エマは、甘いものが大好きな王都のギルド受付嬢。
気だるげなSSSランク勇者・グリードの攻略法を”偶然”見つけてしまった彼女は、以来、甘味と引き換えにとんでもない依頼を片付けてもらう関係に。
だけどその関係は、あくまで「スイーツが主役」で、
「エマ」はおまけ。
だから、想いが育ってしまった時、エマは勇気を出して距離を取ることにした――のだけれど?
「……え、勇者グリードが好きなのは、甘いものですよね?分かってます、同志ですから!」
逃げたら追ってきた、スイーツより甘い最強ダウナー勇者。
ラブとパフェで世界が救える、そんなちょっと馬鹿で本気なラブコメディ。
ダウナー系チート勇者×受付嬢の勘違い溺愛系です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 07:34:42
16382文字
会話率:39%
有象無象の貴族、1000をも超すといわれる男爵家の一つ、ワレンジャール家の子供に転生した。
はっきり言って勝ち組などではなく小物貴族そのものだった。
鶏口ならず、牛後の糞的立ち位置。
けれど前世も慎ましく生きていたため、妙にそのポジションに
居心地の良さを覚えることに。
培った勿体ない精神、節約術で何故か家族や友人に愛され、周りからは勘違いされつつも、多くの問題を解決していくのだった。
勿体ない精神から生まれたユニークスキルや、気づけば『アーティファクトの使いの倹者』なんて二つ名がつき始めたが、やはり小物貴族ムーヴはやめられそうにもなかった。
本作品は『カクヨム』にも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 21:00:00
648463文字
会話率:32%
魔法と剣とインターネットのある世界。
アンダーグラウンドというより汚泥のそこに溜まっているヘドロみたいな連中が集うアラクネット掲示板。
そこに婚約破棄と国外追放のダブルコンボを食らった聖女が降臨する。
『強制服従』の呪いを『安価』に置換し
た聖女は、重要な判断をスレのカスどもに委ねた結果、魔王城に向かうこととなり……
これは、ひっそりしていたいのにバカどもによる安価のせいでなんだか勘違いされまくり、最終的には『救世の聖女』とか呼ばれる少女の悲喜こもごもな話――
(カクヨムにも同じのを上げています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 01:22:09
598106文字
会話率:26%
【ブレイヴ・ヒストリア】
それは、ある世界で一世を風靡した、ファンタジーRPGだった。
物語の主人公ローランは、ククル村という田舎の村で穏やかな日々を、幼馴染の少女アリシアと共に過ごしていた。
慎ましくも穏やかな、幸せな毎日。
しかし――ある日突然。
そんなローランの平穏な日常は脆くも崩れ去る事になる。
平和なククル村にある日、突然――レクス・サセックスと名乗る貴族の少年が現れる。
聞けば彼は、エルロード王国における、有数の貴族、サセックス家の嫡男であり、アリシアの体質に目をつけサセックス家に側室として迎え入れる為に、連れに来たという。
最愛の少女を奪われるという現実。
そんな現実を受け入れられないローランはレクス・サセックスに決闘を挑んでしまう。
これは、そんな【ブレイヴ・ヒストリア】の世界の悪役貴族に転生してしまった男の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 22:20:26
494152文字
会話率:38%
実力とは何を指すだろう。
──知力か?
──筋力か?
──権力か?
否、その全てである。知能なき権力者は自己中心的、権力なき力持ちは奴隷、筋力なき知能人は転けて死ぬ。
どれか一つでも欠けてはならない存在。その完璧な存在こそ
実力者と我らは呼ぶのであろう。
主人公レインは影響を受けやすい人物であった。幼い頃に見たあの映画が忘れられない。見たもの、感じたものを思うがままに想像して実行したいという気持ちを抑えきれなかった。
そんな感性を持つ主人公はある日、不幸な災害に見舞われる。そこで命を落としてしまった彼はどういうわけか2度目の人生を歩むことに。
地球ではない不思議で魔力の満ちた新世界。その世界は魔法もあればルールもある。前世とは違った新しい環境でレインは何に影響され、何を成していくのか。
──それは転生した後の体でも答えは変わらなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 15:10:00
343284文字
会話率:54%
好きな女の子が、いつも首から下げているペンダント。どうやら写真入れになっているらしい。誰の写真なのか、彼は気になっていたのだが……。
(「エブリスタ」でも掲載しています)
最終更新:2025-06-15 11:30:00
1919文字
会話率:30%
魔法学院に秋入学した闇の名門の跡取り、アレクシス。平凡な生活を望むも、周囲が勝手に伝説を作り、次々と事件に巻き込まれる。監視役のメイド・リリスと共に、陰謀に翻弄される誤解コメディ。
最終更新:2025-06-15 10:00:19
148935文字
会話率:29%
浮遊大陸が空に浮かぶ世界《アルシオン》。
エリート操縦士が空を舞う機導学園都市で、最底辺の【整備補修科】に所属する少年アルドには秘密があった。それは、兵器であるはずの機巧〈ギア〉の“心の声”が聴こえる、という唯一無二の才能。
ある日、学園最
強と謳われるAコース首席、フレアリアの駆る一番機《ブレイズワン》が原因不明の暴走を起こす。誰もが諦めたその墜落の危機を、アルドはたった一人で救ってみせた。
その代償として、規格外の危険人物“零番(ゼロナンバー)”の烙印を押された彼は、なぜかフレアリア自身の“監視”のもと、彼女との奇妙な共同生活を送ることに!?
「か、勘違いしないでよね! あんたを監視するのは任務なんだから!」
高飛車で素直じゃないエースのお姫様、フレアリア。
だが、彼女は伝説に謳われる《十機神姫》の、ほんの一人に過ぎなかった。
これは、一人の落ちこぼれ整備士が、個性豊かな十人の少女たちの心を“調律”し、やがて世界の運命に立ち向かっていく、王道の学園空戦ファンタジー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 10:00:00
11080文字
会話率:18%
「認めたら負けだ、絶対に勘違いだ」
同性の親友の雨宮律(あまみやりつ)に恋愛感情を抱いているかもしれないと気がついた紺野咲久(こんのさく)は、持ち前ののネガテイブ思考と考えすぎな性格でその感情を拗らせまくり、精神的に辛い日々を送っていた
。
「彼女との関わりがある限り、私はずっとこんなに辛いのか」
そんな思考に陥った結果、律との距離を極端に置くことで親友→友人→知り合い→他人とか関係を完全に戻そうと試み成功した矢先、事故で死んだかと思えば、なぜか律とともに異世界に転移していたのだった。
自分自身の律への恋心を全力否定して精神状態を保とうとする咲久。一方、律が隠していた咲久に対する想いは尋常じゃないくらい重かった‥‥‥!?
自己の影響で咲久に対して過保護化した律と、お豆腐メンタル、すぐ病む、しかも強がりで素直じゃない咲久。
そんな性格難あり少女たち2人の、勘違いとすれ違いの異世界百合ファンタジー!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 23:50:00
153709文字
会話率:43%
「貴方様が剣聖アリス様のお師匠様、大剣聖タクミ様で御座いますね」
「え、いや、人違いじゃないか?」
戦力外通知を受けて、パーティーから追放された俺は、冒険者を引退して山で一人のんびりと暮らしていた。
だが、いつのまにか弟子が人類最強に
なっており、その師匠の俺が宇宙最強と噂され、冒険者ランキングの1位になってしまう。
勘違いされて、俺の元に弟子志願や、ドラゴン、果ては勇者や魔王までが次々とやって来てしまう。
いや、やめて下さい。
俺、ただの雑魚ですよ?
この話は俺が本当に宇宙最強になるとか、そういう物語ではない。
ただ、ただ、人外の者達に巻き込まれながら、勘違いされ続ける悲劇、いや……
喜劇の物語である。
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第7回ネット小説大賞受賞、書籍化しました。
これも読書の皆様が応援してくださったおかげです。
本当にありがとうございます。
一二三書房様のレーベル、サーガフォレストから発売しました。
イラストはtoi8様です。
素敵なイラストを描かれる方に絵を担当して頂き、作者は舞い上がっております。
また、ページ数ギリギリまで書き下ろしを書かせて頂きましたので、かなり本は分厚くなり、お買い得でございます。【宣伝】
⬇︎下の方にある書報からamazon様で注文も出来ます⬇︎
皆様、どうか、よろしくお願い致します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 21:01:11
953473文字
会話率:39%
宮廷魔法少女エンリカは、恋愛経験ゼロの重度腐女子。BL妄想に忙しい毎日を送っていたが、突然第一王子からプロポーズされ大混乱! 結婚回避のために男装して騎士学校に潜入するが、まさかの王子に“美少年”として見初められてしまい――!?
妄想と現実
が交錯する、ドタバタ恋愛逃走劇!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 18:15:01
4070文字
会話率:48%
ダークストーン帝国の皇女セレスティア・ヴォイドハートは、暗黒の雷帝の娘として恐れられる美貌の闇の魔法少女。
完璧な見た目とは裏腹に婚活は失敗続き。素性を隠して挑んでも男たちは皆逃げ出す。
だが、変装中に出会った青年エリックだけは、どこか他の
男と違っていて——。
悪の魔法少女の婚活コメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 23:05:16
6975文字
会話率:56%
宮廷魔法少女、セラフィーナは誰よりも強く美しく、そして誰よりもプライドが高かった。だが同期の魔法少女たちが次々と婚約を決める中、彼女だけが取り残されていた。そんな彼女に舞い込んだ縁談は、なんと雲の上の存在である第四王子アルベルト殿下!
ただ
し結婚の条件は模擬戦で「殿下が勝つこと」。相手は剣もまともに振れない噂の王子。セラフィーナは策略をめぐらせ、あえて負ける演技を決意するが――。
プライドと恋が交錯する、逆転婚約ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 19:23:24
5196文字
会話率:32%
かつて異世界に君臨した大魔王フレア。
勇者に討たれ、次に目覚めたのは日本のボロアパート! 貧弱な美少女の体で、最大の敵は【家賃の督促状】!?
腹心の元・参謀(現ハムスター)と共に、起死回生の一手『Vtuber』で現代を生き抜く!
これは
、尊大ポンコツな元・魔王様が再び頂点を目指す、勘違い世界征服コメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 15:00:14
1997文字
会話率:34%
「黄金の時代」から始まった冒険者ブームは今も衰えることはなく、人々は冒険者に憧れ自由を渇望していた。これはそんな時代に活躍をとげた一人の冒険者とその仲間達の物語である。
‥‥‥とか何とか言われているが、その実状は肩書きだけが勝手に立派にな
ってしまったちょっと人より攫われやすいだけのごく普通の小娘が、個性豊かな冒険者達に振り回されたり振り回したりするドタバタ劇である。
果たして何の能力も持たない一般人ギルドマスターのクリアに平穏な日々は訪れるのだろうか。
*現在10話まで毎日更新中です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 18:16:10
154458文字
会話率:45%
陰キャなコンビニバイトの俺、神代タクミ(28歳)。
趣味はゲームと深夜アニメ。そんな俺が、トラックに惹かれそうな女の子を助けて死亡。かと思ったが、目を覚ますと、そこにはテンション高めなギャル女神が!
女神様に「チートスキ
ルを授けます♡」と言われた直後、**「あっ、バグってますね!まあいっか☆」**と、説明もなく異世界に強制転送。
転生先で手にしたスキルは
—— 《装備の声を聞く》のみ。
「うわ〜また変なやつに装備されちまったよ…」
「おい剣、お前マスター選ぶ目ェついてんのか?」
「ちょっと!アタシが先に装備されてたんですけど!?」
気づけば、武器や防具の声が俺だけに聞こえる。
剣は厨二病、防具はメンヘラ、ブーツは関西弁、パンツ(♀)に至ってはヤンデレという個性大渋滞な装備たち。
さらに装備同士がケンカを始めて、スキルが勝手に発動するカオス展開に!
——これは、地味で冴えないバイト男が、装備に振り回されながらも英雄(予定)になる男の笑いと涙(?)の異世界ライフ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 12:04:28
12196文字
会話率:39%
俺、東山 晴人には長年片思いしている幼馴染がいたその女の子の名前は高峯 凛。見た目、「清楚美人」。学力、運動、共にトップクラス。そして、中身まで完璧と来た。好きにならない訳がないという話だ。そんな超絶美人で完璧な幼馴染に、俺は告白しようと決
意する。そして、告白決行日。俺は告白するために、凛を待っていた。凛と凛の友人の中園 真彩さんが話しながらやって来た。中園さんとの話が終わったら凛に話しかけようと思っていたのだが、そこで俺はとんでもない話を聞いてしまった。「そう言えば凛、藤田先輩の告白断ったってほんと!?」「うん、断ったよ」「因みに何て理由つけて断ったの?」「経験人数100人以上の人じゃないと付き合えないって言って断った」ッスゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・。え?????凛の好きなタイプって「経験人数100人以上」の男子なの!?!?!?!?
なるほどなるほど・・・・・・・・。「いや、絶対無理なのでは?」そう思わずにはいられなかった。
だが、俺は凛の事がどうしようもないほどに好きなため、諦めなたくなかった。だから俺は、こう思った訳だ。「片思い中の幼馴染の好きなタイプが「経験人数100人以上」らしいので、100人斬りしようと思う」と。※R15は保険です。また、初投稿ですのでお粗末な文章だとは思いますが、温かい目でお読み下さい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 20:10:00
14890文字
会話率:23%
俺、東山 晴人には長年片思いしている幼馴染がいた。その女の子の名前は高峯 凛。
見た目、「清楚美人」。
学力、運動、共にトップクラス。
そして、中身まで完璧と来た。
好きにならない訳がないという話だ。
そんな超絶美人で完璧な幼馴染に、俺は告
白しようと決意する。
そして、告白決行日。
俺は告白するために、凛を待っていた。
凛と凛の友人の中園 真彩さんが話しながらやって来た。
中園さんとの話が終わったら凛に話しかけようと思っていたのだが、そこで俺はとんでもない話を聞いてしまった。
「そう言えば凛、藤田先輩の告白断ったってほんと!?」
「うん、断ったよ」
「因みに何て理由つけて断ったの?」
「経験人数100人以上の人じゃないと付き合えないって言って断った」
ッスゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・。え?????凛の好きなタイプって「経験人数100人以上」の男子なの!?!?!?!?
なるほどなるほど・・・・・・・・。
「いや、絶対無理なのでは?」
そう思わずにはいられなかった。
だが、俺は凛の事がどうしようもないほどに好きなため、諦めなたくなかった。
だから俺は、こう思った訳だ。
「片思い中の幼馴染の好きなタイプが「経験人数100人以上」らしいので、100人斬りしようと思う」と。
※R15は保険です。
また、初投稿ですのでお粗末な文章だとは思いますが、温かい目でお読み下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 06:00:00
14894文字
会話率:24%
ネトラレ・アレルギーの方に朗報。
NTRは予防できるらしいです。
※あくまでコメディです。暇潰しにでもどうぞ。
最終更新:2025-06-10 16:15:34
5588文字
会話率:33%
王国の聖女ロザーリエは王太子殿下から婚約破棄を告げられたストレスで暴飲暴食を重ねてしまう。
変わってしまった体形を元に戻すために必死でダイエットしていると聖女のことを調べているという隣国の人間と出会う。
聖女ロザーリエの状況を知ったそ
の青年は彼女を助ける為に強硬手段に出るが──
ギャグテイストの短編です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 11:01:53
5968文字
会話率:37%
エリート人生を邁進する無花果 落葉(イチジク オチバ)は対人運がとてつもなく悪く、そのストレス発散になっていたのが、趣味である『勘違い』をテーマにする娯楽だった。
ある日、目が覚めると神を名乗るイケメンに異世界へと招待すると言われ
る。
今までの対人運の悪さから変人奇人に慣れていた落葉は冷静に状況を見て夢だと確信する。
どうせ夢ならばと落葉は趣味である『勘違い』をテーマにした物語を楽しめる世界がいいと願うと神はそれを承諾し、イチジク オチバを異世界に転移させる。
オチバは神の勘違いによって『オチバ自身が勘違いされてしまう』という呪いにも近い運命を定められたとも知らずに。
オチバはこの世界に存在する主人公格の存在たち、神に勇者に魔王に悪役令嬢といった連中に良い意味でも悪い意味でも勘違いされていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 07:02:38
948882文字
会話率:43%
俺の名前は桐生《きりゅう》士郎《しろう》 。
少し運動が人よりでき、学校の成績はかなり良い普通の高校生。
放課後はいつも友達グループと何かを賭けたゲームをし、退屈ながらも楽しい高校生活をエンジョイしていた。
そんな日々の中で、少し
強めの刺激を求めて、今回のゲームでは負けた奴は自身が好きな女の子に告白するという罰ゲームをする事になった。
結果、俺が負け、その日の放課後、中学校時代から想いを寄せる朝比奈 凪《なぎ》に告白しようとしたのだが、その一足先に告白現場にやって来たのは凪の親友にして、学校一の美少女と呼ばれる小鳥遊 柊さんだった。
そして、俺は凪が来たと勘違いして、柊さんに間違って告白してしまい。
柊さん。との甘酸っぱい恋物語が……始まるのか? これ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 19:10:00
100756文字
会話率:67%
療術の腕を見込まれて勇者と共に旅に出た俺は、気づけば魔界に置き去りにされていた。
魔王を討つため魔界に入った俺たちは強力な魔族に苦戦を強いられ、勇者たちは俺を見捨てて逃げ出したのだ。
アイツら、俺を裏切りやがったな……!
幸い
、気絶した俺が目を覚ますと魔族は息絶えていたが、こんな化け物にまた見つかれば今度こそ命はない。
身を隠せる場所はなく、一人で魔族と戦うだけの力もない。となれば――俺は死んだ魔族の衣服を身にまとい、変装することにした。
だが、再び現れた魔族たちはそんな俺の姿を見てこう言った。
「お迎えに上がりましたわ、カイゼル閣下」
え、もしかしてあいつ、思ったより偉い奴だった?
後悔先に立たず。あっという間に俺は魔王軍の将カイゼルとして、魔族の要塞に連れていかれることになる。
……こうなったらこいつら騙し抜いて、人間界に辿り着いてみせる……!
なあに、俺にはあらゆる傷を治す療術がある。いざとなれば勇者たちすら認めるこの力を使ってどうとでも――え? 療術は人間にだけ与えられた力だから使用禁止? もし使えば正体がバレて即処刑? 俺の特技、療術だけなんですけど?
ハハ、死んだわ俺。
――これは、魔王軍の将カイゼルと間違われた俺がなぜか魔族たちを従えることになり、魔将軍カイゼルとして人間や敵対勢力と戦いながら人間界に帰る方法を模索する羽目になる魔界流離譚である。
※カクヨムでも同時投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:00:00
163478文字
会話率:34%