『守りたい想いだけが、僕らの最後の武器だった。』
三十年前、謎の敵 《アガルタの焔》によって世界は燃え尽きた。 これは、絶望から蘇った者たちが築いた人類最後の砦――境界防衛機構 《レヴナント・コード》の物語。
魂の力 《フォンテ》を指輪
《リングギア》で武器に変え、戦場に立つは、世代も、背負うものも違う、個性豊かな英雄たち。
過去の復讐を誓う、伝説の総隊長。 仲間との絆だけを武器に、攫われた想い人を追う、三枚目リーダー。 そして、世界の理を覆しかねない、二人の「規格外」の天才。
それぞれの正義と想いが交差する、再生と反撃の群像英雄譚、開幕。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:10:00
102447文字
会話率:40%
『異世界ロゼッタ――全言語解読スキルで封印文明を解き明かせ!』
「……この文字、読めるぞ?」
29歳、言語学オタクで地味な研究者・藤原悠真(ふじわらゆうま)は、研究室で偶然手にした“ロゼッタストーンのレプリカ”に触れた瞬間、突如として光に
包まれ、異世界へと転移してしまう。
目覚めた先は、剣と魔法、そして多種多様な言語が入り混じる世界。だが、彼はそこで“すべての言語を理解する”という前代未聞のスキル《ロゼッタの加護》を手に入れていた。
遺跡の祈祷文、失われた契約書、誰も読めなかった古代碑文――
悠真が読めば、すべてが意味を持ち、世界の謎が次々と解き明かされていく!
「これ……“第一の封印、星の門”って書いてある……?」
王女アレシアの依頼で訪れた遺跡で、悠真が読み解いたのは世界の根幹に関わる“封印文字”だった。かつて言葉を捨てた異端の存在《語らざる者たち》。彼らの復活を阻止するには、かつてロゼッタと呼ばれた伝説の翻訳者の記憶と技術が必要だった。
◆◆◆
「戦えない? 魔法も使えない? でも俺には“言葉”がある!」
“翻訳”を武器に、学者が世界を救う!?
言語をめぐる封印と神話、そして想いを繋ぐ“言葉の冒険譚”――ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:10:00
3613文字
会話率:35%
男は猫を連れていた。彼等は奇妙な探偵であった。
彼等は二人、いや、一人と一匹で探偵なのだ。彼等は悪霊と戦っていた。
そして、悪霊を浄化する事が彼等の仕事だった。
悪霊に取り憑かれた人間は、凶悪な事件をおこす。
しかし、悪霊が殺人事件
をおこせるわけではない。彼等は言う。
「幽霊に人殺しなんてできません。人を殺せるのは人間だけです」
結局、この世でおこる事件は、この世で生きる人間がおこすのだ。
悪霊を浄化する力を持つ男「健吾」と、人の言葉を理解する黒猫「源之助」が、悪霊が関わる事件に挑む!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:10:00
115123文字
会話率:49%
男は猫を連れていた。彼等は奇妙な探偵であった。彼等は二人、いや、一人と一匹で探偵なのだ。そして、彼等は悪霊と戦う探偵でもある。しかし、悪霊が殺人事件をおこせるわけではない。彼等は言う。
「幽霊に人殺しなんてできません。人を殺せるのは人間だけ
です」
結局、この世でおこる事件は、この世で生きる人間がおこすのだ。
今回の事件は、きさらぎ駅に関係する怪異である。異界に存在すると言われる駅に、猫と男は降り立つ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 20:16:30
40098文字
会話率:48%
男は猫を連れていた。彼等は奇妙な探偵であった。彼等は二人、いや、一人と一匹で探偵なのだ。そして、彼等は悪霊と戦う力を持っていた。そうなのだ、彼等は悪霊と戦う探偵なのだ。しかし、悪霊が殺人事件をおこせるわけではない。彼等は言う。
「幽霊に人殺
しなんてできません。人を殺せるのは人間だけです」
結局、この世でおこる事は、この世で生きる私達が決定する事でおこるのだろう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-07 20:32:53
36660文字
会話率:42%
「最高のアイドルを、この手で育ててみたかった……」
担当グループの解散と多額の借金を抱え、日本の音楽業界で夢破れた若きプロデューサー、神崎譲二(ジョージ)。人生のどん底で意識を失った彼が次に目覚めたのは、剣と魔法、そして多様な種族が共存す
る異世界だった!
異世界転生と同時に、アイドルの才能を見抜く謎のスキル【絶対プロデュース】を手に入れたジョージ。彼は、この世界最大のアイドルオーディション『星脈のセレナーデ』の存在を知り、プロデューサーとしての再起を誓う。
しかし、彼が見出した「原石」たちは、いずれも桁外れの才能と、それ以上に致命的な欠点を抱えた問題児ばかり!
天使の歌声を持つが、トラウマから人前で歌えない気弱なエルフのリリア。
圧倒的なダンススキルを持つが、アイドルを毛嫌いし、協調性ゼロの野生児猫獣人ミャオ。
強力な魔法とカリスマを誇るが、他人を見下す超絶高慢ちな魔族の元貴族令嬢セレネ。
寄せ集めの素人チーム『セレスティアル・ノート』を結成したジョージは、彼女たちをトップアイドルへと導けるのか? 待っていたのは、ボロ宿での波乱万丈な共同生活と、歌やダンスだけでなく、モンスターとの戦闘や無人島でのサバイバルまで求められる、あまりにも過酷な試練の日々!
これは、一人の落ちこぼれプロデューサーが、問題児だらけの異世界美少女たちと絆を育み、時に振り回され、時にドキドキさせられながら、伝説のステージを目指す、波乱万丈の異世界アイドル育成ハーレム奮闘記!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:10:00
21562文字
会話率:28%
仲間だと信じていた英雄パーティに僕は捨てられた。
理由は僕のスキル【アイテムボックス】が、この世界では「ハズレ」で「役立たず」だったから。
足を砕かれ、ダンジョンの最深部で災害級モンスターの生贄にされた僕。彼らは僕が苦労して運んだお宝だけ
を奪い嘲笑いながら去っていった。
――だけど彼らは知らなかった。
そのゴミスキルが、世界の理を覆す『レベル10』の奇跡であり、時間さえも停止させる力を持っていることを。
そして彼らが放った最強の魔法でさえも「保管」できるということを。
これは、全てを奪われた僕がたった一つのスキルで偽りの英雄たちに復讐し、やがて本当の伝説になるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:05:37
27147文字
会話率:24%
出来損ないの【聖女】リリアは、異母妹の策略で「偽聖女」の烙印を押され、魔物が跋扈する「嘆きの森」へ追放されてしまう。
しかし、森の奥で彼女がたどり着いたのは、地図にない楽園【サンクチュアリ】。そこは、過去に同じように追放された初代・二代目の
最強聖女たちが、もふもふ神獣たちとのんびり暮らす理想郷だった!
「ようこそ、三代目ちゃん!」と大歓迎されたリリア。彼女の趣味だったお菓子作りに、食べた者を癒やす伝説級の力【祝福製菓】が宿っていると判明し、パティシエとして幸せな毎日を送ることに。
一方、リリアを追放した王国は、彼女を失ったことで崩壊寸前。「戻ってきてくれ」と今さら泣きつかれても、もう遅い! 最強の先達たちに溺愛されながら、私のスローライフは始まったばかりです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:04:21
111128文字
会話率:19%
落ちこぼれ職人カイの日常は、美少女剣士リゼットとの出会いで一変!
少女の装備を強化し、なぜかセクシーに変える《神器錬成》の力で、魔法使いシルフィ、格闘家ガオら仲間が増えていく。
工房を拠点に、伝説の素材や古代遺物の謎に挑む彼ら。
王都を舞台
に、カイは仲間との絆を力に変え、迫る組織の陰謀に立ち向かう!
ドキドキ満載の異世界職人冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 10:40:00
112788文字
会話率:26%
異世界転生者とは、勝ち組である。
生まれた時から前世の記憶を持っていて他とはスタート地点からして違い、その上魔法の才能にも溢れ、地球の知識を活用して周囲から尊敬される。
転生者でありながら一国の王子として生まれたアレスは、前世の知識と記憶、
生まれ持った絶大な魔力を使って人々から称賛され、無邪気に今世を謳歌していたのだが、その裏では魔力を持たない出来損ないである双子の兄王子ギルバードが、アレスとの差に苦しんでいた。
自らの婚約者、人生で初めて得た生き甲斐、周囲からの期待と愛情……アレスとの格差が引き金となって、あらゆるものを奪われていくギルバード。そんな彼は十三歳を迎えて間もなく、過激派組織によって襲撃されて河に流され、死亡扱いされることになる。
人知れず生き残ったギルバードが辿り着いたのは、魔力を持たない札付きたちが作った隠れ集落で……。
これは、チート転生者な弟王子と比べられ続けた兄王子が成りあがる、伝説を作るまでの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:02:57
32919文字
会話率:29%
物語の舞台:『運命の図書館』と『境界の街メドゥーサ』
遥か昔、世界には知識を司る神々が築いたとされる巨大な建造物があった。人々はそれを**『運命の図書館(ライブラリウム・ファタム)』**と呼んだ。図書館は広大なダンジョンのように階層をなし、
それぞれの階層には、失われた魔法、未知の技術、そして世界の真実が記された書物が無数に保管されていた。しかし、図書館は特定の存在にしかその扉を開かず、辿り着いたとしても、書物を手に入れるには試練を乗り越えなければならない。
一方、その図書館の入り口を守るように栄えているのが、**『境界の街メドゥーサ』である。この街は、かつて世界を救ったという『契約の勇者』**の子孫たちが暮らす場所とされ、彼らは特別な力『鑑定眼(マナ・サイト)』を持つと信じられている。しかし、彼らの「伝説」は風化しつつあり、街の人々は半ば諦めにも似た日常を送っていた。彼らの『鑑定眼』は、他者の能力や魔法の適性を見抜く力ではあるものの、その詳細を読み解くには『運命の図書館』に眠る『識者の書』の力が必要だとされている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:00:00
61250文字
会話率:33%
地球上にダンジョンが発生した世界。
国内最高難度と言われていた新宿歌舞伎町ダンジョンが、何者かによって攻略される。
しかし攻略者が誰なのか分からないまま――20年近くが経った。
今年で40歳になるおっさん西田賢一は一念発起して脱サラし、定食
屋を都内某所に開店するも、まったく鳴かず飛ばず。
悩んだ末に考えたのは、
「ダンジョン産の食材で作った料理をSNSとかでアピールすればバズるかもしれない」
幸い彼には大学時代にダンジョン探索の経験があった。
『自分で討伐したミノタウロス肉を使ってるとか言い張るおっさんおるんやが』
『定食屋のおっさんにミノタウロス倒せるわけねぇだろ』『嘘松乙』
だがまったく信じてもらえず、酷評レビューが大量につけられてしまう。
怒った彼は生配信を決意。
その結果――
『おっさん強すぎて草』『マジ何者?』『実は高ランク探索者ってオチでは?』
「いえ、ただの定食屋ですよ。ただ、昔取ったきねづかってやつで、腕には少し自信があります」
『『『そんなレベルじゃねぇだろ』』』
ミノタウロスどころか、下層のボスすらも瞬殺する姿が全世界に配信され、大バズりするのだった。
さらに彼こそが歌舞伎町ダンジョンの攻略者であると暴露され……?
※こちらの作品はカクヨム、アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:00:00
266347文字
会話率:37%
赤子のときに魔界へと落ちてしまった少年エデルは、運良く一人の老人に拾われ、育てられた。
だが十二歳のとき、その育ての祖父が亡くなってしまう。
祖父の遺言に従い、彼は人間界にいるという祖父の知り合いの元へ。
その知り合いというのは、四英雄の一
人として称えられる英雄マリベルだった。
その後、マリベルの計らいにより英雄学校に通うことになったエデル。
しかし彼は知らなかった。
自分が生まれ育った魔界が、人間界に比べて途轍もなくハードな環境だったことを。
自分の育ての祖父が、四英雄に「先生」と慕われる伝説の大賢者だったことを。
その祖父に過酷な魔界でスパルタ教育を施され、自身が常識外れの力を身に着けていたことを。
「あれ? バハムートなんて魔界だとしょっちゅう遭遇したけど? ペットにしてたし」
「バハムートをペットに!? そ、それは超S級の魔物なのよっ? ……先生……とんでもない子を遺していかれましたね……」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-09 18:00:00
204696文字
会話率:47%
【書籍版2巻は1月31日発売!】
地方貴族の家で妾腹の子として生まれた少年・リオン。
嫡母や兄から蔑まれ、不遇な日々を送っていた彼は、あるとき自分の前世が伝説の勇者であったことを思い出す。
実家をとっとと飛び出した彼は、前世のようなス
トイックな勇者人生を嫌い、今度は自由気ままに生きようとする。さらに「魔王もいないし、別にこれ以上は強くなる必要がない」と考えた彼は【調教士】【料理人】【遊び人】という三つの非戦闘系のジョブを取得するのだが――
――気づけば強力な仲間や魔物を従え、自身も前世よりさらに強くなっていて……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-19 18:00:00
414594文字
会話率:42%
かつて“天才ドラマー”として名を馳せた神楽坂怜は、音楽業界を離れ、ひっそりとスタジオ「リズムガーデン」を経営していた。
ある日、音楽初心者の女子高生たちが彼女のスタジオに現れる。手作り感あふれるガールズバンド「リフレイン・ビート」と、プロ
志向の「クリムゾン・シールド」、かつての伝説バンド「ブレイズ」――。
忘れていた情熱が、今、再び動き出す。
世代も立場も超えて響き合う“音”と“想い”の物語。
日常と音楽が交差する、4コマ風青春群像バンドドラマ、開幕!
※本作は、AI(ChatGPTなど)の文章生成ツールを構成補助として活用しています。最終的な本文・キャラクター・セリフ等は、すべて作者が監修・編集を行っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:00:00
10196文字
会話率:17%
新婚初日、夫は絶叫した――
「なんじゃこりゃあああああ!!!胃がッ!胃がああああああ!!」
警察官・健太は、メシマズすぎる新妻・花子の料理により、ストレス性胃腸炎で緊急入院。
彼の命綱は、ふりかけと……クックドゥ。
しかし、そんなある日
――
花子は亡き祖母が遺した、裏社会の要人たちを虜にした「伝説の家政婦レシピ」と出会う。
そして、遠くイギリスから届いた姉の「失敗だらけの試行錯誤レシピノート」が、ふたりの運命を変え始める。
料理で人生は変わるのか?
胃袋と心を掴む“再生の食卓”が、今ここに始まる――!
※本作は、AI(ChatGPTなど)の文章生成ツールを構成補助として活用しています。
最終的な本文・キャラクター・セリフ等は、すべて作者が監修・編集を行っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 20:00:00
26743文字
会話率:7%
はい、承知いたしました。AIを使って執筆した旨を明記します。
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フリーランスのカメラマン、**佐々木悠斗**(32歳)は、愛車のスズキ・ジムニーJB64で林道へ朝日を撮りに出かけた際、落雷に遭い異世界へ転移してしまう。異世界では、
彼のカメラとスマートフォンが、無限のバッテリーと不思議な**「視る力」**を得ていた。撮影した写真が元の世界のストックフォトサイトで換金され、その報酬が異世界の通貨に変換される**アイテムボックス**も手に入れる。初めて出会った伝説の生き物「ドラゴン」を撮影したことが、彼の**「視る力」**の覚醒の瞬間だった。
旅の途中、悠斗は腹ペコのエルフの**リーナ**と出会う。彼女は回復魔法と**翻訳魔法**を使いこなし、メシマズという弱点はあるものの、悠斗の良き相棒となる。リーナは悠斗が日本の**備長炭**について語ると、魔法で完璧に再現する才能を見せる。悠斗は、リーナの協力を得てドローンで古代遺跡を発見。そこには、世界の成り立ちと「始まりの光」、そして「闇」としてのドラゴンの予言が記されていた。
元の世界で**「異世界の女神」**としてバズるリーナの写真に、悠斗は彼女への特別な想いを募らせる。一方、異世界では「世界の歪み」が進行し、ドラゴンが再出現。悠斗とリーナは、世界の危機に立ち向かうことを決意する。激戦の中、悠斗の**「視る力」**が吸収した膨大な魔力と**「始まりの光」**が解放され、リーナの覚醒した力と合わせてドラゴンを打ち倒す。危機を乗り越えた夜明け、悠斗とリーナは互いの想いを告白し、結ばれる。悠斗は元の世界に戻ることを諦めず、しかしリーナと共にこの異世界で、真実の光を写真に収める新たな旅を始める。
この物語は、AIによって執筆されました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 15:00:00
25086文字
会話率:10%
現代から戦国時代末期の吉備(現在の岡山県)へと転生した女性・沙夜(さよ)は、戦国武将・秋政の妻として暮らしていた。転生前に愛読していた『徒然草』の影響から、日々の出来事に無常を感じつつも、この時代ならではの謎に心惹かれていく。
ある夜、城
下に現れた「鬼火」の噂と、謎の少年の言葉をきっかけに、沙夜は吉備に残る「鬼伝説」――特に“温羅(うら)”と呼ばれる存在の真相に迫り始める。
吉備津神社の神官との対話や、鬼ノ城で発見された異形の遺骨などから、温羅は単なる伝説上の怪異ではなく、大陸から渡ってきた異文化の民であった可能性が浮かび上がる。
しかし、その「真実」に近づこうとする沙夜たちの前に、“封じの掟”を守ろうとする謎の勢力や民間の「守人」たちが現れ始め、事件は次第に政治的・宗教的緊張を帯びていく。
やがて沙夜は、代々秋政家に伝わる記録『古鬼記』に「温羅の子は死せず――赤き目の民が今も潜む」との記述を見つける。
“鬼”は、本当に滅んだのか?
それとも、この地に“今も生きている”のか――。
■ 主な登場人物
● 沙夜(さよ)
現代から戦国時代に転生した女性。前世では徒然草を愛読し、無常観や思索的な精神を持っていた。現在は吉備の戦国武将・秋政の正妻。
知的好奇心と冷静な洞察力で、「鬼伝説」の裏に隠された真実に迫ろうとする。
● 秋政(あきまさ)
吉備を治める若き戦国武将。冷静沈着で家臣や民からの信頼も厚い。
「封じの掟」を知る立場にありながら、沙夜の探究心を黙認し、ときに助ける複雑な立場にある。
● 菊(きく)
沙夜付きの侍女。純粋で少し臆病な性格ながら、沙夜に忠誠を誓っており、どんな時も共に行動する。時に鋭い直感で物事の核心に気づく。
● 吉備津神社の老神官
温羅伝説と“封じ”の背景を知る人物。かつて温羅が単なる怪異ではなく、異郷から来た技術者であったという仮説を沙夜に示す。物腰は柔らかいが、真意は掴めない。
● 山の村に住む老婆(守人)
鬼ノ城の探索後、沙夜が再び訪ねた村の祠の前に座っていた謎の老婆。鬼の子孫について何かを知っているらしく、沙夜に警告を発する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:54:10
1162文字
会話率:11%
王太子ロバートと伯爵令嬢メアリは結婚が許されないまま、密かに結ばれた。メアリはロバートと愛を育むが、徐々に不安が募る。ロバートには秘密があるらしいと気づいたのだ。別れるべきか添い遂げるべきか? 悩む彼女は開祖エリオンに救いを求めるが……。
やがて物語は、千年前の勇者たちと魔王の壮絶な戦いへと遡る。さらに二千年前に君臨した聖王と聖妃が語り掛ける。伝説の愛の秘密が明かされたとき、メアリとロバートの運命は大きく動き出す。
過去と現在が交錯する物語の中で、二人の愛は試練を乗り越えられるのか? 前世の記憶が導く、二千年にわたる愛の奇跡。
この小説は「彼女の前世がニホンジン? このままでは婚約破棄しかない!」の続きです。
前作では名前だけ登場した、史師エリオン、勇者セオドア、女勇者カリマ、そして魔王ネクロザールが活躍します。聖王アトレウスと聖妃アタランテも登場します。
前作の主役ロバートも活躍しますが、今作は、過去の伝説がメインストーリーとなっています。
前作と同様、八万字を予定しています。三日に一度の更新を目指します。今年いっぱいに完結の予定です。
アルファポリスとエブリスタにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:50:00
353076文字
会話率:39%
とある貴族の屋敷に、妾 (めかけ)だった元・貴族の母親と二人で暮らす少女――アーシェがいた。
数年前、母親を寵愛 (ちょうあい)していた貴族の男性が死去すると、正妻であった継母から、日常的に暴力を振るわれ、時には犯行も強要されてしまう
。
そんなある日のこと、継母がアーシェにこう言った。
「教会にある王冠を盗んでこい」
命令通りに王冠を盗みだしたアーシェは、その日のうちに逮捕され、死刑が決まる。
ところが、死刑執行の直前に特務機関を名乗る二人の男性が現れ、状況が一辺。今度は、身柄を機関側に預けられた。
母親のため、指示を出した継母のことさえ口にしないアーシェ。そんな彼女に寄りそう捜査官と、彼女を容赦なく追い詰める捜査官の衝突。
そして、さらなる火の粉が降りかかった結果、アーシェは、継母や関係者の全てに復讐しようと決意する。
過去に起こった革命と言う名の戦争と、それに翻弄 (ほんろう)された人々、そして、復讐を夢見る少女の、夢の卵が孵 (かえ)るまでの物語。
※本作は、『恋と魔導具と勇者伝説シリーズ』の4作目に当たります
※更新は原則、1日に1回、昼か夕方ごろ(あくまで予定です)
※三人称視点、男主人公と女主人公がいます
★★注意★★
1:第1章だけ、ビターエンド
2:虐待や暴力、戦闘シーンがあります
3:第1章~2章は、ほぼ男主人公の視点
4:恋愛要素はじっくり系。恋の進展は『第三章』から(全8章の予定 )
5:投稿後も、普通に加筆修正します。よって、投稿後の内容が大きく変化したら、その都度、活動報告にてお知らせ致します。
※ 本作はフィクション(作り話)です。
作中に存在する全ての名称、事象、歴史、考え方などは架空のモノであり、現実の物理世界とは一切、何も関係がありません。当然ながら、作者とも無関係です。
――以上、予めご了承下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:47:27
27298文字
会話率:58%
【簡易版】
歌姫だった婆さんと、ある少女に一目惚れした青年の事件録。家庭問題と渦中の男の謎を追うという、軽~いミステリーサスペンス風の物語。(内容は重め)
【普通板】
観光地として名高いムズリア諸島に住む青年、ケインは、ひょんなこと
から美しい少女に演奏会の警護を依頼される。
『王族にもその歌声を披露した歌姫が、演奏会を開くらしい』とのウワサ話を聞いていたのもあって、ケインは、少女が歌姫ではないかと予想した。
ところがいざ待ち合わせ場所に着くと、お世辞にも少女とは呼べない、呼ぶにはあまりに年を取っている老婆がいた。
演奏会が終わると老婆にうながされる形で、彼女の友人がいる『リエッジ家』の屋敷へと向かうことになってしまう。
そして二人が屋敷の前に到着するや否や、いきなり少女が逃げるように走って来て、追ってくる父親らしき男性と言い争いをし始めた。
困惑する二人。
そんな中、ケインは自分へ依頼してきた例の美少女を見つける。
どことなく運命を感じた彼は、この言い争いをしずめるために一肌脱いで行動を起こした。
これが『奇妙な遺産相続の事件』に発展していくとは、このとき、誰も思ってもいなかったのだった。
リエッジ家の家庭問題にまつわるイザコザ。
不意に起こる不可解な出来事の数々。
急に現れた謎多き男の正体は? その目的は?
そして、ケインはお目当ての少女と仲良くなれるのか?
謎解きが大好きな元・歌姫の婆さんと、一直線な若き青年が織りなす、島国の小さな事件録。
【注意】
・殺人は起こりません。しかし『ほのぼの』でもありません。
(人によってはドロドロで濃く感じます)
・トリックは古典的で平凡です。
・暴力的な描写、暴言など。
・異世界の要素あり。
・恋愛要素は薄め。
(短編のサイドストーリーで補完予定。予定は未定)
※本作は以下の小説投稿サイトにも満載しております。
・アルファポリス
※本作はフィクション(作り話)であり、架空の物語です。
現実の全事象、全存在の他、理論や名称、問題などの諸概念とは一切、何もかも無関係です。
――以上、予めご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 18:05:10
256117文字
会話率:57%
ある地方に、勇者伝説の英傑が建立(こんりゅう)したという大聖堂があった。
英傑の末裔(まつえい)に養女として引き取られたアリスは、子供の頃から大聖堂の司教となり、聖女と呼ばれるほどに成長した。
18歳となったある日、恒例の『奉納祭
』が始まる。
彼女は大司教から預かった『王冠』をかぶって、ちょっとした独り遊びをした。
それが原因だったのか、翌日、彼女は子供の姿になってしまう。
解呪で元に戻ったアリスは、安堵(あんど)しながらも『あること』を思いついた。
子供の姿で町に出れば、奉納祭の孤独な思い出を楽しい思い出にできるかもしれない……
彼女は後ろめたさを感じつつ、失った思い出を取り戻そうと、夜な夜な王冠をかぶる。
一方、とある事後処理で派遣された二人組がいた。
彼らは祭りを楽しむつもりでいたが、誰かに追われ、隠れていたという『子供』を保護する。
王冠の呪いがもたらす『おそるべき事件』に、迷える聖女が翻弄(ほんろう)される成長物語。
※本作には以下の描写があります。ご注意ください。
・後半に「気持ちの悪い描写」
・「暴力的な描写」
※本作は以下の小説投稿サイトにも満載しております。
・アルファポリ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 14:10:33
118757文字
会話率:52%
貴志は、宇宙戦艦に乗って戦う夢を見ていたが、そんな事は叶わずわけが無く、日々仕事に忙殺されていた。ある日、近くの模型店で銀河英雄伝説に出てくる駆逐艦の模型を見つけ、自宅で組んでいたところ、その模型が鍵となり、登場戦艦などは銀河英雄伝説に似て
いるが、全く異なる世界に異世界転移してしまった。
貴志が目が覚めたときはある戦闘艦のブリッジの艦長席に座っており、コンソールを操作したところ、駆逐艦の模型が本物の宇宙戦艦であることに気付いた。貴志の駆逐艦はオールAI制御であり女性の人格を持っていた。艦名はまだなく、貴志がつけてほしいとAIより要請され、物語はスタートした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:25:14
422226文字
会話率:44%
かつて、誰にも名を呼ばれなかったオークがいた。
傭兵ギルド〈鋼鉄の杯〉に所属する、無名の金等級冒険者。
彼に名はない。ただ、人々はこう呼ぶ──“ナナシの豪腕”。
ある日、彼はモンスターの少女たちと出会う。
スライム、コボルト、リザード──
誰にも相手にされない“最弱種”。
言葉も通じず、ただ震え、泣き、傷ついていた彼女たちを、
ナナシは、見捨てなかった。
「……ついてこい」
それは、一匹狼の傭兵と、小さな命たちが歩み出した旅の始まり。
擬人化、進化、そして絆。
異種の者たちが信じ合い、支え合い、成長していく物語。
やがて彼らは、“最強クラン”と呼ばれる伝説になる。
──すべては、名もなき傭兵が差し出した、その手から始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:10:00
47918文字
会話率:36%
『警視庁特異事案対策室』──そこに、怪異がある限り。
犯罪でもなく、事故でもない。それでも「説明のつかない事件」が、日常の影に潜んでいる。
警視庁に正式な記録は存在しない──
だが、確かに"それ"に立ち向かう者たちがいる
。
彼らの名は 特異事案対策室──通称「特対室」。
表向きには存在しないこの組織は、異常現象、都市伝説、未解明の怪異を極秘裏に調査・処理するために設立された。
その任務は、「怪異を封じ、社会の均衡を保つこと」。
だが、怪異に対抗できるのは、"選ばれた者"だけ。
特対室に所属するのは、かつて怪異と接触し、"恩寵"と呼ばれる特異な力を得た者たち。
そして今、一人の女子高生が、その闇に足を踏み入れる。
社畜JK、やさぐれた元公安、元鑑識課の分析官、人と怪異の境界に立つ者、元機動隊の鬼教官、そして現代の陰陽師…彼らはそれぞれの"恩寵"と"経験"を駆使し、怪異に立ち向かう。
特対室が追う怪異は、ただの幽霊や妖怪ではない。
都市伝説、呪い、未解明の現象──それらは人の「恐怖」「願望」「憧れ」から生まれる。
「さぁ、始めましょうか。
この世界の"裏側"へ、ようこそ。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:10:00
452416文字
会話率:27%
多くの空手家から尊敬を込めて「龍皇」と呼ばれる久米颯玄。その生涯を3部作で綴る第1章、「龍の目覚め」。幼いころから祖父の下で空手修行に入り、成人するまでの修行の様子を描く。
その中で過日の沖縄で行なわれていた「掛け試し」と呼ばれる実戦試合に
も参加。若くしてそこで頭角を表し、生涯の相手、サキと出会う。強豪との戦い、出稽古で技の幅を広げ、やがて本土に武者修行を決意する。本章はそこで終わる。
この話は実在するある拳聖がモデルで、日本本土への空手普及に貢献した稀有なエピソードを参考にしており、戦いのシーンの描写も丁寧に描いている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:06:53
43991文字
会話率:23%
「やっぱり、もう無理かもな……」
望月レンは、シャッター通りと化した商店街の路地裏で、古びた看板を見上げていた。
“月光堂古書店”。祖父母が営んできた小さな本屋だ。今では来客もまばらで、書棚の埃の方が目立つ。
高校から帰宅したレ
ンが扉を開けると、鈴の音が静かに鳴った。
「おかえり、レン」
奥のカウンターに座る祖父が、新聞から目を上げずに微笑む。だが、その手元の帳簿には赤字の文字が並んでいた。
――何をどうやっても、商売はもうダメかもしれない。
けれど。
(いや、まだ道はある。場所が変わるだけだ)
レンは制服のまま、自室のPC前に腰を下ろした。ディスプレイには、ログイン画面が浮かんでいる。
《オルタナ・クロニクル》――全世界ユーザー数1億人突破の、超人気VRMMORPG。
派手なスキル、壮大な戦争、伝説の武器……普通なら、プレイヤーは「勇者」や「剣士」などの戦闘職を選ぶだろう。
でもレンは、違った。
【職業選択】
──戦士/魔法使い/盗賊/僧侶/行商人(?)←
「これでいい。いや、“これじゃないと”勝てない」
クリックとともに、世界が切り替わる。
仮想の大地。喧騒と熱気に包まれた市場の街。
その片隅、ひとりの少年が布を広げて、木箱を並べた。
「いらっしゃい、安くするよ! ダンジョン帰りの皆さん、ポーション補充どうですか!」
誰も見向きもしないその声が、やがて世界の富を動かすものとなるとは、まだ誰も知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:00:00
89602文字
会話率:41%
平凡な女子高生・瑞希(みずき)は、ある日バス事故で命を落とし、異世界の魔力至上主義国家に転生する。
しかし、魔力量が“ゼロ”と判定され、貴族たちから追放されてしまう。
──だが、追放先は伝説の「ヴァルフェリア魔女学園」だった。そこは落ち
こぼれや異端児ばかりが集められる、曰くつきの“問題児養成機関”。しかし瑞希は、そこで眠っていた“世界を滅ぼす魔女の魂”と共鳴し、真の魔力を解放する。
可愛すぎる毒舌エルフ、ちょっと闇の深い悪魔娘、やたら懐いてくるゴーレム少女――
個性豊かな仲間たちと共に、瑞希は「学園最強」と「世界の真実」を目指して魔法の頂へ駆け上がっていく!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 23:00:00
16576文字
会話率:30%
冴えない大学生・風間ユウトは、ある日コンビニ帰りにトラックに轢かれ、異世界へ転生。目覚めた先は、美しい女性たちが戦う“胸派”と“尻派”の宗教戦争が続く世界だった!
ユウトは「どっちも好きだが、選べない」と中立派を宣言。すると、伝説の「均衡
の勇者」として扱われ、両陣営の美少女たちから猛烈なスカウトを受けることに。
旅の仲間には巨乳派の天宮 桜、貧乳だけど正義感あふれるツンデレ剣士神崎 凛、冷静沈着な“普通派”の佐藤 桃子、さらには自称・尻教の忍者黒崎 命と、個性派が集結。さらに第5話では、“美尻の聖地”尻教団の刺客や四天王らしき存在まで登場し、争いはさらに混迷を極める!
胸と尻、それぞれの美学が火花を散らす中、ユウトの選択は世界の運命すら左右する――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 16:56:28
51309文字
会話率:45%
**『水の中なら何しても良いのでは?』簡単あらすじ**
**【基本設定】**
・舞台:普通の高校
・主人公:カイト(男子生徒)
・ヒロイン:みぞれ(幼馴染で元気な女子生徒)
・キーアイテム:学校のプールに伝わる「水の精霊」の伝説
**【
ストーリー展開】**
1. **きっかけ**
みぞれが「水中では何をしても許される」という都市伝説を発見。半信半疑のカイトをプールに引きずり込み、実際に先生に見つからないことを確認する。
2. **実験の日々**
二人は次々と「水中特権」を試す:
- 授業中の居眠り
- 校内での禁止行為
- プールでのデート行為
→ 全てバレないことに興奮
3. **異変発生**
みぞれの体から水が滲み出るように。調べると「願いを叶えすぎた者は水の精霊に取り込まれる」との真実が判明。
4. **クライマックス**
みぞれが水に同化し始め、カイトは真夜中のプールで精霊と対峙。「代償」として自分の日常を差し出すことでみぞれを救う。
5. **結末**
元の世界に戻るが、ポケットに残った一滴の水が、全てが現実だったことを示唆するオープンエンド。
**【物語のテーマ】**
「特別な力を手に入れた代償とは?」
「幼馴染との関係性の変化」
**【ジャンル特徴】**
✓ ラブコメ要素:幼馴染二人の掛け合い
✓ ファンタジー要素:水の精霊の存在
✓ 学園要素:学校生活との対比
**【アレンジ可能ポイント】**
- もっとコメディ寄せたい→実験シーンを増やす
- シリアス寄せたい→精霊との対決シーンを強化
- ラブストーリー強化→みぞれの本心を明かすシーン追加
このあらすじをベースに、どの方向性で話を膨らませたいか教えてください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:57:52
3862文字
会話率:49%
『魔道具作家』の天職を持つサグマは、通常、偶然の産物として生まれる『魔道具』を意図して作り出すことができた。
魔道具には目玉が飛び出るような高値がつく。
金のなる木である彼は冒険者ギルド『ダラープラント』で過酷労働を強いられていた。
「こ
のままじゃ壊れる……。スローライフがしたい……」
しかし、ギルマスのエルドは彼を手放そうとしない。
そこで、サグマは一計を案じた。
魔道具の暴走で頭がおかしくなったことにしたのだ。
目論見は奏功し、サグマはギルドから追放された。
晴れて自由の身となった彼はスローライフを求めて帰郷の途につく。
しかし、そんな彼を放っておかない者たちがいた。
ギルドメンバーたちだ。
彼らはサグマの作る魔道具なしでは自分たちの冒険が成り立たないことを知っていた。
そして、彼がいなければ、いずれギルドが立ち行かなくなることを悟っていた。
何より、おかしくなってしまった彼を放っておけなかった。
かくして、サグマのもとにギルメンたちが再集結し、勝手に新ギルドを立ち上げてしまう。
ギルマスに祭り上げられたサグマは、スローライフを望みつつも忙しい冒険の日々へと駆り立てられるのだった。
そして、最強の冒険者『魔道具フルアームド・サグマン』の伝説がここに幕を開けるのである――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 16:40:17
110085文字
会話率:39%
一地方都市である双竜町の女子校に通う佐藤姫子は、銀髪に菫色の瞳の超絶美少女である。だが、ファンタジーの美麗挿絵風なのは容姿だけで、中身はいたって平凡なカラオケ好きの女子高生に他ならなかった。
しかし誰が知るだろう。姫子の本当の名はフェ
トナで、十数年前、動乱の起きた故国から乳母に抱かれて銀色飛竜の背に乗り、許嫁のカーディル王子と共にこの異界に逃れてきたということを。
幼い頃に別れたきりの父母の顔も、故国の言葉も文字もすっかり忘れ果てた姫子は顔だけファンタジーと呼ばれ、今日も場末のカラオケの個室でひっそりマイクを握るのだった。
そんな爛れきった(?)平和を享受していた姫子の元に、故国の急使が先に戻っていた許嫁からの手紙を運んできた。
戦が終わったので、故国に戻って来いというのだ。
それは、異界の慣れ親しんだ日常を捨て、故国に戻って妃になれ、ということだった。いまさら!? 姫子は困惑した。迎えに来るあてもない十数年の長きにわたる異界での日々を、次期王妃としての矜持を持って過ごせというのは無茶な話である。彼女は当時五歳だった。
しかも手紙には、隣家の村山智志を連れてこいとも書いてあった。
敵の多いカーディル王子は、異界での幼馴染である智志を側近のひとりに加えたいらしい。
故国において、王者の命令には絶対服従である。
いかに次期王妃のフェトナとて、断ることはできない。
しかし、幼い頃はよく三人で遊んだとはいえ、別々の高校に入ってからはとんと疎遠になっている智志を、故国へヘッドハンティングなどできるだろうか。
ましてや、家人や教師以外の男性と殆ど喋ったこともないというのに!?
※作風が古いです。長タイトルから連想される昨今の流行りとは異なる展開であることを先にお詫び申し上げます。m(_ _)m
※本作品は習作で完結しています。一見すると長編の序章か前日譚のようですが、続きはありませんのでご注意下さい。
※R15指定に従い、ほんの僅かですが残酷な表現や性的な表現がある話には*を付けてありますのでご注意下さい。
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旧題『双竜町の寒空に飛龍の長鳴きが聞こえる~金の飛龍には王子様、銀の飛龍にはお姫様~』40枚(16000字)2006/2 PNイマダ名義
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本作品はアルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 16:40:00
30134文字
会話率:34%