものだった。
やがて国の未来は、英雄の転生(てんしょう)である一人の少年に託される事となるのだがーー
刻印人種である少年と、人と鬼が織り成す和風幻想物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-27 16:34:42
9553文字
会話率:46%
これからここに、書される世界は、人が、異世界へと、転移する話ではない。技術の違いにより、選ぶことの出来なかった、世界の話である。
和風幻想物語をお楽しみ下さい。初めての小説のため読みにくい事も有るでしょうがそこはご了承ください。
最終更新:2014-07-10 22:50:09
49544文字
会話率:45%
「万化面(ばんかのめん)」はこの世でもっとも美しい八種の面。神をも魅了すると言う美しさの源は、供物にされた舞師の感情と生命力。たったひとつの感情の欠片を残して全てを失った舞師は、万化面に因縁を持つ少女に出会う。「貴方に『貴方』を返してあげる
」 ーー中世日本を舞台に面を巡って東奔西走、破壊から始まる和風幻想物語。
※自サイト「曲と豆。」からの改稿転載になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-02 10:52:33
38685文字
会話率:46%
架空の和風世界で、『印』という魔法の技術に関わる、特別な存在である『聖印』にまつわるお話
最終更新:2013-05-25 19:17:31
48708文字
会話率:42%
此処は、何処かの人通りの少ない商店街の、裏路地を入った所でひっそりと営業している質屋|【弧月堂】《こげつどう》。
格子戸の上には、白い三日月と霊芝雲文が描かれた藍染めの暖簾。
その脇には編み笠を被った狸の置物……ではなく、編み笠を被った黒い
大きな招き猫。
只今商い中 万、質入れを御受け致しております。いわく付きは要相談。質屋和風幻想譚。
※PC内に眠っているものを少しずつ放出中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-06 16:28:25
9443文字
会話率:58%