小さな島国「泉翔国」は、荒廃する大陸・四国から何度も侵略を受け、その度に国力と人々の心を削られていた。そんな中、女神から十六歳の洗礼を受けた者の中から戦士を選ぶと神託が下る。以来、洗礼者の中から戦士たちが選ばれ、国を守る盾となっていく。
神
託に従って生まれた戦士たちには、護りの三日月印と、その中でも選ばれし者に授けられる蓮華の印。それらはただ一つ、「護るために戦う」ことを使命とした証。
主人公・藤川麻乃(ふじかわあさの)もまた、蓮華の印を持つ者として育ち、仲間とともに防衛の最前線へと身を投じていく。
麻乃は「伝承の血筋」を持つ家系の末裔であり、その血筋は「鬼神」と呼ばれていた。麻乃本人はそんな重責を嫌い、ただ平穏な日常を望むも、次第に力の覚醒や周囲からの過剰な期待に巻き込まれていく。
戦線はやがて、ジャセンベル・ロマジェリカ・庸儀・ヘイトと大陸勢力も巻き込み、国際的な戦況へと展開。ロマジェリカの軍師による陰謀によって、大量動員と戦死を覚悟した出撃が強いられる中、麻乃は紅き華と呼ばれ、各勢力から思惑と期待を寄せられていく。
泉翔国を、大切な仲間を、そして自分自身の大切なものを守る意志と、悪意に歪められた現実との間で揺れ動きながらも、島国と大陸との大規模戦争の最前線へと向かっていく。最終的に麻乃が下した決断は――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 13:00:00
8851文字
会話率:25%
――その世界は、ゆっくりと滅びに向かっていた。
社会という名の迷宮で心を削り続けた、霧原優馬(きりはら ゆうま)二十六歳。
ブラック企業で使い潰され、心が壊れたある日、屋上から空へ飛び――そして目を覚ましたのは、剣と魔法の世界「エリ
ジオス」だった。
目の前に現れたのは「補助神」を名乗る存在。彼女から与えられたスキルは――
〈ソウルサクリファイス〉
【あらゆる魔法を自由に行使できるがその効果に応じて自身の寿命をコストとして使う】というものだった。
人間、獣人、魔族。
異種族の思惑が交差し、王国間の対立と陰謀が渦巻く中で、優馬は仲間と出会い、そして成長していく。
これは、命を代価に魔法を操る「異世界人」が、やがて時代の渦に飲まれながらも、世界の選択を担う存在へと至る物語
希望と絶望が交差する、王道(?)異世界ファンタジー。
――と、言ってみたものそんな重厚な話が書ける訳でもないのでサラッと読んで頂ければと。
「読みやすさ」を心して書いてはいますが、簡略化し過ぎてよくわからないよって所があればコメント頂ければありがたいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 12:30:00
92135文字
会話率:32%
生まれつき身体が弱く、幼少期から病院のベッドの上で過ごしてきた少年『佐藤湊(みなと)』は死の間際に異世界に転生し、人を助けたいという想いから冒険者となった。
他を圧倒する力も、特殊なスキルも、神の啓示も与えられなかったミナトだが、実は本人
も気づいていない秘められた力を持っていて………。
誰からも好かれる可愛い系美少年が、色々な事件や思惑に巻き込まれながら、異世界で最強美少女の力を借りながら、ありとあらゆる種族を詰め込んだハーレム王国を作るお話です。序盤は建国要素多めになりそうですが、基本的には冒険物にしたいと思ってます。
最初だけシリアスっぽい感じで始まりますが、基本ほんわか微エロなコメディ作品ですので、まったりとした気持ちでご覧頂けると幸いです。
なお、物語の節目にAI作成のキャラ紹介を差し込んでいきたいと思いますので、ご承知おきください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 12:28:18
369423文字
会話率:57%
「厄災の魔女が脱走し、魔物を呼び人々を襲っている――」
そんな噂が広がる中、騎士国の王子アレクシスは、敬愛する“聖女”のために魔女の捕獲へと動き出す。
しかし彼の前に現れたのは、傷だらけの体を震わせる、小さな少女だった。
少女の名はヴェル
。
彼女を自らの屋敷に迎え入れたアレクシスは、その清らかでまっすぐな心に、少しずつ惹かれていく。
閉ざされた過去と、歪められた真実。
交差する思惑の中で、ふたりは迷いながらも、決意を胸に歩き出す。
傷ついた少女と、まっすぐな騎士。
心を重ねながら“運命”と向き合っていく――
優しく、そして切ない、愛と再生の物語。
※文章の執筆に、ChatGPTを使用しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 12:22:30
5735文字
会話率:19%
戦国大名 最上義光の娘 駒姫は後の天下人 豊臣秀次の命で
15歳になった時点で側室になることが決まっていた
15歳になった駒姫は命令通り、大坂に向かって京都の最上屋敷に
到着して長旅の疲れを癒していた頃、
天下人の思惑によって理不尽な悲劇
が駒姫を待っていた
そんな運命に翻弄される駒姫に神様は”ひと夏の恋”をくれた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 12:06:06
78107文字
会話率:35%
モブストーリーは突然に――
ストーリーからは逃げられない――
この世の誰か(モブ)がそんなことを言ったとか言わなかったとか……
35歳になる皇帝(すめらぎ みかど)――
祖父の影響を受けて大のゲーム好きとなったおっさんが偶然手に取ったの
はスーパーファミコンのソフト。
『セレンティア・サ・ガ』
RPGにタクティクス要素を入れた名作ゲーだ。
世界中を巻き込んだ陰謀渦巻く大戦を、主人公の少年が歴史の裏で暗躍し解決に導くと言うストーリー。
人間関係が複雑で各勢力の思惑が錯綜する構造になっており、対立する古代神と漆黒神、そして古代竜と漆黒竜などが世界に波乱をもたらし人々は世の不条理を突きつけられる。
マルチエンディング方式でやり込めるサブ要素も多数用意されているため裏設定もかなり多い。
データ上は存在するがゲームに出てこないキャラも多数存在し、イベントキャラやゲストキャラなどを含めると登場キャラの多さは折り紙つきだ。
奇しくも祖父が大好きなゲームであり共にプレイした記憶は鮮明に残ったまま。
ゲームを始めようとスイッチを入れた瞬間、彼の意識は暗転する。
付喪神の意味深な言葉を聞いて。
そして見た不吉な夢――
レクス・ガルヴィッシュと言う少年が血塗られた剣を手に佇んでおり、その周囲には血を流して倒れ伏す人々の群れ。
そして動かない少女を抱きしめながら目を血走らせて恨みのこもった怒声を浴びせている少年。
目を覚ました帝は記憶を取り戻し、自分が夢に出てきたレクス・ガルヴィッシュであることを知る。
だがゲーム本編にそんな人物が出てきた記憶などない。
徹底解説ガイドにもそんなキャラの記載はなかった。
帝は所謂、ゲーム世界の『モブ』に転生してしまったのだ。
レクスと言うキャラはゲーム世界の忘れ去られた裏データの1つ。
ならば故郷で家族や幼馴染を護りながら気楽に暮らそう。
そう考えていた頃がありました。
何故かホイホイと絡んでくるキャラクターとの邂逅やイベントに巻き込まれる度に帝の心境は移ろいゆく。
人生とは奇なるもの。
好むと好まざるとにかかわらずゲーム世界とそこで必死に生き抜こうとする人々と接していく事でレクスとして生きる帝の心は変化していく。
静かに、しかし確実にストーリーは動いていく。
ゲームの結末へと向かって。
※カクヨムでも投降しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 12:00:00
192994文字
会話率:33%
小国デューク王国の第一王女オクタヴィアは、ただ一つ変わった能力を持っていた。それは、動物や昆虫と会話できるというもの。
彼女は、さまざまな生き物からの情報を通じて、自国に侵入した盗賊団の存在を知る。成人の祝いの席で、隣国ファルマン帝国の“美
男子”と名高いアービング公爵と出会い、運命が大きく動き出す。
盗賊団「ノートリアス」の陰謀が絡み、オクタヴィアの特異な能力が導く真実が明かされる中、各国の思惑が交錯し、事件は三カ国を揺るがしていく。そんな混乱の中、オクタヴィアに一目惚れしたアービング公爵。しかし、肝心のオクタヴィアはまったく気づいていない。果たして彼女の運命は? そして、二人の恋の行方は。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 11:48:47
247325文字
会話率:44%
かつて竜が支配していた世界――星の心臓たる邪神〈ポラールナハト〉の力を六穿竜が封じたことで、星に平穏がもたらされた。しかし、その封印は不完全であり、百年ごとに〈竜石〉を介して六人の「竜の器」が選ばれ、命と引き換えに封印を強化してきた。
辺
境の村に住む少年ゼクス・アイゼンは、六竜祭の日に「時穿竜の器」に選ばれ、王都へと召集されることに。だが、これは運命の始まりにすぎなかった。
他の五人の器――炎の教祖ハーデン、王国の姫シュティア、流浪の傭兵オスカー、忠義の騎士レーヴ、白銀の聖女シュテルン。それぞれの思惑と過去が交錯しながら選ばれし六人の運命は、やがて世界の命運を左右する決戦へと収束していく――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 10:45:42
12293文字
会話率:44%
うちの子爵家はかなり変わっている。ただの地方の貧乏子爵家のはずなのに…。
兄も姉達も普通じゃない。5人兄妹の末っ子が学院デビューする。
社交界では最後の妖精だと注目の的だが、気付かないのは箱入り子爵令嬢のリリベルだけ。両親には普通でいいから
ねと言われているが、従来の、のんびりした性格が、自分にも兄妹達のように何かが降りかかるなんて欠片も思っていなかった。そもそも同学年で同じクラスに第三王子殿下がいた時点で、それに気付くべきだった。リリベルと彼女を取り巻く思惑タップリのおかしな人々が織りなす恋愛コメディです。「水色のベルと緑色のベル」に出てくる子爵家の末っ子のお話です。ぜひ合わせてご覧下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 10:13:59
53965文字
会話率:16%
5人兄妹の真ん中の子爵令嬢マリベルは、家計を助けるために学院には進学せず、神殿で聖女候補の侍女になったのに、なぜかこんなことに!?マリベルを取り巻く人々の、様々な事情と思惑が交差し、全員でハッピーエンドを迎えるラブコメディです。具体的に不幸
になる人は出てきません。簡単に読めるお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 10:04:06
106095文字
会話率:7%
大河ドラマはファンタジーであり、歴史小説もファンタジーである。
現代を生きる歴史の証人であったも事実を知らず、況して前世の歴史家が正しい歴史を語ったと思えない。
それは風評であり、人聞き、勘違い、思い込みである。
そこに残るのは様々な思惑を
載せた公文書と私的な日記が残るだけであった。
織田信照は天下布武を唱えた織田信長の弟であり、転生した知識を生かして天下を統一した。本能寺で饅頭を喉に詰めて死んだ信長に代わって天下を治めた。そして、戦国時代が終わり、大航海時代を生きた織田信照も死を迎える。慶長15年(1610年)、享年65歳。
愛する妻や子、孫に囲まれた大往生であった。
静かに目を閉じた信照の先にあったのは、懐かしい若きりし母の顔であった。そして、気付いた。
夢ではなく、二度目の転生であり、『ふりだし』に戻った。
うんざりした信照は乳母の乳を飲みながら、すべてを投げ出した。
様々な思いや願い、そして、記憶もどうでもよくなり、いつしか消えていった。
そして……。
・
・
・
信照もまた慶長15年(1610年)まで生き残り、再び終わりが近づいていた。
信照は城から戻ってきた孫に自分の半生を語り出す。
それは知識チートが消えた信照が、織田信照の名を捨てるまでの歴史であった。
戦国引き籠もりニート織田信照伝の開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 10:08:41
79142文字
会話率:41%
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そ
して死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん
この作品はアルファポリスにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 08:00:00
2834752文字
会話率:52%
「僕が君を愛すことはない」
「わかっとるわ!」
パーシヴァル伯爵家の嫡男エイモンとプライス商会の娘クローネが結婚した、初日の夜のやり取りがこうだった。金に困っている伯爵家と高位貴族に食い込みたい商会の思惑が一致しての結婚だった。が、エイモン
には思い合う令嬢がいたのだ。それを知っていたクローネは、白い結婚を持ち出される可能性が高いと踏んでおり、次善の策を用意していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 07:42:00
4770文字
会話率:44%
ネアミオス王国第一王子アーノルドは、真実の愛を見つけた婚約者の公爵令嬢に婚約を解消されてしまった。婚約者を失ったアーノルドは恋愛に対して不器用な男に過ぎなかった。一方、聖霊教会によって純粋に育てられた聖女マイアは大変に初心であった。王家と聖
霊教会の思惑によってアーノルドとマイアは結婚する。そして初めての夜の帳が下りた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 08:01:53
5293文字
会話率:31%
「私は聖女なんかじゃありません!」
「ナセラ嬢はウソを吐いている!」
裁判の場で、平民の娘ナセラの聖女なんかじゃないという主張と、様々な技を見せつけるナセラを聖女として押し立てたい聖輝教会の主張が対立していた。ナセラは堅苦しい聖女なんて嫌だ
った。それに自分が聖女ではなく、シン・聖女であることを知っていたから。シン・聖女の『シン』とは何かに焦点が絞られる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 07:42:11
5908文字
会話率:40%
グレミィル半島と呼ばれし領土には、旧き時代より多種多様な種族が混在していた。
南部で暮らす純人種達――『人の民』。
北部に棲息する亜人種達――『森の民』。
大別して二つの民に分類される領民達は、互いに生活圏を隔てて対立し続けてきたが
英
雄ベルナルドが半島を統治する大領主に封じられたことを皮切りとして徐々に諍いは静まり、二つの民は融和への道を歩み出そうとし始めた。
然れど、英雄は焼却された。
冬の居城。多くの者にとっては突然に。謎と呪詛を撒き散らす怪死を以て、歯車が狂い出す。
英雄ベルナルドは、ハイエルフの妻との間に二人の子供を設けていた。
即ち、英雄とその妻が成した『人の民』と『森の民』による混血の双生児。
双子の姉、ノイシュリーベは父の持つ高潔な精神と大領主の座、そして母に似た脆弱な身体と莫大なる魔力を継いだ。
双子の弟、サダューインは父に似た優れた身体と脆弱な魔力、そして己の手を汚してでも二つの民の融和を願う母の理念を継いだ。
英雄亡き後の時代を託された双子達は半島で生きる者達を護る為に奔走する。
足元で燻る対立の火種。蔓延する呪詛。大国の思惑が絡み合い、やがて双子の絆を蝕み始めた頃、
一人の女性の亡命を受け入れることにより大きく物語は動き出す。
歪に絡み合った因縁と恩讐。半島が抱える紫棘の開花を以て、歯車は更に狂い尽くす。
其は後戻りの利かぬ宿痾の清算。
刻曜の翠擲<グラナグラム>は誰の掌に――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 07:10:00
338087文字
会話率:29%
倭国で大学二年生の滝(ロウ)は、陰陽師家に生まれて狐の式神は遣えるが、それ以外は適正のないただのヒト。 ゴールデンウィークに大学の『オカルト研究同好会』4人で向かった某所某山で、怪異に襲われた4人を梓玥(ズーユェ)が救う。梓玥の雰囲気や、
人間の上位存在である神族の者たちが傅く様子を見、彼は神族トップの竜神族ではないかと予想を立てる。そうして、梓玥に救われて二週間ほどが経ったある日、彼がオカ研に入会希望だと言って大学に編入してきた。 梓玥の思惑、オカ研にとっての利点、他の神族の狙い、知られざる瀧の誕生秘話が、瀧の人生を大きく変えていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 07:00:00
67307文字
会話率:54%
緊張しいで弱気な青年、カッピー。
UPJというテーマパークで夢だったゾンビダンサーの仕事をすることになり、楽しいダンサー生活が待っているかと思いきや、そこは個性豊かという言葉では表現できない程のカオスな人達の巣窟だったーー。
「僕がやり
たかったゾンビナイトってこんなのだったのかな?」
半ばストーキングまがいのことをするオタク、非常識な行動をするオタク、それらを取りしまるスタッフ。収益目的にテーマパークの悪口を言ったり、見当違いの考察を繰り返すインフルエンサー達の出現によりカオス度はどんどんと増してゆく。
それぞれの思惑が交錯して、ハロウィン当日の大事件へと繋がってゆくのだったーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 06:10:00
237445文字
会話率:62%
灰の降り注ぐ街。
そこにあるプロサッカークラブに所属する少年灰屋英久と街の高校サッカー部に所属する高神刹那との出会い。
それを追うスポーツジャーナリスト志望の少女有後砂月。
そこに関わる町の人々が織りなすドラマ。
街の諍いの代理争いにもな
るサッカー。
ただのサッカーと捉える人もいれば、そこに何かを重ねて想いをこめる人もいる。
様々な思惑の中で暮らし生きていく少年少女たちの物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 05:21:15
16693文字
会話率:33%
幼き日に生家を魔獣に襲われ、一人生き残った辺境伯令嬢のフェルシア。
時が経ち十八歳となった彼女は士官学院の最終年度を迎え、学内剣術トーナメントの四連覇を果たさんとしていた。そこへ突如思いがけない人物が来訪する。
それは己より先に目指
す栄光を打ち立てた秀才、王国陸軍少佐のライナス・オリヴィエであった。
―――…あの彼が、今更自分に何用だろう?と。
政敵でもある彼を前にし警戒心で張りつめる中、その話は突拍子もない提案へと転がっていく。
「私も機会がございましたら閣下のご指導を賜りたかったのですが…」
「君がそんな風に考えてくれているなんて光栄だ。私達はいつでも歓迎するよ」
会話の途中、何気なく社交辞令を返しただけだったのに。
いつの間にか決定していたのは……現場での特別実習…!?
慄くフェルシアは、断り切れずに一ヶ月かけて彼の待つ軍司令本部へと通うことになる。とある命を受け、自らも思惑を秘めながら。
そうして向かった先で彼女を待ち受ける運命とは…果たして?
※軍事風味ファンタジーです。恋愛的な進行はゆっくりめ
※三部構成予定
※三部目はムーンライト版でも投稿するかもしれません
《一部目について》2025/1/ ~ 公開中
・本編全十二章(全六十話)
・時々血肉表現があります(R15表記します)
・中世~近世前期ヨーロッパ風の令嬢ものですが、主人公は夜会等には一度も行かず、屋内や出先での描写が主となっております
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 00:18:32
396490文字
会話率:34%
十七年前。半島の覇権国アレッシアは海洋国家ハフモニとの戦いに勝利した。アレッシアの建国に寄与した名門中の名門、『ウェラテヌス』はこの戦いにおいて国家の助けとするべく私費で造船のみならず無産市民への武器の配布も決行。結果、名声は上がったが蔵
は空になり、一気に衰退への道をたどることになってしまった。
名門でありながら次男エスピラ・ウェラテヌスをまるで奉公のように同じ貴族であるセルクラウス一門に貸し出すほどに。
ウェラテヌスの不幸はまだ続く。
十二年前に父が戦地で死亡し、十一年前に長男が死ぬと心労が祟ったのか母も後を追うように居なくなった。一門を継いだ叔父も九年前に亡くなる。
こうして、若干十一歳にして一門の代表となったエスピラはアレッシア一の権力者タイリー・セルクラウスに取り入り、十九にしてその娘、メルア・セルクラウスを貰った。
そして今。
名門の復活を志すエスピラの物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 00:00:00
4808287文字
会話率:33%
主人公である比良山誠二(ひらやませいじ)が夏休みに実家に帰省すると、そこには母親と楽しそうに歓談する見知らぬ女性が居た。
『朱音(あかね)』と名乗るその女性は、どうやら人探しをしているらしい。
なんで人探しをしているのに、我が家で歓
談しているのか。
おふざけ半分で距離を取らされたまま誠二が聞くと、この辺りにいる可能性が高いが、行く当てもなくお金も無く困っているところを母親が『拾った』らしい。
(拾ったとはなんだ、拾ったとは)
そうは思いつつも、母親の頼みは無下にできず。
誠二は、翌日から『朱音』と名乗る居候、と言うよりももはや実の娘に近い扱いになっていた女性と一緒に人を探しに行くのであった。
だが、行った先は警察でも病院でもなく。いや現実世界ですらなく。
この世と一線を画す『本の中』。
明確な『ルール』が存在する未知の世界。
面白みのない人生を送っていたはずの誠二の夏が、今、恐怖と思惑によってうねりだす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-26 22:01:05
105208文字
会話率:31%
父上が死んだらしい。
その一報は、彼の忠臣からもたらされた。
魔族を統べる魔王が君臨して、人間が若者を送り出し、魔王を討って勇者になる。
その討たれた魔王の息子が、新たな魔王となり魔族を統べるべく動き出す物語。
いわば、勇者の物語のその後
。新たな統治者が統べるまでの物語。
それぞれの思惑、願い、利益と献身。
様々な登場人物が織りなす、重厚なファンタジー戦記物。
魔王の息子が忠臣と軽い男と重い女と、いわば変な……特徴的な配下を従えるお話。
R-15をつけたのは、後々から問題になることを避けたいだけで、そこまで残酷な描写があるわけではないと思います。
第1話~第32話 第一章 名称継承編
第33話~第65話 第二章 遺体争奪編
第66話~第98話 第三章 北部遠征編
第99話~第136話 第四章 反乱鎮圧編
第137話~第172話 第五章 天下喧伝編
とでも言うべきでしょうか。
カクヨムにも同じものを投稿しております。節操なく、アルファポリスにも投稿してみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-03 22:01:22
652604文字
会話率:43%
生まれつき超常能力を持つ種族と修行によって能力を得た人々、そして、能力を得られない人。彼らの思惑や嫉妬が絡み合って起こる争いとその爪痕。
タイトルが変わると場面も登場人物も変わりますが、最後にはそれらの話がつながり、一つになります。
ちなみ
に、タイトルの、ENは「energy」と「円」を、RINは「ring」と「輪廻」を表しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 00:00:00
100124文字
会話率:44%
――王太子妃になるはずだった私は、「子を産めない」という呪いを持って生まれた。
クラルテ王国の伯爵令嬢アネットは、王太子妃となるはずだった。
父がマレの国を平定した、その功績に対する褒美として。
けれども、思惑が渦巻く貴族世界。彼女の「欠
陥」が暴かれたとき、伯爵家の栄光は地に落ちた。
――将軍に、姉の命を救っていただきました。恩に報いるため、この身をあなたに捧げます。
アネットに仕える忠実な従者・トウヤ。
マレの国の、水の神子に連なる一族である彼は、呪いを解く力を持っていた。
彼が差し出すその優しさは、救済か、それとも——復讐か。
やがてアネットは、自らの呪いの真実と、ひたむきに信じたひとの罪、そして国家の歪みを知る。
——神の涙が雨となり、雨が愛の呪いとなった。
呪いと贖罪、忠誠と裏切り――失意の世界で、呪われた彼女は何を選ぶ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 23:38:13
6376文字
会話率:27%