王都で商人をしているカルロの前に、自称天使の美少女が現れた。彼女はどうやら高位貴族のご令嬢らしいのだが、かたくなに家の名前を口に出そうとはしない。その上、勝手に居候生活を始めてしまった。
カルロとともに過ごすうちに、なぜ家出をしたのかを話
し始める少女。なんと婚約者に「お前を愛することはない」と言われてしまい、悪役令嬢扱いされたあげく、婚約解消もできずに絶望したのだという。
諦めた様子の彼女に、なぜか腹が立つカルロ。彼は協力を申し出るが、カルロもまた王族から脅しを受けていて……。
実は一途で可愛らしいヒロインと、したたかに見えて結構お人好しなヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 20:11:50
14493文字
会話率:80%
子爵令嬢サロメは、飲んだくれの父親、意地悪な継母、手癖の悪い異母妹とともにおんぼろ屋敷に住んでいた。
ある日彼女は、実家の借金を肩代わりしてもらう代わりに、訳ありの侯爵令息の婚約者になる。引っ越し初日、彼女は婚約者からお前を愛することはな
いと言われてしまった。
しかしめげない彼女は、病人のような婚約者の世話を甲斐甲斐しく行う。すると徐々に婚約者は元気を取り戻し始め、彼女との距離も縮まり始める。
ところがある日、異母妹がサロメの婚約者の子どもを妊娠したと屋敷に押しかけてきた上、彼女を追い出そうとしてきて……。
理想のお家を追い求めたヒロインと、献身的な彼女に惚れこんだ純情なヒーローの恋物語。
作者的にはハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 20:03:40
7998文字
会話率:48%
華族の娘として、政略結婚した主人公。ところが夫となる相手にはすでに身分違いの妾がいた。
結婚式の最中でありながら、お前を愛することはないと宣言されてしまう。結婚生活が始まり、妊娠した喜びを味わうも同時期に妾も妊娠していることがわかる。その
上、夫は出産の際にも妾のそばに付き添うことを選んだ。
怒りに燃える主人公は、出産時に亡くなった妾の娘を引き取って育てることに決める。さらに自分の娘と妾の娘を入れ換え、夫自らの手で、愛した女が命懸けで残した子どもを傷つけるように仕向けるのだった。
やがて主人公の企みは明るみに出るが……。
ざまぁされることになった不幸せな継母のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-01 20:14:35
7992文字
会話率:15%
「ヴィオラ!お前との婚約を破棄させてもらう!」
転生したら国王でした。
しかも只今バカ息子が断罪劇の真っ最中。これからどうすりゃいいの?
アホギャグショートショートです。
※ 暴力表現があります。ご注意下さい。
最終更新:2024-10-12 19:00:00
4491文字
会話率:41%
「メルヴィ・ハハリ。お前との婚姻は無効とし、国外追放に処す。その忌まわしい姿を、二度と俺に見せるな」
メルヴィはザブァヒワ皇国の皇太子ヴァルラムの番だと告げられ、強引に彼の後宮へ入れられた。しかしヴァルラムは他の妃のもとへ通うばかり。さら
に、真の番が見つかったからとメルヴィへ追放を言い渡す。
彼は知らなかった。それこそがメルヴィの狙いだということを――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-02 20:25:56
10061文字
会話率:29%
「ベリンダ!お前は俺の大切なジャスミンを虐めていたそうだな。お前との婚約を破棄する!」
「チェスター様。貴方、バカなんですか?」
ピンクブロンド令嬢、ジャスミン。可愛らしい見た目に惹かれて寄ってきた男たちを、彼女はその毒舌で今日もぶった
切る。
そんな彼女はある日、レナード・アンダーソンと名乗る令息から、婚約破棄をしたいので恋人のフリをしてくれと頼まれて――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 22:56:27
10231文字
会話率:48%
★カクヨム様にて先行公開中です。
ある日突然、乙女ゲーム『聖なる花乙女の祝福を』に登場する伯爵令嬢アンリエッタ・リージャスに転生してしまった私。
暫定・花乙女と揶揄されるアンリエッタはゲームの序盤も超序盤、チュートリアルで魔力を暴走させて
死んでしまう令嬢である。
だけどせっかく転生したならと、意気込んで推しキャラのもとに向かってみるけど――私のせいで魔法薬の調合に失敗してしまったエルヴィス(推し)は、ゲーム通りの天使ではなく悪魔に豹変!?
「私のエルヴィス様を返せ~!」
「そもそもオレ、お前のじゃねぇし」
こうなったら絶対に魔法薬を完成させて、推しに会ってみせる! そのためならチュートリアルでもなんでも生き残ってやるから!
寝ている間にキスしようとしてくるお色気校医や、冷酷無慈悲な義兄、抱きつき癖のある従者、喧嘩腰の王太子、悪魔と化した意地悪なクラスメイトなどなど、顔面凶器な攻略対象たちに翻弄されつつも必死に授業や特訓に励んでいると、私を見る周囲の目が次第に変わってきて……?
え? 『魔力量が尋常じゃない』? 『あなたこそ花乙女に相応しい』ですって?
いやいや、私、もうすぐ死ぬ予定の暫定・花乙女ですから。花乙女に選ばれるのは、異世界から召喚されてくるヒロインですからね。
チュートリアル開始まで残り1か月。崖っぷち令嬢の奮闘劇、始まります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 16:25:47
144820文字
会話率:36%
捨て子だったクナは、義理の兄と共に最果てと呼ばれる村で小さな薬屋を営んでいた。
兄や村人たちから「ろくなポーションが調合できない」と馬鹿にされながらも、毎日懸命に働き続けるクナ。
「お前は薬と偽って、毒入りのポーションを売ったそうだな」
そんなある日、村長の孫娘の愛犬を毒ポーションで殺害したと冤罪をかけられ、鞭打ちの末に村を追放されてしまう。
『死の森』と呼ばれる場所に捨てられたクナは、そこで銀色の毛をした狼と出会う。狼に導かれた先には、大怪我を負った美青年が倒れていて……?
「どうせ私なんて、まともなポーションは作れないけどね」
「そ、それ、本気で言ってるのか!?」
(兄の策略により)自己評価が低すぎる薬師が作る常識外のポーションは、辺境の人々を次々に魅了していき、やがて自分の店を持つことに。
一方その頃、クナの居なくなった薬屋は……。
☆カクヨム様で先行公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 11:34:53
200325文字
会話率:27%
名門貴族でありながら、契約の儀で【名無し】と呼ばれる下位精霊と契約してしまった伯爵令嬢ブリジット。
落ちこぼれの彼女にとって、婚約者の第三王子・ジョセフだけが心の支えだったが、男爵令嬢リサを虐めたとして突然の婚約破棄を告げられてしまう。
そんなとき、公爵令息のユーリまでもジョセフに睨まれているのを知ったブリジット。
第三王子の策略でますます嫌われ者になっていく二人は、ばったりと図書館で出会う。
「馬鹿な女ほど可愛い」というジョセフのために、愚かな少女をわざと演じてきたブリジットだったが、ユーリとの出逢いをきっかけに本来の聡明さを取り戻していく。
そして、名無し精霊と契約したと思われていたブリジットだが、その精霊の正体はどうやら下位精霊ではないらしく……?
「ユーリ様って、なんというかものすごく悪役っぽいですわよね」
「お前にだけは言われたくないが……つまりお前は、僕にシンパシーでも感じているのか? 迷惑だからやめてくれ」
今日も"炎の妖精"と"氷の刃"の応酬は続く。
――これは性格も顔もキツめな悪役令嬢と悪役令息が惹かれ合い、やがて恋に落ちていく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 10:00:00
362410文字
会話率:28%
「お前……あの祠にサイドチャネル攻撃を仕掛けて、楕円曲線暗号の秘密鍵を漏洩させたんか!?」
荒廃した未来都市で、元サイバースペシャリストのカイは神秘的な「祠」に挑む。しかし、その行動が引き金となり、神々と人類の運命を左右する壮大な戦いに巻
き込まれていく。テクノロジーと神話が交錯する世界で、カイは人類の未来を賭けた究極の選択を迫られる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-12 16:23:17
3968文字
会話率:22%
王妃の座を譲り渡して、年老いた自分の姿を実感した私は、旦那様に『もしも私が死んだら、骨を海に撒いてくださらない?』と伝えました。
その言葉を聞き『今後は、お前を愛することはないと思え』と言い放つ旦那様、いままで喧嘩もしたことないのに、ど
うしてそんなに怒ってしまうの?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 14:25:03
5835文字
会話率:44%
魔王が君臨し、人々の生活を脅かすこの世界には、
女神の加護を受けた異世界転生者たちが押し寄せてくる。
本当に迷惑極まりない。
レベルアップとかわけわからないもののために
モンスター倒すのやめろ。
弱いスライムお前らに狩られすぎて、
絶
滅寸前なんだぞ。
あいつら、どれだけ生態系の維持のために役にたつのかわからないのか⁉
ああ、腹立ってきた。
生態系の維持管理の重要性がわからないなら、
転生者とかいう外来種は俺(女エルフ)がまとめて、
駆除してやんよ!
動物たちと戯れるスローライフ物語(大嘘)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-07 05:11:11
21007文字
会話率:43%
「アイリーン・クロノス。今日でお前との婚約を破棄する。」
「アイリーン、死ぬな…!俺が必ず、お前を助けるからな!」
公爵令嬢アイリーンが目を覚ますと、時が巻き戻っていた。18歳だったはずのアイリーンを12歳にしたのは、魔法使いの青年だった
。
青年曰くアイリーンには大魔法使いの素質があるらしい。ならば2度目の人生では、大魔法使いの地位を手に入れる!と意気込むアイリーン。しかし大魔法使いを目指すうちに、生前婚約破棄した王子と急接近し…!?
なぜかアイリーンに激甘の魔法使いの青年。生前の婚約者である王子。その2人と共にアイリーンは数奇な運命へと飛び込んで行く。
「集え黄金の記憶の欠片たち。織り成すは追憶の影。再現せよ、“ノスタルジア”!」
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 12:41:50
127810文字
会話率:29%
人は大切な人を
大切な物を
大切な事を
奪われて初めて気付く
そんな生き物だ。
ー2011年3月11日ー
中学3年の卒業式を明日に控えていたあの日
俺達の町を襲った大地震。
後に東日本大震災と呼ばれたその地震は、一瞬にして平凡だった俺
の人生から何もかもを奪って行った。
いくら後悔しても、あの幸せだった頃の時間は戻ってはこない。
なぁ、真奈。
お前は今どこにいるんだ?
お前に伝えたい言葉があるんだ。
俺、馬鹿だったからさ、失って初めて気付いたんだ。
俺はお前が好きだったんだって。
会いたい。
会いたいよ、真奈――
これは、東日本大震災を題材に、一人の中学生の男の子が歩んだ、10年間の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 12:41:11
127243文字
会話率:49%
ずっとバッドエンドばかりでクリアできなかったゲームに転生してしまったユリ。ヒロインであるアンリエーネに転生したはずなのに、一度目の人生のときは婚約者である皇子にめった刺しに殺されてしまった。
二度目が始まった瞬間アンリエーネは、一度目の失
敗を活かして、絶対に彼には興味を持たれず、でも彼のそばにいないと聖女との出会いを阻止できないと身分も性別も偽ってそばにいることに……。
「お前は誰だ?」
「誰でしょう?」
「死にたいのか!!」
そんなこと言われても、秘密は話しません!!前世で私を殺したくせに!
ドタバタの二回目。正解は何??
ご都合主義のラブコメです。
第二皇子補佐官アンリエーネ・アルバート(男と偽る公爵令嬢)×カルロ・ヴァン・アーノンクール サトセレンス王国の第二王子で、強大な魔力を持っているが、軽薄な女好きの王子
死にたくない伯爵令嬢と、どうしても気になるイジワル皇子の攻防戦。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 10:11:53
10243文字
会話率:33%
★ますたぁが喫茶店を初めてしまったグルメスピンオフを連載開始しました。そちらもよろしくおねがいします!
世界各地に存在する宝物殿とそこに眠る特殊な力の宿る宝具。富と名誉、そして力。栄光を求め、危険を顧みず宝物殿を探索するトレジャーハンター達
が大暴れする時代。
幼馴染達と共に積年の夢であるハンターとなったクライは、最初の探索で六人の中で唯一自分だけ何の才能も持っていないことに気付く。
しかし、それは冒険の始まりに過ぎなかった。
「もう無理。こんな危険な仕事やめたい。ゲロ吐きそう」
「おう、わかった。つまり俺達が強くなってお前の分まで戦えばいいんだな、いいハンデだ」
「安心してね、クライちゃん。ちゃんと私達が守ってあげるから」
「あ、ストップ。そこ踏むと塵一つ残さず消滅しますよ。気をつけて、リーダー?」
強すぎる幼馴染に守られ、後輩や他のハンターからは頼られ、目指すは英雄と強力な宝具。
果たしてクライは円満にハンターをやめる事ができるのか!?
※勘違い系コメディです。
※GCノベルズより書き下ろし多数の書籍版が五巻、漫画版三巻まで発売中です。また、活動報告にて、毎週月曜日に当作品について、より楽しめる情報(書籍版情報や小ネタ、キャラ紹介など)を発信していますので、よろしければご確認くださいませ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 02:09:22
2390946文字
会話率:28%
水精霊王が死んで十四年、水精霊王は生まれず、水精霊達は消えていき、世界から水が減っていく。作物は育たず、飢えと渇きが人々を苦しめ争いを生んでいる騒乱の世──そんなことも知らずアルヴィスが目を覚ますと目の前には火精霊王シシリーが居て「はじめま
して、新たな精霊王よ。」と呼びかけてくる。
輪廻転生、罰、精霊王、契約者、約束、命、種族の違い、呪い。色々な事が渦巻いてそして存在するアルヴィス。何故彼は水の精霊王になったのか。そして彼を取り巻く“異常”と“運命”と“結末”は?
「ねぇ、なんで僕は他の誰とも違うの?どうして君は泣いてるの?」
「早く愛しにきて」 「なんでっ!?」 「アヴィ……あのね」 「お前はほかの精霊王とは違う」 「君は気づいてたんじゃないの?」 「あの子はもう死んだんだ」 「私が説明する」 「ダメ!」 「ああ、ずっと、待っていた」 「君は愛されたかっただから愛されるために生まれた」
彼はどう生きるのか。
運命も結末も決まっている……けれど、道筋は決まっていない。
「全部…全部分かったよ……僕は────」
これは水精霊王として産まれた少年の話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 23:56:57
85483文字
会話率:47%
You’re fired! (お前はクビだ!)
から始まる恋愛劇。
女王らしくない! と、身に覚えのある罪で王籍を剥奪された第8王女のアン=シャーロットは、北の果てにある修道院に飛ばされる。
しかしそんなことで挫けるような性格ではなかっ
たアンは、持ち前のセンスでこの試練を乗り越えると、自らをこんな境遇に追いやった元フィアンセ、サイラスと対峙する。
想定外の展開に焦るサイラス。
あれ? どうしてこうなった?
オレはただ昔の彼女に戻って欲しかっただけなのに……
一体何をどうしたら、そんなことになっちゃうの?
お互い想い合っているはずなのにちっとも距離が縮まらない異世界ファンタジーラブコメ、ここに開幕。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 23:43:49
40509文字
会話率:37%
舞台は、昭和。
感覚の古いワンマンな夫との生活。
最終更新:2024-10-11 22:52:30
10057文字
会話率:47%
だからお前は誰なんだよ。
最終更新:2024-10-11 20:00:00
974文字
会話率:0%
ちょっwww、お前、異世界から転生してきたって…マジかよ!!!
最終更新:2024-09-01 20:00:00
3954文字
会話率:38%
ウソだろ…?俺、ただの平凡な一市民なのに!!
最終更新:2024-08-25 20:00:00
6590文字
会話率:26%
Twitterで空前の「お前……祠壊したんか」ブームっぽいので、取り急ぎ壊させました。
最終更新:2024-10-11 16:18:31
1037文字
会話率:18%
「もう、邪魔! 本当にお前は目障りね!
どっかに引っ込んで、姿を見せないでちょうだい!」
政略結婚の前妻は病の為に亡くなった。
その夫には結婚前から懇意にする恋人がいた。
夫の恋人は後妻に収まり、アラキュリ侯爵夫人となった。
夫の名前
はアルオ、後妻の名前はニクス、二人の子はナジェール(男)である。
そして前妻はイッミリー、その子供はリオルナリー(女)である。
れっきとしたアルオとの子だが、リオルナリーはアルオに殆ど構われた記憶がなく、顔さえもうろ覚えである。
アルオも同じで、覚えているのは娘の髪が黄色かったと言うことだけ。
イッミリーが死ぬまで、自宅にろくに戻って来なかったので、娘の顔も瞳の色も忘れていた。覚えていないと言った方が正しいかもしれない。
取りあえず教育だけはしようと思い、家庭教師が来たらスカートを履いた黄色い頭の子供を連れて行った。黄色の髪は目立つから見つけやすい。裏手にある洗濯場の周囲で遊んでいるから、声もかけやすかった。
そこならニクスの目も届かず、彼女(ニクス)の機嫌が悪くなることもないから安心だ。
「わたしはリオよ。リオルナリーじゃないわ」
「ああ。名前なんてどうでも良いから、さっさと来い!」
抵抗する少女の腕を乱暴に掴んで、応接室に彼女を運ぶアルオ。その時彼は思った。
イッミリーがきちんとフルネームで呼んでおらず、愛称のリオを自分の名前だと思っているのだけで、成長すれば、自然と名前くらいわかるようになるだろうと。
応接室に来た彼女を見て、雇われたばかりの家庭教師はそばかすにおちょぼ口がリオルナリーだと覚えたし、使用人達も彼女がリオルナリーだと思い込んだ。
ただ使用人は、イッミリーが死んでから全員入れ換えていた。
ニクスはイッミリーが病に伏している時から、図々しくも時々侯爵邸に出入りしており、その時に伏し目がちに歩くリオルナリーを見かけて、イライラしていたのだ。
(私と息子(ナジェール)が此処に住めないで辛い思いをしているのに、あんな立派なドレスを自慢気に着ているなんて、許せないわ!)
そう思っていたので、葬儀が終わった時点で使用人棟に放り込んだのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 14:17:02
195611文字
会話率:26%
「やっと、愛する家族と暮らせる日が来た。可愛いフランシーヌとパシェルよ、ずいぶんと待たせてしまったね。でももう大丈夫だ。
それとアンネットよ、お前とはここでお別れだな。今日からは我が両親が養父母となる。迷惑をかけるんじゃないぞ」
「さ
よなら、お義姉様。わたしにお父様を譲ってくれて、ありがとう」
歪な笑顔で話す義妹。
それだけ言えば、もう関心はアンネットから離れ、フランシーヌ達に向うチェント。彼女達がお茶を楽しんでいた応接室から、アンネットと前伯爵夫妻は踵を返した。
「嫌な思いをさせて済まないな」
「ごめんなさいね、アンネット」
「心配しないで。大丈夫ですわ」
生まれ育った生家に別れを告げた、アンネットと前伯爵夫妻は感慨に浸りながらも歩き出し、その場を後にした。
アンネットは、アイモンドール伯爵家の長女。
フランシーヌは、彼女アンネットの異母妹だった。
チェント・アイモンドール伯爵は、彼女達の父親。
アンネットの母ジャクリーンは既に伯爵家にはおらず、今は平民の愛人であったフランシーヌの母親パシェルが伯爵夫人に納まっている。
ある日、渓谷で伯爵家の壊れた馬車が発見されたが、母と馭者の姿は発見されず、失踪届けが出されたのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 14:05:34
26601文字
会話率:21%
「お前は素直に金を出せば良いのだ! クソッ。本当に愛想もない、可愛げのない女だ。それに比べてラビニュは………………」
はーっ、恐喝、暴言、浮気発言。
いきなり訪問して来て、何を喚いているのだろう?
私(わたくし)はいつもの命令通りに応
接室にて、侯爵令嬢インフェルの婚約者である、第二王子カヴァルートの対応をしています。
この王子、金髪碧眼の副騎士団長、ガタイも良く王妃に似て儚げな顔(かんばせ)をしているから、性格を知らない人には大人気らしい。
「申し訳ありません。私の一存では決めかねます。
父に相談してみます」
「駄目だ。内密にしろと言っているのだ」
「………………、少々お待ちください」
「全く。お前の家は金だけはあるのだ。お前に当てられている支給金(お小遣い)があるだろうが。それを寄越せば良いだけなのだ。時間が勿体ないじゃないか、早くしろ!」
そもそも、侯爵令嬢の支給金(お小遣い)はインフェルの物だ。
馬鹿王子のものではない。
けれど私は、言い返すこともなく席を立った。
長い廊下を通り、インフェルの部屋に辿り着く。
「コンコンッ」
「はい、どうぞ」
そこにいるのは、侯爵令嬢インフェル・アルガーゾン。
私の主人(マスター)である。
「いつもごめんね、あんな罵倒を受けさせて」
「いいえ、何ともありません。私に感情はありませんから」
「もう、そんなこと言わないでよ、|β《ベータ》。貴方が学習を積んで、感情領域も発達しているのを知っているんだから。本当にごめんね。この編集終われば、代わりなんてさせないから!」
私は侯爵令嬢の姿に扮していますが、実はアンドロイドなのです。
《個別識別番号は、アンドロ|β《ベータ》113で御座います。一応男性型なのですが》
カヴァルート第二王子が言われていた通り、アルガーゾン侯爵家の資産は王国を軽く凌ぐ勢いで、益々増益を続けています。その大まかなものは、ロボットや精密機械・ロケットなどを担う産業を持つからです。
魔法がない世界なので、科学が進歩しています。
はっきり言ってアルガーゾン侯爵家が、カヴァルート第二王子なんて不良債権を引き取る義理はありません。単なる王命で押し付けられた契約なのです。
それを阻止する為に、私(インフェル)は立ち向かうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 00:37:54
16203文字
会話率:28%
世界を救う勇者御一行様
行く街々でみんなに英雄扱い!
ある日のダンジョンで倒した魔物の怪しい言葉
「お前は世界中から嫌われる…」
その言葉の意味がわかるまでに時間はかからなかった。
パーティのメンバー、昨日まで賞賛していた村人、果ては魔
物まで…
世界に嫌われた勇者が世界を救うまでの物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 00:12:02
27724文字
会話率:67%
永歴五〇〇八年。医学、経済、政治、軍事、そして〈ブラッドタイプ〉と呼ばれる特殊能力の研究など多くの部門において最先端を勝ち取り、大陸の大半を支配下においていた超大国【蒼魔灯】は、命の在り方に対する思想の衝突により二つの国に分裂、三年後に開戦
した。以降二年に渡り、生きることに極端に固執する【リヴドシティ】と死を美化する傾向がある【死乃宮】は戦争を続けてきたが、いつしか両国は互いに大きな犠牲を出さずに戦うという〈暗黙の了解〉を取り付け、戦は自国への利益と周辺国への牽制を目的とした生温いものへと変貌した。
更に月日が流れた永歴五〇二六年。齢十七の少年少女四人を中心に、戦争は相も変わらず続けられていた。リヴドシティの軍隊〈アラウンド〉の最高戦力である暴君リンラと、頭脳派相棒のヒバル。そして死乃宮の軍隊〈鬼士〉のエースと謳われる戦姫アズハと、先読みが得意な双子の弟ユキハ。互いに互いを生神、贄と蔑んで呼び合う宿敵同士であると同時に幼馴染でもある彼らは、時折国の目を盗んでは最愛の友として交流を重ねていた。
ある日、戦場で敵としてしか堂々と対峙できない現状に強い不満を抱いていたリンラとヒバルは、自国の方針を変えようと革命計画を立てる。しかし要らぬ心配をかけたくないという理由から、アズハとユキハには内緒にしていた。一方、戦場とそれ以外の場とで態度が一変するリンラに不信感を抱きつつあったアズハは、彼女にとって自分がどのような存在なのか分からなくなってきていた。ユキハもまた、戦場で対峙した際にヒバルから告げられた「俺はお前を殺せるよ」という言葉に心が掻き乱されていた。そんな不安定な二人に死乃宮の軍人マヤが近づき、言葉巧みに疑心を殺意へと徐々に変化させていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 23:42:34
202548文字
会話率:57%
「あなたは今日から神様です。」
世界を守る為のデスゲーム。
プレイヤーには超常的な力が与えられ、ルールに則って多くの命が失われていく。
そんなゲームにクラスメイト達と巻き込まれてしまった主人公の筆木シズカ君。
「殺し合いなんてやめるん
だ!!!」
なんて主人公らしいカッコイイ台詞を言えれば良かったのだけれど、
お世辞にも善人とは言い難いメンヘラ男の筆木君は色々あってゲームに乗ってしまうのであった・・・
「今からお前らを殺すけど、俺が悪いわけじゃないからな。
こんな意味不明な状況じゃなければ人殺しとかしねえから!!!」
死と人智を超えた力を同時に突き付けられた少年少女達を待つ運命とは・・・
「テーブルに肘を付いて食事をしたらマナー違反なんて事実は最初はこの世界に存在してなかったんだよ!!!」
彼らの群像劇が今幕を開ける!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 19:33:41
220954文字
会話率:33%
セラフィの経歴はかなり珍妙だ。元々は裕福な男爵とその愛人の間に生まれた娘。お次は母である愛人が男爵家の後妻になった事による、男爵家の次女という立場。さらに次は、異母姉の婚約者が彼女に一目惚れをした事により、異母姉と立場が入れ替わった事による
、公爵家次男の婚約者。果ては貴族学校で彼女を気に入った王子によって、王子の真実の愛の相手。結果セラフィはよくある婚約破棄とそれに伴うざまあな断罪によって、坂道を転がるように男爵家からも追い出され、絶縁された王子様と二人身を寄せ合って、辺境の土地で貧乏な生活を送っていた。セラフィはそれでも、めげなかった。愛してくれる人がいるのだから。愛してくれる人のためにご飯の代金を稼ぐのだ、と可憐な容姿がみすぼらしくなるほどがんばって、日々を生きてきていたのだ。だがその生活は、王子が王家に呼び戻された事で唐突に終わりを迎え、セラフィだけが、辺境の土地で貧しい生活を送る事が決定した。王子様はいなくなる時に、セラフィに、「あの美貌も可憐な容姿も見る影もなくなったお前なんか、愛するわけもないだろう、ぼろ雑巾」と吐き捨てて、自分は悪女に騙された被害者という顔をして、ご機嫌で迎えの馬車に乗っていったのだ。「またひとりぼっちになっちゃった」残されたセラフィに待ち受ける未来とは! 王子が呼び戻された理由とは!
よくざまあなお話が終了した後に、断罪されたヒロインに残された道は何なのだ! (ヒロインが屑でも悪でもなかった場合)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 18:00:00
113142文字
会話率:42%
毎週木曜日更新予定 勇者の冒険に同伴した主人公ヴァミーは、その冒険を忘れないために、脚色を含めた文章を書いている。だがその中身がホモォであると言われ、結婚できないのはお前のせいだ、責任をとれ!! と勇者シャンドラに結婚を迫られた!! どうす
るヴァミー!! ホモォの濡れ衣は晴らせるのか!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-02 17:00:00
29128文字
会話率:39%
最終決戦の前夜、魔王のもとに単身現れた勇者は、己を殺せと魔王に願った……しかし願いを無碍にされ、勇者は決戦に挑み、倒れ伏す仲間たちを救い敗北した。勇者は死ぬはずだったのだが、何と魔王は勇者を牢獄につなぎ、生かす事を選択した。とある訳ありの勇
者は、魔王に聞く。どうして殺さないのでしょう。魔王は答える。お前を生かしておく価値はありそうだからな。終わりから始まった魔王と勇者の行く末は……になるはず。たぶん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-07 23:07:21
7733文字
会話率:23%
「エルヴィラ・ヴォダ・ルストロ。お前を聖女と認めるわけにはいかない! お前が育てていた『乙女の百合』は偽物だった! この偽聖女め!」
アレキサンデル様が、わたくしをそう罵ります。
皆が驚きの声をあげました。
「エルヴィラ様が聖女でなかっ
た?」
「何かの間違いでは?」
それもそのはず。
本来なら、わたくしが、正統な聖女だと認定されるはずの儀式です。
それが、一転して、「偽聖女」呼ばわり。
さらにアレキサンデル様は、宣言します。
「聖女ではない女とは結婚できない! お前との婚約は白紙に戻す」
そこで、初めてわたくしは、口を開きました。
「ーー承知しました」
※カクヨム様でも連載してます。
※本編はweb版です。書籍版とラストはおなじなのですが、エピソードが違うところがあります。
※2020年11/10にツギクルブックス様から書籍発売中です!イラストははま先生です!
皆様のおかげです。ありがとうございます。
※コミカライズ決定しました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-10 06:00:00
189772文字
会話率:46%