「この世界では、名前を呼ぶと、記憶が壊れる――。」
語ることが、禁じられた世界。
火を灯し、香りを伝え、手で記憶を継ぐ。
それが、人類最後の“語り”だった。
惑星ネリス。
地球を捨てた人々がたどり着いたこの地で、かつて“語りすぎた文明”
は滅び、いま、人々は「語らずに語る」術だけを残して生きている。
言葉は記録されない。
名は呼ばれない。
詩は、火の揺らぎや、器の配置、香りの調合として、誰の声にもならないまま受け継がれてゆく。
火を灯す少女・セレア。
沈黙を祈る少女・ノイラ。
音で語る少年・ルオ。
語られなかった記憶と、封じられた詩を抱えた三人は、ある日、“語らずに震える記憶装置《レム・ステラ》”と出会う。
それは、かつて語り手《カタリル》たちが遺した、語れば壊れる記憶の器だった。
料理が詩となり、沈黙が物語を紡ぎ、
忘れられた子どもたちの涙が、世界を再び揺らしていく。
この物語は、「誰も語らなかった記憶」の記録。
そして、君の中で語りはじめるための、火種。
語ってはいけない世界で、それでも私は、火を灯す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 22:53:57
9215文字
会話率:7%
大学帰り、ふとした瞬間に“世界の裂け目”へと落ちてしまった彼女は、神々の残滓が漂う異世界〈リメナル〉へと転移する。そこは、日本神話、北欧神話、ギリシャ神話など、滅びかけた神話世界が継ぎ接ぎのように融合した地。
そこで出会ったのは、異国の神
に仕える戦乙女――記憶を失った騎士、リューン。名前も帰り道もわからないまま、ふたりはこの世界の理に抗う旅を共にする。
交差する神々の声、背後に忍び寄る“信仰”の呪縛。
それでもふたりは、手を取り合って進んでいく。
「あなたを信じる。世界よりも、神よりも」
多神話世界を舞台に紡がれる、ひとつの恋と再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-07 07:58:21
120179文字
会話率:32%
「完璧な聖書などといったものは存在しない。完璧な神話が存在しないようにね」
「ねえ、あなたは何の歌を聴いているの?」
「僕が聴いてるのは歌じゃない。女神の声さ」
「女神の声なんて聴いて何になるのかしら?」
「貴族達の家の本棚に新しい聖書が一
冊増えるよ。聖書の代書をするのが僕の仕事さ」
「まるで、右のポケットにあるコインを、左のポケットに移すような仕事ね?それって仕事といえるのかしら?」
「少しは、ピカピカのコインにはなるさ。少なくともね。僕のパンツのようにね」
「ふーん」
彼女はどうでも良さそうに、僕のパンツを脱がすと洗濯に向かった。まるで、赤ピクミンの群れを水たまりに突っ込むようにね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 12:00:00
10235文字
会話率:56%
自力で産んだ架空神話シリーズ。
というのも、別口で、AIに手伝ってもらって出来た架空神話シリーズがあるからです。
良ければそちらも是非。
変な神話のゆっくり解説を聴き流す趣味が高じて、変な架空神話を生み出す身体になってしまい、シリーズ立ち
上げの運びとなりした。
かなりゆっくり更新。
暇で仕方ないときなどに、是非ご一読よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-08 16:25:58
951文字
会話率:0%
架空神話のやつ。世界観的にいうとおな空
最終更新:2023-03-13 16:09:45
1963文字
会話率:0%
吸血鬼と少女の日常ほのぼの短編連作SS。治安はちょっと悪いので舞台が血まみれになったりはする。
ジェネリック推し概念。
最終更新:2023-03-13 16:05:36
30588文字
会話率:53%
神々が去って久しい大陸、「生命なきものの王の国」
王都「がらくたの都」から逃げ出した、流民の少女オルランダは
潮満ちる砂漠で謎めいた青年ゴーシェに拾われる。
流動を続ける世界の果てに少女は、己に秘められた力の意味を知る。
其れさえもまた、
数多の人々の運命に更なるうねりをもたらすものだと知らずに――
そして世界を彷徨う殺戮の騎士、消えた神々の真意とは……
この作品はカクヨムにも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-29 18:34:02
204067文字
会話率:52%
別小説のネタ元です。
最終更新:2019-06-19 15:00:00
1024文字
会話率:0%
本作は、過労死したおっさんを婚約破棄される予定の悪役令嬢に転生させて以来、暇を持て余している世界の女神たちが、現代日本の某所に少女の姿で降臨し、思い思いに暇をつぶしている様子を、淡々と記述した架空神話である。※作中登場ゲームについてルールを
一部改変しております。ご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-04 22:49:01
22801文字
会話率:67%
ありきたりな昔話の表裏。その裏側の話です。
世界を救うために世界中を旅したシーザーと彼についていったレンスロット、アルトリアのお話。別作品『シーザーとゼラニウム』と対になるように作った実験的な作品です。「伝承と真実の違い」をイメージして
書きました。
シーザーたちの歪んだあり方を気持ち悪く思ってくれると幸いです。神話テイスト。「レンスロット→シーザー」の順番で読むと歪められた史実の恐ろしさが分かったような気になれるかと思います。
『シーザーとゼラニウム』https://ncode.syosetu.com/n4128eq/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-19 22:34:11
10929文字
会話率:48%
ありきたりな昔話の表裏。その表側の話です。
世界を救うために世界中を旅したシーザーと彼についていったレンスロット、アルトリアのお話。別作品『レンスロットとゼラニウム』と対になるように作った実験的な作品です。「伝承と真実の違い」をイメー
ジして書きました。
描写の不足と不自然を感じていただけると幸いです。お伽噺テイスト。「シーザー→レンスロット」の順で読むと真相が分かったつもりになるかと思います。
『レンスロットとゼラニウム』 https://ncode.syosetu.com/n4141eq/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-19 22:04:45
6633文字
会話率:50%
「神国」シリーズの世界観やキャラクター等についての設定資料集の様な物です。本編だけでも判り易いようにと心がけてはいますが、自分自身の覚え書きの様な意味合いも込めて作ってみました。
ホームページ「神国」のデザインや構成等もこの機会に修正し
てみました。
あ、本編第4部は2012年の内に完成させたかったのですが、仕事や他の原稿で忙しくてやはり進みが遅いです・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-09 20:09:29
4218文字
会話率:2%
◆10年ほど前に自サイトに掲載していた物です。20年以上前に参加していた創作同人サークルにて皆でキャラクター(オリジナルの神キャラクター)を出し合い、それを元に私が別PNで執筆した物です。厨二病真っ盛りな内容で途中で執筆も中断しているのです
が先日何となく懐かしくなって読み返し、黒歴史な恥ずかしい気持ちと、誰かに見てもらいたい気持ちが湧き起こってしまいこちらに掲載することにしました…◆「前回までのあらすじ」天地に数多くの神々が宿り人間や精霊達と共に暮らす異世界「神国」 灼熱神バギルとその幼馴染の幻神ヒウ・ザードは封印されていた邪神の神霊石を間違って解放してしまった。ザードはその石を取り込んでしまい精神に変調をきたした。その石は600年前に力を半減させられ、正体を隠したまま神国に所属した機械神レウ・ファーのものだった。邪悪な神の本性を表したレウ・ファーはザードと共に神国神殿を脱出。幻神の優れた能力に目をつけたレウ・ファーは、神の身でありながら差別を受けてきた幻神の歴史につけ込み各地の幻神達を自らの配下として誘惑や脅迫を行なって引き入れ、神国の神々や人間達へと反旗を翻した。手始めにレウ・ファーは大地の膨大なエネルギーの集まる各地のレイライン集束点を利用する為に占拠しようと暗躍する…。◆2012年の内には中断した続きを書きたい気持ちもあり、のろのろとですが頑張っております。現在第4部のプロットのメモをちびちびとやっています◆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-18 22:25:47
204468文字
会話率:15%
◆10年ほど前に自サイトに掲載していた物です。20年以上前に参加していた創作同人サークルにて皆でキャラクター(オリジナルの神キャラクター)を出し合い、それを元に私が別PNで執筆した物です。厨二病真っ盛りな内容で途中で執筆も中断しているのです
が先日何となく懐かしくなって読み返し、黒歴史な恥ずかしい気持ちと、誰かに見てもらいたい気持ちがイイ感じで湧き起こってしまいこちらに掲載することにしました…◆「本編あらすじ」天地に数多くの神々が宿り人間や精霊達とともに暮らす異世界「神国」 灼熱神バギルとその幼馴染である幻神ヒウ・ザードは封印されていた邪神の神霊石を間違って解放してしまった。ザードはその石を取り込んでしまい人格に変調をきたす。その石は600年前に力を半減させられ、正体を隠したまま神国に所属した機械神レウ・ファーのものだった。邪悪な神の本性を表したレウ・ファーはザードと共に神国神殿を脱出した。幻神の優れた能力に目をつけたレウ・ファーは、神の身でありながら差別を受けてきた幻神の歴史につけ込み神国各地の幻神達を自らの配下として誘惑や脅迫を行なって引き入れ、神国の神々や人間達へと反旗を翻した…。◆2012年の早い内に中断した続きを書きたい気持ちもあります。頑張りたいです…。◆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-20 20:55:14
134885文字
会話率:14%
神の眠る聖地・青い草原グラスブルーにたどり着いた青年、コウ・ハセザワは、母神竜(ぼしんりゅう)その人である少女・イリサにとり憑かれたことにより不老不死になってしまった。
同じ人を追う目的のあるふたりは、500年の長く侘しい旅に出る。
不
老不死を手に入れても素朴すぎるマイペース男と、おしとやかに見えて無茶ぶりな女のロードファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-01 12:27:45
36760文字
会話率:36%
世界の始まりに彼の者は降り立ち、祝福の舞いを踊り続ける――。
約1000文字のショートストーリーに為ります。
他サイトのブログ等からの、転載です。
最終更新:2012-03-01 23:51:27
1035文字
会話率:0%
主人公ティナは、黄昏時に自らの部屋に現れる扉に小さい頃から疑問を感じていた。しかしそれは、自分だけにしか見えてはいなかった。そして、十八歳の誕生日。身支度をしていた。すると、その扉が開かれた。驚いてるティナの前に扉の中から倒れこんできたのは
ラグナロク国のラース皇子であった。そのラースの傷を癒し、ラグナロクに行き、危機を救わなければならない宿命、自らを黄昏(ラグナロク)の女神だと知らされる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-02-20 22:22:58
34262文字
会話率:35%