ある日、世界は崩壊した。突如として現れた生命体【魔女】によって。
人類は叡知を用いて何とか討伐に成功はするが、被害は甚大。結果として多くの人類を失う事となった。
それから幾年、人類は度々現れる魔女に対抗するべく戦力を強化していった。
しかし
、その後も現代兵器の効果が薄い魔女に人類は苦戦し、抵抗を続けるも、人類は数を減らしていく事となる。
6割近くまで減ってしまった人類。だがしかし人類は決して諦めなかった。
生存競争の中で足掻き続けた結果、人類は魔女へよ対抗策を造る事に成功する。
その対抗策とは魔女を倒す為の兵器の開発。
兵器の名は【魔女特効人間爆弾】。
それは年端もいかない少女を用いた生物兵器であり、魔女の細胞を取り入れ造られた特攻兵器だった。
その効果は凄まじく、かつて苦しめられていた魔女をそれまでよりも容易く倒す事が出来るようになった。
人々は魔女特攻人間爆弾に希望を抱き、量産へと踏み切る。
そうしてどれ程の期間か、魔女への対抗兵器は造られ続ける。
人々はそんな兵器となった少女達を【魔法少女】と呼ぶ。
そして魔法少女達を兵器として運用する為のプログラムもある。その名は【魔法少女計画】。
そのプログラムは全ての魔法少女が従事する事になり、拒否権はない。入れられた少女達には人権等存在せず、ただただ兵器として生きる道を強いられる。
逃げる事は許されない。
きたる魔女襲来のその日まで、魔法少女は施設の中で生き続ける。
例えそれが非人道的であろうと、人類を救う為にはそれ以外の道はない。
そんな地獄とも思える中で、世界を、人類を救う為、使い捨てられる少女達は何の為に生き、何を思うのだろうか。
これは魔法少女となり施設で暮らす1人の少女が、兵器として命を散らすまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 00:38:57
10019文字
会話率:20%
あらゆる異世界から集められた10の種族の代表者たち。
神々の気紛れによって集められた彼らは、一つの特殊能力を与えられデスゲームを強いられる。
拒否権はない。最後の一人になるまで戦い続けろ!
この作品は過去に書いた作品のリメイクになります。
最終更新:2025-01-13 14:42:37
10685文字
会話率:22%
精霊とは人間を喰らう悪しき存在だ。
実体を持たない精霊には物理的な攻撃が効かず、魔術師が扱う魔術によって駆除されてきた。
そんな魔術師に憧れを抱いていたオーガンは、とある出来事で女性の姿をした精霊と出会う。
恐ろしくも、どこか寂し気な雰囲
気の彼女は、『アオイ』という人物の名誉を回復させたいのだと言う。
捕食対象であるはずの人間の名誉を気遣うというのは奇妙な話だ。
しかし、そこにどんな事情があろうとも、非力なオーガンに拒否権はない。
半ば強制的に彼女と行動を共にするなかで、オーガンは彼女の心を理解していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 15:21:49
67693文字
会話率:39%
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推
しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
短編版、転生恋愛日間1位ありがとうございました。連載版開始しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 12:00:00
38402文字
会話率:40%
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推し
を遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-03 17:01:25
3925文字
会話率:31%
異世界にトリップした。
結婚を強制された。
帰る術も無い。頼れる者も無い。右も左も分からない異世界で、確かに拒否権はない。
――だけど、一つだけ、どうにもならない問題が……ある。
◆◆◆サイトで公開しているものと、同じ内容です。更新はサ
イト優先です。
◆◆◆番外編はサイトにのみ掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 12:53:45
482200文字
会話率:27%
家族から虐げられている伯爵令嬢のエレインは、父にこんなことを言われる。
「汚らわしいお前にピッタリな仕事を与える。床に額をこすりつけ、誠心誠意の謝罪をしてくるのだ」、と。
詳しく話を聞いてみれば、王国内でも大きな権力を持っている公爵家に嫁
いだ義妹が、当主の娘に手をあげたらしいのだ。
その現場を見ていた当主は怒り心頭で、義妹との縁を切ったらしい。
大きな権力を持つ公爵家に敵とみなされたら、貴族社会で孤立すること間違いなし。
そんなことを危惧した父は、エレインを謝罪に向かわせることを選んだ。
つまりは、やらかした義妹の尻ぬぐいという訳だ。
思うところはあれど、エレインに拒否権はない。
謝罪をするため、重い足を動かしながら仕方なく公爵家へと向かう。
その先で待ち受けていたのは、想像を絶する絶望。そして、それを綺麗に塗りつぶしてしまうくらいに、幸せに満ちあふれた生活だった。
※他の投稿サイト様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-09 20:12:31
55514文字
会話率:22%
最初から高圧的な人とは、本当はそうでも無いらしい。
本当に怖い人というのは、物腰が柔らかいのだそうだ。
戻れなくなったところで、絡め取られる。
だから脳の判断を鈍らせる、美人も、口調の柔らかい人も苦手である。
貴方の事です。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
口調の柔らかい方程危険。というのは百も承知。
でも、いつの間にか籠絡されてると思います。
麻薬と似てるんですよ。駄目だと感じても手が伸びる。
なーんで口調優しいかなぁ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 19:26:44
1043文字
会話率:40%
私の彼氏はよく手に触れて来る人だった。
けれども普通に触る様な真似はしない。
何時も手の質感を覚える様に、隙間なく這い回る。
そんな好色な手が、手だけではないと思ったのはとある一件以来から。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に
思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
特に序盤、雰囲気がR15だと思ってます。
苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 08:07:54
1283文字
会話率:52%
30世紀末、魔法による大規模な戦争が勃発した。
僕は、17歳にしてその戦場へと駆り出されることとなった。もちろん、最初から戦場へ出たわけではない。どこにでもあるような家に住んでいた僕の家のポストに突然、一通の封筒が届いたんだ。
それは、戦場
へ向かうための若者達を訓練する”兵士研修所”からの手紙だった。僕に拒否権はない。
家を出る直前まで涙を流す母の手を、最後まで僕は握りしめてこう言った。「必ず帰ってくる」って……。
これはもう遠い昔の記憶。
あと4日で世界は終わる。
今更、母に会いに行くことはできない。さてこれからどうしようか。お金の概念も、平和という概念も消えさったこの世界で、あとは何をしよう?
「あんた、そんなところにいると危ないよ」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-09 10:20:56
7231文字
会話率:25%
大学三回生。21歳。処女。
若槻鱗は、ひょんなことから自宅アパートの便所で孤独死してしまう。
「 おお鱗よ。死んでしまうとは情けない 」
呼びかけに目覚めると、目の前にはポテチ片手に鎮座するイケメン英国風紳士(身体は七福神恵比寿)。
自
らを〝真実の神〟と名乗る男は鱗に一つの提案をするのであった。
「——表があれば裏がある。表裏一体というよりも、これは〝可能性〟の裏返しだ。
いつ、いかなる存在においても「もしも」という可能性は示され、観測されている。
お前も、私も、この世界を創った「神」でさえも」
鱗が生きていた世界と別の世界。
「一」の世界と「二」の世界と呼ばれる二つの世界。
その狭間に在る「世界境界」は二つの世界を繋ぎ合わせる鎖のような役割を果たしているが、曖昧かつ不安定な繋がりしか保てないため、時おり「一」の世界から一時的なパスを通して繋がりを復元する必要があるのだという。
「…というわけで鱗よ。お前を「二」の世界へと送る。
無論、拒否権はない。すまんが、もう一度だけ生きてくれないか。
生涯最期の景色が便所なぞ——ぶふぅっ!…納得がいかんだろう」
若槻鱗は決意した。
必ず、この邪知暴虐な男にドロップキックを喰らわせると。
「二」の世界。
それは二つの大神と龍とエルフと人が築いた幻想世界。
真実の神から貰った「かえる力」を携え、不思議な少女と共に若槻鱗は‥
「ねえ マ~ちゃん! 「ふぅ~」ってして♪」
‥再び、生きていく?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 19:40:08
209667文字
会話率:33%
女性が強い世の中。
男性に拒否権はない。女性からのプロポーズは100%!
6人目からは拒否権があるが、6人目以降は男性が好意を寄せて女性にプロポーズしてもらっても、苛めで6人目は離婚してしまう事が多々。
こんな世の中じゃ、男は夢も持たず第
一夫人の駒になる。そして未来永劫変わる事がない。そんな世の中が400年も続いた。
そんな中、一人の女性は結婚希望もなく雑貨屋で日々を過ごしていた。
とある隠し事も秘めながら。父の仕事をたまに手伝い。
とある場所でのお茶が彼女を癒していた。
そんなある日の出来事…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-04 07:00:00
20131文字
会話率:77%
「王位を継ぐか隣国の魔女と結婚するか、好きな方を選べ」
魔術学園に通う『やる気なし王子』ことウィルは、父である国王から究極の二択を迫られる。王位継承権が低い第七王子でも国王が決めれば拒否権はない。働きたくないウィルは王になるよりもマシだと政
略結婚を選ぶが……その相手は元敵国・魔女の国との休戦協定で人質として差し出され、留学生として魔術学園に通っていた『氷の魔女』リリーシュカだった。
二人は国の意向で同居生活を強いられるが――
「あなた、さっきバカ魔女って言ったわね?」
「巻き込む前提で魔術ぶっ放すやつがどこにいる」
「私に文句あるの?」
リリーシュカは色々と常識外れで、このままでは結婚生活もままならない。花嫁授業を失敗すれば王子に待っているのは王位継承。絶対にそれだけは避けたいウィルは、ひょんなことからリリーシュカに王子の妃として必要なことを叩き込むことに。
常識破りの魔術には最強の魔術で応じ、王族として恥じない振る舞いを教え、王位継承に備えて二人を排除しようとする勢力の企みすらも、天才王子は圧倒的な力で打ち砕く。
「常識破りなお前を最高の花嫁に育て上げるのが俺の役目だ」
やる気なし天才王子が規格外な魔女を花嫁に導く学園ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-21 18:07:11
118142文字
会話率:41%
アースキン男爵令嬢であるエーリカは、物語のような恋に憧れていた。身を焦がすような恋。
けれど、同時に、自分の立場と運命を理解していた。
成り上がりの貴族の家に生まれた自分は、いずれ政略結婚をすることになる。家の繁栄に繋がる相手から求婚された
ら、自分に拒否権はない。
ただ、それでも、できるだけ自分の意思で結婚相手を選びたい。
そんな折、王家のパーティに家族で招かれたエーリカは、理想とも言える男性と出会った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-19 21:16:50
51599文字
会話率:13%
『目が覚めたら、自分は森にいました』
そんな不可思議な場面から始まるストーリー。始まるのは学園青春物語。11人の高校生が戦闘を通して築き上げるのは絆かそれともーーー……
なぁんて。
目が覚めたら、森にいたなんて事があった後に青春なんて
謳歌できるかっての。できる?できないでしょ!
魔物と戦闘員と呼ばれる戦闘に特化した人達がいるこの世の中。武器や術式を駆使して魔物と戦っている日常が私には存在していた。
そんな中。
いきなり知らない森にいた。
知らない子達に、現れるのは魔物達。
あつめられた11人の子供は皆、戦闘員。私も含めて、ね。
そこに変態まで出てきて、学園生活をはじめまーーーすなんて、楽しく言えるかぁい!!
なのに、私らには拒否権はないっていうね。
そんなわけで、変態と愉快な仲間たちと、私達11人の高校生で学園生活始めます!
戦闘したり学んだりほのぼのしたりシリアスしたり、学園生活楽しむ物語!いや、楽しむためじゃなくて成長のための物語なのか。いやまぁ…面倒は嫌じゃのー。
私だけが戦闘能力が違うから。ビビられないように頑張りまーーすっていうお話です。え?隠せてない?え?何で?私、おとなしくしてますからーーーっ!!
個性派高校生が戦闘あり武器あり笑いありシリアスありで学園生活やっちゃいます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-05 23:25:55
1034745文字
会話率:28%
「私の暇つぶしのために異世界に行ってくれない?拒否権はないけど。」
「いや、ちょっと何言ってるかわかんないんですけど…」
いつも通りの日常を過ごしていたらなんか突然気を失って目が覚めた途端意味のわかんないこと言われた…なんなの? まぁやら
なきゃいけないこととかもないみたいだし、のんびり過ごそ〜っと! ってテンションでだるだるゆったり過ごす感じの物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-04 03:10:06
2683文字
会話率:74%
巡り廻る、捻れた運命の輪
「勇者は必ず、魔王を倒す」
そして、世界は―――
(SS 勇者「拒否権はないんだな」シリーズのリメイクです)
最終更新:2023-07-02 07:58:17
8904文字
会話率:53%
――聖女の不幸は、国民の幸せ。
この世界にはそんなことわざが存在するほど、人々の生活は聖女の多大な犠牲のもとに成り立っている。
特に聖女が男性と肌と肌を重ねて愛し合うことは、聖女の持つ力を損ねてしまうため禁忌とされていた。
……なのに
。
『愛してる! 俺はお前よりも、お前のことが好きだ!!』
……なのに、なのに。
『お前は面倒な女のままでいい。俺に迷惑をかけ続けていい。そんなの、惚れた時から受け入れていることだ』
……なのに、なのに、なのに!
『自覚しろ、お前は俺の女だ。人のものは、丁重に扱え。お前を蔑ろにする奴は、たとえお前自身でも許しはしない。もし俺の言いつけを守れないようなら……とことんわからせてやるよ。俺がお前のこと、どんだけ大切に思っているのかをな』
聖女の頭の中は、別れた王子との思い出でいっぱいになっていた。
二人の関係は良好だったが、王子の将来を考えて聖女が一方的に身を引いた形だ。
しかし別れた今もなお、聖女は王子のことを忘れられずに苦しんでいた。
そんな悶々とした日々を送っていた聖女は、ある日、ひょんなことから王子が魔王を倒しにこの国を旅立ったことを知ってしまう。
魔王とは聖女の運命を縛りつける最たる元凶だ。
王子は聖女が幸せになれる世界を実現するために、命懸けで戦っているという。
全てを知った聖女は、王子が無事に帰って来ることを祈った。
そして一年後……
「お前を溺愛する準備ができた。拒否権はない。さらっていくぞ、お前の全てを……」
こうして魔王を倒して英雄となった王子に、聖女はさらわれてしまった。
はたして、障害の無くなった恋の運命やいかに……?
※この小説は、カクヨム、アルファポリスにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-16 22:03:16
13706文字
会話率:7%
1.「一夫多妻制には愛がない!」 2.「男は性のことしか考えない害悪だ!」 3.「でも出生率や諸々の理由からこのままだと人口が減りいずれ人類は滅んでしまう!」 4.「じゃあ重婚でよくね?」 そんな具合に一夫多妻制が廃止され、重婚が許され
た世界。女性に決闘を申し込まれた男性は、負けたら勝者と結婚しなければならない。拒否権はない! 結婚においても! 決闘においても! 少年は最強にして無力の特異な才能を駆使し、多くの女性と結婚しつつ情勢を変えていく!
☆ブクマ100件到達☆本当にありがとうございます! これからも精進いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
※モーニングスター大賞の感想サービスにてコメントをいただいています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 07:16:20
144947文字
会話率:49%
山田克人は、はっきり言って目立たない男子学生である。
クラスの片隅にいて、集合写真でも隅から二人目にいそうな、同窓会に呼ばれることはないタイプ。
世に言うならばモブキャラ。
東山つぶらは、はっきり言って目立つ女子学生である。
クラスの中心
にいて、集合写真でもかなり目立ち、きっと幸せになるであろうことが確定しているタイプ。
世に言うならば、お姫様キャラ、つまりは主人公、ヒロイン。
決して交わることのないであろうと、僕、山田克人は勝手に思っていた。
そう、勝手に思っていたのだ。
「私がどんな人と付き合うにしても、それは私の勝手ですから」
今日も、僕は彼女に連れまわされる。
僕に拒否権はない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-11 00:09:12
95537文字
会話率:43%
「私の婚約者になりなさい! 拒否権はないわ!」
日比野美嶺(みれい)は由緒ある日比野家のお嬢様。彼女は男性の低い声をこよなく愛する偏愛者、いわゆる声フェチだった。
日比野家のしきたりでは、不純異性交遊を防ぐため、十六歳を迎えた女子は
速やかに婚約者を決めることとなっている。
親が選んでくるお見合い相手はどれも素晴らしい男性だったが、美嶺は声が気に食わずことごとく拒否。やっとのことお見合いに漕ぎ付けた男性側からしたら、「はじめまして」の第一声で「もう結構よ」と突き返されるのだから、たまったものではない。
外見と家柄は最高峰なのに、性格は高慢、高飛車。そのうち美嶺には『高嶺の徒花』などという浮き名まで流れ、十七歳になっても婚約者が決まらないという日比野家としては異例の事態となっていた。
そんな中、通学途中にたまたま出会ったごく普通の高校生、鏑木天真(てんま)の声に美嶺は雷に打たれたような衝撃を受ける。陰気で貧乏で天パ眼鏡といった一見良いとこなしの天真だが、美嶺はすっかりその声に惚れこみ、付きまとい、挙句の果てに公衆の面前でプロポーズをかます執着ぶり。
一方、高校に馴染めずいじめを受けていた天真。始めは美嶺を迷惑に思って遠ざけていたが、彼女の自由奔放さに次第に惹かれていく。
美嶺の婚約者になると決めた天真は、自分の声以外には興味を示さない美嶺を振り向かせようとするが、日比野家の数々のしきたりが邪魔をする。結婚するまで、キスはおろか手を繋ぐことすら許されないのだ。しかも、しきたりを破ったことが本家に知れたら美嶺の婚約者としての資格を剥奪されてしまうという。
「いいこと天真。私の婚約者でいるために、しっかりと理性を保ちなさいよ?」
声だけ聴かせてくれればいいから近寄るなと言う美嶺を、しきたりの範囲内で真っ直ぐに愛し続ける天真。高飛車なようで恋愛経験ゼロのうぶな美嶺はすっかり翻弄されて、いつしか声だけでは満足できなくなっていく。
天真が結婚できる十八才になるまであと一年。先に禁を犯すのはどちらなのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-06 12:55:57
47990文字
会話率:46%
「現国王を廃し、貴方を国王にする。いいわね?」
少女は言った。
「はぁ? 何言ってんの、無理無理無理無理無理無理」
少年はブンブンと首を振りながら答えた。
「貴方に拒否権はないの、諦めて」
とある小国に嫁いできた一人の公主。彼女には
何もなかった。
自分の意思で行動したこともなく、ただ周りに付き従い振り回されているだけの人生に、疑問を抱いたこともない。
「いい加減、人から軽んじられるのはうんざりだ」
だが、ある出来事をきっかけに自分の人生を歩みたいと決意する。
ブス貴妃を溺愛する国王にブスと罵られ、悪事を暴いて自尊心を取り戻そうと奮闘する、そんな少女(+チー牛)の物語。
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-30 07:00:00
80709文字
会話率:45%
――――私、ノ木火 葉(ノギヒ ヨウ)は死んだ。
それだけならよくある。
毎日大勢の人間が死んでいるのだから。
そこからが違う。
死んだにも関わらず意識があって目の前の「存在」に
「我々の世界で生きてくれ。生き延びる為になんでも好きな能
力をあげよう」と言われた。
胡散臭い。でも、すでに拒否権はない状況。
なにせ、私はもう手も足もない。思考しかできない状態なのだから。
だから考えた。でも、めんどくさくなって「なんでも出来たらいいんじゃないか」と呟いた。
「じゃそれでいいね」とその存在はのたまわった。
いくら何でもそれでいいのかと思いつつも、いいならいいか。深く考える必要はない。
「それじゃー100年は頑張って生きてね」
たったそれだけで私は異世界に転生なのか転移なのかわからないが送られた。
「なんでもできる」と言われても困った。
とりあえず、生きる為にこの世界の「常識」が欲しいと思ったら頭に流れ込んできた。
目の前にはモンスターが現れた。
びっくりして「まってくれ」と思ったら時間が止まった。
本当になんでもできるけど、別にこれと言って何かしたいことがあるわけじゃないので、
身寄りがない人が多くの人がなる冒険者としていい感じに生きることにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-26 06:00:00
313248文字
会話率:42%