アンリエッタは第一王子クロードが口説いてくるのを冷めた気持ちで聞いていた。
茶番であることがわかっているからだ。
発端は、クロードと恋人の逢瀬を偶然不幸にも目撃したことだった。
恋人を嫉妬の対象にしたくないから身代わりになれ、と言われて婚
約者がいるからと断る。
ならば自分が一方的に口説くから適当にかわせばいいだろうと言われる。婚約者から誤解されると面倒なことになると断ろうとすると家と公爵家の忠誠を疑われ、身内や誤解されたらまずい人たちへ事情を話す許可をもらうことを条件に渋々引き受ける。
クロードの目論見通り令嬢たちの嫉妬はアンリエッタに向かい、嫌がらせを受ける。
その裏で、王太子の選出が静かに始まっていた。
※始めのうちは説明が多くなります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 21:54:28
267395文字
会話率:35%
彼女の最期の願いは、「あのアバズレ妹を一発ぶん殴って、それに誑かされ、婚約破棄した野郎をぶん殴り、生きててよかったと思って死にたい」だった――。
わらわは、名を持たない。154年もの間生と死の番人を務めた、善き魔女である。しかし、魔女の禁忌
である恋をした結果、想い人に裏切られその命を散らしてしまう。
しかし、死ぬ間際…わらわらの元に、傷ついたとある令嬢の魂がやってくる。名前は『アリセレス』。彼女は義妹によって地位も、名誉も、婚約者さえ奪われ、謂れの無い罪で処刑されてしまった非業の運命の持ち主である。
妙に共感してしまったわらわは、自らの命を対価に彼女の魂を過去に戻す秘術を使ったのだが…気が付いくと、アリセレスの身体の中身は、この154歳のババアの魔女になっていた…!しかも、魔女時代に持っていた『生死の番人の力』が、そのまま継続して使える…が、これは修業が必要かもしれん。と、とにかくアリセレス、おぬしの願いは必ずかなえてやる!!
だが…中身は154歳のババアなんだが、だいじょうぶかの?しかも婚約破棄した野郎は、王宮にいるようだが。しかもそいつの顔、見たことあるような…?
ババア令嬢、ファントムハントしつつ、亡霊の力を借りて王子殿下に復讐を代行する。
※ババア令嬢の復讐の概念は、通常の復讐と異なります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 00:36:52
525153文字
会話率:60%
ご都合主義のゆるふわ設定。
あらすじ
「こんなブサイクと婚約するのは嫌です」
七歳の第一王子殿下。
何故か赤ちゃんの頃から大人が使う難しい言葉を理解出来ていた私五歳。
第一王子殿下との初顔合わせに登城して、この暴言。
でもこの婚約は
確定してる。
なぜなら。
国境付近に出る魔獣討伐が出来る魔法使いを増やすため、魔力持ち同士の婚姻を進める皮切りとして結ばれた典型的な政略結婚。
魔力持ち同士の子ならば魔力持ちが生まれる可能性が高くなるのではないか、という予測が立てられてそれを実証出来るかどうかという所。
魔力持ちじゃないと魔法使いにはなれないし、魔法使いだけが自然の中にある魔力の溜まる場所で生まれた獣……魔獣を討伐出来るから。そして平民より貴族の方が魔力持ちが多い。という考えから生まれた私と殿下の婚約は必ず婚姻もしなくちゃならないのに。
怒るとか泣くとか、そんな気持ちにはなれなかったけど、でも、ブサイクなんて言う人と婚姻しなくちゃならないなんて、それは嫌だなぁ……。
※主人公は5歳でスタート。
R15は念のため。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 00:00:00
200705文字
会話率:28%
「恋人が居るから婚約は破棄する」
婚約してから5年経ってようやく顔合わせをした私の婚約者様は、初顔合わせでそう宣った。2歳年下の第二王子殿下。御年13歳。私は「左様でございますか」という気分だが、国王陛下からお声がけ頂いた婚約。
「当然
陛下もご存知ですよね? あと慰謝料払って下さいね」
そう言ったら顔色を変えた殿下は「やはり婚約は継続だ」と言った。一目惚れした相手の婚約者になれるのなら……って思って言ったら婚約継続。嬉しい!
そう思っていたらなんだか突然前世とやらの記憶が蘇りました。……そうか。私は前世でオタクだったのか。折角第二王子殿下と婚約しているわけだし、第一王子殿下とも挨拶は交わせる間柄。よし。王子達の絵や美しい貴族令嬢達の絵を描いてもらって楽しもう!
だって私のオタク魂が叫んでる。
推しの絵姿をコレクションせずして、何がオタクか! と。
そんな日々を送って1年半。第二王子殿下16歳。私18歳。
ちょっと不穏な気配がして来たと思ったらなんと第二王子殿下が命を狙われてしまい、私は王子妃教育の所為で第二王子殿下を庇ってしまいました。そして私はそのまま意識がブラックアウトーーと思ったら、8歳(婚約直前)に戻っていました⁉︎
……どうしたらいいんでしょうね。
エブリスタさんでも掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-09 07:00:00
702752文字
会話率:48%
生まれつき身体の弱い第三王子殿下にも婚約者を付ける事が決まった。本来なら、10歳になる前には決められていたはずなのだが、15歳まで決まらなかったのは、身体が弱いという理由が有った。
……問題はそれだけでは無いのだが。
さて、彼の婚約者に
選ばれたのは、辺境候の令嬢で。いくつか有った縁談の全てが婚約の白紙撤回とされてしまい、確実に行き遅れとなってしまった曰く付きの悪名を持つ令嬢だった。
彼女の悪名、それは……“最凶令嬢”である。
その理由を知っているのは、彼女の家族と、これまでの彼女の縁談相手とその家族だけであって、本来なら噂にもならないはずなのに、何故か悪名が社交界では知れ渡っていた。
ーーその“最凶令嬢”の今度の縁談相手が、病弱な第三王子殿下なのである。
設定緩い。
1日おき、朝7時更新。完結出来るよう頑張ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-07 07:00:00
24331文字
会話率:51%
※『聖女の力を軽く見積もられ婚約破棄されました。後悔しても知りません。侯爵令息の紅の魔術師に全てを注ぎます。好き。』の連載版になります。
「君との婚約を破棄する!」
私は聖女で第二王子殿下の婚約者の伯爵令嬢でしたが、
卒業記念パーティー
で完膚なきまでに振られました。
王子殿下は男爵令嬢と真実の愛に目覚めたらしいです。
泣きに泣いて就活をスタート。
貧乏伯爵令嬢ロレッタ・シトリー。
特技は聖魔法と水魔法。
どうですか? お安くしときますよ?
もう男には頼るまい。金と自分を信じて生きていく!
職安で見つけた侯爵家の侍女、寝食付きに飛びつき採用されるも、侯爵令息は魔力暴走気味で炎が不安定。
私が治してさし上げましょう。ついでに終身雇用してくれたら嬉しいです!
魔力暴走気味の紅の魔術師と聖女はお互い意気投合し、ハッピーエンドを迎えました!
【短編版】
☆12/28~30 日間総合ランキング2位 異世界恋愛ランキング2位
☆12/31 週間総合ランキング6位 ありがとうございます☆
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 17:00:00
745768文字
会話率:37%
「君との婚約を破棄する!」
私は第二聖女で第二王子殿下の婚約者の伯爵令嬢で聖女。
卒業記念パーティーで完膚なきまでに振られました。
王子殿下は男爵令嬢と真実の愛に目覚めたらしいです。
泣きに泣いて就活を始めました。
貧乏伯爵令
嬢ロレッタ・シトリー。
特技は聖魔法と水魔法。
どうですか? お安くしときますよ?
もう男には頼るまい。金と自分を信じて生きていく!
職安で見つけた侯爵家の侍女、寝食付きに飛びつき採用されるも公爵令息は魔力暴走で炎が不安定。
私が治して上げましょう。ついでに終身雇用してくれたら嬉しいです!
魔力暴走の紅の魔術師と聖女はお互い意気投合。
ハッピーエンドを迎えました!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 11:17:11
5344文字
会話率:37%
わたし、ハイドランジア辺境伯令嬢のシーリーンは、年明け早々、華頂王国の重鎮・ブレティラ公爵家で開かれる“新年の茶会”に招かれたのですが、これがもう想像のナナメ上でした。
優雅な王妃や公爵夫人、それに「次期王妃候補」と名高い令嬢まで、皆さま
の笑顔はとびきり上品。
優雅なお茶会を楽しむ――はずが、彼女たちの会話は産業振興や軍備増強、果ては王子の結婚相手の選定にまでおよぶ急展開に!
「王妃候補として名高い公爵令嬢が、次期王を事実上“選ぶ”の!?」
しかも、わたしが報告した“海賊の脅威”が引き金になって、第一王子殿下が辺境へ婿入りしそうな勢いで……!
戦場よりも手強いのは、華頂王国の上位貴族が織り成す“茶会”だなんて、聞いてませんでした!
――そんな恐ろしくも華やかな新年の幕開けです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 07:40:00
6562文字
会話率:25%
これは良くある悪役令嬢が婚約破棄後処刑された後のエンドの物語。
王室のとある一室で第一王子がヒロインを手籠めにしようとしていた。
「フフフ。やっと邪魔者がこの世から消えてくれたよ。マリア。君と2人きりになれた・・・。」
「ええ。殿下。
もう終わりですね。」 彼女の瞳からハイライトが消える。
「グ、グッハ。どうして何だ。私はこんなにも君を愛していたのに。」
内蔵が綻びでないように手で押さえる。かなりの深手を負わせられた。
「ええ。私も殿下を愛していましたよ? でももう用済みです。」
熱い口付けをした後に深々とナイフで首を搔っ捌いた。王家の肖像画に血しぶきが盛大に飛び散る。
コツコツ。後ろから足音が鳴り響く。
「何て酷い女だ・・・。」
「あら。第二王子殿下。ご無沙汰しております。最後ぐらいはと、良い夢を見させただけですわ。」
「君を敵にまわさずにすんで良かったよ。」
「今でも味方ではありませんけども♪」
「クックック。その通りだな。」
「ええ。フフッ。」
互いに顔を見合わせながら真っ暗な部屋を見渡した。
「さて、この国は明日からどうなるんだろうか。」
*****
こんな感じで進んで行きます! ヒロインがくせ者。王子は裏切り者。悪役令嬢は既に処刑済み。
これさえ押さえとけばおけです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 23:02:09
111116文字
会話率:40%
ヒロイン シエナに出会ってから子の乙女ゲームのことを思い出したモニカ。自分の婚約者が攻略対象だったけどこの第三王子殿下は生意気でやんちゃすぎてついていけない。ヒロインに少し早く出会ったら、原作ゲームの天才設定殿下になってくれるかもしれないし
、婚約も解消してくれるかもしれない。できればこのままかかわらないで過ごしたい。
モブ令嬢モニカの奮闘記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 15:00:00
120925文字
会話率:63%
「私はファルビア王子殿下と運命の恋に落ちたんですっ! 殿下は私に愛を誓ってくれたわ。私を伴侶にしてくれるって、約束してくれました! だからこうして会いにきましたわ」
この国の第一王子ファルビアと、めくるめく一夜を過ごしたと語る町娘、メロイー
ズ。
メロイーズは自分こそがファルビアの運命の伴侶だと主張するも、ファルビアの婚約者令嬢リステアは冷静に問いかけた。
「あなたが恋に落ちたとおっしゃるお相手は、この王子ですか? それともこちらの方?」
「……は!?」
果たして第一王子ファルビアの運命の恋の相手はメロイーズか、それとも婚約者令嬢リステアなのか――?
※他サイトにも掲載します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 08:20:00
14876文字
会話率:43%
「私たち、ハリル王子殿下との婚約をお断りさせていただきます!」伯爵家の姉妹フローラとミルドレッドの声がきれいに重なった。王家主催の夜会で、なんとハリル王子に対し二人の姉妹が婚約破棄を申し出たのである。国王も列席する場で起きた前代未聞の事態に
、会場はしんと静まり返る。不貞を働いたことを理由に婚約破棄を申し渡したはずのフローラと、心から愛し合っていたはずの新しい婚約相手ミルドレッドからの婚約破棄の申し出に、混乱するハリル王子。しかもそもそもフローラとの婚約は受理されていないと知らされ、ハリルは頭を抱える。そこにハリルの母親であるこの国の側妃アルビアが現れ、事態は運命の断罪劇へと進んでいく。
一風変わった婚約破棄からはじまる断罪ざまぁストーリーです。
※この作品はアルファポリス、カクヨム等他サイトでも掲載(予定)です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-13 10:15:13
17698文字
会話率:36%
中世的で可愛らしい男の子は、生まれた時から師匠と旅を続けている。
目的もなく自由気ままな旅だったが、アムブロジア王国のムスタヨケルの街でバイオレット・メイフェイア公爵令嬢に探されたことをキッカケに2人旅は終わりを告げる。
可愛らしい男の子
の本当の名前は、アイビー・ヴェルディグリ公爵令嬢。
アムブロジア王国の隣国、セルリアン王国ヴェルディグリ公爵家の愛娘になる。
アイビーが旅をしていた理由は、アムブロジア王国の陛下から身を隠すため。
アムブロジア王国の公爵家に見つかってしまえば、陛下に献上されるおそれがある。
師匠1人では守りきれないと判断し、ヴェルディグリ公爵家に帰ることになったのだ。
公爵令嬢に戻ったアイビーを待ち受けていたものは、家族からの溺愛、そして、カディス・ブル・セルリアン王子殿下と契約で結ばれた婚約だった。
可愛すぎるアイビーを守るため周りはあの手この手を考え、アイビーはアイビーで「守られてばかりでは」と奮闘するお話です。
のんびり進みます。
長編になる予感がしています。
頭が狂っている人が出てきますので15禁になります。
1ページ辺りの本文の長さは一定ではありません。
2,000文字を目安にできれば思っていますが、短くなったり長くなったりします。
平日に2ページ更新を目標に投稿していきます。
土日祝はお休みになります。
拙い文章になりますが、楽しんで読んでいただければ幸いです。
読みにくくならないように心掛けていますが、読みにくかったら申し訳ございません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 12:10:00
319241文字
会話率:43%
「アリシア・シルバーストーン!お前との婚約は破棄だぁっ!」
王城の小ホール、今は王立学園の卒業を祝う会が開かれている、その会場の少し高くなったところで、我が国の第一王子殿下が声をあげた。
卒業生の代表として挨拶に登壇した王子殿下は、それ
はもう、目に見えて楽しそうだ。傍らにギラッギラに着飾った女生徒を携えて、勝ち誇った顔をしている。
「アリシア!返事をしろゥよ!」
「アリシア!どこだ!」
三回目。ようやく私の出番。
「はいはい、私、婚約破棄代行サービスの者です」
この婚約破棄、依頼人のアリシア嬢に代わり、こちらで承ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 10:47:21
7595文字
会話率:25%
「エリザベス・クレルモン!貴様との婚約を破棄する!」
ルミナリア王国の学園の卒業パーティーで、そんな言葉から始まった婚約破棄。聖女候補ヘレナへの虐めからエリザベス・クレルモン公爵令嬢はアラン王子殿下から婚約を破棄され、公爵家からも追い出され
てしまう。
そんな彼女を拾ったのは私、リンダ・モンフォール男爵令嬢。そんな私の裏の顔は、隣国ヴァルハルドのスパイであった。
ざまぁ無し・若干胸糞注意折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 16:03:23
9989文字
会話率:34%
公爵令嬢のエレーナは幼い頃より病弱でよく寝込んでいたため、恋愛には臆病で消極的だった。そんなありのままのエレーナに魅力を感じているというスクム第二王子からの婚約の申し込みがあり、自分が体調不良の時に王子殿下のパートナーとして役割を果たせるよ
うに、エレーナは自分とそっくりの影武者を雇うようになる。王宮で無事、デビュタントを終えたエレーナは庭園に佇む婚約者のスクム王子と自分そっくりの影武者の姿を目撃してしまう。そのおかげで、自分の気持ちに向き合えるようになったエレーナだけれど……。
恋に臆病で鈍感なエレーナとその周りで温かく見守っている人たちのほんわかストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-17 08:33:07
10531文字
会話率:39%
マグーマ・ティレックス――かつて第一王子にして王太子マグーマ・ツインローズと呼ばれた男は、己の人生に絶望した。王族に生まれ、いずれは国王になるはずだったのに、男爵にまで成り下がったのだ。彼は思う。
「俺はどこで間違えた?」
これは悪役令
嬢やヒロインがメインの物語ではない。ざまぁされる男がメインの物語である。
※『【短編】婚約破棄してきた王太子が行方不明!? ~いいえ。王太子が婚約破棄されました~』『王太子殿下は豹変しました!? 〜第二王子殿下の心は過労で病んでいます〜』の敵側の王子の物語です。これらを見てくだされば分かりやすいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 12:00:00
37024文字
会話率:60%
失脚した第一王子マグーマに代わって王太子となった第二王子は突如豹変した。狂気に取り憑かれたように笑いながら婚約破棄を宣言し、挙げ句にはマグーマを王太子に戻すなどと狂言を叫んだが、リリィ・プラチナム公爵令嬢に論破されて阻止された。その翌日、第
三王子が行方不明ということでリリィはお供の女騎士ジェシカと共に国のためにマグーマとの因縁を終わらせるべく事件の早期解決に挑む。
※『【短編】婚約破棄してきた王太子が行方不明!? ~いいえ。王太子が婚約破棄されました~』の続編です。こちらも見ていただくと大体分かります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 16:00:00
20331文字
会話率:69%
エルドレッド第一王子殿下は、ノーブルスクールの平民特待生ケイトにメロメロだった。ふわふわのピンクブロンドという目立つ容姿で、貴族の令嬢にない人懐こさと愛らしさを具えていたから。ある日エルドレッドとケイトがスクールの裏庭で食事にしようとしてい
たところ、エルドレッドの婚約者の侯爵令嬢ジャクリーンが現れた。エルドレッドはまずいと思ったが、意外にもケイトとジャクリーンの関係は悪くないようで?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-07 07:35:36
3439文字
会話率:39%
エイダ・イーストン伯爵令嬢は実家の財力、教養、マナーに欠けるところがなく、恋愛戦闘力の高さを自負していた。エイダはジェレミー第一王子殿下の側近が務まるほど優秀で物静かなエドガー・ヘーゼルダイン侯爵令息を、自身の婚約対象としてロックオンしてい
た。周囲もエドガーとエイダが当然結ばれるものと思っていたが、何故かイーストン伯爵家からヘーゼルダイン侯爵家への婚約申し込みはなかった。家格の低い方から申し出るのが常識なのにも拘らずだ。そんな時に事件は起こる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 07:30:57
6285文字
会話率:46%
「コーデリア・イーストレイク侯爵令嬢。君に問いたいことがある」
ピンク髪の愛らしい男爵令嬢ドナの教科書が破られ、私物が紛失した件で、コーデリアの仕業ではないかという嫌疑がかかった。どうやらレイモンドはコーデリアを婚約破棄することまで考えてい
るらしい。魔力の強いコーデリアは『威圧』という、他人を服従させる力を使えた。男爵令嬢ドナを『威圧』し、真実を吐かせることを選択する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-08 07:45:39
4336文字
会話率:52%
「お前との婚約は、ここで破棄することとする!」
ざわついた舞踏会で、俺はとうとう言ってやった。
婚約者であるパッとしない公爵令嬢より、素直でかわいい男爵令嬢のほうがいい。
ハロルド王子殿下が婚約者ミリタリアに婚約破棄を突きつけた結果とは…
…?
見ようによってはハッピーエンド。ひねくれたざまぁ要素あり。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 10:40:00
4867文字
会話率:34%
ないものを自給自足するタイプなのでちょっと新しい感じで癖があるかも。
無自覚系悪役令嬢です。とんでもない悪役なんですけど無自覚です。
ドクズ精霊(仮)に沼ってしまう話です。
〜あらすじ〜
エナは精霊を見ることができる聖女である。幼い時から
黒猫の姿をした大精霊ナナリと共に育ってきた。ナナリは精霊らしからぬ傍若無人な性格だが、いつもエナに寄り添ってくれる。両親を亡くした時も、養子に入った侯爵家で冷遇された時も、学園でいじめにあった時も、エナの為ならなんだってしてくれた。そう、なんだって——
エナの目的は両親の死の真相究明。学園なら貴族が多い為情報も集まるはず。そう思い入学したエナは、なんだかんだで無双し、なぜか第二王子殿下の婚約者になり、大忙し。ナナリが精霊ということは秘密なのに、相変わらずわがままで少しも協力的じゃない為、エナはいつもヒヤヒヤ。この生き物は一体何なのか。これは、エナとナナリのちょっと歪な関係と、泡沫夢幻な平穏を描いた物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 13:25:48
66009文字
会話率:26%
ラグランドの第二王子であるジェームズは、父に愛されなかったことで王女としての矜持を傷つけられた母に愛されず、孤独な少年時代を過ごしていた。
第一王子が王位継承権第一位を得るラグランド王国では、メイドの子である第一王子のアーロンが次期国王と定
まっている。
だが、愚かな兄と違って優れた血筋を持ち優秀な彼を次期国王として推す貴族も多く、次第に彼の立場は危ういものとなっていく。
粛清か、静観か。己の人生をかけた選択すら、他人事のように感じるジェームズ。
だが、幼くして人生に諦観し、生きる気力のない彼はひとりの少女と出会い、変わっていく。
「わたくし悪役令嬢の器ではございませんので、俺様王子殿下の婚約者の座は、わがまま公爵令嬢様に喜んでお譲りいたしますわ」のジェームズの独白です。
短編ですがそれぞれの視点から描いた三部作になっているので、
「わたくし悪役令嬢の器ではございませんので、俺様王子殿下の婚約者の座は、わがまま公爵令嬢様に喜んでお譲りいたしますわ」と「悪役令嬢の裏事情」と合わせてお読みいただくことをおすすめします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 13:45:49
3052文字
会話率:17%
マクバリー公爵令嬢であるティーナは、その類まれない美貌によって、トットランド社交界の華として君臨していた。しかし、数々の名だたる高位貴族の令息から求婚されても、そのどれにも首を縦に振ることはなかった。
しまいにはティーナをめぐって決闘騒ぎま
で起きてしまい、マクバリー公爵は頭を抱える。
「なあ、ティーナ、お前の望みは何だ?」
お父様となら結婚してもいいと嘯くティーナにマクバリー公爵は頭を抱える。
「ねえ、お父様。それでは私を隣国に留学させてくださいな。この国にいてはどの殿方を見てもお父様と比べてしまうわ」
それならと、隣国に行くことを打診するティーナ。トットランドでは、亡き王女の忘れ形見である隣国の第二王子を奪還する計画を進めていた。
「王太子を罠にはめたいなら、私の方が適任ではなくて?わたくしに任せてくださいな。悪いようにはしませんから」
「わたくしの魅力にあらがえる男など、いませんわ」
ティーナの華麗なる暗躍が始まる!
ガチ目の悪役令嬢が初恋拗らせ王太子を手のひらの上でころころ転がしちゃう物語です。
「わたくし悪役令嬢の器ではございませんので、俺様王子殿下の婚約者の座は、わがまま公爵令嬢様に喜んでお譲りいたしますわ」
のティーナ目線のお話です。
単品でもお読みいただけると思いますが、セットで読んでいただいたほうが楽しめると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 08:13:45
3806文字
会話率:56%
傲慢で思慮の浅いアーロン王太子の婚約者として選ばれてしまった伯爵令嬢のリアナは、王太子の失態を隠すため、体のいい小間使いとして扱き使われていた。今回もまた、学園で平民娘のロマンス詐欺に引っかかったアーロンがリアナに事態の収拾を求めたため、リ
アナは平民娘を容赦なく断罪する。
アーロンとの婚約関係はしょせん仮初のもの。いずれは解放される。そう信じていたリアナだったが、アーロンの卒業を祝う舞踏会の日、リアナはアーロンの婚約者であることを笠にした傲慢な振る舞いをしたとして断罪され、婚約破棄されてしまう。
その上、明確な罪状がないまま国外追放までされてしまったリアナ。周囲の心配をよそに毅然とした態度で会場を後にするが、その場に崩れ落ちて。
そんなリアナを追いかけてきたのは、第二王子のジェームズだった。誰よりも高貴な身の上でありながら不遇な立場に追いやられているジェームズ。想いの通じ合った二人は手に手を取って隣国に渡る。だが、隣国で意外な事実が判明する。どこまでが彼女の計算だったのか。全ては誰かの手の平の上。
悪役令嬢役を強いられた令嬢がしたたかに幸せを掴み取るお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 20:58:23
8256文字
会話率:50%
第二王子の臣籍降下が決まり、婿入り先の選定が始まった。婚約者候補となる令嬢たちとひとりずつ顔合わせをすることになった王子だが、個性的過ぎる令嬢ばかりで頭を抱える日々。最終的に彼が選んだのは…
最終更新:2024-10-24 19:25:27
16779文字
会話率:33%
エドワード王子殿下は、顔ヨシ・頭ヨシ・育ちヨシで何でもできるいわゆるスーパーダーリンだ。そんなスパダリの溺愛を受ける側近のソフィアだが、この度百年に一度の大聖女が現れたことで、平穏な溺愛生活が終わりを迎える!?
王族と大聖女は結婚する掟であ
るこの国で、ソフィアを溺愛するエドワード殿下は大聖女との結婚をどう回避するのかーーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 11:27:28
8009文字
会話率:36%
今日も聖女のアリエルは、婚約者であり、第二王子殿下でもあるダリルに、ダリルの病気の治療のために苦労して手に入れた聖水を渡した。
すると――。
「んぐ…………クッ、マズいッ!!」
「っ!?」
聖水を一口だけ飲んだダリルが、聖水をアリエルに向か
ってぶち撒けてしまった。
「毎日毎日こんなマズいものをこの僕に飲ませやがって! その割には半年も経つのに、未だに治らないじゃないか!?」
激高したダリルは、アリエルとの婚約を破棄した挙句、アリエルを辺境に左遷してしまい……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 21:03:58
11243文字
会話率:54%
「ライザル様ぁ、ボクと踊ってくれませんかぁ?」
「ライザル様ぁ、私もライザル様と踊りたいですぅ」
「私は誰とも踊るつもりはない。他を当たってくれ」
貴族学園主催のダンスパーティーが始まると同時に、第三王子殿下であらせられるライザル殿下の
ところに、オメガの令息と令嬢たちが一斉に群がってフェロモンを放った。
だが、ライザル殿下はそんなオメガたちを、氷のように冷たい青い眼で見下ろしている。
ライザル殿下はオメガ嫌いで有名だからな……。
まあ、毎日のようにあんな節操なくフェロモンを振り撒かれたら、嫌気が差すのもさもありなんといったところだけど。
それだけライザル殿下が、アルファの中でも抜きん出たカリスマ性を持っているということなのだろう。
『第二の性』と呼ばれるアルファ・ベータ・オメガが定義されてから幾星霜。
今や第二の性は、人間としての序列を如実に表す指針になっていた。
アルファは所謂上位種で、容姿・頭脳・身体能力、全てにおいて他の種を圧倒している神のような存在。
ベータは一般種で、これといった特徴はなく、人類の大半はベータに該当する。
――そしてオメガは劣等種。
オメガの最大の特徴として、男女問わず妊娠する機能を有していることが挙げられる。
しかもアルファを前にすると、獣のように発情してしまい所構わずフェロモンを発してしまうので、卑しい存在として世間から忌避されているのだ。
だからこそ、自分がオメガであることを隠している人間も多い――。
「ウェッジ、ちょっといいかしら」
「え? あ、はい、何でしょうかバニア様」
その時だった。
俺の婚約者であるバニア様が、眉間に皺を寄せながら、俺に声を掛けてきた。
バ、バニア様……?
「ウェッジ、ただ今をもって、あなたとの婚約を破棄するわッ!」
「「「――!!」」」
会場中に響き渡るほどの大声で、バニア様はハッキリとそう宣言した。
そ、そんな――!!
「……どういうことでしょうかバニア様」
「どうもこうもなくってよ。理由は自分の胸に手を当てて、よおく考えてごらんなさい」
「――!」
まさか……。
「あなた、オメガでしょ?」
「「「――!!」」」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-07 21:02:16
6203文字
会話率:45%
「ユーリア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「――!」
国中の貴族が集う華やかな夜会の最中。
第二王子殿下のアウグスト様が、婚約者のユーリア様に、唐突にそう宣言した。
えーーー!?!?!?
「そ、それはどういうことですか
アウグスト様!? り、理由をご説明ください……!」
困惑の色が隠し切れないユーリア様は、震える声でそう訴えかける。
突如始まった王族の一大スキャンダルショーに、みんながみんな好奇の目を向けながらヒソヒソ話に花を咲かせている。
うああああああ、いたたまれないいいいいい!!!!
私共感性羞恥持ちだから、こういうシチュエーション耐えられないのよおおおおおお!!!!
まるで私自身が、ここにいる全員から嘲笑されてるみたいな気分になるわああああああ!!!!
「フン、しらばっくれても無駄だぞ! 君が陰でマイリスに、陰湿な嫌がらせをしていることはバレているのだからな!」
「ああ、アウグスト様……」
「そ、そんな……!?」
男爵令嬢のマイリスさんが、悲愴感を滲ませた顔でアウグスト様にしなだれかかる。
いやこれ絶対マイリスさんのハニートラップでしょ!?!?
胸の谷間をこれでもかと強調したはしたない格好で、血流が止まるんじゃないかってくらいグイグイ胸を押し当ててるし……!
アウグスト様も、地面を貫通してマントルに到達しそうなくらい鼻の下を伸ばしている。
いや無理無理無理無理!!!
恥ずかしすぎて今にもゲボ吐きそうッ!!!
まず色仕掛けで男を落とそうという行為自体がみっともないし、そんなバレバレのハニートラップを公衆の面前で披露するのって、「私はバカです」って公言してるようなもんじゃない!?
しかもアウグスト様も、さも「僕はあくまで、マイリスの心根に惹かれたんだ」みたいなていを装ってるけど、あんたが惹かれたのは心臓を覆ってる肉の部分だろッ!?
いやあああ、全身にサブイボ立ってきたああああああ!!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-16 21:19:13
3042文字
会話率:43%