デュシュエ伯爵家の長女フェリシエンヌは、十八歳の冬至の日に、不治の病によりマリウスの腕の中で命を落とした。
(────ごめんなさい。こんなに悲しませて、ごめんなさい。ああ、やり直せたらいいのに。もしもやり直すことができたなら……)
死に
ゆく彼女の最後の心残りは、マリウスの求婚を断り続けてしまったこと。
ところが死んだはずの彼女は、不思議なことに再び目を覚ました。それは亡くなったはずの日から、ちょうど300日前の朝だった。
彼女は決意する────今度こそ悔いなく生きようと。彼女が死ぬ運命は、きっと変わらない。それでも、死を迎えるまでに幸せな思い出をマリウスに遺すことはできるはずだ。できるだけたくさん、幸せな思い出を遺してあげよう。そのために彼女は全力を尽くそう。そうすればきっと、彼女がこの世を去るときには、悔いよりも思い出のほうを多く遺してあげられる。
そのために彼女は「前回」とは違う選択をしていく。そしてその選択により、少しずつ何かが変わっていき────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 18:10:00
93405文字
会話率:46%
かつて、流転の國の主であるマヤリィの身体に『星の刻印』と呼ばれる時限爆弾が仕掛けられたことがある。
ミノリによる魔術書の解析、ルーリの雷系統魔術、シロマの再生魔法によって難を逃れたマヤリィだが、その後の『天界』の様子に関しては不明なままだっ
た。
『天界』とは、一人一人の戦力は低いものの『魔力探知』を容易くすり抜ける能力と、物凄い威力を持つ『星の刻印』、そして巧妙な『変化』の魔術を操る天使達が暮らす場所である。
マヤリィの『星の刻印』が不発に終わった後は特に何も仕掛けてこなかった天使達だが、天界最強とされる『双子の大天使』の封印が解けたことにより方針は一変。
流転の國の主を抹殺するべく、天使達は行動を開始するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 19:51:47
5499文字
会話率:52%
『流転の國』そこは誰もが心穏やかに健やかに過ごせる自由の國である。
流転の國最高権力者にして宙色の大魔術師と名高い主人公マヤリィは、美しく可愛らしく優しすぎる皆のご主人様。
その正体は、死んでもいないのに現代から異世界転移した、精神病を患
う日本人女性(33歳)。
優しすぎるがゆえに病に苦しむマヤリィ。しかし、流転の國に飛ばされたことは彼女にとって不幸なことではなかったかもしれない。
ここには、彼女に絶対の忠誠を誓い、命を賭して彼女を守ろうとする者しか存在しないのだから。
これは「流転の國 〜突如として世界を統べる大魔術師になった主人公と、忠実で最強な配下達の物語〜」の主人公マヤリィと、ジェイやルーリをはじめとする配下達との日常を描く番外編全集です。
なお、基本的には短編ですが、サブタイトルを掲載する為に連載作品とさせて頂きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 16:52:16
91034文字
会話率:46%
『流転の國』そこは誰もが心穏やかに健やかに過ごせる自由の國である…はずだった。
流転の國最高権力者にして宙色の大魔術師と名高い主人公マヤリィは、気高く美しく優しすぎる皆のご主人様。
彼女は重い精神病を抱えつつも、流転の國の主として配下達の
前に立ち続けていた。
そして、歳月は流れ……。
マヤリィは5歳の子供を持つ母親となり、40歳を目前に控えている。
毒親に育てられた彼女だが、果たして我が子に無償の愛を与えられるのだろうか?
配下達の願いも虚しく、流転の國史上最悪の物語は綴られてゆく…。
※最悪の結末になることをお約束致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 23:56:32
55783文字
会話率:47%
誰にでも秘密がある。
宿禰市の葛城町4丁目の4番地に建つ
『テングビル』には
とある一家が住んでいた。
ビルのオーナーでもあり、
一家の長である麒麟。
その息子の如月と妻のやよい。
そして4人の子供達。
長男の清明。
長女の立夏。
次男
の白露。
末弟の冬至。
彼らには人には言えない秘密があった。
そんなある日。
『テングビル』に美しい母娘が越してきた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 12:20:00
542文字
会話率:4%
由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出たら、祟りがあるからだ。
父が亡くなったため、彼女はその町へ帰
ってきた。幼い頃に、三年間だけ住んでいた町だった。記憶の中では、町には古くて大きな神社があった。しかし誰に訊いても、そんな神社などないという。
町で暮らしてゆくうち、彼女は不可解な事件に巻き込まれてゆく。
――――――――――――
この作品は、アルファポリスでは完結しております。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/335230684/510812869折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 20:26:22
123354文字
会話率:33%
大昔に滅亡した魔法の一種「呪術」の再現を目指す研究者リンナのもとに、ある日、研究の中止を要求する客人が訪れる。
相手は、かつて呪術師が苛烈な弾圧を受ける原因となった、二百年前の国王暗殺未遂事件の立役者――当時の王弟そのひとであった。
卑劣な
脅迫により、かなりの年上かつ不老不死の夫を持つことになったリンナは、自由の身になるため「死の呪い」の再現に乗り出す。
こんな経緯で出会った男になど、決して! 心を許すことはないと、かたく決意しながら……!
※全8章、以前投稿していたものを改稿した同人誌の再録です。完結まで毎日朝晩に更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 18:17:08
293788文字
会話率:31%
かつて命を救ってくれた人に憧れて、ついに私は女王直属の特別部隊へと入隊した。諜報員となって初めての任務は、テロリストの企てを阻止するための潜入調査。その際の設定は『新婚夫婦』で同居生活……しかも夫役はあのときの命の恩人!? そんな話聞いてな
いんですけど! これは、心臓がもつか怪しい一週間の初任務の話。
――あなたが助けてくれたから、あなたに憧れたから、今の私がここにいる。ただ、それを伝えたいだけなのだ。
全21話、他サイトにも転載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-17 18:50:59
141767文字
会話率:41%
高校二年生の始業式の直前、小さな子どもを助けて交通事故で命を落としたわたしは、気づけば真っ白な空間にいた。なんでも、これからわたしは悪役令嬢として異世界に派遣され、主人公である少女と相手役の王子が一年以内に結ばれたら、事故の直前まで戻しても
らえるらしい。
……それならば、多少強引な手を使ってでも、ヒロインと王子をくっつけてみせる!
授けられた時間遡行の力を武器に、わたしは立派な悪役令嬢として、じれじれもだもだしている二人を早急にくっつけるべく、異世界キラキラ学園生活へと挑むのだった……。
(全14話/約6万文字)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 19:06:22
68007文字
会話率:34%
西暦2050年、致死性の杉花粉が人類を脅かす未来
最後の希望は、過去を変えること――。少女型ターミネーター「ハナ」は、杉植林を広めた江戸時代の学者・貝原益軒を抹殺するため、筑前国福岡藩へと送り込まれた!!
キーワード:
最終更新:2025-03-28 15:02:12
20415文字
会話率:29%
「うむ。で、お主のTwitterを覗いたんじゃ。『コミラちゃんのパンツになりたい。ペロペロ』これ、お主じゃな」
そういって神はTwitterの画面を意識に直接投影してくる。
「え、あれ?」
「まぁコミラちゃんはフィクションじゃったからな。転
生先で割と似てる子のパンツにしてやることに……」
「まーてまてまてまて!!!!」
「これ、お主の書き込みじゃなかったかの?」
「いやまーそーだけど、いやたしかにね!そーだけどそーじゃないって言うかさ!!!」
「お主の望み、たしかに叶えたぞ」
「えええ!?俺、パンツ!?」
「では、頑張るのじゃよ!!」
そう言うと声の主は消えていった。
「パンツで、何を頑張るっていうんだーーーーーー!!!」
神様はそう告げると、カズヤをパンツに転生させた。
中学生レベルの下ネタでお届けする、異世界転生ファンタジー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-01 04:51:05
4061文字
会話率:41%
転生先の世界は剣と魔法のファンタジー
元システムエンジニアの小川ヒロユキは転生ボーナスに、最強クラスのチートスキルを授かった
■ スキル名
『レベル倍増・ただし寝取られる』
■ スキル説明
スキルを発動した瞬間にレベルが倍増する
強靭
さ・各種技能・魔力全てが倍レベルの水準になる
発動直後、最も愛する相手が寝取られる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-01 00:00:00
328文字
会話率:50%
あらすじはありません
キーワード:
最終更新:2025-02-22 07:48:01
287文字
会話率:0%
冬至の夜。蛍は封じられた山を通り抜けようよとして山を守る巫女と出会った。
最終更新:2025-01-10 17:01:43
121507文字
会話率:29%
かつてその少年は、ヒーローに憧れていた。かつてその青年は少年の頃に憧れていたヒーローに絶望した。絶望した青年は憧れを破り捨てて平凡な日常で可もなく不可もない生活を送っていた。日頃から目や耳にするヒーロー達の活躍を眺めながら青年はヒーローにな
る為のこれまでの過去に懐かしさを感じつつも後悔だけはしたことはない。しかし、このまま何もない人生を歩むのだと思っていたら……数多のヒーロー達に出会ってしまう。そしてそのヒーロー達を守るヒーローとして、少しずつ神出鬼没の存在に世界がその名を轟かせるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 01:10:00
6434文字
会話率:41%
PV200万を越えました! 癖っ毛貞子こと高校2年、不知火(しらぬい)姫希(ひめき)は日々クラスメイトから虐めを受けていた。けれども彼は何を言われても仕返しはしないし言い返さない。彼は本当に困っている人を助ける優しい人物だった。ある時の授業
中に異世界召喚されてしまう。「『勇者』様方、お願いします!この国を救ってください!」テンプレな出来事に戸惑ってしまう中、姫希は平然としていたのだった。姫希にはある秘密がある。それは……。(旧題:双子世界の物語~他の異世界に召喚されたけど自由気ままに旅しよう~)です。ブックマーク登録、評価、感想を宜しくお願いしますm(__)m投稿日は毎週木曜日にです!
イラストありです!
タイトル前にある印は
☆は地球
★は『あちら』の世界を示しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 00:10:00
1081282文字
会話率:43%
異世界転生した男が一人。転生先は産まれたばかりのモンスター。男は前世で、幼馴染みや恋人の裏切りなどに合い人間不信となっていた。今世では、モンスターであっても異世界転移・異世界転生モノのラノベや漫画などの様に己の願望を叶えようと望んでいたが…
………異世界でも前世の世界の様に甘くはない。ご都合主義はあるかもしれない。だが、転生して数日で他のモンスターに狙われ捕食されてしまう。捕食される最中、運命的にも軍服を着た狐の獣人と出会う。
しかも一目で転生者だと見抜かれてしまい…………?
そして、主人公は“ある特別な力”を身に宿すことを知り、この世界を生きていく……………。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-02 13:47:47
2741文字
会話率:22%
王宮で開かれた、貴族の子ども達を招いた冬至祭り。だが、子ども達が持参した贈り物の1つが消えてしまった。希少な魔石のペンダントは一体どこにいったのか、謎を解いた金髪縦ロールの公爵令嬢カタリナ(12歳)が渾身の高笑いをキメる!
※異世界恋愛ミ
ステリ「公爵令嬢カタリナ」シリーズ第8作です。前作未読の方でもお楽しみいただけるように書いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 07:00:00
10575文字
会話率:30%
1日遅れで冬至の儀式を。
お風呂でいっしょに、柚子と過ごす。
最終更新:2024-12-22 22:12:22
200文字
会話率:100%
「異世界に行きたいか?」
異世界へと繋がるアストラルの扉の前で尋ねる人物がいた。
別に現実が嫌になった訳ではない。
学校は楽しいし、友人は面白いし、部活だって充実して暖かい家族もいる。
誰もが認める平和な日常を過ごす生馬冬至(いく
まとうじ)だが、心の底である事を思っていた。
(あぁ、つまらないな)
平和である事は善い事だ。
穏やかな日常は嬉しい事だ。
だけど――つまらない。
生馬冬至は普通ではない冒険に憧れていた。
「行きたい・・異世界を、冒険したい!」
そうして彼はアストラル(異世界)の扉を開いた。
此れから向かう未知なる冒険を求めて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-19 00:43:09
39029文字
会話率:45%
おれの柚子湯はにせもので、まやかし。
とんだ、イリュージョン。
最終更新:2024-11-12 07:00:00
756文字
会話率:0%
玉華宮の冷宮には、誰も近づけない美しい姫がいた。
母を政争で失った悲しみから、自らの心を氷漬けにした白雪菱。
「触れれば凍える」と噂される彼女の診療を命じられたのは、温かな手技で知られる御医・煖明。
彼は姫の心の奥に、まだ凍っていない
何かを見出す。玉簪に秘められた想いと、冬至の祝宴という運命の日。
氷の城は溶けて春を迎えるのか。心温まる宮廷ラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 15:00:31
11192文字
会話率:54%
相馬冬至は誰もいないオフィスで電球の明かり一つだけを頼りに最後の仕事をしていた。
最終更新:2024-07-28 22:08:29
447文字
会話率:29%
氷と雪と冬の国エルムト。
月の巫女《シグ・ルーナ》に守られしこの国の人々は月を愛し、月の女神《マーニ》の加護を受けた巫女を愛している。月の巫女《シグ・ルーナ》を守護するのは、嵐の獣《ベルセルクル》と戦乙女《ワルキューレ》たち。
戦乙女《
ワルキューレ》に憧れる少女アストリッドは、言いつけを破って吹雪の中へと飛び出し、風と雪の精が舞う雪原にて少年ロキを見つける。
その一年後、十四歳になったアストリッドは戦乙女《ワルキューレ》に選ばれる。アストリッドに救われた少年ロキは十二歳となり、医者の助手を務めていた。
まもなくはじまる冬至の祭り《ユール》。
アストリッドはロキへの思いを彼へと伝えようとするも、月の巫女《シグ・ルーナ》暗殺未遂という事件が少女と少年を引き離す。
*ヒロインのアストリッドとヒーローのロキとのわくわくきゅん(?)な恋がメインですが、作中に他キャラクターでBLやGLを匂わせる表現があります。直接描写はございませんが、念のためタグを付けています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 00:15:27
129918文字
会話率:37%
鷲巣忠隆(わしずただたか)は安土桃山期の武将である。
九州釜崎藩の初代藩主に仕えて武勲をあげ、死後は樅木神社(もみきじんじゃ)に神として祀られた。
時は流れて2021年。樅木神社は過疎化の波に寂れ、宮司の健さんこと白神健一郎(しらかみけん
いちろう)がひとり祭祀を守っていた。
だが冬至の祈祷の最中、健さんは脳梗塞で倒れ帰らぬ人となる。
祭神である鷲巣は、健さんと最後の別れをするべく、黒猫の身体を借りて葬祭センターへと向かった。
12月24日、市中がクリスマスイブに沸く日であった……
※作中に登場する人名・地名・家名・施設名等はすべて架空のものです。
※ノベルアッププラス・カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 18:11:08
9999文字
会話率:30%
御霊の冬至に、孤独な折り紙へ涙を流した、淡雪の美しさと誰よりも優しく在ろうとした神様の物語。
ただ過ぎに過ぐるもの。
帆かけたる舟。人の齢。春、夏、秋、冬。
清少納言の枕草子を准え、描き出した文学作品となっています。
ぜひ、御一読くださ
い。
//「折り神と御霊の冬至」は全編通してnoteにも同時掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 11:30:00
13132文字
会話率:58%
20XX年、冬至、東京は縮退により壊滅する(予定)。
その約2か月前の10月半ば、吉祥寺にほど近い国津石神井高校にて、乗り鉄の主人公「チューヤ」は仲間たちの冷たい視線を浴びながら、位置ゲーアプリ「デビル豪」に熱中していた。
ゲーム内
では、東京における悪魔の勢力地図が展開し、23区内のすべての「駅」に、人間の精力を吸い取る悪魔たちの「世界線」が、こちら側(現実世界)に重なって存在している──そんな設定。
よくあるモンスター集めと育成、鉄道好きキッカケではじめた、ただのソーシャルゲーム。もちろん悪魔なんて存在しない、最新の拡張現実を楽しめばいい、それだけのはずなのに。
位置をつなぐ「線」の象徴「鉄道の日」を契機に、むこう側の世界線がリアリティを増す。
それは悪魔の跋扈する破滅的な世界から、豊穣なこちら側への「侵食」。2つの世界が交わる「境界化(マージナル)」。
呪いの歌が響く石神井公園で、否応なく戦場へと駆り出されることになる、主人公とパートナー。
20世紀からの度重なるアップデートの末、ついに最終形態《ナノマシン》となった「悪魔相関プログラム」に「感染」する若者たち。
壊れていく「日常」の果て、彼らを待ち受けるのは──。
※金曜更新です※
本作品は地名・駅名のみ実在のものを使用しています。
それ以外の実在する何物にも関係いたしません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 01:39:53
1684889文字
会話率:36%
20XX年、冬至、東京は縮退により壊滅する(予定)。
その約2か月前の10月半ば、吉祥寺にほど近い国津石神井高校にて、乗り鉄の主人公「チューヤ」は仲間たちの冷たい視線を浴びながら、位置ゲーアプリ「デビル豪」に熱中していた。
ゲーム内
では、東京における悪魔の勢力地図が展開し、23区内のすべての「駅」に、人間の精力を吸い取る悪魔たちの「世界線」が、こちら側(現実世界)に重なって存在している──そんな設定。
よくあるモンスター集めと育成、鉄道好きキッカケではじめた、ただのソーシャルゲーム。もちろん悪魔なんて存在しない、最新の拡張現実を楽しめばいい、それだけのはずなのに。
位置をつなぐ「線」の象徴「鉄道の日」を契機に、むこう側の世界線がリアリティを増す。
それは悪魔の跋扈する破滅的な世界から、豊穣なこちら側への「侵食」。2つの世界が交わる「境界化(マージナル)」。
呪いの歌が響く石神井公園で、否応なく戦場へと駆り出されることになる、主人公とパートナー。
20世紀からの度重なるアップデートの末、ついに最終形態《ナノマシン》となった「悪魔相関プログラム」に「感染」する若者たち。
壊れていく「日常」の果て、彼らを待ち受けるのは──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 01:05:35
423799文字
会話率:38%
冬至(とうじ)は戦国時代に海戦に巻き込まれ死にかけていたところを、三郎丸(さぶろうまる)から不老不死の仲間になることを提案され、命を助けられる。
この不老不死の状態は『吸血鬼』と表現されることが多い。
制約もあり、身体に異変が出た時(何十
年に1回ぐらい)血がつながっている人物の血と命を摂取しなければならない。そうしないと『天人五衰』と呼ばれる死よりもつらい状態が続いてから消滅するからだ。
そのため、生き続けたい吸血鬼らは自分の血縁者『犠牲者』を常に把握し、子孫が絶えないようにする。
冬至は自分の『犠牲者』である美樹と必要以上に関りを持ってしまい、自分の存在に心が揺らぐ。
※いろいろな時代と人物の視点の短い話をつなげて世界を作りたいと思っているので不定期の連載となります。戦国時代の合戦や人が死ぬシーンも出てくるかと思うのでR15にしておきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 08:23:44
5057文字
会話率:11%