お金より愛を選んだのは、人生最大の過ちだった。
略奪され婚。
それは、彼の情熱に押されて政略婚を捨てて選んだ愛のかたちだった。
けれど──結婚後すぐ、彼の浮気を見てしまう。
「やっぱり男なんて信用できないわ!やはりお金が正義!」
怒り
のまま、すべてを捨てて国を出た。
残されたのは、愛への幻滅と、お腹の中の小さな命──
亡命先でひとり子供を産み、女だけのギルドを立ち上げ、
金と力で築き上げた新たな人生。
もう男はいらない。愛も必要ない。
──はずだったのに。
年上だと思っていた元夫は、3歳年下で、しかも──
「え、あの夜が初めてだったの!? …ちょっと待って、マジで!?」
まさかの“童貞”でした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 18:33:24
8421文字
会話率:35%
勇者は魔王の討伐に失敗した。
仲間達は皆傷付き、残されたのは勇者ただ一人。
今すぐにでも魔王討伐隊を集めなくてはいけない勇者が向かった先は、世界最高の刑務所に収容されている、『特別収容者』達の元だった。
最終更新:2025-06-04 17:14:57
22382文字
会話率:68%
100均の店長だった私が異世界召喚されました。
高校生になり何気ないバイト選びで選んだ近所の大型100円均。
この辺では1番大きいと言われていて品揃えも豊富で人気店だったそこで働き始めあれよあれよと昇進していき、高校3年間でシフトマネー
ジャーになり、近くの偏差値の低い大学に進んだがイマイチパッとせずそのままバイト三昧の日々で大学を卒業の時とうとう店長の話まででてそのまま就職という田舎あるあるなのかそんな感じで10年。
バイト歴7年、店長歴3年目
25歳のある日、突然バイト先の休憩室で帯正しい光に包まれて目をあけたら、異世界に召喚されていた。
「は?」
第一声は勿論そんな素っ頓狂な一言だった。
「成功です!成功です!!
これで我が領地も安泰です」
「やっと、やっと…ここまで…これで、暖かいご飯を子供に食べさせてやれる日が…」
まさかの、異世界召喚されちゃったの????
どうして!?なんでこんな事に!?もう帰れないの?私これからどうなるの?
なんてそう思っていたけど、話を聞けばめちゃくちゃ最高だったので、無事異世界ライフ楽しみます。
ハルカスの領地を安泰にできる異世界のスキルを持つものを召喚するために一世一代の魔術で召喚されたのは百地 さく(ももち さく)だった。
この国では、自己の人生において身近なものがスキルになる。そして、魔術で呼ばれた百地さくのスキルは「100均 ミカン の 販売者」だった。
まさかのバイトから店長まで登り詰めたらそれがスキルとして異世界で存分に発揮される事となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 16:49:09
191905文字
会話率:37%
俺が研究者の親爺から紹介されたのは、病室でしか生きられない腹違いの妹の存在だった。
親爺は、もう命が長くない妹に会ってくれと言う。
俺は研究所に通ううちに、妹への特別な感情を抱いてしまう。
最終更新:2025-06-04 15:34:43
6926文字
会話率:45%
現世と過去生が交わる第一部。
遠い過去を呼び起こす第二部。
帰還か転落か、来世が繰り広げる第三部。
そして、その先に──信じること、裏切ること、許しあうことで迎える真の結末。
これは、堕ちた女神と、禁忌を犯した神の末路を描く長編小説。
時は、現世より始まる。
世界に君臨する城の姫と、その姫を護衛する一流剣士。
婚約者の帰城を待つ姫。
研究所の君主と、ひょんなことから宿屋の居候になった男。
おとぎの国かのような城の嫡男と、美形と名高い双子の弟──それぞれは己の正体を知らず、各々の困難と懸命に立ち向かう。昔々に背負った因果を抱えながら。
あれは、『愛と美の神』と悪魔の子が出会って起こった悲劇。
大神は神々と精霊体に命を下す。──発動されたのは、『女神』”回収プログラム”。
自ら堕ちた神は、悪魔の子により地獄の果てへ着々と向かう。
大神の命を受けた神々と精霊体は、人となり。輪廻転生の輪に組み込まれ、苦しい魂の修業が始まる。使命を遂行し、三回転生後に天界へ帰還せよ。
人となった神々と精霊体は、一度その生を終える。それらの経緯は『伝説』と『絵本童話』となり、二度目の生を送る時代に残った。
大神の命を受けた神々と精霊体、自ら堕ちた神、そして悪魔の子は人々に紛れ同じ時代に生きている。
点と点が繋がり、線となり。渦となって動き出す。
運命に逆らうのか、受け入れるのか。自ら堕ちた神は、地獄へと落ちてしまうのか。
女神が誰かと知ったとき、幸せは一度崩れ。そして、女神の『最後』の決断を知ったとき、『幸せ』とはなにかとさまようことだろう。
最後に女神は微笑む。
『永い永い願いを叶えることができた』と。
なにが幸せで、なにを祈り、なにを望むのか。真の『幸せ』を探し求めて、『その先に』。
大切な人を、大切なものを守りたい──。
あなたの、大切な『もの』は何ですか。
★=イラスト有。他小説サイトでも連載中。
友情、愛情、愛憎、家族などを通して神々の行く末を描く中世ファンタジーの皮を被ったヒューマンドラマです。
未成年の性、近親相姦を含むストーリーですが、推奨はしておりません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 06:57:56
1041636文字
会話率:28%
愛する人を奪われ、幸福な未来を打ち砕かれた令嬢セレスティア。
彼女に残されたのは、胸に秘めた燃えるような復讐の炎と、磨き上げた美貌という名の刃だけだった。
憎き仇敵であるヴァルモン公爵に近づき、その喉元に牙を突き立てるため、セレスティア
は過去も心も偽り、甘美な言葉で彼を惑わす。
「愛していますわ、ヴァルモン様――ええ、もちろん、嘘だけど」
偽りの愛の仮面の下で、危険な計画は静かに、しかし確実に進行していく。
愛と憎しみ、嘘と真実が激しく交錯する中で、彼女がその先に掴むものは果たして――。
全てを賭けた一人の女性の、切なくも激しい愛と復讐の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 11:41:13
6852文字
会話率:13%
夕方の学校で、帰宅時に間の悪い夕立が降り出した。
傘がある者は無事に、無い者は濡れるのを覚悟で次々に帰宅していく。
そんな中、最後に残されたのは、傘を持っていない女子生徒、高山真紀。
その真紀は上着も無く、雨の中に出ることができずにいた。
玄関にはもう一人、離れた小さな倉庫で雨宿りをする女子生徒がいた。
そこに現れたのは、真紀が親しい細田先生。細田は傘を持っている。
三人に一本の傘では足りない。誰かがあぶれて濡れてしまう。
しかし細田によれば、三人とも濡れずに帰ることができるはずという。
真紀と細田ともう一人の女子生徒は、濡れずに帰ることができるだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 20:21:27
4046文字
会話率:28%
この世界には、人間に仇をなす魔物と、それを統べる魔王がいた。
魔王を打倒すべく旅を続けていた勇者は、ある日を境に姿を消した。
次に魔王を打倒するものとして期待されたのは、勇猛と名高い戦士。
その戦士がいよいよ魔王の城へとたどり着いた。
し
かし、戦士の前に立ちはだかったのは、どんな魔物でもない、
魔斧を携えたミノタウロスだった。
戦士とミノタウロスの死闘は、しかし魔王の罠の一部だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-26 02:53:29
6218文字
会話率:6%
二月三日。日本の片隅にある研究所で、生物強化物質が開発された。
その物質を生物が摂取すると、記憶力と運動能力が大幅に強化される。
しかし見た目には大豆の煎り豆そのままだったせいで、
誤って節分の豆撒きに使用されてしまった。
翌日から、豆を
啄んだ鳩が鷹のように飛び回り、
豆を食べた受験生は難関校への合格が相次ぎ、老人は走り回った。
生物強化物質の効果は一年間、副作用は命に関わるほどの虚脱感。
このままでは大変なことになって、研究所の責任問題になる。
それを回避すべく、研究所では生物強化物質無効化物質を作った。
この物質を摂取すれば、生物強化物質の効果を無効化できる。
しかしやはり生物強化物質無効化物質も見た目は同じ煎り豆だったため、
警戒した人たちには食べてもらえない。どうすればいいだろう。
そうして考案されたのは、煎り豆を渡して食べても自然な催し物を利用し、
二度目の豆撒きをすることだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-05 03:06:46
5785文字
会話率:17%
かつて、魔導文明と呼ばれる時代が存在した。
空は裂け、山は宙に浮き、意思を持つ機械が神に仕えたという。
だが千年前、その文明は突如として姿を消した。
残されたのは、魔導遺構と呼ばれる謎多き廃墟と、歪に復元された模倣の魔法だけだった。
現
在の世界は、蒸気と魔導が交差する時代。
都市国家群は鉄と魔石炭によって繁栄し、貴族は魔導銃と燕尾服で己の力を誇示する。
だが繁栄の影には、市民権すら持たぬ流民(ノーワン)達が、最底辺の作業に追われていた。
かつての真理は、忘れ去られ、歪められたまま封印されている。
だがそれを“解析”する者が現れた。
名は――ユーリ・エルステッド。
かの者は《世界構造》そのものを、再び目覚めさせる鍵を握る。
これは、失われた魔導文明を再起動させる物語。
破壊と再生の銃を手にした、最底辺の青年が、世界の“書き換え”に挑む物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 20:14:37
26844文字
会話率:40%
この世界は――恋が成就しないと、崩壊する。
冴えない陰キャ男子・佐倉純は、ある日突然、世界のルールが「恋愛必須ギャルゲー」に書き換えられたことを知らされる。
導入されたのは、毒舌AIアリスによる強制恋愛サポート。タイムリミットは一週間。恋
人ができなければ、また世界が終わる。
ターゲットは、クラスのマドンナ・綾瀬ほのか。
だが彼女は「自分なんかがヒロインになれるわけがない」と、自らをヒロインに選ぶことを拒み続けていた。
想いは届かず、世界は何度も終わる。そして時間は巻き戻る。
それでも、彼女をヒロインにしたいと思った。
世界を救う条件は、恋愛フラグの成立。
だけどこれは――恋愛未満の気持ちが、やがて好きになるまでの物語。
「君がヒロインじゃないなら、俺のこの物語に、意味なんてない」
これは、ヒロインになれない女の子と、彼女を信じたい少年の、ループ型恋愛SF。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 15:49:42
24240文字
会話率:34%
大都市圏から交通機関で三時間。
西和県・水沢村。
コンビニは遠く、風呂は薪で沸かし、携帯の電波も一部キャリアしか届かない。
そこに派遣されたのは、L型大学の学生3人。
大学が導入した「地域とともに暮らし、支え合い、学び合う半年間の実地実
習」の対象として、
強制的に過疎地へ送り込まれた。
地域での課題解決や教育支援、高齢者との交流、空き家の再活用など――
彼女たちはそれぞれのスタイルで、社会貢献を“課題”としてではなく“体感”していく。
SNS映えと農村カフェに夢を抱く金髪ギャル・葵
黙って働くことが信頼になると信じる黒髪・灯
仕組みや制度の歪みを見つめ直そうとする地雷系・千尋
失敗して、すれ違って、それでも少しずつ村に入り込んでいく。
成果が出ない活動にも、意味があるのかもしれない。
これは、“やらされていた”はずの実習が、“自分の居場所”になるまでの物語。
社会派だけど、ほんのり青春。
真面目だけど、ちょっと笑える。
今日もギャルが、村で何かを耕している。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 20:00:00
44763文字
会話率:32%
世界の誰もが与り知らぬ所で降って湧いた厄災が徒党を組んで人類に牙を剥いた。
魔物。魔族。獰猛で残忍なそれらは瞬く間に人類の生存圏を侵食し、世界は存亡の機に瀕することとなった。
脆弱な人類に残されたのは滅びの運命だけ。そんな人類を憐れ
んだ女神は救世主を遣わした。
勇者。魔を祓う絶大な力を持ち、幾度でも蘇る不屈の魂を持つ英傑。
彼らの目覚ましい活躍により魔は討たれ、人類は再び安寧と平和を取り戻した。
しかし、魔は完全に滅びることはない。救世の勇者の子孫は今なお人類の平和のためにその力を振るって下さっている。
勇者に感謝を! 女神様に感謝を! 子供なら誰もが聞かされる寝物語だ。
「つまり力があるし何度でも死ねるから魔物と戦ってこいってことだろ? 冗談じゃねぇ。クソみてぇなプロパガンダに付き合ってられっかよ」
あらゆる補助魔法を操る勇者の一人であるガルドは名声も賞賛も欲さない。民草の平和のための礎になるなど真っ平御免だった。
自由。厄介事を勇者に押し付けて民草が享受しているそれを、なぜ勇者である自分が得られないのか。そんな理不尽あってたまるか。
ガルドは頭に響く救援要請を知ったことかと棚に上げ、今日もスリと悪巧みに熱を上げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 19:00:00
1104901文字
会話率:41%
魔導士と弓士――相容れぬ二つの力が、逃げ場のない距離で激突する。
舞台は、遮蔽物なし・逃げ道なし・距離わずか二メートル。
圧倒的な火力を誇る魔法使いロア。
遠距離からの狙撃を得意とする弓士ダイン。
だが、この距離では、どちらも“いつもの
武器”を活かせない。
弓は引けず、魔法は詠唱できず――
残されたのは、生きたいと願う執念だけだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 17:29:06
2226文字
会話率:15%
十五歳の誕生日。電源の切れたスマホが、突然光る。
画面に表示されたのは、見知らぬ番号と、たった一言のメッセージ──
「電話してください」
その番号に電話をかけた少女は、やがて母を名乗る声と出会う。
彼女の母は、十三年前に他界していた。
そして彼女自身もまた、まだ“そのこと”には気づいていなかった。
波音の届く丘の電話ボックス。
つながっていないはずのその受話器がつないだ、
“亡き母と娘”の最後の通話。
命の終わりを越えて、――想いは、届く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 22:53:44
8742文字
会話率:29%
少女が嫁がされたのは『鬼』と恐れられた冷酷な男だった―。
「―東方の国に、『鬼』あり」
群雄割拠の戦乱の世に『総(そう)』と呼ばれ、またの名を『鬼』と恐れられる君主が統治する東方の国―【桜奏(おうそう)】があった。
鬼の名に相応しく君
主自ら戦場に赴き、部下の忍の者達と共に修羅の如き力で敵をねじ伏せ、容赦なき力で斬り捨てる。敵である者は何人たりとも容赦せず、刀を振るうことに一変の躊躇いも無し。冷酷無慈悲な彼を人々は恐れ、やがて彼を『東方の鬼』と呼んだ。
そんな危険な国に、隣国の姫『陽の君(ひのきみ)』―その名を閃という女性が嫁ぐことになった。『東方の鬼』へ取り入ろうと、その国の君主が自らの娘を差し出したのだが、彼女は非常に聡明な女だった。しかし、閃は母が病気で亡くなった後、継母や継母と父の間に生まれた兄から使用人同然の扱いを受けていた。
そして、『東方の鬼』へ嫁がせることを提案したのも継母達であり、目障りな『妾の子』である閃を排除する為であった。だが、その出会いは二人の運命を揺るがす大きな出来事となっていく―。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 11:53:12
4322文字
会話率:30%
トイワホー国という『愛の国』を舞台にしてこの国の数少ない殺人事件にスポットを当てた推理小説である。主人公のヤツデは無差別の愛を広める『愛の伝道師』である。ヤツデのやさしさは作中の色んなところで窺うことができる。ヤツデとその友人のビャクブはク
リーブランド・ホテルに宿泊して旅行を楽しむことになった。そのホテルでは時同じくして殺人事件が起きる。イチハツとエノキはヤツデとビャクブの友人になった人達である。イチハツはとてもフレンドリーな性格をしておりハスキー・ボイスが特徴的である。エノキはクールな雰囲気でイチハツとは対照的な低音の声の持ち主である。バニラは行動力が抜群で事件とは関係なさそうだが、実は被害者とは顔見知りで謎の男から届いた手紙で心を悩ますことになる。バニラの女友達であるスミレは思いやりがありバニラの悩みに気づき、シランははっちゃけた性格である一つの隠し事を持っている。駅員のテンダイは手品を披露するのが趣味でありヤツデとビャクブも手品を通じて彼と知り合うことになる。死体発見の現場に居合わせたので、シロガラシは警察から取り調べを受ける。孫娘のチコリーはそれを邪推しテンダイの手品の種を解き明かしたヤツデにシロガラシの無実の証明を頼んだ。死体発見現場に居合わせたカラタチという男はヤツデのオカリナの演奏を通して知り合うことになる。ホテルで殺害されたのはクローブという55歳の男性でありネズというのがその妻である。クローブとネズは共通の知人であるマツブサというホテルに住む男を訪れていた。ヤツデはマツブサという男の事件に関する訳ありな雰囲気を察する。マツブサとネズは一緒にいたことでお互いのアリバイを確保しているので、ビャクブはその点についても疑わしいと思った。自分で考え出した疑惑と信頼の両方で物事を捉える『白と黒の推理』を駆使することのできるヤツデは自分から事件に首をつっこむようになり相棒のビャクブと一緒に三つの殺害方法で殺されていたクローブという男の謎と犯人は誰なのかという謎に挑戦する。この事件はバニラの兄が病院で看護師を殺害した8年前の事件と密接な関連があり、これはある人物の復讐殺人だということをヤツデは突き止める。ただの雑談に聞こえる会話や地の文が後になって重要な意味を持ってくるというのもこの小説の特徴の一つである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 11:13:06
212328文字
会話率:10%
月が地球に迫っている。
大半の人類は宇宙へ脱出し、地球に残されたのはあきらめた人たち。
最終更新:2025-05-31 10:10:00
5173文字
会話率:8%
20年前、大陸を統一した『朱棣林(シュ・ディリン)』。その後宮で、序列2位の貴妃として尊ばれる淑華(シューホア)。
美しく可憐な少女だった彼女は、かつては帝の寵妃であった。
時は流れ、35歳になった彼女は帝との夜伽も途切れ、後宮であ
りがちな女たちとの諍いからも身を引いていた。
皇后が没した半年後、彼女は皇后の仕事である後宮の差配(運営)を任された。それは皇后と同じように、女として帝の興味は終わったことを意味している。
秋の定例宴を監督する淑華。
その宴で流刑地から戻った、いわく有りの第二皇子と出会う。
彼の名は朱威龍(シュ・ウェイロン)、18年前、皇太子毒殺に関与し、謀反を企てたとして処刑された貴妃を母にもつ彼は、その巻き添えで北の凍りつくような寒い流刑地に送られた。
威龍が流刑に処されたのは、わずか7歳のころ。
皇后が没してから、皇子は許されて都に戻ってきた。彼は心のうちに謀反の真実をあばき、母の無実を証明することを誓っていた。
彼は、絶世の美女だった母の生き写しで眉目秀麗、後宮の女官たちの注目のまとになった。
淑華は後宮六部局の最高責任者であり、後宮の資料を読める立場にある。
皇子は彼女に事件当時の記録を調べることを頼んだ。
それが二人の関係を縮めることになる。10歳の年齢差にもかかわらず、目に孤独を讃えた美しい皇子に、淑華は徐々に惹かれていく。
それが、彼の策略と知りながらも、少しづつ彼を愛するようになっていく。
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※本作品は完全なフィクションです。実在の人物・場所・団体・事件とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 23:21:53
117150文字
会話率:37%
アニメキャラと中の人。
春アニメの最終回で主人公とヒロインが結ばれた。
その後、突然発表されたのは主人公役の男性声優とヒロイン役のアイドル声優の電撃結婚。
ヒロインもアイドル声優も一推しだった俺に、内外のダブルパンチでライフをごっそり削り取
られた。
夏休みを目前に控えた高校一年の七月、生きる気力を無くした俺はついに自殺を決意する。
「甘味自殺だっ!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 20:35:28
25964文字
会話率:46%
マッチングアプリで出会った50歳の彼女と41歳の彼。穏やかに始まった関係は、彼の不誠実な沈黙と曖昧な態度の中で次第にすれ違っていく。将来を見据える彼女と、踏み出せない彼。問いかけても返ってくるのは「考える」の一言。4年後、彼女は別れを告げた
。残されたのは、彼女の背中と、彼の沈黙だけだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 10:44:02
3012文字
会話率:37%
南は、砺波市にある出町警察署へ異動となりました
配属されたのは、出町署の刑事課である。
そして、南は係長として捜査の指揮を執りました。
最終更新:2025-05-29 20:20:29
5847文字
会話率:70%
幼い頃から、誰よりも憧れていた人との婚約――
それはレティシアにとって、夢の続きのような幸福だった。
けれど、顔合わせの席で交わされたのは「他に想い人がいる」という残酷な告白。
それでも「夫婦として支え合いたい」と彼は言った。
拒絶もされ
ず、愛も告げられず。
ただ「理想的な夫婦」と周囲に囁かれながら、彼との距離は一向に縮まらない。
叶わぬ恋を抱えたまま、レティシアの心は少しずつ蝕まれていく。
それでも彼の隣にいられるのなら、いつか想いが届くと信じていた。。
――そんなある日、見つけてしまった一通の手紙。
それは彼が忘れられない「想い人」からのものだった。
報われないはずだった恋が、時を越えてめぐりあう。
これは、すれ違いから始まる“運命だった二人”の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 01:36:24
4130文字
会話率:14%