今回は和歌を冒頭に掲げました。冒頭か末尾のどちらがふさわしいか、作品ごとに決めています。
川霧が麓を隠しているために空にぽっかり秋の山が浮かんで見えるというイメージが伝わればこの和歌の鑑賞として十分で、典型的な叙景歌だと思います。
清原
深養父(きよはらのふかやぶ)は古今和歌集を始めとする勅撰和歌集に多く収載された歌人で、清少納言の曾祖父(あるいは祖父)です。小倉百人一首にも次の和歌が採られています(元は古今和歌集です)。
月の面白かりける夜、あかつき方に、よめる
夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを
雲のいづくに月宿るらむ
この歌は短い夏の夜に寄せて「まだ宵なのに明けてしまった」「月も沈む間もなく雲のどこかに宿をとっていることだろう」という機知で成り立っています。
詞書からすると叙景の歌であってもおかしくないのですが、実際と違うことを言って短夜や月の美しさをイメージさせようという趣向だと思います。いろいろな歌が詠める人だったということでどうでしょうか。
古今和歌集が905年成立、次の後撰和歌集が951年下命、さらに1005-07年に拾遺和歌集とほぼ50年ごとに国家事業として行われてきました。清原深養父は古今和歌集の頃の下級貴族です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-09 11:14:36
2604文字
会話率:64%
「俺の指は十本全てメスと同じ切れ味を持つ。お前ら全員、サクってやるよ」
喜入晴彦(きいれ はるひこ)は、勇者キーレとして異世界ファントアに召喚され、魔王討伐に成功し世界を一度救った。にも関わらず、拷問好き変態ドS王子のエリク王子に拷問され
た挙句、処刑されてしまう。
女神フロラ様のおかげで復活したキーレは、元パーティーで回復師のマルセル姫さえもエリク王子に寝取られていることを知り、王子が鑑賞しているオペラに潜入する。
役者はそろった。かつての恋人であるマルセル姫を、殺して愛することにした勇者は王子に見せつけるようにして殺害。オペラ座から始まる復讐劇と人体破壊魔法に特化した元勇者による、自分を裏切ったかつての仲間への拷問と処刑の数々が幕を開ける。
注)基本やられたらやり返すスタイルのストーリー進行です。俺TUEE系ですが、勇者は回復魔法が一切使えない状態ですのでやられることも。その代わり必ずやり返しますので! 勇者は「犯罪者の思考心理」をしている変態です。微エロ、拷問、処刑、切断描写、死体凌辱、グロ等の表現あり。
以下、勇者から被害を被った者たち。潔癖腐れ王子、元カノブサカワ姫、王国騎士団長様、誠実だったはずの女格闘家、元カノの熱血お兄様、国家魔術師詠唱団、魔弾の弓兵、道端のアリ、生足素敵女神フロラ様の美貌、二重人格魔女様、深夜三時に処刑を楽しみに見に来た人、美人至上主義の女エルフ、ピクシー妖精リディの心。作者の心、マザコン竜騎士、竜騎士のママドラゴン、虚偽妊娠ストーカーシスター。etc.追伸、「寝取られた、寝取られた言うな!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 13:06:29
122532文字
会話率:38%
フォーサイス公爵家の深窓のご令嬢、ソフィア・フレデリカ・フォーサイスには、2つの大きな秘密がある。それは、自分が『前世の記憶を持つお嬢様』だということと―――イケメンが、大好物だということ。
「慧くんしか勝たん!!!」
骨の髄まで
染まり切った男性アイドルオタク精神を支えに、勤め先のブラック企業の酷な仕打ちに耐え続けていた26歳OLの瀬川美月。あくまでも慎ましく穏やかに、推し(慧くん)に癒しをもらいながら生きていこうと思っていた矢先、なんと過労死であっけなく命を落としてしまう。
以前の推し(慧くん)との思い出は胸に秘めつつも、新たに生を受けたからには、楽しまなくっちゃ損じゃない!絵本から飛び出してきたような王子様だらけのこの世界、幸いなことに癒しに事欠くことはない!今度こそ慎ましく穏やかに、イケメンに癒しをもらいながら生きていこう……と思っていたのに!?
「イケメンはイケメンたちだけで戯れているのが一番!!!観賞用で十分です!!!」
六大公爵家の息子たちや大商会の跡取り息子、果ては皇太子にまで目をつけられるってどういうこと!?私は端から推しを眺められていたらそれで幸せ!安心してモブにならせてよーーーーーーーーーー!!!
神様に愛され才を与えられた天然ポンコツお嬢様と、そんな彼女のやることなすことに引き込まれていくイケメンたちの、国を巻き込み揺るがしていく、ドタバタラブ(?)コメディーです!!
※R15と残酷描写は保険ですが、よろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 00:15:43
2904文字
会話率:35%
「なろうラジオ大賞2」応募作。
テーマワード、全ブッコミ!!(笑)
すみません。勘違いから思いついて書いた短編小説です。
構想一日、執筆二日。
カオスな部分もありますが、話としては破綻がないと思っています。(自称)
(ワード消化のため無理な
設定もあります。その点はご容赦ください)
初めは何も考えず読んでみて、その後、ワードの漏れはないか、見て頂けると助かります。
ってか、ワード漏れがあったら教えてほしいです。
ここの「全ワード~」を修正するか、本文、修正しますので。
~あらすじ~
先代聖女は異世界からの来訪者だった――。
「聖女」の仕事に疲れた先代が失踪。
後継者となっていた現聖女は、先代聖女の後を継いで激務をこなす。
彼女が息抜きできる場は、ボロアパートで鑑賞する、異世界のテレビ番組だった――。
ーーーーーーーーーー
短編なので、上記の設定は細かく書いてません。
(短編の投稿の仕方、マジでわからない……(汗))
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-25 21:27:53
975文字
会話率:29%
ソロキャンプ、マラソン、テニス、映画鑑賞、小説執筆、プラモデル、DIY、ガーデニング、料理……世の中には、膨大にして多岐にわたる趣味で溢れている。そのほとんどが、目で楽しみ、肌で感じることを主眼に置いたものだが、全く正反対の“目には見えない
もの”を楽しむ趣味も、この世の中にはある。
オーディオ――「音」という“目には見えない電気信号の流動”を楽しむためだけに、高価なもので数百万もする機材を買い求める猛者を、人は「オーディオマニア」と呼び、恐れた。高額機材を物色するに飽き足らず、ケーブルの素材や電源の種類にまで並々ならぬこだわりを持ち、公共物であるはずの「電柱」を自宅にセットするために身銭を切り、「電力会社を変更することでアンプの音が変わる」などという、奇々怪々な噂で満ち溢れた業界。それがオーディオ世界の実情である。
なぜそこまでの、一見無駄とも思える努力を費やしてまで、オーディオマニアたちは「音」を求めるのか。そこには、“目に見えないもの”を求め続ける、人間の静かな狂気が隠されていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-16 18:05:24
18238文字
会話率:21%
2018年10月27日~2019年1月20日まで、東京都上野の東京都美術館で開催している『ムンク展―共鳴する魂の叫び』を、つい先日鑑賞してきました。
あの《叫び》で日本でも特に知名度の高い『世紀末芸術』の画家、エドヴァルド・ムンクの素晴ら
しさをみなさんに知っていただきたく、衝動的にこんなエッセイを書いちゃった。
ちゅーかホント想像していた以上に素晴らしい大回顧展だったので、もうこれはみんなに見て欲しい!見なきゃ損!見なきゃ死!それぐらい、とてつもない衝撃を受けること間違いなしな展覧会です。
ちなみに当方、ただの一端の絵画好きという身分なわけで、絵画の技法とかは全く分かりません。なんで技術的な面は何一つ語れませんが、それでもムンクは素晴らしいのだという思いが、どうか、どうか伝われば幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-06 01:02:26
8852文字
会話率:3%
テンプレが好きすぎる男が異世界転生する話。
天の声システムと一緒に鑑賞して行きましょう。
最終更新:2020-12-08 21:28:52
4319文字
会話率:16%
何気ない入院生活の中に 楽しみの1つであった
昼からお開きの童話テレビ鑑賞会。
しかしそれが始まる数分前 悠人はとある同年代の少年に不吉なことを言われ
その日を境に病室に引きこもってしまう
一体何を言われたのか??
引き続き更新までお待ちく
ださい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-03 21:53:07
4518文字
会話率:12%
『「またね」』関連作品の改訂版。時系列としては『先輩と私と先輩と(ジャズとクラシック)』の続きで、『苺』の期間を含んでおり、年明けから5月の初めまで。/後輩女子、タマキから見たふたりの先輩、土井(ボク)と佐野(キミ)の人物像とタマキの心情。
/年末に土井がタマキに言った「ジャズ鑑賞会」を実施することになった。その間の紆余曲折と「西洋音楽史」からポップスへの流れが物語に絡む。//ゆっくりなら動けるし、留年したくないから。/ほら先輩、ここに先輩の電話番号を書いてください。/実は夏に海外公演が決まっていて。/黒薔薇については、ボクはヒゲさんから教わったんだ。/「すべてのうたはラヴ・ソング」だなんて言っちゃうんだよお。/佐野先輩にはかなわないなあ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-20 19:46:17
1817文字
会話率:3%
『「またね」』シリーズのひとつで、時系列としては『苺』の続き。年末にボクがタマキに言った「ジャズ鑑賞会」を実施することになった。タマキから見た、ふたりの先輩(キミとボク)の人物像とタマキの心情。
* * *
*
「二人だけだと、ときどきしんみりしちゃうのよねえ」
私には意外な言葉でした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-11 07:24:48
13399文字
会話率:56%
私は企業のウェブサイトや営業ツール、展示会グラフィックなどの企画・コピーライトを生業としています。エネルギー、エンジニアリング、業務システムなどが主戦場なので仕事でエモーショナルな文章を書くことは皆無です。日頃の鬱憤を晴らすべく本能の儘に書
いた「鬼たちに捧ぐ」を始め、羽生結弦選手の演技についての文章が思いもかけずたくさんの方にお読みいただく機会に恵まれ幸せなことでした。鑑賞するこころを教わったのは能楽からです。能は決められた形に忠実に、数百年謡い継がれた言葉、節、演奏を守って演じられなければなりません。それでも、あるいはそれだからこそ演じる者によって全く違った舞台になること、能を能たらしめる無駄をそぎ落とし洗練を極めた表現は、フィジカルな鍛錬を尽くした上にこそ成り立つことに気づかせてくれたのは塚田光太郎の舞台でした。
泉下の光太郎に寄せて、忘れがたい秋の能「龍田」について書かせていただきました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-18 23:42:38
4080文字
会話率:8%
仲良し3人娘(テス、クリスタ、メリル)の女子会。お菓子片手のドラマ鑑賞会が終わったあとのお喋りで、話題はなぜか『壁ドン』に。
三人三様の想いを話しているうちに、頭の中に浮かぶイケナイ妄想。ダメだと思うけど、始まっちゃった妄想は止まらない。必
死で誤魔化そうとするテスだけど、クリスタとメリルの追求は厳しくて!
『テスとクリスタ』番外編。テスのイケナイ妄想とは!?
本編を未読でも楽しめます。イラスト掲載あり。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-14 18:36:47
5864文字
会話率:26%
学芸員の間で話題となった一枚の絵があった。鑑賞するものは、不運に見舞われるといういわくつきの絵である。
2人の男が向かい合い、左手にパレットを右手に筆を持つ絵。一人のキャンバスは写実的に緻密に対面する男の人物画を描いている。もう一人は、キャ
ンバスを絵具で塗りたくっている。抽象画のように見える。
ルフンド美術館の展覧会の後、コレクションを寄贈した実業家ドクトル氏が変死体で見つかる。
2人の画家の絵を丸裸で抱きかかえ、両指が切断されていた。
警察の捜査もむなしく未解決事件となり、
この日を境に陶板の複製画のみ展示されるようになった。
時を同じく、大地震に見舞われ恋人の家に避難した藤岡は、倉庫からある手紙を見つけ出す。
手紙には「真相を解き明かしたものには、私の所蔵する全ての絵を譲る ドナルド・F」と書かれていた。
一枚の絵を巡る数奇な物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-02 23:11:29
2954文字
会話率:35%
タイトル通りのやつです。
キーワード:
最終更新:2020-09-12 23:39:36
605文字
会話率:0%
私はシェリア=アンレーン。伯爵家の長女だけれど、実母亡き後に転がり込んできた義母と異母妹に鬱屈とした日々を送っていた。
そんな中、うっかり拾ってしまったのは吸血鬼で、これまたうっかり契約してしまった。
彼が探し求めていたという私の力が目覚
める十八歳になるまで、私を守ってくれるというのだからいいかと思ったのも束の間。
しれっと執事としてやってきた彼、ギルバートが告げてきた彼の『飼い方』というのがまた厄介だった。
・私が何の力を持っているかは聞かないこと
・新月の日に指先から少量の血を分け与えること
・『お願い』を叶える度に血を分け与えること
・ずっと傍におくこと
完全に餌。
私は思い切り血を狙われる日々に気を抜けなくなったわけである。
十七歳となった私は、家ではとかく私にマウントしたがる異母妹に振り回され、
学院ではそのエキセントリックな異母妹を鑑賞するのが趣味の王子アルフリードや、何故か犬のようにまとわりつくヴルグに振り回され、
挙句ほっと息を吐いた私室では、怪しく笑い血を狙うギルバートに翻弄され。
それもこれも十八歳になるまでのこと。
十八になったら私は、顔も名前も知らない誰かの元へと嫁ぐのだから。
ギルバートとの契約も、終わりを迎えるのだから。
―――
・本編+番外編3本
・最後は恒例の激甘ぶっこみます。毎度そこに至るまでが長いですが。
・激しい妹は出てきますが、ざまあはしません。姉妹喧嘩です。
・アルファポリスにも掲載しています(タイトルは変わっています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-03 20:44:30
138570文字
会話率:27%
第3次大戦、第4次大戦を経て、人間の魂を改竄する事で、戦略兵器を改竄された人間に互換し、戦場に投入した非倫理的技術が糾弾され、それらの人間たちが処分されて更に時を経て、人類を壊滅させるにたる大災害をもってもなお、半機械化した人間が生き残り、
全てを捨て電脳世界に魂とその生活を置いた人間たちがこの【娯楽】を鑑賞してる頃、そんな、2つの大戦に投入された兵器がまだ残存していて、その、完全に支配された心理を取り出された肉体にしてその人格が人類にとって希望になる頃のお話。そんな、人間を生み出したとある島の話も交錯する。
そして、時は2020年に遡る。
2014年に常任理事国全てが承認し、創設された国連軍と共に、この兵器の企画が行われた。
核融合炉の携帯型を作り、純粋量子計算機を搭載し、また、それらを搭載するに足る、肉体また構造性は半永久的な耐久性を誇る事。
これが琉球の魔術師たちに委ねられていた。琉球は、無限の心理の海を完全に支配する術をもっていたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-20 11:38:02
4798文字
会話率:21%
ある日、魔王の所に赤い髪の王子や停戦の貢物としてやってきた。といっても配下に停戦などする気はなく、王子はボコボコにされ虫の息だ。その上、配下が惨殺鑑賞会を始めるとまで言い出した。
魔王は困った。そんなものは見たくない。
だが、魔王
たるもの冷徹な存在でなくてはならない。見たくないなどと言えるはずもなく。苦肉の策で、うっかり王子をペットにすると宣言してしまい、犬として王子を飼う事になったのだが。
これは、魔王だけど本当はロマンス小説が大好きな【乙女】魔王と、貢物としてきた赤髪の王子のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-16 10:00:00
13420文字
会話率:57%
気がついたらトラックに轢かれていた、アラサーの私。意識が戻ったと思ったら、箱推ししていた乙女ゲームのモブに転生??! ヒロインじゃないの? むしろご馳走様です!!
モブとして推しを鑑賞する素敵な異世界ライフ! ただ、推しが素敵すぎて死にそう
です……!
*ほぼコメディーです
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-12 20:00:00
14957文字
会話率:53%
現代の鬼と少女の御話。
この作品はアルファポリスにも掲載していますので、そちらでも鑑賞頂ければ幸いです。
最終更新:2020-08-02 12:04:35
936文字
会話率:35%
「経験の歌 Songs of Experience」はウィリアム・ブレイクの前作「無垢の歌 Songs of Innocence」に追加されたもので、合わせて「無垢と経験の歌 Songs of Innocence and Experienc
e」と改められた。
ブレイクの作品は聖書からの引用を多く含むため、聖書を読む習慣のない人には意味の判らない所も有ろう。解らなくても鑑賞の妨げにはならないようにしたい。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2020-07-19 18:19:35
4223文字
会話率:2%
阿以子の趣味は映画鑑賞。特にサイレント映画が好きだった。
最終更新:2020-07-09 15:49:07
4410文字
会話率:37%
友達がいない女子高生の天色のぞみと涼暮優希。二人の願いは唯一無二の友達を作ること。
しかし、コミュ障なのぞみと、周りから怖がられている優希にとってそれは難題。
そんなある日、願いを叶える流星群の噂をたまたま耳にした二人は奇しくも
同じ時間、同じ場所に流星群鑑賞に行く。
街で一番流星群の近い丘、願いの一番届く場所。
そこで二人は出会った。
「あ、あなたのお名前は……?」
「涼暮優希……です」
運命的な出会いを果たした二人。
少しずつだけど確実に近づいていく心の距離。
ちょっと変わった女子高生の日常を描いたほのぼの青春ストーリー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-21 23:59:33
1363文字
会話率:0%