安心と心配のまんなかのきもちでいいや。
最終更新:2025-06-01 11:07:39
367文字
会話率:0%
種火がある限り、希望も危険も残されている。
最終更新:2023-07-07 07:00:00
323文字
会話率:0%
時計の針は、時を刻むもの?
最終更新:2022-11-25 12:00:00
559文字
会話率:0%
修正します。
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なーちゃんが小さな息を漏らしながら、和樹さんの腕の中で身じろぎした。晶子ちゃんがそっと手を伸ばし、娘の額に触れる。
「汗かいてるね。お昼寝したほうがいいかな」
「そうだな。そろそろ寝かせようか」
和樹さんは軽く七瀬を揺らしながら立ち上がり、柔らかな口調で言った。
座敷には、食事を終えた親戚たちが思い思いに寛いでいた。響子さんと母が並んで座り、昔の話をしている。洋輔さんは縁側に出て、ぼんやりと庭を眺めていた。なーちゃんを見つめていた真紀が、ふと口を開く。
「なーちゃん、もう少ししたら喋るようになるのかな」
「どうだろうね。でも、最近表情が豊かになってきたよ」
晶子ちゃんが微笑む。
その言葉を受けて、母と響子さんも話に加わる。
「このくらいの時期って、ほんとにあっという間よね。志紀や真紀の赤ちゃんの頃も、ついこの前みたいな気がする」
「うんうん。気づいたら歩いてて、気づいたら口答えするようになってるのよね」
「そうそう。あと、子どもって変な言葉覚えてくるのが面白いんだよ」
「あるある。うちの晶子なんて、昔『ぴっぴ』って言葉が好きで、何でも『ぴっぴ』って言ってたなぁ」
「えー、かわいい」
真紀が目を細める。
「でも、最初は何を指してるのか全然わかんなくてさ。『ぴっぴ持ってきて!』って言われても、何のことやら……」
響子さんが笑いながら話すと、皆がつられて笑った。
私は塗り替えられてゆく輪の中で静かに頷いていた。
思い出話に花が咲く中、私はふと視線を落とし、手元のコップを撫でた。湿った水滴が指先に絡みつく。笑い声が交錯する空間の中で、私はそこに溶け込めずにいた。彼らが共有する記憶の網目から、自分だけが零れ落ちているような感覚があった。
なーちゃんが小さく声を上げた。晶子ちゃんがその声に気づき、すぐに抱き寄せる。
「眠いのかな。ちょっと涼しいところに行こうか」
和樹さんが立ち上がり、晶子ちゃんと共に七瀬を寝かしつけに行く。
座敷に残された私は、親戚たちの声を聞きながら、グラスの中で溶けていく氷を見つめた。ゆっくりと形を失い、水に溶けていくそれは、どこか私自身と重なるように折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-31 19:53:13
878文字
会話率:48%
アップル・パイといえば、"三角で網目模様"だと思ってた。いざ探すと、出会えないのだが──?!
※武 頼庵様の個人企画『24秋特別企画 秋の収穫祭!! 味覚祭り!!』 参加作品です。
最終更新:2024-11-30 22:51:03
1114文字
会話率:0%
高度経済成長期、森林が伐採され、アスファルトの路が網目状に敷かれていく、
路の脇にはコンクリートの建物が並び始め、
元住人達はそこに移り住んでいく。
とあるK県H町の住宅地。
お笑い番組が日曜20時を独占してた当時、
団地の一階に、家族と
住む少年いた。
その団地はK県最大級、
1棟から99棟まで連なるマンモス団地と云われている。
そんな少年と不思議な住人達の
日常ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-07 20:53:12
5375文字
会話率:35%
〈メルクリウス〉は水の都です。市内には街区を縫うかたちで運河が網目状に張り巡らしてあり、水上タクシーや水上バスの他、船首・船尾の弓なりに高く反り上がった細長い伝統的な手漕ぎの舟が交通の役割を担っています。
最終更新:2021-01-11 14:12:53
1162文字
会話率:0%
条件という名の網目から零れ落ちたある人の話。
自主退学、コロナ退学と呼ばれるものは、本当に結果は出せど頂点になれなかった学生がわるいのか。
学生目線で見た、コロナ退学を題材にした小説です。
『結局、人生金が全て!』
最終更新:2020-06-05 12:26:56
2006文字
会話率:5%
《完結しました》 太古、神々は地上に住む力を持たない生き物達、ヒト、ケモノ、トリ、サカナなどに嫁や婿を贈った。その子孫は全て固有の力を持った新たなる人種となり、この網目状の陸地に散らばった。種族間での交配は可能だが、その子孫への形質は片方し
か伝わらず、またその地形より盛んな交流は長らく行われなかった……
サヤは辺境の国の少しお金持ちの家の奴隷だった。取り立てて能力の無い自分がどこから来たのか、そして、どこへ行くべきなのか、サヤは知らない。
世界を股にかけ仕事をするエラスノ万事屋《よろずや》と出会い、サヤの時間は再び動き出す
56話完結まで書き終えていますが、校正しながら投稿しています
※アルファポリス様《真実露見版》を、18禁表現ありで先行掲載、完結済折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-16 19:42:28
180049文字
会話率:58%
久能市 耕夫(くのういち すきお)はくノ一好きである。
忍者ならではの陰の住人というか闇の世界に生きているという感じが好きだ。
時には隠密、ある時は情報収集、そして時には戦闘もするというのにも好きだ。
様々な手裏剣やクナイなどの独自の道具
を使い仕事をするのも好きだ。
忍術という様々な技も好きだ。もちろんフィクションの忍法も好きだ。
そしてなによりくノ一の色仕掛けが大好きだ!!
よく見るくノ一の短い裾の着物に網目の肌着、足の綺麗さ象徴するストッキング、そして胸元を意識する格好…最高だ。
他にもマフラーやさらしを巻いていているのも、ハイレグのような格好も大好物だ。
最近は色んな恰好もあるがありだと思っている。
よく作品では、変装して色仕掛けをするが、くノ一がやっていると思うだけでご飯は3杯はいける。
これはそんな男のくノ一にかける情熱と才能の無駄遣いの話である。
※なお、空回りします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-24 06:00:00
4817文字
会話率:56%
建国歴510年、世界は混沌に包まれた。『固有魔法』と呼ばれる特殊能力の発現により、魔物の勢力の活性化、下克上の横行などが王国を襲った。
そんな中、悠々自適な学園生活を楽しもうと画策する者が1人。彼の正体は500年前の戦争を人族の勝利に導いた
英雄。既に世界は救ったからと、自前の時間操作能力で実力を隠しながら未だ味わったことのなかった青春を楽しむ。
過去と現在、そして変化した歴史を巡るファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-26 20:00:00
136315文字
会話率:19%
初秋のよく晴れた朝、僕は動けなくなる。
どうやら原因は部屋に張り巡らされた網目状の木の枝らしい。
最終更新:2017-09-13 21:06:55
1338文字
会話率:0%
一
初めにわらひありき
一+一
わらひは一+一のこころなり
一〇
「二」というネは上げず、子をとる
一一
一〇〇
一〇一
無は非在ならず
一一一
有無相生じる以前をおもい、神という。
……言葉もおもいも消え去った極みに 神秘 が
ひらく。
一〇〇〇
沈黙――しかし、それでは通じないというおもいが、再びかたる病を惹き起こす。われわれの前には空白のカミがある。
一〇〇一
おのれの正体も危うくする息のフルヘは、フリフリブルブル、手形化された世界を揺すぶり、裏書きを飛ばし、記号を曖昧にする。
一〇一〇
世界は爆発的に増殖する。大いなる噴き出し。……大いなる噴き出しの口は、大いなる消没の穴。
一一
ネズミ算もここまで。……ひとわらいすれば、ケタケタときえてしまう。
一二
十八世紀日本のわらい猫。
十九世紀イギリスのチェシャー猫は、「チーズ」と言うことによってわらい、わらったままきえる。チーズを食べに寄ったねずみはチェシャー猫の腹中にきえる。
1
仲直りをしたいとおもったねずみを食べたチェシャー猫に腹を立てるアリス。ねずみのかなしいシッポ(テール)。オハナシはシッポがないきまり。
2
チェシャー猫の行くのと反対の方向にキルケニー猫がいるときいたアリスは、おわかれをする。
3
キルケニー猫の家になかなか行き着かないアリスは不安になる。あたりがどんどん暗くなり、穴の中にいる感じがして、ねずみとおなじように自分もチェシャー猫に食べられてしまったように感じるアリス。
アリスは空に黒い太陽を見つけ、天が巻物を巻くように、地面もするすると、どこかへ行ってしまいそうな感じがして、どうしてみんなにげてゆくの?とかなしい気持ちになる。
4
とうとうアリスはキルケニー猫に出会う。キルケニー猫は二匹登場し、闘いが始まった。
闘いの果てに宇宙蛇ウロボロスが誕生する。そして、再びチェシャー猫。
5-8
苦しむアリス。
アリスのからだの変化。半円の虹が完全な円になろうとする瞬間、亀裂が走り、分裂する。アリスはアダムとリリスにわかれる。
9
アリスの鏡の破片の網目に増殖する宇宙。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-02 14:39:33
28484文字
会話率:25%
超リーダシップ社会、そこでは誰もが自らを知り、自らの場所を悟り、自ら収まっていく社会。
高校生の東御真は、SNSによって可視化された人間関係の網目「ポジショニング」の制覇にリーチをかけていたが、意図的に放置していた。一つ残った枠は「恋人」。
ある日、「恋人」枠は内申点の配分が高いことを知らされた東御は、恋人づくりに躍起になる。
だが、なまじ面食いであった彼が告白しようと決めたのは、この社会を拒む者「不良」である少女だった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-10 19:49:28
84960文字
会話率:47%
僕たちはとても綺麗に網目状の糸を貼り付けることが仕事だ。それが遺伝子レヴェルでの決定事項であり、社会の決定事項である。
最終更新:2012-07-22 18:50:07
2802文字
会話率:34%