わたしは姫である。名前はない。
とある名無しの傭兵少女と、その異父姉の姫レア、そして女同士でありながらレアと契約を交わし結婚した隣国王女ユーリの物語である。
主人公の少女には名前がない。
北大陸の南海ミルフィリアの海賊船で生まれた者は生
まれつき名前を持たぬのだ。
彼女は十二歳。彼女の父アルバスは弱国イグルスの第二王子である。父娘は長らく大陸を放浪していたが、アルバスが川魚で中毒を起こしたので療養のためイグルスに出戻った。
少女は王都で異父姉レア姫と出会う。
毒花の名をもつレアは美しく賢いが、宮廷と折り合いが悪く鬱屈している。軍を指揮して国を導きたいと努力しているが報われず、娘連れで帰郷したアルバスに立場を奪われ、国王の命令で北国ホルクスのユーリ王女に嫁ぐように命じられた。
姫君が姫君に嫁ぐ同性婚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 23:10:00
53136文字
会話率:36%
養父に生贄として売られた少女。
自我に希薄な少女は目覚めた先で氷のように冷たい目をしたあやかし”月冴”と出会う。
生きる力を失くした少女に月冴は興味を持ち、強引に手を引いて少女を連れ回した。
少しずつ世界の鮮やかさに心を開く少女だった
が、生贄として売られた事実に月冴を直視出来なかった。
【名前がない】
そのことが少女の足元を不安定にさせていた。
ゆっくりと月冴との距離を縮めていくが、自分の気持ちを押し殺してきた少女に”選択”することは難しかった。
そんな葛藤のなか。新たに贄として女がやってきたことで少女は本音と向き合うことになる。
「私はどうなりたい?」
「あの時の私はどう傷ついていたの?」
「わからない。でもこれは乗り越えないとあなたといられないから」
これは少女が「空っぽと思っていた自分を見つけていき、月冴と向き合う」物語。
《和風恋愛ファンタジー×自分探し》
※短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 21:10:00
29232文字
会話率:29%
最弱のモンスターに生まれた“俺”には名前がない。
ただ化けて、隠れて、生き延びるだけの影のような存在。
ある日、魔王が笑いながら言った。
「スパイでもやってこい。バレたら死ね」──と。
冗談のつもりだったのだろう。
だが俺は、その言葉通りに人間の死体に化けた。
騎士として姫を守って死んだ男──リオ。
その名と顔を借り、“俺”は初めて人の社会に紛れ込む。
誰かのふりをして、誰かの正義を演じ、
誰かの人生を歩きながら、誰にも知られず、俺は英雄になっていく。
この顔が、誰のものか。
君は、知らない。
最弱のモンスターが人間に“なりかわる”
嘘と記憶と後悔が絡み合う、ダークファンタジー譚。
擬態 × 正体隠匿 × 非力系主人公
誰の人生でもない、借り物の“顔”で世界を歩く。
処女作でうまく表現が至らない点も多いかと思いますが、温かく見守って頂けたら幸いです。
感想・ブックマーク、とても励みになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 00:00:00
85090文字
会話率:30%
踏切が鳴って
赤信号を睨む
君は焦れたまま
待てずにいた
キーワード:
最終更新:2025-06-26 23:31:29
310文字
会話率:0%
騙された。
列車に乗れると言われて来たのに、名簿に名前がないだの、番線が違うだの。
俺たちはクソまみれの構内に取り残された。
「次の方どうぞ」
駅員の無表情な声だけが、虚空に響いていた。
誰かが膝をつき、誰かが叫んだ。
俺は叫んだ。
「歩くぞ。会津まで。温泉に入って、全部流すんだ!」
誰かが笑った。「……馬鹿かよ」
それでも皆が立ち上がった。
***
時代は、よくわからない。
服装は江戸、武装は戦国、言葉は現代。
けれど現実が信じられない今、夢の中の方がずっとましだった。
***
山道の途中で、奴らは現れた。
野盗か落ち武者狩りか、二十人を超える連中が道を塞いでいた。
俺たちは農具しか持っていなかった。鎌、クワ、スコップ。
だが、それでも構えた。
「やるぞ!」
叫びとともに突っ込んだ。
鎌で喉を裂き、クワが背を砕き、スコップが頭を叩き潰す。
俺たちは生きた。奪われたままでは終われなかった。
戦いは激しく、泥と血で視界も足元も濁った。
仲間が傷つくたび、誰かが前に出た。
怒りと絶望と意地だけで、俺たちは全員で戦い抜いた。
そして――敵は全滅した。
誰一人逃さなかった。
どんな恨みがあったわけでもない。ただ、こちらが奪われないためだった。
戦いのあと、女たちがいた。敵の妻や娘。
震えながら睨む目を、俺はまっすぐに見返した。
「抵抗するなら、殺せ。だが、生かせるなら取り込め」
誰も逆らわなかった。俺たちはもう、命令に従う側じゃない。
命令する側に、立っていた。
***
目が覚めた。
だが、確かに――俺は、あの戦場にいた。
泥にまみれ、血を流し、鎌を振るい、命令を下した。
列車なんか、もういらない。
俺は、自分の足で、生き延びると決めたのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 07:07:33
9702文字
会話率:16%
ブラック企業で働いていた倉吉健(くらよしたける)はあまりの忙しさに過労死をし、
気づいたら全く知らない世界へと農民のカーターとイルナの子供 クレス に転生してしまった。
が、まだあらすじはない
最終更新:2024-12-24 06:00:00
274583文字
会話率:40%
ジャンルや呼び名があるだけ、
まともなんだよ。
本物には、名前がない。
だから、“変態”って呼ぶんだ。
最終更新:2024-10-07 18:07:39
496文字
会話率:41%
カクヨムで先行配信しています。(https://kakuyomu.jp/works/16817330663020377093)
土日に投稿予定。
☆☆☆
荒巻火憐(あらまきかれん)。少女。十歳。
異世界に飛んだ。最強になった。
スキル?
なんだこれは!? 何もしていないのにどんどん強くなっていく。
人生楽勝だー。わーい。
働く前から人生楽勝になってもいいのかな。わらわら。
え……君誰? 待って私を連れて行かないで!
☆☆☆
……とまあ、色々と書いていますが、最初の方針が全く決まっておらず、上のような荒巻火憐さんの謎の独白から始まります。あらすじは小説のなかじゃないですよと荒巻火憐さんに注意しておきます。
あらすじはね。読まれるためにはとても大事な要素の一つなの。
でも、あらすじって何なのよ。ネタバレじゃないのと思ってしまう気持ちもあります。
何かここが近況ノートのようになってきましたが、はい! とりあえずは登場人物紹介!
☆☆☆
登場人物
荒巻火憐(あらまきかれん)……十歳。配信者。
御領峯音(ごりょうみねね)……十七歳。自称インフルエンサー。
……名前がないためにスキル『モノトーン』を名前として使われている。
榊原卓(さかきばらすぐる)……「英雄」ギルド『黒望』に所属。
オキルド……強いけれどまだ謎の人。女性。榊原と同じギルドに所属。
佐々山一(ささやまはじめ)……京都のある大学の哲学科助教授。
クゥ……紫烏色の猫。ギルド『アイーダ』に所属。
神崎怜亜(かんざきれいあ)……クゥと親交がある女性。
荒巻美琴(あらまきみこと)……荒巻火憐の息子。
荒巻美鈴(あらまきみすず)……荒巻火憐の娘。
御領悟(ごりょうさとる)……神。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 22:48:18
60321文字
会話率:56%
【始めに】
この作品は現代ダンジョン物です。
主人公は高校生でチート持ちではありません、コツコツ強くなります。
チートなヒロインキャラは出ますが第一章の後半くらいに仲間になるのでしばらくは出ません。
ストーリーの進行はスローペースな方だと思
いますのでそこは根気よく呼んで下さい。
【あらすじ】
これは一人の名も無き少年の物語。
まあ別に名前がない訳ではない、少年の名前は明道ワタルである。
ワタルはリア充になりたかった、だから夏休みを利用して人気者やお金を稼ぎまくる人間がモリモリと現れる探索者という者になった。
しかし駆け出しの雑魚探索者故に簡単な成り上がる事なんて出来ない。
しかしワタルには一つだけそこそこのスタートダッシュが見込める方法があり、それを実行しようと企んでいた。
ちなみにリア充になる以外にも真面目に自分を変えたい理由もあったりするワタルであった。
これはそんなワタルのダンジョンを利用した成長譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 20:30:00
48881文字
会話率:20%
ある日、〝夜明けの番犬〟の異名を持つ不眠症の傭兵・ルーキスの元を訪ねてきたのは、〝微睡みの魔女〟の仮称を持つひとりの魔女だった。
彼女には名前がない。
聞けば、魔女のくせに睡眠魔法しか使えないという落ちこぼれの魔女らしく、ルーキスが生まれ
て初めての依頼主で、不眠症を治すために魔女族の国から赴いたという。
ルーキスは魔女を拒絶してその場を離れようとするも、彼女はそれを引き留め、せめて一夜だけでも安眠を!と食い下がる。
あまりのしつこさに折れて要求を飲むことにしたルーキスだが、なんとその安眠法というのは、人間の体に直接魔女の体液を注ぎ込む方法──つまり口付けを交わすことだった!
かくして、魔女の口付けで眠ることになってしまったルーキス。
物理的にやたら強い魔女の怪力や怪力や怪力に振り回されながら、トラブル続きの旅が幕を開ける……。
--------
※キスシーンがあったりヒロインが脱いだりしがちなので、一応R15指定しております。
※カクヨムからの転載版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 09:20:00
124005文字
会話率:53%
水上家は、集落の豊穣を祈願する巫女の家系。龍の末裔である天沢家と共に地域を見守ってきたが、時代が下がるにつれ、その威光は遠ざかりつつあった。
双子で生まれたため、忌み子として隠され育った主人公は、名前がない。
同じ顔をした姉・水上綾子の影
、身代わりとして暮らしている。
虐げられていた彼女は七歳のとき、禊のために訪れた洞窟で銀色の髪を持つお兄さんと出会う。はじめて他人と会話をし、名前をもらった。はじめて『自分』を得た。
しかしそれ以後、お兄さんの姿を見ることはなかった。
それから十年。綾子の許嫁である天沢の息子との祝言が近づく。
姉が嫁げば、自分は存在意義を失ってしまう。
身代わりとして、最後の神事をおこなう前夜。洞窟で禊をする主人公の前に、十年ぶりにお兄さんが現れた。
秘されて生きてきた少女が、頑張って幸せになる、和風の異類婚姻譚です。
※時代設定は、明治大正期あたり。古い慣習が残る地方が舞台。
※他サイトにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 20:14:00
8459文字
会話率:21%
招待された結婚式で名簿に名前がないのは、なぜ?
最終更新:2024-05-21 16:07:57
1873文字
会話率:56%
陶芸家志望の佐島(さしま)と別人格のDは春が苦手だ。
目標や生活を見失い、桜の木に放火する。
文學界新人賞落選しました。雑誌のどこを見ても名前がない!(四回見直しました。おい)予選通りたかった。
〈反省会〉
ネタがそもそもベタだったかも
しれない。二重人格ものを書くのが自分の中のテーマにあったのですが、二重人格だけがメインだと駄目なのかもしれない。もう一つのテーマに春嫌い、桜嫌い、具体的な標的がないので放火に走るというものがあるのですが、こちらも描き切れなかったか。
忌憚ないご意見お願いいたします。次は文藝賞を狙って書きますので、アドバイス頂けると大変助かります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-14 23:40:17
28372文字
会話率:22%
『大惨禍』という七個の隕石の飛来によって人類の七割が滅び、加えて隕石の破片から生まれた記憶を糧として成長する未知の生命体「ショウシ体」によって残っていた三割の人類はすべて、記憶を喰われ隕石の後かすかに残っていた文明は結果として衰退し、絶滅し
た。
そうとある図書館に住む少女『█████████』を除いては。
これは████が<成長>と<挫折>を繰り返すお話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 14:16:25
10777文字
会話率:35%
イモムシくん。地球にいる芋虫にそっくりで、戸籍に名前がないからそう言われていて男の娘だからいじめられている。さらに、蛹のなかで死んでしまう可能性が高いと助産婦さんから言われていてそれがいじめを加速させている。みんなの成長の殻が僕にとっては死
の棺桶に変わるなんて、とんだ皮肉だね。ちなみに彼の親族は全員病気と交通事故で死んでいる。そんな男の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 13:04:21
64908文字
会話率:68%
宰相の息子であり、王子殿下の側近である私、シャガには出来の悪い婚約者がいる。
今日は学園での前期試験の結果が発表された。
しかしながら私の婚約者の名前がない。
これは由々しき事態だ。
このような出来の悪い婚約者など時期宰相である私には必要
ない。
これは父上に相談して婚約を破棄せねば。
もちろん理由は彼女の出来の悪さだ。
わたしには相応しい人が別にいるのだ。
早く父上に相談せねば!
pixivでも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-16 16:32:14
8618文字
会話率:37%
世界に一つだけ、材質も作られた時代も何もわからない、半分になったアーチがあった。
アーチを中心に、一つの都市が造られ、長い時間が流れた。
それがある日、完成された一つの形になった。
その中を覗くと、違う世界がみえた。そして、それは、向こう側
の住人も一緒だった。
この日から、都市間異世界異文化交流が始まった。
最初の二話は、シリアスっぽい一語り。
基本、ほのぼの日常話。
一部の登場人物を除いて名前がないのは仕様です。(考えるのがめんどくさいので)
ものすごく気まぐれ更新ですので、ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 13:00:00
42209文字
会話率:47%
肩に悪魔の刻印を持って生まれた彼女。
侯爵令嬢として生まれたにも関わらず、自分の名前もわからず、毎日ひたすら奴隷のようにこき使われる毎日だった。
しかしある時、そんな彼女にも婚約の話が舞い込んでくる。
貧乏伯爵家にお金を払うことで、厄介払い
されてしまったのだ。
伯爵家での扱いも変わらず、結局は婚約破棄されてしまったとき、第一王子のルパートが現れた。
「名前がないと不便だろう。アンジーなんてどうだ?」
人は人として生きる権利があると主張するルパートに、アンジーは肩の刻印をひた隠す。
優しくしてくれるルパートに惹かれていくアンジーだったが、ある日ルパートには婚約者ができてしまい──
嫉妬と憎しみに駆られたアンジーの悪魔の刻印が、赤黒く光り出してしまう──!!
⚫︎「ドアマット大好き企画」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-27 20:02:42
19080文字
会話率:37%
僕でよければ付き合ってください
最終更新:2023-04-23 17:12:23
3408文字
会話率:67%
名前がないわんちゃん。ぱぐ。
最終更新:2023-02-15 05:50:54
392文字
会話率:0%