中納言の姫、月白は、都の貴公子たちに「花の君」と囁かれるほどの美しい容姿を持つ十九歳の少女だ。右大臣の嫡男との婚儀が決まり、誰もが雅やかな縁談だと祝う中、月白の心には誰にも言えない秘めたる想いが深く根ざしていた。それは、彼女の異母兄である
蔵人頭の朝霧への禁断の恋だった。
都の慣習では兄妹の親しい交わりは禁忌とされ、二人が言葉を交わせるのは月に一度、病に臥せる母を見舞うわずかな時間だけだった。しかし、その短い時間に朝霧から漂う墨と白檀の香が月白の心を強く揺さぶり、彼の視線が薄衣越しに自分を捉えるたび、彼女の胸は抑えきれない熱を帯びる。叶わぬ恋だと知りながらも、月白は禁忌の想いを綴った和歌を密かに詠み、文箱に仕舞い込む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 19:02:11
6144文字
会話率:8%
政略結婚させられることになったアリシア。
お相手は伯爵家子息アルフレッド・ヴィルハイム。
常に最前線で陣頭指揮を取り、血濡れの黒狼と敵国から恐れられる彼は美貌と地位から、他貴族の子女から注目の的だった。
しかし非常に女嫌いな彼は数々の
縁談を突っぱねてきた。
そんな相手と結婚したくない! と自分の一存でわがままを言うわけにもいかず、アリシアはヴィルハイム領へ嫁ぐ。
そして結婚初夜「お前を愛さない」と言われた彼女は開き直り、好きに生きるようになった。
ところがアルフレッドの対応が少しづつ変わり始め……。
ある夜、寝室に呼ばれた彼女を待っていたものとは?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 19:00:00
8846文字
会話率:29%
姉クラウエアと妹セシリアは、同じ家に生まれながらも、まるで対照的だった。華やかな美貌と人懐こさで周囲の注目を集める妹とは裏腹に、クラウエアは目立たない容姿と堅実な努力で、静かに日々を積み重ねてきた。
ある日、名門アストリア伯爵家からクラウ
エアに縁談の話が舞い込む。それは、努力が初めて報われた瞬間だった。しかし、顔合わせの場で妹セシリアが放った一つの演奏が、運命を大きく狂わせる──。やがて縁談は妹へと移り、クラウエアは再び“影”へと戻されてしまう。
だが、静かに見守っていた一人の青年、ミルフォード男爵家の次男・ヴィルヘルムの誠実な想いが、クラウエアを新たな人生へと導いていく。名声も容姿もない彼女を真っ直ぐに見つめ、積み上げた日々を大切にしてくれる存在との出会い。そして、ようやく手にした、穏やかで愛に満ちた家庭。
一方で、美しさに頼って生きてきたセシリアは、夫の心変わりと周囲の冷たい視線に苦しみながら、自らの選択の重さを思い知っていく。
これは、光に向かって咲き誇るだけが“花”ではないと証明する物語。静かに根を張り、己の価値を信じて歩んだ女性が、真の幸せを手に入れるまでの成長と再生の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 18:02:11
9104文字
会話率:26%
高校時代の彼女の裏切りを引きずり、彼女もできず、独り身のまま12年が経過してしまった俺、石藤良二(29)
気付けば社会は、加速する少子化対策の為、収入要件を満たすものは一夫多妻制が認められるように変化していた。
親に勧められ、見合いをし
ようとするも、2回連続で、お見合い相手を一夫多妻制を導入したリア充イケメンに持って行かれ、
破談もしくはお見合い自体がキャンセルに…。
もはや、結婚を諦めかけていた時に、なんと10才年下の社長令嬢との縁談が持ち上がり…?!
※カクヨムサイトでも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 12:00:00
301556文字
会話率:47%
公爵令嬢セレスティアは婚約破棄された。婚約者のエリアス王子が男爵令嬢メルベルに浮気したからだ。セレスティアはエリアス王子を排除するため、エリアス王子の敵対派閥との縁談を了承した。
最終更新:2025-05-27 10:11:27
6912文字
会話率:39%
フランチェスカ家の伯爵令嬢、アンジェリカは、両親と妹に冷遇され、地下室の部屋で一人寂しく暮らしていた。
そんな彼女の孤独を癒してくれたのは、使用人のクラウスだけ。
彼がいなくなってからというもの、アンジェリカは生きる気力すら失っていた。
そ
んなある日、フランチェスカ家が破綻し、借金を返すため、アンジェリカは娼館に売られそうになる。
しかし、突然現れたブリオット公爵家からの使者に、縁談を持ちかけられる。
戸惑いながらブリオット家に連れられたアンジェリカ、そこで再会したのはなんと、幼い頃離れ離れになったクラウスだった――。
8年の時を経て、立派な紳士に成長した彼は、アンジェリカを妻にすると強引に迫ってきて――!?
執着系年下美形公爵×不遇の無自覚美人令嬢の、西洋貴族溺愛ストーリー!
タグ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 08:39:36
95209文字
会話率:31%
時は大正。豪商の娘・薫子は、駄菓子屋『てんぐ堂』で天狗の面をつけた謎の青年・あさひと出会い、好意を寄せられる。戸惑いながらも薫子はあさひと密かに文を交わし、互いに想いを深めていくが、ある日薫子の縁談が持ち上がる。苦労も厭わないと駆け落ちを願
う薫子だが、あさひは「自分は人の理から外れるものだから」とその申し出を拒み、別れを告げて——。
全9話
完結まで毎日朝6時と夕方18時に更新します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 18:00:00
27380文字
会話率:49%
前世聖女だった記憶があるシャルロット。
前世では共に魔王を倒した勇者と結婚したものの、勇者をめぐる痴情のもつれに巻き込まれ若くして死んでしまった。
今世こそは『幸せな結婚生活』を目指すものの、尽くしてきた婚約者からは他の女性と子供ができたと
言って婚約解消されてしまう。
絶望していたシャルロットのもとに、なぜか今まで独身を貫いていた辺境伯からの縁談が申し込まれる。
今度こそ理想の幸せな夫婦となるため、全力で前世の力を使い辺境伯に気に入られようと頑張るシャルロットだったが、辺境伯の方にも何やら事情があるようで……?
少しズレた方向で一生懸命なヒロインと、愛が重い前世魔王ヒーローのお話です。
◆◆氷雨そら先生ご企画「#愛が重いヒーロー企画」に参加しております!◆◆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 23:16:34
111641文字
会話率:47%
※第9回スターツ出版文庫大賞特別賞受賞作・出版権は当方にあります※
四方を海に囲まれた国・花綵。
長らく閉じられていた国は動乱を経て開かれ、新しき時代を迎えていた。
特権を持つ名家はそれぞれに異能を持ち、特に帝に仕える四つの家は『四家』と
称され畏怖されていた。
名家の一つ・玖瑶家。
長女でありながら異能を持たない為に、不遇のうちに暮らしていた紗依。
異母妹やその母親に虐げられながらも、自分の為に全てを失った母を守り、必死に耐えていた。
かつて小さな不思議な友と交わした約束を密かな支えと思い暮らしていた紗依の日々を変えたのは、突然の縁談だった。
『神無し』と忌まれる名家・北家の当主から、ご長女を『神嫁』として貰い受けたい、という申し出。
父達の思惑により、表向き長女としていた異母妹の代わりに紗依が嫁ぐこととなる。
一人向かった北家にて、紗依は彼女の運命と『再会』することになる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 19:00:00
122039文字
会話率:14%
最強の防御魔法を持つ侯爵令嬢リナミリヤ。最強すぎるあまり、魔法が暴走状態で『誰も触れることができない鉄壁令嬢』と言われており、「ならば、なんでも侵蝕する猛毒公爵なら触れられるのではないか?」と実験的な縁談が決まる。
初恋相手でもある猛
毒公爵エドガルドとの、三ヶ月だけの期間限定夫婦にリナミリヤは内心喜ぶが、夫婦生活は気が抜けない。
――何故なら、絶対にバレてはいけない嘘が一つある。
=======================
ほぼギャグのラブコメディです。
12万字ほどで完結予定。
しばらく毎日更新・それ以降は毎週土曜日18時更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 00:00:00
227755文字
会話率:45%
ハートネル侯爵家の長女エリッサは、フルヴィオ王太子の婚約者。やがては王太子妃となりフルヴィオを支えるために、幼い頃から自己研鑚を重ねてきた。外交が苦手なフルヴィオをフォローするためにと、エリッサは学園を休学しながら近隣諸国を飛び回り、外交
や異文化の勉強に努め、次期王太子妃として人脈も広げていた。
そんなある日、国外にいたエリッサの元に国王陛下崩御の知らせが。慌てて帰国すると、自分の婚約者であるはずのフルヴィオ王太子の隣には、エリッサの実妹キャロルが寄り添っていた────
「君がこの国にいない間、キャロルはいつも俺のそばで、俺を支えてくれていた」「フルヴィオ様があたしを必要だと言うの。ごめんなさい、お姉様……!」
自分が国外を飛び回っていたのは全てフルヴィオのためだった。そう訴えるエリッサに、フルヴィオと妹キャロルのみならず、両親までもエリッサを咎める。
「承知いたしました。殿下、私を解放していただきます」
これからは自分のための人生を生きよう。そう思い再び国を出たエリッサの元に、両親から縁談の知らせが届き────
※いつもの全てがファンタジーな世界です。何もかもファンタジーです。現代風にアレンジしてある箇所も多々ございます。ご都合主義なお話です。
※この作品はアルファポリス、カクヨムにも投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 08:05:04
153333文字
会話率:43%
娼館で暮らすニアナ。
貧乏子爵家の令嬢だった彼女は、幼いころに母と共に父から捨てられた。
困窮する母子の命を救ったのは、下町の娼館の女たち。
彼女たちはニアナにとって実の親以上の、本当の家族となった。
そんな彼女にある日、自分を捨てた子爵家
から使いがやってくる。
親殺しの噂もある有名な変人、冷血公爵ウィリオンへの縁談だった……。
共に過去の傷を背負って生きるふたり。
国を揺るがす陰謀に直面しながら、互いの本当の姿をゆっくりと見つけてゆく。
健気で真っ直ぐ、だけどぽんこつ風味のヒロイン。
無口で冷徹、だけどとんでもないクセありなヒーロー。
あははと笑って、ぐすっと泣いて、手に汗握って。
そうして最後は登場人物たちと手を握って青空にジャンプしたくなるような、そんなお話にしてみました。
ニアナと一緒に幸せになってください!
ようこそ公爵家へ、そして銀の魔女亭へ!
*2025年4月12日より毎日18時に更新
*2025年5月17日最終回
*書籍化、コミカライズ対応いたします
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 18:00:00
129091文字
会話率:33%
海がすべてのこの世界。
ウィスタは、水を操る力、水霊の紋章をもって生まれた。
しかし期待された能力が発現せず、意に沿わない縁談を受ける。
が、夫となるひとは、祝言に向かう船の事故で命を落とした。
顔をあわせたことがない夫の死により、彼女は
すべてを失う。
ちいさな港町で、船護りの巫女をしながら一人、生きてゆく。
だが、ある日。
波にのまれかけた男を救う。
そしてその、男の胸には……。
水霊の神殿を擁するちいさな島国、聖ルオ国。
数百年の鎖国の歴史が、ウィスタとともに、大きくうごいてゆく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 07:00:00
59228文字
会話率:32%
「君との婚約は破棄させてもらおう」
初めてお目にかかった彼が告げた言葉でした。
『どうして私が』……考える間もなく進んだ政略結婚でしたが、かの強国、クレイン王国の第二王子ゼラハルトは【死神に憑かれた】第二王女エミネイラの噂をお聞きになり、こ
の縁談こそが我がクラーラ王国の謀略だと判断されたご様子。すべてを失い国を追われたエミネイラは広大な平原で、ある男に出会ったことで生きる意味を見出すのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 22:35:38
80471文字
会話率:45%
学園を卒業後、結婚もせず、のんびり暮らして行こうと思っていた矢先、出張地から帰ってきた父親から縁談を纏めてきたことを聞かされる。
お相手は伯爵令息で、過去に三回も婚約が破談になっているという。しかもいずれも破談の理由は相手側の「土地の空気
が合わなかった」というもの。
果たしてマデラインは無事に嫁ぐことができるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 19:31:07
11154文字
会話率:42%
【鉄壁紳士の公爵令息 × 嫌われたくて空回る悪女令嬢】
リュシアン・フェーヴル侯爵令嬢は、家の都合で決まった縁談を破談にするため、「わざと感じの悪い令嬢」を演じて初デートに臨んだ。
遅刻、上から目線の注文、辛辣な物言い――完璧な“悪女”を
演じきった……はずだったのに、相手のレオニス公爵令息は一向に怒らず、優雅にすべてを受け流してくる。
むしろ彼の紳士的な振る舞いと優しさに、リュシアンの方が心を乱されてしまい──?
悪女芝居、初戦にしてまさかの敗北!?
恋になるはずがなかった縁談が、まさかの方向へ走り出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 03:16:45
13397文字
会話率:20%
しっかり者だが自己評価低めの伯爵令嬢エレクトラ。婚約相手は年下の美少年。
父の再婚で家に乗り込んできた義母と義姉たちにいいようにあしらわれ、困り果てていた。
そこへ父がエレクトラに縁談を持ち込むが、二歳年下の少年で爵位もなければ金持ちでもな
い。
エレクトラは悩むが、義母は借金のカタにエレクトラに別な縁談を押し付けてきた。
もう自立するわ!とエレクトラは親友の王弟殿下の娘の侍女になろうと決意を固めるが……
11万字とちょっと長め。
謙虚過ぎる性格のエレクトラと、優しいけど訳アリの高貴な三人の女友達、実は執着強めの天才肌の婚約予定者、扱いに困る義母と義姉が出てきます。暇つぶしにどうぞ。
他サイトからの転載です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 08:30:00
123507文字
会話率:40%
家の都合で決められた婚約者の扱いがひどい。招待状は無視する、学園では目も合わさない。メガネっ子の私になんか、関心がないんだと思っていました。それならいっそ解放して欲しいものです。と、思っていたら、婚約者は真実の愛を求めてパーティ会場で婚約破
棄! でも、事情もあったみたい。元婚約者には幸せになって欲しい。私、彼の真実の愛探しを一生懸命お手伝いしました。知り合いのご令嬢も紹介しましたのよ? だのに強硬に再婚約を迫られて大弱り。一度婚約破棄されたら戻すのなんか至難の業。母だって、私のために他の縁談を探してますし、彼の友達だって私に親身になって寄り添ってくれたり。これはそんな私たちの愛と友情(と下心)の物語です! 多分12万字くらい。50話くらい。単純な純愛物語です(当社比)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-05 18:40:07
154526文字
会話率:40%
婚約破棄を2回も経験した貧乏伯爵令嬢フィオナは、社交界デビュー前から修道院入りを目指す。だが、良縁のためには血も涙もない剛腕女中マルゴットは許さない。自己評価低すぎの令嬢を叱咤激励し、少しでもいい縁談目指して奮闘する。でも、地味すぎ令嬢が本
気の恋に落ちてしまい…… 紆余曲折少ない恋愛物語。暴力なし。キスシーンが多め? 56話でおしまい。R15は保険です。
単なる恋愛物語。暴力なし。悩むような問題点なしの軽い話。
カクヨム様、アルファポリス様にも載せています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-28 13:17:23
175752文字
会話率:41%
ロズリーヌ・エルフェは、サムエラ国の名門貴族エルフェ公爵家の一人娘。恋愛結婚が主流の現代、彼女もまた愛する人との幸福な結婚を夢見ていた。しかし、彼女には不名誉な二つ名──『フラ令嬢』があった。その所以は、恋心を抱いた相手にことごとく振られて
しまうこと、そして彼女の失意や非日常的な出来事があると決まって雨が降る「雨女」であることだった。
七歳、十歳、十五歳── 何度も恋に破れ、「もう恋はしない」と決めたロズリーヌ。しかし十八歳になり、封印していた感情が解け、学園の人気者ジョナタンに四度目の恋をする。彼の優しさや明るさに触れるたび、胸は高鳴り、未来への期待が膨らむロズリーヌ。だが、学園生活も終盤に差し掛かる中、オニキス王国から縁談話が舞い込んできた。
干ばつや不作に苦しむオニキス王国。友好関係を深めるために、サムエラ国の娘を王妃として迎えたいとの申し出があったのだ。父のエルフェ公爵は「無理をする必要はない」と断る選択肢を与えてくれたが、ロズリーヌは卒業までに恋が実らなければ縁談を受けることを決意する。
意を決してジョナタンに気持ちを伝えるロズリーヌ。しかし、彼の返事は──「ごめん」。ジョナタンにはすでに想いを寄せる相手がいたのだ。空は暗雲に覆われ、激しい雨が降る。
再び恋に破れ、心を抉られたロズリーヌ。しかし、彼女は嘆きに沈むだけではなく、オニキス王国へ行くことを決意する。「公爵家の娘として、そして一人の人間として、自分にできることを果たしたい」──その想いを胸に、彼女は新たな未来を歩む覚悟を固めた。
オニキス王国で彼女を待ち受けるものは何か?
恋愛に破れ続けた『フラ令嬢』の物語は、ここから新たな章を迎える。運命と責任を前にしたロズリーヌの選択と、彼女の成長を描く物語がいよいよ始まる──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 16:40:36
65415文字
会話率:34%
公爵令嬢である、ロズリーヌ・エルフェは恋愛を夢見ていた。
上級貴族の間では政略結婚が未だにあるとはいえ、政略結婚が主流だったのは遠い昔のこと。
今の主流は恋愛結婚だ。
好きな人と恋をして、好きな人を愛して。
好きな人と過ごし、好き
な人と添い遂げる。
いつか自分にも、自分だけの愛する王子様が現れるのだと信じていた。
初めての恋は七歳の時。二回目の恋は十歳。三回目の恋は十五歳。
もう、恋はしない。そう思っていたロズリーヌだが、十八歳になり封印していたはずの感情が解かれ、四回目の恋をした。
ある日、卒業後に他国の王との縁談話が公爵家に舞い込んで来た。
ロズリーヌが夢見た結婚とは真逆の政略結婚だ。
父のエルフェ公爵は断ってもいいと言ってくれたが、四回目の恋が実らなければ公爵家の為にも縁談を受けることにした。
ロズリーヌには、二つ名があった。
学園の中や陰で呼ばれている。ロズリーヌ本人が望んでつけらたものでは無い。
『フラ令嬢』
これがロズリーヌの二つ名だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-07 15:36:52
16599文字
会話率:33%
短編シリーズ『私が見守る魔王な』の連載版。
魔王様が、奥様になりました。その目的は復讐だそうです。
奥様と旦那様の、甘い夫婦生活を見守るわたしは思います。
これのどこが復讐なのでしょうか?
ある日のこと、旦那様に王女との縁談が持ち上が
りました。
え、旦那様は既婚者ですよ?
やがて、奥様の復讐の真意が明らかになるのですが…………
魔王な奥様と、聖騎士な旦那様と、お二人を見守るわたしの物語。
奥様の正体は、くれぐれも旦那様にはご内密に。
『余は、ツマオウとなる!』
奥様が、北の大地で奮闘します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 12:00:00
171956文字
会話率:31%
魔王様は奥様になりました。その目的は復讐だそうです。
奥様と旦那様の甘い生活を見守る私は思います。
どこが復讐なんだ?
ですがその日、旦那様に王女との縁談が持ち上がりました。
え、旦那様は既婚者ですよ?
そして奥様の復讐の真意が明らかになる
のですが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-27 10:00:00
10850文字
会話率:39%
人の心を覗ける不思議な力を持つ真珠を受け継いでいる侯爵令嬢のシュリアは、自分のお城で働く庭師に片想い中。
身分が違いすぎるため、当然気持ちを伝えることなんて出来るわけもなく、悶々とする日々を過ごしていたある日、シュリアはとつぜん有力貴族との
縁談を押し付けられる。
結婚なんて冗談じゃない。
縁談を潰そうと画策するシュリアは、なぜか殺人事件の容疑者にされ、思いがけず片想いの相手と一緒に行動することに。
どうしたって自分のことをお嬢様としか扱ってくれない天然かつ生真面目な庭師の青年。
貴族としてのブライドが高く、身分違いの結婚など絶対に認めない厳格な祖母。
立ちはだかる壁は高い。
侯爵令嬢の恋は果たして実るのか……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 16:30:00
299126文字
会話率:33%
とある事情から縁談をあきらめていた公爵令嬢に持ちかけられたのは年下の訳有り名家との縁談だった。
居場所がないならつくるまで、己の価値は己で示せばよい
そんな令嬢が後に辺境の聖母と呼ばれるまでの物語
キーワード:
最終更新:2025-05-05 07:45:37
19843文字
会話率:57%