昼元夕日の「目の前」に現れたのは、「神のような風格を纏った」美しい存在。それは幻想かもしれないし、「本当」にいるかもしれない。美しい存在は優しい笑みを浮かべ、こんなことを言う。「私は神より千倍も劣る存在です」決して嫌みなどではなく、本気でそ
う思っている"確信"が、周囲を揺さぶる…………。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 15:29:27
12243文字
会話率:60%
エルノラという世界――
ベルウェイド村の川辺、夕陽が沈む空を見つめていたのは、一人の少年、ドン。
この世界は、彼にとってあまりにも不公平だった。
なぜなら、彼は“エッセンス”と呼ばれる魔力のような力を持たずに生まれたのだから。
だが、彼だ
けではなかった。
父親も、そして人類の半数近くもまた、エッセンスを持たずに生きている。
貴族や王、女王、そして戦士たち――そうした“選ばれし者たち”のようには、生まれつき才能を与えられてはいなかった。
エッセンスを持つ子供たちは、“守護者”としての運命を背負わされる。
それは、ドンが心から望んでいたこと――誰かを守り、“英雄”になることだった。
だからこそ彼は、沈みゆく夕陽に向かって手を伸ばし、“奇跡”が起こることを願った。
……だが、何も起きなかった。
光も、爆発も、風すらも動かず――そう、彼はただの人間にすぎなかった。
だがその時、彼はまだ知らなかった。
遥か彼方の、死が逃れられぬ無限の領域――魂が囚われ、彷徨う“アビスの領域”が、少年の呼びかけに脈打つことを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 15:15:51
3246文字
会話率:45%
蒸気機関車が国を駆け抜け始めたころ。
山と水に抱かれたクロノフェルデ王国では、鐘楼の音が朝・昼・夕に響きわたり、人々の暮らしを律していた。
王国を導くのは、時と歯車の神を掲げるヴェルツ正教。
正確な時を刻むことが、人としての正しさとされるこ
の国で、村々にも教会と時計塔が建ち並び、司祭たちが時の教えを説いている。
ルーシュはその教会に育てられた少年だった。
物心つくころにはすでに鐘楼の歯車に魅せられ、振り子の規則的な揺れに耳を澄ませていた。
ともに育った領主の娘エルザとは、幼い頃からどこか噛み合わないままも、並び歩く日々を送る。
家の名誉を背負うエルザと、教会に生きるルーシュ。立場は違えど、互いの歩む時間が交差することを、ふたりは心のどこかで願っていた。
だが、穏やかなはずの村にほころびが訪れる。
御神木の倒壊、古井戸の異変、水車小屋の崩壊。
まるで何者かが、村の「時」を狂わせようとしているかのような事件が次々と起きる。
誰もがそれを天の兆しかと恐れるなか、ルーシュは積み重ねた観察と技術を武器に、疑念の先へと踏み出す。
導かれるように機械の中を覗き込み、わずかなズレと変化を見つけ出していく。
ヴェルツ正教が掲げるのは「時の理」。
しかし、理が人を救うとは限らない。
村でひそかに積み重なってきた歯車の狂いは、やがて国全体を巻き込む大きなうねりとなっていく。
やがて少年は青年へと成長し気づいていく。
小さな村で回る歯車も、大きな国の歯車も、繋がらないようでいてひとつの機構の一部だと。
そして、どんなに細く小さな歯車であっても、たしかに時を動かす力があるのだと。
時間は止まらず、歯車は巡る。
──すべての歯車が重なるとき、少年はその手で何を動かすのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 15:00:00
94220文字
会話率:31%
豊穣の神が営むおむすび処のメニューは1つ。店主の思い出の味のみ――。
大学進学を機に田舎から都会に上京した伊勢山莉亜は、都会に馴染めず、居場所のなさを感じていた。
とある夕方、花見で立ち寄った公園で人のいない場所を探していると、キジ白の猫
である神使のハルに導かれて、名前を忘れた豊穣の神・蓬が営むおむすび処に辿り着く。
自分が使役する神使のハルが迷惑を掛けたお詫びとして、おむすび処の唯一のメニューである塩おにぎりをご馳走してくれる蓬。おにぎりを食べた莉亜は心を解きほぐされ、今まで溜めこんでいた感情を吐露して泣き出してしまうのだった。
店に通うようになった莉亜は、蓬が料理人として致命的なある物を失っていることを知ってしまう。そして、それを失っている蓬は近い内に消滅してしまうとも。
それでも蓬は自身が消える時までおにぎりを握り続け、店を開けるという。
そこにはおむすび処の唯一のメニューである塩おにぎりと、かつて蓬を信仰していた人間・セイとの間にあった優しい思い出と大切な借り物、そして蓬が犯した取り返しのつかない罪が深く関わっていたのだった。
「これも俺の運命だ。アイツが現れるまで、ここでアイツから借りたものを守り続けること。それが俺に出来る、唯一の贖罪だ」
蓬を助けるには、豊穣の神としての蓬の名前とセイとの思い出の味という塩おにぎりが必要だという。
莉亜は蓬とセイのために、蓬の名前とセイとの思い出の味を見つけると決意するがーー。
蓬がセイに犯した罪とは、そして蓬は名前と思い出の味を思い出せるのかーー。
※アルファポリスにも掲載しています(四片霞彩名義)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 14:30:00
57594文字
会話率:49%
いたって普通の中学生・|西木野《にしきの》|伊澄《いずみ》は、ある日鍵を忘れて家に入れなくなってしまう。兄は部活、弟とは連絡しても繋がらず途方に暮れていると、隣に住んでいると言う少女・|古閑《こが》|夏芽《なつめ》に声を掛けられ、彼女の家に
暫く上げてもらうことになる。
しかし、扉から出てきたのは夏芽の姉・|怜世《れいよ》と…居るはずのない弟・|千夜《せんや》⁈驚いているのも束の間、今度は兄・|朔馬《さくま》がクラスメイトの|千景《ちかげ》と共に家に上がってきてーー
鍵を忘れたことから始まった、隣の三姉妹との交流関係。
気付けば、夕飯を共にしたり、一緒に登下校したり、プレゼントを贈りあったりと少しずつ距離が縮まって行って…
最初は隣人関係だったのに、いつの間にかお互い惹かれあっていく三兄弟と三姉妹。
これは、六人の男女が織りなす、三つの恋物語ーーだが、これがまだ、それぞれの序章に過ぎないということは誰も知らない話である。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-22 13:00:13
70216文字
会話率:49%
白沖夕凪(ゆうな)は初恋相手である細波暦(こよみ)と結婚した。
これから幸せな日々を送るんだーーそう思えたのは、たった一週間だけだった。
最終更新:2025-05-12 23:23:39
5166文字
会話率:30%
剣士ライン=キルトは、冒険者として名を馳せることを夢見て、血と汗と剣を捧げてきた。
幼い頃から剣を握り、パーティの中堅として名が通るようになったこの頃、ライン=キルトはようやく手応えを感じ始めていた。
……その矢先だった。
「悪い
けど、ここで終わりにしましょう、ライン。あなたには……未来がないもの」
恋人であり、仲間でもあった魔術師アイリスが、そう言い放った時、何を言われているのか理解できなかった。
「……どういう意味だ、それは」
アイリスは視線を逸らし、パーティのリーダーであるグレイが代わって口を開く。
「すまない、ライン。お前の剣の腕が信用できないわけじゃない。だが……今回、新たに加わることになった“彼”が条件を出してきたんだ」
「“彼”?」
聞き返すまでもない。今、貴族の道楽で冒険者を気取っている、あの男――リオネル=ダンバリー伯爵家の令息だ。
小手先の魔法と派手な装備を振りかざし、貧乏くさい冒険者の中でやたらと目立っていた。金とコネで危険な任務を避け、戦果だけを誇る男。
その男が言ったというのだ。「アイリスを専属魔導士にする。だが、あの“しがない剣士”とは縁を切ることが条件だ」と。
「私……選んだの。ごめんなさい、ライン」
目を伏せるアイリスの言葉に、ラインの胸は張り裂けそうになった。
何も言えず、何も聞こえず――店の扉を開け、ふらふらと外へ出た。
気がつけば、ギルドの前に立っていた。
まだ陽が高い。依頼掲示板の前に人だかりができている。
ラインは、呼吸を整えて掲示板に目をやった。これまで何度も挑んできたように――ひとりででも、やってやる。
「すみませんねえ、ラインさん。最近、伯爵家からの圧力がありまして……あなたに依頼を渡すのは、ちょっと……」
この街の冒険者ギルドでの依頼は受けられなくなっていた。
夕刻。人通りの少ない裏道。
貴族に歯向かえば、全てを失う。それが“この街”――貴族が支配する街の現実。
だが、だからこそ、ラインの中に燃え盛るものがあった。
「見ていろ、アイリス……ダンバリー……」
その時、ラインの中で何かが生まれた!それは、剣聖になる決意!
この時、剣聖ラインへの道が誕生した。
このまま終わってたまるか。
ここからラインの復讐劇が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 12:40:00
101928文字
会話率:32%
『Monster Breeding』、略して《モンブリ》というモンスター育成のゲームがあった。
主人公は高校1年の中間テストを乗り切り、念願叶ってゲームを買ってもらう。
早速、ゲームを始めようとした矢先、五徹の影響か意識が朦朧となる。
次の
瞬間、気づけば見知らぬ場所にいた。
やがてその場所が《モンブリ》の世界だと気づいたが、知識ゼロの手探り状態。
この世界で出会った仲間たちと協力し、モンスターを育成してエンジョイする。
そして、いつか最強と呼ばれる日が来るかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 12:00:00
90371文字
会話率:40%
専用ゴーグルを着用すれば簡単にできるARゲーム『Let's Monster Battle』
このゲームの特徴は無限の可能性を秘めていること。
プレイヤーはモンスターを掴まえて育成する。
育成をし、レベルを上げたり、特殊な条件を満たしたモンス
ターは進化することができる。
ただし、進化したからといって必ずしも強くなる訳ではない。
進化という名の退化も存在する。
モンスターには進化以外の選択肢もある。
合成、これはモンスターの特性や特徴を一方のモンスターに無理矢理合成すること。
例えば、ベース素体を天使、合成素体を悪魔で合成したとする。
この組み合わせなら堕天使になると思うかもしれないが、実際は一般種最弱のスライムより弱いモンスター、原人になる。
恐らく、天使と悪魔のそれぞれの要素が打ち消しあった結果だろう。
主人公、鬼灯蓮は高校生になり、遂にARゴーグルを買ってもらうことに成功し、『Let's Monster Battle』を始める。
蓮が最初に召喚したモンスターは一般種最弱モンスターだった。
しかも蓮はそのモンスターに名前を与える。
普通では絶対にしないことだが、蓮はエンジョイ勢。
エンジョイ勢である蓮がいろいろな人物と関わりを持つことで、その心境に変化が訪れ、世界最強のプレイヤー12神を目指すことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 12:00:00
1012029文字
会話率:25%
突如として未知のウイルスを使用したテロが愛知県で同時に発生した。
このウイルスに感染した人は突然何の前触れも無く意識を失い倒れる。ウイルスによって倒れた人は1週間で命を落とすとテロリストグループからのメッセージ。巻き込まれた市民が命を落とす
までのタイムリミットは1週間。テロには主人公、天道明の友達、相澤魁も巻き込まれていた。明は魁が搬送された病院での出来事をきっかけに何も後悔しないよう頑張る事を決意する。
愛知県警もまたテロリストグループを逮捕する為に動き出していた。
凄腕刑事、清水律はテロリストグループの行動に違和感を持った。その違和感の正体とは?そしてテロリストグループの真の目的とは一体何か?
天道明と清水律刑事の本来なら交錯しない筈の運命がテロをきっかけに交錯する。
主人公たちの努力はテロリストグループ逮捕に一役買うことはできるのか。
そしてテロに巻き込まれウイルスに感染した人たちは無事助かるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-03 18:00:00
42408文字
会話率:39%
大日本帝国海軍連合艦隊所属の夕雲型駆逐艦16番艦『朝霜』は、沖縄へ出撃した戦艦大和の護衛任務中に艦隊より落伍。アメリカ軍の空襲を受け、奄美大島付近にて全乗組員と共に戦没した。
・・・はずだったのだが、気が付くと大破状態のまま不明海域を航行し
ていた。巨大な亀や異形の鳥に襲われている民間船舶を助け、その案内で最寄りの陸地にたどり着くとそこはメイジニッポン皇国という独立国であった。どう考えても大日本帝国と無関係であるはずもないこの国だが、それより問題なのは魔法なる技術によって維持されている不思議な文明の存在であった。とにかく艦の修理と補給を行わねばならないが、部品の入手など望むべくもないので工作は全て手作業。しかし一番の問題は燃料が残り少ないことであった。現地において「ウシアフィルカス」と呼ばれ奴隷以下の存在として扱われている少女シチェルによると、朝霜の燃料である重油に酷似した油が流通しているという。小松島隆二上等兵はその重油の調達任務を与えられ、ガイド業を営む女戦士ジェムザと共にメイジニッポン皇国を旅することになった。果たして、重油『に似た』油は代替品足りうるのか?メイジニッポン皇国と大日本帝国の関係は?そして、駆逐艦朝霜は再び海に出ることができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 12:00:00
121289文字
会話率:67%
目を覚ました少女・リオは、記憶を失っていた。周囲には穏やかな自然と笑顔の村人たち。そこは「箱庭村」と呼ばれ、外の世界を知らない人々だけが暮らしている。
村では“夜になると出歩いてはいけない”という決まりがあり、夕方には皆が扉と窓を閉ざす。
リオは好奇心から、ある夜こっそり外に出る。そこで彼女が見たのは、人間とは思えない“異形の獣”だった――。
村人たちは口を揃えてこう言う。
「外の世界は危険だから、ここでずっと幸せに暮らそうね」
だが、リオは徐々に“この世界に感じる違和感”と、“断片的に蘇る記憶”から、箱庭の正体に疑問を抱き始める。
この村は楽園か、牢獄か。そして“獣”とは何者か――?
真相を知ったリオが最後に選ぶのは、ぬくもりある偽りか、痛みを伴う真実か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 11:38:18
6814文字
会話率:29%
この春から高校へ進学する夕也には大切な幼馴染が4人いる。
何をやらせても完璧にこなしてしまうチート気味な女の子、亜美。
なんとなく守ってあげたくなるような可愛らしい女の子、希望。
頼れる姉御肌で、色んなことを相談できる頼りになる女の子、奈々
美。
しょうもないことでバカ騒ぎしたり、部活や恋でライバルとして切磋琢磨できる親友の男の子、宏太。
小さなころからいつも一緒に育ってきた5人の幼馴染。
どんなことをするにも5人
恋、部活、勉強、それぞれの想いを胸に秘めて
高校生活の幕が開く。
この物語は少しずつ変わっていく5人の幼馴染の青春時代を描く学園恋愛物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 11:11:18
5871839文字
会話率:62%
大陸の西の果てにあるスフィア王国。
その国の公爵家令嬢エリスは、王太子の婚約者だった。
だがある日、エリスは姦通の罪を着せられ婚約破棄されてしまう。
そんなエリスに追い打ちをかけるように、王宮からとある命が下る。
それはなんと、ヴィスタ
リア帝国の悪名高き第三皇子アレクシスの元に嫁げという内容だった。
結婚式も終わり、その日の初夜、エリスはアレクシスから告げられる。
「お前を抱くのはそれが果たすべき義務だからだ。俺はこの先もずっと、お前を愛するつもりはない」と。
だがその宣言とは違い、アレクシスの様子は何だか優しくて――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 10:28:49
302703文字
会話率:25%
その日俺は思い出した。
この世界が前世妹がプレイしていた乙女ゲームであり、そのラスボスが他でもない自分であることを。最後にはヒロインである妹リリアーナと、その攻略対象者たちに殺される運命であることを。
「ってことは、俺がラスボスにな
らなければ殺されることはないのでは?」
そう考えた俺はラスボスポジションを返上することを心に誓うが、どうもそう簡単にはいかなくて――。
自身の未来とヒロイン、リリアーナ(妹)の平穏のために乙女ゲーの世界を奔走する主人公アレクと、世界を救おうとするリリアーナ&攻略対象者たち。
果たしてその結末は――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 10:17:39
111226文字
会話率:29%
▼あらすじ
「誓って。私を決して、愛しはしないと」
――千年前、結婚を目前にして死に別れてしまったユリアとエリオット。
二人は同じ時代に転生するが、どういうわけかユリアだけが前世の記憶を持っていた。何度生まれ変わろうと、記憶がある
のは彼女だけ。
生まれ変わった彼女は、自分を覚えていない、かつての恋人に想いを寄せた。
けれど彼女の想いが実ることはなく、それどころか、ユリアと想いが通じ合うとエリオットは必ず悲惨な死を遂げてしまうのだ。
だから彼女は諦めた。
彼を愛することを。彼に愛されることを。
――それなのに。
あれから千年。
伯爵家の娘として生まれ変わった彼女のもとに、ある日縁談が申し込まれる。
その相手はなんと、もう二度と関わらないと心に誓った彼だった。
――千年の時を経て、二人の運命の歯車がようやく進み始める。
長編恋愛ダークファンタジー、ここに開幕。
※各電子書店にてコミカライズ配信中(先行配信はピッコマにて)
※この作品は【改稿版】です。一部セリフやシーンが変更されていることをご承知おきください。ストーリー自体に変更はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 20:10:00
224023文字
会話率:37%
――異世界召喚が仮に死ぬまでがテンプレだったとして、悪役令嬢転生までセットだったっけ?
両親に甘やかされて高慢ちきな我儘お嬢様に成長し、最期はこれまでの目に余る横暴から国外追放にされるか、主人公が正式に聖女に認定された際に暗殺者を差し
向けた聖女暗殺未遂の罪で処刑されるか、主人公をナイフで殺しに掛かり、第三王子ヘンリーに剣で刺し殺されるかの三択いずれかのバッドエンドを迎えることが決まっている公爵令嬢ローザ=ラピスラズリは乙女ゲーム『スターチス・レコード』の悪役令嬢。
そんな彼女に転生した百合好きの少年、圓(まどか)は今度こそ平和で平穏な、好きなだけ百合を愛でられる人生を送りたいと願うのだが……。
乙女ゲームのボツ設定が復活してラピスラズリ公爵家が国王陛下のための毒剣一族だったり、関わりたくない王族の現国王陛下が向こうからやって来たり、関わりたくない攻略対象の家族や本人とやたら関わったりと、もう滅茶苦茶。
これは破滅フラグ回避という悪役令嬢の本業を全くできないまま、二歳で商会経営、三歳で外政参加、他種族差別撤廃に向けた活動、五歳で隣国の中枢の不祥事解決、隣国の領主就任、と様々な事業を前世のぶっ壊れスペックで解決していく、本当は百合を愛でて暮らしたいだけの悪役令嬢(?)の物語。
※乙女ゲーム関連のストーリーが進行するのは二章以降です。攻略対象の一人が正式登場するのは三章時点、それ以降も攻略対象本人よりも関係者の登場回数の方が多いです。
※百合好き、普通の悪役令嬢ものに飽きてきたという人、バトル好きにおすすめです。
※メインヒロインは前世の関係者の中にいます。主人公は一途にその人のことを想っているため男女問わず第一位は揺るぎません。相思相愛相ヤンデレです。
※本作は同時代のテクストを利用したインターテクスト小説となります。大体のキャラや展開に元ネタが存在しますので、下敷きのテクストの差異をご堪能ください。
※このテクストはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。また、ここに書かれている思想全てを作者のものと考えるべきではないことをここに記しておきます。
※閲覧注意! Act.1終盤、Act.4-33,44、Act.6-30〜32、など。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 10:11:58
7031132文字
会話率:38%
高校一年生の夏という中途半端な時期に高校に編入した庚澤無縫はクラスで浮いていた。その上、何故かクラスの人気者である白石美雪に度々構われたことでクラスメイト達から嫌われて完全に孤立し、イジメの標的とされてしまう。
そんな中、異世界にクラス
メイト達と共に召喚されてしまった無縫は迷宮挑戦の途中で存在を疎ましがるクラスメイト達によって命を狙われて奈落の底へと姿を消してしまう。
……しかし、無縫にはクラスメイト達の知らない秘密があったのだ。
いくつもの世界を救い、時に滅ぼしてきた無縫は仲間達と共に迷宮を攻略し、そして自らと所属する組織の目的を果たすために異世界での活動を開始する。
果たして、幸運の女神に愛されたというより他ない幸運と理不尽極まる固有魔法を持つ無縫に敵として認識された異世界ジェッソとクラスメイト達の運命はいかに……。
◆
珈琲とギャルブルを一途に愛し、道徳とは別の「勝負師の理論」で動く無縫。彼には自分自身も知らない秘密が隠されていた。
やがて無縫はその秘密に辿り着き、新たな戦いへと身を投じていくことになる。
伏線と秘密、無数のパロディが乱立し、様々な思惑が乱れ狂い、前世と現世が交錯し、エゴとエゴとがぶつかり合うカオスファンタジー第三弾。
庚澤無縫が辿り着く運命の果てを見届けよ!
※本テクストは不定期連載となります。最低でも週一投稿を目標に掲げています。
※本作は同時代のテクストを利用したインターテクスト小説となります。大体のキャラや展開に元ネタが存在しますので、下敷きのテクストの差異をご堪能ください。
※このテクストはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。また、ここに書かれている思想全てを作者のものと考えるべきではないことをここに記しておきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 22:10:00
976060文字
会話率:46%
本作は恐らく『クトゥルフ神話』に区分されるであろうオリジナルシナリオとなります。
『【CoCシナリオ】狂える神々によるリアル脱出ゲームSHOW』、『【CoCシナリオ】光金の欠片に願いを込めて』、『【CoCシナリオ】終わらない冬山の春』、
『【CoCシナリオ】ファゲルズァート島奇譚集』とは若干世界観を共有していますが、これらの過去シナリオとは直接関係がありません。
原点に回帰してギミック多めのシナリオに仕立てました。
六版と七版の両方に対応したクローズド脱出シナリオとなっております。
※本シナリオをプレイするにあたり、六版の場合は『クトゥルフ神話TRPGルールブック』が、七版の場合は『新クトゥルフ神話TRPGルールブック』が必要となります。(KPのみ)
忘れずご用意お願いします。
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本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』及び新クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION
「クトゥルフ神話TRPG ルールブック」
「新クトゥルフ神話TRPG ルールブック」
-----------------------------------------------折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 15:46:58
77194文字
会話率:5%
「お化け団地」と呼ばれる古い建物に住む、ひとりのミステリアスな白いワンピースの少女。
彼女はいつも、魔女のような風貌の老婆――池田ケイの後ろを、黙ってついて歩いていた。
名前は――池田ケイからユイと呼ばれていたのを聞いたことがある。学校
に通っている様子はない。
黒く艶やかな髪が、肩のあたりでふわりと揺れ、
丸く大きな瞳は、ビー玉の様に澄んでいた。
透きとおるような白い肌に、風になびく白いワンピース。
その姿は、夕暮れの団地に咲いた一輪の白い花のようだった。
小学六年生の僕・洋介は、猫の保護活動をする両親に連れられ、
その団地で“ある猫”を保護することになる。
そしてその夜。
捕獲した白猫のケージの中に、
なぜかユイが――人間の姿で入っていた。
「ここから出して…」
2人の甘く切ないラブストーリーが始まる…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 09:23:19
15386文字
会話率:43%
突然姉が亡くなり、その遺児である姪の『椛音』を男手一つで育てていた元料理人の『翔』。
椛音が十六歳になった時。二人は異世界に召喚されて…!?
椛音は勇者として異世界を飛び回ることになり、椛音のおまけとして召喚された翔は憧れていた料理人の夢を
異世界で叶えることに。
デスクレイフィッシュ、大猪、オボロアナグマ──。
姪が旅先から持ち込む数々の食材(モンスター)を使った店を、翔は異世界で開店する。
翔の料理を食べると不思議と力が湧くようで、いろいろな人物が店を来訪するように──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 09:00:00
23691文字
会話率:44%
マリーンの実家は、歴史あるアンドルーズ侯爵家である。
マリーンはジョーンズ子爵からの誠実で熱烈な求愛に絆され結婚するが、それは地獄のはじまりだった。
──夫の愛は偽りで、彼は侯爵家との繋がりがほしかっただけだったのだ。
夫は愛人とともに、マ
リーンを虐げた。
夫に顧みられずに過ごしていたマリーン。
しかしある夜。マリーンは酔った夫に暴行されて処女を失った。
マリーンと関係を持ったことを愛人にバレることを恐れた夫は、離縁を告げマリーンを屋敷から追い出してしまう。
そして……その悪夢の一夜はマリーンの腹に子を宿らせた。
マリーンは葛藤するが、その子を産む決意をする。
夫との離婚後。人里離れた屋敷で隠れるように過ごしていたマリーンのところに、とある人物が偶然訪れる。
それはマリーンのことを『番』と呼ぶ、十歳年下の獣人の少年だった。
自分に自信を持てない子持ち令嬢と、十歳年下の獅子獣人の公爵令息。
二人が年数をかけてゆっくりと愛を育み、想いを通じ合わせるまでの話。
※ヒーローは初登場時は十二歳ですが、十八歳まで成長します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 08:10:00
22056文字
会話率:40%
八歳の頃。義弟として屋敷に連れて来られた少年、ナイジェルを『父親の不義の子』と誤解してしまった公爵令嬢のウィレミナ。彼女はその誤解のままに、義弟をいじめ続けてしまう。
誤解に気づき謝ろうとしたその当日。ナイジェルは『騎士学校の宿舎』に入って
しまって……。
謝れないまま数年が経ち。貴族の学園へ通う際の護衛に義弟が選ばれ、ウィレミナは困惑することになる。
実は姉が大好すぎる無口系義弟×強気な公爵令嬢。
嫌われていると思い込んでいるウィレミナが溺愛に気づき、幸せになるまで。
1日800~1500文字くらいでのんびり更新です。8~10万文字で終わる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-18 15:36:10
175814文字
会話率:39%
【あらすじ】
マルチバース・コロシアムとは……。
地球、並行世界の地球、異世界、霊界、魔界などから、32枠の最強キャラクター達(リスペクツ)が集結してその最高峰を決定するトーナメント大会のことだ。
主人公、尾暮新人(オノクレアラト)は
、特別な能力など一切ない単なる地球人。しかし、とある理由により、32枠の一人として大会に参加することとなってしまった。
果たして、その結末は!?
【作者から補記】
2025年3月20日(春分)投稿開始。
毎朝8時と、不定期で夕方20時にも投稿予定。
エピローグ含め、最後まで執筆完了済み。物語の未来も結末も既に確定しています。是非、最後まで楽しんでください。
ちなみに、第1シーズン(第一回戦終了まで)と第2シーズン(決勝戦終了まで)の、各オープニングテーマ曲とエンディングテーマ曲、挿入歌も製作済み。(←AIを使った自主制作の作品です)
ストーリーの進捗に合わせ、順次、ユーチューブに動画投稿予定!
見てもらえると、メッチャ嬉しいです!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 06:50:00
215619文字
会話率:38%
魔物が迷宮を探索?! 考える触手の大冒険が始まる。
脆弱たる人間。最弱より弱き者。
しかし彼らは、果敢に迷宮に挑み、強大なモンスターを打ち倒し、奥へと進んでいく。
たった一つしかない命を投げ打ち、先の見えない迷宮へと挑む者……冒険者。
ある最弱のモンスターは、そんな人間達に憧れた。
その知恵に、勇気に、死に挑み抗う姿勢を。ソレは輝かしく思ったのだ。
これはやがていつの日か、魔城の主と呼ばれる事になる、一匹の魔物の物語である。
※ハーメルン・カクヨムでマルチ投稿してます。
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<更新頻度>:可能な限り毎日
<更新時間>:毎朝6時10分、夕方18時10分
<主人公の強さ>:最初は無力。少しずつ成長
<主人公の残虐さ>:控えめ。露悪趣味は無し。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 06:10:00
329578文字
会話率:22%
「つないでゆくもの」「つないでいるもの」のスピンオフ的な作品です。
鹿取良《かとり りょう》と名乗っていた人物は古の神の叡智に触れた者の末裔であり、今の時代の人間ではなかった。
そんな中、夕凪島を訪れた香取諒《かとり りょう》を名乗る人物が
失踪する。
夕凪島で繰り広げられるもう一つの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 06:00:00
160203文字
会話率:37%
夕凪島での過ごした貴重な日々から一週間が経ったある日、啓助と舞は衝撃的なニュースを目にする。
それから、何かに手繰り寄せられるように『集いし縁《えにし》を持つ者達』が、運命を紡いでゆく。
最終更新:2024-10-30 06:00:00
107096文字
会話率:61%
穏やかな瀬戸内海に浮かぶ夕凪島。
とある理由から島を訪れた早川啓助。
島に住む高校三年生の松薙香には親友にも話していない秘密があった。
人々の出会いが巡る時、古からの因縁と願いが交錯する。
やがて、それは島の秘密を解き明かす旅となる。
最終更新:2024-09-20 12:10:38
384226文字
会話率:54%
時は大正。豪商の娘・薫子は、駄菓子屋『てんぐ堂』で天狗の面をつけた謎の青年・あさひと出会い、好意を寄せられる。戸惑いながらも薫子はあさひと密かに文を交わし、互いに想いを深めていくが、ある日薫子の縁談が持ち上がる。苦労も厭わないと駆け落ちを願
う薫子だが、あさひは「自分は人の理から外れるものだから」とその申し出を拒み、別れを告げて——。
全9話
完結まで毎日朝6時と夕方18時に更新します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 06:00:00
7063文字
会話率:54%
どこにでもいる平凡な高校生――天見煌夜(あまみこうや)は、ある夏の日、同じ児童養護施設で生活している三人の弟妹を、神隠しに遭わせてしまう。その神隠しにより現実からその存在を忘れ去られた三人を取り戻すべく、煌夜も自ら進んで神隠しに遭う。そして
気付けばそこは、魔物が跋扈し、魔法が存在する異世界だった。弱者はすぐに死ぬ、そんな理不尽な異世界で、魔力を持たず、何の特殊能力もない凡人の煌夜は、果たして生き抜くことが出来るのか。そして、神隠しに遭った三人の弟妹を見つけ出して、無事に現実世界に戻ってこれるのか――
さまざまなトラブルに巻き込まれながらも、いろいろな人の助けを経て、最終的に目的を果たすという、異世界冒険譚を目指します。
初投稿のオリジナル小説です。拙い文章で更新も遅いと思いますが、読んでいただければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 04:23:49
1797358文字
会話率:36%
最強の剣士の称号――【人修羅】を冠した師父の元で、鳳仙綾女はその剣技を学んでいた。
綾女の目標は尊敬する師父を超えて、最強を手に入れること。
最強の代名詞【人修羅】の業を背負い、あらゆる強者を打倒する――綾女は貪欲に最強の称号を求めて
いた。
そんな綾女は或る日、とうとう師父に認められて、一子相伝『外道之太刀』の免許皆伝を授かる。
これで師父と同格、最強に一歩近付いた。ようやく【人修羅】の号と業を手に入れた、と喜んだ綾女だったが、しかし師父は、二つの試練を綾女に課す。
綾女は最強に至る為に、師父から与えられた試練に挑む――
ダークヒロインの非日常異能バトルモノです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 00:00:00
679487文字
会話率:39%
劣等感を抱える凡人の主人公・朱里と、生まれながらの天才「ギフテッド」である少女・時川姫華は、人目を忍んで堕落した関係を続けていた。ある日の夕暮れ、教室で甘い時間を過ごす二人だが、突如、姫華を迎えに来たという怪物が現れる。姫華を守るため、朱里
は通学鞄から取り出した白いトリガーにメダルを装填し、変身。愛する姫華に手出しはさせないと、怪物を迎え撃つ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 01:00:00
1541文字
会話率:49%