今回は和歌を冒頭に掲げました。冒頭か末尾のどちらがふさわしいか、作品ごとに決めています。
川霧が麓を隠しているために空にぽっかり秋の山が浮かんで見えるというイメージが伝わればこの和歌の鑑賞として十分で、典型的な叙景歌だと思います。
清原
深養父(きよはらのふかやぶ)は古今和歌集を始めとする勅撰和歌集に多く収載された歌人で、清少納言の曾祖父(あるいは祖父)です。小倉百人一首にも次の和歌が採られています(元は古今和歌集です)。
月の面白かりける夜、あかつき方に、よめる
夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを
雲のいづくに月宿るらむ
この歌は短い夏の夜に寄せて「まだ宵なのに明けてしまった」「月も沈む間もなく雲のどこかに宿をとっていることだろう」という機知で成り立っています。
詞書からすると叙景の歌であってもおかしくないのですが、実際と違うことを言って短夜や月の美しさをイメージさせようという趣向だと思います。いろいろな歌が詠める人だったということでどうでしょうか。
古今和歌集が905年成立、次の後撰和歌集が951年下命、さらに1005-07年に拾遺和歌集とほぼ50年ごとに国家事業として行われてきました。清原深養父は古今和歌集の頃の下級貴族です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-09 11:14:36
2604文字
会話率:64%
新劇の公開が近づいてきているので。
最終更新:2020-10-26 23:37:50
4563文字
会話率:8%
遠い遠い昔、はるか銀河系の彼方よりもさらに遠いところで人類の知が及ばざる技術と文化が生まれていた。ちなみに、どれくらい離れているかというと、私たちの銀河系から300万光年離れたウルトラマンの住んでいるM78星雲のお隣くらいであった。そして
どれくらい昔かというとウルトラの父が16万才くらいなのでそのウルトラの父がまだウルトラの赤ちゃんだった頃くらいであり、ウルトラマンキングが30万才くらいなのでそのウルトラマンキングがまだウルトラ働き盛りだった頃くらいであった・・・。(wiki調べ)
これはその素晴らしい技術と文化を生み出したある一人の人間の物語である・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-05 01:14:39
3308文字
会話率:37%
若くして難病《マラド・ムスターシア》に侵された結城内乃介《ゆうきないのすけ》。母を21歳の時に亡くし、資産家の父はその2年後に愛人と再婚。内乃介は父に1億円の小切手で縁を切られる。そのカネでひとり豪邸に住んでいた時に、フリーランサーの神経内
科医・ドクター丘乃《おかの》に生涯治る見込みのない難病であると宣告される。
振戦(手足の震え)、筋固縮(筋肉が固まること)、無動(身体が動かなくなること)、失禁など病状は急激に悪化していき、やがて車イス生活を送るようになり、なぜ生かされているのかひとり悩むことに。
そこに突然現れたのがクスリの副作用でもある幻覚症状から生まれた幻覚少女ホリー。
ホリーは毎日のように内乃介の前に現れては内乃介の心の闇を消し去っていくのである。
やがて、内乃介は現実世界《ラ・リアラ・モンド》と異世界《マルサーマ・モンド》の境目を喪失し、ホリーを心から愛してしまうことに。
そして、2030年に時間と空間を超越し、内乃介の愛によってホリーは人間となるのである。
しかし、2人が辿り着いたのは2018年で、時空は逆行してしまう。
それは内之介にとっては健常者であった時代。本当であれば喜ぶべきところなのであるが、現実は首から下が全く動くことができないアキネジア(無動)状態の内乃介の姿がそこにはあった。
ホリーは内乃介を今ある状態から何とかしなければ…。
また彼女は彼の子を身籠っていたのである。
近未来に発表されたリポートを入手したホリーは、M78星雲のパンドラ星にこの難病を救う手立てがある事を知り、内之介を助けるべく宇宙船に乗ってパンドラ星へ行くことに。
その援助には疎遠だったはずの内之介の父親が名乗り出て来た。
しかし、2018年の宇宙船は未来のモノに比べれば雲泥の差でオンボロ。
果たして、無事にパンドラ星に到達できるのか……。
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若くして難病にかかった著者の実体験に基づく生かされるとは何か、幸せとは何か、恋愛とは何か、欲望とは何かをテーマにした私小説でありながらも、現実世界《ラ・リアラ・モンド》と異世界《マルサーマ・モンド》を行ったり来たりするサイエンス・フィクション小説でございます。
この小説はきまぐれな幻覚少女ホリーがストーリーを破天荒な世界へと導いていくのがキモとなっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-22 22:00:00
84250文字
会話率:26%
M78星雲でも同窓会があるようで
最終更新:2017-11-12 22:04:31
594文字
会話率:0%
”史上最強の人間兵器”として改造され、逃げて平穏な生活を送っていた雨月 蓮の元にある日、宇宙人を惨殺して、自称”宇宙警備機構M78星雲支部ベルゼブブ星より蓮の護衛として派遣されましたベルゼブブ星人のベルゼビュート、通称ベルがやって来て日常は
一変。蓮とベルと周りの人達の日常の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-25 22:05:17
826文字
会話率:46%
近未来の世界、2080年の独自の法律や規則など、この時代の人間には個人の価値に応じた階級が存在する。個人の価値も定義されその価値に応じた規則や権利が作られている。人間の価値とは何を意味するのか? 何がどんなことが存在の価値に値するのか? 価
値とは人間に対しての価値であるのか?……
しかし、その価値は絶対的で誰も逆らうことはできない。絶対の定義であり掟である。
多少はSFなどもあります。
現代じゃないけど現代アクションみたいな感じ。特別な法律や規則の世界での日常(日常と言えるかどうかわからないけど)みたいなかんじです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-18 03:49:50
51943文字
会話率:29%