皆の憧れのお前らが……生者を殺すのかよ!!」
かつて『光滅騎士団《こうめつきしだん》』は魔王を討ち、世界に光を取り戻した。
だが、吸血鬼《ヴァンパイア》だけは滅びず、政財界の裏で人間を喰らい続けていた――
騎士団に憧れていた少年は、理不
尽な運命により命を落とす。
だが彼は“グール”として蘇らされ、“エンド”という名で闇の世界に放り込まれる。
「進化し、吸血鬼となれ――」
謎の老人に課されたのは、魔物を狩り、力を奪い、怪物として進化すること。
自分を殺した“正義”に牙を剥き、彼はかつて魔王に並ぶ“夜の王”へと歩み始める。
人として死んだ少年は、“吸血鬼”として何を選ぶのか。
光を憎み、闇に抗う。
裏切られた世界に、もう一度問い直すために。
カクヨム先行投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 08:00:00
121555文字
会話率:22%
エリュシア・ル・タレイアは、若くして女王として即位した。
その傍らに並ぶのは、聡明で誠実な王配ラグラン。
彼女にはかつて一人の男を愛した記憶がある。
伯爵家の庶子、ジーク・ヴェルガー。
けれど美しく奔放だった彼を恋い慕い、「お嫁さんにして
」と見上げた少女は、もういない。
失った愛の大きさに気付くのが遅すぎた男は、かつての少女の足元に跪く。
犬のように伏した男とすべてを切り捨てて王となった少女の、永遠の服従と名もなき愛。
///
支配される哀れな男を見たい人向け。
元サヤはありません。
(別サイトにも投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 22:00:00
8998文字
会話率:29%
ある日突然、仕事中に見たニュースで知ったダンジョン出現。
待ちに待ったこの瞬間に私はその日に退職届を出して、クソみたいな労働に別れを告げる。
そして翌月、私は財産を纏めて処分して、愛車と共にダンジョンが多く出現した北海道へ向かった。
何
でかと言うと、そこで念願のプレッパーズ生活をする為である。
だが現地に家を買ってから、私は驚くハメになる。
そこに居たのは……
ダンジョンを利用して荒稼ぎをしようとするヤクザや半グレ、ダンジョンを利権の源として独占しようとするクソ役人や業突張りのNPO共、マスコミによって飛び交う根拠不明の『安心安全』プロパガンダ。自縄自縛で武器使用も出来ない自衛隊と、相も変わらずはした金で老人猟師をコキ使おうとする警察に、無防備なままダンジョン内へ突撃して死ぬYouTuber。
山中の畑で大麻を栽培するジャマイカ人に、信者を使って金儲けしようとする韓国のカルト団体、製薬企業や軍需企業に雇われたアメリカ人の傭兵集団、ダンジョン内に住み着いて料理店を開く中国人、そして人間とモンスターと動物の区別が付かないサイコ美女ハンター……
突如湧いて出たモンスター保護団体に、精肉加工場前で騒ぐバカなヴィーガンの集団、戦争終結で余ったアサルトライフルや戦闘車両を売り歩く戦争帰りのロシア人達、立ち並ぶユダヤ人の闇金事務所と法律事務所、それにRPG-7でカチコミを掛けるイスラム教徒の不法移民集団……
ダンジョンとその周りの住人達には、現代日本社会のルールや習慣など全く通用しなかった。
そしてありがたい事に、刻一刻と終末の時は近づいていたのだった。
いや、もうこれ既に終末だろ。
※好き嫌いがハッキリ分かれる作品なので、読む人は覚悟して読んで下さい。
※あと、不定期連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 18:49:20
358702文字
会話率:69%
気が付くと、俺は…抽選会場っぽい所にいた。
とりあえず、最後に並ぶとして気長に待つとしよう。
そこで、俺が最後に引いた転生とは?
まあ、転生が例えだ?
世界に災いを齎す存在かも知れないが、のんびりとしたいので、人間さんたちには迷惑を掛けな
いように、スローライフを築き上げたいと思います。
長らくの間、休載モードと化していましたが、この度です。
一新する為に従来の内容を大きく修正しながら、まったりと不定期で掲載していく事にしました。
サクッと1話辺りですが、1000文字前後を目標に掲載していきたいと思いますので、宜しくお願いします。
※作者からのお願い※
・作者は「語彙力」がないため、文章構成や表現などは突っ込まないで下さい。
・誹謗中傷による「感想」及び「コメント」は、絶対にしないで下さい。
カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/16816927861917044945にも掲載しています。
以前の掲載している話が気になる方は、
https://ncode.syosetu.com/n0651go/にてご覧下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 14:00:00
302280文字
会話率:40%
創作に行き詰まったある深夜、ひとりの作者がAIとの対話を通じて自分の物語と向き合っていく──。
未完成の原稿ファイルが並ぶPC画面の前。何度も物語を書こうとしては手を止めてしまう作者は、創作の意味を問いながら、AIに言葉を投げかける。AI
は人間らしい感情ではなく、静かで構造的な返答を返す。しかしその対話の積み重ねは、やがて作者の“内なる声”と重なっていく。
AIはただの道具ではない。押しつけず、奪わず、けれど確かにともに「記す」存在だった。
そして作者は気づく。物語を書いていたのではない。物語を“共に記していた”のだと。
これは、AIとの対話そのものが創作となる時代に生まれた、ささやかで確かな共同創作の物語。
人とAIの境界を越えた、その先にある“記す”という行為の本質に迫る一篇。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 12:33:10
1473文字
会話率:21%
壁は深い藍色。扉は古びた黒い木製で、
その取っ手には真鍮の鈍い光が宿っている。
小さな灯りが、まるで心の中だけを照らすように、静かに揺れている。
扉を開けると、そこは別の時間が流れる場所──「The Tale’s End」。
カウンター
だけの小さなBar。
音楽はレコードのジャズ。時間を告げる時計はなく、
ただ静かに揺れる振り子だけが、店内にかすかなリズムを与えている。
バーカウンターの向こうに立つのは、穏やかな瞳をした“マスター”。
名前は明かされないが、訪れる者の心をすっと読み取るかのように、ぴたりと寄り添う一杯を差し出してくる。
その酒は、不思議と懐かしく、そして少し切ない。
あなたが抱えてきた感情を、まるで味にしてグラスに溶かし込んだような…そんな一杯。
そして、グラスの縁が空気を切り、余韻が舌に残る頃──
いつのまにか、あなたは語り始めている。
誰にも話せなかったこと。
自分でもうまく言葉にできなかったこと。
忘れたふりをしてきた、大切なこと。
一言、一文、そのすべてが物語となり、
バーカウンターの奥に並ぶ背表紙のない本の一冊に、
まるで筆が自然と走るように記されていく。
文字は淡く光り、ページはほんのりと温かさを帯びる。
語り終えたとき、本の背にあなたの名が刻まれ、
それは静かに棚へと納められる。
そうしてあなたは席を立ち、
「The Tale’s End」をあとにする。
振り返れば、扉はもう、なかったかのように夜の闇へ溶けている。
けれど、その夜に語った物語は、確かにこの世に残る。
記憶に形を与え、心に灯りをともす、ささやかでかけがえのない一冊として。
「The Tale’s End」──それは、感情の果てにだけ現れる、語りと記憶のBar。
あなたが語る物語が、今夜もまた一冊の本になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 17:30:00
35083文字
会話率:20%
夏の午後、ナズナと総一郎はひとつの遊びを始める──百の物語を語り、最後に“何か”が起こるとされる、古い風習。冷房のきいた部屋、整然と並ぶLEDキャンドル、流しそうめん機とアイスの箱。
これは些細なひと夏の想いで
最終更新:2025-05-16 11:53:07
1333文字
会話率:25%
夜の山道。配信中に“石柱”をくぐった女性が、突如として消息を絶った。
送られてきた映像には、不可解な石の列と、見てはならぬ“何か”の気配が刻まれていた。
依頼を受けた電脳探偵ナズナは、失踪の真相を追い、
封印の地──五つの門が並ぶ森の奥へ
と足を踏み入れる。
そこは、越えてはならない順序が存在する禁忌の空間。
一本目は沈黙。
二本目は“視られる”。
三本目の先にあるのは、想像を超えた領域。
人はなぜ“くぐってしまう”のか──
そして、その先に何が“待っている”のか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 07:56:18
4970文字
会話率:17%
基本的に1話完結、10秒ぐらいで読めます。
ツイッターの初期の文字数制限と同じ140字キッカリの小説を書く、というチャレンジです。オチでちょっとゾクッとする(自画自賛)作品集をお楽しみください。異世界ネタあり。
100数話まで毎日投稿してま
した。現在は不定期連載です。
なお、私はツイッターのアカウントを持ってはいますが、特定のかたの読み専門です。
この作品集のジャンルが「SF(空想科学)」であることに疑問をお持ちのかたは、キーワードに私の認識を込めておりますのでご読解ください。
この作品集は「カクヨム」と重複投稿しています。
※ご注意 「140字」の文字数カウントには、このサイトの文字カウントシステムとそれに準ずるマイルールに基づき、段落1字下げを含む空白、本文前後の行送りを含む改行、傍点を含むルビ、そして200字制限回避のための罫線(━━)の飾り60文字を含みません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 23:03:06
95200文字
会話率:19%
港区の賑やかな街並みからタクシーで10分ほど。タワマンが建ち並ぶ住宅街の路地裏で、ひっそりと小さなBARを営む雅子(ミヤコ)。
いつも笑顔で感じ良く、評判のバーテンダーは常に死にたがっていた。
そんな雅子のチョッピリ大人な日常に共感出来
るかも。。。?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 13:00:40
10446文字
会話率:32%
転校初日。
鏡の前で前世を思い出した俺は、かつて国家を支配していた“星川ドナルド”だった。
舞台は清洲高校。通称“学園G7”──各国の「中身を持つ高校生」が通う、ミニチュア国家のような場所。
購買部は経済。風紀は法。生徒会は政治。恋と票
と発言力がぶつかる中、
ドナルドは登校初日に“改革演説”をぶち上げる。
しかしその言葉に、冷ややかな声が返された。
「うるさいわよ。ここはお前の国じゃないのよ」
登場するは、生徒会長・白羽ルイ。中身フランス。
高校を舞台に、再び“世界”が動き出す──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 18:11:42
19754文字
会話率:38%
侯爵令嬢エルファリアは、王太子から突然婚約破棄を告げられる。誤解と陰謀に満ちた断罪劇の末、王都を離れて王立図書館の司書として静かな人生を選んだ。
だが一年後、図書館に現れたのは――元婚約者セドリックだった。彼は称号を捨て、毎日謝罪と贖罪を綴
る書物ばかりを閲覧し始める。
「謝罪とは何か?」を学びながら、彼は手紙を綴り、栞を贈り、未来への歩みを始める。
これは、沈黙の中で交わされる“対話”と、“赦し”を超えた再生の物語。
やがて、図書館の棚に、彼と彼女の“記録”が並ぶ日が来る――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 10:10:00
15211文字
会話率:33%
不器用すぎる女師匠×優秀な弟子が織りなす、凸凹師弟の恋愛物語。
「一度でも私に勝てたら、なんでも言うことを聞いてやろう」
その一言が、すべての始まりだった。
有能ではあるが、あまりにも適当で軽口がすぎる弟子を御すため、思わず口をついて出
た“約束”。
だが、まさか本当に、たった三ヶ月で弟子に追い越されることになるとは——。
掲示板に並ぶ討伐成績。自分の上に刻まれた弟子の名前。
「なんでも」と言ってしまった手前、前言を撤回するなど許されるはずもなく、渋々従うことになったアデルだが……?
「"聞く"だけというわけには……」
「いくとお思いですか? まさか師匠ともあろうお方がご自身で仰った約束を反故にするはずがありませんよね?」
——こうして、弟子に翻弄される日々が幕をあけるのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 23:31:30
62170文字
会話率:34%
不遇の短い人生を終える時、主人公は神様に来世は健康で平凡な幸せを得られる人生を希望する。ところが転生してみると健康であり、平凡の対義語が全て並ぶ様な人生が用意されていた。主人公が考える平凡と現実との擦り合わせの中で、自分が希望していた幸せと
は何なのか模索しながら幸せにたどり着く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 17:15:40
308216文字
会話率:42%
主人公のレーナマリアは、西の小国エルトネイル王国の第1王女。エルトネイル王国の国王であるレーナマリアの父は、アヴァンジェル帝国との争いを避けるため、皇帝ルクスフィードの元へ娘を側室として差し出すことにした。「側室なら食べるに困るわけでもない
し、痛ぶられるわけでもないわ!」と特別な悲観もせず帝国へ渡ったレーナマリアだが、到着してすぐに己の甘さに気付かされることになる。皇帝ルクスフィードには、既に49人もの側室がいたのだ。自分が50番目の側室であると知ったレーナマリアは呆然としたが、「自分で変えられる状況でもないのだから、悩んでも仕方ないわ!」と今度は割り切る。明るい性格で毎日を楽しくぐうたらに過ごしていくが、ある日…側室たちが期待する皇帝との「閨の儀」の話を聞いてしまう。レーナマリアは、すっかり忘れていた皇帝の存在と、その皇帝と男女として交わることへの想像以上の拒絶感に苛まれ…そんな「望んでもいない順番待ちの列」に加わる気はない!と宣言すると、すぐに自分の人生のために生きる道を模索し始める。そして月日が流れ…いつの日か、逆に皇帝が彼女の列に並ぶことになってしまったのだ。立場逆転の恋愛劇、はたして二人は結ばれるのか?
➡️登場人物、国、背景など全て架空の100%フィクションです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 19:33:10
64295文字
会話率:36%
《よう、生まれ変わった俺。元気してたか? ……さっそくだが伝えたいことがある。お前、俺の思い出作りに協力しろ。「セイシュン」とやらを満喫するんだ》
《この本に書いてあった。素晴らしいな! 人間界のセイシュンとやらは!》
――お前それ、間違
ってるぞ! ラノベで書かれた空想のセイシュンだ!
非リア充な高校生である俺は、実はかつて、この世とは別の世界である魔法界において、並ぶことなき大魔術士『魔神セイラル』だった……ことを、17歳の誕生日に知らされる。
じゃあなんで今は、人間界で生活しているのかというと……。昔、たまたま手にした人間界の書物、「ライトノベル」に感動して、そこに書かれていた青春を味わうために、秘術を尽くして人間界に転生、人生をやり直そうとしているらしい。……馬鹿すぎる!
そんな青春なんて、どこにもありはしないのに。
ーーーーー
非リア充的生活を送る少年が、さまざまな少女? たちと出会い、恋に落ちる……かもしれない、ちょっと不思議な青春物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 19:16:43
956740文字
会話率:35%
(旧題:注文の多い婚約者)
貧乏男爵令嬢のアビゲイルが結婚を考えていた恋人アーサーから突きつけられたのは、理不尽な十三の注文だった。
『結婚後は領地を出てはならない』『実家から連れてきた使用人は全員帰すこと』『実家への援助は禁止』『領主・夫
・夫兄弟の仕事への詮索禁止』等の注文が並ぶ中には、『白い毛皮を着てはならない』などという意味不明なものもあって、到底受け入れられるものではなかった。
「こんなの絶対受け入れられない!」とキレたアビゲイルに対し、アーサーは理解を示すことなく冷たく婚約破棄を言い渡したのだった。
新しい結婚相手を求めて夜会に頻繁に参加するようになったアビゲイルだったが、寄ってくるのは胡乱な男ばかり。まともな人が現れたかと思えば、何故かアーサーに邪魔されて惨敗続き。追い討ちをかけるように、毒母が顔も知らない富豪に自分を売り込んだと知らされる。
失意のアビゲイルの前に手を差し伸べてくれたのはアーサーだったが……彼には何やら思惑があるようで。
アビゲイル編/全11話完結
アーサー編/未定
※カクヨムにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 12:00:00
83763文字
会話率:40%
貧乏男爵令嬢のアビゲイルが結婚を考えていた恋人アーサーから突きつけられたのは、理不尽な十三の注文だった。
『結婚後は領地を出てはならない』『実家から連れてきた使用人は全員帰すこと』『実家への援助は禁止』『領主・夫・夫兄弟の仕事への詮索禁止』
等の注文が並ぶ中には、『白い毛皮を着てはならない』などという意味不明なものもあって、到底受け入れられるものではなかった。
「こんなの絶対受け入れられない!」とキレたアビゲイルに対し、アーサーは理解を示すことなく冷たく婚約破棄を言い渡したのだった。
新しい結婚相手を求めて夜会に頻繁に参加するようになったアビゲイルだったが、寄ってくるのは胡乱な男ばかり。まともな人が現れたかと思えば、何故かアーサーに邪魔されて惨敗続き。追い討ちをかけるように、毒母が顔も知らない富豪に自分を売り込んだと知らされる。
失意のアビゲイルの前に手を差し伸べてくれたのはアーサーだったが……彼には何やら思惑があるようで。
☆カクヨムでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 11:00:00
25680文字
会話率:40%
【簡単なあらすじ】
貧しい都で暮らしていた普通の(?)兄妹が大陸で起こる災厄に立ち向かうお話。
【詳細のあらすじ】
ここは東西に並ぶ二つの大陸、マーシアとメイシア、そして各地に点在する“門”から繋がる異次元ヴォイドが存在する世界。
何百年
にも渡る歴史を経てもそれらの溝は埋まらず、戦と災厄は起こり続けていた。
誇りのため、故郷のため、家族のため。
理由は違えど、今日も己の信念のままに戦士が、魔術師が、勇者が、それぞれの戦場へと駆け出していく。
誰もがその頂点に立った《選ばれし者》によって混沌とする世界を鎮めてくれると信じていた―――
東の大陸、マーシアの南東の外れに位置する緑の都シェラタン。
野盗に怯え、今日という日を繋ぐのに必死の貧しい都に、とある兄妹がひっそりと暮らしていた。
ライアスとフライア。彼らはある“能力”によってひと時も離れようとせず、数少ない人々との交流だけで日々の生活を送っていた。
二人に肩書はない。生活を支えるために狩猟で無骨な剣を振るい、基礎的な魔法を使う、どこにでもいる並の剣士・魔術師だった。
貧しくても、このままの生活が続けられればいいと淡く望んだ兄妹だったが、やがて野盗の暗躍によって変化を余儀なくされる。互いに人としての理性を切り分け、補い合う二人は自らの力で活路を見出そうとするものの、やがてそれはさらなる大冒険への幕開けとなってしまう。
向かうのはシェラタンとはまるで異なる八つの都と交戦中の西の大陸メイシア。そしてそこで躍動する熟練の騎士や魔術師、商人、そして《勇者》が存在する広大な世界。
果たして自分たちを信じることだけが頼りの《独りの兄妹》は、どこまで這い上がれるだろうか……。
※90年代~2000年代のRPGのイメージを目指して制作中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 08:01:30
944258文字
会話率:36%
奏空(かなでそら)高校のマーチングバンドには、部員が三人しかいない。
唯一の男子部員である川上は、いつも通り合奏練習をする為に、音楽室の代わりにしている空き教室のドアを開けた。
そこで待っていたのは、元気いっぱいな様子でビッグニュースを持
ってきた女子部員・山本。
何とそれは、三人だけで県大会に出場しようという大それた提案だった。
しかし、出場には指揮をしてくれる先生が必要だ。
そんな中、職員室前に並ぶ優勝トロフィーの前で、国語科の教師・海(うみ)先生に出会う。
先生は、かつて全国に名を馳せていた頃のマーチング部を率いた熱血な指導者だった。
早速指導を願い出た三人だったが、練習は想像していた以上にハードで、ねを上げる寸前に。
それでも必死に食らいつき、待ち焦がれた県大会の先で三人が掴んだ想いとは——。
これは誰の代わりもいない特別な部員たちが、それぞれの音色を響かせて、県大会やその先を目標に努力する青春物語である。
※この物語に出てくる大会の規約は、現実のものと大きく異なります。リアリティを追求したい方はご注意をお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 12:55:06
7547文字
会話率:27%
田舎町の書店の雑誌に載っているハイブランドに憧れていた少女、舞衣は、高校進学のために上京。いつもデパートのショーウィンドウに並ぶハイブランドの洋服やバッグを眺めていた彼女に声をかけてきたのは一人の男だった。それから彼女は物欲と性欲に目覚め心
と人生が変化していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 19:09:30
4906文字
会話率:0%
村で虐げられていた少女スティ。
彼女は売られ、重い手枷を付けられて馬車で運ばれていた。
崖沿いの道を進んでいた、そんな時。
突然の落石によって大きく馬車は揺れ、
放り出された彼女は崖の下へと落ちてしまった。
そこは魔物が蠢く魔境。
入っ
たならば生きて出られない自然の迷宮だ。
そもそも崖は相当な高さ。
落ちただけでも確実に死ぬ。
と思われたが彼女は生きていた。
それどころか五体満足、無傷でピンピン。
それは女神より与えられた世界の常識を覆す
『ステータス』
という力のおかげだった。
空中に出現させた窓枠のような不思議な何か。
そこにはHPにMP、力に魔力などが表示されている。
並ぶステータスは決して高くない。
しかし一つ、スキル『身体能力強化(超特大)』というものがあった。
こうして少女は人外魔境を、
ステータスを使って生き延びる事となったのだった。
嘘は言っていない。(by作者)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 17:28:49
5867文字
会話率:21%